JP6332803B2 - 可変容量形ベーンポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、可変容量形ベーンポンプに関する。
この種の技術としては、下記の特許文献1に記載の技術が開示されている。特許文献1には、可変容量形ベーンポンプのポンプハウジングの底部であって、吐出領域にリブを設けたものが開示されている。
特開2010-216371号公報
ポンプの内圧によりカムリングが押圧され、アダプタリングを介してポンプハウジングに曲げ方向の応力が作用する。特許文献1に記載の技術では、吐出領域にリブを設け、曲げ応力に対する補強を行っている。しかし、リブによる補強を行った結果、ポンプハウジングのアダプタリングを収容する収容部の隅部に応力が集中するおそれがあった。その箇所を補強することも考えられるが、補強するとポンプハウジングの重量が増加する問題があった。
本発明は、上記問題に着目されたもので、その目的とするところは、ポンプハウジングの重量増加を抑制しつつ、ポンプハウジングの強度を確保することができる可変容量形ベーンポンプを提供することである。
上記目的を達成するため、本発明の可変容量形ベーンポンプでは、第一ハウジングと第二ハウジングからなるポンプハウジングと、第一ハウジングの駆動軸に対して吸入口の反対側に配置された高圧室と、第一ハウジングの筒状部の内周面のうち高圧室側に設けられ、カムリングが移動するときカムリングを支持する支持部と、高圧室内に設けられ、回転軸周りの方向である周方向において支持部とオーバラップする位置に設けられた第一リブと、周方向において第一リブとオフセットした位置に設けられ回転軸方向の高さが第一リブよりも高くなるように形成された第二リブと、を設けた。
ポンプハウジングの重量増加を抑制しつつ、ポンプハウジングの強度を確保することができる。
実施例1の可変容量形ベーンポンプの軸方向断面図である。 実施例1の可変容量形ベーンポンプからリアボディを外した状態で軸方向から見た図である。 実施例1の可変容量形ベーンポンプのリアボディ、駆動軸、ロータ、カムリング、アダプタリング、ベーンを外した状態で軸方向から見た図である。 実施例1の可変容量形ベーンポンプのリアボディ、駆動軸、ロータ、カムリング、ベーン、プレッシャプレートを外した状態で軸方向から見た図である。 実施例1のプレッシャプレートおよびフロントハウジングの断面模式図である。 実施例1のフロントボディの断面図である。 実施例1のプレッシャプレートおよびフロントハウジングの断面模式図である。
[実施例1]
〔ベーンポンプの概要〕
図1は可変容量形ベーンポンプ1の軸方向断面図である。図2は可変容量形ベーンポンプ1からリアハウジング12を外した状態で軸方向から見た図である。図3は、可変容量形ベーンポンプ1のリアハウジング12、駆動軸2、ロータ3、カムリング4、アダプタリング5、ベーン32を外した状態で軸方向から見た図である
実施例1の可変容量形ベーンポンプ1は、車両に搭載されるパワーステアリング装置に作動液を供給するものである。
可変容量形ベーンポンプ1は、駆動軸2、ロータ3、カムリング4、アダプタリング5、プレッシャプレート6等のポンプ要素が、ポンプハウジング10内に収容されている。
駆動軸2はポンプハウジング10に回転自在に支持される。駆動軸2の端部にはプーリが連結されている。プーリはベルト等を介してエンジンの駆動軸に連結されており、可変容量形ベーンポンプ1エンジンの駆動力により駆動される。駆動軸2にはロータ3が一体回転可能に設けられている。
ロータ3には複数のスリット31が放射状に形成されている。この各スリット31には、ロータ3の軸方向長さとほぼ同じ幅を有する板状のベーン32が径方向に進退自在に挿入される。また、各スリット31の内径側端部には背圧室33が設けられている。背圧室33には、作動液が供給されてベーン32を径方向外側に付勢する。
ポンプハウジング10はフロントハウジング11およびリアハウジング12から形成されている。フロントハウジング11は有底カップ形状である。有底カップ形状であるフロントハウジング11の内周部は筒状であり、ポンプ要素収容部112を構成している。有底カップ形状であるフロントハウジング11の底は底部111を構成している。
底部111には円盤状のプレッシャプレート6が収装されている。フロントハウジング11とリアハウジング12は複数のボルトによって締結固定されている。ポンプ要素収容部112には、ロータ3、カムリング4およびアダプタリング5が収装されている。リアハウジング12は、フロントハウジング11の開口部を閉塞するように取り付けられる。リアハウジング12は、ロータ3、カムリング4およびアダプタリング5と液密に当接する。
アダプタリング5は、内部にカムリング収容部54が形成される円筒形状の部材である。なお、アダプタリング5の形状は、内部に収容空間が形成されるように少なくとも円弧形状の部分を備えていれば良く、軸方向から見た形状がOの字状に限らずCの字状に形成されていても良い。アダプタリング5の側面には、アダプタリング5の外周側と内周側とを貫通する径方向貫通孔51が設けられている。フロントハウジング11の側面であって、径方向貫通孔51と同一軸線上にプラグ部材73が螺合されている。プラグ部材73にはカムスプリング201が保持されている。カムスプリング201は径方向貫通孔51に挿入される。カムスプリング201は揺動量が最大となる方向にカムリング4を付勢し、圧力の安定しないポンプ始動時において吐出量(カムリング揺動位置)を安定させるものである。
アダプタリング5のカムリング収容部54内にはカムリング4が収容されている。カムリング4の内周面(カムリング内周面41)にベーン32の先端が当接しながら、ロータ3が回転する。カムリング内周面41、ロータ3およびベーン32により複数のポンプ室13を構成している
カムリング4は、アダプタリング5のカムリング収容部54内に駆動軸2に対して移動可能に設けられる。カムリング4とアダプタリング5との間には、ピン40aが設けられている。このピン40aによりカムリング4およびアダプタリング5がフロントハウジング11内で回転しないようにしている。
アダプタリング5のカムリング収容部54にはシール部材50が設けられている。カムリング収容部54であってシール部材50が設けられる位置からほぼ半周の位置に支持板40が設けられている。カムリング4は支持板40を支点として揺動可能に設けられている。支持板40とシール部材50により、カムリング4とアダプタリング5との間の第一流体圧室A1と第二流体圧室A2との隔成している。第一流体圧室A1および第二流体圧室A2は、カムリング収容部54内で、かつ、カムリング4の外周側に設けられている。第一流体圧室A1は、図2中の左側に設けられている。第二流体圧室A2は、図2中の右側に設けられている。
フロントハウジング11には、制御バルブ7が設けられている。制御バルブ7は第一流体圧室A1内に供給する作動液を切り替える。第二流体圧室A2には常に吸入圧の作動油が供給されている。可変容量形ベーンポンプ1の駆動初期には、第一流体圧室A1には吸入圧の作動油が供給される。このとき第一流体圧室A1に作用する液圧と、第二流体圧室A2に作用する液圧は拮抗している。そのため、カムスプリング201の付勢力によって、カムリング4は図2の左側に揺動する。このとき、可変容量形ベーンポンプ1の一回転あたりの吐出容量は大きくなる。
可変容量形ベーンポンプ1の駆動が安定してくると、第一流体圧室A1には吐出圧の作動油が供給される。このとき第一流体圧室A1に作用する液圧が、第二流体圧室A2に作用する液圧およびカムリング201の付勢力に対して勝るため、カムリング4は図2の右側に揺動する。このとき、可変容量形ベーンポンプ1の一回転あたりの吐出容量は小さくなる。
〔プレッシャプレートの構成〕
プレッシャプレート6には、アダプタリング5の側面と当接する当接面61が形成されている。またプレッシャプレート6には、当接面61から反対の面まで貫通する貫通孔66が形成されている。貫通孔66に駆動軸2が挿入されている。プレッシャプレート6は駆動軸2の軸方向に移動可能に設けられている。
プレッシャプレート6の当接面61には、図3の上半分の領域に円弧状に形成された吸入口62が形成されている。吸入口62は、後述するフロントハウジング11の吸入溝111bと連通している。また吸入口62は、吸入口62上を通過するポンプ室13と連通している。プレッシャプレート6の当接面61には、図3の右上の領域であって吸入口62の外周側に円弧状に形成された低圧導入用貫通孔200が形成されている。低圧導入用貫通孔200もフロントハウジング11の吸入溝111bと連通している。吸入口62の内周側には円弧状に形成された吸入側背圧溝64が形成されている。吸入側背圧溝64は、後述するフロントハウジング11の高圧室111aと連通している。また吸入側背圧溝64は、吸入側背圧溝64上を通過するロータ3の背圧室33と連通している。
プレッシャプレート6の当接面61には、図3の下半分の領域に円弧状に形成された吐出口63が形成されている。吐出口63は、後述するフロントハウジング11の高圧室111aと連通している。また吐出口63は、吐出口63上を通過するポンプ室13と連通している。吐出口63の内周側には円弧状に形成された吐出側背圧溝65が形成されている。吐出側背圧溝65はフロントハウジング11の高圧室111aと連通している。また吐出側背圧溝65は、吐出側背圧溝65上を通過するロータ3の背圧室33と連通している。
プレッシャプレート6は、駆動軸2の軸方向に移動可能に設けられている。可変容量形ベーンポンプ1の駆動時には、フロントハウジング11の高圧室111aに供給される吐出圧の作動油により、プレッシャプレート6はカムリング4側に押圧される。
〔フロントボディの構成〕
図4は、可変容量形ベーンポンプ1のリアハウジング12、駆動軸2、ロータ3、カムリング4、ベーン32、プレッシャプレート6を外した状態で軸方向から見た図である。図5はプレッシャプレート6およびフロントハウジング11の断面模式図である。図5は、図3におけるA-A断面図を示している。
フロントハウジング11の底部111には、図4の上半分の領域に円弧状に形成された吸入溝111bが形成されている。吸入溝111bは、ポンプ室13のうちロータ3の回転に伴いポンプ室13の容積が増大する吸入領域に開口している。吸入溝111bは外部から作動液を吸入する吸入通路12に接続している。
フロントハウジング11の底部111には、図4の吸入溝111bを除く領域に高圧室111aが形成されている。高圧室111aは、複数のポンプ室13のうちロータ3の回転に伴いポンプ室13の容積が減少する吐出領域に開口している。高圧室111aは外部に作動液を吐出する吐出通路20に接続している。
高圧室111a内には、高圧室111aの対向する内周側面と外周側面とを接続する第一リブ111cが形成されている。第一リブ111cは、フロントハウジング11のポンプ要素収容部112の周方向において(駆動軸2の周りの方向である周方向において)、支持板40が設けられる位置とオーバラップする位置に設けられている。第一リブ111cは、フロントハウジング11のポンプ要素収容部112の周方向において、支持板40の幅よりも広い範囲に設けられている。第一リブ111cは、フロントハウジング11の開口部方向に向かって突出するように形成されている。
高圧室111a内には、高圧室111aの対向する内周側面と外周側面とを接続する第二リブ111dが形成されている。第二リブ111dは、第一リブ111cに対してロータ3の回転方向の下流側(図4において右回転方向)にオフセットした位置に設けられている。第二リブ111dは、フロントハウジング11の開口部方向に向かって突出するように形成されている。第二リブ111dの高さは、第一リブ111cの高さよりも高く形成されている。
高圧室111a内には、高圧室111aの対向する内周側面と外周側面とを接続する第三リブ111eが形成されている。第三リブ111eは、第一リブ111cに対してロータ3の回転方向の上流側(図4において左回転方向)周方向にオフセットした位置に設けられている。第三リブ111eは、フロントハウジング11の開口部方向に向かって突出するように形成されている。第三リブ111eの高さは、第一リブ111cの高さよりも高く形成されている。なお、第二リブ111dと第三リブ111eの高さは同じ高さに形成されている。
第一リブ111cと第二リブ111dの高さの差d1は、第二リブ111dの先端とプレッシャプレート6との間の隙間の寸法d2より大きくなるように形成されている。
第一リブ111cと第二リブ111dとの間、第一リブ111cと第三リブ111eとの間は、曲線的に接続されている。
〔作用〕
図6はフロントハウジング11の断面図である。可変容量形ベーンポンプ1が駆動すると、フロントハウジング11の高圧室111aに連通するポンプ室13内の作動液は吐出圧となる。フロントハウジング11の吸入溝111bに連通するポンプ室13内の作動液は吸入圧となる。そのため、ポンプ室13を構成しているカムリング4には、図4の矢印に示すように図中の下方に押圧力が作用する。カムリング4は支持板40によって支持されており、支持板40を介してアダプタリング5に押圧力が作用し、最終的にはフロントハウジング11に押圧力が伝達される。図5の矢印が示すように、カムリング4から作用する押圧力は、フロントハウジング11のポンプ要素収容部112の側面に作用する。そのため、ポンプ要素収容部112には底部111を支点として曲げ応力が発生する。
カムリング4から入力される押圧力は支持板40の設置部分に集中するため、高圧室111a内であって、支持板40が設けられる位置とオーバラップする位置に第一リブ111cが設けられている。第一リブ111cにより底部111の剛性が増すと、例えばポンプ要素収容部112の隅部(ポンプ要素収容部112と底部111の境界部)に応力が集中する。そのため、ポンプ要素収容部112の隅部を補強するために、フロントハウジング11のポンプ要素収容部112付近の肉厚を増すなどの補強を行う必要がある。しかし、補強を行えば応力集中箇所は強度が弱い他の部分に移動し、その箇所の補強がさらに必要となる。また補強によりフロントハウジング11の重量の増加にもつながる。
そこで実施例1では、カムリング4からフロントハウジング11に作用する押圧力による応力を分散させるようにした。具体的には、第一リブ111cに対してオフセットした位置に第二リブ111dを設け、第二リブ111dの高さを第一リブ111cの高さよりも高くなるようにした。これにより、第一リブ111cの剛性が高くなることを抑制することができる。そのため、カムリング4からフロントハウジング11に作用する押圧力による応力を分散させることができ、他の部分への応力集中を抑制することができる。また別途第二リブ111dを設けることで、底部111の高圧室111a側の剛性も確保することができる。
また実施例1では、第一リブ111cに対して第二リブ111dの反対側に第三リブ111eを設けた。そして第三リブ111eの高さは第一リブ111cの高さよりも高くなるように形成した。これにより、底部111の高圧室111a側の剛性を高くすることができる。
また実施例1では、第二リブ111dを第一リブ111cに対してロータ3の回転方向の下流側に形成した。高圧室111a内の作動液は、ロータ3の回転に伴い第一リブ111c側から第二リブ111d側に向かって流れる。第二リブ111dの高さは、第一リブ111cの高さよりも高い。つまり、第二リブ111dの先端とプレッシャプレート6との隙間は、第一リブ111cの先端とプレッシャプレート6との隙間よりも狭い。第二リブ111dの先端とプレッシャプレート6との隙間が作動油の流れに対して絞りとなり整流効果を得ることができる。
また実施例1では、第一リブ111cの高さと第二リブ111dの高さとの差が、第二リブ111dの先端とプレッシャプレート6との隙間の寸法よりも大きくなるようにした。これにより、第二リブ111dの先端とプレッシャプレート6との隙間が作動油の流れに対して絞りとなり整流効果を得ることができる。
また実施例1では、第一リブ111cと第二リブ111dとの間を曲線的に接続するようにした。これにより、第一リブ111cと第二リブ111dとの間における応力集中を緩和することができる。
また実施例1では、第一リブ111cは、フロントハウジング11のポンプ要素収容部112の周方向において、支持板40の幅よりも広い範囲に設けるようにした。これにより、カムリング4の揺動位置に関わらず、底部111の高圧室111a側の剛性を確保することができる。
〔効果〕
以下に、実施例1のパワーステアリング装置1の効果について説明する。
(1) ポンプ要素収容部112(筒状部)とポンプ要素収容部112の一端側に設けられた底部111とを有するフロントハウジング11(第一ハウジング)と、ポンプ要素収容部112の他端側に設けられポンプ要素収容部112の他端側を閉塞するリアハウジング12(第二ハウジング)と、から構成されるポンプハウジング10と、ポンプハウジング10に回転自在に支持される駆動軸2と、駆動軸2によって回転し、スリット31を有するロータ3と、ロータ3のスリット31に進退自在に設けられたベーン32と、ポンプ要素収容部112内であって、駆動軸2に対して移動可能に設けられ、筒状に形成され、ロータ3およびベーン32と共に複数のポンプ室13を形成するカムリング4と、フロントハウジング11設けられ、複数のポンプ室13のうちロータ3の回転に伴いポンプ室13の容積が増大する吸入領域に開口するように形成された吸入溝111b(吸入口)と、フロントハウジング11に設けられ、駆動軸に対して吸入口の反対側に配置され、複数のポンプ室のうちロータの回転に伴いポンプ室の容積が減少する吐出領域に開口するように形成された高圧室111aと、ポンプ要素収容部112の内周面のうち駆動軸2に対して高圧室111a側に設けられ、カムリング4が移動するときカムリング4を支持する支持板40と、高圧室111a内に設けられ、高圧室111aの内周面のうち駆動軸2の回転軸を基準とする径方向において互いに対向する1対の領域同士を接続するように形成された複数のリブであって、回転軸周りの方向である周方向において支持板40とオーバラップする位置に設けられた第一リブ111cと、周方向において第一リブ111cとオフセットした位置に設けられ回転軸方向の高さが第一リブ111cよりも高くなるように形成された第二リブ111dと、を設けた。
よって、第一リブ111cの剛性が高くなることを抑制することができ、フロントハウジング11に作用する押圧力による応力を分散させることができるため、他の部分への応力集中を抑制することができる。また別途第二リブ111dを設けることで、底部111の高圧室111a側の剛性も確保することができる。
(2) 高圧室111a内に設けられ、周方向において第一リブ111cに対して第二リブ111dの反対側に設けられ、回転軸方向の高さが第一リブ111cよりも高くなるように形成された第三リブ111eを設けた。
よって、底部111の高圧室111a側の剛性を高くすることができる。
(3) 第二リブ111dを、第一リブ111cに対してロータ3の回転方向の下流側に設けた。
よって、第二リブ111dの先端とプレッシャプレート6との隙間が作動油の流れに対して絞りとなり整流効果を得ることができる。
(4) ポンプ要素収容部112内に設けられ、回転軸の方向においてカムリング4と底部111の間に設けられ、高圧室111aの圧力によってカムリング4側に押し付けられるプレッシャプレート6を備え、第一リブ111cおよび第二リブ111dは、回転軸の方向における第一リブ111cの高さと第二リブ111dの高さの差を、第二リブ111dとプレッシャプレート6との間の隙間の寸法よりも大きくなるように形成した。
よって、第二リブ111dの先端とプレッシャプレート6との隙間が作動油の流れに対して絞りとなり整流効果を得ることができる。
(5) 第一リブ111cと第二リブ111dは、両者の間が曲線的に接続されるようにした。
よって、第一リブ111cと第二リブ111dとの間における応力集中を緩和することができる。
(6) 第一リブ111cの周方向における寸法を、支持板40においてカムリング4から直接荷重を受ける範囲よりも大きくなるように形成した。
よって、カムリング4の揺動位置に関わらず、底部111の高圧室111a側の剛性を確保することができる。
[実施例2]
実施例2の可変容量形ベーンポンプ1について説明する。実施例2の可変容量形ベーンポンプ1は、第一リブ111cの形状が実施例1と異なる。実施例1と同じ構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
〔フロントボディの構成〕
図7はプレッシャプレート6およびフロントハウジング11の断面模式図である。図7は、図3におけるA-A断面図を示している。
実施例2の可変容量形ベーンポンプ1では、第一リブ111cは第二リブ111dと第三リブ111eとを周方向に繋ぐように形成されている。第一リブ111cの高さは、実施例1の第一リブ111cよりも低く形成されている。
〔作用〕
実施例2では、第一リブ111cを第二リブ111dおよび第三リブ111eと周方向において連続するように形成した。これにより、高圧室111a内の周方向の流路断面積変化を小さくできる。そのため、作動液の流れをスムーズにすることができる。
また、第一リブ111cにより実施例1の第一リブ111cと同程度の強度を確保する場合、実施例1の第一リブ111cの断面積よりも小さくすることができる。そのため、高圧室111aの体積を確保することができ、制振性を向上させることができる。
〔効果〕
(7) 第一リブ111cと第二リブ111dを、周方向において連続して形成した。
よって、作動液の流れをスムーズにすることができる。また高圧室111aの体積を確保することができ、制振性を向上させることができる。
[他の実施例]
以上、本発明を実施例1および実施例2に基づいて説明してきたが、各発明の具体的な構成は実施例1および実施例2に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
2 駆動軸
3 ロータ
4 カムリング
6 プレッシャプレート
10 ポンプハウジング
11 フロントボディ(第一ハウジング)
12 リアボディ(第二ハウジング)
13 ポンプ室
31 スリット
33 ベーン
40 支持板(支持部)
111a 高圧室
111b 吸入溝(吸入口)
111c 第一リブ
111d 第二リブ
111e 第三リブ
112 ポンプ要素収容部(筒状部)

Claims (6)

  1. 筒状部と前記筒状部の一端側に設けられた底部とを有する第一ハウジングと、前記筒状部の他端側に設けられ前記筒状部の他端側を閉塞する第二ハウジングと、から構成されるポンプハウジングと、
    前記ポンプハウジングに回転自在に支持される駆動軸と、
    前記駆動軸によって回転し、スリットを有するロータと、
    前記ロータのスリットに進退自在に設けられたベーンと、
    前記筒状部内であって、前記駆動軸に対して移動可能に設けられ、筒状に形成され、前記ロータおよびベーンと共に複数のポンプ室を形成するカムリングと、
    前記ポンプハウジングに設けられ、前記複数のポンプ室のうち前記ロータの回転に伴い前記ポンプ室の容積が増大する吸入領域に開口するように形成された吸入口と、
    前記第一ハウジングに設けられ、前記駆動軸に対して前記吸入口の反対側に配置され、前記複数のポンプ室のうち前記ロータの回転に伴い前記ポンプ室の容積が減少する吐出領域に開口するように形成された高圧室と、
    前記筒状部の内周面のうち前記駆動軸に対して前記高圧室側に設けられ、前記カムリングが移動するとき前記カムリングを支持する支持部と、
    前記高圧室内に設けられ、前記高圧室の内周面のうち前記駆動軸の回転軸を基準とする径方向において互いに対向する1対の領域同士を接続するように形成された複数のリブであって、前記回転軸周りの方向である周方向において前記支持部とオーバラップする位置に設けられた第一リブと、
    前記周方向において前記第一リブとオフセットした位置に設けられ前記回転軸方向の高さが前記第一リブよりも高くなるように形成された第二リブと、
    前記高圧室内に設けられ、前記周方向において前記第一リブに対して前記第二リブの反対側に設けられ、前記回転軸方向の高さが前記第一リブよりも高くなるように形成された第三リブと、
    を有することを特徴とする可変容量形ベーンポンプ。
  2. 筒状部と前記筒状部の一端側に設けられた底部とを有する第一ハウジングと、前記筒状部の他端側に設けられ前記筒状部の他端側を閉塞する第二ハウジングと、から構成されるポンプハウジングと、
    前記ポンプハウジングに回転自在に支持される駆動軸と、
    前記駆動軸によって回転し、スリットを有するロータと、
    前記ロータのスリットに進退自在に設けられたベーンと、
    前記筒状部内であって、前記駆動軸に対して移動可能に設けられ、筒状に形成され、前記ロータおよびベーンと共に複数のポンプ室を形成するカムリングと、
    前記ポンプハウジングに設けられ、前記複数のポンプ室のうち前記ロータの回転に伴い前記ポンプ室の容積が増大する吸入領域に開口するように形成された吸入口と、
    前記第一ハウジングに設けられ、前記駆動軸に対して前記吸入口の反対側に配置され、前記複数のポンプ室のうち前記ロータの回転に伴い前記ポンプ室の容積が減少する吐出領域に開口するように形成された高圧室と、
    前記筒状部の内周面のうち前記駆動軸に対して前記高圧室側に設けられ、前記カムリングが移動するとき前記カムリングを支持する支持部と、
    前記高圧室内に設けられ、前記高圧室の内周面のうち前記駆動軸の回転軸を基準とする径方向において互いに対向する1対の領域同士を接続するように形成された複数のリブであって、前記回転軸周りの方向である周方向において前記支持部とオーバラップする位置に設けられた第一リブと、
    前記周方向において前記第一リブとオフセットした位置に設けられ前記回転軸方向の高さが前記第一リブよりも高くなるように形成された第二リブと、
    を有し、
    前記第二リブは、前記第一リブに対して前記ロータの回転方向の下流側に設けられることを特徴とする可変容量形ベーンポンプ。
  3. 請求項2に記載の可変容量形ベーンポンプにおいて、
    前記筒状部内に設けられ、前記回転軸の方向において前記カムリングと前記底部の間に設けられ、前記高圧室の圧力によって前記カムリング側に押し付けられるプレッシャプレートを備え、
    前記第一リブおよび前記第二リブは、前記回転軸の方向における前記第一リブの高さと前記第二リブの高さの差が、前記第二リブと前記プレッシャプレートとの間の隙間の寸法よりも大きくなるように形成されることを特徴とする可変容量形ベーンポンプ。
  4. 筒状部と前記筒状部の一端側に設けられた底部とを有する第一ハウジングと、前記筒状部の他端側に設けられ前記筒状部の他端側を閉塞する第二ハウジングと、から構成されるポンプハウジングと、
    前記ポンプハウジングに回転自在に支持される駆動軸と、
    前記駆動軸によって回転し、スリットを有するロータと、
    前記ロータのスリットに進退自在に設けられたベーンと、
    前記筒状部内であって、前記駆動軸に対して移動可能に設けられ、筒状に形成され、前記ロータおよびベーンと共に複数のポンプ室を形成するカムリングと、
    前記ポンプハウジングに設けられ、前記複数のポンプ室のうち前記ロータの回転に伴い前記ポンプ室の容積が増大する吸入領域に開口するように形成された吸入口と、
    前記第一ハウジングに設けられ、前記駆動軸に対して前記吸入口の反対側に配置され、前記複数のポンプ室のうち前記ロータの回転に伴い前記ポンプ室の容積が減少する吐出領域に開口するように形成された高圧室と、
    前記筒状部の内周面のうち前記駆動軸に対して前記高圧室側に設けられ、前記カムリングが移動するとき前記カムリングを支持する支持部と、
    前記高圧室内に設けられ、前記高圧室の内周面のうち前記駆動軸の回転軸を基準とする径方向において互いに対向する1対の領域同士を接続するように形成された複数のリブであって、前記回転軸周りの方向である周方向において前記支持部とオーバラップする位置に設けられた第一リブと、
    前記周方向において前記第一リブとオフセットした位置に設けられ前記回転軸方向の高さが前記第一リブよりも高くなるように形成された第二リブと、
    を有し、
    前記第一リブと前記第二リブは、前記周方向において連続して形成されることを特徴とする可変容量形ベーンポンプ。
  5. 請求項4に記載の可変容量形ベーンポンプにおいて、
    前記第一リブと前記第二リブは、両者の間が曲線的に接続されることを特徴とする可変容量形ベーンポンプ。
  6. 筒状部と前記筒状部の一端側に設けられた底部とを有する第一ハウジングと、前記筒状部の他端側に設けられ前記筒状部の他端側を閉塞する第二ハウジングと、から構成されるポンプハウジングと、
    前記ポンプハウジングに回転自在に支持される駆動軸と、
    前記駆動軸によって回転し、スリットを有するロータと、
    前記ロータのスリットに進退自在に設けられたベーンと、
    前記筒状部内であって、前記駆動軸に対して移動可能に設けられ、筒状に形成され、前記ロータおよびベーンと共に複数のポンプ室を形成するカムリングと、
    前記ポンプハウジングに設けられ、前記複数のポンプ室のうち前記ロータの回転に伴い前記ポンプ室の容積が増大する吸入領域に開口するように形成された吸入口と、
    前記第一ハウジングに設けられ、前記駆動軸に対して前記吸入口の反対側に配置され、前記複数のポンプ室のうち前記ロータの回転に伴い前記ポンプ室の容積が減少する吐出領域に開口するように形成された高圧室と、
    前記筒状部の内周面のうち前記駆動軸に対して前記高圧室側に設けられ、前記カムリングが移動するとき前記カムリングを支持する支持部と、
    前記高圧室内に設けられ、前記高圧室の内周面のうち前記駆動軸の回転軸を基準とする径方向において互いに対向する1対の領域同士を接続するように形成された複数のリブであって、前記回転軸周りの方向である周方向において前記支持部とオーバラップする位置に設けられた第一リブと、
    前記周方向において前記第一リブとオフセットした位置に設けられ前記回転軸方向の高さが前記第一リブよりも高くなるように形成された第二リブと、
    を有し、
    前記第一リブは、前記周方向における寸法が、前記支持部において前記カムリングから直接荷重を受ける範囲よりも大きくなるように形成されることを特徴とする可変容量形ベーンポンプ。
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