JP2019052387A - 紡績機 - Google Patents

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幸輔 井島
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Abstract

【課題】 繊維束が自重によってドラフト装置の後方へ抜け落ちることを防止することができる紡績機を提供する。
【解決手段】紡績機1は、 ケンス60からの繊維束Sを案内経路S1に沿って案内する複数のクリール51a、51b、51cと、繊維束Sをドラフトするドラフト装置6と、案内経路S1においてドラフト装置6より上流であって、案内経路S1とは接触しない位置に配置され、案内経路S1から逸脱した繊維束Sと接触するように設けられたストッパー53と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、ケンスからの繊維束を案内する複数のクリールと、繊維束をドラフトするドラフト装置と、を備える紡績機に関する。
従来から、ケンスからの繊維束を案内する複数のクリールと、繊維束をドラフトするドラフト装置と、を備える紡績機が知られている(例えば、特許文献1参照)。ドラフト装置のドラフト動作の停止時に、作業者が、メンテナンス等のために、ドラフト装置のドラフトクレードルを開くことがある。このときに、繊維束の自重又は紡績機自体の振動によって、繊維束がドラフト装置の後方へ抜け落ちることがある。ある紡績ユニットのドラフトクレードルを開いてメンテナンス等を行なう場合、他の紡績ユニットではドラフト装置によるドラフト動作が継続していることが多く、紡績機では振動が発生していることが多い。
特開2013−253359号公報
繊維束がドラフト装置の後方へ抜け落ちた場合、作業者は、繊維束をドラフト装置に再びセットするために、工具を使用したり、機台後方に回って作業したりする必要があった。
本発明の目的は、繊維束が自重によってドラフト装置の後方へ抜け落ちることを防止することができる紡績機を提供することである。
本発明の紡績機は、ケンスからの繊維束を案内経路に沿って案内する複数のクリールと、繊維束をドラフトするドラフト装置と、案内経路においてドラフト装置より上流であって、案内経路とは接触しない位置に配置され、案内経路から逸脱した繊維束と接触するように設けられたストッパーと、を備える。これにより、例えば、繊維束が自重によってドラフト装置の後方へ抜け落ちそうになったとしても、繊維束はストッパーに保持される。したがって、ドラフト装置に繊維束を再びセットする場合であっても、作業者は、繊維束をストッパーからドラフト装置に通すだけの簡単な作業を行なえばよい。紡績機の稼働が停止している時間を最小限に抑えることができ、紡績機全体としての生産性を維持できる。
本発明の紡績機では、ストッパーは、複数のクリールのうち、案内方向における下流側の2つのクリールの間に配置されている。これにより、ドラフト装置に繊維束を再びセットする場合であっても、作業者は、ドラフト装置の近くに配置されたストッパーから繊維束をドラフト装置に通すだけでよく、狭い作業範囲において、効率よく作業することができる。
本発明の紡績機は、複数のクリールを案内経路において個別に支持する、複数の支持部を更に備え、ストッパーは、最下流の前記クリールを支持する支持部に対して取り付けられている。これにより、ドラフト装置の近くにストッパーを配置することができるため、作業性をさらに向上することができる。
本発明の紡績機では、ストッパーは、案内経路の上流に対して傾斜して設けられている。これにより、例えば、繊維束に繊維塊(団子形状、又は他とは異なる撚り形状を有する部分)が含まれている場合に、繊維塊の走行をストッパーにより、さらに確実に阻止することができる。
本発明の紡績機では、ストッパーは、案内経路に対向するように形成された少なくとも1つのスリットを有する。これにより、ストッパーにより、繊維束を確実に保持することができる。
本発明の紡績機では、スリットは、面取りされている。これにより、繊維束がストッパーに擦れたとしても、繊維束が劣化しない。
本発明の紡績機は、ドラフト装置でドラフトされた繊維束に旋回空気流によって撚りを与えて糸を生成する紡績装置と、紡績装置で生成された前記糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、を更に備える。これにより、ドラフト装置に繊維束を再びセットする場合であっても、短時間で繊維束を再びセットできるため、パッケージを効率よく形成することができる。
本発明の紡績機では、繊維束に繊維塊が含まれる場合、繊維塊の走行はストッパーで阻止され、ドラフト装置は、繊維塊が含まれない繊維束をドラフトする。例えば、繊維束の後端に繊維塊が含まれる場合、繊維塊は重力に従って下方に垂れ下がり、ストッパーに引っ掛かり、ストッパーに引っ掛かった繊維塊は繊維束から切り離される。すなわち、繊維塊は、ドラフト装置に侵入しない。これにより、ドラフト装置によりドラフトされた繊維束の品質の低下を防止することができる。また、ドラフト装置が繊維塊により損傷することを回避できる。
本発明の紡績機では、複数のクリールとストッパーは、ドラフト装置に対して機台後方に配置されている。これにより、作業者がドラフト装置に繊維束をセットし難いレイアウトにおいて、繊維束が案内経路から逸脱したとしても、繊維束が確実にストッパーにより保持されるため、作業者は、繊維束を容易に取り扱うことができる。
本発明の一実施形態の紡績機の正面図である。 図1の紡績機の紡績ユニットの側面図である。 図1の紡績機の機台後方部分の側面図である。 最下流のクリール及びストッパーの斜視図である。 一実施形態におけるストッパーの斜視図である。 第1変形例におけるストッパーの斜視図である。 第2変形例におけるストッパーの斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示されるように、紡績機1は、複数の紡績ユニット2と、糸継台車3と、図略の玉揚台車と、第1エンドフレーム4と、第2エンドフレーム5と、を備えている。複数の紡績ユニット2は、一列に配列されている。各紡績ユニット2は、糸Yを生成してパッケージPに巻き取る。ある紡績ユニット2で糸Yが切断されたり、何らかの理由で糸Yが切れたりした場合、糸継台車3は、当該紡績ユニット2で糸継動作を行う。玉揚台車は、ある紡績ユニット2でパッケージPが満巻きになった場合、パッケージPを玉揚げし、新しいボビンBを当該紡績ユニット2に供給する。第1エンドフレーム4には、紡績ユニット2で発生した繊維屑及び糸屑等を回収する回収装置等が収容されている。
第2エンドフレーム5には、紡績機1の各部に供給される圧縮空気(空気)の空気圧を調整して、空気を各部へと供給する空気供給部と、紡績ユニット2の各部に動力を供給するための駆動モータ等が収容されている。第2エンドフレーム5には、機台制御装置(図示省略)と、表示画面5bと、入力キー5cと、が設けられている。機台制御装置は、紡績機1の各部を集中的に管理及び制御する。表示画面5bは、紡績ユニット2の設定内容及び/又は状態に関する情報等を表示することができる。オペレータが入力キー5cを用いて適宜の操作を行うことにより、紡績ユニット2の設定作業を行うことができる。
図1及び図2に示されるように、各紡績ユニット2は、糸Yの走行方向において上流側から順に、ドラフト装置6と、空気紡績装置7と、糸監視装置8と、テンションセンサ9と、糸貯留装置11と、ワキシング装置12と、巻取装置13と、を備えている。ユニットコントローラ10は、所定数の紡績ユニット2ごとに設けられており、紡績ユニット2の動作を制御する。
ドラフト装置6は、スライバ(繊維束)Sをドラフトする。ドラフト装置6は、スライバSの走行方向において上流側から順に、バックローラ対14と、サードローラ対15と、ミドルローラ対16と、フロントローラ対17と、を有している。各ローラ対14,15,16及び17は、ボトムローラと、トップローラと、を有している。ボトムローラは、第2エンドフレーム5に設けられた駆動モータ又は各紡績ユニット2に設けられた駆動モータにより回転駆動される。ミドルローラ対16のトップローラに対しては、エプロンベルト16aが設けられている。ミドルローラ対16のボトムローラに対しては、エプロンベルト16bが設けられている。
トップローラは、図略のドラフトクレードルに取り付けられている。ドラフト装置6によるドラフト動作時、ドラフトクレードルは閉じた位置に位置しており、ボトムローラとフロントローラは接触した状態で回転する。ドラフト装置6のメンテナンス時等においては、作業者によりドラフトクレードルは開いた位置に移動させられ、フロントローラはボトムローラから離間した位置に移動する。これにより、ドラフト装置6によるスライバSのニップ状態が解除される。
空気紡績装置7は、ドラフト装置6でドラフトされた繊維束Fに旋回空気流によって撚りを与えて糸Yを生成する。より詳細には(ただし、図示省略)、空気紡績装置7は、紡績室と、繊維案内部と、旋回空気流発生ノズルと、中空ガイド軸体と、を有している。繊維案内部は、上流側のドラフト装置6から供給された繊維束Fを紡績室内に案内する。旋回空気流発生ノズルは、繊維束Fが走行する経路の周囲に配置されている。旋回空気流発生ノズルから空気が噴射されることにより、紡績室内に旋回空気流が発生する。この旋回空気流によって、繊維束Fを構成する複数の繊維の各繊維端が反転されて旋回させられる。中空ガイド軸体は、糸Yを紡績室内から空気紡績装置7の外部に案内する。
糸監視装置8は、空気紡績装置7と糸貯留装置11との間において、走行する糸Yの情報を監視して、監視した情報に基づいて糸欠陥の有無を検出する。糸監視装置8は、糸欠陥を検出した場合、糸欠陥検出信号をユニットコントローラ10に送信する。糸監視装置8は、糸欠陥として、例えば、糸Yの太さ異常及び/又は糸Yに含有されている異物を検出する。糸監視装置8は、糸切れ等も検出する。テンションセンサ9は、空気紡績装置7と糸貯留装置11との間において、走行する糸Yのテンションを測定し、テンション測定信号をユニットコントローラ10に送信する。糸監視装置8及び/又はテンションセンサ9の検出結果に基づきユニットコントローラ10が異常有りと判断した場合、紡績ユニット2において、糸Yが切断される。具体的には、空気紡績装置7への空気の供給が停止されて、糸Yの生成が中断されることにより、糸Yが切断される。或いは、別途設けられたカッタにより糸Yが切断されるようにしてもよい。
ワキシング装置12は、糸貯留装置11と巻取装置13との間において、糸Yにワックスを付与する。
糸貯留装置11は、空気紡績装置7と巻取装置13との間において、糸Yの弛みを取る。糸貯留装置11は、空気紡績装置7から糸Yを安定して引き出す機能、糸継台車3による糸継動作時等に空気紡績装置7から送り出される糸Yを滞留させて糸Yが弛むのを防止する機能、及び糸貯留装置11よりも下流側の糸Yのテンションの変動が空気紡績装置7に伝わるのを防止する機能を有している。
巻取装置13は、糸YをボビンBに巻き取ってパッケージPを形成する。巻取装置13は、クレードルアーム21と、巻取ドラム22と、トラバースガイド23と、を有している。クレードルアーム21は、ボビンBを回転可能に支持する。クレードルアーム21は、支軸24によって揺動可能に支持されており、ボビンBの表面又はパッケージPの表面を巻取ドラム22の表面に適切な圧力で接触させる。第2エンドフレーム5に設けられた駆動モータ(図示省略)が、複数の紡績ユニット2の巻取ドラム22を一斉に駆動する。これにより、各紡績ユニット2において、ボビンB又はパッケージPが巻取方向に回転させられる。各紡績ユニット2のトラバースガイド23は、複数の紡績ユニット2で共有されるシャフト25に設けられている。第2エンドフレーム5の駆動モータがシャフト25を巻取ドラム22の回転軸方向に往復駆動することによって、回転するボビンB又はパッケージPに対してトラバースガイド23が糸Yを所定幅でトラバースする。
糸継台車3は、ある紡績ユニット2において糸Yが切断されたり、何らかの理由で糸Yが切れたりした場合、当該紡績ユニット2まで走行して、糸継動作を行う。糸継台車3は、糸継装置26と、サクションパイプ27と、サクションマウス28と、を有している。サクションパイプ27は、支軸31によって回動可能に支持されており、空気紡績装置7からの糸Yを捕捉して糸継装置26に案内する。サクションマウス28は、支軸32によって回動可能に支持されており、巻取装置13からの糸Yを捕捉して糸継装置26に案内する。糸継装置26は、案内された糸Y同士の糸継ぎを行う。糸継装置26は、圧縮空気を用いるスプライサ、種糸を用いるピーサー、又は糸Yを機械的に継ぐノッター等である。
糸継台車3が糸継ぎ動作を行うとき、パッケージPを反巻取方向に回転(逆回転)させる。このときには、パッケージPが巻取ドラム22から離間するようにクレードルアーム21がエアーシリンダ(図示省略)によって移動させられ、糸継台車3に設けられた逆回転用ローラ(図示省略)によってパッケージPが逆回転させられる。
次に、図3から図6を参照して、本発明の実施形態の紡績機1が備えるストッパー53ついて、説明する。
紡績機1は、機台後方のケンス設置スペースに配置されたケンス60からの繊維束Sを案内するクリール装置51を備える。紡績機1の機台後方とは、紡績機1に対し、作業者通路が配置される機台前方とは反対側のことである。作業者通路は、例えば、図2において、左側に設けられている。
クリール装置51は、複数のクリール51a、51b、51cを備えている。各クリール51a、51b、51cのそれぞれは、繊維束Sの案内経路S1に沿って、別々の支持部56に固定的に支持されている。しかし、少なくとも1つのクリール51a、51b、51cは、繊維束Sの走行に従って従動回転するように設けられていてもよい。あるいは、少なくとも1つのクリール51a、51b、51cに対して駆動装置を設け、当該クリール51a、51b、51cを積極的に駆動してもよい。
紡績機1は、繊維束Sの案内経路S1とは接触しない位置に配置され、案内経路S1から逸脱した繊維束S(図3において点線で示される繊維束S)と接触するように設けられたストッパー53をさらに備える。ドラフト装置6による通常のドラフト動作時には、ストッパー53は、繊維束Sとは接触しない。ストッパー53が繊維束Sと接触するのは、ドラフト装置6のドラフト動作の中断時に、作業者がドラフト装置6のドラフトクレードルを開けた場合又は、ドラフト装置6のドラフト動作中に繊維塊を有する繊維束Sが案内された場合である。
図5に示すように、ストッパー53には、案内経路S1に対向するように形成された、略V字状の1つのスリット53aが形成されている。これにより、ストッパー53により、繊維束Sを確実に保持することができる。スリット53aは、面取りされている。すなわち、スリット53aは、平滑な表面を有する。これにより、繊維束Sがストッパー53に擦れたとしても、繊維束Sが劣化しない。
作業者がドラフト装置6のドラフトクレードルを開けた場合、繊維束Sが自重によってドラフト装置6の後方へ抜け落ちそうになるが、繊維束Sは、スリット53aに引っ掛かった状態でストッパー53に保持される。したがって、ドラフト装置6に繊維束Sを再びセットする場合であっても、作業者は、繊維束Sをストッパー53からドラフト装置6に通すだけの簡単な作業を行なえばよい。紡績機1の稼働が停止している時間を最小限に抑えることができ、紡績機1全体としての生産性を維持できる。
ドラフト装置6のドラフト動作中に繊維塊を有する繊維束Sが案内された場合、繊維塊は重力に従って下方に垂れ下がってストッパー53のスリット53aに引っ掛かり、繊維塊の走行がストッパー53により阻止される。例えば、繊維束Sの後端に繊維塊が含まれる場合、ストッパー53に引っ掛かった繊維塊は繊維束Sから切り離される。また、繊維束Sの中途部に繊維塊が含まれる場合、ストッパー53により、繊維塊が剥ぎ取られるか、繊維束Sは繊維塊の部分で切断される。ドラフト装置6から繊維束Fが案内されなくなると、空気紡績装置7により糸Yが生成されなくなり、糸Yの生成が中断されることにより、糸が切れる。糸Yが切れたことは、糸監視装置8により検出される。糸Yが切れたことは、テンションセンサ9によっても検出できる。ある紡績ユニット2において糸Yが切れたことが検出されると、当該紡績ユニット2では、ドラフト装置6のドラフト動作、空気紡績装置7による紡績動作、及び巻取装置13による巻取動作が停止される。
本実施形態では、ストッパー53は、複数のクリール51a、51b、51cのうち、案内方向における下流側の2つのクリール51aと51bの間に配置されている。これにより、ドラフト装置6に繊維束Sを再びセットする場合であっても、作業者は、ドラフト装置6の近くに配置されたストッパー53から繊維束Sをドラフト装置6に通すだけでよく、狭い作業範囲において、効率よく作業することができる。
クリール装置51は、複数のクリール51a、51b、51cを案内経路S1において個別に支持する、複数の支持部を更に備えている。紡績機1は、複数の紡績ユニット2のクリール51bをまとめて支持する棒状の支持部と、複数の紡績ユニット2のクリール51cをまとめて支持する棒状の支持部と、を備える。最下流のクリール51aは、各紡績ユニット2に設けられた支持部56に取り付けられている。具体的には、図4に示すように、支持部56は、最下流のクリール51aとストッパー53と、を支持する。これにより、ドラフト装置6の近くにストッパー53を配置できるため、作業性をさらに向上することができる。
ストッパー53は、板金で形成されている。これにより、繊維束Sがストッパー53に接触したとしても、ストッパー53が損傷することがない。例えば、繊維束Sに繊維塊が含まれる場合、ストッパー53に繊維塊が引っ掛かった状態で、繊維束Sがドラフト装置6のドラフト動作により引っ張られることになる。この場合であっても、ストッパー53が板金で形成されているため、ストッパー53が繊維束Sの走行により変形することがない。
繊維束Sに繊維塊が含まれる場合、繊維塊の走行はストッパー53で阻止されるため、ドラフト装置6は、繊維塊が含まれない繊維束Sをドラフトする。これにより、ドラフト装置6によりドラフトされた繊維束Sの品質の低下を防止することができる。その結果、空気紡績装置7により生成される糸Yの品質の低下も防止でき、ひいては巻取装置13により形成されるパッケージPの品質の低下も防止できる。また、繊維塊がドラフト装置6及び空気紡績装置7に侵入することがないため、繊維塊によってドラフト装置6及び空気紡績装置7がダメージを受けることを防止できる。
紡績機1では、クリール装置51とストッパー53は、ドラフト装置6に対して機台後方に配置されている。これにより、作業者がドラフト装置6に繊維束Sをセットし難いレイアウトにおいて、繊維束Sが案内経路S1から逸脱したとしても、繊維束Sが確実にストッパー53により保持されるため、作業者は、繊維束Sを容易に取り扱うことができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
図3では、紡績機1は3つのクリール51a、51b、51cを備えるように図示されているが、紡績機1が備えるクリールの数は4つ以上であってもよい。支持部56は、隣接する2つの紡績ユニット2で共有されていてもよい。
上記実施形態では、ストッパー53は、繊維束Sの案内経路S1に対して垂直に設けられていた。しかし、図3の一点鎖線で示すように、繊維束Sの案内経路の上流に対して傾斜して設けられていてもよい。これにより、例えば、繊維束Sに繊維塊が含まれている場合に、繊維塊の走行をストッパー53により、さらに確実に阻止することができる。
図6に示す第1変形例ように、ストッパー54は、複数のV字形状のスリットを有していてもよい。図7に示す第2変形例のように、ストッパー55は、一定の幅を有する複数のスリットを有していてもよい。
ストッパー53,54,55は、図4から図7では、紡績機1において、片持ち支持されるように示されている。しかし、ストッパー53,54,55は、両持ち支持される構成であってもよい。ストッパー53,54,55を紡績機1に対して取り付ける方法は、ねじ留めであってもよいが、特に限定されない。ストッパー53,54,55は、支持部56とは別の部材により支持されていてもよい。
上記実施形態では、ストッパー53,54,55は、板金で形成されている。しかし、ストッパー53,54,55は、樹脂等、その他の材料により形成されていてもよい。ストッパー53,54,55の基端部にリブ等の補強部を設けてもよい。
ストッパー53は、図3に示す位置よりも上流に配置されていてもよい。例えば、クリール51bと51cの間に設けられていてもよい。ストッパー53は、いずれの位置に配置されていても、繊維束Sの繊維塊を引っ掛けることができる。ストッパー53,54,55は、繊維束Sの案内経路S1に沿って、複数配置されていてもよい。
空気紡績装置は8、繊維束の撚りが空気紡績装置の上流側に伝わるのを防止するために、繊維案内部に保持されて紡績室内に突出するように配置されたニードルを更に備えていてもよい。空気紡績装置8は、そのようなニードルに代えて、繊維案内部の下流側端部によって、繊維束の撚りが空気紡績装置8の上流側に伝わるのを防止するものであってもよい。空気紡績装置は、上記の構成に代えて、互いに反対方向に繊維束に撚りを掛ける一対のエアージェットノズルを備えていてもよい。
紡績ユニット2では、糸貯留装置11が空気紡績装置7から糸Yを引き出す機能を有していたが、デリベリローラとニップローラとで空気紡績装置7から糸Yが引き出されてもよい。デリベリローラとニップローラとで空気紡績装置7から糸Yを引き出す場合、糸貯留装置11の代わりに、吸引空気流で糸Yの弛みを吸収するスラックチューブ又は機械的なコンペンセータ等を設けてもよい。
紡績機1では、機台高さ方向において、上側で供給された糸Yが下側で巻き取られるように各装置が配置されていた。しかし、下側で供給された糸が上側で巻き取られるように各装置が配置されていてもよい。
紡績機1では、ドラフト装置6のボトムローラの少なくとも一つ及びトラバースガイド23が、第2エンドフレーム5からの動力によって(すなわち、複数の紡績ユニット2共通で)駆動されていた。しかし、紡績ユニット2の各部(例えば、ドラフト装置、紡績装置、巻取装置等)が紡績ユニット2ごとに独立して駆動されてもよい。
糸Yの走行方向において、テンションセンサ9が糸監視装置8の上流側に配置されてもよい。ユニットコントローラ10は、1つ紡績ユニット2ごとに設けられてもよい。紡績ユニット2において、ワキシング装置12、テンションセンサ9及び糸監視装置8は、省略されてもよい。
図1では、紡績機1は、チーズ形状のパッケージPを巻き取るように図示されているが、コーン形状のパッケージを巻き取ることも可能である。コーン形状のパッケージの場合、糸のトラバースにより糸の弛みが発生するが、当該弛みは、糸貯留装置11で吸収することができる。各構成の材料及び形状には、上述した材料及び形状に限らず、様々な材料及び形状を採用することができる。
1…紡績機、6…ドラフト装置、7…空気紡績装置、13…巻取装置、14…バックローラ対、15…サードローラ対、16…ミドルローラ対、17…フロントローラ対、S…スライバ(繊維束)、F…繊維束、Y…糸、P…パッケージ、51…クリール装置、51a、51b、51c…クリール、53,54,55…ストッパー、56…支持部、60…ケンス、S1…案内経路。

Claims (9)

  1. ケンスからの繊維束を案内経路に沿って案内する複数のクリールと、
    前記繊維束をドラフトするドラフト装置と、
    前記案内経路において前記ドラフト装置より上流であって、前記案内経路とは接触しない位置に配置され、前記案内経路から逸脱した前記繊維束と接触するように設けられたストッパーと、を備えたことを特徴とする紡績機。
  2. 前記ストッパーは、前記複数のクリールのうち、前記案内方向における下流側の2つの前記クリールの間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の紡績機。
  3. 前記複数のクリールを前記案内経路において個別に支持する、複数の支持部を更に備え、
    前記ストッパーは、最下流の前記クリールを支持する前記支持部に対して取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の紡績機。
  4. 前記ストッパーは、前記案内経路の上流に対して傾斜して設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の紡績機。
  5. 前記ストッパーは、前記案内経路に対向するように形成された少なくとも1つのスリットを有することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の紡績機。
  6. 前記スリットは、面取りされていることを特徴とする請求項4に記載の紡績機。
  7. 前記ドラフト装置でドラフトされた前記繊維束に旋回空気流によって撚りを与えて糸を生成する紡績装置と、
    前記紡績装置で生成された前記糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、を更に備えたことを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の紡績機。
  8. 前記繊維束に繊維塊が含まれる場合、前記繊維塊の走行は前記ストッパーで阻止され、
    前記ドラフト装置は、前記繊維塊が含まれない前記繊維束をドラフトすることを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の紡績機。
  9. 前記複数のクリールと前記ストッパーは、前記ドラフト装置に対して機台後方に配置されていることを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の紡績機。
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