JP6333093B2 - 繊維強化複合材料を用いた制動材 - Google Patents

繊維強化複合材料を用いた制動材 Download PDF

Info

Publication number
JP6333093B2
JP6333093B2 JP2014140246A JP2014140246A JP6333093B2 JP 6333093 B2 JP6333093 B2 JP 6333093B2 JP 2014140246 A JP2014140246 A JP 2014140246A JP 2014140246 A JP2014140246 A JP 2014140246A JP 6333093 B2 JP6333093 B2 JP 6333093B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding surface
thermal expansion
fiber
reinforced composite
composite material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014140246A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016017559A (ja
Inventor
努 阿南
努 阿南
小林 慶朗
慶朗 小林
晃一 町田
晃一 町田
青沼 伸一朗
伸一朗 青沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Coorstek KK
Original Assignee
Coorstek KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Coorstek KK filed Critical Coorstek KK
Priority to JP2014140246A priority Critical patent/JP6333093B2/ja
Publication of JP2016017559A publication Critical patent/JP2016017559A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6333093B2 publication Critical patent/JP6333093B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Description

本発明は、繊維強化複合材料を用いた制動材に関する。
制動材の一例である車両用のブレーキディスクの材料として、繊維強化複合材料、好適には炭素繊維強化炭化ケイ素複合材料の適用が、近年盛んに検討されている。
ブレーキディスクは、制動時に摺動面で摩擦熱が発生する。この摩擦熱が摩擦面にこもると、摩擦面を構成する物質が熱変性し、摩擦係数が変化するため、制動力が変動するという問題が生じる。従って、摩擦熱は、できるだけ速やかにブレーキディスク外へ放出されることが好ましい。
この点で言えば、炭素繊維強化炭化ケイ素複合材料は、金属に比べて軽量であるだけでなく、耐熱性に優れ、熱変性する温度が金属材料よりも高いために、摩擦係数が安定させやすい、といえるものである。
特許文献1には、円周方向と径方向とで炭素繊維の配置が均質である炭素繊維強化炭素製摺動部材として、少なくとも、摺動面2aを有する炭素繊維強化炭素材料製の円盤部2と、この円盤部に連結される軸芯3とを備えた摺動部材1であって、前記円盤部が、炭素繊維を経糸5または/および緯糸6とする螺旋織物4によって構成されている摺動部材が開示されている。
特許文献2には、ブレーキディスク摩擦リング(8)と、チャンバリング(3)と、前記チャンバリング(3)上に放射状に、好ましくは前記チャンバリング(3)の外周上に配置されて、前記チャンバリングから離れる方向の端部において、しっかりした仕方で前記ブレーキディスク摩擦リング(8)に接続された膨張要素(6)とからなるブレーキディスク・チャンバ(2)と、を有し、前記膨張要素(6)が、径方向にしっかりと、および/または、接合された仕方で、前記ブレーキディスク摩擦リング(8)、および/または、前記チャンバリング(3)に接続され、前記膨張要素(6)が、前記チャンバリング(3)と前記ブレーキディスク摩擦リング(8)との間の最短距離より長く、前記膨張要素(6)が、径方向に弾性であり、前記ブレーキディスク摩擦リング(8)の熱変形に適応して、前記ブレーキディスク摩擦リング(8)の遮蔽が大幅に除去されるように設計されたブレーキディスクが記載されている。
特開2002−3280号公報 特表2012−511129号公報
特許文献1に記載の発明は、長繊維の炭素繊維を用いた炭素繊維強化炭化ケイ素複合材料であるが、炭素繊維の配置が均質であるので、熱膨張係数も主面上どこでも略均一と考えられる。
しかし上記の場合、摺動部で摩擦材が摺動する際に生じる熱は摺動部と非摺動部での温度差を生じる。温度差が生じると熱膨張係数が主面上どこでも略均一であるために円盤外周側の摺動部と円盤内周側の非摺動部の熱変形量に差が生じ、高い熱応力が発生し、強度低下、亀裂を引き起こす懸念がある。
特許文献2に記載の発明は、摺動領域と非摺動領域に効率的な外部空気による冷却のための内部構造を有し、さらに摺動領域と非摺動領域の間の熱勾配に起因する熱膨張差による変形を吸収し、熱応力の発生を避ける構造を有している。
しかしながら、上記は鋳造にてよって製造される金属の場合に適用できる構成であって、繊維強化複合材料のような脆性材料でこのような複雑な構造にすると、加工が困難となること、空洞が多くなり強度が低下する懸念が生じる。
本発明は、上記技術的課題を解決するために、制動時にブレーキディスクに生じる温度不均一によって生じる、熱膨張差の違いに起因する熱応力を低減することのできる材料組織構造の提供を目的とする。
本発明は、制動時に摩擦材と当接する摺動面と前記摺動面を含まない非摺動面からなる主面が形成され、かつ繊維強化複合材料からなる板状の制動材であって、前記繊維強化複合材料からなる摺動面の熱膨張係数は、前記繊維強化複合材料からなる非摺動面の熱膨張係数より小さいことを特徴とする繊維強化複合材料を用いた制動材である。
かかる構成を有することで、繊維強化複合材料を用いた制動材において、簡易な構造で制動時の発熱による熱勾配に起因する熱応力を効果的に低減することができる。
また、本発明においては、摺動面の熱膨張係数から非摺動面の熱膨張係数に向かって漸増する熱膨張係数を有する中間領域を前記摺動面と前記非摺動面の間に含むと、より好ましい。
なお、本発明は、繊維強化複合材料が炭素短繊維強化炭化ケイ素系複合セラミックスであるとより好ましい。
さらに、本発明を炭素短繊維強化炭化ケイ素系複合セラミックスで構成した場合は、熱膨張係数が単位体積当たりの炭素短繊維含有率で決定することができる。
本発明によれば、繊維強化複合材料を用いた制動材において、簡易な構成により、制動時の発熱による熱勾配に起因する熱応力を効果的に低減することができる。このため、熱応力による破損のリスクを低下させ、さらにブレーキ材において重要な設計上の自由度を向上させることができるという効果を呈する。
図1は、本発明の一態様に係るブレーキディスクを一主面側からみた概念図である。 図2は、本発明の一態様に係るブレーキディスクを一断面方向からみた概念図である。
以下、図面も参照して本発明を詳細に説明する。本発明は、制動時に摩擦材と当接する摺動面と前記摺動面を含まない非摺動面からなる主面が形成された板状の制動材であって、前記摺動面の熱膨張係数は前記非摺動面の熱膨張係数より小さい繊維強化複合材料を用いた制動材である。
図1は、本発明の一態様に係るブレーキディスクZを一主面側からみた概念図である。
ブレーキディスクZは、円盤状のブレーキディスクZの主面1と、ブレーキディスクZ固定用の穴としての締結部2と、ボルトで締結するボルト孔3と、を有する。
主面1は、制動時に摩擦材と当接する摺動面1aと、前記1a以外の主面1に相当する非摺動面1bからなる。非摺動面1bは、ブレーキディスクZをボルトで締結する締結部3も含むものとする。
本発明に係る制動材は、摺動面1aの熱膨張係数が前記非摺動面1bの熱膨張係数より小さい繊維強化複合材料を用いる。
摺動面1aで発生した摩擦熱により摺動面1aの温度は非摺動面1bよりも高くなり、摺動面1aの熱膨張係数が前記非摺動面1bの熱膨張係数と同じ場合、摺動面1aの熱膨張により非摺動面1bには高い熱応力が生じる。
しかし、本発明に係る制動材は、摺動面1aの熱膨張係数が前記非摺動面1bの熱膨張係数より小さい繊維強化複合材料を用いるため、摺動面1aの熱膨張に起因する熱応力が緩和され、これに伴いブレーキディスクZ全体の熱応力も低減される。
ところで本発明においては、熱膨張係数の選定は、表層部4のみではなく、基材部5を含めた深さ領域全体の値も考慮することが望ましい。
摺動面1aで発生した摩擦熱は、固体熱伝導により、表面から表層、更に基材部へと拡散する。熱伝導の異方性などを考慮しても、摺動面1a直下の基材部5aのほうが、基材部5bよりも温度上昇は、より大きいものであり、温度差が生じれば、熱膨張による寸法のミスマッチから、熱応力が生じる。そのため、表面のみの熱膨張係数の制御だけでは、必ずしも十分な効果が得られるとはとは言えない。
図2は、本発明の一態様に係るブレーキディスクを一断面方向からみた概念図である。表層部4は、摺動面を含む表層部4aと非摺動面を含む表層部4bで構成され、基材部5は、4a直下の基材部5aと4b直下の基材部5bで構成される。
本発明では、上記熱応力の低減も含めた、さまざまな使用目的に応じて、表層部4と基材部5、摺動面1aと非摺動面1b、のそれぞれの熱膨張係数を、任意に組み合わせることができる。
例えば、摩擦係数の安定化と酸化抑制効果を優先して、表層部4の熱膨張係数は同一にして、基材部5のみ4a直下の基材部5aと4b直下の基材部5bとの間で熱膨張係数を異なるものにする。なお、表層部4は、4aの熱膨張係数を4bのそれより高くすることも可能である。
あるいはその逆で、基材部5の熱膨張係数は同一にして、表層部4のみ摺動面を含む表層部4aと非摺動面を含む表層部4bとの間で熱膨張係数が相違するものにもできる。例えば、表面での亀裂発生抑制を主たる効果として発揮させたい場合などに、好適に適用できる。
摺動面を含む表層部4aと、4a直下の基材部5aとの熱膨張係数を同一、非摺動面を含む表層部4bと、4b直下の基材部5bとの熱膨張係数を同一、となるように設計することもできる。これらのような態様は、例えば、大きな亀裂発生の抑制を主たる効果として発揮させたい場合に好適である。
上記に記載の各態様において、表層部4と基材部5との間、摺動面1aと非摺動面1bとの間に、それぞれの熱膨張係数の最小値より大きく最大値より小さい熱膨張係数値を有する中間層があってもよい。
異なる熱膨張係数を有する領域間での熱膨張係数の差が大きいと、製造工程での割れなどの欠陥が生じる、特に非摺動面1bでの熱膨張係数の差による熱応力が過大になる、等の不具合が懸念される。
好適な一例としては、摺動面1aの熱膨張係数から非摺動面1bの熱膨張係数に向かって漸増する熱膨張係数を有する中間領域を、前記摺動面1aと前記非摺動面1bの間に含む構造が挙げられる。
かかる熱膨張係数を有する中間領域を設けることで、特に摺動面1aでの熱応力の過大化を抑制し、破損のリスクをより低く抑えられる。
熱膨張係数の測定箇所は、測定する箇所の深さ方向垂直断面において、表面、表層(例えば深さ100μm)、ブレーキディスクZの厚さ中心部、前記中心部と表面との中間部、の各点の熱膨張係数を測定して、その平均値を求めることで得られる。各点の点数や測定位置は測定精度や要求仕様に応じて、適時設定される。
熱膨張係数の測定方法は、公知の方法を適用できる。例えば、JIS R 1618:2002「ファインセラミックスの熱機械分析による熱膨張の測定方法」に基づいて、測定箇所から測定試料をサンプリングして、R熱電対を使用して、最高500℃までの測定を行う。
本発明において、繊維強化複合材料が炭素短繊維強化炭化ケイ素系複合セラミックスであるとより好ましい。ブレーキ材に要求される特性である、軽量、高剛性、高靱性、耐酸化性、そして安定した摩擦係数保持性、等の諸特性を高次元で併せ持つことのできる素材としては、炭素短繊維強化炭化ケイ素系複合セラミックスが最適といえる。
そして本発明においては、熱膨張係数が、単位体積当たりの炭素短繊維含有率で決定されるものである。炭素短繊維は炭化ケイ素に比べると熱膨張係数が高いので、炭素繊維の含有率の最適化で、熱膨張係数を効率的に調整できる。
なお、単位体積当たりの炭素短繊維含有率は、炭素短繊維強化炭化ケイ素系複合セラミックスの製造方法の一つである、溶融シリコンによる含浸法の適用で、より精度よくかつ効率的に製造できる。
例えば、炭素短繊維の材質を、シリコンとの反応性が異なるもの、好適にはピッチ系とPAN径の炭素短繊維を適時選択、或いは最適な比率で混合して用いてもよい。
あるいは、炭素短繊維または炭素短繊維束の表面に溶融シリコンとの反応性が異なる樹脂によるコーティングを施すことで、溶融シリコン含浸後の炭素繊維の残存率を適時設定してもよい。
さらには、炭素短繊維束の配合を径方向と深さ方向の双方で異なるようにして、いわゆる炭素短繊維束の密度が、組成傾斜を有するように設計してもよい。
一例として、表層部1aは、摩擦係数の最適化や酸化防止のため、強化繊維の含有率を低くするように設計してもよい。
この場合、いわゆるバルク部で摩擦熱の迅速な移動が主として行われるので、特に繊維強化複合材料を用いた場合は、制動材として自由な設計が可能となる。
炭素短繊維束の体積含有率は、熱膨張係数のみならず、強度および破壊エネルギーで表される靱性特性に影響する。すなわち、これらの特性を総合的に勘案して、最適な炭素短繊維束の体積含有率を決定する事が出来る。
上記に記載のような繊維束の体積含有率の調整方法としては、例えば、特開2012−214318号公報に記載される方法を、好適に適用できる。
炭素短繊維の体積含有率のみで熱膨張係数の分布が調整された本発明に係る制動材は、巨視的な材料密度や構造の相違がないので、制動材全体としての強度や靱性も高く確保される。
本発明を、ベーン形状が強度不足を補うように適切に設計されるベーン付きブレーキディスクに適用すれば、放熱効果、強度、摩擦係数の経時劣化、等の諸特性を、いずれも高次元で向上させることも可能である。
本発明においては、その他各種の最適な特性を得るために、炭素短繊維以外の材料、例えば炭化ケイ素、炭化硼素、窒化珪素等の材料からなる繊維、粒子、膜、等の強化材料が、適時配合されていてもよい。
以下、本発明の好ましい実施形態を実施例に基づいて説明するが、本発明は、下記実施例により限定されるものではない。
[実験1]
炭素短繊維の束を繊維集合体原料としてピッチ系炭素短繊維(フィラメント径11μm、長さ6mm)、およびPAN系炭素短繊維(フィラメント径10μm、長さ6mm)を用いた。まず、ピッチ系炭素繊維が十分に浸る量の樹脂材料(レジンをエタノールで50wt%に希釈したもの)に、このピッチ系炭素繊維を浸漬し、そのまま1時間放置した。その後、該樹脂材料が含浸されたピッチ系炭素繊維を取り出し、加圧しながら、乾燥オーブンにて50℃で300分乾燥させ、ピッチ系炭素繊維からなる繊維集合体1を得た。また、PAN系炭素繊維に対しても、上記繊維集合体1と同様の方法を適用して、PAN系炭素繊維からなる繊維集合体2を得た。
次に、繊維集合体1の40vol%に対して、炭化ケイ素粉末20vol%、フェノール樹脂にエタノール適量を混合し、スラリー1を調製する。同様にして、繊維集合体2の40vol%に対して、炭化ケイ素粉末20vol%、フェノール樹脂40重量部にエタノール適量を混合し、スラリー2を調製した。
図1に示すような、開口部の径100mm、外径300mm、厚さ10mm、ボルト孔8個を中心から65mm半径位置に等間隔に配置したブレーキディスクになるような金型を準備した。そして、外周端部5mmから径方向に40mmの領域1(摺動面)に繊維集合体1を、45mmから100mmまでの領域2(非摺動面)に繊維集合体2が来るように作製した。すなわち、金型に対して厚さ2mmに炭化ケイ素粉末20vol%、フェノール樹脂40重量部にエタノール適量を混合したスラリー3を領域1及び領域2に充填する。そして領域1には、厚さ6mmのスラリー1を、領域2には厚さ6mmのスラリー2を充填し、最後に領域1および2にスラリー3を充填する。
その後、これを50℃で5時間乾燥させ、続いて130℃、100kgf/cm2で熱加圧成形した後、600℃以上の温度で焼成して得られた焼成体に、既知の方法を用いて珪素を含浸させることにより、実施例1のブレーキディスクを作製する。
なお、セラミックスは焼成収縮があるので、完成品の寸法はあくまで目安とする。
領域2にスラリー2の代わりにスラリー1を適用する以外は、実施例1同様にして作製するものを、比較例1とする。
実施例1と比較例1の各々のブレーキディスクに対して、ブレーキディスク評価装置を用いて、時速200kmから時速100kmまで減速度6m/s2で減速する制動試験を連続10回繰り返したのに相当する条件で、汎用ソフトによる3次元の非定常熱応力数値解析を行うと、摺動面と非摺動面の熱膨張差で発生する熱応力の値は、比較例1のブレーキディスクに比べて、実施例1のブレーキディスクは、約20%低下していることが確認される。
外周端部5mmから径方向に40mmの領域1(摺動面a)に繊維集合体1を、60mmから100mmまでの領域2(非摺動面b)に繊維集合体2が来るように作製する。そして、45mmから60mmまでの領域M(非摺動面b)に、スラリー1とスラリー2を半々で混合したスラリーMを用いて厚さ6mm充填する。それ以外は、実施例1同様に作製するものを実施例2とする。
実施例1同様に数値解析を実施すると、熱応力の値は、比較例1より30%低減することが確認され、実施例1と比べてもより優れたものと言える。
Z ブレーキディスク
1 主面
1a 摺動面
1b 非摺動面
2 締結部
3 ボルト孔
4 表層部
4a 摺動面を含む表層部
4b 非摺動面を含む表層部
5 基材部
5a 4a直下の基材部
5b 4b直下の基材部

Claims (4)

  1. 制動時に摩擦材と当接する摺動面と前記摺動面を含まない非摺動面からなる主面が形成され、かつ繊維強化複合材料からなる板状の制動材であって、
    前記繊維強化複合材料からなる摺動面の熱膨張係数は、前記繊維強化複合材料からなる非摺動面の熱膨張係数より小さいことを特徴とする繊維強化複合材料を用いた制動材。
  2. 摺動面の熱膨張係数から非摺動面の熱膨張係数に向かって漸増する熱膨張係数を有する中間領域を、前記摺動面と前記非摺動面の間に含むことを特徴とする請求項1に記載の繊維強化複合材料を用いた制動材。
  3. 繊維強化複合材料が、炭素短繊維強化炭化ケイ素系複合セラミックスであることを特徴とする請求項1または2に記載の繊維強化複合材料を用いた制動材。
  4. 熱膨張係数が、単位体積当たりの炭素短繊維含有率で決定されるものであることを特徴とする請求項3に記載の繊維強化複合材料を用いた制動材。
JP2014140246A 2014-07-08 2014-07-08 繊維強化複合材料を用いた制動材 Active JP6333093B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014140246A JP6333093B2 (ja) 2014-07-08 2014-07-08 繊維強化複合材料を用いた制動材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014140246A JP6333093B2 (ja) 2014-07-08 2014-07-08 繊維強化複合材料を用いた制動材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016017559A JP2016017559A (ja) 2016-02-01
JP6333093B2 true JP6333093B2 (ja) 2018-05-30

Family

ID=55232934

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014140246A Active JP6333093B2 (ja) 2014-07-08 2014-07-08 繊維強化複合材料を用いた制動材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6333093B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6460173B1 (ja) 2017-07-27 2019-01-30 株式会社富士通ゼネラル ロータリ圧縮機

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02253020A (ja) * 1989-03-27 1990-10-11 Fuji Heavy Ind Ltd 熱変形防止ブレーキディスク
JPH0551268A (ja) * 1991-08-21 1993-03-02 Sumitomo Electric Ind Ltd 繊維強化傾斜機能材料
JPH06173981A (ja) * 1992-12-08 1994-06-21 Aisin Seiki Co Ltd 摩擦プレート
JP2002003280A (ja) * 2000-06-20 2002-01-09 Toray Ind Inc 炭素繊維強化炭素製摺動部材およびその製造方法
JP2004316820A (ja) * 2003-04-17 2004-11-11 Nissan Motor Co Ltd ベンチレーテッドディスクロータ及びその製造方法
JP4478068B2 (ja) * 2005-05-26 2010-06-09 曙ブレーキ工業株式会社 鉄道車両用ブレーキディスク
EP2359021B1 (de) * 2008-12-08 2014-10-22 Sheet Cast Technologies GmbH Bremsscheibe
EP2469117B1 (en) * 2010-12-23 2015-12-02 Brembo SGL Carbon Ceramic Brakes GmbH Internally vented brake disk rotor
EP2471764B1 (de) * 2010-12-28 2016-05-11 SGL Carbon SE Verfahren zur Herstellung von Reibscheiben mit strukturierter keramischer Reibschicht

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016017559A (ja) 2016-02-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8980435B2 (en) CMC component, power generation system and method of forming a CMC component
JP6254766B2 (ja) 溶融含浸(melt−infiltrated)セラミックマトリックス複合材物品の製造方法
JP5628193B2 (ja) Cmc材料から製造した部品の表面を平滑にする方法
US10046482B2 (en) Method for manufacturing a turbomachine blade made of composite material
US20110027098A1 (en) Ceramic matrix composite blade having integral platform structures and methods of fabrication
JP6003660B2 (ja) セラミックス基複合部材
JP6276514B2 (ja) セラミックマトリックス複合材料内の内部キャビティ及びそのためのマンドレルを作成する方法
JP2013241327A5 (ja)
US20190219120A1 (en) Systems, devices, and methods for manufacturing carbon ceramic brake discs
JP2006189029A (ja) 層間強度を向上させるために非被覆繊維を組み込んだSiC/SiC複合材
CN106083114A (zh) 一种C/C‑ZrC‑SiC陶瓷基复合材料刹车盘及其制备方法
JP5379855B2 (ja) 内部冷却チャネルを有するセラミックブレーキディスクロータの製造方法
JP2020534240A (ja) Cmcから作られた部品の製造方法
JP2013256436A5 (ja)
JP5868336B2 (ja) 炭素繊維強化炭化珪素系複合材及び制動材
JP6333093B2 (ja) 繊維強化複合材料を用いた制動材
US10174801B2 (en) Method for manufacturing vehicle brake disc
JP6824601B2 (ja) 強化用繊維材料及びその製造方法、並びに繊維強化セラミックス複合材料
US9931818B1 (en) Method for forming CMC article
JP5522797B2 (ja) 炭素繊維強化炭化ケイ素系セラミックスとその製造方法
JP2018188323A (ja) 炭素短繊維強化複合材料およびその製造方法
JP7460519B2 (ja) ブレーキシステムのコンポーネントを作成するためのプリフォーム
CN107850155B (zh) 成型材料和制造方法
JP5520872B2 (ja) 複合セラミックスとその製造方法
EP2727896B1 (en) Process of manufacturing a brake disc assembly

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171127

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180424

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6333093

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250