JP6331639B2 - 焼結原料配合方法 - Google Patents

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Description

本発明は、鉱山で採掘・選鉱する際に大量に発生する粉鉱石を多量に配合して混合、造粒し、その後、焼成して塊成化する焼結鉱の製造方法に関し、特に、造粒後の擬似粒子の強度を高めるとともに、焼成時の通気性を改善することにより、焼結鉱の生産性および成品歩留を向上させ、高炉で使用する際の耐還元粉化性等の品質に優れた焼結鉱を製造するための焼結鉱の製造方法に関する。
高炉製鉄法の主原料として使用される焼結鉱は、鉱山で採掘・選鉱する際に大量に発生する粒径が約10mm以下の粉鉱石(粗粒鉱粉;シンターフィード)を主原料に、製鉄プロセスで発生する製鉄ダスト、焼結反応に必要とされる副原料として、焼結鉱の塩基度(CaO/SiO2)、SiO2、MgO含有量が目標とするレベルになるように添加する石灰石、珪石、ドロマイト、蛇紋岩等の副原料、および、燃料としてコークス粉、無煙炭等の炭材を配合して、適量の水分を加えて混合、造粒したものを焼結して製造されている。粉鉱石に副原料および炭材等を配合して、適量の水分を加えて混合・造粒したものは擬似粒子と呼ばれ、一般的に粒径約0.2mm以下の粉粒子が粒径1〜3mmの核粒子に付着している粒子である。乾燥した擬似粒子の平均粒径は、2〜3mm程度である。
焼結工程は、この擬似粒子をドワイトロイド式焼結機に装入して、点火炉内でバーナーにより原料充填ベッド表層の炭材に点火し、下方に向けて空気を吸引することによって炭材の燃焼を促進させ、燃焼点を上方から下方に移動させながら擬似粒子を加熱焼成する工程である(非特許文献1、参照)。
焼結工程は、下方に向けて空気を吸引することから、原料充填ベッド内に微粉が多いと目詰まりを起こす等して通気が悪くなり、炭材の燃焼速度が遅くなって、焼結鉱の生産効率が低下するという問題がある。そこで、焼結原料に良好な造粒性を与え、原料充填ベッド内に微粉量を低減するために、焼結原料に粘結剤や分散剤を添加する方法が検討されている。良好な造粒性とは、粒径が小さい擬似粒子量が少ないことであり、例えば、擬似粒子の乾燥粒度で粒径が0.25mm未満の擬似粒子の占める割合が配合原料全体に対して10mass%以下となることである。
焼結鉱の生産性、成品および品質の向上の点から、焼結用原料を造粒して得られる擬似粒子が具備すべき基本要件としては、以下の三つが挙げられる。
(1)核粒子に対する粉粒子の付着量が多いこと。
(2)焼結パレットに装入時に擬似粒子が崩壊しないこと。
(3)焼結過程、特に乾燥帯および湿潤帯においても粒子が崩壊せずに通気性を確保できること。
従来の焼結原料の造粒性を向上させる方法としては、焼結原料に粘結剤としてベントナイト、リグニン亜硫酸塩(廃パルプ液)、デンプン、コーンスターチ、ゼラチン、ショ糖、糖蜜、水ガラス、セメント、廃トナー等を添加して造粒する方法(特許文献1、2、参照)や分散剤を添加して造粒する方法等(特許文献3〜5、参照)が知られており、その際の擬似粒子化の改善等が検討されている。
特許文献1には、粘結剤として廃トナーを添加する方法が開示されているが、有機系高分子化合物を粘結剤として利用する方法は、製造コストが高くなるという問題があり、廃トナーを添加する方法では、顔料などの不要成分が含まれるなどの問題があった。
特許文献2には、粘結剤としてスターチ、天然および合成ゴム、植物糖およびシロップ、デクストリン等のスターチゴム、糖蜜などの、精糖所からの副産物および廃棄物、動物性および植物性にかわ、ゼラチン、高分子電解質などの合成ポリマー、ポリエチレングリコール、ポリビニールアセテート、ポリビニルアルコールのような物質、ワックスのうちの1又は複数種を添加する方法が開示されているが、これらも製造コストが高くなるという問題があった。
特許文献3には特定濃度の分散剤および/または特定濃度の界面活性剤を含有する水を用いた焼結原料の前処理方法が記載されており、分散剤としてはマレイン酸系重合体、スチレンスルホン酸系重合体等が記載されている。
特許文献3には、分散剤として平均分子量2000〜20000のアクリル酸系重合体、マレイン酸系重合体、スチレンスルホン酸系重合体を含有する水を用いた焼結原料の前処理方法が記載されている。
特許文献4には、スルホン酸基(−SO3H)、−SO3Mで表わされる塩(Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属)、硫酸エステル基(−OSO3H)、−OSO3Mで表わされる塩(Mはアルカリ金属、アルカリ土類金属)から選ばれる少なくとも1種を分子構造中に含む低分子界面活性剤であって分子量が320〜450のものを含有する水を用いた焼結原料の前処理方法が記載されている。
これらの分散剤(界面活性剤)は合成高分子であり、高価なことから、焼結原料の製造コストが高くなるという問題があった。また、これらの分散剤(界面活性剤)の効果は原料の粒度だけでなく、成分(鉱物相)の影響を受けるという問題があった。さらに、焼結工程では充填ベッド表層中の炭材に点火し、下方に向けて空気を吸引しながら焼結を行うため、原料造粒時に添加された水分は炭材が燃焼している燃焼帯の下部に凝縮し、湿潤帯が形成されるが、分散剤を使うと湿潤帯において分散剤が機能し、擬似粒子の強度が維持できないという問題があった。
特開2003−147446号公報 特表平5−9601号公報 特開昭59−50129号公報 特開2004−076137号公報 特開2013−170307号公報 特開2010−96592号公報
ふぇらむ,Vol.1(1996)No.10,pp34−40 粘土ハンドブック 第二版,p3,技報堂出版(1994) JIS M 8706:鉄鉱石及び還元鉄−ふるい分けによる粒度分布の測定方法 坂本登、他4名、「高炉用新塊成鉱の製造条件に関する基礎検討および品質の評価」、鉄と鋼、社団法人 日本鉄鋼協会、第73年(1987)第11号、p62 JIS M 8212 鉄鉱石中―全鉄定量方法 JIS M 8212 鉄鉱石中の酸化第一鉄定量方法
本発明は、上記従来技術の現状を鑑みて、鉄鉱石など焼結配合原料が含有する水中でふるい分けを行った際に分離される粒径が20μm以下の微粒子を焼結原料の造粒時に有効に利用するための鉄鉱石の配合を行うことにより、造粒で得られる擬似粒子の強度を向上させ、焼結時の生産性および成品歩留を向上させると共に品質に優れた焼結鉱を製造するための焼結鉱の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、その本発明の要旨とするところは、以下の通りである。
(1)焼結鉱製造の鉄含有主原料と、焼結反応に必要とされる焼結鉱製造の副原料と、熱源として固体燃料を混合した焼結配合原料に水を加えて混練・造粒する焼結原料の事前処理方法において、
前記焼結配合原料を水中でふるい分けを行った際に分離される粒径が20μm以下の微粒子量のうち、固体燃料以外の成分量が前記焼結配合原料に対して質量比で10%以上、かつ、前記粒径が20μm以下の微粒子量に含まれるゲーサイト{FeO(OH)}の量が、前記粒径が20μm以下の微粒子の総質量に対して質量比で20%以上となるように配合することを特徴とする焼結原料の配合方法。
)前記鉄含有主原料と前記副原料を水中でふるい分けを行った際に分離される20μm以下の微粒子の化学分析を行ってAl含有量(T.Al)を求め、さらに熱重量測定を行って110から380の温度範囲において観測される質量減少率と、380から590℃の温度範囲において観測される質量減少率を測定し、380から590の温度範囲において観測される質量減少率をカオリン{Al2Si25 (OH)4}の脱水による質量減少率として、脱水量からカオリン量WKAOを算出し、元素分析から求められたT.Alから前記カオリンを構成するAl量を減じた残りのAl量をギブサイト{Al(OH)3}を構成するAlとしてギブサイト量WGIBを算出し、熱重量測定における110から380の温度範囲において観測される質量減少率から、前記ギブサイトの脱水による質量減少率を減じた質量減少率をゲーサイト{FeO(OH)}の脱水による質量減少率としてゲーサイト量WGOEを算出し、前記ゲーサイト量WGOEに基づいて、前記鉄含有主原料の配合質量比を決定することを特徴とする()に記載の焼結原料の配合方法。
)前記WKAO(mass%)、WGIB(mass%)、WGOE(mass%)は、下記(1)式、(2)式および(3)式に基づいて算出することを特徴とする()に記載の焼結原料の配合方法。
KAO=ΔTG380-590/k1 ・・・(1)
GIB={T.Al−(WKAO×k2)}×k3 ・・・(2)
GOE={ΔTG110-380−(WGIB×k4)}/k5 ・・・(3)
ただし、上記ΔTG380-590およびΔTG110-380は、熱重量測定における380から590、および110から380の各温度範囲において観測される質量減少率(mass%)、T.Alは、元素分析によって予め測定しておいたAl含有率(mass%)を示す。
なお、上記(1)〜(3)式に用いたk1からk5の係数は、以下の式量の計算から求められる。
1:2H2O/Al2Si25(OH)4≒0.13957
2:2Al/Al2Si25 (OH)4≒0.20903
3:Al(OH)3/Al≒2.891
4:3H2O/2Al(OH)3≒0.11548
5:H2O/2FeO(OH)≒0.10138
本発明によれば、
1)粘結剤を使用せずに核粒子に対する粉粒子の付着量を増加させ、粒径が0.25mm未満の擬似粒子量を10mass%以下に低減できる。
2)分散剤を使用しないため、湿潤帯における擬似粒子の強度を維持できる。
以上により、焼結ベッド内の微粉量を減少し、湿潤帯における擬似粒子の強度を維持することによって、焼成時の通気性を改善し、焼結鉱の生産性を向上することは、工業的に非常に有用である。
擬似粒子の構造を模式的に示した図である。 (a)は配合原料に水を添加して造粒した擬似粒子の乾燥粒度分布である。(b)は(a)の配合原料の16mass%を占める粉鉱石Aを予め粉砕して配合し、水を添加して造粒した擬似粒子の乾燥粒度分布である。
以下に本発明の詳細を説明する。
鉄鉱石等の鉱物は、粒径によって水を保持する能力が異なる。国際土壌学会では、土壌を構成する鉱物の粒径が2μm以下を粘土、2〜20μmをシルト、20〜200μmを細砂、200〜2000μm(0.2〜2mm)を粗砂、2mm以上を礫に分類している(非特許文献2、参照)。ここで言う粒径は、湿式ふるい分け(非特許文献3、参照)等、水中で測定した粒径(真粒度)である。
水との相互作用については、礫は水をほとんど保持せず、粗砂と細砂は毛管力によって孔隙内に水を保持し、シルトは水を含むと凝集して土塊を形成するとされている。粘土はコロイド的性格、すなわち水の中に分散する性質があり、適度な水分で粘性や可塑性を示す。礫同士は水を介しても付かないが、粗砂と細砂は、粒子間に水があると粒子同士が付き、ある程度形が維持される。ただし、乾燥して粒子間の水が無くなると、粒子はバラバラになる。一方、シルトは乾燥してもある程度凝集した形が維持され、粘土の場合は、湿った状態の形が乾燥してもそのまま残る。すなわち、粒径が20μm以上の粒子だけでは粒子の凝集構造を維持できないが、粒子間の空隙を20μm以下の微粒子が埋めると、乾燥しても凝集構造を維持できる強度が発現する。本発明は、このような20μm以下の微粒子の凝集作用を利用することに着想したものである。
焼結鉱製造の鉄含有主原料である粉鉱石、および石灰石、ドロマイト、珪石、蛇紋岩等の焼結反応に必要とされる副原料は、各々粒度分布を持っており、粒子の表面に細かい微粉がまぶり付いている。粒径が20μm以下の微粒子は、通常凝集しやすいために見掛けの粒径は20μm以上となり、乾式でふるい分けても20μmはほとんどふるい分けられない。しかし、湿式でふるい分けると、20μm以下の微粒子も大量にある水の中に分散するため、ふるい分けることができる。このような20μm以下の微粒子の凝集性を利用すれば、焼結用配合原料の造粒性を良好にすることができる。
図1(a)は、20μm以下の微粒子量が配合原料の20mass%の時の擬似粒子、図1(b)は、微粒子量が配合原料の5mass%の時の擬似粒子を模式的に示したものである。微粒子量が配合原料の20mass%の時は、図1(a)に示すように、微粒子4の凝集作用によって、核粒子1の回りに粒径が細砂に相当する粉粒子3が取り込まれ、厚い付着粉層2が形成される。一方、微粒子量が5mass%と少ないと、図1(b)に示すように、核粒子1のまわりの付着粉層2に取り込まれる粉粒子3の量が少なくなり、また、核粒子に取り込まれなかった粉粒子が、粒径が小さい擬似粒子5のようになり、擬似粒子の平均粒径を小さくし、通気を低下させる。
図2(a)は、水中でふるい分けを行った際に分離される粒径が20μm以下の微粒子量が19mass%である粉鉱石Aを、粉鉱石Aの割合が16mass%となるように配合した原料に、水を添加して造粒した擬似粒子の乾燥粒度分布を示す。この配合原料全体を水中でふるい分けを行った際に分離される粒径が20μm以下の固体燃料以外の微粒子量は8.5mass%であった。図2(b)は、粉鉱石Aを予め粉砕して配合し、水を添加して造粒した擬似粒子の乾燥粒度分布である。ここで、粉砕後の粉鉱石Aは、水中でふるい分けを行った際に分離される粒径が20μm以下の微粒子量が43mass%で、配合原料全体の20μm以下の固体燃料以外の微粒子量は12.4mass%あった。配合原料をそのまま造粒した図2(a)の平均粒径は2.6mm、0.25mm以下の微粉量は13mass%であるが、粉鉱石Aを予め粉砕して同じく16mass%配合した図2(b)の平均粒径は3.0mm、0.25mm以下の微粉量は7mass%である。配合原料中の微粒子量が増加すると、明らかに擬似粒子の付着粉層が厚くなり、擬似粒子乾燥粒度の0.25mm以下の微粉量を10mass%以下にすることができる。
表1に各種鉄鉱石を湿式でふるい分けて20μm以下と20〜63μmに整粒し、直径1cmのペレットに成形したものの圧潰強度を示す。ペレットは、湿式で整粒した鉄鉱石を一旦乾燥し、改めて適度な水を加えてペレットに成形した。成形したペレットは、105℃で12時間乾燥した後に室温まで冷却し、圧潰強度を測定した。また、整粒して乾燥した鉄鉱石の一部は、化学分析と熱分析を行って、ゲーサイト量とヘマタイト量を算出した。ゲーサイト量は後述の(1)〜(3)式に基づいて算出した。ヘマタイト量は、JIS M 8212(非特許文献5、参照)およびJIS M 8213(非特許文献6、参照)によって鉄鉱石中の全鉄量(T.Fe)と酸化第一鉄量(FeO)を分析し、FeOをマグネタイトに換算して、T.Feからマグネタイトとゲーサイトを構成するFeを減算し、残りのFeをヘマタイトを構成するFeとしてヘマタイト量を算出した。
表1からわかるように、何れの鉄鉱石においても、20〜63μmは適度な水を加えるとペレットに成形できるが、105℃で12時間乾燥するとペレット形状が維持できなくなり、圧潰強度を測定することができなかった。20μm以下の微粒子だけで成形したものは、乾燥後もペレット形状が維持でき、圧潰強度を測定できた。20μm以下の微粒子ペレットの圧潰強度は、微粒子中のゲーサイト量が20mass%以下では変わらないが、20mass%を超えると、ゲーサイト量が増えるに従って強くなった。ゲーサイトは、水酸基(‐OH)を持つことから水との親和性が高く、水を含んだ時の粘性がヘマタイトより強いために、同じ微粒子でもヘマタイトより乾燥後の圧潰強度が強くなるものと思われる。
次に、鉄鉱石AとIの20μm以下と20〜63μmの粒子を混合してペレットを成形し、圧潰強度を測定した。このペレットは、図1の付着粉層2に相当する。
ペレットの成形方法および圧潰強度の測定方法は、表1に示した各鉱石の20μm以下と20〜63μmの粒子のペレット成形方法、圧潰強度の測定方法と同じである。
表2に圧潰強度測定結果を示す。表1に示したように、粒径が20μm以下の微粒子量が0mass%の時は圧潰強度が測定できないが、微粒子量が5mass%でも0.1N/個程度で非常に弱い。微粒子量が10mass%以上になると、圧潰強度は1N/個を超え、強度が発現する。また、ゲーサイト含有量が多い鉄鉱石Aの微粒子を使った方が、圧潰強度が高い。
本発明の焼結原料配合方法は、以上の実験結果に基づいて見出されたものである。即ち、本発明は第1に、鉄含有主原料と、焼結反応に必要とされる副原料と、熱源としての固体燃料を混合した焼結配合原料に水を加えて混練・造粒する焼結原料の事前処理方法において、前記焼結配合原料を水中でふるい分けを行った際に分離される粒径が20μm以下の微粒子量のうち、固体燃料以外の成分量が前記焼結配合原料に対して質量比で10%以上となるように配合することを特徴とする。
焼結配合原料を水中でふるい分けを行った際に分離される粒径が20μm以下の微粒子量のうち、固体燃料以外の成分が配合原料に対して質量比で10%以上となるように配合するには、予め配合原料各々の湿式粒度分布を測定し、粒径が20μm以下の量(mass%)を求め、粒径が20μm以下の微粒子量のうち、固体燃料以外の成分が配合原料に対して質量比で10%以上となるように配合原料を選択し、配合比率を決定すれば良い。あるいは、配合原料の主たる成分である鉄鉱石の一部を粉砕し、粒径が20μm以下の微粒子量を増加させて、固体燃料以外の微粒子量が配合原料に対して質量比で10%以上となるようにしても良い。固体燃料には無煙炭や粉コークスが用いられるが、これらは炭素質であり、疎水性であるために、粒径が20μm以下であっても造粒性には寄与しない。また、擬似粒子が焼結するメカニズムは、付着粉層中のヘマタイトが、石灰石が熱分解して生成するCaOと反応して低融点のカルシウムフェライト融液を生成し、このカルシウムフェライトが核粒子を同化して焼結する(非特許文献4、参照)。従って、付着粉層を形成する微粒子は、鉄鉱石の微粒子であることが好ましい。
前述のとおり、表1において20μm以下の微粒子だけで成形した微粒子ペレットの圧潰強度は、微粒子中のゲーサイト量が20mass%以下では変わらないが、20mass%を超えると、ゲーサイト量が増えるに従って強くなった。ゲーサイトは、水酸基(‐OH)を持つことから水との親和性が高く、水を含んだ時の粘性がヘマタイトより強いために、同じ微粒子でもヘマタイトより乾燥後の圧潰強度が強くなるものと思われる。
そこで本発明は第2に、焼結配合原料のうち前記鉄含有主原料と前記副原料を水中でふるい分けを行った際に分離される粒径が20μm以下の微粒子の総質量に対するゲーサイト{FeO(OH)}の量が質量比で20%以上となるように配合原料および配合質量比を選択することを特徴とする。具体的には、焼結配合原料のうち前記鉄含有主原料と前記副原料を水中でふるい分けを行った際に分離される粒径が20μm以下の微粒子について、当該微粒子中に含まれるゲーサイト量を、当該微粒子の総質量で除して100倍した値が質量比で20%以上となるように配合原料および配合質量比を選択する。
20μm以下の微粒子中のゲーサイト量を20%以上とすることによる効果は、後述の表4を用いた実施例においても説明する。
尚、鉄鉱石等の鉄含有主原料の配合比率は、配合前の各鉄含有主原料を水中で篩分け、粒径が20μm以下の量(焼結配合原料総質量に対するmass%)を求め、さらに化学分析と熱分析を行って、鉄含有主原料と副原料の粒径が20μm以下の微粒子に含まれるゲーサイト量(20μm以下の微粒子総質量に対するmass%)を求め、これらの量に基づいて決定することができる(特許文献6参照)。以下、特許文献6に記載されたゲーサイト量の算出方法について具体的に説明する。
特許文献6では、鉄鉱石の主要鉱物をFe34、Fe23、FeO(OH)とカオリン、カオリン以外のAl鉱物、カオリン以外のSi鉱物とし、カオリン以外のAl鉱物をギブサイト、カオリン以外のSi鉱物を石英と仮定して、熱重量測定結果(TG曲線)を用いてこれらの鉱物含有量を定量する方法を検討している。
110から380℃で観測される質量減少は、主にゲーサイト(FeO(OH))の脱水と考えられるが、ギブサイトが共存すると、同じ領域で質量減少を示す。カオリンを定量し、カオリン以外のAl鉱物をギブサイトとしてTGの110から380℃の質量減少からギブサイトの関与を除き、ゲーサイト量を求める。そして、380から590℃で観測される質量減少は、主にカオリンの脱水による質量減少と考えられる。以上の考え方に基づいて、ゲーサイト量WGOEを以下の手順で算出することができる。以下、評価対象は、鉄含有主原料と副原料を水中でふるい分けを行った際に分離される粒径が20μm以下の微粒子である。
鉄含有主原料と副原料を水中でふるい分けを行った際に分離される20μm以下の微粒子の化学分析を行ってAl含有量(T.Al)を求める。次に、同じ20μm以下の微粒子について熱重量測定を行って110℃±5℃から380℃±10℃の温度範囲において観測される質量減少率(ΔTG110-380)と、380℃±10℃から590℃±10℃の温度範囲において観測される質量減少率(ΔTG380-590)を測定する。質量減少率ΔTG380-590をカオリン{Al2Si25(OH)4}の脱水による質量減少率(脱水量)とする。この脱水量からカオリン量WKAOを算出する。
元素分析から求められたT.Alから、前記カオリンを構成するAl量を減じた残りのAl量を、ギブサイト{Al(OH)3}を構成するAlとする。これから、ギブサイト量WGIBを算出する。熱重量測定における110℃±5℃から380℃±10℃の温度範囲において観測される質量減少率(ΔTG110-380)から、前記ギブサイトの脱水による質量減少率を減じた質量減少率が、ゲーサイト{FeO(OH)}の脱水による質量減少率であると考えられる。以上から、ゲーサイト量WGOEを算出することができる。
こうして算出した20μm以下の微粒子中のゲーサイト量WGOEが、20μm以下の微粒子総質量に対して質量比で20%以上になるように鉄含有主原料の配合質量比を決定すれば、乾燥後の圧潰強度が強くなる。
具体的には、WKAO(mass%)、WGIB(mass%)、WGOE(mass%)は、下記(1)式、(2)式および(3)式に基づいて算出することができる。ここでmass%は、鉄含有主原料と副原料を水中でふるい分けを行った際に分離される粒径が20μm以下の微粒子の総質量に対する質量比である。
鉄鉱石中のカオリン量WKAOは、熱重量測定法(TG)によって、380℃±10℃から590℃±10℃間の質量減少率(ΔTG380-590)(mass%)から以下の式(1)によって求められる。k1は2H2O/Al2Si25(OH)4から求めた係数である。
KAO=ΔTG380-590/k1 ・・・(1)
鉄鉱石中のAl鉱物は、カオリンとそれ以外の鉱物に分けられ、本発明ではカオリン以外のAl鉱物をギブサイトと仮定している。ギブサイトの量WGIBは、T.Alから前記カオリンを構成するAl量を減じた残りのAlをギブサイト{Al(OH)3}を構成するAlとして、下記(2)式からギブサイト量WGIBを算出する。ここで、k3はAl(OH)3/Alから求めた係数である。ただし、T.Alは、元素分析によって予め測定しておいたAl含有率(mass%)を示す。
GIB={T.Al−(WKAO×k2)}×k3 ・・・(2)
ゲーサイト量WGOEは、熱重量測定における110℃±5℃から380℃±10℃の温度範囲において観測される質量減少率(ΔTG110-380)(mass%)から、前記ギブサイトの脱水による質量減少を減じた質量減少をゲーサイト{FeO(OH)}の脱水による質量減少として、下記(3)式から算出する。ここで、k4は3H2O/2Al(OH)3、k5はH2O/2FeO(OH)から求めた係数である。
GOE={ΔTG110-380−(WGIB×k4)}/k5 ・・・(3)
なお、上記(1)〜(3)式に用いたk1からk5の係数は、以下の式量(化学式の中に含まれている原子の原子量の総和)の計算から求められる。
1:2H2O/Al2Si25(OH)4≒0.13957
2:2Al/Al2Si25(OH)4≒0.20903
3:Al(OH)3/Al≒2.891
4:3H2O/2Al(OH)3≒0.11548
5:H2O/2FeO(OH)≒0.10138
以下に、本発明の効果を実施例により説明する。なお、本発明は、以下に示した実施例のみに限定されず、上述した本発明の目的および技術思想に反しない限り、以下の条件以外においても効果が得られるものであることは、言うまでもない。
本発明における効果は、表3に示す配合割合で調製した焼結原料の焼結鍋試験をすることによって焼結速度、歩留を求め、生産率から評価した。表3に示す配合原料中の粒径20μm以下の微粒子量は、湿式のふるい分けで測定した微粒子量(焼結配合原料総質量に対する質量比)である。また、粒径20μm以下微粒子中ゲーサイト量(粒径20μm以下の微粒子総質量に対する質量比)は、化学分析と熱分析から前記(1)〜(3)式に基づいてもとめた。
具体的には、表3に示す配合原料70kgをドラムミキサーに投入し、回転速度24min-1で1分間予備撹拌した後に、所定の水分を添加してさらに同回転速度で5分間回転して造粒物(擬似粒子)を得る。造粒した配合原料のうち、1kgを105℃で12時間乾燥した後に室温まで冷却して得られた乾燥擬似粒子のなかで、粒径が0.25mm以下の量を測定した。
残りの擬似粒子は、50kgスケールの鍋試験にて焼結を行い、焼結鉱を得た。該試験の条件は、焼結鍋は直径300mm、高さ600mm、層厚550mmとし、吸引負圧を9.8kPa(一定)とした。得られた焼結鉱のうち50kgを2mの高さから鉄板上に5回落下させたときの粒径5mm以上の粒度を有する粒子の割合を測定することにより成品歩留を評価した。
生産率は、以下の式
生産率(t/day/m2)=成品歩留評価後の粒径5mm以上の粒度を有する粒子の総質量(t)/焼結時間(day)/焼結鍋の表面積(m2;一定)
より算出した。成品歩留評価後の粒径5mm以上の粒度を有する粒子の総質量は、成品歩留(mass%)と鍋試験焼結鉱量(kg)をt(トン)に換算し、焼結時間は鍋試験の焼結時間(min)をdayに換算して用いた。
評価結果を表4に示す。表4からわかるように、本発明の実施例1〜7によれば焼結時の通気が改善され、焼結鉱の生産率に優れた効果を発揮することがわかる。成品歩留は焼結鉱の強度を指標とするものであり、焼結鉱の強度は、Al23等配合原料の成分の影響を受ける。一方、焼結時間は通気の影響を受け、粒径の細かい粒子が擬似粒子の付着粉層に取り込まれないと通気が悪化し、焼結時間が長くなる。生産率は、成品歩留に比例し、焼結時間に反比例する。表3において、配合原料の化学成分はほぼ一定なために成品歩留にほとんど差異はない。しかしながら、同じ配合原料でも、固体燃料以外の配合原料中の粒径20μm以下微粒子量が10mass%を超える本発明は、細かい粒子が擬似粒子の付着粉層に取り込まれ、通気が改善されて焼結時間が短くなり、生産率が向上する。
また、固体燃料以外の配合原料中の粒径20μm以下微粒子量が10mass%を超えると通気が改善されるが、微粒子中のゲーサイト量が20mass%以上になると、さらに通気が良くなって、生産率が高くなる。固体燃料以外の配合原料中の粒径20μm以下微粒子量が10mass%以下の比較例1〜5は、実施例1〜6に比べて焼結時間が1min以上長くなり、生産率が低下するが、微粒子中のゲーサイト量が20mass%以下(比較例1、4、5)では、さらに焼結時間が長くなる。表4において、20μm以下微粒子中ゲーサイト量が20mass%以下の実施例3、4、5に比べて20mass%以上の実施例1、2、6、7は、明らかに乾燥擬似粒子0.25mm以下量が少なく、焼結時間も短くなっているため、生産率も高い。
実施例と比較例の生産率は2t/day/m2程度の差であるが、率では約5%に相当し、向上効果は大きい。なお、本発明では特殊な薬剤などを使用しないため、焼結の品質は通常の焼結鉱と同等であり、高炉での使用において全く問題は無い。
1:核粒子
2:付着粉層
3:粉粒子
4:微粒子
5:粒径が小さい擬似粒子

Claims (3)

  1. 焼結鉱製造の鉄含有主原料と、焼結反応に必要とされる焼結鉱製造の副原料と、熱源としての固体燃料を混合した焼結配合原料に水を加えて混練・造粒する焼結原料の事前処理方法において、
    前記焼結配合原料を水中でふるい分けを行った際に分離される粒径が20μm以下の微粒子量のうち、固体燃料以外の成分量が前記焼結配合原料に対して質量比で10%以上、かつ、前記粒径が20μm以下の微粒子量に含まれるゲーサイト{FeO(OH)}の量が、前記粒径が20μm以下の微粒子の総質量に対して質量比で20%以上となるように配合することを特徴とする焼結原料の配合方法。
  2. 前記鉄含有主原料と前記副原料を水中でふるい分けを行った際に分離される20μm以下の微粒子の化学分析を行ってAl含有量(T.Al)を求め、さらに熱重量測定を行って110から380の温度範囲において観測される質量減少率と、380から590の温度範囲において観測される質量減少率を測定し、380から590の温度範囲において観測される質量減少率をカオリン{Al2Si25(OH)4}の脱水による質量減少率として、脱水量からカオリン量WKAOを算出し、元素分析から求められたT.Alから前記カオリンを構成するAl量を減じた残りのAl量をギブサイト{Al(OH)3}を構成するAlとしてギブサイト量WGIBを算出し、熱重量測定における110から380の温度範囲において観測される質量減少率から、前記ギブサイトの脱水による質量減少率を減じた質量減少率をゲーサイト{FeO(OH)}の脱水による質量減少率としてゲーサイト量WGOEを算出し、前記ゲーサイト量WGOEに基づいて、前記鉄含有主原料の配合質量比を決定することを特徴とする請求項に記載の焼結原料の配合方法。
  3. 前記WKAO(mass%)、WGIB(mass%)、WGOE(mass%)は、下記(1)式、(2)式および(3)式に基づいて算出することを特徴とする請求項に記載の焼結原料の配合方法。
    KAO=ΔTG380-590/k1 ・・・(1)
    GIB={T.Al−(WKAO×k2)}×k3 ・・・(2)
    GOE={ΔTG110-380−(WGIB×k4)}/k5 ・・・(3)
    ただし、上記ΔTG380-590およびΔTG110-380は、熱重量測定における380から590、および110から380の各温度範囲において観測される質量減少率(mass%)、T.Alは、元素分析によって予め測定しておいたAl含有率(mass%)を示す。
    なお、上記(1)〜(3)式に用いたk1からk5の係数は、以下の式量の計算から求められる。
    1:2H2O/Al2Si25(OH)4≒0.13957
    2:2Al/Al2Si25(OH)4≒0.20903
    3:Al(OH)3/Al≒2.891
    4:3H2O/2Al(OH)3≒0.11548
    5:H2O/2FeO(OH)≒0.10138
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