JP2018136485A - 表示装置、制御装置および車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】表示装置において画像の視認性を向上できる技術を提供する。【解決手段】表示装置は、表示部と、表示装置の振動を検出する検出部と、表示装置の振動により表示装置が移動した移動量に基づいて振動を特定する制御部と、を備え、制御部は、特定した振動が予め定めた条件を満たす場合に、表示装置の移動量に基づいて、表示部に表示される画像の表示位置を移動させて表示する。【選択図】図7

Description

本技術は表示装置に関する。
例えば、特許文献1には、スマートフォン等の表示装置において、本体が揺れた場合に画像が空中に静止して見えるように制御する技術が開示されている。
特開2015−141700号公報
特許文献1に開示のように、表示装置においては画像の視認性の向上が求められている。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、表示装置においては画像の視認性を向上できる技術を提供することを目的とする。
1つの実施の形態は表示装置であって、表示部と、表示装置の振動を検出する検出部と、表示装置の振動により表示装置が移動した移動量に基づいて振動を特定する制御部と、を備え、制御部は、特定した振動が予め定めた条件を満たす場合に、表示装置の移動量に基づいて、表示部に表示される画像の表示位置を移動させて表示する。
表示装置における画像の視認性が向上する。
表示装置の外観の一例を示す斜視図である。 表示装置の外観の一例を示す背面図である。 表示装置の電気的構成の一例を示すブロック図である。 表示装置の動作を説明するフローチャートである。 表示装置の動作を説明するフローチャートである。 表示装置の動作を模式的に示す図である。 制御部の構成の一例を示すブロック図である。 画像位置制御を説明するフローチャートである。 決定処理の第1の例を示すフローチャートである。 決定処理の第2の例を示すフローチャートである。 決定処理の第3の例を示すフローチャートである。 メインCPUとサブCPUを備えた構成を模式的に示したブロック図である。 メインCPUとサブCPUを備えた構成を模式的に示したブロック図である。
<表示装置の外観>
図1および図2は表示装置1の外観の一例を示す斜視図および背面図である。図1および図2に示されるように、表示装置1は、平面視で略長方形の板状の機器ケース10を備えている。機器ケース10は表示装置1の外装を構成している。
機器ケース10の前面1aには、文字、記号、図形等の各種情報が表示される表示領域11が位置している。表示領域11の背面側には後述するタッチパネル140(図3)が位置している。これにより、ユーザは、表示装置1の前面の表示領域11を指等で操作することによって、表示装置1に対して各種情報を入力することができる。なお、ユーザは、指以外の操作子、例えば、スタイラスペンなどのタッチパネル用ペンで表示領域11を操作することによっても、表示装置1に対して各種情報を入力することができる。
機器ケース10の前面1aの上端部にはレシーバ穴12が位置している。前面1aの下端部にはスピーカ穴13が位置している。機器ケース10の下側の側面1cにはマイク穴14が位置している。
機器ケース10の前面1aの上端部からは、後述する第1カメラ190(図3)が有するレンズ191が視認可能となっている。図2に示されるように、機器ケース10の背面1bの上端部からは、後述する第2カメラ200(図3)が有するレンズ201が視認可能となっている。
表示装置1は、操作ボタン15、16および17を有する操作ボタン群18を備えている。操作ボタン15〜17のそれぞれはハードウェアボタンである。具体的には、操作ボタン15〜17のそれぞれは押しボタンである。なお、操作ボタン群18に含まれる少なくとも1つの操作ボタンは、表示領域11に表示されるソフトウェアボタンであってもよい。
なお、操作ボタン群18には、機器ケース10の表面に位置する図示しない電源ボタンおよびボリュームボタンが含まれる。
<表示装置の電気的構成>
図3は表示装置1の電気的構成の一例を主に示すブロック図である。図3に示されるように、表示装置1は、制御部100、無線通信部110、表示部120、タッチパネル140および操作ボタン群18を備える。さらに表示装置1は、レシーバ160、スピーカ170、マイク180、第1カメラ190および第2カメラ200を備える。さらに表示装置1は、加速度センサ150(検出部)および電池210を備える。表示装置1が備えるこれらの構成要素は、機器ケース10内に収められている。
制御部100は、表示装置1の他の構成要素を制御することによって、表示装置1の動作を統括的に管理することが可能である。制御部100は制御装置とも言える。制御部100は、以下にさらに詳細に述べられるように、種々の機能を実行するための制御および処理能力を提供するために、少なくとも1つのプロセッサを含む。
種々の実施形態によれば、少なくとも1つのプロセッサは、単一の集積回路(IC)として、または複数の通信可能に接続された集積回路ICおよび/またはディスクリート回路(discrete circuits)として実行されてもよい。少なくとも1つのプロセッサは、種々の既知の技術に従って実行されることが可能である。
1つの実施形態において、プロセッサは、例えば、関連するメモリに記憶された指示を実行することによって1以上のデータ計算手続きまたは処理を実行するように構成された1以上の回路またはユニットを含む。他の実施形態において、プロセッサは、1以上のデータ計算手続き、または処理を実行するように構成されたファームウェア(例えば、ディスクリートロジックコンポーネント)であってもよい。
種々の実施形態によれば、プロセッサは、1以上のプロセッサ、コントローラ、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号処理装置、プログラマブルロジックデバイス、フィールドプログラマブルゲートアレイ、またはこれらのデバイス若しくは構成の任意の組み合わせ、または他の既知のデバイスおよび構成の組み合わせを含み、以下に説明される機能を実行してもよい。
本例では、制御部100は、CPU(Central Processing Unit)101、DSP(Digital Signal Processor)102および記憶部103を備える。記憶部103は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)などの、CPU101およびDSP102が読み取り可能な非一時的な記録媒体を含む。記憶部103が有するROMは、例えば、不揮発性メモリであるフラッシュROM(フラッシュメモリ)である。記憶部103には、表示装置1を制御するための複数の制御プログラム103a等が記憶されている。制御部100の各種機能は、CPU101およびDSP102が記憶部103内の各種制御プログラム103aを実行することによって実現される。
なお制御部100は、複数のCPU101を備えてもよい。この場合、制御部100は、比較的複雑は処理を行うメインCPUと、比較的簡単な処理を行うサブCPUとを備えてもよい。また制御部100は、DSP102を備えなくてもよいし、複数のDSP102を備えてもよい。また、制御部100の全ての機能あるいは制御部100の一部の機能は、その機能の実現にソフトウェアが不要なハードウェア回路によって実現されてもよい。
記憶部103は、ROMおよびRAM以外の、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体を備えていてもよい。記憶部103は、例えば、小型のハードディスクドライブおよびSSD(Solid State Drive)などを備えていてもよい。
記憶部103内の複数の制御プログラム103aには、様々なアプリケーション(アプリケーションプログラム)が含まれている。記憶部103には、例えば、音声通話およびビデオ通話を行うための通話アプリケーション、ウェブサイトを表示するためのブラウザ、電子メールの作成、閲覧および送受信を行うためのメールアプリケーションが記憶されている。また記憶部103には、第1カメラ190および第2カメラ200を利用して被写体を撮影するためのカメラアプリケーション、記憶部103に記録されている静止画および動画を表示するための記録画像表示アプリケーション、記憶部103に記憶されている音楽データの再生制御を行うための音楽再生制御アプリケーションなどが記憶されている。記憶部103内の少なくとも1つのアプリケーションは、記憶部103内に予め記憶されているものであってよい。また、記憶部103内の少なくとも1つのアプリケーションは、表示装置1が他の装置からダウンロードして記憶部103内に記憶したものであってもよい。
無線通信部110は、アンテナ111を有している。無線通信部110は、アンテナ111を用いて、例えば複数種類の通信方式で無線通信することが可能である。無線通信部110の無線通信は、制御部100によって制御される。無線通信部110は通信回路であると言える。
無線通信部110は、携帯電話システムの基地局と無線通信することが可能である。無線通信部110は、当該基地局およびインターネット等のネットワークを通じて、表示装置1とは別の携帯電話機およびウェブサーバ等と通信することが可能である。表示装置1は、他の携帯電話機等と、データ通信、音声通話およびビデオ通話等を行うことが可能である。
無線通信部110は、アンテナ111で受信した信号に対して増幅処理等の各種処理を行い、処理後の受信信号を制御部100に出力する。制御部100は、入力される受信信号に対して各種処理を行って、当該受信信号に含まれる情報を取得する。また、制御部100は、情報を含む送信信号を無線通信部110に出力する。無線通信部110は、入力される送信信号に対して増幅処理等の各種処理を行って、処理後の送信信号をアンテナ111から無線送信する。
表示部120は、表示装置1の前面に位置する表示領域11と、表示パネル130とを備えている。表示部120は、表示領域11に各種情報を表示することが可能である。表示パネル130は、例えば、液晶表示パネルあるいは有機EL(Electro Luminescence)パネルである。表示パネル130は、制御部100によって制御されることによって、文字、記号、図形などの各種情報を表示することが可能である。表示パネル130は、機器ケース10内において、表示領域11と対向している。表示パネル130に表示される情報は表示領域11に表示される。
タッチパネル140は、表示領域11に対する指等の操作子による操作を検出することが可能である。タッチパネル140は、例えば、投影型静電容量方式のタッチパネルである。タッチパネル140は、例えば、表示領域11の裏側に位置する。ユーザが指等の操作子によって表示領域11に対して操作を行ったとき、その操作に応じた電気信号をタッチパネル140は制御部100に入力することが可能である。制御部100は、タッチパネル140からの電気信号(出力信号)に基づいて、表示領域11に対して行われた操作の内容を特定することが可能である。そして制御部100は、特定した操作内容に応じた処理を行うことが可能である。
操作ボタン群18の各操作ボタン15〜17は、ユーザによって操作されると、操作されたことを示す操作信号を制御部100に出力することが可能である。これにより、制御部100は、各操作ボタン15〜17について、操作されたか否かを判断することができる。操作信号が入力された制御部100が他の構成要素を制御することによって、表示装置1では、操作された操作ボタンに割り当てられている機能が実行される。
マイク180は、表示装置1の外部から入力される音を電気的な音信号に変換して制御部100に出力することが可能である。表示装置1の外部からの音は、マイク穴14から表示装置1の内部に取り込まれてマイク180に入力される。
スピーカ170は、例えばダイナミックスピーカである。スピーカ170は、制御部100からの電気的な音信号を音に変換して出力することが可能である。スピーカ170から出力される音は、スピーカ穴13から外部に出力される。ユーザは、スピーカ穴13から出力される音を、表示装置1から離れた場所でも聞こえることが可能である。
レシーバ160は受話音を出力することが可能である。レシーバ160は例えばダイナミックスピーカである。レシーバ160は、制御部100からの電気的な音信号を音に変換して出力することが可能である。レシーバ160から出力される音はレシーバ穴12から外部に出力される。レシーバ穴12から出力される音の音量は、スピーカ穴13から出力される音の音量よりも小さくなっている。ユーザは、レシーバ穴12から出力される音を、当該レシーバ穴12に耳を近づけることによって聞くことができる。なお、レシーバ160の代りに、機器ケース10の前面部分を振動させる、圧電振動素子等の振動素子を設けてもよい。この場合には、音は、当該前面部分の振動によりユーザに伝達される。
第1カメラ190は、レンズ191およびイメージセンサなどを備えている。第2カメラ200は、レンズ201およびイメージセンサなどを備えている。第1カメラ190および第2カメラ200のそれぞれは、制御部100による制御に基づいて被写体を撮影し、撮影した被写体を示す静止画あるいは動画を生成して制御部100に出力することが可能である。
第1カメラ190のレンズ191は、機器ケース10の前面1aから視認可能となっている。従って、第1カメラ190は、表示装置1の前面側(表示領域11側)に存在する被写体を撮影することが可能である。第1カメラ190はインカメラと呼ばれる。一方で、第2カメラ200のレンズ201は、機器ケース10の背面1bから視認可能となっている。従って、第2カメラ200は、表示装置1の背面側に存在する被写体を撮影することが可能である。第2カメラ200はアウトカメラと呼ばれる。
加速度センサ150は、表示装置1の加速度を検出することが可能である。加速度センサ150は例えば3軸加速度センサである。加速度センサ150は、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向の表示装置1の加速度を検出することが可能である。加速度センサ150のX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向は、例えば、表示装置1の長手方向、短手方向および厚み方向にそれぞれ設定される。
電池210は表示装置1の電源を出力することが可能である。電池210は例えば充電式の電池である。電池210から出力される電源は、表示装置1が備える制御部100および無線通信部110などの各種構成に対して供給される。
また表示装置1は、加速度センサ150以外のセンサを備えてもよい。例えば、表示装置1は、地磁気センサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、温度センサ、近接センサおよび照度センサの少なくとも1つを備えてもよい。
<前提技術>
実施の形態の説明に先立って、表示装置1の視認性向上のための前提技術について、図1〜図3を参照しつつ、図4〜図6を用いて説明する。
図4および図5は、視認性向上のための表示装置1の動作を説明するフローチャートであり図6は、当該動作を模式的に示す図である。
制御部100は、表示装置1が揺れなどにより、空間的な位置が移動した際に、表示装置1の移動に対応して、表示部120に表示されている画像を移動させる補正モードがONになっているかどうかを判断する。なお、補正モードは、例えば表示装置1のメニュー画面において、ユーザが補正モードを設定する操作が行われることによりONまたOFFに設定される。
図4に示すように、制御部100は、ステップS401において表示装置1の補正モードがONになっているか否かを確認し、ONになっている場合(YES)には、ステップS402に移行し、補正モードがONになっていない場合(No)には、ステップS401の動作を繰り返す。
ステップS402では、制御部100は、加速度センサ150の出力に基づいて表示装置1の移動量、すなわち画像の移動量を算出する。ステップS402における画像移動量算出動作について、図5を用いて説明する。
制御部100は、補正モードがONとなった場合、加速度センサ150をONとする(ステップS501)。次に、制御部100は、加速度センサ150の出力に基づいて、表示部120の表示領域11に表示されている画像の移動量である画像移動量を算出する(ステップS502)。
ここで、図4の説明に戻り、制御部100は、算出した画像移動量に基づいて、表示領域11に表示されている画像を移動させる(ステップS403)。この画像を移動させる方向は、画像が表示画面上で固定されているように見える方向となる方向である。例えば、表示装置1がX軸正方向に移動した場合は、移動を打ち消す方向、すなわちX軸負方向に移動させる。なお制御部100は、上述のステップ403の後に、画像の表示位置を動作モードがOFF時の位置(標準表示位置)に少し近づくように表示部120に表示させてもよい。これにより、画像の表示位置が標準表示位置から大きく離れる可能性を低減することができる。
その後、制御部100は、補正モードがOFFされたか否かを判断し、OFFされている場合(YES)には動作を終了し、OFFされていない場合(No)にはステップS402以下の動作を繰り返す(ステップS404)。なお、制御部100は、上述のステップ404の後に、画像の表示位置を標準表示位置戻すように表示させる。
以上、図4および図5を用いて説明した表示装置1の動作について図6を参照して説明する。なお、図6においてはXYZ直交座標系を用いて方向を表しており、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向は、それぞれ表示装置1の短手方向、長手方向および厚み方向に対応する。図6に示される例では、表示装置1が、加速度センサ150のX軸正方向に移動量Lだけ移動したものとし、表示装置1の表示領域11の画面が加速度センサ150のZ軸方向を向いているものとする。
この場合、制御部100は、移動中の表示装置1の加速度を加速度センサ150の出力値から検出し、検出した加速度に基づいて表示装置1の移動量Lを算出する。この移動量Lは、例えば、制御部100が、加速度を時間で2回積分することにより求められる。
次に、制御部100は、検出された移動量Lに基づいて、表示領域11に表示装置1の移動前に表示されていた画像、ここでは表示画面301全体を表示領域11内で移動させる。図6では、上側に移動前の表示装置1を示し、下側に移動後の表示装置1を示している。図6に示される例では、表示装置1が図面上で右側(X軸正方向)に移動しているので、表示画面301を表示領域11内で左側(X軸負方向)に、検出された移動量Lだけ移動させる。
なお、図6においては、動作を判りやすくするために、表示装置1が移動する前の表示画面301上にハート形の画像3011を実線で示している。補正モードがONになっている場合、表示装置1が図面上で右側(X軸正方向)に移動すると、表示画面301が表示領域11内で左側(X軸負方向)に、検出された移動量Lだけ移動することになるので、表示装置1が移動した後も、画像3011の中心線CLは移動せず、画像3011は表示画面301上で静止したように見え、表示装置1の視認性が向上する。なお、表示画面301が表示領域11内で左側に移動量Lだけ移動することで、表示領域11の右端には余白を示す領域NRが発生する。領域NRには、表示画面301とは異なる画像が表示され、例えば、所定の単色で塗りつぶされた画像が領域NRの全体に表示される。
一方、補正モードがONになっていない場合は、表示装置1が図面上で右側(X軸正方向)に移動量Lだけ移動すると、表示画面301も右側に移動量Lだけ移動する。その結果、画像3011も右側に移動量Lだけ移動し、破線で示す画像3012の位置となり、表示装置1の視認性は低下する。
例えば、ユーザが乗り物中で表示装置1を手に保持して使用している場合は、乗り物の揺れに伴いユーザも揺れる。この場合、ユーザの頭(目)と、表示装置1を握っている手とは完全に同期した動きとはならず、補正モードがONでない場合は、画像が揺れて視認性が低下する。しかし、補正モードがONであれば、表示装置1の表示画面301上で画像が固定されたように見え、例えば、文字などの読み取りが容易となり、視認性が向上する。
加齢および病気などの事情により表示装置1を持つ手が震えるユーザにとって、手が震えても、表示装置1の表示画面上の画像が固定されたように見えるので、視認性が向上する。
なお、表示画面301を検出された移動量Lに合わせて移動させるには、例えば、移動前の表示画面301の中央部CP、すなわち表示画面301のX軸方向およびY軸方向における中央部を原点とし、当該原点をX軸方向およびY軸方向に移動させるように画像データ位置を変更するようにすればよい。
なお、上記では、表示画面301全体を移動させるものとしたが、表示画面301上の特定の画像だけを移動させるようにしてもよい。
なお、表示装置1においては所定のフレームレートで表示領域11に画像が表示されるので、表示装置1の移動量はフレームレートで規定される1フレーム期間中に複数回算出することとし、算出した複数の移動量の合計値を採って1フレーム期間での移動量とすることができる。例えばフレームレートが60fps(frames per second)であればフレーム期間の長さは60分の1秒となり、約17msecとなる。この間に加速度センサ150において、例えば5msecごとに表示装置1に加わる加速度を測定すれば、3回の測定が可能となる。なお、所定のフレームレートで表示領域11に表示される画像は、動画であってもよいし、静止画であってもよい。
以上の説明においては、加速度センサの出力に基づいて表示装置1の移動量を算出する構成を示したが、カメラにより撮像された画像の移動量に基づいて表示装置1の移動量を算出してもよい。
すなわち、制御部100は、第1カメラ(アウトカメラ)190で撮像した撮像画像中において、基準画像を特定する。この基準画像は、例えば、撮像画像の中で最も輝度が高い画像を検出して基準画像に設定する。なお、基準画像の設定方法としては、撮像画像の中で最も輝度が高いものに限定されるものではなく、撮像画像の中における人物の画像、所定の形を有している画像、所定の色を有している画像などに設定してもよい。また、例えば、コントラストなどの所定の画像データ値を有する画像を基準画像としてもよい。そして、制御部100は、撮像画像中における、基準画像の所定の座標位置を特定し、第1の座標とする。
次に、制御部100は、表示装置1が移動量Lだけ移動した後に、アウトカメラ190により撮像された撮像画像中において、基準画像を特定し、当該基準画像中における所定の座標位置を特定し、第2の座標とする。
次に、制御部100は、撮像画像中における、第1の座標から第2の座標への変位値から、基準画像の移動量を求め、表示装置1の移動量Lを算出する。
なお、上記では第1カメラ(アウトカメラ)190で撮像した撮像画像を用いて表示装置1の移動量Lを算出する例を示したが、第2カメラ(インカメラ)200で撮像した撮像画像を用いて表示装置1の移動量Lを算出してもよい。
第1カメラ190を用いる場合も第2カメラ200用いる場合も、撮像画像は動画に限定されず、静止画を連続して撮像して画像の移動量を算出するようにしてもよい。
<実施の形態>
以下、実施の形態について、図7〜図13を用いて説明する。図6を用いて説明したように補正モードをONすることで、表示装置1が移動した後も、画像3011は表示画面301上で静止したように見えるが、補正モードをONにしていると、表示装置1が移動するごとに制御部100のCPU101等がこの画像位置制御処理を行うこととなり、CPU101等の処理速度が遅くなったり、電力消費が増えたりする可能性がある。また、表示装置1が移動しても、その移動速度が遅く、ユーザが目で追える程度で移動している場合、例えば、1Hz未満の周波数の振動が表示装置1に加わっているような場合は、表示装置1はユーザの目にほぼ止まって見えるので、画像位置制御を行う必要性は少ない。
一方、表示装置1の移動速度が速く、例えば、10Hzを超える周波数の振動が表示装置1に加わっているような場合は、表示装置1が激しく振動している状態であり、ユーザが画面を見ることができない状況、または画像位置制御された画像を見ると、却って見づらくなるような状況となっていることが考えられ、画像位置制御を行う必要性は少ない。
また、例えば、表示装置1の移動量が、フレームレート60fps(frames per second)の1フレーム期間において、5cm以上と算出される場合も、表示装置1が激しく振動している状態であり、ユーザが画面を見ることができない状況、または画像位置制御された画像を見ると、却って見づらくなるような状況となっていると考えてもよく、画像位置制御を行う必要性は少ない。
そこで、本実施の形態においては、表示装置1の移動が所定の条件を満たす場合にのみ画像位置制御処理を行う技術について説明する。
<制御部内の機能ブロック>
図7は、CPU101およびDSP102が記憶部103内の制御プログラム103aを実行することによって形成される一部の機能ブロックを示す図である。
図7に示されるように、制御部100は、機能ブロックとして、移動量算出部300、振幅算出部400、決定処理部500および表示制御部600を備えている。移動量算出部300、振幅算出部400、決定処理部500および表示制御部600の少なくとも1つは、その機能の実行にソフトウェアが不要なハードウェア回路で実現されてもよい。
移動量算出部300は、加速度センサ150の出力値から加速度を検出し、加速度を時間で2回積分することにより表示装置1の移動量を算出する。
振幅算出部400は、移動量算出部300で算出した表示装置1の移動量に基づいて振動波形の1つのピークを特定し、特定したピークの高さを表す移動量を振動波形の振幅として算出する。
決定処理部500は、少なくとも1つの条件に基づいて、画像位置制御を行うか否かを決定する指標となる実行フラグの決定処理を行う。決定処理において、画像位置制御を行うことが決定されると、実行フラグがオンに設定される。一方、決定処理において、画像位置制御を行わないことが決定されると、実行フラグがオフに設定される。
制御部100は、実行フラグがオンの場合は画像位置制御を実行し、実行フラグがオフの場合は画像位置制御を実行する。
<制御部による画像位置制御>
次に、図7を参照しつつ図8に示すフローチャートを用いて、制御部100による画像位置制御を説明する。
図8に示されるように、制御部100は、ステップS1において実行フラグがオンであるかオフであるかを確認し、実行フラグがオンである場合はステップS2に進み、実行フラグがオフである場合はステップS4に進む。
ステップS3では、加速度センサ150の出力信号に基づいて表示装置1の移動を特定する。より具体的には、移動量算出部300が、所定期間での表示装置1のXY平面内の移動量および移動方向を算出する。この所定期間は、1フレーム期間であり、この1フレーム期間中に加速度センサ150において複数回の加速度測定を行い、測定した加速度に基づいて移動量を算出する。例えばフレームレートが60fpsであればフレーム期間の長さは60分の1秒となり、約17msecとなる。この間に加速度センサ150において、例えば5msecごとに表示装置1に加わる加速度を測定すれば、3回の測定が可能となり、それぞれで測定した加速度に基づいて移動量を算出し、算出した複数の移動量の合計値を採ることで、1フレーム期間での移動量とすることができる。なお、移動方向については、何れかの加速度測定で得た方向を採用すればよい。
ステップS2において表示装置1の移動を特定した後は、表示制御部600が、特定された表示装置1の移動に基づいて、表示装置1の移動を打ち消す方向に表示画像を移動させる表示制御を行う。
なお、ステップS4では、表示制御部600は、表示装置1の移動を打ち消す方向に表示画像を移動させる表示制御は行わず、画像位置を固定して表示する。この場合の画像位置は、例えば、図6の上側の表示装置1での画像3011の表示位置のように、表示画面301の中心線CLと画像3011の中心線CLとが一致するような画像の表示位置を採用する。
<決定処理>
上述したように制御部100は、実行フラグがオンであるかオフであるかに基づいて画像位置制御を行うか否かを決定し、実行フラグの設定は決定処理部500で行う。以下、決定処理部500での決定処理について図9〜図11を用いて説明する。
<第1の例>
図9は、決定処理部500(図7)での決定処理の第1の例を示すフローチャートである。決定処理部500は、図9に示される決定処理を繰り返し実行する。
図9に示されるように、決定処理部500は、加速度センサ150の出力信号に基づいて、表示装置1が移動しているか否かを判定する(ステップS11)。これは、加速度センサ150が加速度を検出したか否かによって判定でき、少なくとも1回の測定により判定可能であるが、複数回の測定結果を用いることで判定の信頼性を高めることができる。そして、表示装置1が移動していると判定された場合はステップS12に進み、表示装置1が移動していないと判定された場合はステップS16に進み、画像位置制御を行わないことを決定する。そして、ステップS17において、実行フラグをオフに設定する。
ステップS12では、表示装置1の移動が振動などの周期性のある移動であるか否かを判定する。これは、加速度センサ150による加速度の測定を所定期間繰り返すことで判定する。
例えば、1Hz〜10Hzの周波数の振動が表示装置1に加わっている場合、0.1秒〜1秒の期間は加速度の測定を繰り返すこととなる。そして、移動量算出部300(図7)において、測定された加速度を時間で2回積分することにより表示装置1の移動量を算出し、その移動量が周期的に変化していると判断される場合は周期性のある移動であると判定する。
周期性の判断は、振幅算出部400において移動量の時間変化から振動波形のピーク(振幅)を特定し、ピークが周期的に表れるようであれば移動量が周期的に変化していると判断することできる。なお、ピークを特定することで振動の周波数も取得できる。
なお、振動波形のピークを特定するには加速度の測定を最低3回行えばよい。すなわち、加速度の測定を3回行い、3点での移動量の時間変化が判れば、ピークに向かって変化しているのか、ピークから離れるように変化しているのか、ピークを含んで変化しているのかが判る。加速度センサ150が5msecごとに表示装置1に加わる加速度を測定しているのであれば、1フレーム期間の60分の1秒の間に3回の測定が可能であり、振動波形の1つのピークの特定が可能となる。
ステップS12において、表示装置1の移動が、周期性のある移動(振動)であると判定された場合はステップS13に進み、周期性のある移動ではない(周期性のない移動)と判定された場合はステップS16に進む。なお、周期性のない移動とは、表示装置1を持って大きく動かすような場合であり、ユーザが表示装置1を持ち上げる場合や、表示装置1の画面を他者に見えるように近づける場合が該当する。
ステップS13では、第1の条件を満たすか否か、具体的には、周期性のある移動が特定の周波数で、特定の振幅で一定期間続いているかを判定する。例えば、ユーザが乗り物中で表示装置1を手に保持して使用している場合は、乗り物の揺れによって表示装置1に振動が加わる。この振動は乗り物が移動中は持続することとなる。また、その周波数および振幅はその乗り物に特有の周波数および振幅となるので、一定期間、特定の周波数および振幅で振動が持続するような場合は、第1の条件を満たすものとしてステップS14に進んで画像位置制御を行うことを決定する。そして、ステップS15において、実行フラグをオンに設定する。
なお、特定の周波数の判定条件としては、1Hz〜10Hzを判定のしきい値として設定し、特定の振幅の判定条件としては、数十mmに設定する。また振動の持続期間は、振動の周波数を特定するまでに費やす時間で規定すればよい。
ここで、特定の振幅を第1の条件に含めるのは、振幅が数十mmを超えるような大きな振動が表示装置1に加わっているような場合は、表示装置1が激しく振動している状態であり、ユーザが画面を見ることができない状況、または画像位置制御された画像を見ると、却って見づらくなるような状況となっていることが考えられ、画像位置制御を行う必要性は少ないためである。
なお、乗り物、例えば列車、自動車に乗車中は地面に対して垂直方向に振幅4〜6cm、周波数4〜6Hz(周期1/6〜1/4秒)の振動が加わることが多く、ステップS12で周期性の判定を行うために設定した所定期間の測定でステップS13の判定も可能となる。また、先に説明したように、1Hz未満の周波数の振動や10Hzを超える周波数の振動が表示装置1に加わっている場合は画像位置制御を行う必要性は少ないので、上記特定の周波数は、1Hz未満の周波数の振動および10Hzを超える周波数の振動を排除するように設定している。
また、周期性のある移動が特定の周波数および振幅で、一定期間続いている場合には、ユーザの手が加齢あるいは病気などの事情により震える場合も考えられるが、このような場合の周波数は10Hz以下が多く、このような場合にも画像位置制御を行うことで表示装置1の視認性が向上する。
また、表示装置1は図1に示したような移動通信端末に限定されるものではなく、例えばヘッドマウントディスプレイ、メガネ型のウエアラブル端末のような機器の形態を採る場合もあり、そのような場合、ユーザが当該機器を装着した状態で走るような場合もある。人間は走ることによる振動も10Hz以下の場合が多く、このような場合にも画像位置制御を行うこと表示装置1の視認性が向上する。
<第2の例>
図10は決定処理部500(図7)での決定処理の第2の例を示すフローチャートである。図10においてステップS21およびS22の処理は、図9におけるステップS11およびS12の処理と同じであり、重複する説明は省略する。
ステップS21において、表示装置1が移動していると判定された場合はステップS22に進み、表示装置1が移動していないと判定された場合はステップS26に進み、画像位置制御を行わないことを決定する。そして、ステップS27において、実行フラグをオフに設定する。
ステップS22において、表示装置1の移動が、周期性のある移動(振動)であると判定された場合はステップS23に進み、周期性のある移動ではない(周期性のない移動)と判定された場合はステップS26に進む。
ステップS23では、第2の条件を満たすか否か、具体的には、周期性のある移動が特定の振動パターンを有しているか否かを判定する。例えば、ユーザが乗り物中で表示装置1を手に保持して使用している場合は、乗り物の揺れによって表示装置1に振動が加わるが、この振動はその乗り物に特有の振動パターンを有している場合がある。ステップS22では振動の周期と共に振動の振幅も取得するので、周波数および振幅により振動パターンを特定することができる。特定した振動パターンを記憶部103(図3)等に記憶させておき、次に振動が発生した場合に、記憶した振動パターンの周波数および振幅と比較することで、特定の振動パターンを有しているか否かを判定できる。
ステップS23において、次に発生した振動の振動パターンと記憶した振動パターンとが同じまたは類似であれば特定の振動パターンを有しているものと判定し、第2の条件を満たすものとしてステップS24に進んで画像位置制御を行うことを決定し、ステップS25において、実行フラグをオンに設定する。
このような場合には、例えば走っていた乗り物が停止し、再び走り出したような場合が想定され、振動パターンの一部が記憶した振動パターンと同じまたは類似であれば、同様の振動が発生したものと判定させることが可能となり、判定に費やす時間を短縮することができる。
なお、類似性の判断には、記憶した振動パターンの周波数および振幅の数値に幅を持たせ、その数値範囲に次に発生した振動の周波数および振幅の数値が含まれる場合には類似するとの判定をするように決定処理部500を構成すればよい。
また、乗り物の振動パターンを乗り物ごとに記憶させておき、表示装置1に振動が加わった場合には、この振動パターンと記憶した乗り物の振動パターンとを比較し、両者が同じまたは類似であれば、現在の振動パターンが乗り物による振動パターンであるものと判定して、画像位置制御を行うことを決定するようにしてもよい。この場合も、振動パターンの一部が記憶した振動パターンと同じまたは類似であれば、乗り物に乗ったと判定させることが可能となり、判定に費やす時間を短縮することができる。
なお、記憶させる乗り物の振動パターンとしては、自動車、バス、電車などの振動パターンが想定され、表示装置1を有するユーザが、各乗り物を利用するごとに振動パターンを自動的に測定して記憶させることで、振動パターンのデータベースを充実させるようにしてもよい。
また、ユーザが乗り物に乗っている場合に表示装置1に加わる加速度は、乗り物に応じた固有の時間変化のパターンを示すことが知られており、加速度の時間変化のパターンから、ユーザが乗り物に乗っているか否かを判定し、ユーザが乗り物に乗っていると判定される場合には画像位置制御を行うことを決定するようにしてもよい。
<第3の例>
図11は決定処理部500(図7)での決定処理の第3の例を示すフローチャートである。図11においてステップS31の処理は、図9におけるステップS11の処理と同じであり、重複する説明は省略する。
ステップS31において、表示装置1が移動していると判定された場合はステップS32に進み、表示装置1が移動していないと判定された場合はステップS35に進み、画像位置制御を行わないことを決定する。そして、ステップS36において、実行フラグをオフに設定する。
ステップS32においては、第3の条件を満たすか否か、具体的には、表示装置1の移動の加速度が一定値以下であるか否かを判定する。ステップS31では、加速度センサ150が加速度を検出したか否かで移動の有無を判定するので、判定に使用した加速度が、予め定めた一定の加速度以下であれば、第3の条件を満たすものとしてステップS33に進んで画像位置制御を行うことを決定し、ステップS34において、実行フラグをオンに設定する。一方、一定の加速度を超える場合にはステップS35に進む。
表示装置1の移動の加速度が一定値を超える場合とは、表示装置1を持って大きく動かすような場合であり、ユーザが表示装置1を持ち上げる場合や、表示装置1の画面を他者に見えるように近づける場合が該当する。このような場合には、画像位置制御を行う必要性は少ないので、画像位置制御を行わないことを決定する。
以上説明した決定処理部500での決定処理の第1〜第3の例では、それぞれ第1〜第3の条件を満たす場合には画像位置制御を行うことを決定し、実行フラグをオンに設定する構成を示したが、第1〜第3の条件を組み合わせて画像位置制御を行うか否かを決定してもよい。
例えば、第1の条件と第3の条件を組み合わせると、周期性のある移動が特定の周波数で、特定の振幅で一定期間続いており、表示装置1の移動の加速度が一定値以下である場合にのみ画像位置制御を行うこととなる。
また、第1の条件と第2の条件を組み合わせると、周期性のある移動が特定の周波数で、特定の振幅で一定期間続いており、それが特定の振動パターンである場合にのみ画像位置制御を行うこととなる。
また、第1〜第3の条件を組み合わせると、周期性のある移動が特定の周波数で、特定の振幅で一定期間続いており、それが特定の振動パターンであって、かつ表示装置1の移動の加速度が一定値以下である場合にのみ画像位置制御を行うこととなる。
このような場合には、それぞれの条件に重み付けを行い、重み付けの合計値によって、画像位置制御を行うか否かを決定してもよい。
例えば、第3の条件の重み付けを大きくし、第2の条件の重み付けを中程度とし、第1の条件の重み付けを小さくする。例えば、第1の条件の重み付けを10とし、第2の条件の重み付けを30とし、第3の条件の重み付けを50とする。
一例として、第1〜第3の条件を組み合わせる場合、それぞれの条件の判定のステップにおいて、決定処理部500は、条件を満たす(YES)とされた判定に対応する条件の重み付けの合計値を重み付け合計値として求める。そして、決定処理部500は、重み付け合計値が、予め定めたしきい値以上の場合に画像位置制御を行うことを決定する。一方、決定処理部500は、重み付け合計値がしきい値未満の場合は、画像位置制御を行わないと決定する。なお、しきい値を例えば70に設定した場合、第1〜第3の条件を全て満たす場合は、重み付け合計値は90となり、しきい値以上となる。
<制御部の変形例>
図3においては、制御部100が1つのCPU101を備える構成を示したが、制御部100が複数のCPUを備えてもよい。この場合、制御部100は、比較的複雑は処理を行うメインCPUと、比較的簡単な処理を行うサブCPUとを備えてもよい。
図12は、制御部100がメインCPU101mと、サブCPU101sを備えた構成を模式的に示したブロック図である。
このような構成においては、メインCPU101mが表示パネル130に対して表示画面301の画像データを送信し、サブCPU101sにおいて、図8を用いて説明したステップS1〜S3の処理および図9〜図11を用いて説明した決定処理を実行して画像位置制御を行う。このような構成を採ることで、サブCPU101sはステップS1〜S4の処理および決定処理を実行する機能を有するだけで済み、装置構成が簡略化される。
図13も、制御部100がメインCPU101mと、サブCPU101sを備えた構成を模式的に示したブロック図であるが、メインCPU101mが表示パネル130に対して表示画面301の画像データを送信するのではなく、サブCPU101sを介して表示画面301の画像データを送信する。この場合、サブCPU101sは表示画面301の画像データを作成する機能を有し、ステップS1〜S3の処理および図9〜図11を用いて説明した決定処理を実行して画像位置制御を行う。このような構成を採ることで、サブCPU101sが画像データを生成することになるので、メインCPU101mの処理量を低減することができる。
なお、図12の構成を採る場合も図13の構成を採る場合も、メインCPU101mでの処理量が削減され、メインCPU101mの省電力化を達成できる。
また、メインCPU101mとサブCPU101sとで並列処理が可能となり、加速度センサ150で加速度を検出してから画像位置制御を行うまでの時間を短縮することができる。
また、メインCPUでステップS1〜S3および図9〜図11を用いて説明した決定処理の処理を実行する場合は、メインCPUでの他の処理のための待ち時間が発生する場合があるが、サブCPU101sを使用する場合は、加速度を検出してから画像位置制御を行うまでの時間を短縮することができる。
<他の実施の形態>
以上説明した実施の形態においては、表示装置として携帯電子機器に使用される例を示したが、表示装置は携帯性を有するものに限定されず、列車、自動車等の車両の車内に固定される表示装置などに使用してもよい。その場合、実施の形態は当該表示装置を備える車両となる。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
120 表示部
150 加速度センサ
300 移動量算出部
400 振幅算出部
500 処理決定部
600 表示制御部

Claims (9)

  1. 表示装置であって、
    表示部と、
    前記表示装置の振動を検出する検出部と、
    前記表示装置の振動により前記表示装置が移動した移動量に基づいて振動を特定する制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記特定した振動が予め定めた条件を満たす場合に、前記表示装置の移動量に基づいて、前記表示部に表示される画像の表示位置を移動させて表示する、表示装置。
  2. 前記予め定めた条件は複数の条件を含み、
    前記制御部は、前記複数の条件に基づいて、前記画像の表示位置を移動させて表示するか否かを決定する、請求項1記載の表示装置。
  3. 前記複数の条件は、
    前記振動が特定の周波数で、特定の振幅で一定期間続いていることを1つの条件として含む、請求項2記載の表示装置。
  4. 前記複数の条件は、
    前記振動が特定の振動パターンを有することを1つの条件として含む、請求項2記載の表示装置。
  5. 前記検出部は、
    前記表示装置の加速度を検出する加速度センサであって、
    前記複数の条件は、
    前記加速度センサで検出した加速度が一定値以下であることを1つの条件として含む、請求項2記載の表示装置。
  6. 前記制御部は、前記複数の条件に設定された重み付けと前記複数の条件とに基づいて、前記画像の表示位置を移動させて表示するか否かを決定する、請求項2記載の表示装置。
  7. 前記特定の周波数は、1Hz以上10Hz以下の周波数を含む、請求項3記載の表示装置。
  8. 表示装置の表示部の表示制御を行う制御装置であって、
    前記表示装置の振動により前記表示装置が移動した移動量に基づいて振動を特定する処理と、
    前記振動が予め定めた条件を満たす場合に、前記表示装置の移動量に基づいて、前記表示部に表示される画像の表示位置を移動させて表示する処理と、を行う制御装置。
  9. 請求項1ないし請求項7の何れか一項に記載の表示装置を備える車両。
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