以下、本発明の一実施形態としてデジタルカメラに適用した例について説明する。このカメラは、撮像部を有し、この撮像部によって被写体像を画像データに変換し、この変換された画像データに基づいて、被写体像を本体の背面に配置した表示部にライブビュー表示する。撮影者はライブビュー表示を観察することにより、構図やシャッタチャンスを決定する。レリーズ操作時には、画像データが記録媒体に記録される。記録媒体に記録された画像データは、再生モードを選択すると、表示部に再生表示することができる。
また、このカメラの表示部には、操作画面として、スーパーコントロール画面(例えば、図2の20参照)、ライブコントロール画面(例えば、図2の30参照)、ライブガイド画面(例えば、図2の40参照)の3つの操作画面が表示される。
この複数の操作画面により、例えば、設定項目の一覧表示を確認しじっくり設定して撮影したり、ライブビュー画像を確認しながら設定項目を設定して撮影したり、ユーザーが直感的にわかるような言葉で表現されているガイド項目の一度の操作で複数の設定項目を設定して撮影するなど、撮影シーンに応じた撮影設定項目の変更操作がやり易くする。またこのように複数あることにより、ユーザー撮影レベルにあった操作画面を使うこともできる。
それぞれの操作画面においては、露出補正、絞り値、シャッタ速度、彩度、コントラスト、WBモード(ホワイトバランスモード)等の設定項目について設定を変更することができ、これらの操作画面は操作部材やタッチパネルのタッチ操作等により変更することができる。操作画面が別の操作画面に切り替わった際に、同じ階層・同じ操作画面に変わったことが容易に分かるように、複数の操作画面を同時に表示される。また操作画面が切り替わった際に、切り替わり前後で同じ設定項目が表示されている位置が異なっていても、切り替わり後に設定項目がどこに表示されているかが容易に分かるように、表示態様の変化が表示される。
以下、図面に従って本発明を適用したカメラを用いて好ましい実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るカメラ100の概略構成を示すブロック図である。撮影レンズ111は、被写体の被写体像を形成するための光学レンズであり、レンズ制御部129によってフォーカスレンズやズームレンズが光軸方向に移動する。撮影レンズ111の光軸上には、絞り113、シャッタ115が配置され、また撮影レンズ111の光軸上であって、かつ光学像の結像位置付近には撮像素子119が配置されている。
絞り113は、絞り口径が可変であり、撮影光学系の光束を制御する。絞り制御部127は、絞り開口に相当する絞り値を制御する。絞り113は絞り制御部127からの制御信号に基づいて、撮影レンズ111を通過した被写体光束の光量を調節する。
シャッタ115は、撮影時には、シャッタ制御部125からの制御信号に基づいて、シャッタ秒時で決まる時間の間、被写体光束を通過させる。また、ライブビュー表示時には、開放状態となっている。
なお、本実施形態においては、絞り113、シャッタ115を撮影レンズ111の光軸上に配置し、露光制御を行うようにしているが、この内の一部の素子を省略して露光制御を行うようにしてもよい。また、シャッタ115の代わりに、撮像素子119内の電子シャッタによってシャッタ時間を制御するようにしてもよく、またNDフィルタを光軸上に出し入れするようにしてもよい。
撮像素子119は、撮影レンズ111によって形成された被写体像を光電変換し、画像データを画像処理部121に出力する。撮像制御部123は、制御部150からの制御信号に基づいて、撮像素子119の電荷蓄積や読み出し等の制御を行う。画像処理部121は、撮像素子119から画像データを入力し、増幅処理、AD変換処理、OB処理、ガンマ処理、WB処理等、種々の画像処理を行い、画像処理した画像データを制御部150に出力する。
制御部150には、前述の画像処理部121、撮像制御部123、シャッタ制御部125、絞り制御部127、レンズ制御部129の他に、記録部131、フラッシュメモリ133、表示制御部135、表示部137、および操作部139が接続されている。
記録部131は、記録メディアを有し、画像処理部121から出力される画像データを記録メディアに記録する。また、画像データの記録時に併せて音声処理部(不図示)から出力される音声データも記録メディアに記録可能である。フラッシュメモリ133は、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであり、カメラ100の調整値や制御部150を実行させるためのプログラム等を記憶する。なお、フラッシュメモリ133に代えて、他の電気的に書き換え可能なメモリを用いてもよい。
表示制御部135は、制御部150から入力した画像データを表示部137に出力し、表示部137に表示させる。表示用のデータとしては、被写体確認のためのライブビュー表示用、記録部131に記録された画像の再生表示用、メニュー画面表示用があり、またスーパーコントロール画面、ライブコントロール画面、ライブガイド画面等の操作画面のデータがある。この操作画面が切り替えられる際には、図3ないし図16を用いて説明するような切り替え時の表示画像を生成し、表示部137に出力する。なお、表示制御部135は、ハードウエアで構成してもよく、また制御部150によってソフトウエアによって実行されるようにしてもよい。
表示制御部135は、複数用意された設定項目の中から使用する設定項目を選択するための操作画面を表示部に表示させ、操作画面から別の操作画面に切り替わりを表示させる表示制御部としての機能を果たし、また操作画面から別の操作画面に切り替わるときに、設定項目の表示態様の変化を表示させる。また、表示制御部は、操作画面が切り替わるときに、設定項目の表示位置の遷移状態を表示する。
また、表示制御部は、操作画面が切り替わるときに、設定項目の表示位置が変化するものを他の設定項目とは異なる表示とする(図18のS67参照)。また、表示制御部は、操作画面が切り替わるときに、設定項目の表示位置が変化すると共にその大きさも変化して表示する(図3の22c参照)。
表示部137は、カメラ100の背面に設けられた液晶パネル等の表示部材を有し、表示制御部135から入力したライブビュー表示、再生表示、メニュー画面、および操作画面を表示する。なお、表示部137としては、カメラの背面以外に設けてもよく、また電子ビューファインダ(EVF)としてもよい。
操作部139は、操作部材139a〜139d等を有し(図2参照)、またレリーズ釦、メニュー釦等の種々の操作部材を有する。また、表示部137の画面上のタッチ操作を検知するためのタッチパネルを有し、これらの操作部材の操作状態を検知して、制御部150に出力する。操作部139は、操作画面から別の操作画面に切り替えるために操作する操作部として機能する。
制御部150内には、図示しないCPU(Central Processing Unit)が設けられており、CPUはフラッシュメモリ133に記憶されたプログラムに従って、カメラ100の全体制御を行う。また、制御部150内には、AF制御部155とAE制御部157を有する。AF制御部155およびAE制御部157は、全部または一部をハードウエアで構成してもよく、ソフトウエアで構成してもよい。
AF制御部155は、撮像素子119の出力に基づく画像データを用いて、コントラスト信号を抽出し、このコントラスト信号がピークとなるように、レンズ制御部129を介して、撮影レンズ111中のフォーカスレンズの位置を制御する。
AE制御部157は、撮像素子119の出力に基づく画像データを用いて、被写体輝度値を求め、この被写体輝度値に基づいて、適正露光となる絞り値、シャッタ速度、ISO感度等を算出し、この算出結果に基づいて、シャッタ制御部125、絞り制御部127等を介して制御する。
次に、本実施形態に係るカメラにおける操作画面の切り替えについて説明する。図2は、本実施形態に係るカメラの背面図であり、撮影待機状態から3つの操作画面への切り替えを示す。図2の上段は、撮影待機状態を示し、下段は切り替え後の3つの操作画面を示す。
今、カメラ100に撮影モードAが設定され、撮影待機状態にあると、表示部137には図2の左上に示すように撮影待機画面10aが表示される。この撮影待機画面10aには、撮像素子119からの画像データに基づくライブビュー画像が表示されると共に、画面の右端側と左端側に現在の設定状態(例えば、フラッシュ設定、露出補正、測光モードAFモード、単写/連写等)が表示される。この状態では、現在の設定値が分かるだけで、各設定項目を変更することはできない。
撮影モードAが設定され、撮影待機画面10aが表示されている状態で、操作部139の操作部材139aが操作されると、スーパーコントロール画面20に切り替わり、設定項目の変更が可能となる。このスーパーコントロール画面20は、カメラ100の各設定項目を表形式で表示し、ユーザは操作部材139b(十字釦としての機能を有する)を操作することにより、変更したい項目を選択して変更することができる。図2に示すスーパーコントロールパネル画面20では、画面のアスペクト比を変更する項目が選択されている(図では白抜き文字に変化している)。このスーパーコントロール画面20では、多数の設定項目を表示し、設定変更を優先するために、表示部137の画面の殆どを使用し、このためライブビュー画像が隠れてしまう。
次に、カメラ100に撮影モードBが設定され、撮影待機状態にあると、表示部137には、図2の上段の真ん中に示すように、撮影待機画面10bが表示される。この撮影待機画面10bは、撮影待機画面10aと同様に、ライブビュー画像が表示されると共に、画面の両端側に、現在の設定状態が表示される。この状態では、前述したように、各設定項目を変更することはできない。
撮影モードBが設定され、撮影待機画面10bが表示されている状態で、操作部139の操作部材139aが操作されると、ライブコントロール画面30に切り替わり、設定項目の変更が可能となる。このライブコントロール画面30は、画面の大部分にライブ画像が表示され、右側に設定項目が表示され、操作部材139bを操作することにより、上下方向で設定項目を選択することができる。設定項目のいずれかが選択されると、選択された設定項目の内容に応じた変更内容が画面の下段に表示され、ユーザは操作部材139bを操作し、左右方向に並んだ設定項目のいずれかを選択することができる。このライブコントロール画面30で設定できる項目(機能)としては、例えば、ピクチャーモード(画像の仕上がりの設定)、手ブレ補正、ホワイトバランス、ドライブ/セルフタイマ、アスペクト比、画質モード、フラッシュモード、測光方式、AF方式、ISO感度等がある。
図2に示すライブコントロール画面30の例では、アスペクト比(右欄ではアスペクト比として「3:4」が現在設定中であることを示す)が選択され、下段に、3:4以外に、5:4、6:5、7:5、7:6のアスペクト比が表示されている。なお、ライブコントロール画面30では、一度に全ての設定項目を画面の右欄に示せないことから、操作部材139bを操作により、スクロール表示によって順次表示するようにしている。同様に下段に全ての設定値を表示できない場合には、スクロール表示によって順次表示を行う。
次に、カメラ100に撮影モードCが設定され、撮影待機状態にあると、表示部137には、図2の右上段に示すように、撮影待機画面10cが表示される。この撮影待機画面10cは、撮影待機画面10aと同様に、ライブビュー画像が表示されると共に、画面の両端側に、現在の設定状態が表示される。この状態では、前述したように、各設定項目を変更することはできない。
撮影モードCが設定され、撮影待機画面10cが表示されている状態で、操作部139の操作部材139aが操作されると、ライブガイド画面40に切り替わり、ガイド項目の変更が可能となる。ガイド項目は、ユーザが撮影を直感的に行うための設定項目であり、例えば、色の鮮やかさを変える、明るさを変える、背景をぼかす、動きを表現する等の言葉で表現されている。撮影画像をどのように変更したいかに応じて、初心者であっても簡単に操作することができる。このように、ライブガイド画面40は、ガイド項目は少ないが、ユーザが撮影に対する直感的操作を可能とする。ライブガイド画面40では、画面の大部分にライブ画像が表示され、右側にガイド項目が表示され、操作部材139b(十字釦の機能を有している)を操作することにより、上下方向でガイド項目を選択することができる。ガイド項目のいずれかが選択されると、選択されたガイド項目の内容に応じた変更内容が画面に表示され(不図示)、ユーザは操作部材139bを操作し、ガイド項目のいずれかを選択することができる。
ガイド項目として、「明るさ」が選択されると、カメラは明るさに関係する露出補正等の設定項目の設定変更を行う。また「背景ぼかし」が選択されると、背景のぼかしに関係する絞り値等の設定項目の設定変更を行う。また「動き」が選択されると、動きに関係するシャッタ速度等の撮影パラメータの設定変更を行う。また、「鮮やかさ」が選択されると、鮮やかさに関係するホワイトバランスと階調等の設定項目の設定変更を行う。また「色合い」が選択されると、色合いに関係する彩度等の設定項目の設定変更を行う。
操作画面(スーパーコントロール画面20、ライブコントロール画面30、ライブガイド画面40)が表示されている場合、操作部材139cが操作されると、操作画面が順次変更される。すなわち、操作部材139cが操作される毎に、ライブガイド画面40→ライブコントロール画面30→スーパーコントロール画面20→ライブガイド画面40の順にサイクリックに操作画面が変更する。なお、後述するように、操作部材139dを操作することにより、逆方向に操作画面を変更することもできる(例えば、図4参照)。
このように、本実施形態においては、操作部材139aが操作されると、それぞれ設定されている撮影モードに相応しい操作画面20、30、40が表示され、設定項目を選択し、選択した設定項目について設定を変更することができる。また、表示されている操作画面20、30、40において、操作部材139cが操作されると、サイクリックに操作画面20、30、40の変更を行うことができる。
なお、本実施形態において、撮影モードに基づいて、最初に表示される操作画面が決められている。しかし、これに限らず、例えば、操作部材139の操作部材(例えば、139a,139c,139d)に対応した操作画面を予め決めておき、操作部材が操作されると撮影モードに係わらず、対応する操作画面が表示されるようにしてもよい。また、本実施形態において、設定項目の選択は、操作部材139bの操作によって行っていたが、これに限らず、例えば、ユーザが設定項目をタッチすると、これをタッチパネルによって検出し、選択するようにしてもよい。
次に、図3ないし図15を用いて、本実施形態および変形例において、操作画面が表示された後に、操作部材139c、139dを操作することによって、他の操作画面に切り替える際の表示形態について説明する。なお、操作画面の切り替わり時には、操作画面は半透過状態となって次第に消えていく場合であっても表示の、都合上、線画のままとしている。
図3は、スーパーコントロール画面20からライブコントロール画面30に切り替えるときの表示形態を示す。図3の左上に示すスーパーコントロール画面20において操作部材139dを操作すると、図3の右下に示すライブコントロール画面30に変更されるが、直ちにライブコントロール画面30に変更されるのではなく、遷移画面21a、21b、21cを経た後、ライブコントロール画面30に変更される。
画面の遷移にあたって、本実施形態においては、スーパーコントロール画面20に表形式の画面の左辺とライブコントロール画面30の左辺を軸中心として、画面があたかもページめくりをしているかのように変化し、すなわちスーパーコントロール画面20のページが送られて見えなくなり、次のページにあるライブコントロール画面30が見えているような表示を行う(遷移画面21a、21b、21c参照)。
また、遷移にあたって、スーパーコントロール画面20で選択されていた設定項目が、ライブコントロール画面30においてどの位置に移動したかが分かるように、遷移画面21a、21b、21cにおいて設定項目の位置の変化が分かるように表示される。図3に示す例においては、スーパーコントロール画面20においてアスペクト比22aが選択されている。この状態でユーザが操作部材139dを操作すると、アスペクト比22aは、遷移画面21aにおいては22bの位置に、遷移画面21bにおいては22cの位置に、遷移画面21cにおいては22dの位置に移動していき、ライブコントロール画面30において位置22eに移動したことが分かる。また、移動途中で、アスペクト比22cの大きさは、操作画面20、30におけるアスペクト比22a、22eよりも大きく表示することにより(後述する図4等でも同じ)、移動していることを強調することができる。
図4は、図3と逆に、ライブコントロール画面30からスーパーコントロール画面20に変化するときの表示形態を示す。図4の左上に示すライブコントロール画面30において操作部材139cを操作すると、図4の右下に示すスーパーコントロール画面20に変更されるが、直ちにスーパーコントロール画面20に変更されるのではなく、遷移画面31a、31b、31cを経た後、スーパーコントロール画面20に変更される。
画面の遷移にあたって、スーパーコントロール画面20の表形式の画面の左辺とライブコントロール画面30の左辺を軸中心として、画面があたかもページを戻しているかのように変化し、すなわちライブコントロール画面30のページがまくられ、前のページにあるスーパーコントロール画面20が見えてくるような表示を行う(遷移画面31a、31b、31c参照)。
また、遷移にあたって、ライブコントロール画面30で選択されていた設定項目が、スーパーコントロール画面20においてどの位置に移動したかが分かるように、遷移画面31a、31b、31cにおいて設定項目の位置の変化が分かるように表示される。図4に示す例においても、ライブコントロール画面30においてアスペクト比32aが選択されている。この状態でユーザが操作部材139cを操作すると、アスペクト比32aは、遷移画面31aにおいては32bの位置に、遷移画面31bにおいては32cの位置に、遷移画面31cにおいては32dの位置に移動していき、スーパーコントロール画面20において位置32eに移動したことが分かる。
図5は、ライブコントロール画面30からライブガイド画面40に変化するときの表示形態を示す。図5の左上に示すライブコントロール画面30において操作部材139dを操作すると、図5の右下に示すライブガイド画面40に変更されるが、直ちにライブガイド画面40に変更されるのではなく、遷移画面33a、33b、33cを経た後、ライブガイド画面40に変更される。
画面の遷移にあたって、スーパーコントロール画面20の表形式の画面の左辺とライブガイド画面40の左辺を軸中心として、画面があたかもページを送っているかのように変化し、すなわちスーパーコントロール画面20のページがまくられ、次のページにあるライブガイド画面40が見えてくるような表示を行う(遷移画面33a、33b、33c参照)。
また、遷移にあたって、ライブコントロール画面30で選択されていた設定項目が、ライブガイド画面40においてどの位置に移動したかが分かるように、遷移画面33a、33b、33cにおいて設定項目の位置の変化が分かるように表示される。図5に示す例において、ライブコントロール画面30においてピクチャーモード34aが選択されている。この状態でユーザが操作部材139dを操作すると、ピクチャーモード34aは、遷移画面33aにおいては34bの位置に、遷移画面33bにおいては34cの位置に、遷移画面33cにおいては34dの位置に移動していき、ライブガイド画面40において位置34eに移動したことが分かる。前述したように、ライブガイド画面40では、ユーザが直感的に分かるガイド項目としていることから、ピクチャーモードに対応するのは、ライブガイド画面40では「色合い」の項目となっている。
図6は、ライブガイド画面40からスーパーコントロール画面20に変化するときの表示形態を示す。図6の左上に示すライブコントロール画面30において操作部材139dを操作すると、図6の右下に示すスーパーコントロール画面20に変更されるが、直ちにスーパーコントロール画面20に変更されるのではなく、遷移画面41a、41b、41cを経た後、スーパーコントロール画面20に変更される。
また、遷移にあたって、ライブガイド画面40で選択されていたガイド項目が、スーパーコントロール画面20においてどの位置に移動したかが分かるように、遷移画面41a、41b、41cにおいて設定項目の位置の変化が分かるように表示される。図6に示す例において、ライブガイド画面40において色合い42aが選択されている。この状態でユーザが操作部材139dを操作すると、操作画面の切り替え処理が始まり、色合い42aは、遷移画面41aにおいては42bの位置に、遷移画面41bにおいては42cの位置に、遷移画面41cにおいては42dの位置に移動していき、スーパーコントロール画面20において位置42eに移動したことが分かる。ライブガイド画面40では、ユーザが直感的に分かるガイド項目としていることから、色合いに対応するのは、スーパーコントロール画面20では「ピクチャーモード」の項目となっている。
ライブガイド画面40では、前述したように、ユーザが直感的に分かりやすい表示を行っていることから、他の操作画面に変更した際に、ガイド項目に対応する設定項目が複数、存在する場合がある。複数存在する場合について、図7を用いて説明する。
図7は、ライブガイド画面40からスーパーコントロール画面20に変化するときの第2の表示形態を示す。図7の左上に示すライブコントロール画面30において操作部材139dを操作すると、図6の右下に示すスーパーコントロール画面20に変更されるが、直ちにスーパーコントロールド画面20に変更されるのではなく、遷移画面43a、43b、43cを経た後、スーパーコントロール画面20に変更される。
画面の遷移にあたって、図6に示した例と同様に、スーパーコントロール画面20の左辺とライブガイド画面40の左辺を軸中心として、画面があたかもページを送っているかのように変化する(遷移画面43a、43b、43c参照)。また、遷移にあたって、ライブガイド画面40で選択されていたガイド項目が、スーパーコントロール画面20においてどの位置に移動したかが分かるように、遷移画面43a、43b、43cにおいて設定項目の位置の変化が分かるように表示される。
図7に示す例において、ライブガイド画面40においてガイド項目として鮮やかさ44aが選択されている。この状態でユーザが操作部材139dを操作すると、鮮やかさ44aは、遷移画面43aにおいては44bの位置に、遷移画面43bにおいては44cの位置に、遷移画面43cにおいては44dの位置に移動していき、スーパーコントロール画面20において位置44e1のホワイトバランスと、位置44e2の彩度に移動したことが分かる。前述したように、ライブガイド画面40では、ユーザが直感的に分かるガイド項目としていることから、ライブガイド項目としての「鮮やかさ」に対応するのは、スーパーコントロール画面20では「ホワイトバランス」と「階調」の2つの設定項目である。
このように、本実施形態においては、図3ないし図7を用いて説明したように、操作画面がスーパーコントロール画面20、ライブコントロール画面30、およびライブガイド画面40の間で切り替わっていく様子が分かると共に、切り替え前の操作画面において選択されていた設定項目が、切り替え後の操作画面において、どの位置に移動したかが一目で分かる。このため、ユーザは設定作業を直ちに続けることができる。
次に、図8を用いて、操作画面が表示されている状態から撮影待機画面への変更について説明する。図8に示す例では、操作画面としてスーパーコントロール画面20が表示されている。この状態で、前回操作した操作部材139cまたは139dが操作されると(これに限らず、他の操作部材、例えば操作部材139aでもよい)、図8の右下に示す撮影待機画面10dに戻る。この場合にも直ちに撮影待機画面10dに戻るのではなく、遷移画面23a、23b、23cを経た後、スーパーコントロール画面20に変更される。
画面の遷移にあたって、スーパーコントロール画面20の表形式の枠線が次第にフェードアウトするが、各設定項目は、現在の設定値の全てが撮影待機画面10dの対応する位置に次第に移動していく。図8の例では、AF方式(シングルAFを示すS−AF)や設定ISO感度は、画面の左側に移動し、またフラッシュ方式、露出補正、測光方式、アスペクト比、画素数等は画面の右側に移動する(遷移画面21a、21b、21c参照)。このため、ユーザは、この遷移画面によって操作画面で設定された設定値が容易に分かる。
本発明の一実施形態においては、操作画面が変更される際の遷移画面として、操作画面の一辺をそれぞれ回転軸として回転させ、このときの一部の画面を抜き出すように操作画面の変化を表現していた。しかし、これに限らず、例えば、全操作画面を一軸で結合し、この全操作画面の全体を表示しながら、操作画面の切り替えを行うようにしてもよい。図9を用いて、この第1変形例を説明する。
図9に示す例において、表示部137にスーパーコントロール画面20が表示されており、ユーザによってアスペクト比26aが選択されている。この状態で操作部材139dが操作されると、図9の右下に示すライブコントロール画面30に変更されるが、直ちにライブコントロール画面30に変更されるのではなく、遷移画面25a、25b、25cを経た後、ライブコントロール画面30に変更される。
画面の遷移にあたって、本変形例においては、スーパーコントロール画面20、ライブコントロール画面30、およびライブガイド画面40の短辺を一辺に結合し、この短辺を回転軸として回転する複合操作画面が表示され、遷移画面25a〜25cと変化するにつれ、複合操作画面も回転表示される(遷移画面25a、25b、25c参照)。そして、変更先のライブコントロール画面30が正面位置に近づくと、大きくなり、図9の右下に示すライブコントロール画面30となる。
また、遷移にあたって、スーパーコントロール画面20で選択されていた設定項目が、ライブコントロール画面30においてどの位置に移動したかが分かるように、遷移画面25a、25b、25cにおいて設定項目の位置の変化が分かるように表示される。図9に示す例においては、スーパーコントロール画面20においてアスペクト比26aが選択されている。この状態でユーザが操作部材139dを操作すると、アスペクト比22aは、遷移画面25aにおいては26bの位置に、遷移画面25bにおいては26cの位置に、遷移画面25cにおいては26dの位置に移動していき、ライブコントロール画面30において位置26eに移動したことが分かる。
このように、図9に示す遷移画面の第1変形例においても、操作画面がスーパーコントロール画面20、ライブコントロール画面30、およびライブガイド画面40の間で切り替わっていく様子が分かると共に、変更前の操作画面において選択されていた設定項目が、変更後の操作画面において、どの位置に移動したかが一目で分かる。このため、ユーザは設定作業を直ちに続けることができる。また、本変形例においては、複数の操作画面の切り替え時に、全ての操作画面を表示しているので、切り替え可能な操作画面が容易に分かり、操作しやすくなる。
次に、図10を用いて、遷移画像の第2変形例について説明する。前述の第1変形例においては、遷移時に全操作画面を結合した複合操作画面の全体を表示したが、第2変形例においては、遷移時に操作画面をあたかもスライドしているように表示する。
図10に示す例において、表示部137にスーパーコントロール画面20が表示されており、この状態で操作部材139dが操作されると、図10の右下に示すライブコントロール画面30に変更されるが、直ちにライブコントロール画面30に変更されるのではなく、遷移画面27a、27b、27cを経た後、ライブコントロール画面30に変更される。
画面の遷移にあたって、本変形例においては、スーパーコントロール画面20は画面の左側にスライドしていくように表示し、また画面の右側からライブコントロール画面30の設定項目の表示部分がスライドして来るように表示する(遷移画面27a、27b、27c参照)。
なお、遷移にあたって、前述したように、スーパーコントロール画面20で選択されていた設定項目が、ライブコントロール画面30においてどの位置に移動したかが分かるように、遷移画面27a、27b、27cにおいて設定項目の位置の変化が分かるように表示するようにしてもよい。
このように、図10に示す遷移画面の第2変形例においても、操作画面がスーパーコントロール画面20、ライブコントロール画面30、およびライブガイド画面40の間で切り替わっていく様子が分かる。
次に、図11を用いて、遷移画像の第3変形例について説明する。前述の第2変形例においては、遷移時に操作画面をあたかもスライドしているように表示していたが、この第3変形例においては、遷移時に操作画面をフェードイン/フェードアウト表示する。
図11に示す例において、表示部137にスーパーコントロール画面20が表示されており、この状態で操作部材139dが操作されると、図11の右下に示すライブコントロール画面30に変更されるが、直ちにライブコントロール画面30に変更されるのではなく、遷移画面28a、28b、28cを経た後、ライブコントロール画面30に変更される。
画面の遷移にあたって、本変形例においては、スーパーコントロール画面20は次第に薄くなっていくように(フェードアウト)表示し、またライブコントロール画面30は次第に濃くなっていくように(フェードイン)表示し、最後に、スーパーコントロール画面20は消えてなくなり、ライブコントロール画面30のみが表示される(遷移画面28a、28b、28c参照)。
なお、遷移にあたって、前述したように、スーパーコントロール画面20で選択されていた設定項目が、ライブコントロール画面30においてどの位置に移動したかが分かるように、遷移画面28a、28b、28cにおいて設定項目の位置の変化が分かるように表示するようにしてもよい。
このように、図11に示す遷移画面の第3変形例においても、操作画面がスーパーコントロール画面20、ライブコントロール画面30、およびライブガイド画面40の間で切り替わっていく様子が分かる。
次に、図12を用いて、遷移画像の第4変形例について説明する。前述の第3変形例においては、遷移時に操作画面をフェードイン/フェードアウト表示していたが、この第4変形例においては、遷移時に操作画面をズームイン表示する。
図12に示す例において、表示部137にスーパーコントロール画面20が表示されており、この状態で操作部材139dが操作されると、図12の右下に示すライブコントロール画面30に変更されるが、直ちにライブコントロール画面30に変更されるのではなく、遷移画面29a、29b、29cを経た後、ライブコントロール画面30に変更される。
画面の遷移にあたって、本変形例においては、スーパーコントロール画面20は次第に拡大していくように(ズームイン)表示しながら次第に画像を薄くしながら表示し、またライブコントロール画面30も点から次第に拡大していく(ズームイン)表示し、最後に、スーパーコントロール画面20は消えてなくなり、ライブコントロール画面30が表示部137の大きさで表示される(遷移画面29a、29b、29c参照)。
なお、遷移にあたって、前述したように、スーパーコントロール画面20で選択されていた設定項目が、ライブコントロール画面30においてどの位置に移動したかが分かるように、遷移画面29a、29b、29cにおいて設定項目の位置の変化が分かるように表示するようにしてもよい。
このように、図12に示す遷移画面の第4変形例においても、操作画面がスーパーコントロール画面20、ライブコントロール画面30、およびライブガイド画面40の間で切り替わっていく様子が分かる。
次に、図13を用いて、遷移画面の第5変形例について説明する。本発明の一実施形態においては、ユーザによって選択された設定項目が遷移画面中で移動し、次の操作画面の対応する位置が分かるようにしていた。この第5変形例においては、ユーザによって選択された設定項目に限らず、全設定項目の設定値が遷移画面中で移動し、次の操作画面の対応する位置が分かるようにしている。
図13に示す例において、表示部137にスーパーコントロール画面20が表示されており、この状態で操作部材139dが操作されると、図13の右下に示すライブコントロール画面30に変更されるが、直ちにライブコントロール画面30に変更されるのではなく、遷移画面51a、51b、51cを経た後、ライブコントロール画面30に変更される。
画面の遷移にあたって、本変形例においては、図3を用いて説明した説明した操作画面の遷移と同様に、スーパーコントロール画面20に表形式の画面の左辺とライブコントロール画面30の左辺を軸中心として、画面があたかもページめくりをしているかのように変化し、すなわちスーパーコントロール画面20のページが送られて見えなくなり、次のページにあるライブコントロール画面30が見えているような表示を行う(遷移画面51a、51b、51c参照)。
また、遷移にあたって、スーパーコントロール画面20で選択されていた設定項目に限らず全設定項目の設定値が、ライブコントロール画面30においてどの位置に移動したかが分かるように、遷移画面51a、51b、51cにおいて設定項目の位置の変化が分かるように表示される。
このように、第5変形例においては、全設定項目について、操作画面が変更する際に、その設定項目位置の変化を表示しているので、操作画面の切り替わり前後での対応関係が分かりやすい。なお、図13においては、操作画面の変更を回転軸周りの回転によって変更していたが、これに限らず、図10に示したようなスライド方式、図11に示したようなフェードイン方式、図12に示したようなズームイン方式等、他の方式によって変更を表示する場合でも、本変形例を適用してもよい。また、図7に示したような全ての操作画面を遷移画面として表示する場合にも、本変形例を適用してもよい。
次に、図14Aを用いて、設定項目の移動表示に関する第1変形例の第1態様について説明する。上述の本発明の一実施形態や変形例においては、操作画面の切り替わり前後で操作画面が移動する遷移画面を表示していた(図3〜図13参照)。この変形例の第1態様では、操作画面が移動する遷移画面を省略し、設定項目の設定値のみの移動が分かるように表示している。
図14Aに示す例において、表示部137にスーパーコントロール画面20が表示されており、この状態で操作部材139dが操作されると、図14Aの右下に示すライブコントロール画面30に変更される。但し、瞬時にライブコントロール画面30に変更されるのではなく、まず、枠線および設定項目が薄くなったスーパーコントロール画面20Aを表示し、このとき、ユーザによって選択された設定項目のみを次の操作画面であるライブコントロール画面30の対応する位置に向けて移動を開始させる。
スーパーコントロール画面20Aからユーザによって選択された設定項目が移動を開始すると、ライブコントロール画面30Aを表示し、選択された設定項目がライブコントロール画面30の対応するアイコンの位置に到達する。図14Aに示す例においては、スーパーコントロール画面20においてアスペクト比21Aが選択されている。この状態でユーザが操作部材139dを操作すると、アスペクト比21Aは、位置21B→位置21Cと移動し、ライブコントロール画面30のアスペクト比21Dの位置で停止する。
このように、設定項目の移動表示に関する第1変形例の第1態様においては、操作画面の切り替わり前後で操作画面が移動する遷移画面を表示していないが、ユーザが選択した設定項目の設定値が、切り替わり後の操作画面の対応する設定項目の位置に向けて移動していくことから、切り替わり後の操作画面において対応する設定項目を容易に確認することができ、便利である。
なお、本変形例においては、ユーザが選択した項目のみを移動させ、操作画面の切り替わり前後で対応する設定項目の位置が分かるようにしたが、これに限らず、全設定項目、または複数の設定項目が移動するようにしても勿論かまわない。
次に、図14Bを用いて、設定項目の移動表示に関する第1変形例の第2態様について説明する。第2態様においても、操作画面の切り替わり前後で、設定項目のアスペクト21Aの位置が移動していく点では第1実施形態と同様である(位置21A→位置21B→位置21C→位置21D)。しかし、第2態様においては、位置21B、21Cにおいて、表示の大きさが大きくなる点で第1態様と異なる。
なお、本態様においては、ユーザが選択した項目の大きさを変えて、操作画面の切り替わり前後対応する設定項目の表示位置が分かるようにしたが、これに限らず、例えば、図14C(b)に示すようにハイライト表示してもよく、色を変化させてもよく、また図14C(c)に示すように字体を斜字体に変化させて表示位置が分かるようにしても勿論かまわない。なお、図14Cにおいては、遷移前の設定項目を示しており、遷移中は図14Bのように変化する。また図14C(a)は、図14Bにおける設定項目と同じである。
次に、図15を用いて、設定項目の移動表示に関する第2変形例について説明する。上述の本発明の一実施形態や変形例においては、ユーザが選択した設定項目に対応する設定項目が切り替え後の操作画面にも存在していた。しかし、ライブコントロール画面30は表示されるガイド項目が少ないことから、切り替え後の操作画面には隠れていて表示されていない場合がある。本変形例においては、ライブコントロール画面30の設定項目表示部をスクロールさせ、対応する設定項目を表示させるようにしている。
図15は、スーパーコントロール画面20からライブコントロール画面30に変化するときの表示形態を示す。図15の左上に示すスーパーコントロール画面20において操作部材139dを操作すると、図15の右下に示すライブコントロール画面30に変更されるが、直ちにライブコントロール画面30に変更されるのではなく、遷移画面52a、52b、52cを経た後、ライブコントロール画面30に変更される。
画面の遷移にあたって、図3の場合と同様に、スーパーコントロール画面20に表形式の画面の左辺とライブコントロール画面30の左辺を軸中心として、画面があたかもページめくりをしているかのように変化し、すなわちスーパーコントロール画面20のページが送られて見えなくなり、次のページにあるライブコントロール画面30が見えているような表示を行う(遷移画面52a、52b、52c参照)。
また、遷移にあたって、スーパーコントロール画面20で選択されていた設定項目が、ライブコントロール画面30においてどの位置に移動したかが分かるように、遷移画面51a、51b、51cにおいて設定項目の位置の変化が分かるように表示される。そして、表示部137の画面にライブコントロール画面30が表示されると、この画面の対応する設定項目の位置で停止する。但し、対応する設定項目が隠れていて表示されていない場合には、設定項目をスクロールし、対応する設定項目が現われてから、この位置で移動してきた設定項目が停止する。
図15に示す例においては、スーパーコントロール画面20においてピクチャーモード53aが選択されている。この状態でユーザが操作部材139dを操作すると、ピクチャーモード53aは、遷移画面52a〜52cにおいて、位置53b、53c、53dと移動する。ライブコントロール画面30には、遷移画面52cに示すように、ピクチャーモードが表示されていないことから、ライブコントロール画面の設定項目をスクロールし、ピクチャーモードを表示させ、位置53eにおいて停止する。
このように、設定項目の移動表示に関する第2変形例においては、操作画面の切り替わり後の操作画面に対応する設定項目が隠れて表示されていない場合には、対応する設定項目を表示させ、ユーザが選択した設定項目の設定値が、切り替わり後の操作画面でも表示するようにしている。このため、切り替わり後の操作画面においても対応する設定項目を容易に確認することができ、便利である。
なお、本変形例においては、操作画面の変更を回転軸周りの回転によって変更していたが、これに限らず、図10に示したようなスライド方式、図11に示したようなフェードイン方式、図12に示したようなズームイン方式等、他の方式によって変更を表示する場合でも、本変形例を適用してもよい。また、本変形例においては、ユーザが選択した項目のみを移動させ、操作画面の切り替わり前後で対応する設定項目の位置が分かるようにしたが、これに限らず、複数の設定項目が移動するようにしても勿論かまわない。
次に、図16ないし図18に示すフローチャートを用いて、本発明の一実施形態や変形例の動作について説明する。このフローチャートは、フラッシュメモリ133に記憶されているプログラムに基づいて制御部150内のCPUが実行する。なお、このフローはカメラの撮影動作の内、操作画面の表示に関係する処理を中心に記載してある。
まず、図16に示す撮影モード動作に入ると、ライブビュー表示を行う(S1)。ここでは、撮像素子119からの画像データをライブビュー表示用に画像処理し、制御部150と表示制御部135を介して、表示部137にライブビュー画像を表示する。ユーザはライブビュー表示を観察することにより、構図を確認し、シャッタレリーズのタイミングを決める。また、レリーズ釦の半押し操作に応じて、AF制御部155は撮影レンズ111の自動焦点調節を行い、またAE制御部157は適正露光となるシャッタ113のシャッタ速度や絞り115の絞り値等の制御値を算出する。
ライブビュー表示を行うと、次に操作画面表示を行うか否かの判定を行う(S3)。図2を用いて説明したように、操作部139内の操作部材139aが操作されると、設定されている撮影モードに応じて操作画面が表示される。そこで、このステップでは、操作部材139aが操作されたか否かに基づいて判定する。この判定の結果、操作画面表示でない場合には、後述するステップS33に進み、撮影のための動作を行う。
ステップS3における判定の結果、操作画面表示の場合には、操作画面表示の指示がスーパーコントロール画面(図面中では、「スーパーコンパネ」と略記)表示か否かを判定する(S5)。前述したように撮影モードAが設定されている場合に、操作部材139aが操作されると、スーパーコントロール画面に切り替わるので、このステップでは、撮影モードに基づいて判定する。
ステップS5における判定の結果、スーパーコントロール画面表示の場合には、スーパーコントロール画面を表示する(S7)。ここでは、図2に示したスーパーコントロール画面20を表示部137に表示する。スーパーコントロール画面の表示を行うと、ユーザは各設定項目の中から選択し、設定内容を変更することができる。
ステップS5における判定の結果、スーパーコントロール画面の表示でなかった場合には、ライブガイド画面表示か否かを判定する(S9)。前述したように撮影モードBが設定されている場合に、操作部材139aが操作されると、ライブコントロール画面に切り替わるので、このステップでは、撮影モードに基づいて判定する。
ステップS9における判定の結果、ライブガイド画面表示の場合には、ライブガイド画面を表示する(S11)。ここでは、図2に示したライブガイド画面40を表示部137に表示する。ライブガイド画面の表示を行うと、ユーザは各設定項目の中から選択し、設定内容を変更することができる。
ステップS9における判定の結果、ライブガイド画面の表示でなかった場合には、ライブコントロール画面を表示する(S15)。ここでは、図2に示したライブコントロール画面30を表示部137に表示する。ライブコントロール画面の表示を行うと、ユーザは各設定項目の中から選択し、設定内容を変更することができる。
ステップS7、またはS11、またはS15において、操作画面の表示を行うと、次に、操作画面切替か否かを判定する(S17)。操作部材139cまたは139dが操作されると、サイクリックに操作画面の切り替えが行われる。そこで、このステップでは、操作部材139,139dが操作されてか否かに基づいて判定する。この判定の結果、操作画面に切り替えられていない場合には、ステップS1に戻る。
一方、ステップS17における判定の結果、操作画面に切り替えられた場合には、操作画面切替処理を行う(S19)。ここでは、操作画面の切り替え処理がなされるが、図3〜図15を用いて説明したように、種々の表示形態で遷移画面等が表示される。この操作画面切替処理の詳しい動作については、図18を用いて後述する。
操作画面処理を行うと、次に、スーパーコントロール画面表示か否かの判定を行う(S21)。前述したように、一旦、操作画面が表示されると、操作部材139c、139dの操作に応じて、切り替え後の操作画面がスーパーコントロール画面であるか否かを判定する。
ステップS21における判定の結果、スーパーコントロール画面表示であった場合には、スーパーコントロール画面表示を行う(S23)。ここでは、図4等に示したように、操作画面としてスーパーコントロール画面の表示を行う。スーパーコントロール画面の表示を行うと、ユーザは各設定項目の中から選択し、設定内容を変更することができる。
ステップS21における判定の結果、スーパーコントロール画面表示でない場合には、次に、ライブコントロール画面表示か否かを判定する(S27)。このステップでは、操作部材139c、139dの操作に応じて、切り替え後の操作画面がスーパーコントロール画面であるか否かを判定する。
ステップS25における判定の結果、ライブコントロール画面表示であった場合には、ライブコントロール画面表示を行う(S27)。ここでは、図3等に示したように、操作画面としてスーパーコントロール画面の表示を行う。ライブコントロール画面の表示を行うと、ユーザは各設定項目の中から選択し、設定内容を変更することができる。
ステップS25における判定の結果、ライブコントロール画面表示でない場合には、次に、ライブガイド画面表示か否かを判定する(S29)。このステップでは、操作部材139c、139dの操作に応じて、切り替え後の操作画面がライブコントロール画面であるか否かを判定する。この判定の結果が、ライブガイド画面表示でない場合には、ステップS21に戻る。
ステップS29における判定の結果、ライブガイド画面表示であった場合には、ライブガイド画面表示を行う(S31)。ここでは、図5等に示したように、操作画面としてライブガイド画面の表示を行う。ライブガイド画面の表示を行うと、ユーザは各設定項目の中から選択し、設定内容を変更することができる。
ステップS23、S27、またはS31において、操作画面の表示を行うと、次に、レリーズ釦が操作されたか否かを判定する(S33)。操作部材139の内のレリーズ釦が全押しされると、カメラは撮影動作に入るので、このステップではレリーズ釦の操作状態に基づいて判定する。この判定の結果、レリーズ釦の全押し操作がなされていない場合には、ステップS1に戻る。
ステップS33における判定の結果、レリーズ釦の全押し操作がなされた場合には、撮影を行う(S35)。ここでは、シャッタ113等の制御を行い、撮像素子119が被写体像の撮像を行う。撮影を行うと、記録する(S37)。ここでは、撮像素子119から画像データを読み出し、画像処理部121が記録用に画像処理を行い、記録部131に記録する。
記録を行うと、次に電源オフか否かの判定を行う(S39)。操作部139の内のパワースイッチがパワーオフにされたか否かを判定する。この判定の結果、電源オフでない場合には、ステップS1に戻る。一方、判定の結果、電源オフの場合には、電源オフ処理を行い、このフローを終了する。
このように、撮影動作のフローにおいては、ステップS19において、図3〜図15において説明した遷移画面等の切り替え表示を行う。この切り替え表示によって、ユーザは、切り替え前の設定項目と切り替え後の設定項目の関係を理解することが容易となる。
次に、図18に示すフローチャートを用いて、ステップ19の操作画面切替処理の詳しい動作について説明する。このフローは、操作画面の切り替え時における遷移画面等の表示を行うためのフローである。
操作画面切替処理のフローに入ると、まず、全ての操作画面の内、複数の操作画面を同時に表示するか否かを判定する(S51)。例えば、図9に示したように、複数の操作画面の全てを遷移画面として表示するか否かを判定する。本実施形態においては、設定されている撮影モードに基づいて判定を行う。すなわち、撮影モード毎に最適な表示形態が予めフラッシュメモリ133に記憶されているので、これに従って判定し、ステップS53、S55、S57における判定においても同様である。
ステップS51における判定の結果、Yesであれば、全ての操作画面のうち、複数の操作画面を同時表示する(S61)。このステップで設定することにより、例えば、図9に示したような複数の操作画面を遷移画面として同時に表示する。なお、図9に示した例では、全ての操作画面を同時表示していたが、3以上の操作画面であればよい。
ステップS51における判定の結果、Noであれば、操作画面の切り替え途中の画面を表示するか否かの判定を行う(S53)。例えば、図3−7、9−13、15等に示すように、遷移画面中に2以下の操作画面を同時に表示するか否かを判定する。本実施形態においては、設定されている撮影モードに基づいて判定を行う。
ステップS53における判定の結果、操作画面切替途中画面表示がある場合には、途中画面表示を行う(S63)。ここでは、図3−7、9−13、15等に示すように、遷移画面中に2以下の操作画面を同時に表示しながら、切り替え画面を表示する。
ステップS61またはS63において画面表示を行うと、またはステップS53における判定の結果がNoの場合には、次に、設定項目表示位置の変化を表示するか否かを判定する(S55)。例えば、図3において、アペックス比22a〜22eが、遷移画面中において移動して、設定項目の表示位置の変化を視覚的に分かりやすくしたような表示を行うか否かの判定を行う。本実施形態においては、設定されている撮影モードに基づいて判定を行う。
ステップS55における判定の結果、Yesであれば、設定項目表示位置の変化を表示する(S65)。ここでは、切り替え前の操作画面から遷移画面等の画面を経て切り替え後の操作画面に切り替わる際に、設定項目の表示位置の変化が分かるような表示を行う。この表示形態としては、実施形態に示すように、ユーザに選択された設定項目、または全部の設定項目、もしくは複数の設定項目を、独立させて移動させるようにしてもよく、また、移動軌跡が所定時間の間、表示させる等、種々の表情形態の中から採用してもよい。
ステップS65において設定項目の表示位置の変化を表示すると、またはステップS55における判定の結果がNoであった場合には、設定項目を他の設定項目と異なる表示を行うか否かを判定する(S57)。ここでは、操作画面の切り替え前後で選択されている設定項目に対応する切り替え後の設定項目を、他と異なる表示を行うか否かを判定する。本実施形態においては、設定されている撮影モードに基づいて判定を行う。
ステップS57における判定の結果、Yesであった場合には、設定項目を他の設定項目と異なる表示を行う(S67)。切り替え前にユーザによって選択されていた設定項目の表示を、他の項目とは異なる表示を行う。他の項目と異なる表示としては、例えば、その設定項目をハイライト表示し、拡大縮小表示し、色を変更し、字体を変更する等の処理を行う。これによって、選択されていた設定項目が切り替え後に、どの位置にあるかを容易に分かる。
ステップS67において設定項目を他の設定項目と異なる表示を行うと、またはステップS57における判定の結果がNoの場合には、操作画面切替処理のフローを終了し、元のフローに戻る。
このように、本実施形態における操作画面の切り替え処理では、操作画面の切り替え前後における遷移画像等の表示を行う。この切り替え前後の遷移画像では、全ての操作画面、またはその一部(複数)の操作画像を表示し、設定項目の変化が分かるようにしている(S61、S63参照)。特に設定項目の位置の変化を表示することにより(S65参照)、操作画面の切り替え前後での設定項目の対応関係を分かり易くすることができる。
なお、本実施形態においては、ステップS51、S53、S55、S57における判定においては、設定されている撮影モードに応じて最適の表示を行うように判定するようにしていた。しかし、これに限らずの他の判定条件を用いてもよく、またメニュー画面を利用してユーザが好みの表示形態を設定するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明の一実施形態や変形例においては、複数用意された設定項目の中から使用する設定項目を選択するための操作画面(例えば、スーパーコントロール画面20、ライブコントロール画面30、ライブガイド画面40)を表示部137に表示させ、操作画面から別の操作画面に切り替わりを表示させる表示制御部115と、操作画面から別の操作画面に切り替えるために操作する操作部(例えば、操作部材139c、139d)と、を具備し、表示制御部は、操作画面から別の操作画面に切り替わるときに、設定項目の表示態様の変化を表示させている(例えば、図3において、22a,22b,22c,22d,22eの変化)。このため、操作画面の切り替わり前後で表示位置の関係が容易に分かる。
また、本発明の一実施形態や変形例においては、複数用意された設定項目の中から使用する設定項目を選択するための操作画面を表示部に表示させる表示ステップ(例えば、図16のS7,S11、S15)と、操作画面から別の操作画面に切り替えるために操作がなされたかを検出する操作検出ステップと(例えば、図16のS17)、操作検出ステップにおいて、切り替えのための操作がなされたことを検出した場合に、操作画面から別の操作画面に切り替わりを表示させる表示切替ステップと(例えば、図16のS19、図18)、を具備し、表示切替ステップは、操作画面から別の操作画面に切り替わるときに、設定項目の表示態様の変化を表示させている(例えば、図18のS65)。このため、操作画面の切り替わり前後で表示位置の関係が容易に分かる。
なお、本実施形態においては、操作画面として、スーパーコントロール画面20、ライブコントロール画面30、およびライブガイド画面40を例示として挙げたが、これに限らず、また操作画面の数としては、更に追加してもよく、また一部を省略してもよい。また、実施形態では、これらの操作画面の全ての切り替えについて記載しなかったが、同様に切り替えることができ、また変形例も同様に適用でき、適宜、組み合わせてもよい。
また、本実施形態においては、撮影のための機器として、デジタルカメラを用いて説明したが、カメラとしては、デジタル一眼レフカメラでもコンパクトデジタルカメラでもよく、ビデオカメラ、ムービーカメラのような動画用のカメラでもよく、さらに、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assist)、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレット型コンピュータ、ゲーム機器等に内蔵されるカメラでも構わない。いずれにしても、本発明は、撮影機能を有さない機器であっても、操作画面を有する機器であれば適用できる。
また、本明細書において説明した技術のうち、主にフローチャートで説明した制御に関しては、プログラムで設定可能であることが多く、記録媒体や記録部に収められる場合もある。この記録媒体、記録部への記録の仕方は、製品出荷時に記録してもよく、配布された記録媒体を利用してもよく、インターネットを介してダウンロードしたものでもよい。
また、特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず」、「次に」等の順番を表現する言葉を用いて説明したとしても、特に説明していない箇所では、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
本発明は、上記実施形態にそのまま限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素の幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。