以下に図面を参照して、本発明にかかる圃場の作業スケジュール表示方法、作業スケジュール表示プログラムおよび作業スケジュール表示装置の実施の形態を詳細に説明する。
(作業スケジュール表示方法の一実施例)
図1は、実施の形態にかかる作業スケジュール表示方法の一実施例を示す説明図である。図1において、作業スケジュール表示装置100は、圃場の作業スケジュールを表示するコンピュータである。
圃場とは、作物を栽培、生育するための田畑、菜園などである。作物とは、農業活動によって生産される物であり、例えば、穀類、野菜、果物、花卉などの分類がある。それぞれの分類の例として例えば、大根、キャベツ、レタス、みかん、カーネーションなどの品目がある。作業スケジュールとは、圃場に作付けされる作物に関する作業の予定である。作業は、農業生産のための作業であり、例えば、耕耘、播種、定植、見回り、肥料散布、農薬散布、追肥、灌水、収穫などである。
ここで、圃場に作付けされる作物の中には、ある作業が行われた後、次に予定されている作業まで、例えば1ヶ月以上のような比較的長い期間にわたり作業が行われないものがある。このため、ガントチャートなどのグラフを用いて圃場の作業スケジュールを管理する場合に、作付けはされているが作業がない期間を識別できないと、作付けされていない空き圃場と判断されて、誤って別の生産計画が立てられる恐れがある。
例えば、アスパラガスの栽培の場合、刈り取りの作業が行われた後は、収穫時期まで6ヶ月程度作業が行われない期間がある。例えば、10月に刈り取り作業を行い、翌年の3〜4月に収穫作業が行われる。このため、作付けはされているが作業がない期間を識別できないと、その圃場が空いている、すなわち他の作物を作付できる圃場であると誤解され、その期間に対して二十日大根などのように作付期間が短い作物の生産計画が誤って立てられる場合がある。
そこで、本実施の形態では、ある圃場について、作付けはされているが作業がない期間と、作付け自体されておらず空き圃場となっている期間とを容易に識別可能にする作業スケジュール表示方法について説明する。以下、作業スケジュール表示装置100の作物の栽培に関する作業スケジュール表示処理例について説明する。
(1)作業スケジュール表示装置100は、特定の圃場における特定の作物の栽培についての作業スケジュールの入力を受け付ける。具体的には、例えば、作業スケジュール表示装置100は、不図示の入力装置を用いたユーザの操作入力により、各作業の作業スケジュールとして、各作業の開始予定時期及び終了予定時期を受け付ける。
図1の例では、圃場Aに作付けされる品目「こんにゃく」の作物について、作業「防除」の開始予定時期「7月上旬」及び終了予定時期「8月中旬」と、作業「収穫」の開始予定時期「10月下旬」及び終了予定時期「11月下旬」を受け付けた場合を想定する。
(2)作業スケジュール表示装置100は、入力された作業スケジュールのうち、作付けを示す作業と、収穫を示す作業との間の期間内に、空き期間が存在するか否かを判断する。ここで、作付けを示す作業とは、例えば、圃場に作物の種をまく播種作業や、苗を苗床から移して圃場に植える定植作業である。換言すれば、ある作物の栽培のために圃場が使われ始める作業である。また、収穫を示す作業とは、作物をとりいれる収穫作業である。換言すれば、ある作物の栽培が終了し圃場が使われ終わる作業である。なお、収穫作業の後に、例えば、トマトの枝など、収穫後に残る作物の一部を圃場から除去する作業や、さらにその後に圃場を整地する作業がある場合には、それらの作業が終わった後に圃場が使われ終わることになる。従ってその場合は、上記の“収穫を示す作業”を、“圃場から作物の残りを除去する作業”“圃場を整地する作業”と読み替えてもよい。
すなわち、作付けを示す作業と、収穫を示す作業との間の期間とは、圃場に作付けされる作物の作付期間である。また、作付期間内で、前の作業の終わりと次の作業の始まりとの間が空いた期間は、圃場に作物を作付けしてはいるが、その圃場に対する作業がない期間である。空き期間は、圃場に作付けされる作物の作付期間のうち、作業スケジュールが設定されていない日付が複数連続する期間ということもできる。
以下の説明では、作業スケジュールのうち、作付けを示す作業と収穫を示す作業との間の期間内の空き期間を「作付期間内の空き期間」と表記する場合がある。
図1の例では、作業113「防除」の終了予定時期「8月中旬」と、次に予定されている作業である作業114「収穫」の開始予定時期「10月下旬」との間に、2ヶ月(8月下旬〜10月中旬)の作付期間内の空き期間112が存在する。このため、作業スケジュール表示装置100は、作業「防除」と作業「収穫」との間の期間内に、作付期間内の空き期間が存在すると判断する。
(3)作業スケジュール表示装置100は、作付期間内の空き期間が存在する場合に、収穫を示す作業後に特定の圃場が空いていることを示す状態表示とは異なる状態表示を、作付期間内の空き期間に割り当てて表示する。ここで、特定の圃場が空いているとは、特定の圃場に作物が作付けされていない状態であり、特定の圃場が空き圃場であることを意味する。
具体的には、例えば、作業スケジュール表示装置100は、特定の圃場についての作業スケジュールを表示する欄の色を、収穫作業後に特定の圃場が空いていることを示す期間および作付期間内の空き期間のそれぞれで異なる色に変化させることで識別可能に表示する。
図1の例では、圃場Aについての作業スケジュールを表示する欄110(図1中、点線枠)のうち、作業「収穫」の終了予定時期「11月下旬」後の圃場Aが空いている期間111の背景色と、作付期間内の空き期間112の背景色とがそれぞれ異なる色に設定されてディスプレイ101に表示される。
なお、図1で用いた各期間112〜114の色と、後述の図6に示す部品マスタ230で用いる背景色とは対応していない。また、ディスプレイ101は、作業スケジュール表示装置100が有していてもよく、また、作業スケジュール表示装置100と通信可能な他のコンピュータが有していてもよい。
また、作業スケジュール表示装置100は、圃場についての作業スケジュールを表示する欄の色を、作業スケジュールに含まれる作業を示す期間および作付期間内の空き期間のそれぞれで異なる色に変化させることで識別可能に表示することにしてもよい。
図1の例では、圃場Aについての作業スケジュールを表示する欄110のうち、作業「防除」を示す期間113の背景色、作業「収穫」を示す期間114の背景色および作付期間内の空き期間112の背景色がそれぞれ異なる色に設定されてディスプレイ101に表示される。
このように、作業スケジュール表示装置100によれば、ガントチャートなどのグラフにおいて、特定の圃場について、作付けはされているが作業がない期間(作付期間内の空き期間)と、作付け自体されておらず空き圃場となっている期間とを識別可能に表示することができる。これにより、作付けされているが作業がない期間に対して、誤って別の生産計画が立てられることを防ぐことができる。
(農業支援システム200のシステム構成例)
つぎに、図1に示した作業スケジュール表示装置100を農業支援システム200に適用した場合について説明する。
図2は、農業支援システム200のシステム構成例を示す説明図である。図2において、農業支援システム200は、作業スケジュール表示装置100と、クライアント装置201−1〜201−nと、を含む構成である(nは、2以上の自然数)。農業支援システム200において、作業スケジュール表示装置100とクライアント装置201−1〜201−nは、有線または無線のネットワーク210を介して接続される。ネットワーク210は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットなどである。
ここで、作業スケジュール表示装置100は、生産計画DB(データベース)220および部品マスタ230を有し、クライアント装置201−1〜201−nの表示制御を行う。作業スケジュール表示装置100は、例えば、サーバである。各種DB等220,230の記憶内容については、図5および図6を用いて後述する。
クライアント装置201−1〜201−nは、ディスプレイ(例えば、後述する図4に示すディスプレイ406)を有し、作業スケジュール表示装置100の表示制御に従って、各種画面を表示可能なコンピュータである。クライアント装置201−1〜201−nは、例えば、農業経営者や作業者が使用するPC、ノートPC、タブレット型PC、スマートフォンなどである。
具体的には、例えば、作業スケジュール表示装置100は、クライアント装置201−1〜201−nから各種画面(例えば、後述する予実入力画面700や生産計画画面900)の表示要求を受信すると、各種画面の画面情報を生成してクライアント装置201−1〜201−nに送信する。この結果、クライアント装置201−1〜201−nのディスプレイに各種画面が表示される。
以下の説明では、クライアント装置201−1〜201−nを単に「クライアント装置201」と表記する場合がある。
(作業スケジュール表示装置100のハードウェア構成例)
図3は、作業スケジュール表示装置100のハードウェア構成例を示すブロック図である。図3において、作業スケジュール表示装置100は、CPU(Central Processing Unit)301と、メモリ302と、I/F(Interface)303と、ディスクドライブ304と、ディスク305と、を有する。また、各構成部は、バス300によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU301は、作業スケジュール表示装置100の全体の制御を司る。メモリ302は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU301のワークエリアとして使用される。メモリ302に記憶されるプログラムは、CPU301にロードされることで、コーディングされている処理をCPU301に実行させる。
I/F303は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータ(例えば、図2に示したクライアント装置201)に接続される。そして、I/F303は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。I/F303には、例えば、モデムやLANアダプタなどを採用することができる。
ディスクドライブ304は、CPU301の制御に従ってディスク305に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク305は、ディスクドライブ304の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク305としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
なお、作業スケジュール表示装置100は、上述した構成部のほか、例えば、SSD(Solid State Drive)、キーボード、マウス、ディスプレイなどを有することにしてもよい。
(クライアント装置201のハードウェア構成例)
図4は、クライアント装置201のハードウェア構成例を示すブロック図である。図4において、クライアント装置201は、CPU401と、メモリ402と、ディスクドライブ403と、ディスク404と、I/F405と、ディスプレイ406と、入力装置407と、を有する。また、各構成部はバス400によってそれぞれ接続される。
ここで、CPU401は、クライアント装置201の全体の制御を司る。メモリ402は、例えば、ROM、RAMおよびフラッシュROMなどを有する。具体的には、例えば、フラッシュROMやROMが各種プログラムを記憶し、RAMがCPU401のワークエリアとして使用される。メモリ402に記憶されるプログラムは、CPU401にロードされることで、コーディングされている処理をCPU401に実行させる。
ディスクドライブ403は、CPU401の制御に従ってディスク404に対するデータのリード/ライトを制御する。ディスク404は、ディスクドライブ403の制御で書き込まれたデータを記憶する。ディスク404としては、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどが挙げられる。
I/F405は、通信回線を通じてネットワーク210に接続され、ネットワーク210を介して他のコンピュータ(例えば、図2に示した作業スケジュール表示装置100)に接続される。そして、I/F405は、ネットワーク210と内部のインターフェースを司り、他のコンピュータからのデータの入出力を制御する。
ディスプレイ406は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文書、画像、機能情報などのデータを表示する。ディスプレイ406は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイなどを採用することができる。図1に示したディスプレイ101は、例えば、ディスプレイ406に対応する。
入力装置407は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを有し、データの入力を行う。入力装置407は、キーボードやマウスなどであってもよく、また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。
なお、クライアント装置201は、上述した構成部のうち、例えば、ディスクドライブ403、ディスク404などを有さないことにしてもよい。また、クライアント装置201は、上述した構成部のほか、例えば、SSD、スキャナ、プリンタなどを有することにしてもよい。
(各種DB220,230の記憶内容)
つぎに、図5および図6を用いて各種DB220,230の記憶内容について説明する。各種DB220,230は、例えば、図3に示した作業スケジュール表示装置100のメモリ302、ディスク305により実現される。
<生産計画DB220の記憶内容>
図5は、生産計画DB220の記憶内容の一例を示す説明図である。図5において、生産計画DB220は、計画ID、圃場名、作付面積、品目、品種、作業種別、予定期間および実績期間のフィールドを有する。各フィールドに情報を設定することで、生産計画情報(例えば、生産計画情報500−1〜500−3)がレコードとして記憶される。
ここで、生産計画とは、生産対象となる作物を、どの圃場にどのくらい、どのような作業スケジュールで作付けするのかの計画である。各圃場における作物の栽培は、生産計画に沿って行われる。計画IDは、生産計画を識別する識別子である。計画IDは、例えば、生産計画が立てられた順に割り振られる。
また、計画IDは、例えば、新たな生産計画が作成されるたびに、圃場における最初の作業予定日が早い順に振り直されることにしてもよい。また、同一圃場について複数の生産計画が立てられた場合は、計画IDとして枝番が用いられる。枝番には、最初の作業予定日が早い順に若い番号が割り振られる。
圃場名は、圃場の名称である。圃場名として、例えば、1つの圃場を区切って分割した区画の名称である分筆名称を用いることにしてもよい。作付面積は、作物を作付けする面積である。品目は、作物の種類である。品目としては、例えば、キャベツ、二十日大根、トマト、水稲などがある。
品種は、同一品目の中の種類である。例えば、キャベツの品種として、夏蒔きの品種であれば「彩風」「グリーンボール」、春蒔きの品種であれば「中早生2号」「中早生3号」「秋早生」「新風」などがある。作業種別は、農業生産のための作業を作業内容で区分けしたものである。
予定期間は、作物の栽培に関する作業が行われる予定の期間である。ここでは、予定間として、作業の開始予定時期から終了予定時期までの期間が設定される。実績期間は、作物の栽培に関する作業が行われた実際の期間である。ここでは、実績期間として、作業の開始時期から終了時期までの期間が設定される。
<部品マスタ230の記憶内容>
図6は、部品マスタ230の記憶内容の一例を示す説明図である。図6において、部品マスタ230は、作業種別、マーク/色、線種/色、背景色のフィールドを有し、各フィールドに情報を設定することで、部品情報(例えば、部品情報600−1〜600−6)がレコードとして記憶される。
ここで、作業種別は、農業生産のための作業を作業内容で区分けしたものである。マーク/色は、作業の開始時期または終了時期を示すマークの形状と色の情報であり、例えば、マークの画像情報である。線種/色は、作業の開始時期または終了時期を示すマーク間を結ぶ線分の線種およびまたは色の情報であり、例えば、線分の画像情報である。
背景色は、圃場についての作業スケジュールを表示する欄のうち、各作業種別の作業が行われる予定期間または作付期間内の空き期間の背景色を示す。背景色の情報として、色の代わりに、もしくは色の情報と組み合わせて、網掛けなどの模様の種類を示す情報が登録されていてもよい。以下の説明において、背景色と記載する箇所は、色の違いにより識別可能に表示する形態の意味だけではなく、同じ色であって網掛けなどの模様の種類で識別可能に表示する形態、色と網掛けなどの模様の種類との両方の組み合わせにより識別可能に表示する形態、いずれの意味を含めてもよい。
作付期間内の空き期間とは、作業スケジュールのうち、作付けを示す作業と収穫を示す作業との間の期間内の空いた期間である。作付期間内の空き期間についての詳細な説明は後述する。
各作業種別の作業が行われる予定期間および作付期間内の空き期間には、それぞれ異なる背景色が割り当てられる。また、各作業種別の作業の開始時期または終了時期を示すマークとマーク間に配置される線分とには、同一作業種別の作業が行われる予定期間の背景色と同系色の色が割り当てられる。同一作業種別の作業のマークと線分の色は同一である。
ここで、背景色と同系色の色とは、例えば、背景色と同系色であって、背景色よりも透過性が低い色、すなわち、背景色よりも濃い色である。より詳細に説明すると、背景色と同系色の色は、背景色と色相が同じであり、背景色よりも明度が低い、およびまたは、背景色よりも彩度が高い色である。同系色の組み合わせとしては、例えば、黄緑と黄色のような色相環で隣り合った色の組み合わせが挙げられる。色相環とは、色相をスペクトルの順にしたがって環状に配列したものである。
なお、背景色として網掛けの模様の種類が登録されている場合、網掛けと同等の模様の線種を背景色と同系色の線種として扱うことができる。例えば、背景色として右上がりの斜線の網掛け模様が登録されている場合、右上がりの斜線の模様の線がこれに相当する。従って、線種はある程度の幅を持った線分であるので、線分は、細長い長方形とみなすこともできる。
本実施の形態では、予定期間および作付期間内の空き期間の全期間で、明度と彩度を同一にし、色相を期間同士で変化させることで、予定期間および作付期間内の空き期間にそれぞれ異なる背景色が割り当てられる。また、全マーク、全線分で、明度と彩度を同一にし、色相をマーク同士、線分同士で変化させることで、全マークおよび全線分に対応する予定期間の背景色と同系色の色がそれぞれ割り当てられる。
このように、作業予定を示す予定期間および作付期間内の空き期間、作業実績を示すマーク、線分のそれぞれにおいて、各色の明度、彩度をそろえることで、作業予定(予定期間および作付期間内の空き期間)についての色のグループや、作業実績(マークおよび線分)についての色のグループを、人が認識しやすくなる。すなわち、予定に関する情報と、実績に関する情報とを、人が区別しやすくなる。
(予実入力画面の画面例)
つぎに、クライアント装置201のディスプレイ406に表示される予実入力画面の画面例について説明する。以下の説明においては、操作画面に表示されている項目をユーザが選択する操作としてクリック操作を行うことを例として説明する。
図7は、予実入力画面の画面例を示す説明図である。図7において、予実入力画面700は、圃場で行われる各作業の予定期間および実績期間を入力する操作画面である。予実入力画面700は、例えば、図4に示した入力装置407を用いたユーザの操作入力により、各作業の予定期間および実績期間の入力対象となる圃場を指定することにより、クライアント装置201のディスプレイ406に表示される。
予実入力画面700には、各作業の予定期間および実績期間の入力対象となる圃場の圃場名、作付面積、品目、品種が表示される。予実入力画面700において、ユーザの操作入力により、ボックス701〜704をクリックすると、圃場で行う予定の作業の作業種別を選択することができる。
また、予実入力画面700において、ボックス705〜708をクリックすると、作業の作業種別に対応するアイコンを選択することができる。このアイコンは、上述した作業の開始時期または終了時期を示すマークである。ユーザは、各作業の開始時期および終了時期を示すマークを任意に選択することができる。
また、予実入力画面700において、ボックス709〜712をクリックすると、各作業の開始予定時期および終了予定時期を入力することができる。また、予実入力画面700において、ボックス713〜716をクリックすると、各作業の開始時期および終了時期を入力することができる。
なお、図7の例では、各作業の予定期間および作業実績の両方が入力された状態を示したが、各作業の作業実績は、例えば、各作業が行われる度に、その都度入力される。
(作業スケジュール表示装置100の機能的構成例)
図8は、作業スケジュール表示装置100の機能的構成例を示すブロック図である。図8において、作業スケジュール表示装置100は、受付部801と、表示制御部802と、判断部803と、を含む構成である。受付部801〜判断部803は制御部となる機能であり、具体的には、例えば、図3に示したメモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶されたプログラムをCPU301に実行させることにより、または、I/F303により、その機能を実現する。各機能部の処理結果は、例えば、メモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶される。
受付部801は、特定の圃場における特定の作物の栽培に関する作業スケジュールの入力を受け付ける。ここで、特定の圃場とは、生産計画が立てられた圃場であり、例えば、クライアント装置201のユーザにより任意に選択される圃場である。ユーザは、例えば、農業生産のための作業を行う作業者や、作業者を管理する農業経営者などである。
特定の作物とは、特定の圃場に作付けされることが計画された生産対象となる作物である。作業スケジュールとは、特定の圃場における特定の作物の栽培に関する1以上の作業の予定である。作業スケジュールは、例えば、各作業の作業種別、開始予定時期および終了予定時期により指定される。
作業スケジュールの入力は、例えば、図7に示した予実入力画面700において、ユーザの操作入力により行われる。クライアント装置201は、入力された作業スケジュールの入力結果を作業スケジュール表示装置100に送信する。この場合、受付部801は、クライアント装置201から作業スケジュールの入力結果を受信することにより、作業スケジュールの入力を受け付ける。入力された作業スケジュールは、例えば、生産計画DB220(図5参照)に記憶される。
表示制御部802は、作業の作業時期に対応する期間を、作業の作業種別に対応する色で表示する制御を行う。例えば、表示制御部802は、第1の作業種別の作業の作業時期に対応する期間を第1の色、第2の作業種別の作業の作業時期に対応する期間を第1の色とは異なる第2の色で表示する制御を行う。ここで、第1の作業種別の作業と第2の作業種別の作業は、特定の圃場における特定の作物の栽培に関して順に実行されることが計画された作業である。
また、各作業の作業時期に対応する期間とは、各作業が行われる予定期間であり、各作業の開始予定時期から終了予定時期までの期間である。各作業の作業時期に対応する期間は、入力された作業スケジュールから特定される。以下の説明では、作業の作業時期に対応する期間を「予定期間」と表記する場合がある。
具体的には、例えば、表示制御部802は、特定の圃場についての作業スケジュールを表示する欄の背景色を、作業スケジュールに含まれる各作業を示す予定期間のそれぞれで異なる色に変化させることで識別可能に表示する制御を行う。ここで、作業スケジュールを表示する欄とは、時間軸に沿って延びる帯状の表示欄である。以下の説明では、作業スケジュールを表示する欄を「作業スケジュールの表示欄」と表記する場合がある。
より詳細に説明すると、表示制御部802は、例えば、生産計画DB220の生産計画情報を参照して、特定の圃場で行われる各作業の予定期間を特定する。また、表示制御部802は、部品マスタ230(図6参照)を参照して、特定の圃場で行われる各作業の作業種別に対応する背景色を特定する。
そして、表示制御部802は、生産計画画面内の特定の圃場についての作業スケジュールの表示欄の各作業の予定期間に、各作業の作業種別に対応する背景色を設定する。ここで、生産計画画面とは、特定の圃場における特定の作物の栽培に関する作業スケジュールをガントチャートとして表示する画面である。生産計画画面の画面例については、図9を用いて後述する。
判断部803は、入力された作業スケジュールのうち、作付けを示す作業と、収穫を示す作業との間の期間内に、空き期間が存在するか否かを判断する。ここで、作付けを示す作業とは、例えば、圃場に作物の種をまく播種作業や、苗を苗床から移して圃場に植える定植作業である。換言すれば、ある作物の栽培のために圃場が使われ始める作業である。また、収穫を示す作業とは、作物をとりいれる収穫作業である。換言すれば、ある作物の栽培が終了し圃場が使われ終わる作業である。
すなわち、作付けを示す作業と、収穫を示す作業との間の期間とは、圃場に作付けされる作物の作付期間である。また、作付期間内で、前の作業の終わりと次の作業の始まりとの間が空いた期間は、圃場に作物を作付けしてはいるが、その圃場に対する作業がない期間である。空き期間は、圃場に作付けされる作物の作付期間のうち、作業スケジュールが設定されていない日付が複数連続する期間ということもできる。
以下の説明では、作業スケジュールのうち、作付けを示す作業と収穫を示す作業との間の期間内の空き期間を「作付期間内の空き期間」と表記する場合がある。
具体的には、例えば、判断部803は、生産計画DB220の生産計画情報を参照して、特定の圃場についての作業スケジュールのうち、作付期間内の空き期間が存在するか否かを判断する。ここで、図5に示した生産計画情報500−1を例に挙げて、作付期間内の空き期間の判断例について説明する。
まず、判断部803は、作業種別「播種」の作業の開始予定時期「2014年02月01日」と、作業種別「収穫」の作業の終了予定時期「2014年06月07日」との間の期間を作付期間として特定する。そして、判断部803は、特定した作付期間内に、例えば、作業種別「肥料散布」の作業の終了予定時期「3月15日」と作業種別「収穫」の作業の開始予定時期「5月21日」との間が空いた空き期間が存在すると判断する。
また、表示制御部802は、作付期間内の空き期間が存在すると判断された場合に、収穫を示す作業後に特定の圃場が空いていることを示す状態表示とは異なる状態表示を、作付期間内の空き期間に割り当てて表示する制御を行う。ここで、特定の圃場が空いているとは、特定の圃場に作物が作付けされていない状態であり、特定の圃場が空き圃場であることを意味する。以下の説明では、圃場に作物が作付けされていない期間を「空圃場期間」と表記する場合がある。
具体的には、例えば、表示制御部802は、作業スケジュールの表示欄の背景色を、作業スケジュールに含まれる各作業を示す予定期間および作付期間内の空き期間のそれぞれで異なる色に変化させることで識別可能に表示する制御を行う。
より詳細に説明すると、表示制御部802は、例えば、生産計画DB220の生産計画情報を参照して、作付期間内の空き期間を特定する。また、表示制御部802は、部品マスタ230(図6参照)を参照して、作付期間内の空き期間に対応する背景色を特定する。そして、表示制御部802は、生産計画画面内の特定の圃場についての作業スケジュールの表示欄の作付期間内の空き期間に、特定した背景色を設定する。
なお、空圃場期間の背景色は、例えば、初期設定の色(例えば、白)であってもよいし、作業スケジュールに含まれる各作業を示す予定期間および作付期間内の空き期間とは異なる色が設定されることにしてもよい。
また、受付部801は、特定の圃場における特定の作物の栽培に関する作業の開始時期および終了時期の入力を受け付ける。ここで、作業の開始時期および終了時期は、作業が実際に行われた実績期間の開始時期および終了時期である。すなわち、受付部801は、作業の作業実績の入力を受け付ける。
作業の開始時期および終了時期の入力は、例えば、予実入力画面700(図7参照)において、クライアント装置201のユーザの操作入力により行われる。クライアント装置201は、入力された作業の開始時期および終了時期の入力結果を作業スケジュール表示装置100に送信する。
この場合、受付部801は、クライアント装置201から作業の開始時期および終了時期の入力結果を受信することにより、作業の開始時期および終了時期の入力を受け付ける。入力された作業の開始時期および終了時期は、例えば、生産計画DB220(図5参照)に記憶される。ただし、作業の開始時期および終了時期は一括して入力されてもよく、また、それぞれ別々のタイミングで入力されてもよい。
また、表示制御部802は、作業の開始時期を示す開始マークと、作業の終了時期を示す終了マークと、作業の開始マークと終了マークとの間に配置される線分とを、作業の予定期間と同系色の色で表示する制御を行う。ここで、作業の開始マークと終了マークとは、例えば、同じマークであり、作業の作業種別ごとに異なるものを用いることにしてもよい。
例えば、第1の作業種別の作業の作業実績が、当該作業の予定時期だけでなく、第2の作業種別の作業の予定時期にも渡って複数日入力されたとする。この場合、第1の作業種別の作業の開始時期は、第1の作業種別の作業に関する最初の作業実績日となる。また、第1の作業種別の作業の終了時期は、第1の作業種別の作業に関する最後の作業実績日となる。そして、表示制御部802は、第1の作業種別の作業に関する最初の作業実績日と最後の作業実績日との間に配置される線分を、第1の作業種別の作業の予定期間と第2の作業種別の作業の予定期間との双方に渡って、第1の作業種別の作業の予定期間と同系色の色で表示する制御を行う。
また、例えば、第1の作業種別の作業の作業実績が、当該作業の予定時期とは重ならない時期に複数日入力されたとする。この場合、表示制御部802は、第1の作業種別の作業に関する最初の作業実績日と最後の作業実績日との間に配置される線分を、第1の作業種別の作業の予定期間とは重ならない時期に、第1の作業種別の作業の予定期間と同系色の色で表示する制御を行う。この場合、第1の作業種別の作業の実績日により特定される実績期間は、第1の作業種別とは異なる別の作業の予定時期に重なっていてもよい。
また、判断部803は、第1の作業種別の作業の終了時期と第2の作業種別の作業の開始時期とが表示スケール上重なる関係であるか否かを判断する。ここで、表示スケールは、上述したように、各作業の予定期間や実績期間を表示する際のスケールである。表示スケールの最小単位は、例えば、予め設定されてメモリ302、ディスク305などの記憶装置に記憶される。
具体的には、例えば、表示制御部802は、第1の作業種別の作業の終了時期と第2の作業種別の作業の開始時期とが表示スケール上で同一の時期に属するか否かを判断する。表示スケール上の時期とは、例えば、表示スケールの最小単位が「旬単位」に設定された場合、いずれかの月の上旬、中旬、下旬のうちのいずれかである。
また、表示制御部802は、表示スケール上重なる関係である場合に、第1の作業種別の作業の開始時期を示す第1のマーク(開始マーク)と、第1の作業種別の作業の終了時期を示す第2のマーク(終了マーク)とを表示対象にする。さらに、表示制御部802は、第2の作業種別の作業の開始時期を示すマークを表示対象にはせずに、第2の作業種別の作業の終了時期を示す第3のマーク(終了マーク)を表示対象とする。
そして、表示制御部802は、第1のマークと、第2のマークと、第1のマークと第2のマークとの間に配置される第1の線分とを、第1の色と同系色の色で表示する制御を行う。さらに、表示制御部802は、第3のマークと、第2のマークと第3のマークとの間に配置される第2の線分とを、第2の色と同系色の色で表示する制御を行う。
具体的には、例えば、表示制御部802は、部品マスタ230(図6参照)を参照して、第1の作業種別に対応するマーク/色および線種/色を特定する。そして、表示制御部802は、特定したマークを、作業スケジュールの表示欄の第1の作業種別の作業の開始時期に第1のマークとして設定するとともに第1の作業種別の作業の終了時期に第2のマークとして設定する。また、表示制御部802は、特定した線種/色で第1のマークと第2のマークとの間に配置される線分を第1の線分として設定する。
さらに、表示制御部802は、部品マスタ230(図6参照)を参照して、第2の作業種別に対応するマークおよび線種/色を特定する。そして、表示制御部802は、特定したマークを、作業スケジュールの表示欄の第2の作業種別の作業の終了時期に第3のマークとして設定する。また、表示制御部802は、特定した線種/色で第2のマークと第3マークとの間に配置される線分を第2の線分として設定する。
この際、第1のマーク、第2のマーク、第3のマークのいずれかのマークが、対応する作業の予定期間または、対応しない別の作業の予定期間または、作付期間内の空き期間と重なる場合は、表示制御部802は、対応する作業の予定期間、対応しない別の作業の予定期間、または作付期間内の空き期間に重畳して表示されるように当該マークを設定する。また、第1の線分、第2の線分のいずれかの線分が対応する作業の予定期間または、対応しない別の作業の予定期間または、作付期間内の空き期間と重なる場合は、表示制御部802は、対応する作業の予定期間、対応しない別の作業の予定期間、または作付期間内の空き期間に重畳して表示されるように当該線分を設定する。これにより、作業スケジュールに含まれる各作業の予定期間または作付期間内の空き期間に重畳して作業の実績時期を示す表示を出力することができる。
また、受付部801は、特定の圃場における特定の作物の栽培とは別の栽培についての作業スケジュールの入力を受け付けることにしてもよい。ここで、別の栽培についての作業スケジュールとは、特定の圃場に特定の作物のつぎに作付けされる作物の栽培に関する作業スケジュールである。例えば、特定の圃場で二期作や連作が行われる場合などに、特定の圃場における複数の栽培についての作業スケジュールが入力される。
ただし、同一の圃場における複数の栽培についての作業スケジュールを1つの表示欄に表示すると、作業スケジュール単位の作業予定と作業実績との対応関係がわかりにくくなる場合がある。例えば、ある栽培の作業予定と、別の栽培の作業実績とが時期的に重なったりすると、作業スケジュール単位の作業予定と作業実績との対応関係がわかりにくくなる。
そこで、表示制御部802は、特定の圃場における特定の作物についての作業スケジュールと、特定の圃場における別の栽培についての作業スケジュールとの間に、他の圃場における作物の作業スケジュールを介在させずに、特定の圃場における特定の作物についての作業スケジュールと、特定の圃場における別の栽培についての作業スケジュールとを隣接した位置に表示することにしてもよい。
この際、表示制御部802は、特定の圃場における特定の作物についての作業スケジュールと、特定の圃場における別の栽培についての作業スケジュールとを時系列に表示することにしてもよい。具体的には、例えば、表示制御部802は、特定の圃場における複数の作業スケジュールを、最初の作業の開始予定時期が早い順に隣接した位置に表示する。
また、受付部801は、作業スケジュールの表示欄のうちのいずれかの作業の予定期間の指定を受け付けることにしてもよい。予定期間の指定は、例えば、生産計画画面におけるタップ、クリック、マウスオーバー等のユーザの操作入力により行われる。
また、表示制御部802は、指定された予定期間が示す作業の作業種別を表す情報をポップアップ表示することにしてもよい。作業の作業種別を表す情報には、例えば、作業の作業種別のほかに、作業の開始予定時期、終了予定時期などの情報が含まれていてもよい。作業の作業種別を表す情報のポップアップ表示例については、図10を用いて後述する。
また、受付部801は、作業スケジュールの表示欄のうちの作付期間内の空き期間の指定を受け付けることにしてもよい。作付期間内の空き期間の指定は、例えば、生産計画画面におけるタップ、クリック、マウスオーバー等のユーザの操作入力により行われる。
また、表示制御部802は、指定された作付期間内の空き期間が作付けはされているが作業がない期間であることを示す情報をポップアップ表示することにしてもよい。作付期間内の空き期間を表す情報には、例えば、作付けはされているが作業がない期間であることを示すメッセージのほかに、作付期間内の空き期間の開始予定時期、終了予定時期などの情報が含まれていてもよい。作付期間内の空き期間を表す情報のポップアップ表示例については、図10を用いて後述する。
また、表示制御部802は、作付期間内の空き期間に重畳して、当該期間のうち実際に経過した期間を示す表示を出力することにしてもよい。これにより、作付けはされているが作業がないために作業実績が表示されない期間について、実際に経過した期間を特定可能に表示することができる。
(生産計画画面の画面例)
つぎに、クライアント装置201のディスプレイ406に表示される生産計画画面の画面例について説明する。
図9は、生産計画画面の画面例を示す説明図である。図9において、生産計画画面900は、2014年9月〜2015年2月の各圃場における作物の栽培に関する作業スケジュールを表示する画面である。生産計画画面900内の表示欄901〜906には、各圃場における作物の栽培に関する作業スケジュールが表示されている。
例えば、表示欄901には、圃場「横浜1(作付面積:25.0[a])」における品目「キャベツ」、品種「××」の作物の栽培に関する作業スケジュールが表示されている。具体的には、表示欄901には、圃場「横浜1」についての作業スケジュールに含まれる各作業の予定期間911〜913がそれぞれ異なる背景色で表示されている。
予定期間911は、作業種別「播種」の作業の開始予定時期「9月上旬」から終了予定時期「9月中旬」までの期間を示している。予定期間912は、作業種別「肥料散布」の作業の開始予定時期「9月下旬」から終了予定時期「10月中旬」までの期間を示している。予定期間913は、作業種別「収穫」の作業の開始予定時期「11月下旬」から終了予定時期「12月上旬」までの期間を示している。
すなわち、表示制御部802により、表示欄901の各作業を示す予定期間911〜913に、各作業の作業種別「播種」「肥料散布」「収穫」に対応する背景色がそれぞれ設定されている。これにより、圃場「横浜1」における品目「キャベツ」、品種「××」の作物の栽培に関して順に実行されることが計画された各作業の予定期間911〜913を識別可能に表示することができる。
また、圃場「横浜1」についての作業スケジュールには、作業種別「播種」の作業と、作業種別「収穫」の作業との間の期間内に、前の作業の終わりと次の作業の始まりとの間が空いた作付期間内の空き期間、すなわち、作業スケジュールが設定されていない日付が複数連続する空き期間914が存在する。すなわち、作業種別「肥料散布」の作業の終了予定時期「10月中旬」と作業種別「収穫」の作業の開始予定時期「11月下旬」との間が空いている。このため、表示欄901には、作付期間内の空き期間914が、予定期間911〜913の背景色とは異なる背景色で表示されている。
すなわち、表示制御部802により、表示欄901の作付期間内の空き期間914に、予定期間911〜913とは異なる背景色が設定されている。これにより、圃場「横浜1」における作付期間内の空き期間914を識別可能に表示することができる。
また、表示欄901には、作業種別「播種」の作業の開始時期を示すマーク915と、作業種別「播種」の作業の終了時期を示すマーク916が予定期間911,912にそれぞれ重畳して表示されている。また、マーク915とマーク916との間に配置される線分917が予定期間911,912に重畳して表示されている。ここで、マーク915とマーク916は同じマークである。また、マーク915、マーク916および線分917は、予定期間911の背景色と同系色であって、予定期間911の背景色よりも濃い色で表示されている。
すなわち、表示制御部802により、マーク915およびマーク916が、上述した第1のマークおよび第2のマークとして設定され、線分917が、上述した第1の線分として設定されている。これにより、作業種別「播種」の作業の作業実績を、作業種別「播種」の作業の作業予定と同系色の色で表示することができ、作業種別「播種」の作業の作業予定と作業実績との対応関係を把握しやすくすることができる。
また、表示欄901には、作業種別「肥料散布」の作業の終了時期を示すマーク918が予定期間912に重畳して表示されている。ここで、作業種別「肥料散布」の作業の開始時期は、直前の作業種別「播種」の作業の終了時期と表示スケール上重なっているため、作業種別「肥料散布」の作業の開始時期を示すマークは表示されない。このため、マーク916とマーク918との間に配置される線分919が予定期間912に重畳して表示されている。ここで、マーク918および線分919は、予定期間912の背景色と同系色であって、予定期間912の背景色よりも濃い色で表示されている。
すなわち、表示制御部802により、マーク918が、上述した第3のマークとして設定され、線分919が、上述した第2の線分として設定されている。これにより、前後して行われる作業種別「播種」の作業の終了時期と作業種別「肥料散布」の作業の開始時期とが、表示の都合により同じ時期になる場合に、作業種別「肥料散布」の作業の開始時期の表示を省略しつつ、作業種別「肥料散布」の作業が実施された作業期間を示す線分を表示することができる。
また、表示欄901には、作業種別「収穫」の作業の開始時期を示すマーク920と、作業種別「収穫」の作業の終了時期を示すマーク921が予定期間913に重畳して表示されている。また、マーク920とマーク921との間に配置される線分922が予定期間913に重畳して表示されている。ここで、マーク920とマーク921は同じマークである。また、マーク920、マーク921および線分922は、予定期間913の背景色と同系色であって、予定期間913の背景色よりも濃い色で表示されている。
これにより、作業種別「収穫」の作業の作業実績を、作業種別「収穫」の作業の作業予定と同系色の色で表示することができ、作業種別「収穫」の作業の作業予定と作業実績との対応関係を把握しやすくすることができる。
また、表示欄902,903には、圃場「小田原1」「作付面積:15.0[a]」における品目「二十日大根」、品種「△△」の作物の栽培に関する作業スケジュールがそれぞれ表示されている。すなわち、表示制御部802により、圃場「小田原1」という同一の圃場における異なる栽培についての作業スケジュールが、他の圃場における作物の作業スケジュールを介在させずに、互いに隣接した位置に時系列に表示されている。
これにより、同一の圃場「小田原1」における別々の栽培についての作業スケジュールをそれぞれ異なる表示欄902,903に表示するとともに、同一の圃場「小田原1」における複数の作業スケジュールをまとめて表示することができる。なお、この表示例では、表示欄902、903ともに「小田原1」という同一の圃場名を示すことで、両者が同一の圃場であることを視認可能にしているが、これに限らず、例えば、圃場名に枝番を付すことで、同一の圃場に対する異なる栽培についての栽培スケジュールであることを示すこともできる。その場合、例えば、圃場名の欄に902では「小田原1−1」、903では「小田原1−2」というように、圃場名に続けてハイフンと枝番とを表示することができる。
また、表示欄904には、圃場「川崎1」「作付面積:13.0[a]」における品目「アスパラガス」、品種「△×」の作物の栽培に関する作業スケジュールが表示されている。具体的には、表示欄904には、圃場「川崎1」についての作業スケジュールに含まれる作業の予定期間923に背景色が設定されて表示されている。予定期間923は、作業種別「刈り取り」の作業の開始予定時期「9月上旬」から終了予定時期「9月中旬」までの期間を示している。
すなわち、表示制御部802により、表示欄904の作業を示す予定期間923に、作業の作業種別「刈り取り」に対応する背景色が設定されている。これにより、圃場「川崎1」における品目「アスパラガス」、品種「△×」の作物の栽培に関して実行されることが計画された作業種別「刈り取り」の作業の予定期間923を識別可能に表示することができる。
また、圃場「川崎1」についての作業スケジュールには、作付けを示す作業と収穫を示す作業との間の期間内に、空き期間924が存在する。このため、表示欄904には、作付期間内の空き期間924が、予定期間923の背景色とは異なる背景色で表示されている。
すなわち、表示制御部802により、表示欄904の作付期間内の空き期間924に、予定期間923とは異なる背景色が設定されている。これにより、圃場「川崎1」における作付期間内の空き期間924を識別可能に表示することができる。
例えば、新たに作物の作付け計画を立てようとしているユーザが、図9のような画面を見た場合、空き期間924は作付け期間中であることが一目で認識可能である。もしも、空き期間924に背景色を設定せずに、明に作業が予定されている期間のみ背景色を設定したとすると、空き期間924と、圃場に作物が作付けされていない期間である空圃場期間とを識別することが難しくなる。その結果、作付け期間中の空き期間であるにもかかわらず、その期間を空圃場期間と誤解して、その圃場に対する他の作物の作付けを計画してしまうという誤りを発生させてしまう可能性がある。表示欄902や表示欄903に示す品目「二十日大根」のように、作付け期間が短い作物の作付け計画を立てる場合、1ヶ月程度の空圃場期間があれば作付け可能であるため、なおさらこのような誤りが発生しやすい。図9のように空き期間924にも対して背景色を設定して表示すれば、このような誤りの発生を抑止することができる。
また、表示欄904には、作業種別「刈り取り」の作業の開始時期を示すマーク925と、作業種別「刈り取り」の作業の終了時期を示すマーク926が予定期間923に重畳して表示されている。また、マーク925とマーク926とを結ぶ線分927が予定期間923に重畳して表示されている。ここで、マーク925とマーク926は同じマークである。また、マーク925、マーク926および線分927は、予定期間923の背景色と同系色であって、予定期間923の背景色よりも濃い色で表示されている。
これにより、作業種別「刈り取り」の作業の作業実績を、作業種別「刈り取り」の作業の作業予定と同系色の色で表示することができ、作業種別「刈り取り」の作業の作業予定と作業実績との対応関係を把握しやすくすることができる。
また、表示欄906には、圃場「あきる野2」における品目「サニーレタス」、品種「○×」の作物の栽培に関する作業スケジュールが表示されている。この例では、作業種別「農薬散布」の予定期間931に対して、「農薬散布」の作業が開始された時期を示すマーク934、終了された時期を示すマーク936、両マークの間に配置された線分935ともに、予定期間931には重ならない時期である空き期間932の時期の間に表示されている。このように、予定期間と実績期間とが重ならないほどにずれて、実績期間が別の作業の予定期間にかかるような場合であっても、図9のように、同一の作業に対する予定期間と実績を示すマーク、もしくはマークと線分とを、同系色で表示することで、予定と実績との関係を把握しやすくできる。もしも、同一の作業に対する予定期間と実績を示すマーク、もしくはマークと線分とが同系色で示されない場合、マーク934、936と線分935に示される実績は、どの予定に対する実績であるかを、一目で視認することは難しい。
なお、図9では、各圃場における作物の栽培に関する作業スケジュールを旬別(表示スケールの最小単位:旬単位)に表示する場合を例に挙げて説明したが、月別(表示スケールの最小単位:月単位)に変更可能である。また、生産計画画面900において、例えば、表示欄901〜906のいずれかの予定期間がダブルクリックされると、当該予定期間が示す作業の実績期間を入力するための画面(例えば、予実入力画面700)が表示されることにしてもよい。
(生産計画画面のポップアップ表示例)
ここで、図9に示した生産計画画面900を例に挙げて、生産計画画面900にポップアップ表示される情報について説明する。
図10は、生産計画画面のポップアップ表示例を示す説明図である。図10において、図9に示した生産計画画面900内の表示欄901が表示されている。表示欄901には、圃場「横浜1(作付面積:25.0[a])」における品目「キャベツ」、品種「××」の作物の栽培に関する作業スケジュールが表示されている。
生産計画画面900において、入力装置407を用いたユーザの操作入力により、表示欄901の予定期間911〜913のうちのいずれかの予定期間が指定されると、指定された予定期間が示す作業の作業種別を示す情報がポップアップ表示される。ここでは、予定期間912が指定されて、予定期間912が示す作業の作業種別「肥料散布」を示す情報1001がポップアップ表示されている(図10の(10−1))。
また、生産計画画面900において、表示欄901の作付期間内の空き期間914が指定されると、作付期間内の空き期間914が、作付けはしているが作業がない期間であることを示す情報1002がポップアップ表示される(図10の(10−2))。
このように、ユーザは、マウスオーバー等の簡単な操作を行うだけで、予定期間に対応する作業の作業種別や、作付けはされているが作業がない期間を確認することができる。
(作業スケジュールの表示例)
つぎに、特定の圃場における特定の作物の作付期間内の空き期間のうち実際に経過した期間を示す表示を出力する場合の作業スケジュールの表示例について説明する。
図11は、作業スケジュールの表示例を示す説明図である。図11において、生産計画画面900の表示欄904が表示されている。ただし、ここでは11月上旬まで時間が経過した場合を想定する。表示欄904には、圃場「川崎1」「作付面積:13.0[a]」における品目「アスパラガス」、品種「△×」の作物の栽培に関する作業スケジュールが表示されている。
また、表示欄904の作付期間内の空き期間924には、作付期間内の空き期間924のうち実際に経過した期間を示す線分1101が重畳表示されている。ここで、線分1101は、例えば、作付期間内の空き期間924の背景色と同系色であって、作付期間内の空き期間924よりも濃い色で表示される。また、線分1101は、作業種別「刈り取り」の作業の実績時期を示す線分927と異なる線種で表示される。
これにより、ユーザは、作付けはされているが作業がないために作業実績が表示されない期間について、実際に経過した期間を特定することができる。
(作業スケジュール表示装置100の作業スケジュール表示制御処理手順)
つぎに、作業スケジュール表示装置100の作業スケジュール表示制御処理手順について説明する。ここでは、生産計画DB220(図5参照)内の生産計画情報により特定される作業スケジュールを生産計画画面(例えば、生産計画画面900)に表示する場合を例に挙げて説明する。
図12および図13は、作業スケジュール表示装置100の作業スケジュール表示制御処理手順の一例を示すフローチャートである。図12のフローチャートにおいて、まず、作業スケジュール表示装置100は、生産計画DB220から、計画IDの番号が若い順に未選択の生産計画情報を選択する(ステップS1201)。この際、計画IDに枝番が存在する場合には、作業スケジュール表示装置100は、枝番が若い順に未選択の生産計画情報を選択する。
そして、作業スケジュール表示装置100は、選択した生産計画情報を参照して、生産計画画面内の作業スケジュールの表示欄に、圃場名、作付面積、品目および品種を設定する(ステップS1202)。つぎに、作業スケジュール表示装置100は、選択した生産計画情報を参照して、予定期間の開始予定時期が早い順に未選択の作業を選択する(ステップS1203)。
以下の説明では、選択された作業を「対象作業」と表記する場合がある。
つぎに、作業スケジュール表示装置100は、部品マスタ230を参照して、対象作業の作業種別に対応する背景色を特定する(ステップS1204)。そして、作業スケジュール表示装置100は、作業スケジュールの表示欄の対象作業の予定期間に、特定した背景色を設定する(ステップS1205)。
つぎに、作業スケジュール表示装置100は、選択した生産計画情報を参照して、対象作業の作業実績があるか否かを判断する(ステップS1206)。ここで、対象作業の作業実績がない場合(ステップS1206:No)、作業スケジュール表示装置100は、ステップS1208に移行する。
一方、対象作業の作業実績がある場合(ステップS1206:Yes)、作業スケジュール表示装置100は、実績表示制御処理を実行する(ステップS1207)。なお、実績表示制御処理の具体的な処理手順については、図14を用いて後述する。
つぎに、作業スケジュール表示装置100は、選択した生産計画情報を参照して、選択されていない未選択の作業があるか否かを判断する(ステップS1208)。ここで、未選択の作業がある場合(ステップS1208:Yes)、作業スケジュール表示装置100は、ステップS1203に戻る。
一方、未選択の作業がない場合(ステップS1208:No)、作業スケジュール表示装置100は、図13に示すステップS1301に移行する。
図13のフローチャートにおいて、まず、作業スケジュール表示装置100は、選択した生産計画情報を参照して、作付期間内の空き期間が存在するか否かを判断する(ステップS1301)。ここで、作付期間内の空き期間が存在しない場合(ステップS1301:No)、作業スケジュール表示装置100は、ステップS1304に移行する。
一方、作付期間内の空き期間が存在する場合(ステップS1301:Yes)、作業スケジュール表示装置100は、部品マスタ230を参照して、作付期間内の空き期間に対応する背景色を特定する(ステップS1302)。そして、作業スケジュール表示装置100は、作業スケジュールの表示欄の作付期間内の空き期間に、特定した背景色を設定する(ステップS1303)。
つぎに、作業スケジュール表示装置100は、生産計画DB220から選択されていない未選択の生産計画情報があるか否かを判断する(ステップS1304)。ここで、未選択の生産計画情報がある場合(ステップS1304:Yes)、作業スケジュール表示装置100は、生産計画画面内の作業スケジュールの表示欄を切り替えて(ステップS1305)、図12に示したステップS1201に戻る。
一方、未選択の生産計画情報がない場合(ステップS1304:No)、作業スケジュール表示装置100は、生産計画画面の画面情報をクライアント装置201に送信して(ステップS1306)、本フローチャートによる一連の処理を終了する。
これにより、生産計画が立てられた各圃場における生産対象となる作物の栽培に関する作業スケジュールを表示する生産計画画面をクライアント装置201のディスプレイ406に表示することができる。
なお、上述した説明では、生産計画DB220内のすべての生産計画情報を作業スケジュールの表示対象としたが、これに限らない。例えば、作業スケジュール表示装置100は、クライアント装置201のユーザにより任意に絞り込まれた生産計画情報を作業スケジュールの表示対象とすることにしてもよい。
<実績表示制御処理手順>
つぎに、図12に示したステップS1207の実績表示制御処理の具体的な処理手順について説明する。
図14は、実績表示制御処理の具体的処理手順の一例を示すフローチャートである。図14のフローチャートにおいて、まず、作業スケジュール表示装置100は、部品マスタ230(図6参照)を参照して、対象作業の作業種別に対応するマーク/色および線種/色を特定する(ステップS1401)。
つぎに、作業スケジュール表示装置100は、一つ前に選択された作業(以下、「直前作業」という)の終了時期と、対象作業の開始時期とが表示スケール上重なる関係であるか否かを判断する(ステップS1402)。
ここで、表示スケール上重なる関係ではない場合(ステップS1402:No)、作業スケジュール表示装置100は、作業スケジュールの表示欄の対象作業の開始時期に、特定したマーク/色の開始マークを設定する(ステップS1403)。つぎに、作業スケジュール表示装置100は、作業スケジュールの表示欄の対象作業の終了時期に、特定したマーク/色の終了マークを設定する(ステップS1404)。
そして、作業スケジュール表示装置100は、特定した線種/色で、設定した開始マークと終了マークとの間に配置される線分を設定して(ステップS1405)、実績表示制御処理を呼び出したステップに戻る。
また、ステップS1402において、表示スケール上重なる関係である場合(ステップS1402:Yes)、作業スケジュール表示装置100は、作業スケジュールの表示欄の対象作業の終了時期に、特定したマーク/色の終了マークを設定する(ステップS1406)。
そして、作業スケジュール表示装置100は、特定した線種/色で、直前作業の終了マークと対象作業の終了マークとの間に配置される線分を設定して(ステップS1407)、実績表示制御処理を呼び出したステップに戻る。
これにより、作業の開始マーク、終了マークと、作業の開始マークと終了マークとを結ぶ線分とを、作業の予定期間と同系色であって、作業の予定期間の色よりも透過性が低い色、すなわち濃い色で表示することができる。また、前後して行われる前作業の終了時期と後作業の開始時期とが、表示の都合により同じ時期になる場合に、後作業の開始時期の表示を省略しつつ、後作業が実施された作業期間を示す線分を表示することができる。
なお、対象作業の作業実績として終了時期が未入力の場合は、作業スケジュール表示装置100は、ステップS1404〜S1407をスキップすることにしてもよい。
以上説明したように、実施の形態にかかる作業スケジュール表示装置100によれば、特定の圃場における特定の作物の栽培に関する作業スケジュールの入力を受け付けることができる。そして、作業スケジュール表示装置100によれば、入力された作業スケジュールに含まれる各作業の予定期間を、各作業の作業種別に対応する色で表示する制御を行うことができる。
また、作業スケジュール表示装置100によれば、入力された作業スケジュールに作付期間内の空き期間が存在する場合、収穫作業後に特定の圃場が空いていることを示す状態表示とは異なる状態表示を、作付期間内の空き期間に割り当てて表示する制御を行うことができる。
これにより、ガントチャートなどのグラフにおいて、特定の圃場について、作付けはされているが作業がない期間(作付期間内の空き期間)と、作付け自体されておらず空き圃場となっている期間とを識別可能に表示することができる。この結果、作付けされているが作業がない期間に対して、誤って別の生産計画が立てられることを防ぐことができる。
また、作業スケジュール表示装置100によれば、特定の圃場についての作業スケジュールを表示する欄の背景色を、作業スケジュールに含まれる各作業を示す予定期間および作付期間内の空き期間のそれぞれで異なる色に変化させることができる。これにより、ガントチャートなどのグラフにおいて、特定の圃場における特定の作物の栽培に関して順に実行されることが計画された各作業の予定期間および作付期間内の空き期間を識別可能に表示することができる。
また、作業スケジュール表示装置100によれば、特定の圃場における特定の作物の栽培とは別の栽培についての作業スケジュールの入力を受け付けることができる。そして、作業スケジュール表示装置100によれば、特定の圃場における特定の作物についての作業スケジュールと、特定の圃場における別の栽培についての作業スケジュールとの間に、他の圃場における作物の作業スケジュールを介在させずに、特定の圃場における特定の作物についての作業スケジュールと、特定の圃場における別の栽培についての作業スケジュールとを隣接した位置に表示することができる。
これにより、同一の圃場における別々の栽培についての作業スケジュールをそれぞれ異なる表示欄に表示するとともに、同一の圃場における複数の作業スケジュールをまとめて表示することができる。このため、同一の圃場における作業スケジュール単位の作業予定と作業実績との対応関係を把握しやすくすることができる。
また、作業スケジュール表示装置100によれば、特定の圃場における特定の作物についての作業スケジュールと、特定の圃場における別の栽培についての作業スケジュールとを時系列に表示することができる。これにより、ユーザは、特定の圃場における栽培単位の作業スケジュールを時系列に把握することができ、特定の圃場における複数の栽培についての作業の進捗を評価しやすくなる。
また、作業スケジュール表示装置100によれば、作業スケジュールの表示欄のうちのいずれかの作業の予定期間の指定を受け付けたことに応じて、指定された予定期間が示す作業の作業種別を表す情報をポップアップ表示することができる。これにより、ユーザは、マウスオーバー等の簡単な操作を行うだけで、予定期間に対応する作業の作業種別を確認することができる。また、予定期間が示す作業の作業種別を表す情報を予め全表示する場合に比べて、一画面に表示する情報量を抑えて一覧性の低下を防ぐことができる。
また、作業スケジュール表示装置100によれば、作業スケジュールの表示欄のうちの作付期間内の空き期間の指定を受け付けたことに応じて、当該期間が作付けはされているが作業がない期間であることを示す情報をポップアップ表示することができる。これにより、ユーザは、マウスオーバー等の簡単な操作を行うだけで、作業スケジュールのうちの作付けはされているが作業がない期間を確認することができる。
また、作業スケジュール表示装置100によれば、作付期間内の空き期間に重畳して、当該期間のうち実際に経過した期間を示す表示を出力することができる。これにより、ユーザは、作付けはされているが作業がないために作業実績が表示されない期間について、実際に経過した期間を特定することができる。
なお、本実施の形態で説明した作物の栽培に関する作業スケジュール表示方法は、予め用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することにより実現することができる。本作業スケジュール表示プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、本作業スケジュール表示プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布してもよい。