JP6331499B2 - 共焦点計測装置の光軸調整方法、共焦点計測システム、プログラム、及び、プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

共焦点計測装置の光軸調整方法、共焦点計測システム、プログラム、及び、プログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、共焦点計測装置の光軸調整方法、共焦点計測装置の光軸調整を支援するための共焦点計測システム、プログラム、及び、プログラムを記録した記録媒体に関する。
対象物の変位を高精度に計測する計測装置の1つに、特許文献1に記載された共焦点計測装置がある。当該共焦点計測装置は、複数の波長の光を対象物に照射し、対象物の表面上で合焦する光の波長において強度がピークとなることを利用して、対象物の変位を高精度に計測する。このような計測装置を対向して配置すれば、対象物の寸法(厚み)を計測することができる。しかし、対向する2つの共焦点計測装置の対物レンズの光軸を正確に一致させておく必要がある。
このような光軸の調整において、作業者は、紙などの部材を2つの対向するセンサヘッド間に挟む。そして、作業者は、2つの計測装置の光源を点灯させ、部材に写される2つの光源からの光のスポットの重なり面積が最も大きくなるように、センサヘッドの位置姿勢を調整する。このように、目視にて調整を行うことが従来おこなわれている。
特開2012−208102号公報
しかし、このような調整方法を、計測精度が高い共焦点計測装置に適用すると、計測精度に対して光軸のずれによる誤差が大きくなり、計測に悪影響を及ぼしてしまう。よって、従来よりもさらに高精度に、対向する2つの共焦点計測装置の光軸を一致させる必要がある。
したがって、本発明の目的は、対向する2つの共焦点計測装置の光軸を高精度に一致させる光軸調整方法を提供することにある。また、本発明の目的は、対向する2つの共焦点計測装置の光軸を高精度に一致させる光軸調整方法を支援する共焦点計測システム、プログラム、及び、プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
本発明の第1の態様における光軸調整方法は、以下の第1〜第4ステップを含む。第1ステップでは、第1共焦点計測装置の投光部が、光学パラメータの値が互いに異なる複数種類の光を含む検出光を発する。第2ステップでは、第2共焦点計測装置の計測部が検出光の強度を計測する。第3ステップは、光学パラメータに対する検出光の強度の分布において、検出光の強度がピークとなる、2つのピーク値を検出する。第4ステップは、2つのピーク値が第1ピーク値と第2ピーク値とを含む場合、第1ピーク値に対応する光学パラメータの第1パラメータ値と第2ピーク値に対応する光学パラメータの第2パラメータ値とが互いに近づき、第1パラメータ値と第2パラメータ値とが一致するまで、第1共焦点計測装置及び第2共焦点計測装置のうちの少なくとも一方の筐体を移動させる。
本発明の第2の態様における共焦点計測システムは、第1計測装置と、第2計測装置と、調整手段と、を備える。第1計測装置は、光学パラメータの値が互いに異なる複数種類の光を含む検出光を発する。第2計測装置は、検出光の強度を計測する。調整手段は、第1計測装置の第1光軸と第2計測装置の第2光軸とを調整する。
本発明の第3の態様における共焦点計測プログラムは、共焦点光学系を利用して対象物の変位を計測する、互いに異なる第1計測装置及び第2計測装置と通信可能なコンピュータに所定の手順を実行させるプログラムである。当該所定の手順は、以下の第1〜第5ステップを含む。第1ステップは、第1計測装置の投光部に、光学パラメータの値が互いに異なる複数種類の光を含む検出光を出力させる。第2ステップは、第2計測装置の計測部に検出光の強度を計測させる。第3ステップは、第2計測装置の計測部によって計測された、検出光の強度と、検出光の強度に対応する光学パラメータの値とを取得する。第4ステップは、光学パラメータに対する検出光の強度の分布において、検出光の強度がピークとなる、2つのピーク値を検出する。第5ステップは、2つのピーク値に対応する光学パラメータの2つのパラメータ値から、第1計測装置の第1光軸と第2計測装置の第2光軸との位置関係に関する指標を報知する。
本発明の第4の態様における共焦点計測プログラムは、共焦点光学系を利用して対象物の変位を計測する、互いに異なる第1計測装置及び第2計測装置と通信可能なコンピュータに所定の手順を実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。当該所定の手順は、以下の第1〜第5ステップを含む。第1ステップは、第1計測装置の投光部に、光学パラメータの値が互いに異なる複数種類の光を含む検出光を出力させる。第2ステップは、第2計測装置の計測部に検出光の強度を計測させる。第3ステップは、第2計測装置の計測部によって計測された、検出光の強度と、検出光の強度に対応する光学パラメータの値とを取得する。第4ステップは、光学パラメータに対する検出光の強度の分布において、検出光の強度がピークとなる、2つのピーク値を検出する。第5ステップは、2つのピーク値に対応する光学パラメータの2つのパラメータ値から、第1計測装置の第1光軸と第2計測装置の第2光軸との位置関係に関する指標を報知する。
第1の態様に係る光軸調整方法は、光学パラメータに対する検出光の強度のピークが1つとなるまで、共焦点計測装置の筐体を移動させる。したがって、対向する2つの共焦点計測装置の光軸を高精度に一致させることができる。
第2〜第4の態様に係る共焦点計測システム、プログラム、及び、記録媒体は、第1光軸と第2光軸との位置関係に相当する指標を作業者に報知する。したがって、作業者は、2つの共焦点計測装置の光軸が高精度で一致する状態を検知することができる。
第1の実施形態に係る共焦点計測システムの外観構成図である。 第1の実施形態に係る共焦点計測システムの内部構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る第1共焦点計測装置において採用されている第1センサヘッドの共焦点光学系の構成を示す模式図である。 目視による光軸調整がなされた後の第1センサヘッドと第2センサヘッドの一例である。 本実施形態に係る光軸調整方法のフローチャートである。 図4のように第1センサヘッドと第2センサヘッドとが配置された場合の光学パラメータに対する検出光の強度を表す。 報知装置の表示部が表示する画面の一例である。 報知装置の表示部が表示する画面の一例である。 第2の実施形態に係る共焦点計測システムの全体構成図である。
<第1の実施形態>
図1は、第1の実施形態に係る共焦点計測システム1の外観構成図である。図2は、共焦点計測システム1の内部構成を示すブロック図である。
図1に示すように、共焦点計測システム1は、第1共焦点計測装置100と、第2共焦点計測装置200と、報知装置300とを備える。第1共焦点計測装置100は、共焦点の光学系を有する第1センサヘッド110と、光ファイバ150を介して光学的に接続された第1コントローラ160とを含む。第2共焦点計測装置100は、共焦点の光学系を有する第2センサヘッド210と、光ファイバ250を介して光学的に接続された第2コントローラ260とを含む。第2センサヘッド210は、第1センサヘッド110に対向して配置されている。第1共焦点計測装置100及び第2共焦点計測装置200は、共焦点光学系を利用して、第1センサヘッド110と第2センサヘッド210との間に配置された対象物20の変位を計測する。
第1共焦点計測装置100と第2共焦点計測装置200では、対象物20を測定するために、各センサヘッド110、210の光軸が一致するように調整される。各センサヘッド110、210の光軸が目視によって大体等しくなったときは、図1(a)のように、2つのパラメータ値で受光強度がピークとなる。各センサヘッド110、210の光軸が完全に一致するように調整されると、図1(b)のように、受光強度がピークとなるパラメータ値が1つとなる。
図2に示すように、第1センサヘッド110は、第1筐体111と、第1回折レンズ112と、第1対物レンズ114と、第1集光レンズ116とを備える。第1筐体111は、ステージ105に固定される。ステージ105は、図1に示されているx方向、y方向、z方向に対する移動機構を有する。作業者は、ステージ105を操作することによって、第2共焦点計測装置200に対する第1共焦点計測位置100の位置、姿勢を調整することができる。
第1回折レンズ112は、後述する複数の波長の光を出射する光源(たとえば、白色光源)から出射する光に、光軸方向に沿って色収差を生じさせる光学素子である。ここで、光源から出射する光のことを、検出光とも呼ぶ。第1回折レンズ112の焦点距離は、第1回折レンズ112から第1対物レンズ114までの距離と、第1対物レンズ114の焦点距離との差より大きい。第1回折レンズ112は、レンズの表面に、たとえばキノフォーム形状あるいはバイナリ形状(ステップ形状、階段形状)などの微細な起伏形状を周期的に形成するか、光の透過率を周期的に変更する振幅型のゾーンプレートを形成してある。なお、第1回折レンズ112の構成は、上記の記載の構成に限定されるものではない。
第1対物レンズ114は、第1回折レンズ112で色収差を生じさせた光を対象物20に集光する光学素子である。ここで、第1共焦点計測装置100が対象物20の変位を計測することが可能な範囲を第1検出領域11と呼ぶこととする。図1に示すように、第1検出領域11は、第1筐体111の外側にある。第1対物レンズ114は、第1検出領域11に、光源からの光(検出光)を集光し、第1検出領域11からの光(検出光)を集光する。これによって、第1共焦点計測装置100は、複数の波長の光を検出光として発し、第1検出領域11からの検出光を計測することができる。なお、第1共焦点計測装置100は、複数の波長の光を出射する光源に、白色光源を用いる場合について以下に説明する。
白色光源から出射する光は、光ファイバ150を介して第1センサヘッド110に導かれている。光ファイバ150の一端150aは、光を発する投光部として機能している。
第1コントローラ160は、白色光源である第1白色LED(Light Emitting Diode)162、分岐光ファイバ164、第1分光器170、第1撮像素子168、及び、第1制御部180を備えている。白色光源として第1白色LED162を用いているが、白色光を出射することができる光源であれば他の光源であってもよい。
分岐光ファイバ164は、光ファイバ150と接続する側に一本の光ファイバ165、反対側に二本の光ファイバ166、167を有している。なお、光ファイバ166は第1白色LED162に、光ファイバ167は第1分光器170にそれぞれ接続してある。そのため、分岐光ファイバ164は、第1白色LED162から出射する光を光ファイバ150に導くとともに、光ファイバ150を介して第1センサヘッド110から戻る光を第1分光器170に導くことができる。
第1分光器170は、第1センサヘッド110から戻る光を反射する第1凹面ミラー172、第1凹面ミラー172で反射した光が入射する第1回折格子174、第1回折格子174から出射する光を集光する第2集光レンズ176を有している。第1分光器170は、第1センサヘッド110から戻る光を波長ごとに分けることができれば、ツェルニターナ型、リトロー型などのいずれの構成であってもよい。
第1撮像素子168は、第1分光器170から出射する光の強度を計測するラインCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)である。ここで、第1共焦点計測装置100では、第1分光器170および第1撮像素子168が、ピンホール150aを通過した光の強度を所定の光学パラメータと対応づけて計測する計測部を構成している。この所定の光学パラメータとは、第1対物レンズ114から第1対物レンズ114により合焦する点までの距離に対応するパラメータであり、例えば波長である。なお、計測部は、第1センサヘッド110から戻る光の強度を当該光学パラメータに対応づけて計測することができれば、CCDなどの第1撮像素子168の単体で構成してもよい。また、第1撮像素子168は、2次元のCMOSや2次元のCCDであってもよい。なお、以上に述べた構成から、光ファイバ150、165、164、167は、第1対物レンズ112から計測部までの光路の少なくとも一部を形成していることは明らかである。
第1制御部180は、第1分光制御回路182と、第1信号処理回路184と、第1通信インタフェース186とを含む。第1分光制御回路182は、第1白色LED162や第1撮像素子168などの動作を制御する。第1信号処理回路184は、第1撮像素子168から出力された信号を処理する。第1通信インタフェース186は、報知装置300と電気的に接続し、報知装置300からの計測開始信号を受信し、第1撮像素子168の信号を処理した結果を送信する。
なお、第1コントローラ160は、第1分光器170、第1撮像素子168および第1制御部180の第1分光制御回路182で、第1センサヘッド110で受光した光を電気信号に変換する光学ユニットを構成している。第1制御部180の第1信号処理回路184は、光学ユニットで変換した電気信号に対して演算を行ない、計測結果を出力する。
第2共焦点計測装置200は、第1共焦点計測装置100と同じ構成を含む。すなわち、第2共焦点計測装置200は、第1センサヘッド110と同じ光学系を有する第2センサヘッド210と、光ファイバ250を介して光学的に接続された第2コントローラ260とを含む。第2センサヘッド210は、光ファイバ250の一端250aを固定する第2筐体211と、第2回折レンズ212と、第2対物レンズ214と、第3集光レンズ216とを備える。第2回折レンズ212と、第2対物レンズ214と、第3集光レンズ216とは、第2筐体211内部に格納される。第2コントローラ260は、白色光源である第2白色LED(Light Emitting Diode)262、分岐光ファイバ264、光ファイバ265、266、267、第2分光器270、第2撮像素子268、及び、第2制御部280を備えている。第2分光器270は、第2凹面ミラー272、第2回折格子274、第4集光レンズ276を有している。第2制御部280は、第2分光制御回路282と、第2信号処理回路284と、第2通信インタフェース286とを含む。
第2回折レンズ212、第2対物レンズ214、第3集光レンズ216、第2白色LED(Light Emitting Diode)262、光ファイバ264、265、266、267、第2分光器270、第2凹面ミラー272、第2回折格子274、第4集光レンズ276、第2撮像素子268、第2分光制御回路282、第2信号処理回路284、及び、第2通信インタフェース286は、それぞれ、第1回折レンズ112、第1対物レンズ114、第1集光レンズ116、第1白色LED(Light Emitting Diode)162、光ファイバ164、165、166、167、第1分光器170、第1凹面ミラー172、第1回折格子174、第2集光レンズ176、第1撮像素子168、第1分光制御回路182、第1信号処理回路184、及び、第1通信インタフェース186と同一の機能を有している。したがって、これらの構成については詳細な説明を省略する。
第2筐体211は、ステージ205に固定される。ステージ205は、図1に示されているx方向、y方向、z方向に対する移動機構を有する。作業者は、ステージ205を操作することによって、第1共焦点計測装置100に対する第2共焦点計測位置200の位置、姿勢を調整することができる。なお、ステージ105、205のいずれかが省略されてもよい。例えば、第1共焦点計測装置100の筐体111がステージ105に取り付けられている場合、第2筐体211がステージ205に取り付けられず、動かない状態で固定されてもよい。以降の説明では、ステージ105、205と後述する報知装置300とを総称して調整手段と呼ぶ。調整手段は、第1共焦点計測装置100の光軸と第2共焦点計測装置200の光軸とを調整する。
第2センサヘッド210と第1センサヘッド110とは、対向されて配置される。ここで、第2共焦点計測装置200が対象物20の変位を計測することが可能な範囲を第2検出領域12と呼ぶこととする。このとき、本実施形態による光軸調整方法が実施される前には、第1検出領域11と第2検出領域12とが少なくとも部分的に重複するように、第2センサヘッド210と第1センサヘッド110とは、対向されて配置される。別の言い方をすれば、第1共焦点計測装置100の第1対物レンズ114から発する光の少なくとも一部が第2共焦点計測装置200の第2対物レンズ214に入射するように、第1共焦点計測装置100の第1対物レンズ114と第2共焦点計測装置200の第2対物レンズ214とが対向して配置される。第2センサヘッド210と第1センサヘッド110とのこのような配置方法については、後述する。
報知装置300は、第1共焦点計測装置100及び第2共焦点計測装置200の少なくとも一方の計測結果を作業者に報知する。報知装置300は、表示部310と、本体部315とを有する。報知装置300は、一般的にはコンピュータであるが、モニタ、LEDやランプなどの点灯部品、スピーカやブザーなどの音発生部品のようなものであってもよい。
表示部310は、第1撮像素子168及び第2撮像素子268の少なくとも一方が出力した信号、あるいは、第1対物レンズ114の第1光軸と第2対物レンズ214の第2光軸とのずれに関係する情報を表示する。なお、報知装置300は、スピーカやブザーなどの音発生部品のようなもののみで構成される場合、表示部310に代えて、音発生装置が報知装置300に設けられる。この場合、音発生装置は、第1対物レンズ114の第1光軸と第2対物レンズ214の第2光軸とのずれに関係する情報を音で通知する。表示部310もしくは音発生装置の報知方法の詳細は後述する。
本体部315は、入力部320、CPU330、第3通信インタフェース340、作業用メモリ350、及び、記憶装置360を含む。記憶装置360は、計測制御プログラム361、データ受信プログラム362、信号処理プログラム363、及び、報知内容生成プログラム364を記憶する。記憶装置360は、例えば、ハードディスクなどの不揮発性記憶装置である。
入力部320は、作業者からの入力を受け付ける。入力部320は、例えば、キーボード、マウス、スイッチ、ボタンである。入力部320からの入力に基づいて、第1共焦点計測装置100、第2共焦点計測装置200が計測を開始、終了する。
CPU330は、計測制御プログラム361、データ受信プログラム362、信号処理プログラム363、及び、報知内容生成プログラム364を実行する。作業用メモリ350は、RAMから成り、上述するプログラムがCPU330により実行される際に各種データ処理のために用いられる。
第3通信インタフェース340は、第1通信インタフェース186及び第2通信インタフェース286と通信するインタフェースである。第1通信インタフェース186と第3通信インタフェース340との間、第2通信インタフェース286と第3通信インタフェース340との間は、通信ケーブルによって接続されても、無線通信が行われてもよい。
計測制御プログラム361は、第1共焦点計測装置100及び第2共焦点計測装置200による計測動作の開始・終了に係る制御信号を、第3通信インタフェース350を介して第1共焦点計測装置100及び第2共焦点計測装置200に送信するプログラムである。第1分光制御回路182は、計測制御ブログラム361からの制御信号に基づいて、第1白色LED162や第1撮像素子168などの動作を制御する。同様に、第2分光制御回路282は、計測制御ブログラム361からの制御信号に基づいて、第2白色LED262や第2撮像素子268などの動作を制御する。
データ受信プログラム362は、第1撮像素子168及び第2撮像素子268の少なくとも一方のデータを、第3通信インタフェース340を介して受信する。信号処理プログラム363は、上述する光学パラメータに対する検出光の強度の分布において、検出光の強度がピークとなるピーク値を検出する。このピーク値の検出は、当該光学パラメータに対する検出光の強度の微分値の正負が反転することを利用して検出してもよく、Savisky−Golay法のような公知のアルゴリズムが利用されてもよい。このピーク値の数は2つである。ピーク値の数が2つである理由については後述する。
報知内容生成プログラム364は、データ受信プログラム362で受信したデータと、信号処理プログラム363で検出したピーク値のデータを基に、表示部310で表示する画像、もしくは、音生成装置で生成する音を生成する。報知内容生成プログラム364による生成内容の詳細については、後述する。
図2は、第1の実施形態に係る第1共焦点計測装置100において採用されている第1センサヘッド110の共焦点光学系の構成を示す模式図である。なお、第2センサヘッド210も図2の構成と同じ構成を有する。図2に示す共焦点光学系の構成は、光ファイバ150の端部150aから出射する光を第1回折レンズ112で光軸方向に沿って色収差を生じさせ、色収差が生じた光を第1対物レンズ114で対象物20に集光する。
まず、図2に示す第1共焦点計測装置100の光学系において、光ファイバ150の端部150aから第1回折レンズ112までの距離をa、第1回折レンズ112から第1対物レンズ114までの距離をb、第1対物レンズ114から第1対物レンズ114により合焦する点までの距離をc(λ)とする。さらに、第1回折レンズ112は、光の波長λ0 のときの焦点距離をfd0とし、有効径をφa とする。なお、距離aは、焦点距離fd0とは等しいものとする。第1対物レンズ114は、焦点距離をfo とし、有効径をφb (λ)とする。
そして、図2に示す第1共焦点計測装置100の光学系において、一般的なレンズの公式を用いて、光ファイバ150の端部150aから第1回折レンズ112までの距離aと、第1回折レンズ112から第1回折レンズ112により光ファイバ150からの出射光が合焦する点までの距離ag (λ)(図示せず)と、第1回折レンズ112の焦点距離fd (λ)との関係、および第1回折レンズ112から第1対物レンズ114までの距離bと、第1対物レンズ114から第1対物レンズ114により合焦する点までの距離c(λ)と、第1対物レンズ114の焦点距離fo との関係を(式1)のように表すことができる。なお、第1対物レンズ114の色収差は無視できるものとしている。
さらに、第1対物レンズ114の有効径φb (λ)は、(式1)の関係を用いて、(式2)のように表すことができる。
また、第1対物レンズ114から第1対物レンズ114により合焦する点までの距離c(λ)は、(式1),(式2)の関係を用いて、(式3)のように表すことができる。
(式3)から明らかなように、距離c(λ)は、波長λに対応している。つまり、波長λは、上述する光学パラメータの1つであるとみなすことができる。なお、上述するように、第2センサヘッド210は、第1センサヘッド110と同じ光学系を有しているため、第1共焦点計測装置100から発された検出光を第2共焦点計測装置200で受ける場合でも同様のことが言える。したがって、第2共焦点計測装置200は、波長を光学パラメータとして検出光を計測することができる。
なお、図2では、c(λ)が最小となる光の光路を一点鎖線で、c(λ)が最大となる光の光路を二点鎖線で表示している。第1検出領域11は、第1対物レンズ114からの距離が、c(λ)が最小となる焦点までの距離からc(λ)が最大となる焦点までの距離であって、当該距離c(λ)における径方向の大きさが波長λに対応するスポットサイズ以下となる範囲内である。
つぎに、本実施形態における共焦点計測システム1における光軸調整方法について説明する。本調整方法を行う前提として、作業者は、第1共焦点計測装置100の第1対物レンズ114と第2共焦点計測装置200の第2対物レンズ214とが対向するように配置する。これによって、1共焦点計測装置100の第1対物レンズから発する光の少なくとも一部が第2共焦点計測装置200の第2対物レンズ214に入射するようになる。この配置を実現するために、まず、作業者は、第1センサヘッド110と第2センサヘッド210とを対向させて配置した後、紙などの部材を2つの対向するセンサヘッド間に挟む。そして、作業者は、当該部材に映し出されるLED162、262によるスポット光が重なるように、XY軸の位置調整をステージ105または205を動かす。そして、作業者は、第1共焦点計測装置100及び第2共焦点計測装置200のヘッド間距離を変えても、LED162、262によるスポット光が重なるように、第1共焦点計測装置100及び第2共焦点計測装置200のヘッドの傾きを調整する。これによって、作業者は、第1筐体111及び第2筐体211の少なくとも一方の位置及び姿勢を調整する。以降の調整では、この調整のことを粗調整と呼ぶ。これにより、図4に示すように、第1対物レンズ114の第1光軸Ax1と、第2対物レンズ214の第2光軸Ax2とが平行であって、互いに近接するように、第1対物レンズ114と第2対物レンズ214とが配置される。
つぎに、本実施形態における光軸調整方法について図面を参照しながら説明する。図5は、本実施形態における光軸調整方法のフローチャートである。まず、ステップS1において、第1共焦点計測装置100の投光部(第1白色LED162)が、上述する光学パラメータ(波長など)の値が互いに異なる複数種類の光を含む検出光を発する。計測制御プログラム361からの制御信号に基づき、第1分光制御回路182が第1白色LED162を制御することによって、この動作が行われてもよい。
ステップS2において、第2共焦点計測装置200の計測部(第2分光器270および第2撮像素子268)が、第1共焦点計測装置100が発した検出光の強度を計測する。計測制御プログラム361からの制御信号に基づき、第1分光制御回路182が第2分光器270および第2撮像素子268を制御することによって、この動作が行われてもよい。計測された検出光の強度は、必要に応じて、第2信号処理回路284において、増幅や、ノイズ除去などの前処理が行われてもよい。計測された検出光の強度と、それに対応する光学パラメータ(波長など)とは、報知装置300のデータ受信プログラム362によって取得され、報知装置300の作業用メモリ350もしくは記憶装置360に保存される。
ステップS3において、報知装置300の信号処理プログラム363は、当該光学パラメータに対する検出光の強度の分布において、検出光の強度がピークとなる、2つのピーク値を検出する。ここで、ピーク値が2つとなる理由を、図4を用いて詳細に説明する。図4は、目視による光軸調整がなされた後の第1センサヘッド110と第2センサヘッド210の一例である。図4に示すように、第1対物レンズ114の第1光軸Ax1と第2対物レンズ214の第2光軸Ax2がずれているとする。このとき、第1光軸Ax1方向における第1共焦点計測装置100と第2共焦点計測装置200との距離をHとすると、第1共焦点計測装置100の端面から第1光軸Ax1方向において距離H/2だけ離れた場所で合焦する光L1は、第2センサヘッド210のピンホール位置250aを通過しない。むしろ、光L1よりも第1共焦点計測装置100に近い位置で合焦する光L2や、光L1よりも第1共焦点計測装置100から遠い位置で合焦する光L3が、第2センサヘッド210のピンホール位置250aを通過する。
図6は、図4のように第1センサヘッド110と第2センサヘッド210とが配置された場合の光学パラメータに対する検出光の強度を表したものである。図6に示すように、光L1の波長λ1(光学パラメータc(λ1))に対応する検出光の強度は、光L2の波長λ2(光学パラメータc(λ2))に対応する検出光の強度、光L3の波長λ3(光学パラメータc(λ3))に対応する検出光の強度よりも低い。これは、光L1は、第2センサヘッド210のピンホール位置250aを通過しないことに起因している。一方、光L2及び光L3は、第2センサヘッド210のピンホール位置250aを通過するため、波長λ2(光学パラメータc(λ2))及び波長λ3(光学パラメータc(λ3))においてピークを形成している。
また、第1センサヘッド110及び第2センサヘッド210の性質により、ピンホール位置250aを通過する光は、波長λ2の周辺の光、及び波長λ3周辺の光しかない。したがって、ピーク値が2つとなる。また、各ピーク値に対応する2つのパラメータ値(λ2、λ3)の差が小さければ小さいほど、第1光軸Ax1と第2光軸Ax2とのずれの大きさが小さいことを示している。信号処理プログラム363は、作業用メモリ350もしくは記憶装置360に保存された検出光の強度と、それに対応する光学パラメータ(波長など)とのデータ列から、上述するアルゴリズムに基づき、2つのピーク値を検出する。なお、粗調整によって、第1光軸Ax1と第2光軸Ax2とが偶然完全に一致している場合、信号処理プログラム363は、ただ1つのピーク値を検出することとなる。
図5に戻り、ステップS4において、報知装置300は、第1光軸Ax1と第2光軸Ax2との位置関係に関する指標を作業者に報知する。具体的には、上述する2つのピーク値に対応する、光学パラメータの2つのパラメータ値がステップS3で検出されているので、2つのパラメータ値がどの程度離れているのかを表す情報が、第1光軸Ax1と第2光軸Ax2との位置関係に相当する指標である。例えば、報知内容生成プログラム364は、光学パラメータもしくは上述するc(λ)から算出される、所定位置を基準とした第1光軸Ax1方向における距離に対する、第2撮像素子268での受光強度のグラフを生成してもよい。そして、報知内容生成プログラム364は、図7に示すように、当該グラフにピーク箇所に「+」のマーク701、702を付した画像を生成する。表示部310は、報知内容生成プログラム364が生成した画像を表示する。つまり、調整手段は、第1光軸Ax1と第2光軸Ax2の状態を表示する表示手段を有する。さらに、表示手段は、第1光軸Ax1と第2光軸Ax2との位置関係を表示するとともに、2つのピーク値を表示している。作業者は、図7における「+」と「+」との間の縦軸方向の距離を参照することによって、第1光軸Ax1と第2光軸Ax2とがどれほど離れているかを知ることができる。これにより、作業者は、自らの操作が適切かどうか、ステージ105、205の移動量を大きくすべきか小さくすべきかなどを、当該指標を見ながら判断することができる。したがって、共焦点計測システム1は、作業者の光軸調整作業を効率化することができる。
なお、ステップS4における報知方法は、上述する波形表示に限られない。2つのパラメータ値がどの程度離れているのかを表す数値を表示部310に表示させたり、数値に対応する色を表示部310に表示させたり、数値が小さければ小さいほど点滅間隔を短くして、表示部310に特定パターンを表示させたりしてもよい。なお、色や点滅間隔で表示する場合、表示部310は、モニタである必要はなく、LEDやランプなどの点灯部品であってもよい。また、報知装置300は、表示部310に出力させるのに代えて、当該数値を音声出力したり、当該数値が小さくなればなるほど音発生間隔を短くしたりするアラーム音を出力してもよい。
つぎに、ステップS5において、作業者もしくは報知装置300が、ステップS3で検出されたピーク値が2つであるか否かを判定する。ピーク値が1つである場合(ステップS5でNo)、後述するステップS8へ進む。ピーク値が2つである場合(ステップS5でYes)、作業者が、この2つのピーク値に対応する第1パラメータ値と第2パラメータ値とが互いに近づくように、上述する調整手段を利用して、少なくとも1つの筐体を移動させる(ステップS6)。つまり、当該調整手段は、光学パラメータに対する検出光の強度の分布において検出光の強度がピークとなる第1ピーク値と第2ピーク値とを1つのピーク値とすることによって、第1共焦点計測装置100の光軸と第2共焦点計測装置200の光軸とを一致させる。
つぎに、ステップS7において、報知装置300(報知内容生成プログラム364)は、ステップS6の調整によってピーク値が1つとなったか否かを判定する。ピーク値が1つになっていない場合(ステップS7でNo)、ステップS6に戻る。ピーク値が1つとなっている場合(ステップS7でYes)、もしくは、ステップS3においてただ1つのピーク値が検出された場合(ステップS5でNo)、報知装置300は、光軸調整が完了したことを作業者に報知する(ステップS8)。具体的には、報知内容生成プログラム364は、図8に示すように、図7に示したグラフの1つのピーク箇所に「+」のマーク801を付した画像を生成する。表示部310は、報知内容生成プログラム364が生成した画像を表示する。つまり、上述する表示手段は、光軸調整が完了したことを表示する。作業者は、図8において「+」が1つとなったことによって、ピーク値が1つとなったことを知ることができる。つまり、図8のような画面が表示されることによって、単に光学パラメータとそれに対応する検出光の強度の対応を表示するのに比べて、作業者の見間違えをなくし、作業者が光軸調整作業の終了時点を正確に把握することができる。
なお、ステップS8における報知方法は、上述する波形表示に限られない。2つのパラメータ値がどの程度離れているのか(この場合は0)を表す数値を表示部310に表示させたり、数値に対応する色を表示部310に表示させたり、連続的に表示部310に特定パターンを表示させたりしてもよい。なお、色や特定パターンで表示する場合、表示部310は、モニタである必要はなく、LEDやランプなどの点灯部品であってもよい。また、報知装置300は、表示部310に出力させるのに代えて、当該数値を音声出力したり、連続的な音を発生するアラーム音を出力したりしてもよい。
以上で、本実施形態における共焦点計測システム1における光軸調整方法は終了する。なお、上述するステップでは、第1共焦点計測装置100が検出光を発し、第2共焦点計測装置200が検出光を受光する例を示したが、第2共焦点計測装置200が検出光を発し、第1共焦点計測装置100が検出光を受光してもよい。
また、ステップS6の動作中に、報知装置300は、以下に述べる動作を別途行ってもよい。例えば、作業者が、第1筐体111及び第2筐体211の少なくとも一方の筐体をステージ105または205にてX方向の正方向に移動させていたとする。このとき、信号処理プログラム363によって検出される2つのパラメータ値が離れているとする。この場合、X方向の正方向に続けて少なくとも一方の筐体を移動させても、2つのパラメータ値が一致することはない。この場合、2つのパラメータ値を近づけるには、作業者は、少なくとも一方の筐体を、反対方向、すなわち、X方向の負方向に移動しなければならない。そこで、報知内容生成プログラム364は、作業者が少なくとも一方の筐体を第1の方向に移動中に、第1パラメータ値と第2パラメータ値とが離れている場合、第1の方向とは反対の第2の方向に少なくとも一方の筐体を移動させるように、作業者に案内するメッセージを生成するとよい。そして、表示部310もしくは表示部310に代えて設けられた音発生部品が当該メッセージを音声出力するとよい。もしくは、表示部310が当該メッセージをテキスト表示してもよい。もし、作業者がステージ105、205のどの軸方向に移動しているのか分からない場合、報知内容生成プログラム364は、「ステージを現在動かしている方向と逆方向に動かしてください」といった方向を明記しないメッセージを生成するとよい。もし、ステージ105、205の駆動状況を報知内容生成プログラム364が検知することが可能である場合、「ステージをX軸の負方向に動かしてください」といった方向を具体的に示したメッセージを生成してもよい。これによって、作業者は、光軸調整作業の誤りに速やかに気づくことが出来る。その結果、作業者の光軸調整作業が効率化される。
<第2の実施形態>
第1の実施形態に係る共焦点計測システム1は、作業者が精度よい光軸調整を行うことができるよう支援するシステムである。第2の実施形態に係る共焦点計測システム1aは、上述する粗調整を行った後は、自動で光軸調整を行うシステムである。図9は、第2の実施形態に係る共焦点計測システム1aの全体構成図である。共焦点計測システム1aは、第1の実施形態に係る共焦点計測システム1に比べて、ステージコントローラ400と、ステージコントローラ400を制御するステージ制御プログラム365が追加されたことが異なる。なお、上述する調整手段は、ステージコントローラ400と、ステージ制御プログラム365とを含む。
ステージコントローラ400は、ステージ105、205に備わるアクチュエータ(例えば、ステッピングモータ)に、電気信号を送ることによって、ステージ105、205を駆動する。本実施形態では、特に、第1対物レンズ114の第1光軸Ax1、第2対物レンズの第2光軸Ax2に対して垂直なX方向、Y方向に沿って、ステージコントローラ400は、ステージ105、205を駆動する。なお、ステージコントローラ400とステージ105、205とで位置調整機構が構成される。したがって、調整手段は、位置調整機構を含む。なお、上述のように、ステージ105、205のうち、一方は省略可能であるので、位置調整機構は、ステージ105、205の一方を含まなくても良い。これより、位置調整機構は、第1筐体111及び第2筐体211の少なくとも一方の筐体を第1光軸Ax1及び第2光軸Ax2に対して垂直な方向に移動させる。ステージコントローラ400は、報知装置300の第3通信インタフェース340と通信する機能を有し、ステージ制御プログラム365からの制御信号に基づいて、ステージ105、205を駆動する。
ステージ制御プログラム365は、報知装置300の本体部315の記憶装置360に格納されている。ステージ制御プログラム365は、信号処理プログラム363からの処理結果に基づき、上述する光学パラメータに対する検出光の強度の分布において、検出光の強度がピークとなるピーク値が2つある場合、其々のピーク値(第1ピーク値、第2ピーク値)に対応する光学パラメータのパラメータ値(第1パラメータ値、第2パラメータ値)が互いに近づくように、X方向、Y方向のそれぞれの移動方向に関する制御信号をステージコントローラ400に送る。つまり、ステージ制御プログラム365は、第1パラメータ値と第2パラメータ値とが互いに近づくように、位置調整機構を駆動する。なお、プログラム開始当初は、X方向の正方向または負方向、Y方向の正方向または負方向のいずれにステージ105または205を駆動すれば、第1、第2ピーク値に対応する第1、第2パラメータ値が互いに近づくかが不明である。そこで、ステージ制御プログラム365がステージ制御を行う際は、ステージ制御プログラム365は、X方向の正方向及び負方向、Y方向の正方向及び負方向のそれぞれについて、ステージ105または205を微小量だけ駆動し、その際に第1パラメータ値と第2パラメータ値が互いに近づくか、離れるかを判定し、その判定結果に基づいて、ステージ制御プログラム365は、X方向、Y方向のそれぞれについて、第1パラメータ値と第2パラメータ値の差の絶対値が最小となるように、ステージ105または205を駆動する。そして、最終的に、ステージ制御プログラム365は、第1パラメータ値と第2パラメータ値とを一致するまで、位置調整機構を駆動する。つまり、上述する調整手段は、第1ピーク値と第2ピーク値とが一致するまで、少なくとも一方の筐体を移動させるように、位置調整機構を駆動する。
つぎに、第2の実施形態における共焦点計測システム1aにおける光軸調整方法について説明する。第2の実施形態における共焦点計測システム1aにおける光軸調整方法は、多くの点で第1の実施形態における共焦点計測システム1aにおける光軸調整方法と一致している。したがって、差異点についてのみ、図5を用いて説明する。第2の実施形態では、作業者の確認を要することなく、光軸調整が可能であるので、ステップS4は省略可能である。ステップS5では、報知装置300が、ピーク値が2つであるか否かを判定する。ステップS6では、作業者でなく、ステージ制御プログラム365が位置調整機構を駆動することによって、第1パラメータ値と第2パラメータ値とが互いに近づくように、少なくとも1つの筐体を移動する。また、共焦点計測システム1aは光軸調整が終わると、自動で位置調整機構を停止する。このため、ステップS8も省略可能である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
図5のステップS3は、信号処理プログラム363ではなく、各コントローラの信号処理回路184、284が実行してもよい。その場合、信号処理回路184、284によって算出されたピーク値等の値が、データ受信プログラム362によって報知装置300に送られるとよい。さらに、その場合、信号処理プログラム363は省略されてもよい。
図5のステップS9は、ピーク値が1つとなることを検出するのではなく、ピーク値が1つになることで検出光の強さが所定値を超えることを検出してもよい。
第1コントローラ160、第2コントローラ260が一体となって形成されてもよい。また、第1コントローラ160と、第2コントローラ260との少なくとも1つが報知装置300の機能を有し、報知装置300が別体として設けられなくてもよい。
上述する第1対物レンズ114、第2対物レンズ214、第1集光レンズ116、及び、第2集光レンズ117は省略されてもよい。また、第1回折レンズ112と第1対物レンズ114との位置が入れ替わってもよい。同様に、第2回折レンズ212と第2対物レンズ214との位置が入れ替わってもよい。
なお、上述した実施形態に係る全て又は一部のプログラムに係るプログラムデータは、記録媒体を介して記憶装置内に導入されてもよいし、記録媒体上から直接実行されてもよい。なお、記録媒体は、ROMやRAMやフラッシュメモリ等の半導体メモリ、フレキシブルディスクやハードディスク等の磁気ディスクメモリ、CD−ROMやDVDやBD等の光ディスクメモリ、及びメモリカード等をいう。また、記録媒体は、電話回線や搬送路等の通信媒体も含む概念である。
また、上述した各実施形態に係る全て又は一部のプログラムは、典型的には集積回路であるLSI(集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、又はウルトラLSI等と称される)として実現されてもよい。これらは、個別に1チップ化されてもよいし、一部又は全部を含むように1チップ化されてもよい。また、集積回路化の手法は、LSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサで実現してもよい。また、LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
本発明によれば、対向する2つの共焦点計測装置の光軸を高精度に一致させる光軸調整方法を支援する共焦点計測システム、プログラム、及び、プログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
1、1a 共焦点計測システム
100、200 共焦点計測装置
111、211 筐体
162、262 LED、光源(投光部)
114、214 対物レンズ
170、270 分光器(計測部)
168、268 撮像素子(計測部)
300 報知装置

Claims (16)

  1. 第1共焦点計測装置の投光部が、光学パラメータの値が互いに異なる複数種類の光を含む検出光を発するステップと、
    前記第1共焦点計測装置に対向配置された第2共焦点計測装置の計測部が前記検出光の強度を計測するステップと、
    前記光学パラメータに対する前記検出光の強度の分布において、前記検出光の強度がピークとなる、2つのピーク値を検出するステップと、
    前記2つのピーク値が第1ピーク値と第2ピーク値とを含む場合、前記第1ピーク値に対応する前記光学パラメータの第1パラメータ値と前記第2ピーク値に対応する前記光学パラメータの第2パラメータ値とが互いに近づき、前記第1パラメータ値と前記第2パラメータ値とが一致するまで、前記第1共焦点計測装置及び前記第2共焦点計測装置のうちのの少なくとも一方の筐体を移動させるステップと、
    を含む、光軸調整方法。
  2. 前記光学パラメータは、前記光の波長である、
    請求項1に記載の光軸調整方法。
  3. 前記第1共焦点計測装置の第1光軸と前記第2共焦点計測装置の第2光軸との位置関係に関する指標を、報知するステップをさらに含む、
    請求項2に記載の光軸調整方法。
  4. 前記2つのピーク値を検出するステップにおいてただ1つのピーク値が検出された場合、または、前記少なくとも一方の筐体を移動させることによって、前記第1パラメータ値と前記第2パラメータ値とが一致した場合、光軸調整が完了したことを報知するステップをさらに含む、
    請求項3に記載の光軸調整方法。
  5. 前記少なくとも一方の筐体を第1の方向に移動中に、前記第1パラメータ値と前記第2パラメータ値とが離れる場合、前記第1の方向とは反対の第2の方向に前記少なくとも一方の筐体を移動させるように案内するステップをさらに含む、
    請求項4に記載の光軸調整方法。
  6. 前記第1共焦点計測装置及び前記第2共焦点計測装置は、それぞれ、
    前記投光部と回折レンズとをさらに備え、
    前記回折レンズは、前記回折レンズの光軸方向に沿って色収差を生じさせ、
    前記第1共焦点計測装置は、複数の波長の光を前記検出光として発し、
    前記第2共焦点計測装置は、前記波長を前記光学パラメータとして、前記検出光を計測する、
    請求項1から5のいずれかに記載の光軸調整方法。
  7. 光学パラメータの値が互いに異なる複数種類の光を含む検出光を発する第1計測装置と、
    前記第1計測装置に対向配置されており、前記検出光の強度を計測する第2計測装置と、
    前記第1計測装置の第1光軸と前記第2計測装置の第2光軸とを調整する調整手段と、
    を備える共焦点計測システム。
  8. 前記第2計測装置のセンサヘッドは、前記第1計測装置のセンサヘッドと対向して配置され、
    前記第1計測装置及び前記第2計測装置は、前記第1計測装置と前記第2計測装置との間に配置された対象物を計測する、
    請求項7に記載の共焦点計測システム。
  9. 前記調整手段は、前記光学パラメータに対する前記検出光の強度の分布において前記検出光の強度がピークとなる第1ピーク値と第2ピーク値とを1つのピーク値とすることによって、前記第1光軸と前記第2光軸とを一致させる、
    請求項7または8に記載の共焦点計測システム。
  10. 前記調整手段は、前記第1光軸及び前記第2光軸の状態を表示する表示手段を有する、
    請求項9に記載の共焦点計測システム。
  11. 前記表示手段は、前記第1ピーク値と前記第2ピーク値とを表示する、
    請求項10に記載の共焦点計測システム。
  12. 前記表示手段は、前記第1光軸と前記第2光軸との位置関係に関する指標を表示する、請求項10または1に記載の共焦点計測システム。
  13. 前記第2計測装置がただ1つのピーク値を検出した場合、または、前記第1光軸と前記第2光軸とが調整されることによって、前記第1ピーク値と前記第2ピーク値とが一致した場合、前記表示手段は、光軸調整が完了したことを表示する、請求項10から12のいずれかに記載の共焦点計測システム。
  14. 前記調整手段は、前記第1計測装置と前記第2計測装置とのうちの少なくとも一方の筐体に取り付けられ、前記少なくとも一方の筐体を前記第1光軸及び前記第2光軸に対して垂直な方向に移動させる位置調整機構をさらに有し、
    前記調整手段が、前記第1ピーク値と前記第2ピーク値とが一致するまで、前記少なくとも一方の筐体を移動させるように前記位置調整機構を駆動する、
    請求項9から13のいずれかに記載の共焦点計測システム。
  15. 共焦点光学系を利用して対象物の変位を計測する、互いに異なる第1計測装置及び第2計測装置と通信可能なコンピュータに所定の手順を実行させるプログラムであって、
    前記第1計測装置の投光部に、光学パラメータの値が互いに異なる複数種類の光を含む検出光を出力させるステップと、
    前記第1計測装置に対向配置された前記第2計測装置の計測部に前記検出光の強度を計測させるステップと、
    前記第2計測装置の前記計測部によって計測された、前記検出光の強度と、前記検出光の強度に対応する前記光学パラメータの値とを取得するステップと、
    前記光学パラメータに対する前記検出光の強度の分布において、前記検出光の強度がピークとなる、2つのピーク値を検出するステップと、
    前記2つのピーク値に対応する前記光学パラメータの2つのパラメータ値から、前記第1計測装置の第1光軸と前記第2計測装置の第2光軸との位置関係に関する指標を報知するステップと、
    を含む、プログラム。
  16. 共焦点光学系を利用して対象物の変位を計測する、互いに異なる第1計測装置及び第2計測装置と通信可能なコンピュータに所定の手順を実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
    前記第1計測装置の投光部に、光学パラメータの値が互いに異なる複数種類の光を含む検出光を出力させるステップと、
    前記第1計測装置に対向配置された前記第2計測装置の計測部に前記検出光の強度を計測させるステップと、
    前記第2計測装置の前記計測部から計測された前記検出光の強度と、前記検出光の強度に対応する前記光学パラメータの値とを取得するステップと、
    前記光学パラメータに対する前記検出光の強度の分布において、前記検出光の強度がピークとなる、2つのピーク値を検出するステップと、
    前記2つのピーク値に対応する前記光学パラメータの2つのパラメータ値から、前記第1計測装置の第1光軸と前記第2計測装置の第2光軸との位置関係に関する指標を報知するステップと、
    を含む、記録媒体。
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