JP6330789B2 - 位置測定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、位置測定装置に関し、特に、NC工作機械などにおいて測定対象物であるワークの位置を高精度で測定するのに適した位置測定装置に関する。
NC加工機、NC旋盤等の工作機械装置において、冶具やセンターである測定対象物の当該装置内における位置を正確に測定する必要がある。通常、これらの装置は、測定対象物と、それに触れるための触針を取り付けた主軸またはタレットとを備えている。そして、この主軸またはタレットの送りモータの負荷(負荷トルク)を監視する手段を備えており、この負荷監視手段によって触針が対象に触れた瞬間の負荷トルクの変動(上昇)を検知し、そのときの触針の位置情報を、測定対象物の位置情報として、取り込むようにしている。この方式は、一般に、負荷モニター方式と呼ばれており、その一例が、特許文献1等に記載されている。そこでは、基本的に、送りモータの電流値(負荷)が所定値を超えた場合に、移動体(触針)が固定体(測定対象物)に接触したと判断し、そのときの位置情報を記録するようにしている。
実公平7−11841号公報
上記した負荷モニター方式において、触針が測定対象物に触れた瞬間の負荷変動を検知する態様は、触針の送り速度が速いことと、触針のたわみ誤差等に起因して、図3の負荷曲線Aに示すように、応答遅れaが生じるのを避けられず、高精度の位置情報の測定には十分なものではない。すなわち、図3において、点Pが測定対象物の正しい位置(例えば、出退式のセンターの最前進位置)としたときに、検知される負荷曲線Aは、図示のように左上がりのものとなる。接触当初の検知負荷トルクは、当該装置が検知可能な負荷トルクレベル(しきい値)TLよりも低く、所定時間経過後に検知可能負荷トルクレベル(しきい値)TLを超えた値となる。この所定時間の経過分が、応答遅れaとなり、位置情報の不正確さの原因となっている。現在の負荷モニター方式では、前記応答遅れの関係で、一般的に、100〜200μm程度の測定精度(測定誤差)となっている。
タッチプローブのように接触のタイミングを電気的に知らせる機構を備えることで10μm程度の精度とすることが可能であるが、タッチプローブを備えた装置は高価であり、装置全体がコスト高となるのを避けられない。また、負荷モニター方式であっても、十分に時間をかけてゆっくりと触針を測定対象物に当てていくようにすることにより、測定精度を向上させることは可能であるが、触針の移動方向に作用する慣性質量の影響を無視できないことと、測定あるいは加工サイクルタイムが長くなるのを避けられないことから、実用に供するには十分な方法とはいえない。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、コストの高いタッチプローブ方式を採用することなく、低コストであり使用勝手のよい上記負荷モニター方式を採用しながら、応答遅れaを少なくして、例えば50μm程度の精度で位置測定が可能となる位置測定装置を開示することを課題とする。
本発明による位置測定装置は、測定対象物に送りモータにより送られる位置検出用冶具を当接させる手段と、当該送りモータの負荷トルクの変動を読み取ることで前記測定対象物の位置を検出する手段とを少なくとも備えた位置測定装置であって、前記測定対象物に前記位置検出用冶具を当接させた状態で前記送りモータの負荷トルクを当該装置が検知可能なしきい値を超えた所定の第1の値まで上昇させることのできる負荷上昇手段と、前記送りモータの負荷トルクが前記第1の値以上となったときに前記測定対象物と前記位置検出用冶具との当接状態を解除して前記送りモータの負荷トルクを急激に下降させる手段と、前記下降する負荷トルクの値が前記第1の値以下であり前記しきい値以上である所定の第2の値よりも小さな値となったかどうかを監視する監視手段と、前記監視手段が前記送りモータの負荷トルクが前記第2の値よりも小さくなったことを検知したときに前記位置検出用冶具の位置情報を前記測定対象物の位置として取り込む手段と、を少なくとも備えることを特徴とする。
本発明によれば、一旦、送りモータの負荷トルクを当該装置が検知可能なしきい値よりも十分に高い値にまで上昇させた後、前記測定対象物と前記位置検出用冶具との当接状態を解除して送りモータの負荷トルクを急激に下降させるようにしており、それにより、負荷モニター方式による位置検出手段を備えた位置測定装置でありながら、その応答遅れを、従来のもの比較して、大幅に短くすることが可能となる。結果として、より高精度の位置測定が可能となる。
本発明による位置測定装置の一態様では、前記測定対象物は出退式の測定対象物であり、測定すべき位置情報は前記測定対象物の前進端の位置であり、前記負荷上昇手段は、当接した状態で対向する前記測定対象物と前記位置検出用冶具の押す力をバランスさせる手段と、バランスした状態で両者を測定対象物が後退する方向に微小に移動させる手段と、両者が微小に移動した後に前記測定対象物側に前記位置検出用冶具に向けて押し圧を与える手段と、で構成されることを特徴とする。
この態様において、前記バランスした状態で両者を測定対象物が後退する方向に微小に移動させる手段による押し戻し量は当初の基準位置から−0〜−100μmであり、前記送りモータの負荷トルクが前記第1の値以上となったときに前記測定対象物と前記位置検出用冶具との当接状態を解除するときの両者間の離間距離は50μm以下、好ましくは10μm以下であることを特徴とする。なお、装置の実際の運転では、離間距離は、誤差等を踏まえて50μm→40μm→20μm→10μmのように段階的に減らしていく方法が効率的であり、最終的には10μm以下とすることが望ましい。
本発明による位置測定装置の他の態様では、前記測定対象物は固定された測定対象物であり、測定すべき位置情報は前記測定対象物の固定した位置であり、前記位置検出用冶具はばね手段をさらに備えており、前記負荷上昇手段が、前記固定した前記測定対象物に向けて前記位置検出用冶具を前記ばね手段がばねとして作用するまで移動させる手段で構成されていることを特徴とする。
なお、本発明において、「出退式」とは、測定対象物と位置検出用冶具との移動方向をZ軸方向としたときに、測定対象物が該Z軸に沿って前進および後退できるようになっていることをいう。
本発明によれば、負荷モニター方式を備えたNC加工機またはNC旋盤等における位置測定装置でありながら、その応答遅れを、従来のもの比較して、大幅に短縮することが可能となり、結果として、より高精度の位置測定が可能となる。
本発明による位置測定装置の一実施の形態を示すブロック図。 作動を説明するためのフローチャート。 測定対象物の位置と位置検出用冶具を送る送りモータの負荷変動を示すグラフであり、負荷曲線Aは従来の負荷モニター方式の場合でのグラフ、負荷曲線Bは本発明による位置測定装置による場合でのグラフ。 本発明による位置測定装置の他の実施の形態の作動を説明するためのフローチャート。
以下、本発明による位置測定装置の一実施の形態を、添付の図面を参照しながら説明する。なお、本発明による位置測定装置は、NC加工機の主軸またはNC旋盤のタレット等についた冶具が、測定対象物と押し合う形で力のバランスを取ることのできる構成をなす設備であって、測定対象物が所定の目標位置(例えば前進位置)に位置停止することのできる設備全般に適用することができる。以下では、測定対象物がNC旋盤でのワーク(不図示)を支持する出退式センターである場合を例として説明するが、本発明による位置測定装置は、これに限らない。
図1において、1は位置測定装置のスライド台であり、そこに刃物台2およびタレット3が配置されている。4は主軸台であり、主軸台4には測定対象物である出退式センター15が出退可能に取り付けられている。前記タレット3には、前記出退式センター15に対向できるようにして、センター検出用の押し冶具5(以下、単に冶具5という)が取り付けられている。刃物台2には、X軸(切込み)送りモータ6と、該X軸送りモータ6に駆動連結するX軸ボールネジ7が取り付けてあり、X軸送りモータ6の回転はX軸ボールネジ7を介して刃物台2に伝えられ、刃物台2はX軸方向に移動する。
刃物台2には、Z軸ボールネジ8とそれに回転を与えるZ軸送りモータ9が取り付けてあり、該Z軸ボールネジ8は、前記タレット3に駆動連結している。10はZ軸送りモータ9に取り付けられたパルスエンコーーであり、11は主軸台4に対向する位置に備えられた芯押し台である。
主軸台4には油圧シリンダー12が備えられ、油圧切替バルブ13を介して油圧ポンプ14からの圧油が送られる。前記主軸台4には、前記した出退式センター15が、前記芯押し台11に対向してかつ両者に共通の軸心線Lが前記Z軸ボールネジ8の軸心線と平行となるようにして配置されており、前記出退式センター15は前記油圧シリンダー12の作動によりZ軸方向に出退する。16は出退式センター15の周囲に備えられたチャックである。
位置測定装置は、制御部Cを備える。制御部Cは、NC制御装置17、メインプロセッサ18、インバーター19、PLC(プログラマブルコントローラー)20、サーボプロセッサ21、電流計22を備える。制御部Cの詳細は以下の作動の説明において述べる。
上記位置測定装置の作動を、図2のフローチャートを参照して、説明する。最初に、S1で、センター15の前進端を指示する。一例として、S1での「センター15の前進端指示」により、センター15を図1には示されない適宜のデッドストッパーに当接するまで前進させる。その位置情報を近接スイッチで取る場合、目標値に対して位置精度は+−0.5mm程度のズレが生じるのが普通であり、また、出退式センターの潤滑不良等に起因して位置ズレが発生する場合がある。本発明による位置測定装置では、そのような場合での正確な位置情報を応答遅れの少ない状態で、取得することができる。
また、S1において、そのとき油圧シリンダー12での押し油圧は好ましくはMAXとする。通常のNC旋盤などの装置において、センター15を前進端に押し付ける力は5KN以上と高く、一方、冶具5(およびタレット3、刃物台2)を押す力(送る力)は約0.3KN程度であり、センター15を前進端に押し付ける力は冶具5が押す力と比較してかなり高い。本発明による装置では、両者の押す力をバランスさせることが必要となる。そのために、S1にてセンター15を一度前進端位置に移動させた後、S2において、PLC20からインバーター19を介して油圧ポンプ14の制御を行って減圧を行い(押し油圧LOW)、対向して押し合うこととなる両者の押す力をバランスさせる。
次に、S3において、Z軸送りモータ9を作動してZ軸ボールネジ8を駆動し、タレット3上の冶具5をZ軸方向に移動させて、前進端に位置するセンター15に当接させる。なお、センター15がデッドストッパーに当接している状態では、センター15に作用する油圧は0であってよく、その場合は、両者が当接したときに、Z軸送りモータ9には負荷はかかっていない。
次に、S4において、さらにZ軸ボールネジ8を駆動し、当接した状態にあるセンター15と冶具5とを図で左方向に微小に押し戻す。なお、この種の測定対象物が明確な位置停止を行い得るNC旋盤などの装置において、センター15の前進端位置は目標位置に対し0〜50μm程度の範囲内に初期調整されているのが一般的であり、したがって、調整ミスを考慮して、前記基準位置から+300μm程度の位置まで冶具5をセンター15に向けて早送りし、そこから送り速度を落としてセンター15に冶具5を当接させるようにする。それにより、加工サイクルタイムを短くすることができる。また、S4での押し戻す量は、基準位置(センター15の最前進位置)から−0〜−100μm程度でよい。なお、ここで、+は図で右方向であり、−は左方向である。
センター15を冶具5とともに微小距離だけ−方向に後退させた後、S5でPLC20からインバーター19を介して油圧ポンプ14の制御を行い、センター15に作用する押し油圧を好ましくは徐々に上げていく(増圧する)。それにより、冶具5に駆動連結しているZ軸ボールネジ8を駆動するZ軸送りモータ9の負荷トルクも次第に大きくなる。なお、センター15と冶具5とを微小距離だけ−方向に押し戻した段階で、センター15側に一定の油圧がかかっている場合には、S5のステップを省略することもできる。
S6において、制御部Cは、冶具5の押し用モータ(Z軸送りモータ)9の負荷を監視する。具体的には、Z軸送りモータ9の負荷トルク(電流量)を電流計22を介してメインプロセッサ18で監視する。そして、制御部Cは、S7において、Z軸送りモータ9の負荷が、本位置測定装置が検知可能な最も低い検知可能な負荷トルク(しきい値)TLを所定量だけ超えた所定の第1の値(図3で上限値Bと示される値)以上かどうかを判断する。
なお、ここで負荷とは、冶具5をZ軸送りモータ9がZ軸ボールネジ8を介して押す力であり、本位置測定装置の設備構成での破壊限界押し力に対して所定の安全係数を掛けた値を、前記第1の値Bとして設定する。安全係数をどの程度とするかは経験則から得られる値であり設計事項であるが、両者が高い力でバランスしている方が、後記するように、センター15の前進端でのZ軸送りモータ9の負荷の落差が大きくなり、位置の判定がし易くなる利点がある。
次に、S7にて、Z軸送りモータ9の負荷が上記第1の値B以上とメインプロセッサ18が判断した場合、S8にて、メインプロセッサ18は冶具5をセンター15から微小に離して、両者を所要距離だけ離間させる。それにより、Z軸送りモータ9の負荷は急激に減少する。なお、両者を微小に離す操作は、センター15と冶具5とをバランスさせながら、Z軸送りモータ9を作動して行う。微小に離す量をどの程度とするかは、前記したように、誤差等を踏まえて段階的に、すなわち実際に測定を繰り返すごとに次第に減らしていって、最適値を求める方法が効率的であり、最終的には10μm程度あるいはそれ以下であることが望ましい。もちろん、油圧制御の関係から、最初から一定量の固定値を使うようにしても差し支えない。
次に、S9にて、制御部Cは、Z軸送りモータ9の負荷が、図3で下限値Aとして示される第2の値A以下となったかどうかを判断する。ここで、第2の値Aとは、この装置において、制御部Cが検知可能な最も小さい負荷トルク値(しきい値)TLを超える値において、適宜選択した値である。前記のように、S8にて、センター15が前進端に到達し、その後、冶具5が離間した瞬間に急激な負荷降下が生じるので、その急激な負荷降下時に、負荷トルクが前記第2の値A以下になったかどうかを、S9で判断する。
図3を参照して、S4〜S9におけるZ軸送りモータ9の負荷変動の具体的な一例を説明する。図3において、負荷曲線Bが、本位置測定装置においてのZ軸送りモータ9の負荷変動を示している。位置Paは、S4にて冶具5によってセンター15が微小に押し戻された位置であり、前記した前進位置P−Paは−0〜−100μm程度である。このときの負荷トルクの値は、この例では、両者が押し合う形で後退することから、しきい値である最低の検知可能負荷トルク値TLよりも大きい。その状態で、S5にてセンター15の押し油圧を徐々に上げていくと、その過程でZ軸送りモータ9の負荷は次第に上昇していく。そして、S7において、目標とした前進端位置Pにおいての負荷トルクが、前記第1の値B(上限値B)以上である場合に、S8にて冶具5をセンター15から微小に離し、S9にてZ軸送りモータ9の負荷が前記第2の値A(下限値A)以下となったかを判断する。
S9で、制御部Cがセンター15の目標とした前進端において、Z軸送りモータ9の負荷が前記第2の値A以下であることを判断したときに、S10にて、念のためセンター15の前進端信号を確認し、次いで、S11にて冶具5の位置情報を取り込む。図3において、PtはZ軸送りモータ9の負荷が前記しきい値TLとなったときを示しており、P−Ptは0〜50μm程度である。なお、冶具5の位置情報の取り込みは、パルスエンコーー10からの信号をサーボプロセッサ21を介して位置情報に変換し、メインプロセッサ18内のメモリにその位置情報を書き込むことで行われる。なお、S10でセンター15の前進端信号を確認できない場合は、装置に異常が生じている場合であり、測定を中断する。
上記したように、本発明の位置測定装置による位置検知方法では、負荷トルクの高い位置から急激に落ちるトルク変化を監視するようにしており、図3の負荷曲線Aに示した従来の負荷モニター方式のようにゆっくりと上昇する負荷変化を検知する場合と比較して、急激に落ちるトルク変化は誤差(応答遅れb)が少ない状態で検知することが可能となる。また、検知に使用する負荷トルク値は当初から検知可能負荷トルク(しきい値)TLを超えているので、図3の負荷曲線Bにおいて応答遅れbとして示すように、従来の応答遅れaと比較して、応答遅れbはきわめて小さくなる。さらに、従来の負荷モニター方式では、触針(冶具5に相当)での測定方向と慣性重量が影響する方向が同じため、それが主因となって、図3での負荷曲線Aのように大きな応答遅れaが生じるが、本発明による場合は、測定方向と、冶具5の慣性重量が反力として効いている方向が、逆のため、それによっても、応答遅れbが少なくなる。また、送りにボールネジ8を使用したときでのボールネジに起因する送り誤差(ガタ)も消失させることができる。これらにより、本発明による位置測定装置では、精度の高い位置測定が可能となる。
なお、上記の説明では、S5でセンター15の押し油圧を徐々に上げるようにしたが、作業効率を上げるために、一定値の油圧で行うことも可能である。また、徐々に上げる場合、第1の値B(上限値B)の上に、さらに設備を壊さないためのリミット圧を設定することは好ましい。この場合、設定したリミット圧までの範囲で押し油圧を上げることが可能となる。また、この場合、リミット圧を超えた場合には、インバーター19の制御異常等が原因であり、そのステップは異常として処理を終了する。
また、S7において、NO、すなわちモータ9の負荷が第1の値B(上限値B)以上でない場合、その時点では冶具5とセンター15は当接した状態であり、モータ9の負荷は前記第2の値A(下限値A)より大であるので、S9からS5に戻り、センター15の押し油圧の上げを継続する。
上記のように、負荷モニター方式の位置測定装置において、冶具5による測定方向と、冶具5の慣性重量が反力として効いている方向が、逆向きであれば、前記応答遅れbを小さくすることができる。したがって、図1に示した装置において、センター15を所定の位置(前進端、後退端等)に固定しておき、主軸(NC加工機)またはタレット(NC旋盤)等についた冶具5に、ばね式の後退できる機能を付加することで、応答遅れbを小さくした位置測定が可能となる。この場合、測定時に、予めばねの効いた位置まで冶具5を固定されているセンター15に向けて押し付けておき(前進)、その後、徐々に後退させて、ばねが効かなくなった瞬間の負荷減少をとらえることで、同等の効果を得ることができる。なお、図示しないが、構成としては、冶具5の先端に例えば板ばねを取り付けておき、該板ばねがセンター15に当接するようにする。
以下、その一例を図4のフローチャートを参照して説明する。この実施の形態の装置では、図1には示されないが、前記したように、冶具5の先端に取り付けたばね手段(板ばね)を有しており、固定したセンター15に、前記板ばねを当接した状態で冶具5をセンター15に向けて押し付けるように移動させることにより、板ばねは次第に反るようになる。
測定に当たっては、最初に、S31にて、油圧シリンダー12を操作して適宜の位置にセンター15の位置を固定する。固定位置は任意であり、前進端でも後退端でも、その間の任意の位置であってもよい。
S32にて、Z軸送りモータ9を駆動して、タレット3上の冶具5をセンター15に当接させる。具体的には、冶具5の先端に取り付けた板ばねが最初にセンター15に当接する。その状態で、S33にて、冶具5のばねが効く範囲まで更に冶具5を前進させる。S34にて、ばねが効くようになった適宜の位置で冶具5の送りを停止する。S35にて、その状態での冶具5のZ軸送りモータ9の負荷トルクを監視する。ここでも、具体的には、Z軸送りモータ9の負荷トルク(電流量)を電流計22を介してメインプロセッサ18で監視する。
S36で、モータ9の負荷が第1の値C(前記上限値Bである第1の値Bと同等の値)以上か否かを判断する。ここで、第1の値Cは、冶具5のばねが効いている状態での負荷であり、負荷監視の手段が誤作動しない高い値に設定される。そのようなばね定数を持つばねを実験的に選択して用いるようにする。S36でYESの場合、すなわち、監視された負荷が前記第1の値C以上の場合、S37で、冶具5をセンター15から徐々に後退させる。そして、S38にて、モータ9の負荷トルクが第2の値D(前記下限値Aである第2の値Aと同等の値)以下かどうかを判断する。ここで、第2の値Dは、冶具5が後退することで冶具5のばねが効かなくなった状態、すなわち冶具5がセンター15に当たっていない状態の負荷であり、負荷監視が引き勝手で検知される値である。
S38にて、モータ9の負荷トルクが第2の値D以下であるときに、S39にて、冶具5の位置情報を取り込む。なお、この取り込みは、図2に基づき説明したものと同様、パルスエンコーー10からの信号をサーボプロセッサ21を介して位置情報に変換し、メインプロセッサ18内のメモリにその位置情報を書き込むことで行われる。
上記形態の装置でも、負荷トルクの高い位置から急激に落ちるトルク変化を監視するようにしており、図3に示したように、従来の装置での応答遅れaと比較して、応答遅れbはきわめて小さくすることができる。これにより、精度の高い位置測定が可能となる。
符号の説明
A…従来の位置測定装置での負荷曲線、
B…本発明による位置測定装置での負荷曲線、
1…スライド台、
2…刃物台、
3…タレット、
4…主軸台、
5…センター(測定対象物)検出用押し冶具、
6…X軸送りモータ、
7…X軸ボールネジ、
8…Z軸ボールネジ、
9…Z軸送りモータ、
10…パルスエンコーダ
11…芯押し台、
12…油圧シリンダー(センター出退用)、
13…油圧切替バルブ、
14…油圧ポンプ、
15…出退式センター(測定対象物)、
16…チャック、
17…NC制御装置、
18…メインプロセッサ、
19…インバーター、
20…PLC(プログラマブルコントルーラー)、
21…サーボプロセッサ、
22…電流計。

Claims (3)

  1. 測定対象物に送りモータにより送られる位置検出用冶具を当接させる手段と、当該送りモータの負荷トルクの変動を読み取ることで前記測定対象物の位置を検出する手段とを少なくとも備えた位置測定装置であって、
    前記測定対象物に前記位置検出用冶具を当接させた状態で前記送りモータの負荷トルクを当該装置が検知可能なしきい値を超えた所定の第1の値まで上昇させることのできる負荷上昇手段と、
    前記送りモータの負荷トルクが前記第1の値以上となったときに前記測定対象物と前記位置検出用冶具との当接状態を解除して前記送りモータの負荷トルクを急激に下降させる手段と、
    前記下降する負荷トルクの値が前記第1の値以下であり前記しきい値以上である所定の第2の値よりも小さな値となったかどうかを監視する監視手段と、
    前記監視手段が前記送りモータの負荷トルクが前記第2の値よりも小さくなったことを検知したときに前記位置検出用冶具の位置情報を前記測定対象物の位置として取り込む手段と、
    を少なくとも備え
    前記測定対象物は出退式の測定対象物であり、測定すべき位置情報は前記測定対象物の前進端の位置であり、前記負荷上昇手段は、当接した状態で対向する前記測定対象物と前記位置検出用冶具の押す力をバランスさせる手段と、バランスした状態で両者を測定対象物が後退する方向に微小に移動させる手段と、両者が微小に移動した後に前記測定対象物側に前記位置検出用冶具に向けて押し圧を与える手段と、で構成されることを特徴とする位置測定装置。
  2. 請求項に記載の位置測定装置であって、前記バランスした状態で両者を測定対象物が後退する方向に微小に移動させる手段による押し戻し量は当初の基準位置から−0〜−100μmであり、前記送りモータの負荷トルクが前記第1の値以上となったときに前記測定対象物と前記位置検出用冶具との当接状態を解除するときの両者間の離間距離は50μm以下、好ましくは10μm以下であることを特徴とする位置測定装置。
  3. 測定対象物に送りモータにより送られる位置検出用冶具を当接させる手段と、当該送りモータの負荷トルクの変動を読み取ることで前記測定対象物の位置を検出する手段とを少なくとも備えた位置測定装置であって、
    前記測定対象物に前記位置検出用冶具を当接させた状態で前記送りモータの負荷トルクを当該装置が検知可能なしきい値を超えた所定の第1の値まで上昇させることのできる負荷上昇手段と、
    前記送りモータの負荷トルクが前記第1の値以上となったときに前記測定対象物と前記位置検出用冶具との当接状態を解除して前記送りモータの負荷トルクを急激に下降させる手段と、
    前記下降する負荷トルクの値が前記第1の値以下であり前記しきい値以上である所定の第2の値よりも小さな値となったかどうかを監視する監視手段と、
    前記監視手段が前記送りモータの負荷トルクが前記第2の値よりも小さくなったことを検知したときに前記位置検出用冶具の位置情報を前記測定対象物の位置として取り込む手段と、
    を少なくとも備え、
    記測定対象物は固定された測定対象物であり、測定すべき位置情報は前記測定対象物の固定した位置であり、前記位置検出用冶具はばね手段をさらに備えており、前記負荷上昇手段が、前記固定した前記測定対象物に向けて前記位置検出用冶具を前記ばね手段がばねとして作用するまで移動させる手段で構成されていること特徴とする位置測定装置。
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