JP6339695B2 - ヒンジカバー - Google Patents

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Description

本発明は、ヒンジを覆うヒンジカバーに関する。
一般に、扉は、ヒンジを介して筐体に回転可能に連結されている。ヒンジは、筐体に取り付けられる筐体側のヒンジ部材と、扉に取り付けられる扉側のヒンジ部材とを含む。これらヒンジ部材どうしが、リンク機構等の連結手段によって連結されている。
特許文献1には、ヒンジを覆うヒンジカバーが開示されている。ヒンジカバーは、筐体側のヒンジ部材に固定された筐体側カバー部材と、扉側のヒンジ部材に回転可能に取り付けられた扉側カバー部材とを有している。筐体側カバー部材には、溝が形成されている。扉側カバー部材には凸軸部が形成されている。前記凸軸部が溝にスライド及び回転可能に嵌り込んでいる。
実開平02−123571号公報
上掲特許文献1のヒンジカバーは、ヒンジを覆うことで見映えを良くする役割しか有していない。
本発明は、ヒンジカバーにダンパー機能を付与することで付加価値を高めることを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、第1部材に対して第2部材を回転可能に連結するヒンジに被さるヒンジカバーであって、
第1連結受け部を有して、前記ヒンジにおける前記第1部材側の第1ヒンジ部に被さる第1カバー部と、
前記ヒンジにおける前記第2部材側の第2ヒンジ部に被さる第2カバー部と、
を備え、
前記第2カバー部が、前記第2ヒンジ部に対して位置固定される第2連結受け部と、前記第2連結受け部から前記第1カバー部へ跨るとともに前記第1及び第2連結受け部と相対変位可能に連結された連結カバー部材とを有し、
前記連結カバー部材と前記第1カバー部との間、及び/又は前記連結カバー部材と前記第2連結受け部との間に、前記相対変位を制動するダンパーが設けられていることを特徴とする。
このヒンジカバーをヒンジに装着することによって、ヒンジの見栄えを向上できるだけでなく、ヒンジにダンパー機能を付与することができる。
前記第1連結受け部及び前記連結カバー部材のうち何れか一方には、ラックが設けられ、
前記第1連結受け部及び前記連結カバー部材の他方には、前記ダンパーを介してピニオンが回転可能に設けられ、
前記第1部材に対する前記第2部材の角度が制動角度範囲に在るとき、前記ピニオンが前記ラックと噛み合い、
前記ダンパーが前記ピニオンの回転を制動することが好ましい。
これによって、ラックとピニオンが噛み合う範囲でダンパーの制動力を発揮することができる。
前記相対回転は、相対回転、相対スライドを含む。
前記第1連結受け部及び前記連結カバー部材の一方には、前記ラックに沿って延びるガイド溝が設けられ、
前記ピニオンの軸線上には、凸軸部が設けられ、前記凸軸部が、前記ガイド溝にスライド及び回転可能に嵌め込まれていることが好ましい。
凸軸部をガイド溝の一対の溝側面によって両側からガイドすることで、ピニオンをガイド溝の幅方向に拘束でき、ピニオンとラックをしっかりと噛み合わせることができる。
前記第1部材に対する前記第2部材の角度が分離可能角度範囲に在るとき、前記連結カバー部材が、前記第1又は第2連結受け部に対して分離可能であることが好ましい。
これによって、連結カバー部材とヒンジとの間に障害物が差し入れられていた場合、連結カバー部材が第1又は第2連結受け部から分離されることで、障害物が連結カバー部材とヒンジとの間に強く挟み付けられるのを防止できる。
前記第1連結受け部及び前記連結カバー部材の一方には、ガイド溝が設けられ、
前記第1連結受け部及び前記連結カバー部材の他方には、前記ガイド溝にスライド及び回転可能に嵌め込まれる凸軸部が設けられ、
前記第2部材が前記第1部材に対して前記分離可能角度範囲に在るとき、前記凸軸部が、前記ガイド溝から該ガイド溝の溝幅方向の一側へ抜け出し可能であることが好ましい。
第2部材が第1部材に対して分離可能角度範囲以外の範囲に在るときは、凸軸部がガイド溝内に収まることで、第1連結受け部と連結カバー部材との連結状態を安定的に保持できる。第2部材が第1部材に対して分離可能角度範囲に在り、かつ、連結カバー部材とヒンジとの間に障害物が差し入れられていたときは、凸軸部がガイド溝から溝幅方向の一側へ抜け出すことで、連結カバー部材を第1連結受け部から分離できる。これによって、障害物が連結カバー部材とヒンジとの間に挟み付けられるのを防止できる。
前記ガイド溝における、前記分離可能角度範囲のときに前記凸軸部が位置する部分における前記溝幅方向の一側の溝側面が、溝底面に対して斜めになり、前記凸軸部の乗り越えを許容していることが好ましい。
これによって、第2部材が第1部材に対して分離可能角度範囲に在るときでも、通常は、凸軸部がガイド溝内に収まることで、第1連結受け部と連結カバー部材の連結状態を安定的に保持できる。連結カバー部材とヒンジとの間に障害物が差し入れられていたときは、凸軸部が前記斜めになった溝側面を乗り越えることで、連結カバー部材を第1連結受け部から分離でき、障害物が連結カバー部材とヒンジとの間に挟み付けられるのを防止できる。
また、本発明は、第1部材に対して第2部材を回転可能に連結するヒンジに被さるヒンジカバーであって、
第1連結受け部を有して、前記ヒンジにおける前記第1部材側の第1ヒンジ部に被さる第1カバー部と、
前記ヒンジにおける前記第2部材側の第2ヒンジ部に被さる第2カバー部と、
を備え、
前記第2カバー部が、前記第2ヒンジ部に対して位置固定される第2連結受け部と、前記第2連結受け部から前記第1カバー部へ跨る連結カバー部材とを有し、
前記連結カバー部材が、互いに相対変位可能に連結された2つの連結部材を含み、一方の連結部材が、前記第2連結受け部と相対変位可能に連結され、他方の連結部材が、前記第1連結受け部と相対変位可能に連結され、
前記2つの連結部材どうしの間、前記一方の連結部材と前記第2連結受け部との間、前記他方の連結部材と前記第1連結受け部との間のうち少なくとも1つに、前記相対変位を制動するダンパーが設けられていることを他の特徴とする。
本発明によれば、ヒンジカバーをヒンジに装着することによって、ヒンジにダンパー機能を付与することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るヒンジカバーを含むヒンジ装置を、扉装置の筐体及び扉に装着し、かつ扉を開状態にして示す斜視図である。 図2(a)は、扉を開状態にした前記ヒンジ装置の平面図である。図2(b)は、扉を半開状態にした前記ヒンジ装置の平面図である。図2(c)は、扉を半閉状態にした前記ヒンジ装置の平面図である。図2(d)は、扉を閉状態にした前記ヒンジ装置の平面図である。 図3は、前記ヒンジ装置の分解斜視図である。 図4は、半閉状態の前記ヒンジ装置を、図2(c)のIV−IV線に沿って扉装置の奥側から見た背面図である。 図5(a)は、図2(b)のVa−Va線に沿う、半開状態の前記ヒンジ装置の断面図である。図5(b)は、図2(d)のVb−Vb線に沿う、閉状態の前記ヒンジ装置の断面図である。図5(c)は、図2(d)のVc−Vc線に沿う、閉状態の前記ヒンジ装置の断面図である。 図6(a)は、開状態の前記ヒンジ装置を、同図(b)と同じ切断面から見た断面図である。図6(b)は、図4のVIb−VIb線に沿う、半閉状態の前記ヒンジ装置の断面図である。図6(c)は、閉状態の前記ヒンジ装置を、同図(b)と同じ切断面から見た断面図である。 図7(a)は、図5(a)の円部VIIaを拡大した断面図である。図7(b)は、図5(b)の円部VIIbを拡大した断面図である。図7(c)は、図5(c)の円部VIIcを拡大した断面図である。 図8(a)は、図5(a)のVIIIa−VIIIaに沿う、半開状態すなわち分離可能角度範囲に在るときの前記ヒンジ装置の断面図である。図8(b)は、連結カバー部材が連結解除されたヒンジ装置の平面図である。 図9(a)は、分離可能角度範囲に在るとき、連結カバー部材が連結解除される途中の状態を、図7(b)と同じ切断面から見た拡大断面図である。図9(b)は、連結カバー部材が連結解除された状態を、図7(b)と同じ切断面から見た拡大断面図である。 図10は、本発明の第2実施形態に係るヒンジカバーを含むヒンジ装置の分解斜視図である。 図11は、半開状態すなわち分離可能角度範囲に在るときの前記第2実施形態のヒンジ装置を、図7(a)に相当する切断面から見た拡大断面図である。 図12(a)は、半開状態すなわち分離可能角度範囲に在るときの前記第2実施形態のヒンジ装置を、図8(a)に相当する切断面から見た平面断面図である。図12(b)は、前記第2実施形態の連結カバー部材が連結解除されたヒンジ装置の平面図である。 図13は、本発明の第3実施形態に係るヒンジカバーを含むヒンジ装置の分解斜視図である。 図14は、前記第3実施形態の第2連結受け部の周辺部を回転軸と直交する断面にて示す断面図である。 図15は、前記第3実施形態の連結カバー部材が連結解除されたヒンジ装 置の平面図である。 図16は、本発明の第4実施形態に係るヒンジカバーを含むヒンジ装置を示したものであり、同図(a)は、開状態のときの平面図であり、同図(b)は、半開状態のときの平面図であり、同図(c)は、閉状態のときの平面図である。 図17は、本発明の第5実施形態に係るヒンジカバーを含むヒンジ装置を示したものであり、同図(a)は、開状態のときの平面図であり、同図(b)は、半開状態のときの平面図であり、同図(c)は、閉状態のときの平面図である。 図18は、本発明の第6実施形態に係るヒンジカバーを含むヒンジ装置を示したものであり、同図(a)は、開状態のときの平面図であり、同図(b)は、半開状態のときの平面図であり、同図(c)は、閉状態のときの平面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
[第1実施形態]
図1〜図9は、本発明の第1実施形態を示したものである。
図1及び図2に示すように、扉装置Mは、筐体1(第1部材)と、扉2(第2部材)を備えている。扉2が、ヒンジ装置3を介して筐体1に鉛直(図2において紙面と直交する方向)な軸線まわりに回転可能に連結されている。これによって、扉2が開閉される。扉装置Mは、例えば食器棚、その他の開き戸付き収納具に適用される。
図2及び図3に示すように、ヒンジ装置3は、ヒンジ10と、ヒンジカバー20を含む。ヒンジ10は、筐体1側の第1ヒンジ部11と、扉2側の第2ヒンジ部12と、連結機構15を有している。第1ヒンジ部11は、奥行方向(図2において左右)に延びる長箱状になっている。第1ヒンジ部11から上下両側(図2において紙面直交方向)へ板状の第1取付板13が延び出ている。第1取付板13が筐体1にネジ止めされている。ひいては、第1ヒンジ部11が、筐体1に取り付けられている。
図3に示すように、第2ヒンジ部12は、四角形の板状の第2取付板14を有している。第2取付板14が、扉2にネジ止めされることによって、第2ヒンジ部12が扉2に取り付けられている。第2取付板14の中央部にカップ部12cが設けられている。
第1ヒンジ部11と第2ヒンジ部12が、連結機構15を介して回転可能に連結されている。連結機構15は、4節リンク機構にて構成されているが、これに限られず、7節リンク機構等の他のリンク機構であってもよく、1軸ヒンジ機構であってもよい。
図6(c)に示すように、扉2の全閉時には、連結機構15の全体がカップ部12cに収容されて隠れる。図6(b)及び同図(a)に示すように、扉2を開いていくと、連結機構15が、カップ部12cから出てくる。
図5(a)及び同図(b)に示すように、連結機構15には、キャッチ機構16が組み込まれている。キャッチ機構16は、ねじりバネ16aを含む。このねじりバネ16aによって、扉2が開状態近くのときは、第2ヒンジ部12を第1ヒンジ部11に対して開方向(図6(a)において反時計回り方向)へ回転付勢し、扉2が閉状態近くのときは、第2ヒンジ部12を第1ヒンジ部11に対して閉方向(図6(c)において時計回り方向)へ回転付勢する。
なお、キャッチ機構16は、扉2が閉状態近くのときのときだけ作動し、扉2が開状態近くのときは作動しないようにしてもよい。
図1及び図2に示すように、ヒンジ10にヒンジカバー20が装着されている。ヒンジカバー20は、ヒンジ10の表側(図1において上側)に被さっている。扉2の全閉〜全開までの全状態を通じて、ヒンジ10のほぼ全体が、ヒンジカバー20によって覆われている。
図1及び図3に示すように、ヒンジカバー20は、第1ヒンジ部11に取り付けられた第1カバー部21Xと、第2ヒンジ部12に取り付けられた第2カバー部22Xとを備えている。第1カバー部21Xは、第1カバー部材21と、第1取付カバー部材23とを有している。第1カバー部材21は、表板部21aと、幅方向に対峙する一対の側板部21b,21bを有して、断面コ字状の長ケース形状になっている。この第1カバー部材21が、長手方向を奥行方向へ向け、幅方向を上下方向(鉛直)へ向けて、第1ヒンジ部11に被さることで、第1ヒンジ部11を全体的に覆っている。第1カバー部材21は、第1ヒンジ部11に対して着脱可能であり、かつ第1ヒンジ部11に装着した状態では第1ヒンジ部11に対して位置固定されている。
図3に示すように、第1取付カバー部材23は、扁平なケース状になっている。第1取付カバー部材23の中央部には、切欠凹部23cが形成されている。この第1取付カバー部材23が、第1取付板13に表側(図3において上側)から被さることで、第1取付板13を全体的に覆っている。切欠凹部23cには第1ヒンジ部11が嵌挿されている。
第1カバー部材21と第1取付カバー部材23とが分離可能に嵌合されている。
第2カバー部22Xは、連結カバー部材22(第2カバー部材)と、第2取付カバー部材24とを有している。図3及び図4に示すように、第2取付カバー部材24は、扁平なケース状になっている。この第2取付カバー部材24が、第2取付板14と一緒に扉2にネジ止めされて固定されている。この第2取付カバー部材24が、第2取付板14に表側(図3において上側)から被さることで、第2取付板14を覆っている。第2取付カバー部材24の中央部には、切欠凹部24cが形成されている。切欠凹部24c内にカップ部12cが位置している。
図2及び図3に示すように、連結カバー部材22は、表板部22aと、幅方向に対峙する一対の側板部22b,22bを有して、断面コ字状の長ケース形状になっている。この連結カバー部材22が、幅方向を上下方向へ向けて、第2取付カバー部材24から第1カバー部材21へ跨って架け渡されている。
連結カバー部材22は、第2取付カバー部材24に対し相対変位可能に連結されるとともに、第1カバー部材21に対して相対変位可能に連結されている。
詳しくは、図3に示すように、連結カバー部材22の扉側端部22e(第2端部)には、回転軸42が設けられている。一方、第2取付カバー部材24には、軸支部44(第2連結受け部)が設けられている。軸支部44は、第2ヒンジ部12に対して位置固定されている。軸支部44は、環状ないしは筒状になっている。回転軸42及び軸支部44の軸線は、連結カバー部材22の幅方向すなわち鉛直(上下)に向けられている。図5(b)に示すように、軸支部44に回転軸42が回転可能に挿通されている。これによって、連結カバー部材22が、軸支部44ひいては第2取付カバー部材24に対して、回転軸42の周りに回転可能に連結されている。
図5(c)及び図8(a)に示すように、連結カバー部材22の筐体側端部22c(第1端部)には、凸軸部34が設けられている。一方、第1カバー部材21には、ガイド溝54が設けられている。凸軸部34が、ガイド溝54にスライド及び回転可能に嵌合されている。
扉2の開度すなわち筐体1に対する扉2の角度に応じて、連結カバー部材22が、ヒンジ10のカップ部12c及び連結機構15(ヒンジ部11,12どうしの間)に被さる。
具体的には、図1及び図2(a)に示すように、扉2が開状態(全開又は全開近く)のときは、連結カバー部材22の筐体側端部22cが、第1カバー部材21の前端部(図2(a)において左端部)に位置する。これによって、連結カバー部材22が、第2取付カバー部材24から第1カバー部材21の前端部に跨り、カップ部12c及び連結機構15を表側(図1において上側)から覆う。
図2(b)ないしは図2(c)に示すように、扉2が半開状態(同図(b))ないしは半開状態より閉側の半閉状態(同図(c))のときは、連結カバー部材22の筐体側端部22cが、第1カバー部材21の中間部に位置する。これによって、連結カバー部材22が、第2取付カバー部材24から第1カバー部材21の中間部までを表側(図2(b)及び同図(c)において上側)から覆う。ひいては、カップ部12c及び連結機構15を覆う。このとき、連結カバー部材22と第2ヒンジ部12との間には、平面視で閉じた隙間3sが形成される。
図2(d)に示すように、扉2が全閉のときは、連結カバー部材22の筐体側端部22cが、第1カバー部材21の奥端部(同図において右端部)に位置する。これによって、連結カバー部材22が、第2取付カバー部材24から第1カバー部材21のほぼ全長にわたって表側(図2(d))から被さる。
第1カバー部材21と連結カバー部材22の連結構造を更に詳述する。
図3及び図5(c)に示すように、第1カバー部材21の各側板部21bの外側面には、第1連結受け部50が形成されている。第1連結受け部50は、側板部21bの外側面における第1連結受け部50ではない部分21dよりも凹んだ面によって構成されている。第1連結受け部50は、側板部21bの短手方向(図3において上下)の中間部から板部21a,21bどうしの角部に達するとともに、第1カバー部材21の長手方向(図5(c)において紙面と直交する方向)へ延びている。図3に示すように、第1連結受け部50は、前側(扉2側)の端部近くにおいてL字状に屈曲し、屈曲部50cを構成している。第1連結受け部50は、第1ヒンジ部11に対して位置固定されている。
図3及び図7(c)に示すように、側板部21bの外側面における第1連結受け部50と、第1連結受け部50でない部分21dとの境は、段差50dになっている。図3及び図6(b)に示すように、段差50dは、第1連結受け部50に沿って延び、かつ、前側(扉2側)の端部近くにおいてL字状に屈曲している。
段差50dの一部分に、ラック53が形成されている。すなわち、第1連結受け部50にはラック53が設けられている。ラック53は、第1カバー部材21の長手方向の中央部付近から奥側(図3及び図6において右側)の端部にわたって設けられている。第1カバー部材21の長手方向の中央部付近から前側の端部までの段差50dには、ラック53が形成されていない。
図3及び図6(b)に示すように、第1連結受け部50内に前記ガイド溝54が形成されている。ガイド溝54は、第1連結受け部50よりも細幅の溝であり、第1連結受け部50のほぼ全域にわたって延び、かつ屈曲部50cにおいてL字状に屈曲している。屈曲部50cより奥側(図6(b)において右側)のガイド溝54は、ラック53の延び方向に沿って延びている。図7(c)に示すように、屈曲部50cより奥側のガイド溝54における溝幅方向(図7(c)において上下)の両側の溝側面54c,54dは、共に溝底面54bに対してほぼ直交している。
図6(b)に示すように、ガイド溝54における屈曲部50cより前側(同図において左側)のガイド溝部55(後記分離可能角度範囲と対応する部分)は、表板部21aとは反対側(同図において下側)かつ前方(同図において左方)へ向かって斜めに延びている。ガイド溝部55は、側板部21bの前側斜縁部21eと近接して、これと平行になっている。
なお、図3に示すように、前側斜縁部21eは、表板部21aから前方へ向かって斜めに延び出ている。また、図7(b)に示すように、前側斜縁部21eの断面は、連結カバー部材22の幅方向(図7(b)において左右)の外側へ向かうにしたがってガイド溝部55に近づくように斜めになっている。
図7(b)に示すように、ガイド溝部55における前側斜縁部21e側(溝幅方向の一側)の溝側面55cは、溝底面54bに対して斜めになっている。すなわち、溝側面55cは、連結カバー部材22の幅方向(図7(b)において左右)の外側へ向かうにしたがって前側斜縁部21eに近づく斜面になっている。また、図6(b)に示すように、溝側面55cは、ガイド溝部55の延び方向の全域に亘るとともに、屈曲部50cを越えて、屈曲部50cより奥側(図6(b)において右側)の溝側面54cに連なっている。
図7(b)に示すように、ガイド溝部55における段差50d側(溝幅方向の反対側)の溝側面55dは、溝底面54bに対してほぼ直交している。図6(b)に示すように、溝側面55dは、屈曲部50cより奥側(図6(b)において右側)の溝側面54dと角度をなして連なっている。
図3及び図5(a)に示すように、連結カバー部材22の筐体側端部22cにおける幅方向の両側部に、一対のダンパー30,30が配置されている。図3及び図4に示すように、連結カバー部材22の各側板部22bにおける筐体側端部には、ダンパー保持部22dが設けられている。ダンパー保持部22dは、連結カバー部材22の幅方向の内側に開口する円形のケース状になっている。図5(a)及び同図(c)に示すように、各ダンパー保持部22dによってダンパー30が保持されている。ダンパー30は、カバー部材21,22どうし間に介在され、第1カバー部材21に対する連結カバー部材22の相対変位を制動する。
図3及び図5(c)に示すように、ダンパー30は、ダンパー本体31と、ローター32とを含む回転ダンパーにて構成されている。ダンパー本体31は、円形のケース状になっている。ダンパー本体31には、一対の係止フック31f,31fが設けられている。ダンパー本体31が、ダンパー保持部22dに収容されるとともに、係止フック31fがダンパー保持部22dの係止穴部22fに係止されている。これによって、ダンパー本体31が、連結カバー部材22に対して着脱可能に固定されている。
ローター32は、円形になっている。このローター32が、軸線を連結カバー部材22の幅方向(図5(c)において左右)へ向けて、ダンパー本体31に自軸まわりに回転可能に嵌め込まれている。ローター32における連結カバー部材22の幅方向の内側を向く面には、ピニオン33が突出形成されている。言い換えると、連結カバー部材22には、ダンパー30を介してピニオン33が設けられている。
更に、ピニオン33における連結カバー部材22の幅方向の内側を向く面には、前記凸軸部34が突出形成されている。図7(c)に示すように、凸軸部34の先端部の外周は、面取りされることによって、テーパー部34aが形成されている。ピニオン33及び凸軸部34は、ローター32と同一軸線上に配置されるとともに、ローター32と一体になって、連結カバー部材22に対して自軸まわりに回転可能になっている。ダンパー本体31とローター32との間には、粘性流体が封入され、かつ環状のシール部材35(図3)によってシールされている。これによって、ローター32の回転時に制動トルクが発生する。
このダンパー30は、ローター32の回転方向に拘わらず、制動トルクが発生するが、扉2の閉方向にローター32が回転するときだけ制動トルクが発生し、扉2の開方向にローター32が回転するときは制動トルクが発生しないようになっていてもよい。
図6及び図7(a),(c)に示すように、ピニオン33が、第1連結受け部50に嵌るとともに、凸軸部34が、ガイド溝54に嵌っている。これらピニオン33及び凸軸部34は、ガイド溝54の延び方向にスライド可能かつ自軸まわりに回転可能になっている。ひいては、連結カバー部材22の筐体側端部22cが、第1連結受け部50の全域にわたってスライド可能になっている。
図6(b)〜(c)に示すように、ピニオン33が、第1連結受け部50の中央部付近よりも奥側(図6において右側)に位置するときは、ラック53とピニオン33とが噛み合っている。図6(a)に示すように、ピニオン33が第1連結受け部50の中央部付近よりも前側(図6において左側)に位置するときは、ラック53とピニオン33の噛み合いが解除されている。
さらに、図8(a)に示すように、ピニオン33が第1連結受け部50の屈曲部50c付近から前側に位置し、凸軸部34がガイド溝部55に位置するときは、連結カバー部材22へのある一定以上の外力によって、凸軸部34がガイド溝55から前側斜縁部21eの側(溝幅方向の一側)へ抜け出し可能である。ガイド溝部55の斜面をなす溝側面55cが、凸軸部34が乗り越えるのを許容している。
上記のように構成されたヒンジ装置3によれば、扉2の全閉〜全開までの全状態を通じて、ヒンジカバー20によってヒンジ10を覆うことができ、見映えを良くできる。
図6(a)に示すように、扉2を開状態から閉じていくと、半閉状態(図6(b))になるまでの間は、ピニオン33がラック53よりも前側(図6において左側)に位置し、ピニオン33とラック53が噛み合うことはない。したがって、ダンパー30の制動力が働くことがなく、扉2をスムーズに動かすことができる。
図6(b)に示すように、扉2の開度が半閉〜閉状態(制動角度範囲)になると、ピニオン33が、第1連結受け部50の中央部付近よりも奥側(図6において右側)に位置し、ピニオン33とラック53が噛み合う。このため、扉2を更に閉じようとすると、ピニオン33がラック53によって回転させられ、かつダンパー30がピニオン33の回転を制動する。したがって、連結カバー部材22の相対変位(スライド及び回転)が制動される。これによって、扉2が勢いよく閉まるのを抑制できる。
図7(c)に示すように、ガイド溝54の一対の溝側面54c,54dが凸軸部34を両側からガイドすることで、ピニオン33を段差50dと直交する方向(図7(c)において上下)に拘束でき、ピニオン33とラック53をしっかりと噛み合わせることができる。
扉2はキャッチ機構16によって閉方向に回転付勢されているから、ダンパー30の制動力に対抗して扉2を強制的に閉じようとしなくても、扉2を自動的に、かつ確実に全閉状態にすることができる。
ダンパー30は、カバー部材21,22どうし間に設けられているから、これらカバー部材21,22の相対位置のみでダンパー30の制動力が働く範囲と働かない範囲とを決めることができる。したがって、ヒンジ装置3の筐体1及び扉2への取り付け位置等に依って、制動力が働く範囲が変動するのを防止することができる。
ヒンジ装置3によれば、既存のヒンジ10に後付けでダンパー機能を組み込むことができる。これによって、ヒンジカバー20の付加価値を高めることができる。
図8(a)に示すように、扉2が開状態〜半開状態(分離可能角度範囲)に在るときは、凸軸部34がガイド溝55内に位置する。このとき、通常は、ガイド溝55に沿って凸軸部34をスムーズにスライドさせることができる。凸軸部34は、ガイド溝55の溝側面55c,55dによって両側から係止される。後述する或る大きさ以上のトルクが付与されない限り、凸軸部34が斜面状の溝側面55cを乗り越えることはなく、連結カバー部材22が第1カバー部材21から分離されることはない。
これに対し、図8(a)に示すように、扉2の開度が半開〜開状態(分離可能角度範囲)のとき、隙間3sに障害物9が挿し入れられていると、障害物9から連結カバー部材22に対して表側方向(図8において上方)への力が加わる。この力は、回転軸42を中心にして連結カバー部材22を図8において反時計回りに回転させるトルクになる。図9(a)に示すように、このトルクが或る大きさ以上になることによって、凸軸部34が、斜面状の溝側面55cに沿ってガイド溝部55の外側(図9(a)において右側)へ向けて案内される。なお、このとき、連結カバー部材22の一対の側板部22b,22bが互いに離間するように弾性変形する。更には、図9(b)に示すように、凸軸部34が溝側面55cを乗り越えることで、ガイド溝部55から表側(溝幅方向の一側、同図において上側)へ抜け出す。これによって、図8(b)に示すように、連結カバー部材22が、回転軸42を中心として回転し、第1カバー部材21から分離される。この結果、障害物9が連結カバー部材22とヒンジ10との間に強く挟まれるのを回避することができる。
その後、扉2を半開〜開状態にしたままで、連結カバー部材22の解放された筐体側端部22cを第1カバー部材21に向けて図8の時計回りに回していくと、やがて、凸軸部34が前側斜縁部21eに突き当たる。更に、連結カバー部材22の筐体側端部22cを第1カバー部材21に向けて押すと、側板部22bが弾性変形しながら、凸軸部34のテーパー部34aが前側斜縁部21eに案内されることで、凸軸部34が前側斜縁部21eを乗り越えてガイド溝部55に嵌る。これによって、連結カバー部材22を第1カバー部材21と再び連結することができる。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において、既述の形態と重複する構成に関しては図面に同一符号を付して説明を省略する。
[第2実施形態]
図10〜図12は、本発明の第2実施形態を示したものである。第2実施形態は、第1カバー部材21と連結カバー部材22の分離構造の変形態様に係る。
図10及び図11に示すように、ヒンジカバー20Bの第1カバー部材21のガイド溝54における屈曲部50cより前側の部分(分離可能角度範囲と対応する部分)には、平取部56が形成されている。平取部56は、溝底面54bと面一に連続する平坦面であり、溝側面55dから表側(図11において上側)へ延びて、側板部21bの前側斜縁部21fに達している。
図10及び図12(a)に示すように、連結カバー部材22と第2取付カバー部材24との間には、トーションばね26(付勢手段)が設けられている。トーションばね26は、軸支部44に装着されるとともに、その一端部26aが軸支部44の係止部44hに係止されている。トーションばね26の他端部26bは、連結カバー部材22の係止穴22hに係止されている。トーションばね26によって、連結カバー部材22の筐体側端部22cが、第1カバー部材21に押し付けられる向き(図12(a)において時計回り)に回転付勢されている。
したがって、通常の開閉時には、凸軸部34は溝側面54d,55dに沿って摺動される。扉2が開状態〜半開状態(分離化可能角度範囲)で、凸軸部34が平取部56内に在るときでも、トーションばね26の付勢力によって、凸軸部34が平取部56から表側(図12(a)において上側)へ抜け出るのを阻止できる。
これに対し、障害物9が隙間3sに挿し入れられた状態で、扉2が半開状態〜開状態(分離化可能角度範囲)になった場合、障害物9から連結カバー部材22に対してトーションばね26の付勢に抗するトルクが作用する。このトルクによって、凸軸部34が平取部56から表側へ抜け出るとともに、連結カバー部材22が、回転軸42を中心にして第1カバー部材21から離れる向き(図12において反時計回り)に回転される。これによって、図12(b)に示すように、連結カバー部材22が、第1カバー部材21から分離される。この結果、障害物9が連結カバー部材22とヒンジ10との間に強く挟まれるのを防止することができる。
その後、扉2を半開〜開状態にして、連結カバー部材22を解放すると、トーションばね26の付勢によって、連結カバー部材22が、第1カバー部材21へ向けて、図12(b)において時計回りに回転される。そして、凸軸部34が、平取部56を通ってガイド溝54に収まる。これによって、連結カバー部材22を第1カバー部材21と再び連結することができる。
[第3実施形態]
図13〜図15は、本発明の第3実施形態を示したものである。
図13に示すように、第3実施形態のヒンジカバー20Cでは、第1連結受け部50に、連結カバー部材22の筐体側端部22cの分離許容部(斜面状の溝側面55cや平取部56など)が形成されていない。図15に示すように、ガイド溝54の両側の溝側面54e,54fは、ガイド溝54の全域にわたって、溝底面54bに対してほぼ直交している。その代わりに、連結カバー部材22の扉側端部22eが、第2取付カバー部材24に対して分離可能になっている。
詳しくは、図13及び図14に示すように、軸支部44(第2連結受け部)の周方向の一箇所(分離可能角度範囲と対応する部分)に切欠部44cが形成されている。切欠部44cは、軸支部44の軸方向の全長にわたって延びている。図15に示すように、扉2を半開〜開状態(分離可能角度範囲)にしたとき、切欠部44cは、軸支部44の中心部に対して表側(図15において上方)に位置する。
したがって、半開〜開状態のとき、隙間3sに障害物9が挟まることで、連結カバー部材22に対して表側方向(図15において上方)へ力が加わると、連結カバー部材22が、凸軸部34を中心として回転し、回転軸42が、切欠部44cを通して抜け出る。これによって、連結カバー部材22が、第2取付カバー部材24から分離される。この結果、障害物9が連結カバー部材22とヒンジ10との間に強く挟まれるのを防止することができる。
扉2の開度が半開状態よりも閉側のときは、回転軸42が切欠部44cから抜けることがない。したがって、連結カバー部材22が、第2取付カバー部材24から分離されるのが禁止される。
[第4実施形態]
図16は、本発明の第4実施形態を示したものである。第4実施形態のヒンジカバー20Dにおいては、連結カバー部材25が、2つの連結部材27,28を含む。一方の連結部材27は、第1〜第3実施形態の連結カバー部材22と同様の形状になっている。連結部材27の扉側端部27eが、回転軸42を介して、第2取付カバー部材24の軸支部44(第2連結受け部)と回転可能(相対変位可能)に連結されている。連結部材27の筐体側端部27cと、他方の連結部材28の一端部とが、回転軸42と平行な軸線まわりに回転可能(相対変位可能)に連結されている。連結部材28は、第1カバー部材21へ延びている。
ヒンジカバー20Dの第1カバー部材21の側板部21bには、第1〜第3実施形態(図1〜図15)の溝状の第1連結受け部50に代えて、第1連結受け部21cが設けられている。詳細な図示は省略するが、第1連結受け部21cは、軸受け部や軸部材等を含む。連結部材28の他端部と、第1連結受け部21cとが、回転軸42と平行な軸線まわりに回転可能に連結されている。これによって、ヒンジカバー20Dが、ヒンジ部11,12と協働して、四節リンク機構を構成している。
連結部材27の筐体側端部27cには、ダンパー保持部27dが設けられている。ダンパー保持部27dにダンパー30が収容されている。ダンパー30が、2つの連結部材27,28どうし間に介在されることで、これら連結部材27,28どうしの相対回転(相対変位)が制動される。ひいては、扉2の筐体1に対する開閉動作を制動することができる。
[第5実施形態]
図17は、本発明の第5実施形態を示したものである。第5実施形態は、第4実施形態(図16)の変形例に係り、第4実施形態と同様に、ヒンジカバー20Eの連結カバー部材25が、2つの連結部材27,28を含む。これによって、ヒンジカバー20Eが、ヒンジ部11,12と協働して四節リンク機構を構成している。
第5実施形態のヒンジカバー20Eは、ダンパー30の配置位置が、第4実施形態のヒンジカバー20Dと異なっている。ヒンジカバー20Eにおいては、ダンパー30が、連結部材27の扉側端部27eと、第2取付カバー部材24の軸支部44との間に設けられている。ダンパー30によって、連結部材27の第2取付カバー部材24に対する回転(相対変位)が制動される。ひいては、扉2の筐体1に対する開閉動作を制動することができる。
[第6実施形態]
図18は、本発明の第6実施形態を示したものである。第6実施形態は、第4実施形態(図16)の更なる変形例に係り、第4実施形態と同様に、ヒンジカバー20Fの連結カバー部材25が2つの連結部材27,28からなることで、ヒンジ部11,12と協働して四節リンク機構を構成している。
ヒンジカバー20Fにおいては、ダンパー30が、連結部材28と、第1カバー部材21の第1連結受け部21cとの間に設けられている。ダンパー30によって、連結部材28の第1カバー部材21に対する回転(相対変位)が制動される。ひいては、扉2の筐体1に対する開閉動作を制動することができる。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨に反しない限りにおいて種々の改変をなすことができる。
例えば、第1〜第3実施形態において、連結カバー部材22にラック53が設けられ、第1カバー部材21にダンパー30を介してピニオン33が回転可能に設けられていてもよい。連結カバー部材22にガイド溝54が設けられ、第1カバー部材21に凸軸部34が設けられていてもよい。
回転軸42が第2取付カバー部材24に設けられ、軸支部44が連結カバー部材22に設けられていてもよい。この場合、回転軸42が、特許請求の範囲の「第2連結受け部」を構成する。
第2取付カバー部材24が省略され、第2連結受け部(軸支部44又は回転軸42)が、第2ヒンジ部12に直接設けられていてもよい。
第1カバー部材21と第1取付カバー部材23が一体になっていてもよい。
第1連結受け部50が第1取付カバー部材23に設けられていてもよい。
第1取付カバー部材23を省略してもよい。第1カバー部21Xが、第1カバー部材21だけを有していてもよい。
ヒンジカバー20,20B〜20Fは、ヒンジ10の必ずしも全体ないしは略全体を覆っている必要はなく、ヒンジ10の一部分だけを覆っていてもよい。例えば、ヒンジカバー20,20B〜20Fが、ヒンジ10の3割〜7割程度を覆っていてもよく、5割程度を覆っていてもよい。扉2の開閉状態によって、ヒンジカバー20,20B〜20Fがヒンジ10を覆う割合が変化してもよい。
ダンパー30が、第1カバー部21Xにおける第1連結受け部50以外の部分と、連結カバー部材22との間に設けられていてもよい。第1〜第3実施形態の第1カバー部21Xには、第1連結受け部50とは別の部分にラック53が形成され、このラック53にダンパー30のピニオン33と螺合されていてもよい。
第1〜第3実施形態において、第5実施形態(図17)と同様に、ダンパー30が、連結カバー部材22と第2取付カバー部材24との間に設けられていてもよい。回転軸42と軸支部44との間にダンパー30が組み込まれていてもよい。この場合、凸軸部34は、連結カバー部材22の筐体側端部22cに直接(ダンパーを介さずに)設けられていてもよい。ピニオン33及びラック53を省略してもよい。ダンパー30が、連結カバー部材22と第1連結受け部50との間、及び連結カバー部材22と第2連結受け部44との間の両方に設けられていてもよい。
第4〜第6実施形態(図16〜図18)において、ダンパー30が、2つの連結部材27,28どうしの間、一方の連結部材27と軸支部44(第2連結受け部)との間、他方の連結部材28と第1連結受け部21cとの間のうちの2箇所に設けられていてもよく、これら3箇所のすべてに設けられていてもよい。
ダンパー30は、回転ダンパーに限られずリニアダンパーであってもよい。リニアダンパーが、第1カバー部21Xにおける第1連結受け部50以外の部分と、連結カバー部材22とに、それぞれ回転可能に連結されていてもよい。
第1、第2カバー部21X,22Xの連結態様及び相対変位態様は、実施形態のものに限られない。
第1〜第3実施形態において、連結カバー部材22の筐体側端部22cが、第1カバー部材21に対して回転可能かつスライド不能に連結され、連結カバー部材22の扉側端部22eが、第2取付カバー部材24に対して回転可能かつスライド可能に連結されていてもよい。この場合、ダンパー30が、連結カバー部材22と第1カバー部材21との間に設けられていてもよく、或いは、連結カバー部材22と第2取付カバー部材24との間に設けられていてもよい。
第1カバー部材21が、第1取付カバー部材23ひいては第1ヒンジ部11に対して相対変位可能であってもよい。例えば、第1カバー部材21が、第1取付カバー部材23ひいては第1ヒンジ部11に対して回転可能であってもよい。連結カバー部材22が第2取付カバー部材24に対して回転可能であってもよい。第1カバー部材21と連結カバー部材22どうしがスライド可能に連結されていてもよい。
リニアダンパーによって、第1カバー部材21と連結カバー部材22どうしの相対スライドを制動してもよい。
第1カバー部材21が、連結カバー部材22の表側に被さっていてもよい。
扉2が開状態近くのときにダンパー30が作動してもよい。扉2の開側の範囲が、制動角度範囲であってもよい。
扉2が開状態近くのときと閉状態近くのとき、ダンパー30が作動してもよい。扉2の開側の範囲及び閉側の範囲が、制動角度範囲であってもよい。
扉2の開閉範囲の全域でダンパー30が作動してもよい。扉2の開閉範囲の全域が制動角度範囲であってもよい。ラック53が、段差50dの全域に設けられていてもよい。ピニオン33とラック53が常に噛み合っていてもよい。
扉2が閉状態近くのとき、連結カバー部材22が、第1カバー部材21又は第2取付カバー部材24に対して分離可能であってもよい。扉2の閉側の範囲が、分離可能角度範囲であってもよい。
扉2が半開〜半閉状態のとき、連結カバー部材22が、第1カバー部材21又は第2取付カバー部材24に対して分離可能であってもよい。扉2の開閉範囲の中間部が、分離可能角度範囲であってもよい。
扉2が開状態近くのときと閉状態近くのとき、連結カバー部材22が、第1カバー部材21又は第2取付カバー部材24に対して分離可能であってもよい。扉2の開側の範囲及び閉側の範囲が、分離可能角度範囲であってもよい。
扉2の開閉範囲の全域で、連結カバー部材22が、第1カバー部材21又は第2取付カバー部材24に対して分離可能であってもよい。扉2の開閉範囲の全域が分離可能角度範囲であってもよい。
第4〜第6実施形態(図16〜図18)において、扉2が所定の分離可能角度範囲のとき、2つの連結部材27,28どうしが分離可能であってもよく、一方の連結部材27が軸支部44(第2連結受け部)に対して分離可能であってもよく、他方の連結部材28が第1連結受け部21cに対して分離可能であってもよい。
扉2が、特許請求の範囲の「第1部材」と対応し、筐体1が、特許請求の範囲の「第2部材」と対応してもよい。扉2に第1ヒンジ部11及び第1カバー部21Xが設けられ、筐体1に第2ヒンジ部12及び第2カバー部22Xが設けられていてもよい。
本発明の適用分野は、食器棚等の収納具の扉装置Mに限られない。第1、第2部材の一方が、建物の躯体であってもよく、第1、第2部材の他方が、上記躯体に設けられた出入り用扉であってもよい。
本発明は、例えば食器棚等の収納具の扉のヒンジに適用可能である。
1 筐体(第1部材)
2 扉(第2部材)
10 ヒンジ
11 第1ヒンジ部
12 第2ヒンジ部
20,20B,20C ヒンジカバー
20D,20E,20F ヒンジカバー
21c 第1連結受け部
21X 第1カバー部
22X 第2カバー部
22 連結カバー部材
25 連結カバー部材
27 一方の連結部材
28 他方の連結部材
30 ダンパー
33 ピニオン
34 凸軸部
44 軸支部(第2連結受け部)
50 第1連結受け部
53 ラック
54 ガイド溝
54b 溝底面
55 ガイド溝部(分離可能角度範囲のときに凸軸部が位置する部分)
55c 溝側面(溝幅方向の一側の溝側面)

Claims (7)

  1. 第1部材に対して第2部材を回転可能に連結するヒンジに被さるヒンジカバーであって、
    第1連結受け部を有して、前記ヒンジにおける前記第1部材側の第1ヒンジ部に被さる第1カバー部と、
    前記ヒンジにおける前記第2部材側の第2ヒンジ部に被さる第2カバー部と、
    を備え、
    前記第2カバー部が、前記第2ヒンジ部に対して位置固定される第2連結受け部と、前記第2連結受け部から前記第1カバー部へ跨るとともに前記第1及び第2連結受け部と相対変位可能に連結された連結カバー部材とを有し、
    前記連結カバー部材と前記第1カバー部との間、及び/又は前記連結カバー部材と前記第2連結受け部との間に、前記相対変位を制動するダンパーが設けられており、
    前記第1連結受け部及び前記連結カバー部材のうち何れか一方には、ラックが設けられ、
    前記第1連結受け部及び前記連結カバー部材の他方には、前記ダンパーを介してピニオンが回転可能に設けられ、
    前記第1部材に対する前記第2部材の角度が制動角度範囲に在るとき、前記ピニオンが前記ラックと噛み合い、
    前記ダンパーが前記ピニオンの回転を制動することを特徴とするヒンジカバー。
  2. 前記第1連結受け部及び前記連結カバー部材の一方には、前記ラックに沿って延びるガイド溝が設けられ、
    前記ピニオンの軸線上には、凸軸部が設けられ、前記凸軸部が、前記ガイド溝にスライド及び回転可能に嵌め込まれていることを特徴とする請求項1に記載のヒンジカバー。
  3. 前記第1部材に対する前記第2部材の角度が分離可能角度範囲に在るとき、前記連結カバー部材が、前記第1又は第2連結受け部に対して分離可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒンジカバー。
  4. 第1部材に対して第2部材を回転可能に連結するヒンジに被さるヒンジカバーであって、
    第1連結受け部を有して、前記ヒンジにおける前記第1部材側の第1ヒンジ部に被さる第1カバー部と、
    前記ヒンジにおける前記第2部材側の第2ヒンジ部に被さる第2カバー部と、
    を備え、
    前記第2カバー部が、前記第2ヒンジ部に対して位置固定される第2連結受け部と、前記第2連結受け部から前記第1カバー部へ跨るとともに前記第1及び第2連結受け部と相対変位可能に連結された連結カバー部材とを有し、
    前記連結カバー部材と前記第1カバー部との間、及び/又は前記連結カバー部材と前記第2連結受け部との間に、前記相対変位を制動するダンパーが設けられており、
    前記第1部材に対する前記第2部材の角度が分離可能角度範囲に在るとき、前記連結カバー部材が、前記第1又は第2連結受け部に対して分離可能であることを特徴とするヒンジカバー。
  5. 前記第1連結受け部及び前記連結カバー部材の一方には、ガイド溝が設けられ、
    前記第1連結受け部及び前記連結カバー部材の他方には、前記ガイド溝にスライド及び回転可能に嵌め込まれる凸軸部が設けられ、
    前記第2部材が前記第1部材に対して前記分離可能角度範囲に在るとき、前記凸軸部が、前記ガイド溝から該ガイド溝の溝幅方向の一側へ抜け出し可能であることを特徴とする請求項3又は4に記載のヒンジカバー。
  6. 前記ガイド溝における、前記分離可能角度範囲のときに前記凸軸部が位置する部分における前記溝幅方向の一側の溝側面が、溝底面に対して斜めになり、前記凸軸部の乗り越えを許容していることを特徴とする請求項5に記載のヒンジカバー。
  7. 第1部材に対して第2部材を回転可能に連結するヒンジに被さるヒンジカバーであって、
    第1連結受け部を有して、前記ヒンジにおける前記第1部材側の第1ヒンジ部に被さる第1カバー部と、
    前記ヒンジにおける前記第2部材側の第2ヒンジ部に被さる第2カバー部と、
    を備え、 前記第2カバー部が、前記第2ヒンジ部に対して位置固定される第2連結受け部と、前記第2連結受け部から前記第1カバー部へ跨る連結カバー部材とを有し、
    前記連結カバー部材が、互いに相対変位可能に連結された2つの連結部材を含み、一方の連結部材が、前記第2連結受け部と相対変位可能に連結され、他方の連結部材が、前記第1連結受け部と相対変位可能に連結され、
    前記2つの連結部材どうしの間、前記一方の連結部材と前記第2連結受け部との間、前記他方の連結部材と前記第1連結受け部との間のうち少なくとも1つに、前記相対変位を制動するダンパーが設けられていることを特徴とするヒンジカバー。
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