JP6333663B2 - 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理装置の制御方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、タップによる入力操作を受け付ける情報処理装置、当該情報処理装置の制御方法、プログラムに関する。
従来、端末に対するタップを検出し、対応する処理を実行する携帯端末が知られている。このような携帯端末では、タップを検出するために加速度センサを搭載している。例えば、特許文献1には、タップ箇所およびタップ回数に応じて、起動させるアプリケーションプログラムや情報処理を指定可能とする情報処理装置が開示されている。特許文献1に記載の情報処理装置では、加速度センサからの出力に基づいて、タップ操作箇所およびタップ操作回数を検出し、タップ操作箇所およびタップ操作回数に対応するアプリケーションプログラムの起動、および、情報処理の実行を行っている。
特開2009−278294号公報(2009年11月26日公開)
上記特許文献1に記載された発明は、3軸加速度センサによって検出された各軸方向の加速度の合成ベクトルを用いてタップを検出している。合成ベクトルは、タップとは異なる動作であっても、タップがあったときと同様となる可能性がある。よって、上記特許文献1に記載された発明では、タップではない動作をタップとして誤検出してしまう可能性がある。例えば、歩行中に生じる振動、乗り物に乗っているときに生じる振動、端末を机の上に置いた時の振動等を、タップとして検出してしまう可能性がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、タップ以外の振動をタップとして検出してしまうことを防止する情報処理装置等を実現することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る情報処理装置は、複数方向の加速度を測定可能な加速度センサを備え、自装置に対するタップを検出する情報処理装置であって、上記加速度センサが測定した各方向の測定加速度のうち、少なくとも何れかの測定加速度が第1閾値を超えたか否かを判定する加速度判定手段と、上記加速度センサが測定した上記測定加速度のうち最大の測定加速度とそれ以外の測定加速度との差分が第2閾値を超えたか否かを判定する差分判定手段と、上記加速度判定手段が上記測定加速度の何れかが上記第1閾値を超えたと判定し、かつ、上記差分判定手段が上記差分が、上記第2閾値を超えたと判定したとき、タップがあったと判定するタップ判定手段と、を備えている。
また、本発明の一態様に係る情報処理装置の制御方法は、複数方向の加速度を測定可能な加速度センサを備え、自装置に対するタップを検出する情報処理装置の制御方法であって、上記加速度センサが測定した各方向の測定加速度のうち、少なくとも何れかの測定加速度が第1閾値を超えたか否かを判定する加速度判定ステップと、上記加速度センサが測定した上記測定加速度のうち最大の測定加速度とそれ以外の測定加速度との差分が第2閾値を超えたか否かを判定する差分判定ステップと、上記加速度判定ステップで上記測定加速度の何れかが上記第1閾値を超えたと判定し、かつ、上記差分判定ステップで上記差分が、上記第2閾値を超えたと判定したとき、タップがあったと判定するタップ判定ステップと、を含む。
本発明の一態様によれば、タップではない動作をタップと判定してしまうことを防止することができるという効果を奏する。
本実施形態1に係る携帯端末の構成の概略を示す機能ブロック図である。 (a)〜(c)は、本実施形態1に係る携帯端末の外観を示す図である。 (a)および(b)は、本実施形態1に係るタップ操作を示す図である。 (a)および(b)は、本実施形態1に係る携帯端末の加速度センサが測定した各軸方向の測定加速度の値を示す図である。 本実施形態1に係る制御部の処理の流れの例を示すフローチャートである。 (a)は、本実施形態1に係る携帯端末に対して、Z軸方向にタップ操作を行なった場合の各軸方向の測定加速度の波形の例を示す図である。(b)は、(a)におけるZ軸方向の加速度と他の軸方向の加速度との差分の波形の例を示す図である。 本実施形態2に係る制御部の処理の流れの例を示すフローチャートである。 本実施形態3に係る制御部の処理の流れの例を示すフローチャートである。 本実施形態4に係る携帯端末の構成の概略を示す機能ブロック図である。 本実施形態4に係る制御部の処理の流れの例を示すフローチャートである。 (a)は、本実施形態4に係る携帯端末に対して、Z軸方向にダブルタップ操作を行なった場合の各軸方向の測定加速度の波形の例を示す図である。(b)は、(a)におけるZ軸方向の加速度と他の軸方向の加速度との差分の波形の例を示す図である。 本実施形態4に係る携帯端末に対して、ダブルタップ操作以外の原因により生じた各軸方向の測定加速度の波形の例を示す図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態に係る携帯端末(情報処理装置)1について、図1〜図6に基づいて説明すれば、以下の通りである。但し、本実施形態およびその他の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例に過ぎない。
(本発明の概要)
本発明に係る携帯端末1は、三次元空間の直交座標系を示す方向軸(X軸、YおよびZ軸)の軸方向(複数方向)ごとに加速度を測定可能な3軸加速度センサを備えている。そして、軸方向ごとに測定した加速度(以下、測定加速度とも呼ぶ)のうち、所定の値よりも大きい測定加速度と他の軸方向の測定加速度との差分値を算出する。そして、携帯端末1は当該差分値の大きさを判定して、タップがあったか否かを判定する。
(タップ操作時の各軸方向の測定加速度)
まず、タップされた携帯端末における、三次元空間の直交座標系を示す方向軸の軸方向の測定加速度について説明する。図2は、本実施形態に係る携帯端末1の外観を示す図である。図2の(a)は、携帯端末1の前面の外観を示している。図2の(b)は、携帯端末1の背面の外観を示している。また、図2の(c)は、携帯端末1におけるタップ操作の方向L1および各方向軸の方向を示している。
図2の(c)に示すように、携帯端末1の加速度センサ3には、三次元空間の直交座標系を示す方向軸であるX軸、Y軸およびZ軸が設定されている。携帯端末1におけるタップ操作の方向L1はZ軸の方向に対して平行の方向である。加速度センサ3は、常時加速度を測定し、測定した加速度を所定の時間間隔で加速度取得部(加速度取得手段)41に送信する。
図3は本実施形態に係る携帯端末1におけるタップ操作を示す図である。図3の(a)は、携帯端末1の前面をタップ操作する場合について示している。また、図3の(b)は、携帯端末1の背面をタップ操作する場合について示している。なお、本実施形態においては、Z軸の方向が、携帯端末1の背面から前面への方向としている。携帯端末1の前面とは、例えば、携帯端末1が表示パネルを備えている場合に、表示パネルが備わっている面を示す。また、X軸およびY軸の方向は、携帯端末1の前面に含まれる直交する2軸である、当該前面の長手方向および短手方向としている。携帯端末1を基準としたX軸、Y軸およびZ軸の方向は、上記の方向に限らず、例えば、X軸またはY軸を携帯端末1の背面から表面への方向としてもよい。また、タップ操作の方向L1についても、図2の(c)に示すZ軸方向に平行方向に限らず、例えば、X軸またはY軸に平行な方向であってもよい。
図4は、携帯端末1に備わっている加速度センサ3が測定した各軸方向の測定加速度の値を示す図である。図4の(a)は、図2の(c)に示すタップ操作の方向L1にてタップ操作を行った場合の各軸方向の測定加速度の実測値を示している。図4の(b)は、ユーザが携帯端末1を衣類のポケットに入れて歩行した場合の各軸方向の測定加速度の実測値を示している。図4の横軸は時間を示しており、縦軸は加速度の大きさを示している。
はじめに、タップ操作時の各軸方向の測定加速度について説明する。図4の(a)に示すように、タップ操作の方向L1にてタップ操作を行った場合、加速度センサ3は、タップ操作の方向と平行方向であるZ軸の方向だけではなく、X軸およびY軸の方向の加速度を検出した。Z軸の方向の測定加速度の最大値は、X軸およびY軸の測定加速度の最大値に対して顕著に大きいことが確認できた。図4の(a)に示した差D1は、Z軸の方向の測定加速度の最大値と、X軸の方向の測定加速度の最大値との差を示したものである。なお、X軸およびY軸方向の加速度の最大値は、ほぼ同様の値を示した。
次に、タップ操作以外の原因により生じる加速度の各軸方向の測定加速度について説明する。図4の(b)に示すように、ユーザが携帯端末1を衣類のポケットに入れて歩行した場合、各軸方向の測定加速度の大きさに顕著な差は確認できなかった。
上記の結果から、タップ操作により生じる加速度と、タップ操作以外の原因により生じる加速度とを区別するために、以下のことが有効であることが分かった。すなわち、タップ操作の方向に平行な軸方向の加速度とそれ以外の2つの軸方向の加速度を比較し、その差が一定以上であればタップ操作と判断することができる。本発明は上記の結果に基づいた発明である。
(携帯端末1の外観)
次に、本実施形態に係る携帯端末1の外観の一例について、図2の(a)および(b)を用いて説明する。携帯端末1は、例えば、スマートフォンである。また、携帯端末1は携帯電話機、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、カーナビゲーションシステム、PC(Personal computer)、PDA(Personal Digital Assistant)携帯ゲーム機、ウェアラブル機器などであってもよい。
図2の(a)に示すように、携帯端末1の表面には、タッチパネル2、マイク7、スピーカ8、操作部10等が備わっている。マイク7は、携帯端末1の周囲の音を集音して、集音した音を電気信号に変換して出力するものである。スピーカ8は、電気信号を受信し、受信した電気信号を音に変換し、携帯端末1の外部に音を出力するものである。操作部10は、ユーザが携帯端末1に指示信号を入力し、携帯端末1を操作するためのものである。操作部10は、キーボード、操作ボタンなどの入力機器等で構成されているものであってもよい。また、操作部10とタッチパネル2とが一体となっていてもよい。タッチパネル2は、指などによってタッチされた位置の座標を検出するとともに画像を表示するものであり、例えば、後述の制御部4の指示に従って画像を表示するものである。タッチパネル2は、例えば、操作メニュー、電子メール等を表示する。タッチパネル2は、制御部4の指示に従って画像を表示するものであればよく、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイなどを適用することが可能である。
また、図2の(b)に示すように、携帯端末1の裏面には、カメラ6等が備わっている。カメラ6は、対象物を撮像するための装置である。カメラ6は、例えば、静止画および動画を撮影するために用いられる。
(携帯端末1の要部構成)
次に、図1を参照して、本実施形態に係る携帯端末1の要部構成について説明する。図1は、携帯端末1の構成の概略を示す機能ブロック図である。図1に示すように、携帯端末1は、タッチパネル2、加速度センサ3、制御部4、記憶部5、カメラ6、マイク7、スピーカ8、通信部9を備えて構成されている。タッチパネル2、カメラ6、マイク7およびスピーカ8については上述したのでここでの説明を省略する。また、通信部9は、例えば、アンテナを介して外部の機器と通信するものである。
加速度センサ3は、携帯端末1を基準とした三次元空間の直交座標の軸方向ごとに加速度を測定する。
詳細に説明すると、加速度センサ3には三次元空間の直交座標系を示すX軸、Y軸およびZ軸(方向軸)が携帯端末1を基準として設定されている。加速度センサ3は各軸方向の測定加速度を制御部4に送信する。なお、加速度の大きさは一般的には速度の変化量の絶対値を示すが、本発明では加速度の変化をより感度よく検出できるように、加速度そのものではなく加速度の変化量(絶対値でもよい)を加速度センサが出力することで、物体が受ける加速度を検出する場合も含む。したがって、以下では測定した加速度の結果として、加速度および加速度の変化量も含めて「測定加速度」と表わす。
制御部4は、記憶部5から一時記憶部(不図示)に読み出されたプログラムを実行することにより、各種の演算を行うと共に、携帯端末1が備える各部を統括的に制御するものである。本実施形態では、制御部4は、機能ブロックとして、加速度取得部41、方向決定部(加速度判定手段)42、タップ判定部(差分判定手段、タップ判定手段、ダブルタップ確定手段)43およびアプリケーション処理部44を備える構成である。
加速度取得部41は、加速度センサ3が測定した測定加速度を順次取得し、方向決定部42およびタップ判定部43に送信する。
方向決定部42は、上記加速度センサ3が測定した各軸方向の測定加速度が、所定の値(第1閾値、加速度閾値Th1)よりも大きいか否かを判定する。方向決定部42は記憶部5に格納されている加速度閾値Th1を参照して当該判定を行う。なお、加速度閾値Th1は、筺体や端末内部の構成に応じて、振動の伝わり方を考慮して、適宜設定できる。
また、方向決定部42は、何れかの軸方向の測定加速度が、加速度閾値Th1よりも大きいと判定すると、各軸方向の測定加速度を比較する。方向決定部42は、加速度が最大である方向軸をタップ方向の方向軸と特定する。方向決定部42は、特定したタップ方向の方向軸を示すタップ方向情報をタップ判定部43に送信する。
タップ判定部43はタップ方向情報を受信すると、タップ方向情報と加速度取得部41から受信した測定加速度とに基づいて、タップ方向に特定された軸方向の測定加速度と、タップ方向以外の他の軸方向の測定加速度との差分値が、所定の値(第2閾値、タップ判定値Th2)よりも大きいか否かを判定し、タップ操作を判定する、当該判定結果に応じてタップ操作入力を確定する。
詳細に説明すると、タップ判定部43はタップ方向に特定された軸方向の測定加速度と、タップ方向以外の他の軸方向の測定加速度との差分値を算出する。タップ判定部43は当該差分値が、タップ判定値Th2よりも大きいか否かを判定する。タップ判定部43は、記憶部5に格納されているタップ判定値Th2を参照し、当該判定を行う。なお、タップ判定値Th2は、筺体や端末内部の構成に応じて、振動の伝わり方を考慮して、適宜設定できる。
タップ判定部43は、上記差分値がタップ判定値Th2よりも大きいと判定すると、タップ方向に特定された軸方向の測定加速度がタップ操作であると確定する。タップ判定部43は、タップ操作が入力されたことを示すタップ操作入力情報をアプリケーション処理部44に送信する。
アプリケーション処理部44は、タップ判定部43から受信したタップ操作入力情報を受信し、所定の処理を行う。
記憶部5は、加速度閾値Th1、および、タップ判定値Th2を格納している。また、記憶部5は制御部4で実行される制御プログラム等を格納している。
(シングルタップ処理の流れ)
次に、本実施形態に係る携帯端末1の制御部4の処理の流れについて、図5および図6を用いて説明する。
図5は本実施形態に係る携帯端末1の制御部4の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
加速度取得部41は加速度センサ3が測定した測定加速度を取得し、方向決定部42およびタップ判定部43に測定加速度を送信する。図5に示すように、方向決定部42は、上記加速度センサが測定した各軸方向の測定加速度が、加速度閾値Th1よりも大きいか否かを判定する(ステップS1:加速度判定ステップ)。
上記方向決定部42の判定について、さらに具体的に説明する。
図6の(a)は、携帯端末1に対して、Z軸方向にタップ操作を行なった場合の各軸方向の測定加速度の波形を示している。図6(a)に示すように、Z軸方向にタップ操作を行なった場合、X軸方向およびY軸方向の測定加速度は加速度閾値Th1よりも小さい値を示す。一方、Z軸方向の測定加速度は加速度閾値Th1よりも大きな値を示す。したがって、方向決定部42は何れかの軸方向(Z軸方向)の測定加速度が加速度閾値Th1よりも大きいと判定する。
方向決定部42は、何れかの軸方向の測定加速度が加速度閾値Th1よりも大きいと判定した場合(ステップS1においてYES)、各軸方向の測定加速度を比較する。方向決定部42は、加速度が最大である方向軸をタップ方向の方向軸と特定する(ステップS2)。方向決定部42は、特定したタップ方向の方向軸を示すタップ方向情報をタップ判定部43に送信する。
タップ判定部43はタップ方向情報を受信すると、当該タップ方向情報と加速度取得部41から受信した測定加速度とに基づいて、タップ方向に特定された軸方向の測定加速度と、タップ方向以外の他の軸方向の測定加速度との差分値が、タップ判定値Th2よりも大きいか否かを判定する(ステップS3:差分判定ステップ)。
タップ判定部43は、上記差分値がタップ判定値Th2よりも大きいと判定した場合(ステップS3においてYES)、タップ操作入力を確定し(ステップS4:タップ判定ステップ)、タップ操作が入力されたことを示すタップ操作入力情報をアプリケーション処理部44に送信する。
タップ判定部43の判定について、さらに具体的に説明する。図6の(b)は、Z軸方向にタップ操作を行なった場合における、Z軸方向の測定加速度から他の軸方向の測定加速度を差し引いた差分の波形を示す。
図6の(b)に示すように、Z軸の測定加速度とX軸方向の測定加速度との差分値およびZ軸の測定加速度とY軸方向の測定加速度との差分値は、タップ判定値Th2よりも大きい値を示している。したがって、タップ判定部43は特定された軸方向(Z軸)の測定加速度が、タップ判定値Th2よりも大きいと判定する。そして、タップ判定部43はタップ操作入力を確定し、タップ操作が入力されたことを示すタップ操作入力情報をアプリケーション処理部44に送信する(ステップS4)。
なお、方向決定部42が何れかの軸方向の測定加速度が加速度閾値Th1よりも大きいと判定しなかった場合(ステップS1においてNO)、および、タップ判定部43が特定された軸方向の測定加速度と他の軸方向の加速度との差分値がタップ判定値Th2よりも大きいと判定しなかった場合(ステップS3においてNO)、ステップS1へ移行する。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(携帯端末1cの要部構成)
本実施形態における携帯端末1cは、測定加速度がノイズ(タップ操作以外を原因として生じた加速度)であるか否かを判定する。
本実施形態に係る携帯端末1cの制御部4cは、実施形態1にて説明したタップ判定部43の代わりにタップ判定部43cを備えている。タップ判定部43cは、タップ判定部43と同様の機能に加え、ノイズ判定を行い、ノイズと判定された場合はタップと判定しないものである。
(タップ処理の流れ)
本実施形態に係るタップ処理の流れを、図7を用いて説明する。図7は本実施形態に係る制御部4cの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
ステップS1からS3については、実施形態1と同様であるため、ここでの説明は省略する。
タップ判定部43cは、差分値がタップ判定値Th2よりも大きいと判定した場合(ステップS3においてYES)、ステップS3の判定から第2所定時間T1(第2所定時間)が経過したかを判定する(ステップS11)。なお、タップ判定部43cは、例えば、タイマ等を参照して第2所定時間T1の経過を判定してもよい。
タップ判定部43cが、第2所定時間T1が経過したと判定しなかった場合(ステップS11においてNO)、タップ判定部43cは、ステップS2にてタップ方向に特定された測定加速度よりも後に受信した加速度が、所定の値(第3閾値、ノイズ閾値Th3)よりも大きいか否かを判定する(ステップS12)。
なお、ノイズ閾値Th3は、筺体や端末内部の構成に応じて、振動の伝わり方を考慮して、適宜設定できる。また、第2所定時間T1は、その時間内に測定した測定加速度がノイズ閾値Th3を超えるとノイズと判定される可能性の高い時間である。
タップ判定部43cは、ステップS2にてタップ方向が特定された測定加速度よりも後に受信した何れかの軸方向の測定加速度がノイズ閾値Th3よりも大きいと判定した場合(ステップS12においてYES)、すなわち、第2所定時間内に第3閾値を超える加速度を検出した場合、ステップS2にてタップ方向が特定された測定加速度をノイズと判定する(ステップS13)。その後、ステップS1に移行する。
なお、タップ判定部43cが、第2所定時間T1が経過したと判定した場合(ステップS11においてYES)、ステップS4に移行する。
また、タップ判定部43cは、ステップS2にてタップ方向が特定された測定加速度よりも後に受信した測定加速度が、ノイズ閾値Th3よりも大きいと判定しなかった場合(ステップS12においてNO)、ステップS11に移行する。以上が、タップ処理の流れである。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図8に基づいて説明すれば、以下のとおりである。
なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(携帯端末の要部構成)
本実施形態に係る携帯端末1aの制御部4aは、加速度取得部41、加速度判定部42aおよびタップ判定部43aを備えている。なお、本実施形態に係る制御部4aは、実施形態1にて説明した方向決定部42の代わりに加速度判定部42aを備えている。
加速度判定部42aは、予め設定された軸方向の測定加速度が、加速度閾値Th1よりも大きい値の加速度であるか否かを判定する。
詳細に説明すると、加速度判定部42aは受信した所定の軸方向の測定加速度が加速度閾値Th1よりも大きいか否かを判定する。ここでいう所定の軸方向の測定加速度とは、X軸方向の測定加速度、Y軸方向の測定加速度およびZ軸方向の測定加速度のうちの1つであらかじめタップ方向として定められている方向の測定加速度である。加速度判定部42aは、所定の軸方向の測定加速度が加速度閾値Th1よりも大きいと判定すると、当該判定結果をタップ判定部43aに送信する。なお、所定の軸方向以外の測定加速度が加速度閾値Th1を超えても、加速度判定部42aは、加速度閾値Th1よりも大きいか否かの判定は行わない。
(タップ処理の流れ)
次に、本実施形態に係る制御部4aの処理の流れについて、図8を用いて説明する。
図8は本実施形態に係る制御部4aの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
加速度取得部41は加速度センサ3が検出した測定加速度を取得し、加速度判定部42aおよびタップ判定部43aに測定加速度を送信する。図8に示すように、加速度判定部42aは、上記加速度センサが検出した所定の軸方向の測定加速度が、加速度閾値Th1よりも大きいか否かを判定する(ステップS21:加速度判定ステップ)
加速度判定部42aが、所定の軸方向の測定加速度が加速度閾値Th1よりも大きいと判定した場合(ステップS21においてYES)、当該判定結果をタップ判定部43aに送信する。
タップ判定部43aは加速度判定部42aから判定結果を受信すると、加速度取得部41から受信した測定加速度に基づいて、所定の軸方向の測定加速度と、他の軸方向の測定加速度との差分値がタップ判定値Th2よりも大きいか否かを判定する(ステップS22:タップ判定ステップ)。タップ判定部43aが、上記差分値がタップ判定値Th2よりも大きいと判定した場合(ステップS22においてYES)、タップ操作入力を確定し(ステップS23)、タップ操作が入力されたことを示すタップ操作入力情報をアプリケーション処理部44に送信する。
なお、加速度判定部42aが、所定の軸方向の測定加速度が加速度閾値Th1よりも大きいと判定しなかった場合(ステップS21においてNO)、および、タップ判定部43aが、差分値がタップ判定値Th2よりも大きいと判定しなかった場合(ステップS22においてYES)、ステップS21に移行する。
また、本実施形態に係る制御部4aは、実施形態2に示したようにタップ操作の確定時にノイズを検出する構成であってもよい。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、図9〜図12に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態に係る携帯端末1bは、第1所定時間T2内に2回のタップ(1stタップおよび2ndタップ:ダブルタップ)があった場合に、タップ操作入力を受け付けるものである。なお、本実施形態ではダブルタップを検出する構成について説明するが、3回以上のタップを検出しタップ操作入力として受け付けるものであってもよい。
(携帯端末1bの要部構成)
図9を参照して、ダブルタップ操作を確定するための構成について説明する。図9は、本実施形態に係る携帯端末1bの構成の概略を示す機能ブロック図である。本実施形態に係る携帯端末1bは、実施形態1にて説明した携帯端末1が備える制御部4に代わり、制御部4bを備えている。
図9に示すように、制御部4bは、機能ブロックとして、加速度取得部41、方向決定部42、タップ判定部43bおよびタイマ部45を備える構成である。
加速度取得部41、および、方向決定部42については実施形態1と同様であるため、ここでの説明を省略する。
本実施形態に係るタップ判定部43bと実施形態1に係るタップ判定部43との相違点について説明する。
タップ判定部43bは、ダブルタップがあったか否かを判定する。より詳細には、タップ判定部43bは、加速度閾値Th1を超える測定加速度が第1所定時間T2内に2回あった場合、それぞれの測定加速度に対応する、方向決定部42が特定した方向軸が一致するか否かを判定する。そして、方向軸が一致した場合、ダブルタップがあったと判定し、タップ操作入力を確定する。
すなわち、タップ判定部43bは、まず、実施形態1にて説明したシングルタップ操作の確定と同様に、タップ方向の軸方向の測定加速度(1st測定加速度)が1stタップ操作であると確定する。タップ判定部43bは、1stタップ操作を確定すると、タイマ部45を参照して、1stタップ操作の確定から第1所定時間T2(第1所定時間)が経過したか否かを判定する。そして、タップ判定部43bは、時間T2が経過する前、かつ、1stタップ操作と確定された測定加速度の後に測定された測定加速度(2nd測定加速度)について2ndタップ操作を判定する。
なお、方向決定部42は、2nd測定加速度について、実施形態1で説明した測定加速度に対する処理と同様に処理する。
タップ判定部43bは、方向決定部42から、2nd測定加速度についてのタップ方向情報を受信すると、2nd測定加速度のタップ方向に特定された軸方向と1st測定加速度のタップ方向に特定された軸方向とが同じであるか否かを判定する。2nd測定加速度のタップ方向として特定された軸方向と1st測定加速度のタップ方向として特定された軸方向が同じである場合、タップ判定部43bは、2nd測定加速度のタップ方向情報と加速度取得部41から受信した2nd測定加速度とに基づいて、2nd測定加速度のタップ方向に特定された軸方向の測定加速度と、タップ方向以外の他の軸方向の測定加速度との差分値が、タップ判定値Th2よりも大きいか否かを判定する。タップ判定部43bは、上記差分値がタップ判定値Th2よりも大きいと判定すると、2nd測定加速度がタップ操作であると確定する。その後、タップ判定部43は、第1所定時間T2内に、1stタップおよび2ndタップがあったとして、ダブルタップ操作を確定し、ダブルタップがあったこと示すダブルタップ操作入力情報をアプリケーション処理部44に送信する。
(ダブルタップ処理の流れ)
次に、本実施形態に係る携帯端末1bの制御部4bの処理の流れについて、図10を用いて説明する。
図10は本実施形態に係る携帯端末1bの制御部4bの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
1stタップ操作を確定する処理であるステップS1からS3については、実施形態1にて説明したステップS1〜S3と同様であるため、ここでの説明は省略する。
タップ判定部43bは、1st測定加速度のタップ方向の軸方向の測定加速度と、他の軸方向の測定加速度との差分値がタップ判定値Th2よりも大きいと判定した場合(ステップS3においてYES)、1st測定加速度を1stタップ操作と確定する(ステップS31)。
ここで、図11を用いて携帯端末1bに対してダブルタップ操作を行った場合の測定加速度について説明する。
図11の(a)は、携帯端末1bに対して、Z軸方向にダブルタップ操作を行なった場合の各軸方向の測定加速度の波形を示している。図11(a)に示すように、Z軸方向にダブルタップ操作を行なった場合、X軸方向およびY軸方向の測定加速度は加速度閾値Th1よりも小さい値を示す。一方、Z軸方向の測定加速度は、各タップ操作に応じて加速度閾値Th1よりも大きな値を2回示す。さらに、ダブルタップ操作の各タップ操作により生じる測定加速度は、第1所定時間T2以内に検出される。
図12は携帯端末1bに対して、ダブルタップ操作以外の原因により生じた各軸方向の測定加速度の波形を示している。図12に示すように、ダブルタップ操作以外の原因により生じた各軸方向の測定加速度は、第1所定時間T2内に特定の軸において、加速度閾値Th1よりも大きな値を2回示すことはない。
本実施形態に係る携帯端末1bの制御部4bの処理の流れについての説明に戻る。
タップ判定部43bは、1stタップ操作を確定すると、タイマ部45を参照して、1stタップ操作の確定から第1所定時間T2が経過したか否かを判定する(ステップS32)。
タップ判定部43bが1stタップ操作の確定から第1所定時間T2が経過していないと判断した場合(ステップS32においてNO)、方向決定部42bは、上記加速度センサ3が測定した2nd測定加速度について各軸方向の測定加速度が、加速度閾値Th1よりも大きいか否かを判定する(ステップS33:加速度判定ステップ)。
方向決定部42bが、2nd測定加速度について何れかの軸方向の測定加速度が加速度閾値Th1よりも大きいと判定した場合(ステップS33においてYES)、すなわち、第1所定時間内に第1閾値を超える加速度を測定した場合、各軸方向の測定加速度を比較する。方向決定部42bは、2nd測定加速度の加速度が最大である方向軸をタップ方向の方向軸と特定する(ステップS34)。方向決定部42bは、特定した2nd測定加速度のタップ方向の方向軸を示すタップ方向情報をタップ判定部43bに送信する。
ここで、図11を用いて携帯端末1bに対してZ軸方向のダブルタップ操作を行った場合の、Z軸方向の測定加速度から他の軸方向の測定加速度を差し引いた差分値について説明する。図11の(b)は、Z軸方向にタップ操作を行なった場合における、Z軸方向の測定加速度から他の軸方向の測定加速度を差し引いた差分の波形を示す。
図11の(b)に示すように、Z軸の測定加速度とX軸方向の測定加速度との差分値およびZ軸の測定加速度とY軸方向の測定加速度との差分値は、タップ操作に応じてタップ判定値Th2よりも大きい値を示す。
本実施形態に係る携帯端末1bの制御部4bの処理の流れについての説明に戻る。
タップ判定部43bは、方向決定部42から2nd測定加速度についてのタップ方向情報を受信すると、2nd測定加速度のタップ方向に特定された軸方向と、1st測定加速度のタップ方向に特定された軸方向とが同じであるか否かを判定する(ステップS35)。
タップ判定部43bが2nd測定加速度のタップ方向に特定された軸方向と1st測定加速度のタップ方向に特定された軸方向とが同じであると判定した場合(ステップS35においてYES)、次の処理が行われる。タップ判定部43bは、2nd測定加速度のタップ方向情報と加速度取得部41から受信した2nd測定加速度とに基づいて、2nd測定加速度のタップ方向に特定された軸方向の測定加速度と、2nd測定加速度のタップ方向以外の他の軸方向の測定加速度との差分値が、タップ判定値Th2よりも大きいか否かを判定する(ステップS36:タップ判定ステップ)。
タップ判定部43bが、当該差分値がタップ判定値Th2よりも大きいと判定した場合(ステップS36においてYES)、タップ判定部43bは2nd測定加速度が2ndタップ操作であると確定する(ステップS37)。その後、タップ判定部43は、ダブルタップ操作が入力されたことを示すダブルタップ操作入力情報をアプリケーション処理部44に送信する。
なお、タップ判定部43bが1stタップ操作の確定から第1所定時間T2が経過していると判定した場合(ステップS32においてYES)、タップ判定部43bは1stタップ操作の確定を取り消して(ステップS38)、S1に移行する。
また、タップ判定部43bが2nd測定加速度のタップ方向に特定された軸方向と1st測定加速度のタップ方向に特定された軸方向とが同じであると判定しなかった場合(ステップS35においてNO)、ステップS38に移行する。
また、タップ判定部43bが、当該差分値がタップ判定値Th2よりも大きいと判定しなかった場合(ステップS36においてNO)、ステップS38に移行する。
なお、本実施形態においては、測定加速度において軸方向の加速度が最大である方向軸を特定する構成を例示したが、例えば、実施形態3に示したようにタップ操作の方向が予め設定されている構成であってもよい。
また、実施形態2に示したようにタップ操作の確定時にノイズを検出する構成であってもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
携帯端末1、1a、1b、1cの制御ブロックは、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)を用いてソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、携帯端末1、1a、1b、1cは、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するCPU、上記プログラムおよび各種データがコンピュータ(またはCPU)で読み取り可能に記録されたROM(Read Only Memory)または記憶装置(これらを「記録媒体」と称する)、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを備えている。そして、コンピュータ(またはCPU)が上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る情報処理装置(携帯端末1)は、複数方向の加速度を測定可能な加速度センサを備え、自装置に対するタップを検出する情報処理装置であって、上記加速度センサが測定した各方向の測定加速度のうち、少なくとも何れかの測定加速度が第1閾値(加速度閾値Th1)を超えたか否かを判定する加速度判定手段(方向決定部42)と、上記加速度センサが測定した上記測定加速度のうち最大の測定加速度とそれ以外の測定加速度との差分が第2閾値(タップ判定値Th2)を超えたか否かを判定する差分判定手段(タップ判定部43)と、上記加速度判定手段が上記測定加速度の何れかが上記第1閾値を超えたと判定し、かつ、上記差分判定手段が上記差分が上記第2閾値を超えたと判定したとき、タップがあったと判定するタップ判定手段(タップ判定部43)と、を備えていることを特徴とている。
上記の構成によれば、加速度センサが測定した複数の方向の測定加速度それぞれの値を用い、何れかの測定加速度が第1閾値を超えるとともに、測定加速度のうち最大のものと他のものとの差分が第2閾値を超えた場合に、タップがあったと判定する。換言すれば、或る方向の加速度が他の方向の加速度に比べ顕著である場合にタップがあったと判定する。
よって、従来のように測定加速度の合成ベクトルを用いることによって、タップではない動作をタップと判定してしまうことを防止することができる。
例えば、歩行中や乗り物に乗っているときに生じる振動を原因として生じ得る加速度は、特定の方向に顕著なものではなく、あらゆる方向に生じている。しかしながら、加速度があらゆる方向に生じていても、合成ベクトルにした場合、方向が関係なくなるため、タップがあった場合と同様のものとなる可能性がある。
このような場合であっても、上記の構成では、加速度センサが測定した複数の方向の測定加速度それぞれの値を用い、合成することなく比較しているので、タップがあったのか否かを正確に判定することができる。よって、ユーザの意図しないタップ入力を防止できる。
本発明の態様2に係る情報処理装置は、上記態様1において上記加速度判定手段は、上記加速度センサが加速度を測定した方向のうち、上記測定加速度が最大である方向をタップ方向と判定するものであってもよい。
上記の構成によれば、加速度が最大の方向を、タップ方向と特定する。タップの方向は他の方向よりも加速度が大きいため、加速度が最大の方向をタップ方向とすることにより、適切にタップ方向を特定することができる。
本発明の態様3に係る情報処理装置は、上記態様2において、上記タップ判定手段が、第1所定時間内にタップがあったと2回判定し、かつ、該2回のタップについて特定したタップ方向が同じであったとき、ダブルタップ操作を確定するダブルタップ確定手段を備えているものであってもよい。
上記の構成によれば、第1所定時間内における2回のタップ(いわゆるダブルタップ)があったときにタップ操作を確定することができる。また、測定加速度の値のみではなく、タップ方向も用いて判定しているので、ダブルタップがあったか否かを適切に判定することができる。
第1所定時間とは、当該時間内に2回、第1閾値を超える加速度を測定したい場合に、ダブルタップと判定されるような時間である。
本発明の態様4に係る情報処理装置は、上記態様1において、上記加速度判定手段は、予め設定された方向の測定加速度が、上記第1閾値を超えたか否かを判定するものであってもよい。
上記の構成によれば、全ての方向の何れかの測定加速度ではなく、予め設定された方向の測定加速度が第1閾値を超えたか否かによってタップがあったか否かを判定する。換言すれば、予め設定された方向とは異なる方向の測定加速度が第1閾値を超えたとしてもタップがあったとは判定されない。これにより、特定方向のタップのみをタップがあったと判定することができる。例えば、装置の面に対する軽打のみをタップがあったと判定し、側部への軽打はタップがあったと判定しないとすることができる。
また、予め設定された軸以外の加速度については、第1閾値との比較する必要が無い。すなわち、予め設定された方向以外の方向の測定加速度が第1閾値を超えてもタップがあったとは判定しなくてよい。これにより、不要な処理を削減することができる。
本発明の態様5に係る情報処理装置は、上記態様1〜4のいずれかにおいて、上記タップ判定手段は、上記加速度判定手段が上記測定加速度の何れかが上記第1閾値を超えたと判定し、かつ、上記差分判定手段が上記差分が上記第2閾値を超えたと判定したときから第2所定時間内に、上記加速度センサが第3閾値を超える上記加速度を測定した場合、タップがあったと判定しないものであってもよい。
シングルタップの場合、タップ後すぐにタップと同程度の加速度が測定される可能性は低い。また、ダブルタップの場合であっても、タップとタップの間は、ある程度の時間を要し、最初のタップ後すぐにタップと同程度の加速度が測定される可能性は低い。したがって、タップとは考えられない程度に近接した時間内に閾値を超える加速度を再度、測定した場合、最初に測定された加速度はタップによるものではない可能性が高い。
そして、上記の構成によれば、加速度判定手段が測定加速度の何れかが第1閾値を超えたと判定し、かつ、差分判定手段が差分が第2閾値を超えたと判定したときから第2所定時間内に加速度センサが測定した測定加速度の少なくとも何れかが第3閾値を超えた場合、タップと判定しない。よって、タップとは考えにくい間隔で第3閾値を超える加速度を測定した場合をタップから除外することができる。
第2所定時間とは、第1閾値を超える加速度(測定加速度)を測定してから当該時間内に第3閾値を超える加速度を測定した場合に、当該第1閾値を超えた測定加速度はタップによるものとは考えられないような時間である。第3閾値とは、前回の第1閾値を超えたときから第2所定時間内に測定された場合、ノイズと考えられる値である。
本発明の態様6に係る情報処理装置の制御方法は、複数方向の加速度を測定可能な加速度センサを備え、自装置に対するタップを検出する情報処理装置の制御方法であって、上記加速度センサが測定した各方向の測定加速度のうち、少なくとも何れかの測定加速度が第1閾値を超えたか否かを判定する加速度判定ステップと、上記加速度センサが測定した上記測定加速度のうち最大の測定加速度とそれ以外の測定加速度との差分が第2閾値を超えたか否かを判定する差分判定ステップと、上記加速度判定ステップで上記測定加速度の何れかが上記第1閾値を超えたと判定し、かつ、上記差分判定ステップで上記差分が上記第2閾値を超えたと判定したとき、タップがあったと判定するタップ判定ステップと、を含むことを特徴としている。
上記の構成によれば、上記態様1と同様の効果を奏する。
本発明の各態様に係る情報処理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記情報処理装置が備える各手段として動作させることにより上記情報処理装置をコンピュータにて実現させる情報処理装置の制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、携帯電話機、携帯ゲーム機、ウェアラブル機器等の電子機器に利用することができる。特には、筺体をタップすることにより、所望のアプリケーションプログラムを起動し、また、この起動したアプリケーションプログラムの所望の情報処理を指定可能とした情報処理装置に利用することができる。
1、1a〜c:携帯端末(情報処理装置) 3:加速度センサ 41:加速度取得部(加速度取得手段) 42、42b:方向決定部(加速度判定手段) 42a:加速度判定部(加速度判定手段) 43、43a〜c:タップ判定部(差分判定手段、タップ判定手段、ダブルタップ確定手段) Th1:加速度閾値(第1閾値) Th2:タップ判定値(第2閾値) Th3:ノイズ閾値(第3閾値) T1:第2所定時間 T2:第1所定時間

Claims (7)

  1. 複数方向の加速度を測定可能な加速度センサを備え、自装置に対するタップを検出する情報処理装置であって、
    上記加速度センサが測定した各方向の測定加速度のうち、少なくとも何れかの測定加速度が第1閾値を超えたか否かを判定する加速度判定手段と、
    上記加速度センサが測定した上記測定加速度のうち最大の測定加速度とそれ以外の測定加速度との差分が第2閾値を超えたか否かを判定する差分判定手段と、
    上記加速度判定手段が上記測定加速度の複数が上記第1閾値を超えたと判定し、かつ、上記差分判定手段が上記差分が上記第2閾値を超えたと判定したとき、タップがあったと判定するタップ判定手段と、を備えていることを特徴とする情報処理装置。
  2. 複数方向の加速度を測定可能な加速度センサを備え、自装置に対するタップを検出する情報処理装置であって、
    上記加速度センサが測定した各方向の測定加速度のうち、少なくとも何れかの測定加速度が第1閾値を超えたか否かを判定する加速度判定手段と、
    上記加速度センサが測定した上記測定加速度のうち最大の測定加速度とそれ以外の測定加速度との差分が第2閾値を超えたか否かを判定する差分判定手段と、
    上記測定加速度の何れかが上記第1閾値を超え、かつ、上記差分が上記第2閾値を超えたと判定され、当該判定されたときから第2所定時間内に、上記加速度センサが第3閾値を超える上記加速度を測定しない場合、タップがあったと判定するタップ判定手段と、を備えていることを特徴とする情報処理装置。
  3. 上記加速度判定手段は、上記加速度センサが加速度を測定した方向のうち、上記測定加速度が最大である方向をタップ方向と判定することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 上記タップ判定手段が、第1所定時間内にタップがあったと2回判定し、かつ、該2回のタップについて特定したタップ方向が同じであったとき、ダブルタップ操作を確定するダブルタップ確定手段を備えていることを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
  5. 複数方向の加速度を測定可能な加速度センサを備え、自装置に対するタップを検出する情報処理装置の制御方法であって、
    上記加速度センサが測定した各方向の測定加速度のうち、少なくとも何れかの測定加速度が第1閾値を超えたか否かを判定する加速度判定ステップと、
    上記加速度センサが測定した上記測定加速度のうち最大の測定加速度とそれ以外の測定加速度との差分が第2閾値を超えたか否かを判定する差分判定ステップと、
    上記加速度判定ステップで上記測定加速度の複数が上記第1閾値を超えたと判定し、かつ、上記差分判定ステップで上記差分が上記第2閾値を超えたと判定したとき、タップがあったと判定するタップ判定ステップと、を含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  6. 複数方向の加速度を測定可能な加速度センサを備え、自装置に対するタップを検出する情報処理装置の制御方法であって、
    上記加速度センサが測定した各方向の測定加速度のうち、少なくとも何れかの測定加速度が第1閾値を超えたか否かを判定する加速度判定ステップと、
    上記加速度センサが測定した上記測定加速度のうち最大の測定加速度とそれ以外の測定加速度との差分が第2閾値を超えたか否かを判定する差分判定ステップと、
    上記測定加速度の何れかが上記第1閾値を超え、かつ、上記差分が上記第2閾値を超えたと判定され、当該判定されたときから第2所定時間内に、上記加速度センサが第3閾値を超える上記加速度を測定しない場合、タップがあったと判定するタップ判定ステップと、を含むことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
  7. 請求項1からのいずれか1項に記載の情報処理装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、コンピュータを上記各手段として機能させるためのプログラム。
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