JP2020133037A - ドラフト装置用カバー、ドラフト装置及び紡績機 - Google Patents

ドラフト装置用カバー、ドラフト装置及び紡績機 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ドラフト装置用カバー、ドラフト装置及び紡績機に関する。【解決手段】ドラフト装置用カバー部材200,201は、複数のドラフトローラ対14〜17を有するドラフト装置6のボトムローラ14a、15aと、ボトムローラ14a、15aを駆動するモーターM14,M15と、を接続するタイミングベルトB14,B15をカバーするドラフト装置用カバー部材200,201であって、タイミングベルトB14,B15を収容する収容空間200Sが形成された、一面に開口部200Kを有する略直方体のカバー本体200Hと、カバー本体200Hに設けられたピンP1〜P4と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、ドラフト装置用カバー、ドラフト装置及び紡績機に関する。
従来より、ドラフト装置で繊維束をドラフト(牽伸)するとともに、ドラフトされた繊維束を撚ることで紡績糸を製造する紡績機が知られている(例えば、特許文献1)。ドラフト装置において、バックボトムローラが個別に駆動されるように構成されていることがある。
特開2013−067896号公報
本発明の目的は、ドラフト装置用カバー、ドラフト装置及び紡績機を提供することである。
本発明のドラフト装置用カバーは、複数のドラフトローラ対を有するドラフト装置のドラフトローラと、前記ドラフトローラを駆動するモーターと、を接続するタイミングベルトをカバーするドラフト装置用カバー部材であって、 前記タイミングベルトを収容する収容空間が形成された、一面に開口部を有する略直方体のカバー本体と、前記カバー本体に設けられた位置決め部材と、を備える。
これにより、ドラフト装置用カバーのドラフト装置への取付精度を向上することができる。その結果、カバー本体がタイミングベルト等に接触することを回避できる。
前記ドラフト装置用カバーにおいて、位置決め部材は、カバー本体から突出するピンであっても良い。
これにより、位置決め部材を簡単な構成によって実現することができる。
前記ドラフト装置用カバーにおいて、ピンは、カバー本体の同じ面に対して2つ並んで配置されていても良い。
これにより、カバー本体を2箇所で位置決めするため、ドラフト装置用カバーをドラフト装置に対して正確に位置決めすることができる。
前記ドラフト装置用カバーにおいて、カバー本体は、長さ方向が幅方向よりも長く形成されており、カバー本体の幅方向において、カバー部材を補強する補強部を更に備えていても良い。
これにより、ドラフト装置用カバーが取り付けられるドラフト装置内の2つのドラフトローラ間の距離が短い(ゲージが狭い)場合において、ドラフト装置用カバーをコンパクトに構成しつつ、カバー本体の歪みを防止できる。
前記ドラフト装置用カバーにおいて、補強部は、格子状に形成されていても良い。
これにより、簡単な構成によって、補強部を形成することができる。
前記ドラフト装置用カバーにおいて、補強部は、カバー本体の長さ方向において、2箇所設けられていても良い。
これにより、ドラフト装置用カバーをコンパクトに構成しつつ、カバー本体の歪みを更に防止できる。
前記ドラフト装置用カバーにおいて、カバー本体は光透過性を有する樹脂から構成されていても良い。
これにより、ドラフト装置用カバーの内部の状態をオペレータが目視で確認できるため、例えば、メンテナンスの必要性等を簡単に確認することができる。
前記ドラフト装置用カバーは、カバー本体に配置された取付部材を更に備えていても良い。
これにより、ドラフト装置用カバーをドラフト装置に安定して取り付けることができる。
前記ドラフト装置用カバーにおいて、取付部材は磁石であっても良い。
これにより、工具等を用いることなく、ドラフト装置用カバーをドラフト装置に容易に取り付けることができる。
本発明のドラフト装置は、上記のドラフト装置用カバーと、複数のドラフトローラ対と、ドラフトローラ対のボトムローラを駆動する少なくとも1つのモーターと、ボトムローラとモーターと、を接続するタイミングベルトと、を備え、位置決め部材は、モーターよりもボトムローラの近くに配置されている。
これにより、ボトムローラに対してドラフト装置用カバーを正確に位置決めすることができる。その結果、ドラフト装置用カバーが、ボトムローラに接触することを回避できる。
前記ドラフト装置は、モーターを支持する支持部と、支持部に設けられた金属板と、を備え、磁石は金属板に対して着脱自在に取り付けられていても良い。
これにより、工具等を用いることなく、ドラフト装置用カバーをドラフト装置に容易に取り付けることができる。
前記ドラフト装置において、複数のドラフトローラ対のうちバックボトムローラを駆動する1つのモーターと、複数のドラフトローラ対のうちサードボトムローラを駆動する1つのモーターと、ドラフト装置用カバーを少なくとも2つ備え、ドラフト装置用カバーは、各モーターに対して1つずつ取り付けられていても良い。
これにより、1つのドラフトローラ対毎にドラフト装置用カバーが取り付けられているため、各ドラフトローラ対をドラフト装置用カバーで適切に保護することができる。
本発明の紡績機は、繊維束をドラフトする上記ドラフト装置と、ドラフト装置でドラフトされた繊維束を旋回空気流によって紡績して糸を生成する紡績装置と、紡績装置で生成された糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、を備える。
これにより、ドラフト装置用カバーによってドラフト装置が風綿等の影響を受けることを回避できるため、ドラフト装置によって繊維束を安定してドラフトすることができ、その結果、紡績装置で生成される糸の品質の低下を回避でき、パッケージの品質が低下することも回避できる。
本発明の一実施形態の紡績機の正面図である。 図1の紡績機の紡績ユニットの側面図である。 図2の紡績ユニットが備えるドラフト装置の側面図である。 図3のドラフト装置の一部の斜視図である。 第1実施形態に係るドラフト装置用カバー部材の斜視図である。 第2実施形態に係るドラフト装置用カバー部材の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1に示されるように、紡績機(糸巻取機)1は、複数の紡績ユニット(糸巻取ユニット)2と、糸継台車(作業台車)3と、玉揚台車(図略)と、第1エンドフレーム4と、第2エンドフレーム5と、を備えている。複数の紡績ユニット2は、一列に配列されている。各紡績ユニット2は、糸Yを生成してパッケージPに巻き取る。ある紡績ユニット2で糸Yが切断されたり、何らかの理由で糸Yが切れたりした場合、糸継台車3は、当該紡績ユニット2で糸継動作を行う。玉揚台車は、ある紡績ユニット2でパッケージPが満巻きになった場合、パッケージPを玉揚げし、新しいボビンBを当該紡績ユニット2に供給する。第1エンドフレーム4には、紡績ユニット2で発生した繊維屑及び糸屑等を回収する回収装置と、糸継台車3に吸引空気流を発生させる吸引空気源等が収容されている。
第2エンドフレーム5には、紡績機1の各部に供給される圧縮空気(空気)の空気圧を調整して、空気を各部へと供給する空気供給部と、紡績ユニット2の各部に動力を供給するための駆動モーター等が収容されている。第2エンドフレーム5には、機台制御装置(制御部)100と、表示部102と、入力部104、が設けられている。機台制御装置100は、紡績機1の各部を集中的に管理及び制御する。表示部102は、紡績ユニット2の設定内容及び/又は状態に関する情報等を表示することができる。オペレータが入力部104を用いて適宜の操作を行うことにより、紡績ユニット2の設定作業を行うことができる。
図1及び図2に示されるように、各紡績ユニット2は、糸Yの走行方向において上流側から順に、ドラフト装置6と、空気紡績装置7と、糸監視装置8と、テンションセンサ9と、糸貯留装置11と、ワキシング装置12と、巻取装置13と、を備えている。ユニットコントローラ(制御部)10は、所定数の紡績ユニット2ごとに設けられており、紡績ユニット2の動作を制御する。
ドラフト装置6は、スライバ(繊維束)Sをドラフトして繊維束Fを生成する。具体的には、ドラフト装置6は、スライバSの走行方向において上流側から順に、トランペット77と、バックローラ対14と、サードローラ対15と、ミドルローラ対16と、フロントローラ対17と、を有している。バックローラ対14は、バックボトムローラ14aと、バックトップローラ14bと、を備える。サードローラ対15は、サードボトムローラ15aと、サードトップローラ15bと、を備える。ミドルローラ対16は、ミドルボトムローラ16aと、ミドルトップローラ16bと、を備える。フロントミドルローラ対17は、ミドルボトムローラ17aと、ミドルトップローラ17bと、を備える。ミドルボトムローラ16aには、エプロンベルト18aが設けられている。ミドルボトムローラ16bに対しては、エプロンベルト18bが設けられている。
ドラフト装置6は、各トップローラを回転可能に支持するドラフトクレードル71と、ドラフトクレードル71を開閉可能に支持する開閉支軸72と、を備える。
バックボトムローラ14aは、モーターM14で回転駆動される。サードボトムローラ15aは、モーターM15で回転駆動される。本実施形態では、モーターM14,M15は、例えば、ステップモーターである。モーターM14,M15は他のモーターであってもよい。ミドルボトムローラ16aは、他の紡績ユニット2のミドルボトムローラ16aと接続されており、第2エンドフレーム5内に設けられた共通の駆動モーターによって一斉に回転駆動される。フロントボトムローラ17aも他の紡績ユニット2のフロントボトムローラ17aと接続されており、第2エンドフレーム5内に設けられた共通の駆動モーターによって一斉に回転駆動される。
バックボトムローラ14aは、支持部66により支持されている。サードボトムローラ15aは、支持部67により支持されている。ミドルボトムローラ16aは、支持部68により支持されている。フロントボトムローラ17aは、支持部69により支持されている。
空気紡績装置7は、ドラフト装置6でドラフトされた繊維束Fに旋回空気流によって撚りを与えて糸Yを生成する。
糸監視装置8は、空気紡績装置7と糸貯留装置11との間において、走行する糸Yの情報を監視して、監視した情報に基づいて糸欠陥の有無を検出する。糸監視装置8は、糸欠陥を検出した場合、糸欠陥検出信号をユニットコントローラ10に送信する。糸監視装置8は、糸欠陥として、例えば、糸Yの太さ異常及び/又は糸Yに含有されている異物を検出する。糸監視装置8は、糸切れ等も検出する。
テンションセンサ9は、空気紡績装置7と糸貯留装置11との間において、走行する糸Yのテンションを測定し、テンション測定信号をユニットコントローラ10に送信する。
糸監視装置8及び/又はテンションセンサ9の検出結果に基づきユニットコントローラ10が異常有りと判断した場合、紡績ユニット2において、糸Yが切断される。具体的には、空気紡績装置7への空気の供給が停止されて、糸Yの生成が中断されることにより、糸Yが切断される。或いは、別途設けられたカッタにより糸Yが切断されるようにしてもよい。
ワキシング装置12は、糸貯留装置11と巻取装置13との間において、糸Yにワックスを付与する。
糸貯留装置11は、空気紡績装置7と巻取装置13との間において、糸Yを貯留する。糸貯留装置11は、外周面に糸Yが巻かれることにより糸Yを貯留する糸貯留ローラを備えている。糸貯留装置11は、空気紡績装置7から糸Yを安定して引き出す機能、糸継台車3による糸継動作時等に空気紡績装置7から送り出される糸Yを滞留させて糸Yが弛むのを防止する機能、及び糸貯留装置11よりも下流側の糸Yのテンションの変動が空気紡績装置7に伝わるのを防止する機能を有している。
巻取装置13は、糸YをボビンBに巻き取ってパッケージPを形成する。巻取装置13は、クレードルアーム21と、巻取ドラム22と、トラバースガイド23と、を有している。クレードルアーム21は、ボビンBを回転可能に支持する。クレードルアーム21は、支軸24によって揺動可能に支持されており、ボビンBの表面又はパッケージPの表面を巻取ドラム22の表面に適切な圧力で接触させる。第2エンドフレーム5に設けられた駆動モータ(図略)が、複数の紡績ユニット2の巻取ドラム22を一斉に駆動する。これにより、各紡績ユニット2において、ボビンB又はパッケージPが巻取方向に回転させられる。各紡績ユニット2のトラバースガイド23は、複数の紡績ユニット2で共有されるシャフト25に設けられている。第2エンドフレーム5の駆動モーターがシャフト25を巻取ドラム22の回転軸方向に往復駆動することによって、回転するボビンB又はパッケージPに対してトラバースガイド23が糸Yを所定幅でトラバースする。
糸継台車3は、ある紡績ユニット2において糸Yが切断されたり、何らかの理由で糸Yが切れたりした場合、駆動モーター18により走行輪を回転駆動することにより当該紡績ユニット2まで走行して、糸継動作を行う。糸継台車3は、糸継装置26と、サクションパイプ(捕捉装置)27と、サクションマウス(捕捉装置)28と、を有している。
サクションパイプ27は、支軸27aによって回動可能に支持されており、捕捉位置に移動して空気紡績装置7からの糸Yを捕捉し、糸案内位置に移動して糸継装置26に糸Yを案内する。サクションマウス28は、支軸28aによって回動可能に支持されており、捕捉位置へ移動して巻取装置13からの糸Yを捕捉し、目標位置へ移動して糸継装置26に糸Yを案内する。糸継装置26は、案内された糸Y同士の糸継ぎを行う。糸継装置26による糸継ぎの後、サクションパイプ27が待機位置に、サクションマウス28は原点位置へ戻る。糸継装置26は、圧縮空気を用いるスプライサ又は糸Yを機械的に継ぐノッター等である。
以下、本実施形態のベルトカバー(ドラフト装置用カバー)200,201について説明する。ベルトカバー200は、バックボトムローラ26に対して取り付けられる。ベルトカバー201は、ミドルボトムローラ25に対して取り付けられる。この点以外、ベルトカバー200と201の構成は略同じであるため、以下の説明では、ベルトカバー200を代表例として説明する。
バックボトムローラ14aの回転軸にはプーリーが取り付けられている。モーターM14の駆動軸にもプーリーが取り付けられている。この2つのプーリーに対して、タイミングベルトB14が架け渡されている。サードボトムローラ15aの回転軸にはプーリーが取り付けられている。モーターM15の駆動軸にもプーリーが取り付けられている。この2つのプーリーに対して、タイミングベルトB15が架け渡されている。
ベルトカバー200は、バックボトムローラ14aのプーリーと、モーターM14のプーリーと、タイミングベルトB14と、をカバーするように、支持部66に対して取り付けられる。
ベルトカバー200は、光透過性を有する樹脂製のカバー本体200Hと、ピンP1,P2と、ワッフルリブ200A,200Bと、磁石200Mと、収容空間200Sと、開口部200Kと、を備えている。
カバー本体200Hは、略直方体に形成されている。カバー本体200Hは、長さ方向(高さ方向;2つのプーリーが配置されている方向)が幅方向(略ドラフト方向)よりも長い。カバー本体200Hの内部は空洞であり、タイミングベルトB14等を収容する収容空間200Sが形成されている。カバー本体200Hのうち、機台外側とは反対側の面(支持部66に対向する面)には開口部200Kが形成されている。
カバー本体200Hのうち、モーターM14のプーリーを収容する部分とは反対側の端部には、2つのピンP1,P2が離れた状態で同じ側に配置されている。2つのピンP1,P2を支持部66に設けられた被位置決め部材(図略)に対して位置を合わせることによって、タイミングベルトB14に対するベルトカバー200の位置を定めることができる。
ワッフルリブ200A,200Bは、カバー本体200Hの開口部200Kとは反対側の面に設けられている。ワッフルリブ200A、200Bは、幅方向が長さ方向よりも長い。ワッフルリブ200A,200Bは、格子状であり、凹凸によって構成されている。ワッフルリブ200A,200Bを設けることによりカバー本体200Hに歪みが発生し難くなるため、ワッフルリブ200A,200Bを設けない場合に比べて、カバー本体200Hの厚さを薄くすることができる。
ワッフルリブ200Aと200Bとの間には磁石200Mが設けられている。ベルトカバー200がドラフト装置6に取り付けられた状態では、磁石200Mは支持部66の金属板66Mと接続されている。
このようなベルトカバー200が取り付けられたドラフト装置6において、オペレータは、ベルトカバー200を通して、タイミングベルトB14等の状態を目視で確認することがある。本実施形態では、カバー本体200Hが光透過性を有する樹脂から構成されているため、オペレータは、ベルトカバー200を取り外すことなく、タイミングベルトB14等の状態(ベルトカバー200内部の状態)を確認することができる。
オペレータがメンテナンス(例えば、タイミングベルトB14の交換)が必要と判断した場合、オペレータは少なくとも当該タイミングベルトB14が設けられている紡績ユニット2の運転を停止させる。そして、オペレータは、工具を用いることなく、ベルトカバー200を紡績ユニット2(ドラフト装置6)から取り外す。そして、タイミングベルトB14の交換を行なった後、ベルトカバー200を紡績ユニット2に再び取り付ける。このとき、オペレータは、ピンP1,P2を利用してベルトカバー200の位置を合わせた後、磁石200Mが金属板66Mに接触するようにする。これにより、ベルトカバー200は紡績ユニット2に対して再び取り着いた状態となる。
次に、図6を参照して、第2実施形態に係るベルトカバー200Xについて説明する。ベルトカバー200Xは、薄板カバー200Yを備える点が少なくとも第1実施形態とは異なる。薄板カバー200Yを取り付けるために、カバー本体には抜き孔が形成されている。薄板カバー200Yは、例えば両面テープによってカバー本体に固定されている。
第1実施形態では、薄板カバー200Yが設けられていないため、第2実施形態に比べて、カバー本体200H全体の視認性が向上している。これにより、オペレータはベルトカバー200が搭載されているドラフト装置7において、メンテナンスを適切に実施することができる。
第1実施形態では、薄板カバー200Yを取り付けるための抜き孔も形成されていない。その結果、第1実施形態のベルトカバー200は第2実施形態のベルトカバー200Xに比べて歪み難い。これにより、第1実施形態のベルトカバー200の位置決め精度も第2実施形態のベルトカバー200Xよりも高い。
図6にはワッフルリブが図示されていないが、ベルトカバー200Xにもワッフルリブが設けられていてもよい。
以上説明したように、本実施形態のベルトカバー200は、複数のドラフトローラ対を有するドラフト装置7のバックボトムローラ26と、バックボトムローラ26を駆動するモーター26Mと、を接続するタイミングベルト26Bをカバーするベルトカバー200であって、タイミングベルト26Bを収容する収容空間200Sが形成された、一面に開口部200Kを有する略直方体のカバー本体200Hと、カバー本体200Hに設けられたピンP1,P2と、を備える。
これにより、ベルトカバー2000のドラフト装置7への取付精度を向上することができる。その結果、カバー本体200Hがタイミングベルト200B等に接触することを回避できる。
ベルトカバー200において、ピンP1,P2は、カバー本体200Hの同じ面に対して2つ並んで配置されていても良い。
これにより、カバー本体200Hを2箇所で位置決めするため、ベルトカバー200をドラフト装置7に対して正確に位置決めすることができる。
ベルトカバー200において、カバー本体200Hは、長さ方向が幅方向よりも長く形成されており、カバー本体200Hの幅方向において、ベルトカバー200を補強するワッフルリブ200A,200Bを更に備えていても良い。
これにより、ベルトカバー200が取り付けられるドラフト装置7内の2つのドラフトローラ間の距離が短い(ゲージが狭い)場合において、ベルトカバー200をコンパクトに構成しつつ、カバー本体200Hの歪みを防止できる。
ベルトカバー200において、ワッフルリブ200A,200Bは、格子状に形成されていても良い。
これにより、簡単な構成によって、ワッフルリブ200A,200Bによって補強部を形成することができる。
ベルトカバー200において、ワッフルリブ200A,200Bは、カバー本体200Hの長さ方向において、2箇所設けられていても良い。
これにより、ベルトカバー200をコンパクトに構成しつつ、カバー本体200Hの歪みを更に防止できる。
ベルトカバー200において、カバー本体200Hは光透過性を有する樹脂から構成されていても良い。
これにより、ベルトカバー200の内部の状態をオペレータが目視で確認できるため、例えば、メンテナンスの必要性等を簡単に確認することができる。
ベルトカバー200は、カバー本体200Hに配置された磁石200Mを更に備えていても良い。
これにより、ベルトカバーをドラフト装置に安定して取り付けることができる。さらに、工具等を用いることなく、ベルトカバー200をドラフト装置7に容易に取り付けることができる。
本実施形態のドラフト装置7は、上記のベルトカバー200と、複数のドラフトローラ対と、ドラフトローラ対の少なくともバックボトムローラ26を駆動するモーター26Mと、バックボトムローラ26とモーター26Mと、を接続するタイミングベルト26Bと、を備え、ピンP1,P2は、モーター26Mよりもバックボトムローラ26の近くに配置されている。
これにより、バックボトムローラ26に対してベルトカバー200を正確に位置決めすることができる。その結果、ベルトカバー200が、バックボトムローラ26に接触することを回避できる。
ドラフト装置7は、モーター26Bを支持する支持部66と、支持部66に設けられた金属板66Mと、を備え、磁石200Mは金属板66Mに対して着脱自在に取り付けられていても良い。
これにより、工具等を用いることなく、ベルトカバー200ーをドラフト装置7に容易に取り付けることができる。
ドラフト装置7において、複数のドラフトローラ対のうちバックボトムローラ26を駆動する1つのモーター26Mと、複数のドラフトローラ対のうちサードボトムローラ27を駆動する1つのモーター27Mと、2つのベルトカバー200,201とを備え、ベルトカバー200,201は、各モーター26M,27Mに対して1つずつ取り付けられていても良い。
これにより、1つのドラフトローラ対毎にベルトカバー200、201が取り付けられているため、各ドラフトローラ対をベルトカバー200,201で適切に保護することができる。
本実施形態の紡績機1は、繊維束6をドラフトする上記ドラフト装置7と、ドラフト装置7でドラフトされた繊維束8を旋回空気流によって紡績して糸10を生成する紡績装置9と、紡績装置9で生成された糸10を巻き取ってパッケージ45を形成する巻取装置70と、を備える。
これにより、ベルトカバー200,201によってドラフト装置7が風綿等の影響を受けることを回避できるため、ドラフト装置7によって繊維束6を安定してドラフトすることができ、その結果、紡績装置9で生成される糸10の品質の低下を回避でき、パッケージ45の品質が低下することも回避できる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態では、バックボトムローラ26とサードボトムローラ27に対してベルトカバー200,201が設けられていた。しかし、ベルトカバーは、何れか1つのボトムローラに対してのみ設けられていてもよい。また、ミドルボトムローラ28が各紡績ユニット2で独立して駆動される構成の場合には、ミドルボトムローラ28に対してもベルトカバーを取り付けてもよい。さらに、フロントボトムローラ29が各紡績ユニット2で独立して駆動される構成の場合には、フロントボトムローラ29に対してもベルトカバーを取り付けてもよい。すなわち、少なくとも何れか1つのボトムローラに対してベルトカバーを取り付けてもよい。
上記実施形態では、位置決め部材をピンP1,P2,P3,P4で構成した。しかし、本発明の位置決め部材はピンに限定されず、他の形状等から構成されていてもよい。また、各ベルトカバー200,201に設ける位置決め部材の数は、上記実施形態のように2つに限定されず、1つ又は3つ以上でもよい。
上記実施形態では、補強部としてワッフルリブ200A,200Bが設けられている。しかし、補強部はワッフルリブ等の格子状以外の構成であってもよい。補強部がワッフルリブである場合であっても、図示されている形状には限定されない。すなわち、格子の数は図示の数に限定されない。補強部は、カバー本体200Hと一体的に形成されていてもよいし、カバー本体201Hとは別の材質から形成されていてもよい。
上記実施形態では、各ベルトカバー200(201)に対して2つの補強部が形成されている。しかし、各ベルトカバー200(201)には1つ又は3つの補強部が形成されていてもよい。さらに、補強部はベルトカバー200(201)の開口部200Kとは反対側の面の前面に設けられていてもよい。また、ベルトカバー200と201に形成される補強部の個数は同数でなくてもよい。例えば、ベルトカバー200には2つの補強部を設け、ベルトカバー201には1つの補強部を設けてもよく、その逆でもよい。さらに、少なくとも何れか1つのベルトカバー200と201において、補強部は設けられていなくてもよい。
上記実施形態では、カバー本体200Hは、光透過性を有する樹脂(例えば、透明、又は略透明な樹脂)から形成されていた。しかし、カバー本体200Hは、光透過性を有さない樹脂(例えば、不透明な樹脂)から形成されていてもよい。
上記実施形態では、取付部材として磁石200Mがカバー本体200Hに設けられていたしかし、取付部材は、他の構成であってもよく、例えば、螺子でベルトカバー200(201)を支持部66(67)に対して取り付けてもよい。この場合、磁石200Mは設けられていなくてもよいし、設けられていてもよい。
ドラフト装置6の代わりに、コーミングローラを設け、空気紡績装置7は、コーミングローラから供給される繊維束に撚りを与えて糸Yを生成してもよい。
空気紡績装置7は、上記の構成に代えて、互いに反対方向に繊維束に撚りを与える一対のエアージェットノズルを備えていてもよい。
紡績ユニット2では、ドラフト装置6と空気紡績装置7の代わりにオープンエンド紡績装置(ロータ式紡績装置)を設けてもよい。オープンエンド紡績装置とは、コーミングローラ又は空気流によってスライバSの繊維を分離し、分離繊維を高速回転しているロータ内に空気流によって搬送し、ロータの内壁で繊維を収束させる装置である。収束された繊維がオープンエンド紡績装置から引き出されることにより、糸Yが生成される。
紡績ユニット2では、糸貯留装置11が空気紡績装置7から糸Yを引き出す機能を有していたが、デリベリローラとニップローラとで空気紡績装置7から糸Yが引き出されてもよい。デリベリローラとニップローラとで空気紡績装置7から糸Yを引き出す場合、糸貯留装置11の代わりに、吸引空気流を用いたスラックチューブ又は機械的なコンペンセータ等を設けてもよい。
紡績ユニット2では、糸継装置26により2つの糸端を接続する構成に代えて、パッケージPからの糸Yを空気紡績装置7に挿入し、ドラフト装置6のドラフト動作と空気紡績装置7の紡績動作を開始することにより、空気紡績装置7からの糸YとパッケージPの糸Yとを接続(ピーシング)してもよい。
紡績機1では、機台高さ方向において、上側で供給された糸Yが下側で巻き取られるように各装置が配置されていた。しかし、下側で供給された糸が上側で巻き取られるように各装置が配置されていてもよい。
紡績機1では、ドラフト装置6のボトムローラの少なくとも一つ及びトラバースガイド23が、第2エンドフレーム5からの動力によって(すなわち、複数の紡績ユニット2共通で)駆動されていた。しかし、紡績ユニット2の各部(例えば、ドラフト装置、紡績装置、巻取装置等)が紡績ユニット2ごとに独立して駆動されてもよい。
糸Yの走行方向において、テンションセンサ9が糸監視装置8の上流側に配置されてもよい。ユニットコントローラ10は、1つ紡績ユニット2ごとに設けられてもよい。紡績ユニット2において、ワキシング装置12、テンションセンサ9及び糸監視装置8は、省略されてもよい。糸Yにワックスを付与しない場合には、ワキシング装置12を省略せずに、ワキシング装置12からワックスのみを取り外してもよい。
図1では、紡績機1は、チーズ形状のパッケージPを巻き取るように図示されているが、コーン形状のパッケージを巻き取ることも可能である。コーン形状のパッケージの場合、糸Yのトラバースにより糸Yの弛みが発生するが、当該弛みは、糸貯留装置11で吸収することができる。各構成の材料及び形状には、上述した材料及び形状に限らず、様々な材料及び形状を採用することができる。
1・・・紡績機、2・・・紡績ユニット、6・・・ドラフト装置、7・・・紡績装置、14a・・・バックボトムローラ(ドラフトローラ),15a・・・ミドルボトムローラ(ドラフトローラ)、B14,B15・・・タイミングベルト、M14,M15・・・モーター、66・・・支持部、66M・・・金属板、13・・・巻取装置、200A,200B・・・ワッフルリブ(補強部)、200,201・・・ベルトカバー(ドラフト装置用カバー)、200H・・・カバー本体、200K・・・開口部、200M・・・磁石(取付部材)、200S・・・収容空間、P1,P2,P3,P4・・・ピン(位置決め部材)、Y・・・糸、P・・・パッケージ。

Claims (13)

  1. 複数のドラフトローラ対を有するドラフト装置のドラフトローラと、前記ドラフトローラを駆動するモーターと、を接続するタイミングベルトをカバーするドラフト装置用カバー部材であって、
    前記タイミングベルトを収容する収容空間が形成された、一面に開口部を有する略直方体のカバー本体と、
    前記カバー本体に設けられた位置決め部材と、を備える、ドラフト装置用カバー部材。
  2. 前記位置決め部材は、前記カバー本体から突出するピンである、請求項1に記載のドラフト装置用カバー。
  3. 前記ピンは、前記カバー本体の同じ面に対して2つ並んで配置されている、請求項2に記載のドラフト装置用カバー。
  4. 前記カバー本体は、長さ方向が幅方向よりも長く形成されており、
    前記カバー本体の幅方向において、前記カバー部材を補強する補強部を更に備え、請求項1から3の何れか一項に記載のドラフト装置用カバー。
  5. 前記補強部は、格子状に形成されている、請求項4に記載のドラフト装置用カバー。
  6. 前記補強部は、前記カバー本体の長さ方向において、2箇所設けられている、請求項4又は5に記載のドラフト装置用カバー。
  7. 前記カバー本体は光透過性を有する樹脂から構成されている、請求項1から6の何れか一項に記載のドラフト装置用カバー。
  8. 前記カバー本体に配置された取付部材を更に備える、請求項1から7何れか一項に記載のドラフト装置用カバー。
  9. 前記取付部材は磁石である、請求項8に記載のドラフト装置用カバー。
  10. 請求項1から9の何れか一項に記載のドラフト装置用カバーと、
    複数のドラフトローラ対と、前記ドラフトローラ対のボトムローラを駆動する少なくとも1つのモーターと、前記ボトムローラと前記モーターと、を接続するタイミングベルトと、を備え、
    前記位置決め部材は、前記モーターよりも前記ボトムローラの近くに配置されている、ドラフト装置。
  11. 前記モーターを支持する支持部と、
    前記支持部に設けられた金属板と、を備え、
    前記磁石は前記金属板に対して着脱自在に取り付けられる、請求項10に記載のドラフト装置。
  12. 前記複数のドラフトローラ対のうちバックボトムローラを駆動する1つの前記モーターと、
    前記複数のドラフトローラ対のうちサードボトムローラを駆動する1つの前記モーターと、
    前記ドラフト装置用カバーを少なくとも2つ備え、
    前記ドラフト装置用カバーは、各前記モーターに対して1つずつ取り付けられている、請求項10又は11に記載のドラフト装置。
  13. 繊維束をドラフトする、請求項10から12の何れか一項に記載のドラフト装置と、
    前記ドラフト装置でドラフトされた前記繊維束を旋回空気流によって紡績して糸を生成する紡績装置と、
    前記紡績装置で生成された前記糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、を備える紡績機。
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