JP6332826B2 - 遠隔操作式排水栓装置 - Google Patents
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Description
本発明では、排水栓蓋を支持するプランジャーに想定外の負荷がかかった場合であっても、インナーワイヤが破損するのを防止することができる遠隔操作式排水栓装置を提供することを目的とする。
排水栓蓋を上下動させる作動部と、操作部と、前記操作部の動作を前記作動部に伝達する
レリースワイヤと、を備え、前記レリースワイヤは、インナーワイヤとアウターチューブ
とを備え、前記インナーワイヤは、その外周が前記アウターチューブで覆われている被覆
領域と、前記被覆領域の両端部に設けられて、前記アウターチューブで覆われていない露
出領域と、を有し、前記操作部の動作によって前記アウターチューブに対して前記インナ
ーワイヤが進退して前記作動部に前記操作部の動きを伝達してなり、前記露出領域は、前
記インナーワイヤの剛性を前記被覆領域よりも大きくした補強部とされており、前記作動部は、下部に前記アウターチューブが固定されると共に、インナーワイヤが下部から内部に挿入される中空体であって、上面に上開口部を有するケースと、前記ケースの内部に収められ、上端部に前記排水栓蓋が装着され、下部に下開口部を有し、前記上開口部を介して上下動する中空のプランジャーと、前記プランジャーの下開口部に装着されて、前記プランジャーの下部を塞ぐ底板と、前記プランジャーの内部に挿入されて、前記インナーワイヤが前記排水栓蓋側に進出した状態から前記プランジャーが押し戻されたときに前記インナーワイヤへの緩衝がなされるショックアブソーバスプリングと、前記インナーワイヤの先端部に被せられて前記プランジャーの内部を前記インナーワイヤとともに進退可能とされ、前記ショックアブソーバスプリングを受けるアブソーバ受け面を有する内筒と、前記ケースと前記プランジャーの間に挿入されて、前記プランジャーを前記ケース内に押し戻すことが可能な戻しバネと、を備え、前記インナーワイヤが前記排水栓蓋側に進出して前記プランジャーを押し出した状態で前記プランジャーに前記インナーワイヤ側への負荷がかかると、前記アウターチューブに対するインナーワイヤの相対的な位置は変わらずに、前記プランジャー及び底板は前記インナーワイヤの前記補強部に対して押し戻されるように動作することを特徴とする。
また、アウターチューブから露出したインナーワイヤは、剛性の高い補強部となっているので、ショックアブソーバスプリングが働いている状態下でプランジャーに負荷を加えても、アウターチューブで被覆されていないインナーワイヤが、プランジャーが戻る力によって座屈するのが抑制される。
これによって、インナーワイヤの損傷を抑制して、故障しにくい排水栓装置を提供することが可能となる。
図1は本発明の一実施形態にかかる遠隔操作式の排水栓装置を示す概略断面図である。
排水栓装置100は、浴槽200(水槽)に設けられた排水口210に取り付けられる排水栓部100Aと、浴槽200のリム面220に形成された貫通孔221に取り付けられる操作部100Bと、を備え、排水栓部100Aと操作部100Bとをレリースワイヤ160で接続した遠隔操作式の排水栓装置である。
図2は排水栓部100Aを示す断面図、図3は浴槽の一部を切り欠いて排水栓蓋190を外した状態の排水口付近を斜め上から見下ろした斜視図である。
排水栓部100Aは、浴槽200の排水口210の下部に取り付けられた排水管部材としての支持金具180に、レリースワイヤ160の一端に設けられた作動部170を取り付け、その作動部170に排水口210を閉じるシール部付きの排水栓蓋190を取り付けている。そして、操作部100Bに設けた操作ボタン150を押すことによってレリースワイヤ160を介して作動部170が排水栓蓋190を昇降させて、排水口210を開閉する。
図4は、排水栓を閉じた状態における排水栓蓋側の作動部の断面図、図5は、排水栓を開いた状態における排水栓蓋側の作動部の断面図、図6は、開栓された排水栓蓋を外してプランジャーを踏み込んだ状態における排水栓蓋側の作動部の断面図である。
この熱処理が施された露出領域160b2は、アウターチューブ160aで覆われた被覆領域160b1よりも剛性が大きくなっており、インナーワイヤ160bが外部からの負荷によって破損しにくい補強部となっている。また、この補強部は、インナーワイヤ160bの一部はアウターチューブ160aから出入りすることから、アウターチューブ160aの取り回し性を確保するために、アウターチューブ160aに挿入されることのない領域のみに熱処置をするのが好ましい。
排水栓蓋190が下降した状態(図4参照)において、操作部100Bの操作ボタン150を押すと、インナーワイヤ160bが排水栓部100A側に進んで内筒174、ショックアブソーバスプリング175、プランジャー172を介して排水栓蓋190を上昇させて排水口210を開き(図5参照)、その位置で機構部162がインナーワイヤ160bを保持する。
また、アウターチューブ160aから露出したインナーワイヤ160bは、剛性の高い補強部となっているので、ショックアブソーバスプリング175が働いている状態下でプランジャー172に負荷を加えても、アウターチューブ160aで被覆されていないインナーワイヤ160bが、プランジャー172が戻る力によって座屈するのが抑制される。
これによって、インナーワイヤ160bの損傷を抑制して、故障しにくい排水栓装置を提供することが可能となる。
100B:操作部
160:レリースワイヤ
160a:アウターチューブ
160b:インナーワイヤ
160b1:被覆領域
160b2:露出領域
170:作動部
171:ケース
171a:上開口部
172:プランジャー
172a:下開口部
173:底板
174:内筒
174a:フランジ(アブソーバ受け面)
175:ショックアブソーバスプリング
176:戻しバネ
190:排水栓蓋
200:浴槽(水槽)
210:排水口
Claims (2)
- 水槽の排水口に設けた排水栓蓋を上下動させて前記排水口を開閉する遠隔操作式排水栓
装置において、
前記排水栓装置は、排水栓蓋と、前記排水栓蓋を上下動させる作動部と、操作部と、前
記操作部の動作を前記作動部に伝達するレリースワイヤと、を備え、
前記レリースワイヤは、インナーワイヤとアウターチューブとを備え、
前記インナーワイヤは、その外周が前記アウターチューブで覆われている被覆領域と、
前記被覆領域の端部に設けられて、前記アウターチューブで覆われていない露出領域と、
を有し、
前記操作部の動作によって前記アウターチューブに対して前記インナーワイヤが進退し
て前記作動部に前記操作部の動きを伝達してなり、
前記露出領域は、前記インナーワイヤの剛性を前記被覆領域よりも大きくした補強部と
されており、
前記作動部は、
下部に前記アウターチューブが固定されると共に、インナーワイヤが下部から内部に挿入される中空体であって、上面に上開口部を有するケースと、
前記ケースの内部に収められ、上端部に前記排水栓蓋が装着され、下部に下開口部を有し、前記上開口部を介して上下動する中空のプランジャーと、
前記プランジャーの下開口部に装着されて、前記プランジャーの下部を塞ぐ底板と、
前記プランジャーの内部に挿入されて、前記インナーワイヤが前記排水栓蓋側に進出した状態から前記プランジャーが押し戻されたときに前記インナーワイヤへの緩衝がなされるショックアブソーバスプリングと、
前記インナーワイヤの先端部に被せられて前記プランジャーの内部を前記インナーワイヤとともに進退可能とされ、前記ショックアブソーバスプリングを受けるアブソーバ受け面を有する内筒と、
前記ケースと前記プランジャーの間に挿入されて、前記プランジャーを前記ケース内に押し戻すことが可能な戻しバネと、
を備え、
前記インナーワイヤが前記排水栓蓋側に進出して前記プランジャーを押し出した状態で前記プランジャーに前記インナーワイヤ側への負荷がかかると、前記アウターチューブに対するインナーワイヤの相対的な位置は変わらずに、前記プランジャー及び底板は前記インナーワイヤの前記補強部に対して押し戻されるように動作することを特徴とする遠隔操作式排水栓装置。
- 前記露出領域は、前記インナーワイヤを熱処理することによって前記被覆領域よりも剛
性を大きくしたことを特徴とする請求項1記載の遠隔操作式排水栓装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013206871A JP6332826B2 (ja) | 2013-10-02 | 2013-10-02 | 遠隔操作式排水栓装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013206871A JP6332826B2 (ja) | 2013-10-02 | 2013-10-02 | 遠隔操作式排水栓装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2015071860A JP2015071860A (ja) | 2015-04-16 |
JP6332826B2 true JP6332826B2 (ja) | 2018-05-30 |
Family
ID=53014406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013206871A Active JP6332826B2 (ja) | 2013-10-02 | 2013-10-02 | 遠隔操作式排水栓装置 |
Country Status (1)
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2869443B2 (ja) | 1992-09-24 | 1999-03-10 | 関西ペイント株式会社 | 上塗り塗料組成物 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6122919U (ja) * | 1984-07-14 | 1986-02-10 | 中央発條株式会社 | プツシユプルコントロ−ルケ−ブルのインナケ−ブル |
JP2006125177A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-05-18 | Ota Yasumi | 排水栓装置用レリース |
JP5088648B2 (ja) * | 2007-03-14 | 2012-12-05 | 株式会社日本アルファ | 遠隔操作式排水栓装置 |
-
2013
- 2013-10-02 JP JP2013206871A patent/JP6332826B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2869443B2 (ja) | 1992-09-24 | 1999-03-10 | 関西ペイント株式会社 | 上塗り塗料組成物 |
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