以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。本発明は、通信回線を通じて送受信可能な商品を、ユーザが利用する情報処理装置(例えば、携帯端末、ゲーム機端末など)に配信するものである。商品の一例として、ソフトウェア、ゲーム、音楽、画像、動画、電子書籍、情報サービスなどが挙げられる。ただし、本発明で対象とする商品は、上述する例に限定されず、通信回線を通じて送受信可能なものであればよく、その内容は任意である。
実施形態1.
図1は、本発明による配信システムの第1の実施形態の構成例を示すブロック図である。本実施形態の配信システムは、店頭端末10と、携帯端末20と、配信サーバ50と、発行サーバ61とを備えている。
店頭端末10と、携帯端末20と、配信サーバ50とは、通信ネットワーク網を介して相互に通信が可能である。また、店頭端末10と携帯端末20とは、例えば、赤外線や無線LAN(Local Area Network)、NFC(Near Field Communication)などの近距離無線通信によりデータの送受信が行われてもよい。
また、配信サーバ50は、情報処理装置60と通信ネットワーク網を介して相互に通信が可能である。図1に示す例では、情報処理装置60が1台のみ記載されているが、情報処理装置60の数は1台に限定されず、2台以上であってもよい。
発行サーバ61は、商品を識別する情報(以下、商品識別情報と記す。)を店頭端末10から受信すると、その商品が購入されたと判断し、その商品が購入可能になったことを示す情報(以下、購入許可情報と記す。)を発行する。そして、発行サーバ61は、商品識別情報の送信元(店頭端末10)に購入許可情報を返信する。また、発行サーバ61は、店頭端末10と通信ネットワーク網を介して相互に接続される。
本実施形態では、生成された購入許可情報をもとにソフトウェア等のダウンロードが行えるようになるため、購入許可情報は、例えば、ダウンロード番号などにより実現されてもよい。具体的には、発行サーバ61は、例えば、商品ごとに複数のダウンロード番号を購入許可情報として記憶しておき、商品識別情報の受信に応じて、対応する商品のダウンロード番号を順次払い出してもよい。
なお、図1では、発行サーバ61と配信サーバ50とが別の装置で実現されている場合を例示しているが、発行サーバ61と配信サーバ50とが、同一の装置で実現されていてもよい。
店頭端末10は、商品識別情報入力部11と、購入認証情報入力部12と、購入許可情報取得部13と、購入許可情報出力部14とを含む。店頭端末10は、既存のPOSシステムに組み込まれて実現されていてもよく、POSシステムに含まれない装置で実現されていてもよい。店頭端末10を既存のPOSシステムとは別の装置で実現することにより、既存のシステムの改修をすることなく、本実施形態の配信システムを利用できる。
本実施形態では、店頭端末10は、例えば、タブレット端末など既存のPOSシステムとは別に設けられ、店頭のレジスタの近くに設置されるものとする。
商品識別情報入力部11は、ユーザが購入しようとする商品を識別するための情報(すなわち、商品識別情報)を入力する。例えば、バーコードで商品が識別可能な場合、商品識別情報入力部11は、そのバーコードを読み取るバーコードリーダにより実現されてもよい。また、商品識別情報入力部11は、タッチパネルやキーボードを介して商品名や商品を識別する情報を受け付け、受け付けた情報を入力してもよい。
商品識別情報の入力態様は任意である。バーコードが印字された商品内容を示すカードが店頭に陳列されている場合、商品識別情報入力部11は、購入者が持参したカードのバーコードを読み取って商品識別情報を入力してもよい。
また、店頭に設置されたデジタルサイネージを介して購入商品の識別情報を印刷できる場合、商品識別情報入力部11は、購入者が印刷したバーコードなどを読み取って商品識別情報を入力してもよい。
また、後述する携帯端末20の商品識別情報表示部25が購入商品のバーコードを表示した場合、商品識別情報入力部11は、購入者が表示させたバーコードを読み取って商品識別情報を入力してもよい。
購入認証情報入力部12は、商品が購入されたことを認証する情報(以下、認証情報と記す。)を入力する。例えば、購入者による支払いが完了した時に、店員が購入認証情報入力部12を介して認証情報を入力してもよい。また、例えば、既存のPOSシステムから商品の決済情報を受信できる場合、購入認証情報入力部12は、その決済情報に基づいて、認証情報を入力してもよい。
図2は、認証情報を入力する画面の例を示す説明図である。例えば、商品識別情報入力部11により表示される購入画面S1を介して購入者が商品識別情報を入力すると、購入認証情報入力部12が、認証画面S2を表示する。そして、店員により商品が購入されたことを認証する情報(認証情報)としてパスワードが認証画面S2に入力されると、購入認証情報入力部12は、パスワードの妥当性を判断して、認証情報が適切であるか否か判断する。
購入許可情報取得部13は、購入認証情報入力部12に適切な認証情報が入力されたことを検知すると、ユーザによって商品が購入されたと判断し、その商品の商品識別情報を発行サーバ61に送信して、発行サーバ61から購入許可情報を受信する。
購入許可情報取得部13は、例えば、購入許可情報を暗号化して新たな文字列を生成し、その文字列を購入許可情報としてもよい。また、購入許可情報取得部13は、受信した購入許可情報に基づいてQRコード(日本国における登録商標)を生成してもよい。
購入許可情報出力部14は、購入許可情報取得部13が取得した購入許可情報を出力する。購入許可情報出力部14は、例えば、購入許可情報を店頭端末10の表示部(図示せず)に表示してもよく、接続されたプリンタ(図示せず)に購入許可情報の印刷を指示してもよい。購入許可情報を印刷することにより、購入者以外のユーザにも購入許可情報を提供できるため、印刷された購入許可情報はギフトとして利用することが可能になる。また、購入許可情報出力部14は、近距離無線通信により、または、通信ネットワーク網を介して購入許可情報を送信してもよい。
図3は、購入許可情報の印刷例を示す説明図である。図3に示す例では、QRコードと共に商品をダウンロードするためのダウンロード番号が記載されていることを示す。
携帯端末20は、購入許可情報入力部21と、配信識別情報送信部22と、記憶部23と、ユーザ端末情報登録部24と、商品識別情報表示部25とを含む。携帯端末20は、例えば、携帯電話機やタブレット端末などにより実現される。
購入許可情報入力部21は、購入許可情報出力部14から出力された購入許可情報を配信識別情報送信部22に入力する。例えば、購入許可情報出力部14が購入許可情報を店頭端末10の表示部(図示せず)に表示している場合や印刷している場合、購入許可情報入力部21は、その購入許可情報を読み取るリーダ(例えば、バーコードリーダ、QRコードリーダ、OCR(Optical Character Reader))で実現されていてもよい。
また、例えば、購入許可情報出力部14が購入許可情報を通信網を介して送信している場合、購入許可情報入力部21は、その送信情報を受信するネットワークインタフェースにより実現されていてもよい。
記憶部23は、購入された商品のユーザ、または、そのユーザが利用する情報処理装置を識別する情報(以下、ユーザ端末情報と記す。)を保持する。購入者とユーザは同一であってもよく異なっていてもよい。後述する配信サーバ50が、ユーザごとに情報処理装置の識別情報およびその情報処理装置の宛先を保持している場合、ユーザ端末情報は、ユーザを識別する情報であってもよい。また、配信サーバ50が、情報処理装置の識別情報とその情報処理装置の宛先とを関連付けて保持している場合、ユーザ端末情報は、ユーザが利用する情報処理装置を識別する情報であってもよい。
ユーザ端末情報登録部24は、ユーザ端末情報を記憶部23に登録する。なお、ここで登録されるユーザ端末情報は、後述する配信サーバ50が保持しているユーザ端末情報と同一の情報である。
図4は、ユーザ端末情報を登録する画面の例を示す説明図である。図4に示す例では、ユーザ端末情報登録部24が図4に例示する登録画面S3を表示し、ユーザからユーザ端末情報の入力を受け付けていることを示す。登録画面S3の登録ボタンB1が押下されると、ユーザ端末情報登録部24は、入力されたユーザ端末情報を記憶部23に登録する。
配信識別情報送信部22は、記憶部23が保持するユーザ端末情報と、入力された購入許可情報とを併せて配信サーバ50へ送信し、情報処理装置60への商品の配信を依頼する。配信識別情報送信部22は、例えば、配信サーバ50へ配信を依頼する際のHTTP(Hypertext Transfer Protocol )リクエストまたはHTTPS(HTTP Secure )リクエストのパラメータ(GETまたはPOST)に、ユーザ端末情報および購入許可情報を含めて送信してもよい。また、配信識別情報送信部22は、送信するユーザ端末情報および購入許可情報を暗号化してから配信サーバ50へ送信してもよく、必要に応じて、ユーザ端末情報および購入許可情報の一部または全部を編集してから配信サーバ50へ送信してもよい。
なお、購入許可情報出力部14から出力された購入許可情報が購入許可情報入力部21を介して配信識別情報送信部22に入力されるため、店頭端末10が、購入許可情報を配信識別情報送信部22に入力していると言うことができる。また、配信識別情報送信部22は、ユーザ端末情報を記憶部23から読み取っていることから、携帯端末20は、ユーザ端末情報を配信識別情報送信部22に入力していること言うことができる。
商品識別情報表示部25は、商品識別情報入力部11に入力するための商品識別情報を表示する。商品識別情報表示部25は、例えば、商品紹介のWebページから、商品の情報(例えば、バーコードなど)を取得し、取得した情報を商品識別情報として表示してもよい。また、商品ごとの商品識別情報を記憶部23に記憶しておき、商品識別情報表示部25は、ユーザにより選択された商品の商品識別情報を表示してもよい。
図5は、商品識別情報表示部25が表示する商品識別情報の例を示す説明図である。図5に示す例では、商品識別情報表示部25が商品の名称およびイメージと、商品識別情報としてのバーコードを併せて表示していることを示す。商品識別情報表示部25が商品識別情報を表示することで、店頭に陳列されていない商品についても購入することが可能になり、また、購入者が購入したい商品を事前に検討することも可能になる。
配信サーバ50は、記憶部51と、制御部52とを含む。配信サーバは、例えば、商品を取り扱う会社が管理し、配信対象の商品を記憶する。
記憶部51は、ユーザ端末情報に対応する情報処理装置の情報と、その情報処理装置の宛先を関連付けて記憶する。ユーザ端末情報が各ユーザを識別する情報の場合、記憶部51は、ユーザ端末情報に対応付けて、ユーザが利用する各装置とそれぞれの宛先を記憶してもよい。また、ユーザ端末情報がユーザの利用する情報処理装置を識別する情報の場合、記憶部51は、ユーザ端末情報ごとに、識別される情報処理装置の宛先を記憶してもよい。
なお、記憶部51が記憶する情報処理装置の情報は、ユーザが利用する装置の情報に限られず、例えば、ユーザが保有する装置の情報やユーザが購入した装置の情報であってもよい。なお、ユーザごとに情報処理装置および宛先を管理するほうが、ユーザの情報を一元管理できるため、より好ましい。
制御部52は、ユーザ端末情報および購入許可情報を受信すると、受信したユーザ端末情報により特定される情報処理装置60に対して、購入許可情報により特定される商品を配信する。具体的には、制御部52は、記憶部51を参照して、ユーザ端末情報に対応する情報処理装置の宛先を特定する。また、制御部52は、購入許可情報から商品識別情報を抽出して商品を特定する。なお、各ユーザが複数の情報処理装置を有する場合、制御部52は、各商品に対応する情報処理装置60を特定して商品を配信すればよい。
商品識別情報入力部11と、購入認証情報入力部12と、購入許可情報取得部13と、購入許可情報出力部14とは、プログラム(購入許可情報生成プログラム)に従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。例えば、プログラムは、店頭端末10の記憶部(図示せず)に記憶され、CPUは、そのプログラムを読み込み、プログラムに従って、商品識別情報入力部11、購入認証情報入力部12、購入許可情報取得部13および購入許可情報出力部14として動作してもよい。また、商品識別情報入力部11と、購入認証情報入力部12と、購入許可情報取得部13と、購入許可情報出力部14とは、それぞれが専用のハードウェアで実現されていてもよい。
同様に、購入許可情報入力部21と、配信識別情報送信部22と、ユーザ端末情報登録部24と、商品識別情報表示部25とは、プログラム(配信指示プログラム)に従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。購入許可情報入力部21、配信識別情報送信部22、ユーザ端末情報登録部24および商品識別情報表示部25が、一つのアプリケーションとして実現され、各ユーザが必要に応じてこのアプリケーションを携帯端末20にダウンロードして使用してもよい。
また、購入許可情報入力部21と、配信識別情報送信部22と、ユーザ端末情報登録部24と、商品識別情報表示部25とは、それぞれが専用のハードウェアで実現されていてもよい。また、記憶部23は、メモリ装置や磁気ディスク装置等により実現される。
同様に、制御部52は、プログラム(配信用プログラム)に従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。また、記憶部51は、磁気ディスク装置やストレージサーバなどにより実現される。
次に、本実施形態の配信システムの動作を説明する。図6は、第1の実施形態の配信システムの動作例を示すフローチャートである。本動作例では、ユーザ端末情報は既に記憶部23に記憶されているものとし、商品識別情報としてバーコードが印刷された媒体を購入者が商品識別情報入力部11に読み込ませるものとする。
店頭端末10の商品識別情報入力部11は、印刷されたバーコードを読み取って、商品識別情報を購入許可情報取得部13に入力する(ステップS11)。また、購入認証情報入力部12は、商品識別情報が入力されると認証情報の入力を待機する。購入認証情報入力部12は、適切な認証情報が入力されたと判断すると、入力された認証情報を購入許可情報取得部13に入力する(ステップS12)。
購入許可情報取得部13は、購入認証情報入力部12に適切な認証情報が入力されたことを検知すると、発行サーバ61に商品識別情報を送信して購入許可情報を取得する(ステップS13)。そして、購入許可情報出力部14は、購入許可情報取得部13が取得した購入許可情報を出力する(ステップS14)。ここでは、購入許可情報出力部14は、購入許可情報に基づいて生成されたQRコードを印字したチケットを発行したものとする。
購入許可情報が出力されると、ユーザは、印字されたチケットのQRコードを携帯端末20で読み取る。具体的には、携帯端末20の購入許可情報入力部21は、QRコードを読み取ることにより、購入許可情報を配信識別情報送信部22に入力する(ステップS15)。
配信識別情報送信部22は、記憶部23が保持するユーザ端末情報と、入力された購入許可情報とを併せて配信サーバ50へ送信し、情報処理装置60への商品の配信を依頼する(ステップS16)。
配信サーバ50がユーザ端末情報および購入許可情報を受信すると、制御部52は、受信したユーザ端末情報により特定される情報処理装置60に対して、購入許可情報により特定される商品を配信する(ステップS17)。
以上のように、本実施形態では、ユーザ端末情報を保持する携帯端末20が、そのユーザ端末情報を配信識別情報送信部22に入力する。また、商品が購入されたことを購入認証情報入力部12が検知して、購入許可情報取得部13が、その商品の商品識別情報を発行サーバ61に送信して購入許可情報を受信し、購入許可情報出力部14が、その購入許可情報を配信識別情報送信部22(より具体的には、携帯端末20)に入力する。そして、配信識別情報送信部22が、情報処理装置60に商品を配信する配信サーバ50に対して、ユーザ端末情報と購入許可情報とを併せて送信する。そのような構成により、商品購入時のユーザの処理負担を軽減させることができる。
なお、第1の実施形態では、配信識別情報送信部22が携帯端末20に含まれる。そこで、店頭端末10の購入許可情報出力部14が購入許可情報を出力し、携帯端末20の購入許可情報入力部21が、出力された購入許可情報を配信識別情報送信部22へ入力する。そして、配信識別情報送信部22は、記憶部23が保持するユーザ端末情報と入力された購入許可情報とを併せて配信サーバ50へ送信する。そのような構成であっても、商品購入時のユーザの処理負担を軽減させることができる。
具体的には、本実施形態では、配信サーバ50がユーザ端末情報と購入許可情報とを受信すると、特定された情報処理装置60に商品が自動的に配信されるため、商品購入後の手間を削減できる。また、店頭端末10が既存のPOSシステムに影響を及ぼさないため、本実施形態の配信システムが容易に導入可能である。
また、ユーザ端末情報を管理するのは1台の携帯端末20でよいため、各情報処理装置60に必要なアプリケーション等を導入する必要がない。また、商品購入時に用いる携帯端末20と情報処理装置60とは、必ずしも一致する必要がないため、商品の購入ごとに情報処理装置を店頭に持参する必要もない。
また、本実施形態では、購入認証情報入力部12が適切な認証情報を入力した場合に、購入許可情報取得部13が商品識別情報を発行サーバ61に送信して購入許可情報を取得する。そのため、許可なく購入許可情報が生成されることを抑制できる。
実施形態2.
図7は、本発明による配信システムの第2の実施形態の構成例を示すブロック図である。なお、第1の実施形態と同様の構成については、図1と同一の符号を付し、説明を省略する。本実施形態の配信システムは、店頭端末30と、携帯端末40と、配信サーバ50と、発行サーバ61とを備えている。
店頭端末30と、携帯端末40と、配信サーバ50とは、第1の実施形態と同様、通信ネットワーク網を介して相互に通信が可能であり、店頭端末30と発行サーバ61とは、通信ネットワーク網を介して相互に通信が可能である。また、店頭端末30と携帯端末40とは、近距離無線通信によりデータの送受信が行われてもよい。
携帯端末40は、ユーザ端末情報出力部41と、記憶部23と、ユーザ端末情報登録部24と、商品識別情報表示部25とを含む。すなわち、本実施形態の携帯端末40は、購入許可情報入力部21および配信識別情報送信部22の代わりに、ユーザ端末情報出力部41を含む点において、第1の実施形態の携帯端末20と異なる。それ以外の構成は、第1の実施形態と同様である。携帯端末40は、例えば、携帯電話機やタブレット端末などにより実現される。
ユーザ端末情報出力部41は、ユーザ端末情報を出力する。具体的には、ユーザ端末情報出力部41は、記憶部23に記憶されたユーザ端末情報を読み取り、店頭端末30に対して出力する。ユーザ端末情報出力部41は、ユーザ端末情報を示す文字列を表示してもよく、ユーザ端末情報に基づいてバーコードを生成し、生成したバーコードを出力してもよい。図8は、出力されるユーザ端末情報の例を示す説明図である。図8に示す例では、ユーザ端末情報をバーコード化して表示していることを示す。
ユーザ端末情報出力部41は、例えば、ユーザ端末情報を携帯端末40の表示部(図示せず)に表示してもよく、近距離無線通信により、または、通信ネットワーク網を介してユーザ端末情報を送信してもよい。
店頭端末30は、商品識別情報入力部11と、購入認証情報入力部12と、購入許可情報取得部13と、ユーザ端末情報入力部31と、配信識別情報送信部32とを含む。すなわち、本実施形態の店頭端末30は、購入許可情報出力部14の代わりに、ユーザ端末情報入力部31および配信識別情報送信部32を含む点において、第1の実施形態の店頭端末10と異なる。それ以外の構成は、第1の実施形態と同様である。店頭端末30は、既存のPOSシステムに組み込まれて実現されていてもよく、POSシステムに含まれない装置で実現されていてもよい。
ユーザ端末情報入力部31は、携帯端末40から出力されたユーザ端末情報を配信識別情報送信部32に入力する。例えば、ユーザ端末情報出力部41がユーザ端末情報を携帯端末40の表示部(図示せず)に表示している場合、ユーザ端末情報入力部31は、そのユーザ端末情報を読み取るリーダ(例えば、バーコードリーダ)で実現されていてもよい。
また、例えば、ユーザ端末情報出力部41がユーザ端末情報を通信網を介して送信している場合、ユーザ端末情報入力部31は、その送信情報を受信するネットワークインタフェースにより実現されていてもよい。
配信識別情報送信部32は、購入許可情報取得部13が取得した購入許可情報と、入力されたユーザ端末情報とを併せて配信サーバ50へ送信し、情報処理装置60への商品の配信を依頼する。なお、配信識別情報送信部32が購入許可情報およびユーザ端末情報を配信サーバ50へ送信する方法は、配信識別情報送信部22が送信する方法と同様である。
なお、ユーザ端末情報出力部41から出力されたユーザ端末情報がユーザ端末情報入力部31を介して配信識別情報送信部32に入力されるため、携帯端末40が、ユーザ端末情報を配信識別情報送信部32に入力していると言うことができる。また、配信識別情報送信部32は、購入許可情報を購入許可情報取得部13から入力されていることから、店頭端末30は、購入許可情報を配信識別情報送信部32に入力していること言うことができる。
商品識別情報入力部11と、購入認証情報入力部12と、購入許可情報取得部13と、ユーザ端末情報入力部31と、配信識別情報送信部32とは、プログラム(配信指示プログラム)に従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。商品識別情報入力部11と、購入認証情報入力部12と、購入許可情報取得部13と、ユーザ端末情報入力部31と、配信識別情報送信部32とは、それぞれが専用のハードウェアで実現されていてもよい。
同様に、ユーザ端末情報出力部41と、ユーザ端末情報登録部24と、商品識別情報表示部25とは、プログラム(ユーザ端末情報出力プログラム)に従って動作するコンピュータのCPUによって実現される。ユーザ端末情報出力部41、ユーザ端末情報登録部24および商品識別情報表示部25が、一つのアプリケーションとして実現され、各ユーザが必要に応じてこのアプリケーションを携帯端末40にダウンロードして使用してもよい。また、ユーザ端末情報出力部41と、ユーザ端末情報登録部24と、商品識別情報表示部25とは、それぞれが専用のハードウェアで実現されていてもよい。
次に、本実施形態の配信システムの動作を説明する。図9は、第2の実施形態の配信システムの動作例を示すフローチャートである。本動作例でも、ユーザ端末情報は既に記憶部23に記憶されているものとし、商品識別情報としてバーコードが印刷された媒体を購入者が商品識別情報入力部11に読み込ませるものとする。また、商品識別情報から購入許可情報が取得されるまでのステップS11からステップS13までの処理は、図6に例示する処理と同様である。
一方、ユーザは携帯端末40を操作することで、ユーザ端末情報出力部41は、記憶部23に記憶されたユーザ端末情報を読み取って出力する(ステップS21)。ここでは、ユーザ端末情報出力部41は、ユーザ端末情報に基づいて生成されたバーコードを携帯端末40に表示したものとする。
ユーザ端末情報が出力されると、ユーザは、表示されたバーコードを店頭端末30に読み取らせる。具体的には、店頭端末30のユーザ端末情報入力部31は、バーコードを読み取ることにより、ユーザ端末情報を配信識別情報送信部32に入力する(ステップS22)。
配信識別情報送信部32は、購入許可情報取得部13が取得した購入許可情報と、入力されたユーザ端末情報とを併せて配信サーバ50へ送信し、情報処理装置60への商品の配信を依頼する(ステップS23)。以降、配信サーバ50が情報処理装置60に商品を配信するステップS17の処理は、図6に例示する処理と同様である。
以上のように、本実施形態では、ユーザ端末情報出力部41がユーザ端末情報を出力することにより、ユーザ端末情報入力部31を介してユーザ識別情報を配信識別情報送信部32に入力する。また、商品が購入されたことを購入認証情報入力部12が検知して、購入許可情報取得部13が、その商品の商品識別情報を発行サーバ61に送信し購入許可情報を受信して、配信識別情報送信部32に入力する。そして、配信識別情報送信部32が、情報処理装置60に商品を配信する配信サーバ50に対して、ユーザ端末情報と購入許可情報とを併せて送信する。そのような構成によっても、商品購入時のユーザの処理負担を軽減させることができる。
なお、第2の実施形態では、配信識別情報送信部32が店頭端末30に含まれる。そこで、携帯端末40のユーザ端末情報出力部41がユーザ端末情報を出力し、店頭端末30のユーザ端末情報入力部31が、出力されたユーザ端末情報を配信識別情報送信部32へ入力する。そして、配信識別情報送信部32は、入力されたユーザ端末情報と生成された購入許可情報とを併せて配信サーバ50へ送信する。そのような構成であっても、商品購入時のユーザの処理負担を軽減させることができる。
次に、第2の実施形態の第1の変形例を説明する。第1の変形例では、商品が購入されたことが認証された後、購入許可情報を取得せずにユーザ端末情報と商品識別情報とを直接配信サーバに送信する方法を説明する。
図10は、本発明による配信システムの第2の実施形態の第1の変形例を示すブロック図である。なお、第2の実施形態と同様の構成については、図7と同一の符号を付し、説明を省略する。本変形例の配信システムは、店頭端末30aと、携帯端末40と、配信サーバ50aとを備えている。携帯端末40の構成は、第2の実施形態と同様である。一方、本変形例の配信システムは、発行サーバ61を備えていない点において、第2の実施形態と異なる。
店頭端末30aは、商品識別情報入力部11と、購入認証情報入力部12と、ユーザ端末情報入力部31と、配信識別情報送信部32aとを含む。すなわち、本変形例の店頭端末30aは、購入許可情報取得部13を含まず、配信識別情報送信部32の代わりに配信識別情報送信部32aを含む点において第2の実施形態と異なる。それ以外の構成は、第2の実施形態と同様である。
配信識別情報送信部32aは、購入認証情報入力部12に適切な認証情報が入力されたことを検知すると、商品識別情報と、入力されたユーザ端末情報とを併せて配信サーバ50aへ送信し、情報処理装置60への商品の配信を依頼する。すなわち、第2の実施形態と比較すると、商品識別情報自体が購入許可情報の役割を果たしていると言える。
なお、配信識別情報送信部32aが商品識別情報およびユーザ端末情報を配信サーバ50へ送信する方法は、購入許可情報が商品識別情報に置き換わった以外は、配信識別情報送信部32が送信する方法と同様である。
配信サーバ50aは、記憶部51と、制御部52aとを含む。すなわち、本変形例の配信サーバ50aは、制御部52の代わりに制御部52aを含む点において第2の実施形態と異なる。それ以外の構成は、第2の実施形態と同様である。
制御部52aは、ユーザ端末情報および商品識別情報を受信すると、受信したユーザ端末情報により特定される情報処理装置60に対して、商品識別情報により特定される商品を配信する。すなわち、本変形例の配信システムでは、配信サーバ50aにユーザ端末情報および商品識別情報が送信されたことで、商品が購入されたと判断して商品を配信する。以上のような構成であっても、商品購入時のユーザの処理負担を軽減させることができる。
次に、第2の実施形態の第2の変形例を説明する。第2の変形例では、商品識別情報入力部11に、商品識別情報とユーザ端末情報が併せて入力される方法を説明する。
図11は、本発明による配信システムの第2の実施形態の第2の変形例を示すブロック図である。なお、第2の実施形態と同様の構成については、図7と同一の符号を付し、説明を省略する。本変形例の配信システムは、店頭端末30bと、携帯端末40bと、配信サーバ50と、発行サーバ61とを備えている。配信サーバ50の構成は、第2の実施形態と同様である。
携帯端末40bは、記憶部23と、ユーザ端末情報登録部24と、商品識別情報表示部25bとを含む。すなわち、本実施形態の携帯端末40bは、ユーザ端末情報出力部41を含まず、商品識別情報表示部25の代わりに、商品識別情報表示部25bを含む点において、第2の実施形態の携帯端末40bと異なる。それ以外の構成は、第2の実施形態と同様である。
商品識別情報表示部25bは、商品識別情報入力部11に入力するためのユーザ端末情報を表示する。このとき、商品識別情報表示部25bは、商品識別情報入力部11に入力するための商品識別情報を併せて表示してもよい。ただし、別途の方法で商品識別情報を特定できる場合、商品識別情報表示部25bは、商品識別情報を表示しなくてもよい。
ユーザ端末情報を表示する方法は、ユーザ端末情報出力部41がユーザ端末情報を表示する方法と同様である。また、商品識別情報を表示する方法は、商品識別情報表示部25が商品識別情報を表示する方法と同様である。なお、商品識別情報表示部25bは、商品識別情報およびユーザ端末情報を表示する代わりに、商品識別情報およびユーザ端末情報を含むデータを送信してもよい。
店頭端末30bは、商品識別情報入力部11bと、購入認証情報入力部12と、購入許可情報取得部13と、配信識別情報送信部32とを含む。すなわち、本変形例の店頭端末30bは、ユーザ端末情報入力部31を含まず、商品識別情報入力部11の代わりに商品識別情報入力部11bを含む点において第2の実施形態と異なる。それ以外の構成は、第2の実施形態と同様である。
商品識別情報入力部11bは、商品識別情報とユーザ端末情報の両方を入力する。例えば、商品識別情報表示部25が商品識別情報およびユーザ端末情報の両方をバーコードで表示している場合、商品識別情報入力部11は、そのバーコードを読み取って、購入許可情報取得部13に入力してもよい。
また、例えば、店頭に陳列された商品カードとユーザ端末情報を表示する携帯端末40bとが別々の場合、商品識別情報入力部11bは、予め定めた順に応じてユーザ端末情報および商品識別情報を入力してもよい。
また、店頭に設置されたデジタルサイネージが商品識別情報入力部11bの出力するユーザ端末情報を読み込める場合、そのデジタルサイネージがユーザ端末情報と商品識別情報の両方を印刷したチケットを発行してもよい。この場合、購入者は、このチケットを商品識別情報入力部11bに入力してもよい。
以降、購入許可情報取得部13は、商品識別情報を発行サーバ61に送信して購入許可情報を取得し、配信識別情報送信部32は、購入許可情報取得部13が取得した購入許可情報と、商品識別情報入力部11bに入力されたユーザ端末情報とを併せて配信サーバ50へ送信する。
以上のような構成であっても、商品購入時のユーザの処理負担を軽減させることができる。特に、本変形例によれば、ユーザ(または購入者)の操作を減らすことができるため、よりユーザの処理負担を軽減させることができる。なお、第2の変形例でも、第1の変形例と同様に、商品識別情報とユーザ購入情報を配信サーバ50に送信してもよい。
次に、本発明の概要を説明する。図12は、本発明の配信システムの概要を示すブロック図である。本発明の配信システムは、通信回線を通じて送受信可能な商品(例えば、ソフトウェア、アプリケーション等)をユーザが利用する情報処理装置(例えば、情報処理装置60)に配信する配信システムであって、ユーザまたはそのユーザが利用する情報処理装置を識別する第一識別情報(例えば、ユーザ端末情報)を保持する記憶部81(例えば、記憶部23)を含む携帯端末80(例えば、携帯端末20、携帯端末40)と、商品を識別する商品識別情報を受信してその商品が購入可能になったことを示す第二識別情報(例えば、購入許可情報)を発行する発行サーバ(例えば、発行サーバ61)に対して、ユーザによって商品が購入されたことを検知したときに(例えば、認証情報が購入認証情報入力部12に入力されたときに)その商品を識別する商品識別情報を送信して、発行サーバからの第二識別情報を受信する制御部91(例えば、購入許可情報取得部13)を含む店頭端末90(例えば、店頭端末10、店頭端末30)と、第一識別情報および第二識別情報を受信して第一識別情報により特定される情報処理装置に第二識別情報により特定される商品を配信する配信サーバ(例えば、配信サーバ50)に対して、第一識別情報と第二識別情報とを併せて送信する識別情報送信手段70(例えば、配信識別情報送信部22、配信識別情報送信部22)を備えている。
なお、携帯端末80は、第一識別情報を識別情報送信手段70に入力し、店頭端末90は、第二識別情報を識別情報送信手段70に入力すればよい。そのような構成により、商品購入時のユーザの処理負担を軽減させることができる。なお、識別情報送信手段70は、携帯端末80または店頭端末90と一体になって実現されていてもよく、単体の装置(例えば、CPUを含む情報処理装置)で実現されていてもよい。
具体的には、識別情報送信手段70が携帯端末80に含まれ、店頭端末90は、第二識別情報を出力する第二識別情報出力手段(例えば、購入許可情報出力部14)を含み、携帯端末80は、店頭端末90から出力された第二識別情報を識別情報送信手段70へ入力する第二識別情報入力手段(例えば、購入許可情報入力部21)を含んでいてもよい。そして、識別情報送信手段70は、記憶部81が保持する第一識別情報と入力された第二識別情報とを併せて配信サーバへ送信してもよい。
このとき、第二識別情報出力手段は、第二識別情報(例えば、QRコード)を印刷して出力し、第二識別情報入力手段は、出力された第二識別情報を読み取ってもよい。このようにすることで、出力された第二識別情報をギフトとして利用することが可能になる。
一方、識別情報送信手段70が店頭端末90に含まれ、携帯端末80は、第一識別情報を出力する第一識別情報出力手段(例えば、ユーザ端末情報出力部41)を含み、店頭端末90は、携帯端末80から出力された第一識別情報を入力する第一識別情報入力手段(例えば、ユーザ端末情報入力部31)を含んでいてもよい。そして、識別情報送信手段70は、第二識別情報と入力された第一識別情報とを併せて配信サーバへ送信してもよい。
いずれの場合も、店頭端末90は、ユーザが購入予定の商品の商品識別情報を読み取る商品識別情報読取手段(例えば、商品識別情報入力部11)を含んでいてもよい。
また、携帯端末80は、ユーザが購入予定の商品の商品識別情報を表示する商品識別情報表示手段(例えば、商品識別情報表示部25)を含んでいてもよい。
また、携帯端末80は、第一識別情報を登録するための登録画面を表示する登録手段(例えば、ユーザ端末情報登録部24)を含んでいてもよい。そして、登録手段は、登録画面に入力された第一識別情報を記憶部81に記憶してもよい。
また、店頭端末90は、商品が購入済みであることを識別する認証情報を受け付ける認証情報受付手段(例えば、購入認証情報入力部12)を含んでいてもよい。そして、店頭端末90の制御部91は、認証情報が入力された場合に商品の商品識別情報を発行サーバに送信してもよい。そのような構成によれば、不正な購入許可情報の出力を抑制できる。