JP6332175B2 - 紡機の繊維束供給停止装置 - Google Patents

紡機の繊維束供給停止装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6332175B2
JP6332175B2 JP2015136912A JP2015136912A JP6332175B2 JP 6332175 B2 JP6332175 B2 JP 6332175B2 JP 2015136912 A JP2015136912 A JP 2015136912A JP 2015136912 A JP2015136912 A JP 2015136912A JP 6332175 B2 JP6332175 B2 JP 6332175B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber bundle
tooth
flow direction
yarn
roving yarn
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015136912A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017020123A (ja
Inventor
能理 藤井
能理 藤井
石井 隆久
隆久 石井
中野 勉
勉 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2015136912A priority Critical patent/JP6332175B2/ja
Priority to EP16175183.9A priority patent/EP3115489B1/en
Priority to ES16175183T priority patent/ES2854423T3/es
Priority to CN201610524681.0A priority patent/CN106337223B/zh
Publication of JP2017020123A publication Critical patent/JP2017020123A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6332175B2 publication Critical patent/JP6332175B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H13/00Other common constructional features, details or accessories
    • D01H13/14Warning or safety devices, e.g. automatic fault detectors, stop motions ; Monitoring the entanglement of slivers in drafting arrangements
    • D01H13/16Warning or safety devices, e.g. automatic fault detectors, stop motions ; Monitoring the entanglement of slivers in drafting arrangements responsive to reduction in material tension, failure of supply, or breakage, of material
    • D01H13/18Warning or safety devices, e.g. automatic fault detectors, stop motions ; Monitoring the entanglement of slivers in drafting arrangements responsive to reduction in material tension, failure of supply, or breakage, of material stopping supply only
    • D01H13/188Warning or safety devices, e.g. automatic fault detectors, stop motions ; Monitoring the entanglement of slivers in drafting arrangements responsive to reduction in material tension, failure of supply, or breakage, of material stopping supply only by cutting or clamping yarns or rovings
    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01HSPINNING OR TWISTING
    • D01H13/00Other common constructional features, details or accessories
    • D01H13/04Guides for slivers, rovings, or yarns; Smoothing dies

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Description

本発明は、ドラフト装置に供給される繊維束の供給を停止する紡機の繊維束供給停止装置に関する。
粗糸あるいはスライバから糸を紡出する精紡機においては、複数の錘で同時に紡出が行われ、紡出中に糸切れが発生しても、糸切れ錘以外の錘は紡出を継続する。糸切れが発生した錘のドラフト装置に対しても繊維束の供給を継続し、ドラフト装置から送出される繊維束を吸引して回収する精紡機もあるが、精紡機によっては、糸切れが発生した錘のドラフト装置への繊維束の供給を停止する停止装置を備えたものがある。このような停止装置の一種として、長い先細り針を複数有する粗糸切断装置が特許文献1に開示されている。
特許文献1の粗糸切断装置では、糸切れが発生した錘のドラフト装置への粗糸の供給を停止するために、ドラフト装置よりも粗糸の流れ方向の上流で粗糸を切断するようにしている。具体的には、粗糸切断装置は、糸切れが発生した錘のドラフト装置へ供給される粗糸に対して、ドラフト装置よりも粗糸の流れ方向の上流で複数の先細り針を刺し込む動作を行う。このとき、ドラフト装置の駆動は継続されており、粗糸は、先細り針に沿って先細り針の根本に向かって摺動していく。したがって、先細り針は、粗糸が先細り針に対して逃げること無く、先細り針が粗糸に対して刺し込まれた状態が維持できるように、粗糸を貫通している。そして、先細り針の上流にある粗糸は、先細り針により流れを堰き止められ(遮断され)、先細り針の下流にある粗糸は、ドラフト装置によって引っ張られてドラフト装置と複数の先細り針との間で切断される。その結果、糸切れが発生した錘のドラフト装置への粗糸の供給が停止される。
特開昭48−4727号公報
ところで、特許文献1の粗糸切断装置では、先細り針が粗糸を貫通しており、先細り針で粗糸の流れを堰き止めることで粗糸を切断している。したがって、粗糸と先細り針との間で生じる摺動抵抗により先細り針に掛かる負荷が大きい。そのため、粗糸が各先細り針の間を通過する際に、先細り針が変形し易く、先細り針が破損してしまう虞がある。さらには、先細り針が粗糸を貫通しているため、隣り合う先細り針の間に、粗糸を形成する繊維が堆積し易くなっている。よって、隣り合う先細り針の間に堆積した繊維を取り除く作業を頻繁に行う必要があり、粗糸切断装置のメンテナンス性が悪化する。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、繊維束を切断し易くすることができるとともに、破損し難く、かつ堆積繊維の低減によるメンテナンス性の向上を図ることができる紡機の繊維束供給停止装置を提供することにある。
上記課題を解決する紡機の繊維束供給停止装置は、ドラフト装置に供給される繊維束の供給を停止する紡機の繊維束供給停止装置であって、前記ドラフト装置のバックローラよりも前記繊維束の流れ方向の上流で前記繊維束を前記バックローラへガイドする繊維束ガイドと、前記繊維束の流れ方向に対して交差する方向に並んで配置される複数の歯部と、を含む解撚機構を備え、前記複数の歯部は、前記繊維束ガイドによって前記繊維束の位置が規制された状態の前記繊維束に対して前記繊維束を貫通せずに途中まで刺し込まれる。
これによれば、繊維束ガイドによって繊維束の位置が規制されているため、バックローラよりも繊維束の流れ方向の上流で、繊維束が複数の歯部に対して逃げること無く複数の歯部が繊維束を貫通せずに途中まで刺し込まれた状態を維持することができる。そして、ドラフト装置の駆動に伴い繊維束が複数の歯部を通過していく際に、繊維束は、複数の歯部によって梳かれて解撚される。これにより、繊維束を形成する繊維同士の絡合が弱まって繊維束の強度が低下するため、ドラフト装置の駆動によって引っ張られる繊維束がバックローラと解撚機構との間で切断され易くなる。また、複数の歯部は、繊維束に対して貫通するまで刺し込まれていないため、繊維束と複数の歯部との間で生じる摺動抵抗は、複数の歯部が繊維束を貫通するまで刺し込まれている状態で繊維束と複数の歯部との間で生じる摺動抵抗よりも小さくなり、複数の歯部に掛かる負荷が低減されている。さらには、複数の歯部は、繊維束に対して貫通するまで刺し込まれていないため、複数の歯部が繊維束を貫通するまで刺し込まれている場合に比べて、隣り合う歯部の間に繊維が堆積し難くなっている。以上のことから、繊維束を切断し易くすることができるとともに、破損し難く、かつ堆積繊維の低減によるメンテナンス性の向上を図ることができる。
上記紡機の繊維束供給停止装置において、前記繊維束ガイドは、前記繊維束に当接する当接部を二つ有し、前記二つの当接部は、前記繊維束の流れ方向において間隔を置いて配置されており、前記二つの当接部の間で、前記複数の歯部が前記繊維束に刺し込まれることが好ましい。
これによれば、繊維束における二つの当接部の間はテンションの掛かった状態になり易く、繊維束におけるテンションの掛かった部分に複数の歯部を刺し込むことが容易になる。よって、繊維束におけるテンションの掛かっていない部分に複数の歯部を刺し込む場合に比べると、複数の歯部が繊維束に刺し込まれ易くなる。その結果として、繊維束が複数の歯部によって梳かれ易くなり、繊維束を効率良く解撚することができる。
上記紡機の繊維束供給停止装置において、前記複数の歯部を有する歯列は、前記繊維束の流れ方向に複数並んで配置されていることが好ましい。
これによれば、ドラフト装置の駆動に伴い繊維束が複数の歯部を通過していく際に、複数の歯列によって繊維束がさらに梳かれ易くなるため、繊維束をさらに効率良く解撚することができる。
上記紡機の繊維束供給停止装置において、前記複数の歯部は、前記繊維束の流れ方向において隣り合う歯列の間で相対的に半ピッチずれて配列されていることが好ましい。
これによれば、ドラフト装置の駆動に伴い繊維束が複数の歯部を通過していく際に、複数の歯列によって繊維が枝分かれし易くなるため、繊維束をさらに効率良く解撚することができる。
上記紡機の繊維束供給停止装置において、前記解撚機構は、前記歯部が突設される平坦面状の突設面を有する本体部を備え、前記歯部は、前記繊維束に刺し込まれたときに前記繊維束の流れ方向の上流側に配置される稜線を有し、前記稜線と前記突設面とがなす前記繊維束の流れ方向の上流側の角度が90度以下であることが好ましい。
これによれば、歯部の稜線と突設面とがなす繊維束の流れ方向の上流側の角度が90度よりも大きい場合に比べると、歯部の稜線が繊維束の流れの妨げになり易い。よって、複数の歯部によって繊維束がさらに梳かれ易くなるため、繊維束をさらに効率良く解撚することができる。
この発明によれば、繊維束を切断し易くすることができるとともに、破損し難く、かつ堆積繊維の低減によるメンテナンス性の向上を図ることができる。
実施形態におけるドラフト装置を示す概略側面図。 解撚機構を拡大して示す概略側面図。 (a)は解撚部材の概略側面図、(b)は解撚部材の部分平面図。 歯部が粗糸に刺し込まれている状態を示す概略側面図。 粗糸が解撚されている状態を模式的に示す平面図。
以下、紡機の繊維束供給停止装置を具体化した一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。繊維束供給停止装置は、ドラフト装置に供給される繊維束としての粗糸の供給を停止するものである。
図1に示すように、ドラフト装置10は3線式の構成であり、フロントローラ11と、ミドルローラ12に巻き掛けられたエプロン13と、バックローラ14とを備えている。フロントローラ11は、フロントボトムローラ11a及びフロントトップローラ11bで構成されている。ミドルローラ12は、ミドルボトムローラ12a及びミドルトップローラ12bで構成され、ミドルボトムローラ12aにボトムエプロン13aが、ミドルトップローラ12bにトップエプロン13bがそれぞれ巻き掛けられている。バックローラ14は、バックボトムローラ14a及びバックトップローラ14bで構成されている。
フロントボトムローラ11aは、ローラスタンド15に支持され、ミドルボトムローラ12a及びバックボトムローラ14aは、ローラスタンド15に対してミドルボトムローラ支持部16及びバックボトムローラ支持部17と図示しない軸受けとを介してそれぞれ支持されている。ミドルボトムローラ支持部16及びバックボトムローラ支持部17は、それぞれローラスタンド15に対して機台の前後方向(図1の左右方向)に位置調整可能に固定されている。
ウエイティングアーム18は、ローラスタンド15に支持された支軸19に対してブラケット20を介して支持されている。フロントトップローラ11b、ミドルトップローラ12b及びバックトップローラ14bは、ウエイティングアーム18に、それぞれ図示しないトップローラ支持体を介して支持されている。
バックボトムローラ14aの後方には支持バー21がバックボトムローラ14aに沿って延設されている。支持バー21には、粗糸S1を案内するトランペット22が固定されている。粗糸S1は、図示しないクリールに吊下された粗糸巻からトランペット22を介してバックローラ14に供給される。
トランペット22(バックローラ14)の後方には、繊維束供給停止装置30が設けられている。繊維束供給停止装置30は、バックローラ14よりも粗糸S1の流れ方向の上流でドラフト装置10に供給される粗糸S1を解撚させる解撚機構31を備えている。解撚機構31は、バックローラ14よりも粗糸S1の流れ方向の上流で粗糸S1をバックローラ14へガイドする繊維束ガイド32を備えている。
図2に示すように、繊維束ガイド32は、側面視すると、全体として略弓状に形成されている。そして、外側に膨らむように弧状に湾曲した湾曲部32aがトランペット22(バックローラ14)とは反対側に向くように配置されている。また、繊維束ガイド32は、湾曲部32aに連続するとともに湾曲部32aの外周面よりも内側に凹む凹み部32bと、凹み部32bにおける湾曲部32aとは反対側に連続するとともにトランペット22に向けて突出する鍔部32cとを有する。また、繊維束ガイド32は、湾曲部32aにおける凹み部32bとは反対側に連続する連続部32dを有する。連続部32dは、ウエイティングアーム18に、図示しない支持体を介して支持されている。
粗糸S1は、湾曲部32aにおける凹み部32b寄りの外周面、及び鍔部32cにおける凹み部32b寄りの縁部に当接している。したがって、繊維束ガイド32は、粗糸S1に当接する当接部を二つ有する。二つの当接部、すなわち、湾曲部32a及び鍔部32cは、粗糸S1の流れ方向において間隔を置いて配置されている。粗糸S1は、繊維束ガイド32に向けてテンションの掛かった状態で付勢されて湾曲部32a及び鍔部32cの2箇所に当接しており、繊維束ガイド32によって粗糸S1の位置が規制された状態になっている。
図3(a)及び(b)に示すように、解撚機構31は、粗糸S1の流れ方向に対して直交する方向に複数の歯部33aが並んで配置される歯列を複数有する解撚部材33を備えている。解撚部材33は、複数の歯部33aが突設される平坦面状の突設面33bを有する本体部33cを備えている。本体部33cには、回転軸33dが設けられている。そして、回転軸33dが回転すると、解撚部材33は、回転軸33dの回転軸線を揺動中心として揺動する。
突設面33bには、歯列が、粗糸S1の流れ方向に複数(本実施形態では4列)並んで配置されている。複数の歯部33aは、粗糸S1の流れ方向において隣り合う歯列の間で相対的に半ピッチずれて配列されており、平面視すると、突設面33bに対して千鳥配置されている。
歯部33aにおける突設面33bからの突出長さH1は1.0mmである。歯部33aにおける突設面33bからの突出長さH1とは、突設面33bと歯部33aの先端とを最短距離で結ぶ直線の長さである。なお、図2に示す本実施形態の粗糸S1の太さH2は2.0mmである。
図4に示すように、解撚部材33は、二点鎖線で示す繊維束開放位置と、粗糸S1の流れ方向において湾曲部32a及び鍔部32cの間に位置する粗糸S1の部位に複数の歯部33aが刺し込まれる繊維束刺込位置との間で揺動可能になっている。解撚機構31は、解撚部材33の位置を、繊維束開放位置と繊維束刺込位置とに切り換える切換装置35(図1参照)を備えている。この切換装置35は、図示しない糸切れセンサの検知信号に基づいて図示しない制御装置によって制御される。すなわち、切換装置35の構成は特に限定されるものではなく、糸切れセンサの検知信号に基づいて制御装置によって制御されることにより、解撚部材33の位置を、繊維束開放位置と繊維束刺込位置とに切り換え可能である構成であればよい。
解撚部材33が繊維束刺込位置へ揺動して、複数の歯部33aが粗糸S1に刺し込まれたとき、複数の歯部33aは粗糸S1を貫通せずに途中まで刺し込まれるようになっている。本実施形態では、歯部33aの先端と繊維束ガイド32との間の隙間H3は1.0mmになっている。したがって、複数の歯部33aが粗糸S1に刺し込まれたときに、歯部33aの先端と繊維束ガイド32との間の隙間H3が1.0mmとなるように、粗糸S1の太さH2に対応して、歯部33aにおける突設面33bからの突出長さH1や、繊維束ガイド32及び解撚部材33の配置位置等が予め設定されている。
歯部33aは、粗糸S1に刺し込まれたときに粗糸S1の流れ方向の上流側に配置される稜線331aを有する。稜線331aと突設面33bとがなす粗糸S1の流れ方向の上流側の角度θ1は90度になっている。
次に、本実施形態の作用について説明する。
非糸切れ状態においては、解撚部材33は、繊維束開放位置に保持されている。なお、非糸切れ状態とは、粗糸S1が繊維束ガイド32を介してドラフト装置10に供給されて紡出されている状態の他に、紡出開始前で粗糸S1がまだドラフト装置10に供給されていない状態をも意味する。紡出開始前の状態では、糸切れセンサが糸を検出しない状態でも制御装置は糸切れと判断せず、切換装置35による繊維束刺込位置への解撚部材33の揺動は行われない。
精紡機の運転が開始されると、クリールに吊下された粗糸巻から供給される粗糸S1が繊維束ガイド32及びトランペット22にガイドされてバックローラ14に供給される。バックローラ14に供給された粗糸S1は、バックローラ14とエプロン13との間、及びエプロン13とフロントローラ11との間でドラフトされてフリースとなり、そのフリースが糸となって図示しないスネルワイヤ及びトラベラを経てボビンに巻き取られる。
糸切れが発生すると、糸切れセンサの検知信号により糸切れ錘が特定され、糸切れ錘と対応する解撚機構31の切換装置35が制御装置によって駆動される。この切換装置35の駆動によって、解撚部材33が繊維束開放位置から繊維束刺込位置へ揺動されて、複数の歯部33aが、粗糸S1の流れ方向において湾曲部32a及び鍔部32cの間に位置する粗糸S1の部位に刺し込まれる。ここで、粗糸S1における湾曲部32a及び鍔部32cの間の部位ではテンションが掛かった状態になり易くなっており、複数の歯部33aが刺し込み易くなっている。
そして、繊維束ガイド32によって粗糸S1の位置が規制されているため、粗糸S1が複数の歯部33aに対して逃げること無く複数の歯部33aが粗糸S1を貫通せずに途中まで刺し込まれた状態が維持される。さらに、ドラフト装置10の駆動に伴い粗糸S1が複数の歯部33aを通過していく際に、粗糸S1は、複数の歯部33aによって梳かれて解撚される。
図5に示すように、複数の歯部33aが、粗糸S1の流れ方向において隣り合う歯部33aの列が相対的に半ピッチずれて配列されているため、複数の歯部33aによって粗糸S1を形成する繊維S2が枝分かれし易くなっている。これにより、粗糸S1が効率良く解撚される。そして、繊維S2同士の絡合が弱まって粗糸S1の強度が低下し、ドラフト装置10の駆動によって引っ張られる粗糸S1がバックローラ14と解撚機構31との間で切断される。その結果、糸切れが発生した錘のドラフト装置10への粗糸S1の供給が停止される。
上記実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)繊維束供給停止装置30は、ドラフト装置10のバックローラ14よりも粗糸S1の流れ方向の上流で粗糸S1をバックローラ14へガイドする繊維束ガイド32と、粗糸S1の流れ方向に対して直交する方向に並んで配置される複数の歯部33aと、を含む解撚機構31を備えている。複数の歯部33aは、繊維束ガイド32によって粗糸S1の位置が規制された状態の粗糸S1に対して、粗糸S1を貫通せずに途中まで刺し込まれる。これによれば、粗糸S1が複数の歯部33aに対して逃げること無く複数の歯部33aが粗糸S1を貫通せずに途中まで刺し込まれた状態を維持することができる。そして、ドラフト装置10の駆動に伴い粗糸S1が複数の歯部33aを通過していく際に、粗糸S1は、複数の歯部33aによって梳かれて解撚される。これにより、粗糸S1を形成する繊維S2同士の絡合が弱まって粗糸S1の強度が低下するため、ドラフト装置10の駆動によって引っ張られる粗糸S1がバックローラ14と解撚機構31との間で切断され易くなる。また、複数の歯部33aは、粗糸S1に対して貫通するまで刺し込まれていないため、粗糸S1と複数の歯部33aとの間で生じる摺動抵抗は、複数の歯部33aが粗糸S1を貫通するまで刺し込まれている状態で粗糸S1と複数の歯部33aとの間で生じる摺動抵抗よりも小さくなり、複数の歯部33aに掛かる負荷が低減されている。さらには、複数の歯部33aは、粗糸S1に対して貫通するまで刺し込まれていないため、複数の歯部33aが粗糸S1を貫通するまで刺し込まれている場合に比べて、隣り合う歯部33aの間に繊維S2が堆積し難くなっている。以上のことから、粗糸S1を切断し易くすることができるとともに、破損し難く、かつ堆積繊維の低減によるメンテナンス性の向上を図ることができる。
(2)繊維束ガイド32は、粗糸S1に当接する二つの当接部である湾曲部32a及び鍔部32cを有する。これによれば、粗糸S1における湾曲部32a及び鍔部32cの間はテンションの掛かった状態になり易く、粗糸S1におけるテンションの掛かった部分に複数の歯部33aを刺し込むことが容易になる。よって、粗糸S1におけるテンションの掛かっていない部分に複数の歯部33aを刺し込む場合に比べると、複数の歯部33aが粗糸S1に刺し込まれ易くなる。その結果として、粗糸S1が複数の歯部33aによって梳かれ易くなり、粗糸S1を効率良く解撚することができる。
(3)複数の歯部33aからなる歯列は、粗糸S1の流れ方向に複数並んで配置されている。これによれば、ドラフト装置10の駆動に伴い粗糸S1が複数の歯部33aを通過していく際に、複数の歯列によって粗糸S1がさらに梳かれ易くなるため、粗糸S1をさらに効率良く解撚することができる。
(4)複数の歯部33aは、粗糸S1の流れ方向において隣り合う歯列の間で相対的に半ピッチずれて配列されている。これによれば、ドラフト装置10の駆動に伴い粗糸S1が複数の歯部33aを通過していく際に、複数の歯列によって繊維S2が枝分かれし易くなるため、粗糸S1をさらに効率良く解撚することができる。
(5)歯部33aは、粗糸S1に刺し込まれたときに粗糸S1の流れ方向の上流側に配置される稜線331aを有し、稜線331aと突設面33bとがなす粗糸S1の流れ方向の上流側の角度θ1が90度である。これによれば、稜線331aと突設面33bとがなす粗糸S1の流れ方向の上流側の角度θ1が90度よりも大きい場合に比べると、歯部33aの稜線331aが粗糸S1の流れの妨げになり易い。よって、複数の歯部33aによって粗糸S1がさらに梳かれ易くなるため、粗糸S1をさらに効率良く解撚することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 実施形態において、歯部33aの稜線331aと突設面33bとがなす粗糸S1の流れ方向の上流側の角度θ1が90度以下であればよく、例えば、角度θ1が90度よりも小さくてもよい。
○ 実施形態において、歯部33aの稜線331aと突設面33bとがなす粗糸S1の流れ方向の上流側の角度θ1が90度よりも大きくてもよい。
○ 実施形態において、複数の歯部33aは、粗糸S1の流れ方向において隣り合う歯列の間で相対的に半ピッチずれて配列されていなくてもよく、同じピッチで配列されていてもよい。
○ 実施形態において、複数の歯部33aが、粗糸S1の流れ方向に2列だけ並んでいてもよいし、3列だけ並んでいてもよい。また、複数の歯部33aが粗糸S1の流れ方向に5列以上並んでいてもよい。
○ 実施形態において、複数の歯列が、粗糸S1の流れ方向に並んで配置されていなくてもよく、歯列が一列だけ配置されていてもよい。
○ 実施形態において、複数の歯部33aは、少なくとも、粗糸S1の流れ方向に対して交差する方向に並んで配置されていればよく、直交していなくてもよい。
○ 実施形態において、歯部33aにおける突設面33bからの突出長さH1や、繊維束ガイド32及び解撚部材33の配置位置は、粗糸S1の太さH2に応じて適宜変更してもよい。要は、解撚部材33が、繊維束刺込位置へ配置されたときに、複数の歯部33aが粗糸S1を貫通せずに途中まで刺し込まれるようになっていればよい。
○ 実施形態において、解撚部材33は、繊維束開放位置と繊維束刺込位置とに揺動可能に設けられた構成に限らず、例えば、繊維束開放位置と繊維束刺込位置とに直進運動で移動する構成であってもよい。
○ 実施形態において、繊維束は粗糸S1に限らず、スライバであってもよい。例えば、リング精紡機であっても、ドラフト装置として通常の3線式のドラフト装置よりもはるかに大きいドラフト比で繊維束をドラフトするドラフト装置を使用してスライバから糸を紡出するリング精紡機に繊維束供給停止装置30を使用してもよい。
○ 実施形態において、紡機はリング精紡機に限らず、例えば、結束紡績装置やフリクション紡績装置であってもよい。
○ 実施形態において、紡機は粗紡機であってもよい。
S1…繊維束としての粗糸、10…ドラフト装置、14…バックローラ、30…繊維束供給停止装置、31…解撚機構、32…繊維束ガイド、32a…当接部として機能する湾曲部、32c…当接部として機能する鍔部、33a…歯部、33b…突設面、33c…本体部、331a…稜線。

Claims (5)

  1. ドラフト装置に供給される繊維束の供給を停止する紡機の繊維束供給停止装置であって、
    前記ドラフト装置のバックローラよりも前記繊維束の流れ方向の上流で前記繊維束を前記バックローラへガイドする繊維束ガイドと、
    前記繊維束の流れ方向に対して交差する方向に並んで配置される複数の歯部と、を含む解撚機構を備え、
    前記複数の歯部は、前記繊維束ガイドによって前記繊維束の位置が規制された状態の前記繊維束に対して前記繊維束を貫通せずに途中まで刺し込まれることを特徴とする紡機の繊維束供給停止装置。
  2. 前記繊維束ガイドは、前記繊維束に当接する当接部を二つ有し、
    前記二つの当接部は、前記繊維束の流れ方向において間隔を置いて配置されており、
    前記二つの当接部の間で、前記複数の歯部が前記繊維束に刺し込まれることを特徴とする請求項1に記載の紡機の繊維束供給停止装置。
  3. 前記複数の歯部を有する歯列は、前記繊維束の流れ方向に複数並んで配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の紡機の繊維束供給停止装置。
  4. 前記複数の歯部は、前記繊維束の流れ方向において隣り合う歯列の間で相対的に半ピッチずれて配列されていることを特徴とする請求項3に記載の紡機の繊維束供給停止装置。
  5. 前記解撚機構は、前記歯部が突設される平坦面状の突設面を有する本体部を備え、
    前記歯部は、前記繊維束に刺し込まれたときに前記繊維束の流れ方向の上流側に配置される稜線を有し、
    前記稜線と前記突設面とがなす前記繊維束の流れ方向の上流側の角度が90度以下であることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の紡機の繊維束供給停止装置。
JP2015136912A 2015-07-08 2015-07-08 紡機の繊維束供給停止装置 Expired - Fee Related JP6332175B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015136912A JP6332175B2 (ja) 2015-07-08 2015-07-08 紡機の繊維束供給停止装置
EP16175183.9A EP3115489B1 (en) 2015-07-08 2016-06-20 Fiber bundle feed stopping device for spinning frame
ES16175183T ES2854423T3 (es) 2015-07-08 2016-06-20 Dispositivo de interrupción de la alimentación del haz de fibras de una máquina para hilar
CN201610524681.0A CN106337223B (zh) 2015-07-08 2016-07-05 纺纱机的纤维束供给停止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015136912A JP6332175B2 (ja) 2015-07-08 2015-07-08 紡機の繊維束供給停止装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017020123A JP2017020123A (ja) 2017-01-26
JP6332175B2 true JP6332175B2 (ja) 2018-05-30

Family

ID=56137230

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015136912A Expired - Fee Related JP6332175B2 (ja) 2015-07-08 2015-07-08 紡機の繊維束供給停止装置

Country Status (4)

Country Link
EP (1) EP3115489B1 (ja)
JP (1) JP6332175B2 (ja)
CN (1) CN106337223B (ja)
ES (1) ES2854423T3 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7151039B2 (ja) * 2019-06-18 2022-10-12 株式会社豊田自動織機 精紡機
CN110344144A (zh) * 2019-08-13 2019-10-18 上海兰宝传感科技股份有限公司 一种粗纱停喂装置的带齿锁罩

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1305540A (en) * 1919-06-03 Roving-holder
US2734335A (en) * 1956-02-14 Strand interrupting and feeding apparatus
US1103329A (en) * 1913-12-04 1914-07-14 Edward J Vales Roving-stop for spinning-frames.
GB476170A (en) * 1936-05-28 1937-11-29 Fairbairn Lawson Combe Barbour Improvements in rove stop mechanism for spinning, twisting and like machines used inthe preparation of fibrous substances
JPS564727A (en) * 1979-06-20 1981-01-19 Toray Industries Crude yarn and production thereof
JPH06228832A (ja) * 1993-02-02 1994-08-16 Howa Mach Ltd 精紡機の粗糸供給停止装置
EP2520697B1 (en) * 2011-05-06 2014-04-09 Vantex Technologies GmbH Device for stopping a rove supply in a spinning apparatus
JP5979121B2 (ja) * 2013-11-18 2016-08-24 株式会社豊田自動織機 紡機の繊維束供給停止装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN106337223B (zh) 2018-12-07
EP3115489B1 (en) 2020-12-23
CN106337223A (zh) 2017-01-18
ES2854423T3 (es) 2021-09-21
JP2017020123A (ja) 2017-01-26
EP3115489A1 (en) 2017-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6369406B2 (ja) 紡機の繊維束供給停止装置
JP5526885B2 (ja) 紡績ユニット
JP6156503B2 (ja) 紡機におけるドラフト装置
JP5874775B2 (ja) 紡機におけるドラフト装置
JP6332175B2 (ja) 紡機の繊維束供給停止装置
US20100043380A1 (en) Method and apparatus for spinning staple fibres on ring-spinning machines
JP5245027B2 (ja) ほぼ撚りが解かれた繊維材料から編み製品を製造するための方法および編み機
JP2016023391A (ja) 紡績機及び紡績方法
JP6164190B2 (ja) 紡機における特殊糸製造装置
JP2008531862A (ja) フライヤを使用しない紡績方法及びドラフトシステムを有する装置
US20190360130A1 (en) Core yarn comprising core thread with variant drawing, and fabric that is obtained from this core yarn
JP2009062627A (ja) 長短複合交撚糸
JP6358187B2 (ja) 紡機におけるドラフト装置
CN106687628B (zh) 生产包芯纱的设备
JP2010095824A (ja) 複合紡績糸及びその製造方法
TWI736165B (zh) 生產紗的環錠式精紡系統及用於停止長絲被供應至環錠式精紡系統的牽伸階段的方法
JPH02200822A (ja) 複合糸の紡績方法
US718912A (en) Stop-motion for twisting and winding machines.
EP3309099A1 (en) Yarn joining device and spinning machine
JPS62133130A (ja) 特殊糸の紡績方法
JP2019052387A (ja) 紡績機
JP2004316033A (ja) 毛羽伏せ糸の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161208

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180416

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6332175

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees