JP6340427B2 - 複合スピーカ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複合スピーカ装置に関する。
従来、大径の振動板を有する低音用スピーカユニットと、大径の振動板の音放射方向に設置された、小径の振動板を有する高音用スピーカユニットとを備えた複合スピーカ装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の複合スピーカ装置では、高音用スピーカユニットの保持構造を、非磁性体から成る細い金属棒とすることで、低音用スピーカユニットの音放射方向における遮蔽物を減らしている。これにより、そのような遮蔽物で低音用スピーカユニットからの音が反射、回折することに起因する複合スピーカ装置の音放射特性の乱れが抑制されている。
特開2008−263257号公報
ここで、高音用スピーカユニットからの音の一部は、その音放射方向とは反対方向に位置する低音用スピーカユニットへと回折等により伝搬することがある。高音用スピーカユニットから低音用スピーカユニットへのこのような音の伝搬も、複合スピーカ装置の音放射特性の乱れの原因となることがある。特許文献1に記載の複合スピーカ装置では、このような音の伝搬に起因する音放射特性の乱れについては何ら有効な対策が採られていないという問題が一例として挙げられる。
そこで、本発明は、高音用スピーカユニットから低音用スピーカユニットへの音の伝搬に起因する音放射特性の乱れを抑制することができる複合スピーカ装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、第1の振動板を有する第1のスピーカユニットと、前記第1の振動板の音放射方向に設置された、前記第1の振動板より径が小さい第2の振動板を有する第2のスピーカユニットと、を備え、前記第1のスピーカユニットと前記第2のスピーカユニットとの双方から互いに同周波で放射される音の波長をλで表記し、自然数をnで表記したとき、前記第1の振動板の音放射方向の表面のうち、前記第2の振動板の音放射方向の表面から前記第1の振動板の音放射方向の表面に伝搬して反射した音の伝搬経路と前記第2の振動板の音放射方向の表面から放射する音の伝搬経路との伝搬経路差の長さが(2n+1)×λ(1/2±1/16)となる箇所を含む設置範囲内に、少なくとも1箇所に吸音材が配置されていることを特徴とする複合スピーカ装置となっている。
本発明の一実施例にかかる複合スピーカ装置を示す図である。 図1に示されている高音用スピーカユニット(第2のスピーカユニット)から低音用スピーカユニット(第1のスピーカユニット)へと伝搬して反射した音と、高音用スピーカユニット(第2のスピーカユニット)から放射された音とを計測する様子を示す図である。 図1に示されている複合スピーカ装置における音放射特性の乱れが吸音材により抑えられる様子を示す図である。 本発明にいう第1のスピーカユニット及び第2のスピーカユニットの別例としての低音用スピーカユニット及び高音用スピーカユニットを示す模式図である。 別例の吸音材を示す模式図である。 周波数が等しい2つの音が互いにずれて重なるときに生じる現象を示す図である。 吸音材を低音用振動板の開口から離れた位置に配置した別例の複合スピーカ装置を示す図である。 吸音材を低音用振動板の開口から離れた位置に配置した更なる別例の複合スピーカ装置を示す図である。
以下、本発明の一実施形態にかかる複合スピーカ装置を説明する。本発明の一実施形態にかかる複合スピーカ装置は、第1の振動板を有する第1のスピーカユニットと、第1の振動板の音放射方向に設置された、第1の振動板より径が小さい第2の振動板を有する第2のスピーカユニットと、を備え、第1の振動板の音放射方向の表面には、第2の振動板を囲むように吸音材が配置されていることを特徴とする。この複合スピーカ装置では、第1のスピーカユニットが低音用スピーカユニットとして機能し、第2のスピーカユニットが高音用スピーカユニットとして機能する。この複合スピーカ装置では、第1の振動板の音放射方向の表面には、第2の振動板を囲むように吸音材が配置されている。このため、高音用スピーカユニットとしての第2のスピーカユニットからの音が低音用スピーカユニットとしての第1のスピーカユニットへと伝搬したとしても、その音が吸音材によって吸音される。この複合スピーカ装置によれば、高音用スピーカユニットから低音用スピーカユニットへの音の伝搬に起因する音放射特性の乱れを、吸音材での吸音により抑制することができる。また、この複合スピーカ装置によれば、第1の振動板の音放射方向の表面への吸音材の配置という、材料費や製造コストが比較的少なくて済む構成により音放射特性の乱れを抑制することができる。さらに、この複合スピーカ装置は、吸音材が第1の振動板の音放射方向の表面に配置されており、この第1の振動板の音放射方向の空間については異物がないため外観上も良好なものとなっている。
また、本発明の一実施形態にかかる複合スピーカ装置において、第1のスピーカユニットの軸と第2のスピーカユニットの軸とが一致していることは好適である。この複合スピーカ装置によれば、高音と低音とが略同じ位置から聞こえることとなるので、良好な音像を得ることができる。
また、この好適な複合スピーカ装置において、吸音材が、円環状の形状を有していることは更に好適である。この複合スピーカ装置によれば、円環状の吸音材により、第2のスピーカユニットから第1のスピーカユニットへと伝搬する音を、第2のスピーカユニットの軸回りに万遍なく吸音することができるので、音放射特性の乱れが一層抑制されることとなる。
また、2つのスピーカユニットの軸が互いに一致している上記の好適な複合スピーカ装置において、第1の振動板の中心部に開口が形成され、第2の振動板の径が前記開口の径よりも小さいことも更に好適である。この複合スピーカ装置によれば、第2の振動板が、第1の振動板の音放射方向で遮蔽物となるといった事態が回避される。
また、第1の振動板の中心部に開口が形成され、第2の振動板の径が開口の径よりも小さい上記の好適な複合スピーカ装置において、開口の周囲に吸音材が配置されていることは一層好適である。この複合スピーカ装置によれば、音放射方向から見たときに比較的目立たない、開口の周囲に吸音材が配置されているので、外観を向上させることができる。
また、本発明の一実施形態にかかる複合スピーカ装置において、第1のスピーカユニットと第2のスピーカユニットとの双方から互いに同周波で放射される音の周波数である重なり周波数に対応する波長をλで表記し、自然数をnで表記したとき、第1の振動板の音放射方向の表面のうち、第2の振動板の音放射方向の表面から第1の振動板の音放射方向の表面に伝搬して反射した音の伝搬経路と前記第2の振動板の音放射方向の表面から放射する音の伝搬経路との伝搬経路差の長さが、(2n+1)×λ(1/2±1/16)となる箇所を含む設置範囲内に、少なくとも1箇所に吸音材が配置されていることは好適である。上記の設置範囲内では、第2のスピーカユニットからの重なり周波数の音が、第2の振動板の音放射方向の表面から第1の振動板の音放射方向の表面に伝搬して反射した重なり周波数の音に対して1/2波長程度ずれた状態で重なる。この状態は位相のずれが180°に近いことを意味し、2つの音が互いに干渉して打ち消し合い、音圧が低下し易い。上記の好適な複合スピーカ装置によれば、吸音材の配置箇所をこのような音圧低下が起き易い位置に限定することにより、吸音材の使用量を抑えて第1の振動板に掛かる負荷を抑えつつも、音圧低下を抑えて音放射特性の乱れを抑制することができる。
また、この好適な複合スピーカ装置において、第1の振動板の音放射方向の表面のうち、上記の伝搬経路差の長さが、(2n+1)×λ(1/2−1/16)〜(2n+1)×λ(1/2+1/16)となる範囲内に、少なくとも1箇所に吸音材が配置されていることは更に好適である。この複合スピーカ装置によれば、互いに干渉する重なり周波数の音における位相のずれが一層180°に近くなる位置に吸音材の配置箇所を限定することにより、吸音材の使用量を更に抑えて音放射特性の乱れを抑制することができる。
また、この更に好適な複合スピーカ装置において、第1の振動板の音放射方向の表面のうち、伝搬経路差の長さが(2n+1)×λ(1/2)となる箇所の近傍に、少なくとも1箇所に吸音材が配置されていることは一層好適である。この複合スピーカ装置によれば、互いに干渉する重なり周波数の音における位相のずれが略180°となる位置に吸音材の配置箇所を限定することにより、吸音材の使用量を一層抑えて音放射特性の乱れを抑制することができる。
また、伝搬経路差の長さが(2n+1)×λ(1/2)となる箇所の近傍に、少なくとも1箇所に吸音材が配置されている上記の好適な複合スピーカ装置において、上記の自然数nが0であることは一層好適である。この複合スピーカ装置によれば、伝搬経路差の長さが(2n+1)×λ(1/2)となる箇所が複数あったとしても、その内の最も第2の振動板に近い箇所の近傍に吸音材が配置される。このため、ある程度小型の複合スピーカ装置であっても、好適な位置に吸音材を配置することが可能となる。
本発明の一実施例にかかる複合スピーカ装置1を図1〜図3を参照して説明する。図1は、本発明の一実施例にかかる複合スピーカ装置を示す図である。図1(a)には、複合スピーカ装置1の、音放射方向に沿った断面図が示されている。また、図1(b)には、複合スピーカ装置1が有する後述の2つの振動板を、図1(a)中の矢印D2方向から見たときの模式図が示されている。
複合スピーカ装置1は、低音用スピーカユニット10と、高音用スピーカユニット20とを備えている。低音用スピーカユニット10が、本発明にいう第1のスピーカユニットの一例に相当し、高音用スピーカユニット20が、本発明にいう第2のスピーカユニットの一例に相当する。
低音用スピーカユニット10は、低音用振動板11と、低音用フレーム12と、低音用ダンパ13と、低音用ボイスコイル14と、低音用磁気回路15と、を有している。低音用振動板11は、コーン型を有する部材であり、その中心部に開口11aが形成されている。低音用振動板11の外周縁は、円筒状の低音用フレーム12に連結され、低音用振動板11における開口11aの内周縁は、円筒状のボイスコイルボビン14aに連結されている。また、低音用ダンパ13は可撓性を有する円環状の部材であり、外周縁が低音用フレーム12に連結され、内周縁がボイスコイルボビン14aの外周面に連結されている。低音用ボイスコイル14は、ボイスコイルボビン14aの外周面に形成されており、低音用磁気回路15における磁気ギャップ15a内に配置されている。低音用振動板11が、本発明にいう第1の振動板の一例に相当する。
高音用スピーカユニット20は、低音用スピーカユニット10におけるボイスコイルボビン14aの内側に配置されている。高音用振動板21と、高音用フレーム22と、高音用ダンパ23と、高音用ボイスコイル24と、高音用磁気回路25と、を有している。高音用振動板21は、低音用振動板11の音放射方向D1に設置された、低音用振動板11より径が小さいドーム型を有する部材である。更に言えば、この高音用振動板21は、その外径が、低音用スピーカユニット10におけるボイスコイルボビン14aの内径、即ち低音用振動板11における開口11aの内径よりも小さい。高音用振動板21の外周縁は、円筒状の高音用フレーム22に連結されている。また、高音用振動板21における音放射方向D1とは反対側の裏面が、円筒状のボイスコイルボビン24aの上縁に連結されている。また、高音用ダンパ23は可撓性を有する円環状の部材であり、外周縁が高音用フレーム22に連結され、内周縁がボイスコイルボビン24aの外周面に連結されている。高音用ボイスコイル24は、ボイスコイルボビン24aの外周面に形成されており、高音用磁気回路25における磁気ギャップ25a内に配置されている。高音用振動板21が、本発明にいう第2の振動板の一例に相当する。
複合スピーカ装置1に供給される音声信号のうち低音成分が低音用スピーカユニット10における低音用ボイスコイル14に供給され、高音成分が高音用スピーカユニット20における高音用ボイスコイル24に供給される。その結果、各ボイスコイルに各磁気回路から作用するローレンツ力により各ボイスコイルが振動し、その振動が各振動板に伝わる。これにより、低音用スピーカユニット10における低音用振動板11が音放射方向D1に低音域の音を放射し、高音用スピーカユニット20における高音用振動板21が音放射方向D1に高音域の音を放射する。複合スピーカ装置1では、このように低音域と高音域を2つのスピーカに担当させることで、音域が拡げられている。
ここで、高音用スピーカユニット20において高音用振動板21が音放射方向D1に放射する音の一部は、回折等により、高音用フレーム22の上縁を越えて低音用スピーカユニット10の低音用振動板11の表面へと伝搬する。
音用振動板21の音放射方向D1の表面から低音用振動板11の音放射方向D1の表面へと伝搬した音が、低音用振動板11の表面で反射する
この反射波は高音用振動板21が放射する音と干渉する。そして、2つの音の位相のずれによっては、両者の干渉により互いに打ち消し合って音圧が低下し、音放射特性が乱れる可能性がある。本実施例の複合スピーカ装置1では、このような音放射特性の乱れを抑えるために、低音用振動板11の音放射方向D1の表面に、高音用振動板21を1重に囲むように円環状の吸音材30が1箇所に配置されている。高音用スピーカユニット20からの音が低音用振動板11へと伝搬したとしても、その音が吸音材30によって吸音される。この複合スピーカ装置1によれば、高音用スピーカユニット20から低音用スピーカユニット10への音の伝搬に起因する音放射特性の乱れを、吸音材30での吸音により抑制することができる。この吸音材30が、本発明にいう吸音材の一例に相当する。
図2は、図1に示されている高音用振動板21から低音用振動板11へと伝搬して反射した音と、高音用振動板21から放射された音の特性を計測する様子を示す図である。伝搬経路差Rは、反射された音波の伝搬経路と高音用振動板21からの音波の伝搬経路との差である。図2における伝搬経路差Rは、高音用振動板21から低音用振動板11の表面までの伝搬経路Raと低音用振動板11の表面から高音用振動板21と同じ高さまでの伝搬経路Rbとの和である。
なお、スピーカ装置の特性の測定は、スピーカ装置の軸上で高音用振動板21から1メートル離れたところのマイク70で行われるのが一般的である。本実施例では低音用振動板11の径が1mに比べて十分小さいのでRbを上記のように高音用振動板21と同じ高さまでの伝搬経路と近似的に定義するが、それ以外の場合は、低音用振動板11の表面から、マイク70を中心とする半径1mの円の円周上までを伝搬経路Rbとする。
図3は、図1に示されている複合スピーカ装置における音放射特性の乱れが吸音材により抑えられる様子を示す図である。この図3には、複合スピーカ装置1における音放射特性の一例を表すグラフG3が示されている。このグラフG3では、横軸に音の周波数(Hz)がとられ、縦軸に音圧(dB)がとられている。そして、図1に示されている複合スピーカ装置1における音放射特性の一例が太線L1で記載され、比較のために吸音材30を設けなかった場合の音放射特性の一例が細線L2で記載されている。細線L2の音放射特性は、図2に示されている計測方法で計測されたものであり、太線L1の音放射特性は、図1に示されている複合スピーカ装置1について、図2と同様の計測方法で計測されたものである。
この図3の例では、4kHz近傍の周波数において干渉が生じている。そして、細線L2が表すように、吸音材30を設けなかった場合、この重なり周波数において音圧が急激に低下している。これは、図2(a)の音圧分布図G1での高音圧領域H1において、高音用スピーカユニット20から伝搬してきた音と、低音用スピーカユニット10の低音用振動板11で反射された音とが干渉して互いに打ち消し合ったためと考えられる。
これに対し、吸音材30を設けた本実施例の複合スピーカ装置1では、低音用スピーカユニット10の低音用振動板11上で高音用スピーカユニット20からの音が吸音材30によって吸音される。その結果、太線L1が表すように、音圧低下が抑えられている。このように、本実施例の複合スピーカ装置1によれば、高音用スピーカユニット20から低音用スピーカユニット10の低音用振動板11への音の伝搬に起因する音放射特性の乱れを、吸音材30での吸音により抑制することができる。また、この複合スピーカ装置1によれば、低音用振動板11の音放射方向D1の表面への吸音材30の配置という、材料費や製造コストが比較的少なくて済む構成により音放射特性の乱れを抑制することができる。さらに、この複合スピーカ装置1は、吸音材30が低音用振動板11の音放射方向D1の表面に配置されており、この低音用振動板11の音放射方向D1の空間については異物がないため外観上も良好なものとなっている。
また、本実施例の複合スピーカ装置1では、図1(a)に示されているように、低音用スピーカユニット10の軸と高音用スピーカユニット20の軸とが一致している。この複合スピーカ装置1によれば、高音と低音とが略同じ位置から聞こえることとなるので、良好な音像を得ることができる。
また、本実施例の複合スピーカ装置1では、吸音材30が、図1(b)に示されているように、高音用振動板21を囲む円環状の形状を有している。この複合スピーカ装置1によれば、円環状の吸音材30により、高音用スピーカユニット20から低音用スピーカユニット10へと伝搬する音を、高音用スピーカユニット20の軸回りに万遍なく吸音することができる。これにより、音放射特性の乱れが一層抑制されることとなる。
尚、本実施例では、本発明にいう第1のスピーカユニット及び第2のスピーカユニットの一例として、互いに軸が一致している低音用スピーカユニット10及び高音用スピーカユニット20が例示されている。しかしながら、本発明にいう第1のスピーカユニット及び第2のスピーカユニットは、これに限るものではなく、次のような別例であってもよい。
図4は、本発明にいう第1のスピーカユニット及び第2のスピーカユニットの別例としての低音用スピーカユニット及び高音用スピーカユニットを示す模式図である。この図4には、別例の低音用スピーカユニット16及び高音用スピーカユニット26が、図1(b)と同様に音放射側から低音用振動板16a及び高音用振動板26aを見た模式的な平面図で示されている。尚、この図4では、各振動板以外の構成要素については図示が省略されている。
この別例の低音用スピーカユニット16及び高音用スピーカユニット26では、互いに軸がずれている。そして、低音用スピーカユニット16に対して軸がずれた位置にある高音用スピーカユニット26を囲むように、低音用振動板16aの表面に円環状の吸音材35が配置されている。この別例では、低音と高音とが互いに若干ずれた位置から聴こえることから、図1に示されている本実施例の複合スピーカ装置1に比べると音像の点で若干劣るものの、その再生音域の広さは本実施例の複合スピーカ装置1と同様である。また、この別例でも、吸音材35によって高音用スピーカユニット20から伝搬してくる音を吸音して音放射特性の乱れを抑えることができる。この別例の吸音材35も、本発明にいう吸音材の一例に相当する。
また、本実施例では、本発明にいう吸音材の一例として、円環状の吸音材30が例示されているが、本発明にいう吸音材は、これに限るものではない。本発明にいう吸音材は、例えば、次のような別例であってもよい。
図5は、別例の吸音材を示す模式図である。この図5には、別例の吸音材36が図1(b)と同様に音放射側から見た模式的な平面図で示されている。この別例の吸音材36は、部分的に途切れた状態で高音用振動板21を囲んでいる。図1に示されている本実施例の吸音材30に比べれば若干劣るものの、この別例の吸音材36でも、高音用スピーカユニット20から伝搬してくる音を吸音して音放射特性の乱れを抑えることができる。この別例の吸音材36も、本発明にいう吸音材の一例に相当する。
また、図1に示されている本実施例の複合スピーカ装置1では、低音用振動板11の中心部に開口11aが形成され、高音用振動板21の径がその開口11aの径よりも小さくなっている。この複合スピーカ装置1によれば、高音用振動板21が、低音用振動板11の音放射方向D1で遮蔽物となるといった事態が回避される。
また、本実施例の複合スピーカ装置1では、低音用振動板11の開口11aの周囲に吸音材30が配置されている。より具体的には、開口11aの内周縁近傍にその内周縁に沿って吸音材30が配置されている。この複合スピーカ装置1によれば、音放射方向D1から見たときに比較的目立たない位置に吸音材30が配置されているので、外観が向上している。
ここで、図3のグラフG3において吸音材30がない場合の音放射特性を表す細線L2を参照して説明した、周数4kHz近傍での音圧の低下は、次のような場合に起き易い。即ち、高音用スピーカユニット20から伝搬して低音用スピーカユニット10の低音用振動板11表面で反射した音の伝搬経路と高音用振動板21の音放射方向の表面から放射する音の伝搬経路との差が1/2波長程度ずれる場合に起き易い。この場合には、2つの音の位相のずれが180°に近く、両者が互いに干渉して打ち消し合うことで音圧の低下が起き易くなる。
そこで、本実施例では、吸音材30が、低音用振動板11の音放射方向の表面のうち、次のような設置範囲Ar1内に1箇所に配置されている。この設置範囲Ar1は、高音用振動板21の音放射方向D1の表面から低音用振動板11の音放射方向D1の表面に伝搬する音の伝搬経路差R1の長さRL1が次式で表される長さとなる箇所を含む範囲である。
RL1=(2n+1)×λ(1/2±1/16)・・・(1)
(1)式における「λ」は重なり周波数に対応する波長であり、「n」は自然数である。
さらに言えば、吸音材30は、上記の設置範囲Ar1内で、伝搬経路差R1の長さRL1が(2n+1)×λ(1/2−1/16)〜(2n+1)×λ(1/2+1/16)となる範囲Ar2内に配置されている。
伝搬経路差R1の長さRL1が(2n+1)×λ(1/2)となる位置が、高音用スピーカユニット20からの重なり周波数の音と、低音用スピーカユニット10が放射する重なり周波数の音とがちょうど1/2波長ずれて重なる位置である。
図6は、周波数が等しい2つの音が互いにずれて重なるときに生じる現象を示す図である。図6(a)には、2つの音が1/2波長ずれて重なるときに生じる現象を表すグラフG4が示されており、図6(b)には、2つの音が(1/2−1/16)波長ずれて重なるときに生じる現象を表すグラフG5が示されている。更に、図6(c)には、2つの音が(1/2−1/8)波長ずれて重なるときに生じる現象を表すグラフG6が示されている。各グラフでは、横軸に時間がとられ、縦軸に正規化された振幅がとられている。
図6(a)のグラフG4には、第1の音が点線L2で示され、この第1の音に1/2波長ずれて重なる第2の音が一点鎖線L3で示され、両者の合成音が実線L4で示されている。また、ここでの例では2つの音の振幅は等しいものとする。このように1/2波長ずれて2つの音が重なるときには、2つの音の位相のずれが180°となり互いに最も打ち消し合う。その結果、合成音の振幅は略0となってしまう。
図6(b)のグラフG5には、点線L2で示される第1の音に(1/2−1/16)波長ずれて重なる第2の音が一点鎖線L5で示され、両者の合成音が実線L6で示されている。また、ここでも2つの音の振幅は等しいものとする。このような状態でも、2つの音の位相のずれは180°に近く、合成音の振幅が約1/2以下となるまで打ち消し合う。
図6(c)のグラフG6には、点線L2で示される第1の音に(1/2−1/8)波長ずれて重なる第2の音が一点鎖線L7で示され、両者の合成音が実線L8で示されている。また、ここでも2つの音の振幅は等しいものとする。この状態では、2つの音の位相のずれが180°からは遠く、合成音の振幅もそれほど減衰しない。
上記の(1)式は、伝搬経路差R1の長さRL1が、少なくとも図6(b)に示されている程度には2つの音の位相のずれが180°に近くなる長さとなることを意味している。そして、本実施例では、伝搬経路差R1の長さRL1がこのような長さとなる上記の範囲Ar2内に吸音材30が配置されている。即ち、高音用スピーカユニット20からの音と、低音用スピーカユニット10の低音用振動板11表面で反射した音との位相のずれが180°に近くなる範囲Ar2内に前者の音を吸音する吸音材30が配置されている。より具体的には、伝搬経路差R1の長さRL1が、自然数n=0において、(2n+1)×λ(1/2)となる箇所、即ち、λ(1/2)となる箇所の近傍に吸音材30が配置されている。
具体的な数値例を示すと、周波数を4kHz、音速を340m/secとしたとき、対応する波長λは85mmとなる。n=0とすると、(1)式で表される伝搬経路差R1の長さRL1は42.5±5.3mmとなる。本実施例は、周波数を4kHzとした形態である。また、伝搬経路差R1を、図1(a)に示されているように、ドーム型の高音用振動板21の頂点から略水平に延び、高音用フレーム22の上縁近傍で、低音用振動板11の開口11a側へと折れ曲がって低音用振動板11の表面へと至る経路と高音用振動板21の表面で反射して第1の振動板と同じ高さに至る経路との和としている。そして、この伝搬経路差R1の長さRL1が41.8mmとなる位置に吸音材30が配置されている。この位置は、伝搬経路差R1の長さRL1が、λ(1/2)=42.5mmとなる箇所の近傍に相当する。この伝搬経路差R1が、本発明にいう伝搬経路差の一例に相当する。
尚、本実施例では、伝搬経路差R1の長さRL1が41.8mmとなる位置であるとともに、外観向上のために、低音用振動板11の開口11aの内周縁近傍にその内周縁に沿って吸音材30が配置されている。しかしながら、外観の点では若干劣るものの、低音用振動板11の開口11aから離れた位置において、伝搬経路差についての上述の条件を満たす位置に吸音材を配置してもよい。
図7は、吸音材を低音用振動板の開口から離れた位置に配置した別例の複合スピーカ装置を示す図である。この図7には、別例の複合スピーカ装置5が、図1(a)の断面図と同等な断面図で示されている。ただし、図7では、図中右半分のみ図示されている。また、この別例の複合スピーカ装置5は、吸音材51の配置箇所を除いて、図1に示されている複合スピーカ装置1と同等である。図7では、図1に示されている構成要素と同等な構成要素については図1と同じ符号が付されており、以下ではそれら同等な構成要素についての重複説明を省略する。
この別例の複合スピーカ装置5では、高音用スピーカユニット20の高音用振動板21からの音の伝搬経路R2が、ドーム型の高音用振動板21の頂点から略水平に延び、高音用フレーム22の上縁近傍を経て低音用振動板11の表面へと至る経路としている。ただし、伝搬経路R2は、図1(a)に示されている伝搬経路差R1とは異なり、低音用振動板11の開口11aからは離れた箇所へと向かう経路となっている。この例では伝搬経路R2が伝搬経路差である。
そして、このような伝搬経路差R2の長さRL2がλ(1/2)=42.5mmとなる箇所の近傍(例えば、RL2=41.8mmとなる位置)に、円環状の吸音材51が1箇所に配置されている。この位置に配置された吸音材51によっても、高音用スピーカユニット20から伝達し、低音用スピーカユニット10からの音との位相のずれが180°に近くなる音が吸音される。これによって、この別例の複合スピーカ装置5でも音放射特性の乱れが抑えられることとなる。この別例における吸音材51も、本発明にいう吸音材の一例に相当する。また、この別例における伝搬経路差R2も、本発明にいう伝搬経路差の一例に相当する。
図8は、吸音材を低音用振動板の開口から離れた位置に配置した更なる別例の複合スピーカ装置を示す図である。この図8には、更なる別例の複合スピーカ装置6が、図1(a)の断面図と同等な断面図で示されている。ただし、図8でも、上記の図7と同様に、図中右半分のみ図示されている。また、更なる別例の複合スピーカ装置6も、吸音材61の配置箇所を除いて、図1に示されている複合スピーカ装置1と同等である。図8では、図1に示されている構成要素と同等な構成要素については図1と同じ符号が付されており、以下ではそれら同等な構成要素についての重複説明を省略する。
この更なる別例の複合スピーカ装置6では、高音用スピーカユニット20が、図1や図7に示されている高音用スピーカユニット20よりも音放射方向D1に突出して設けられている。その結果、高音用スピーカユニット20からの音の伝搬経路差R3が、図1に示されている伝搬経路差R1や図7に示されている伝搬経路差R2よりも若干長くなっている。この図8に示されている伝搬経路差R3は、ドーム型の高音用振動板21の頂点から略水平に延び、高音用フレーム22の上縁近傍で低音用振動板11の開口11a側へと折れ曲がって低音用振動板11の表面へと至る経路としている。ただし、この伝搬経路差R3も、図1(a)に示されている伝搬経路差R1とは異なり、低音用振動板11の開口11aからは離れた箇所へと向かう経路となっている。そして、このような伝搬経路差R3の長さRL3がλ(1/2)=42.5mmとなる箇所の近傍(例えば、RL3=45.5mmとなる位置)に、円環状の吸音材61が1箇所に配置されている。この位置に配置された吸音材61によっても、高音用スピーカユニット20から伝達し、低音用スピーカユニット10からの音との位相のずれが180°に近くなる音が吸音される。これによって、この別例の複合スピーカ装置6でも音放射特性の乱れが抑えられることとなる。この別例における吸音材61も、本発明にいう吸音材の一例に相当する。また、この別例における伝搬経路差R3も、本発明にいう伝搬経路差の一例に相当する。
以上に説明したように、本実施例の複合スピーカ装置1によれば、2つの音の位相のずれが180°に近く音圧低下が起き易い上記の設置範囲Ar1内に吸音材30が配置されている。このように、吸音材30の配置箇所をこのような位置に限定することにより、吸音材30の使用量を抑えて低音用振動板11に掛かる負荷を抑えつつも、音圧低下を抑えて音放射特性の乱れを抑制することができる。
また、本実施例の複合スピーカ装置1では、上記の設置範囲Ar1のうち、伝搬経路差R1の長さRL1が、(2n+1)×λ(1/2−1/16)〜(2n+1)×λ(1/2+1/16)となる範囲Ar2内に吸音材30が配置されている。この複合スピーカ装置1によれば、互いに干渉する音における位相のずれが一層180°に近くなる位置に吸音材30の配置箇所を限定することにより、吸音材30の使用量を更に抑えて音放射特性の乱れを抑制することができる。
更に言えば、本実施例の複合スピーカ装置1では、伝搬経路差R1の長さRL1が(2n+1)×λ(1/2)となる箇所の近傍に吸音材30が配置されている。この複合スピーカ装置1によれば、互いに干渉する音における位相のずれが略180°となる位置に吸音材30の配置箇所を限定することにより、吸音材30の使用量を一層抑えて音放射特性の乱れを抑制することができる。
また、本実施例の複合スピーカ装置1では、上記の自然数nが0となる位置、即ち、伝搬経路差R1の長さRL1がλ(1/2)となる箇所の近傍に吸音材30が配置されている。つまり、伝搬経路差R1の長さRL1が(2n+1)×λ(1/2)となる箇所のうち最も高音用振動板21に近い箇所の近傍に吸音材30が配置されている。本実施例では、複合スピーカ装置1の具体的な大きさについては特定しないが、吸音材30の配置箇所が上記のように高音用振動板21に近いことから、複合スピーカ装置1がある程度小型であっても、好適な位置に吸音材30を配置することが可能となっている。
尚、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、これらの実施例に限定されるものではない。即ち、当業者は、従来公知の知見に従い、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。かかる変形によってもなお本発明の複合スピーカ装置の構成を具備する限り、勿論、本発明の範疇に含まれるものである。
例えば、前述した実施例では、本発明にいう吸音材の一例として、高音用振動板21を1重に囲むように1箇所に配置された吸音材30、35、36、51、61が例示されている。しかしながら本発明にいう吸音材はこれに限るものではなく、高音用振動板(第2の振動板)を2重以上に囲むように複数個所に配置されるものであってもよい。
また、前述した実施例では、本発明にいう第1の振動板の一例としてコーン型の振動板(低音用振動板11)が例示され、本発明にいう第2の振動板の一例としてドーム型の振動板(高音用振動板21)が例示されている。しかしながら、本発明にいう第1の振動板及び第2の振動板は、上記タイプの振動板に限るものではなく、コーン型及びドーム型の何れのタイプの振動板であってもよい。
1,5,6 複合スピーカ装置
10,16 低音用スピーカユニット
11,16a 低音用振動板
11a 開口
12 低音用フレーム
13 低音用ダンパ
14 低音用ボイスコイル
15 低音用磁気回路
20,26 高音用スピーカユニット
21,26a 高音用振動板
22 高音用フレーム
23 高音用ダンパ
24 高音用ボイスコイル
25 高音用磁気回路
30,35,36,51,61 吸音材

Claims (4)

  1. 第1の振動板を有する第1のスピーカユニットと、
    前記第1の振動板の音放射方向に設置された、前記第1の振動板より径が小さい第2の振動板を有する第2のスピーカユニットと、
    を備え、
    前記第1のスピーカユニットと前記第2のスピーカユニットとの双方から互いに同周波で放射される音の波長をλで表記し、自然数をnで表記したとき、
    前記第1の振動板の音放射方向の表面のうち、前記第2の振動板の音放射方向の表面から前記第1の振動板の音放射方向の表面に伝搬して反射した音の伝搬経路と前記第2の振動板の音放射方向の表面から放射する音の伝搬経路との伝搬経路差の長さが(2n+1)×λ(1/2±1/16)となる箇所を含む設置範囲内に、少なくとも1箇所に吸音材が配置されていることを特徴とする複合スピーカ装置。
  2. 前記第1の振動板の音放射方向の表面のうち、前記伝搬経路差の長さが(2n+1)×λ(1/2−1/16)〜(2n+1)×λ(1/2+1/16)となる範囲内に、少なくとも1箇所に前記吸音材が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の複合スピーカ装置。
  3. 前記第1の振動板の音放射方向の表面のうち、前記伝搬経路差の長さが(2n+1)×λ(1/2)となる箇所の近傍に、少なくとも1箇所に前記吸音材が配置されていることを特徴とする請求項2に記載の複合スピーカ装置。
  4. 前記自然数nが0であることを特徴とする請求項3に記載の複合スピーカ装置。
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