JP6333936B1 - 相間絶縁紙を搭載した電動機 - Google Patents

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Abstract

【課題】先に挿入された相間絶縁紙が後から挿入する巻線によって巻き込まれないように形状を工夫した相間絶縁紙を搭載した電動機を提供すること。【解決手段】複数のスロット3を有するステータコア1と、スロット3に3相の分布巻で挿入される巻線5と、を備え、巻線5のコイルエンド6に相間絶縁紙7が搭載される電動機11であって、相間絶縁紙7は、ステータコア1の各端面1a、1bから突出して配置される面状絶縁部71a、71bと、各端面1a、1b側における面状絶縁部71a、71b同士を互いに一体に連結して、スロット3に挿入される第1の脚部73及び第2の脚部74と、各端面1a、1b側における面状絶縁部71a、71bからステータコア1の半径方向内側に突出した絶縁凸部72a、72bと、各端面1a、1b側における絶縁凸部72a、72b同士を互いに一体に連結して、スロット3に挿入される第3の脚部75と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、相間絶縁紙を搭載した電動機に関する。
一般に、電動機、例えば三相交流電動機の電圧仕様が比較的高い場合には、電動機の巻線には高電圧が印加される。そのため、ある相の巻線と、異なる相の巻線との間には、相間絶縁紙を挿入して絶縁を強化する必要がある。
そのため、ある相の巻線を電動機のステータコアのスロットに挿入した後、その巻線のコイルエンドに隣接して相間絶縁紙を挿入し、その後、異なる相の巻線を相間絶縁紙の反対面側に隣接してステータコアのスロットに挿入することが行われている。
このような各相の巻線の挿入及び相間絶縁紙の挿入を自動化するために、三相交流の巻線を3パスで挿入し、その1パス目の挿入後と2パス目の挿入後に、巻線挿入側のコイルエンドの絶縁部と反挿入側のコイルエンドの絶縁部とをH型に連結した相間絶縁紙を、専用のアッパーツールに掛けて自動挿入する方法が提案されている(特許文献1参照)。
この場合の相間絶縁紙において、巻線挿入側のコイルエンドの絶縁部と反挿入側のコイルエンドの絶縁部とをH型に連結している理由は、相間絶縁紙挿入後の巻線挿入時に相間絶縁紙が動かないように固定するためである。
特開2007−60819号公報
しかしながら、巻線挿入側のコイルエンドの絶縁部と反挿入側のコイルエンドの絶縁部とをH型に連結した相間絶縁紙が挿入された後に、巻線を専用のアッパーツールに掛けて自動挿入する方法の場合、後から挿入する巻線がその挿入に伴って、それに先立ち挿入された相間絶縁紙を巻き込んで潰してしまう恐れがあった。
そして、相間絶縁紙が潰れてしまうと、その相間絶縁紙が絶縁しなければならないある相の巻線と、異なる相の巻線との間の所定の絶縁仕様を満たすことができないという課題があった。
本発明は、先に挿入された相間絶縁紙が後から挿入する巻線によって巻き込まれないように形状を工夫した相間絶縁紙を搭載した電動機を提供することを目的とする。
本発明に係る電動機(例えば、後述の電動機11)は、複数のスロット(例えば、後述のスロット3、101)を有するステータコア(例えば、後述のステータコア1、101)と、前記スロットに3相の分布巻で挿入される巻線(例えば、後述の巻線5)と、を備え、前記巻線のコイルエンド(例えば、後述のコイルエンド6)に相間絶縁紙(例えば、後述の相間絶縁紙7)が搭載される電動機であって、前記相間絶縁紙は、前記ステータコアの各端面(例えば、後述の端面1a、1b、101a)から突出して配置される面状絶縁部(例えば、後述の面状絶縁部71、71a、71b)と、前記各端面側における前記面状絶縁部から前記ステータコアの半径方向内側に突出した絶縁凸部(例えば、後述の絶縁凸部72、72a、72b)と、前記各端面側における前記面状絶縁部同士を互いに一体に連結して、前記スロットに挿入される第1の脚部及び第2の脚部(例えば、後述の第1の脚部73及び第2の脚部74)と、前記各端面側における前記絶縁凸部同士を互いに一体に連結して、前記スロットに挿入される第3の脚部(例えば、後述の第3の脚部75)と、を有する。
前記各端面側における前記絶縁凸部の前記ステータコアの円周方向に沿った幅(例えば、後述の幅A)は、前記巻線における単一のコイルエンドの幅(例えば、後述の幅B)よりも広くてよい。
前記相間絶縁紙の前記絶縁凸部は、前記面状絶縁部と実質的に平行な凸状面(例えば、後述の凸状面721a、721b)と、前記凸状面の左側縁と前記面状絶縁部とを連結する左連結面(例えば、後述の左連結面722a、722b)と、前記凸状面の右側縁と前記面状絶縁部とを連結する右連結面(例えば、後述の右連結面725a、725b)とで構成され、前記巻線の挿入側に相当する端面側の前記絶縁凸部において、前記凸状面と前記左連結面及び前記右連結面とのそれぞれの折り曲げ部(例えば、後述の折り曲げ部723a、726a)における前記巻線挿入側の角部に、切り欠き部(例えば、後述の切り欠き部728、729)を有してよい。
前記第1の脚部、前記第2の脚部及び前記第3の脚部は、いずれも、前記面状絶縁部及び前記絶縁凸部と実質的に平行な主脚面(例えば、後述の主脚面731、741、751)と、前記主脚面の左右両側縁から前記ステータコアの半径方向内側に向けて斜めに突出した左右両側面(例えば、後述の左右両側面732、742、752、733、743、753)と、を有し、前記左右両側面は、前記第1の脚部、前記第2の脚部及び前記第3の脚部と前記各端面側における前記面状絶縁部及び前記絶縁凸部との連結部分(例えば、後述の連結部分73a、73b、74a、74b、75a、75b)を除いて設けられてよい。
前記第1の脚部、前記第2の脚部及び前記第3の脚部において、前記主脚面の前記ステータコアの円周方向に沿った幅(例えば、後述の幅C)は、前記ステータコアの半径方向内側端部における前記スロットの開口部(例えば、後述の開口部31)の幅(例えば、後述の幅D)を通過するサイズであり、前記主脚面から前記左右両側面が前記ステータコアの半径方向内側に向けて斜めに突出した状態における前記第1の脚部、前記第2の脚部及び前記第3の脚部の各々の全幅(例えば、後述の全幅E)は、前記第1の脚部、前記第2の脚部及び前記第3の脚部が前記スロットの内部に配置されるときに、その配置位置における前記スロットの左右の側壁(例えば、後述の側壁32a、32b、132a、132b)に当接する幅(例えば、後述の幅F)よりも大きいサイズでよい。
本発明によれば、先に挿入された相間絶縁紙が後から挿入する巻線によって巻き込まれないように形状を工夫した相間絶縁紙を搭載した電動機を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る電動機の製造工程において、第1の巻線(4つ示される)をステータコアのスロットに挿入したのち、1つの巻線におけるステータコアの半径方向内側に相間絶縁紙を配置した状態を示す、巻線の挿入側から見た斜視図である。 図1の電動機に用いる相間絶縁紙を示す斜視図である。 図1の状態において、1つの巻線のコイルエンド、スロット及び相間絶縁紙の位置関係を示す端面図である。 図3の状態において、スロットの形状及び寸法と、相間絶縁紙の脚部の形状及び寸法との関係を示す拡大断面図であり、スロットの幅は、ステータコアの半径方向に沿って一定である。 図1の状態における相間絶縁紙の内側において、第2の巻線(1つだけ示される)をステータコアのスロットに挿入した状態を示す、巻線の挿入側から見た斜視図である。 本発明の別の実施形態に係る電動機におけるスロットの形状及び寸法と、相間絶縁紙の脚部の形状及び寸法との関係を示す拡大断面図であり、スロットの幅は、ステータコアの半径方向外側に向かって拡大している。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、一実施形態に係る電動機11を示す図である。図1において、電動機10のロータは省略してある。
図1に示すように、電動機11は、電磁鋼板2を積層し、複数のスロット3及びティース4を有するステータコア1と、スロット3に3相の分布巻で挿入される巻線5と、を備える。すなわち、最初(1回目)に第1の相の巻線5がスロット3に挿入されて、それにより形成されるコイルエンド6には、相間絶縁紙7(図2参照)が搭載される。次(2回目)に第2の相の巻線5がスロット3に挿入されて、それにより形成されるコイルエンド6には、図2に示す相間絶縁紙と同様の形状の相間絶縁紙7が搭載される(図示省略)。次(3回目)に第3の相の巻線5がスロット3に挿入される。各相の巻線5は、外側の巻線と内側の巻線との2回に分けてスロット3に挿入される。
図2に示すように、相間絶縁紙7は、電気絶縁性に優れた適切な材料(例えば、プラスチック材料)からなる。相間絶縁紙7は、1枚のシート(フィルム)から打ち抜き工程によりブランク材を切り出し、得られたブランク材をプレス工程により曲げ加工することによって作成される。
具体的には、相間絶縁紙7は、面状絶縁部71(71a、71b)と、絶縁凸部72(72a、72b)と、第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75と、を有する。
面状絶縁部71a、71bは、それぞれ、ステータコア1の端面1a、1bから突出して配置される。面状絶縁部71aは、ステータコア1のスロット3に対する巻線5の挿入側に配置される。一方、面状絶縁部71bは、スロット3に対する巻線5の挿入側とは反対側に配置される。
絶縁凸部72a、72bは、面状絶縁部71a、71bからステータコア1の半径方向内側に突出して配置される。絶縁凸部72aは、面状絶縁部71aから突出して配置され、したがって、スロット3に対する巻線5の挿入側に配置される。一方、絶縁凸部72bは、面状絶縁部71bから突出して配置され、したがって、スロット3に対する巻線5の挿入側とは反対側に配置される。
第1の脚部73及び第2の脚部74は、面状絶縁部71a、71b同士を互いに一体に連結する。例えば、絶縁凸部72a、72bをそれぞれ上下に見たときに、第1の脚部73は、面状絶縁部71a、71b同士をそれらの左端部付近において互いに一体に連結する。第2の脚部74は、面状絶縁部71a、71b同士をそれらの右端部付近において互いに一体に連結する。第3の脚部75は、絶縁凸部72a、72b同士を互いに一体に連結する。
絶縁凸部72a、72bの幅、すなわち、ステータコア1の円周方向に沿った幅Aは、巻線5における単一のコイルエンド6の幅Bよりも広い(図3参照)。
絶縁凸部72a、72bは、面状絶縁部71a、71bと実質的に平行な凸状面721a、721bと、凸状面721a、721bの左側縁と面状絶縁部71a、71bとを連結する左連結面722a、722bと、凸状面721a、721bの右側縁と面状絶縁部71a、71bとを連結する右連結面725a、725bとで構成される。
凸状面721a、721bと左連結面722a、722bとの境界には、折り曲げ部723a、723bが設けられる。左連結面722a、722bと面状絶縁部71a、71bとの境界には、折り曲げ部724a、724bが設けられる。
凸状面721a、721bと右連結面725a、725bとの境界には、折り曲げ部726a、726bが設けられる。右連結面725a、725bと面状絶縁部71a、71bとの境界には、折り曲げ部727a、727bが設けられる。
スロット3に対する巻線5の挿入側に配置される絶縁凸部72aは、凸状面721aと左連結面722aとの境界の折り曲げ部723a、及び凸状面721aと右連結面725aとの境界の折り曲げ部726aに、それぞれ、切り欠き部728、729を有する。
切り欠き部728、729は、折り曲げ部723a、726aの尖った先端を除去して滑らかに構成したものである。
第1の脚部73及び第2の脚部74は、面状絶縁部71と実質的に平行な主脚面731、741と、主脚面731、741の左右両側縁からステータコア1の半径方向内側に向けて斜めに突出した左側面732、742及び右側面733、743と、を有する。同様に、第3の脚部75は、絶縁凸部72と実質的に平行な主脚面751と、主脚面751の左右両側縁からステータコア1の半径方向内側に向けて斜めに突出した左側面752及び右側面753と、を有する。
第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75の左側面732、742、752及び右側面733、743、753は、第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75と、面状絶縁部71a、71b及び絶縁凸部72a、72bとの連結部分を除いて設けられる。
第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75において、主脚面731、741、751の幅、すなわち、ステータコア1の円周方向に沿った幅Cは、ステータコア1の半径方向内側端部におけるスロット3の開口部31の幅Dを通過するサイズである(図4参照)。
具体的には、第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75をスロット3の開口部31に押し込む際に、左側面732、742、752及び右側面733、743、753が主脚面731、741、751に対して少なくとも90°屈曲することにより、主脚面731、741、751がスロット3の開口部31を通過すれば、左側面732、742、752及び右側面733、743、753も同様に通過することができるサイズである(D≧C)。
第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75の左側面732、742、752及び右側面733、743、753は、スロット3の開口部31を通過すると、スプリングバックその他の復元力が働いて、主脚面731、741、751の左右両側縁からステータコア1の半径方向内側に向けて斜めに突出した状態に復元する。
この復元した状態における第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75の各々の全幅Eは、ステータコア1の円周方向に沿ったスロット3の幅F、すなわち、スロット3の左右の側壁32a、32b間の間隔よりも大きいサイズである(図4参照)。スロット3は、開口部31の幅Dを除き、ステータコア1の半径方向に沿って一定の幅Fを有する。
具体的には、復元した状態における第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75の左側面732、742、752の左側縁から右側面733、743、753の右側縁までの幅Eは、スロット3の幅Fよりも大きい(E>F)。
そのため、復元した状態における第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75の左側面732、742、752の左側縁及び右側面733、743、753の右側縁は、スロット3の左右の側壁32a、32bに当接する。これにより、第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75は、スロット3の内部において、奥に向けて押し込まれることには容易に追従するが、手前に向けて移動されることには抵抗を示すような動きを呈する。
次に、上記のような相間絶縁紙7の搭載方法及び作用について説明する。
図1に示すように、ステータコア1の所定のスロット3に、第1の相の巻線5を挿入して配置する。すると、第1の相の巻線5のコイルエンド6が形成される。
このコイルエンド6に対して、相間絶縁紙7を搭載する。
すなわち、ステータコア1の端面1a、1b上においてそれぞれ絶縁凸部72a、72bがコイルエンド6を幅方向に収容するように、そして第3の脚部75がコイルエンド6の幅の範囲内にある1つのスロット3に入るように、そして第1の脚部73及び第2の脚部74がコイルエンド6の幅の外側にあるそれぞれ1つのスロット3に入るように、ステータコア1の半径方向内側から相間絶縁紙7を搭載する。
具体的には、ステータコア1の円周方向に隣接する6個のスロット3を1群としてコイルエンド6が構成される場合において、その6個のうちの左端の更に2つ左のスロット3に第1の脚部73を入れ、6個のうちの右端の更に2つ右のスロット3に第2の脚部74を入れ、6個のうちの中央の対応する位置のスロット3に第3の脚部75を入れて、第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75がいずれもそれぞれのスロット3の奥側に位置するように、相間絶縁紙7を押し込む。
この過程において、第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75がそれぞれのスロット3の開口部31を通過するときに、その通過を促す外力を受けて、左側面732、742、752及び右側面733、743、753は、主脚面731、741、751に対して少なくとも90°屈曲することができる。これにより、主脚面731、741、751がスロット3の開口部31を通過すれば、左側面732、742、752及び右側面733、743、753も同様に開口部31を通過する。
そして、第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75がそれぞれのスロット3の開口部31を通過してスロット3の内部に進入すると、左側面732、742、752及び右側面733、743、753は、スプリングバックその他の復元力が働いて、主脚面731、741、751の左右両側縁からステータコア1の半径方向内側に向けて斜めに突出した状態に復元する。この復元した状態における第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75の各々の全幅Eは、スロット3の幅Fよりも大きい(E>F)。
そのため、復元した状態における第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75の左側面732、742、752の左側縁及び右側面733、743、753の右側縁は、スロット3の左右の側壁32a、32bに当接する。これにより、第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75は、スロット3の内部において、奥に向けて押し込まれることには容易に追従するが、手前に向けて移動されることには抵抗を示すように働く。
同時に、第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75は、面状絶縁部71a、71b及び絶縁凸部72a、72bを所定の湾曲形状に保持するように働く。
その結果、ステータコア1に搭載された相間絶縁紙7は、コイルエンド6の内側に沿う様に入れることが出来る。これにより、相間絶縁紙7を隔ててステータコア1の半径方向内側には、比較的広いスペースが現れる。
このスペースを利用して、ステータコア1の所定のスロット3に、第2の相の巻線5を挿入して配置する。このとき、絶縁凸部72aにおいて、凸状面721aと左連結面722aとの境界の折り曲げ部723a及び凸状面721aと右連結面725aとの境界の折り曲げ部726aにそれぞれ設けられている切り欠き部728、729によって、第2の相の巻線5による相間絶縁紙7の巻き込みリスクは低減される。
例えば、切り欠き部728、729が設けられていないと仮定すると、絶縁凸部72aにおいて、凸状面721aと左連結面722aとの境界の折り曲げ部723aの先端及び凸状面721aと右連結面725aとの境界の折り曲げ部726aの先端は、いずれも尖っている。
そのため、第2の相の巻線5を所定のスロット3に挿入するときに、巻線5が折り曲げ部723a、726aの尖った先端に引っかかり易く、引っかかると相間絶縁紙7を巻き込んで、それを元の位置から引き剥がすように変形させる恐れがある。切り欠き部728、729の存在によって、このような相間絶縁紙7の巻き込みリスクは低減される。
そのため、相間絶縁紙7の巻き込みリスクを低減した状態で第2の相の巻線5を挿入することができる。その後、同様にして相間絶縁紙7を搭載した後、第2の相の巻線5を挿入することで、各相間に相間絶縁紙7が搭載された電動機10が得られる。
以上のような相間絶縁紙7を搭載した電動機11によれば、以下のような作用効果を奏する。
ステータコア1の各端面1a、1b側における相間絶縁紙7の絶縁凸部72a、72b同士を互いに一体に連結して、スロット3に挿入される第3の脚部75を有する。そのため、次に挿入する巻線5Aの挿入時に絶縁凸部72a、72bが巻線5Aによって引きずられて、巻線5Aにより相間絶縁紙7が巻き込まれる恐れを低減することができる。
また、相間絶縁紙7における絶縁凸部72a、72bの幅Aは、巻線5における単一のコイルエンド6の幅Bよりも広い。そのため、巻線5の内側に沿うようにして相間絶縁紙7を配置することができる。これにより、相間絶縁紙7は、次に挿入する巻線5Aの進路を塞がない。
また、相間絶縁紙7の面状絶縁部71a、71bにおいて、凸状面721a、721bと左連結面722a、722bとの折り曲げ部723a、及び凸状面721a、721bと右連結面725a、725bとの折り曲げ部726aにおける巻線挿入側の角部に、切り欠き部728、729を有する。そのため、次に挿入する巻線5Aが面状絶縁部71a、71bの折り曲げ部723a、726aに引っかかる恐れが低減する。これにより、次に挿入する巻線5の巻き工程をスムーズかつ短時間で実行することができる。
また、相間絶縁紙7における第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75は、いずれも、面状絶縁部71a、71bと実質的に平行な主脚面731、741、751と、主脚面731、741、751の左右両側縁からステータコア1の半径方向内側に向けて斜めに突出した左右両側面732、742、752、733、743、753とを有し、左右両側面732、742、752、733、743、753は、第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75と各端面1a、1b側の面状絶縁部71a、71b及び絶縁凸部72a、72bとの連結部分73a、73b、74a、74b、75a、75bを除いて設けられる。
そのため、各脚部73、74、75を含む相間絶縁紙7は、材料シートからの打ち抜き工程と、打ち抜かれたブランク材のプレス工程とによって、比較的簡単に作成することができる。これにより、相間絶縁紙7のコストを低減することができる。
また、相間絶縁紙7の第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75において、主脚面731、741、751の幅Cは、ステータコア1の半径方向内側端部におけるスロット3の開口部31の幅Dを通過するサイズ(D≧C)であり、主脚面731、741、751から左右両側面732、742、752、733、743、753がステータコア1の半径方向内側に向けて斜めに突出する状態における第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75の各々の全幅Eは、スロット内の幅Fよりも大きいサイズ(E>F)である。
そのため、相間絶縁紙7をステータコア1に配置するときに、各脚部73、74、75の左右両側面732、742、752、733、743、753がスロット3の開口部31の両側縁部によって主脚面731、741、751に対する曲げ角度を大きく(例えば、90°付近まで)屈曲することにより、主脚面731、741、751の向く方向がステータコア1の軸中心から実質的に外れない状態を保ったままで、各脚部73、74、75をステータコア1のスロット3に挿入することができる。
また、一旦スロット3に挿入された各脚部73、74、75において、左右両側面732、742、752、733、743、753は、主脚面731、741、751に対する曲げ角度を拡大させて左右に拡がることができ、スロット3の幅に応じてその幅に倣う拡がりを左右方向に得ることができる。これにより、各脚部73、74、75は、一旦スロット3に挿入されてスロット3内の巻線に押し付けられると、その位置からステータコア1の半径方向内側に向けて戻されることが抑制され、したがって、各脚部73、74、75は、スロット3の奥側に位置する巻線5がステータコア1の半径方向内側に向けて緩み動くことを効果的に制限することができる。
図6は、本発明の別の実施形態に係る電動機におけるスロットの形状及び寸法と、相間絶縁紙の脚部の形状及び寸法との関係を示す拡大断面図であり、スロット103の幅は、ステータコア101の半径方向外側に向かって拡大している。
このスロット103の場合には、第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75の各々の全幅Eは、第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75がスロット103の内部に配置されるときに、その配置位置におけるスロット103の左右の側壁132a、132bに当接する幅よりも大きいサイズであればよい。
換言すれば、第1の脚部73、第2の脚部74及び第3の脚部75の各々の全幅Eは、ステータコア101の半径方向最外側におけるスロット103の幅よりも大きいサイズでなくてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
1、101 ステータコア
1a、1b、101a 端面
3、103 スロット
31、131 開口部
32a、32b、132a、132b 側壁
5 巻線
6 コイルエンド
7 相間絶縁紙
11 電動機
71、71a、71b 面状絶縁部
72、72a、72b 絶縁凸部
721a、721b 凸状面
722a、722b 左連結面
725a、725b 右連結面
723a、726a 折り曲げ部
728、729 切り欠き部
73 第1の脚部
73a、73b 連結部分
74 第2の脚部
74a、74b 連結部分
75 第3の脚部
75a、75b 連結部分
731、741、751 主脚面
732、742、752 左側面
733、743、753 右側面

Claims (5)

  1. 複数のスロットを有するステータコアと、
    前記スロットに3相の分布巻で挿入される巻線と、を備え、
    前記巻線のコイルエンドに相間絶縁紙が搭載される電動機であって、
    前記相間絶縁紙は、
    前記ステータコアの各端面から突出して配置される面状絶縁部と、
    前記各端面側における前記面状絶縁部から前記ステータコアの半径方向内側に突出した絶縁凸部と、
    前記各端面側における前記面状絶縁部同士を互いに一体に連結して、前記スロットに挿入される第1の脚部及び第2の脚部と、
    前記各端面側における前記絶縁凸部同士を互いに一体に連結して、前記スロットに挿入される第3の脚部と、を有する、相間絶縁紙を搭載した電動機。
  2. 前記各端面側における前記絶縁凸部の前記ステータコアの円周方向に沿った幅は、前記巻線における単一のコイルエンドの幅よりも広い、請求項1に記載の相間絶縁紙を搭載した電動機。
  3. 前記相間絶縁紙の前記絶縁凸部は、前記面状絶縁部と実質的に平行な凸状面と、前記凸状面の左側縁と前記面状絶縁部とを連結する左連結面と、前記凸状面の右側縁と前記面状絶縁部とを連結する右連結面とで構成され、
    前記巻線の挿入側に相当する端面側の前記絶縁凸部において、前記凸状面と前記左連結面及び前記右連結面とのそれぞれの折り曲げ部における前記巻線挿入側の角部に、切り欠き部を有する、請求項1又は2に記載の相間絶縁紙を搭載した電動機。
  4. 前記第1の脚部、前記第2の脚部及び前記第3の脚部は、いずれも、前記面状絶縁部及び前記絶縁凸部と実質的に平行な主脚面と、前記主脚面の左右両側縁から前記ステータコアの半径方向内側に向けて斜めに突出した左右両側面と、を有し、前記左右両側面は、前記第1の脚部、前記第2の脚部及び前記第3の脚部と前記各端面側における前記面状絶縁部及び前記絶縁凸部との連結部分を除いて設けられる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の相間絶縁紙を搭載した電動機。
  5. 前記第1の脚部、前記第2の脚部及び前記第3の脚部において、前記主脚面の前記ステータコアの円周方向に沿った幅は、前記ステータコアの半径方向内側端部における前記スロットの開口部の幅を通過するサイズであり、前記主脚面から前記左右両側面が前記ステータコアの半径方向内側に向けて斜めに突出した状態における前記第1の脚部、前記第2の脚部及び前記第3の脚部の各々の全幅は、前記第1の脚部、前記第2の脚部及び前記第3の脚部が前記スロットの内部に配置されるときに、その配置位置における前記スロットの左右の側壁に当接する幅よりも大きいサイズである、請求項4に記載の相間絶縁紙を搭載した電動機。
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