JP6329630B2 - X線透視撮影装置 - Google Patents

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Description

本発明はX線透視撮影装置に係り、特に装置における被ばく低減技術に関する
X線透視撮影装置において、低被ばくで連続性に優れた動画表示を実現するため、特許文献1に記載の技術がある。この公報には、画像メモリ(A)M1と画像メモリ(B)M2を設け、画像メモリ(B)M2に画像メモリ(A)M1の1パルス(画面)遅れたパルスX線画像データを記憶させ、演算器8で両画像データを直線補間し、X線休止期間中のフレームレートの画像データを作成し、モニタ7に表示するようにし、連続性に優れた透視画像を表示、観察できるX線透視装置が開示されている。
特開平9-182743号公報 特開平2003−333540号公報 特開平2006−165602号公報
しかしながら、特許文献1の構成においては、X線の曝射間隔を透視中に変更にした場合が考慮されていないため、低被ばく化するために曝射間隔を変更した場合に、所定の出力画像の連続性が得られない可能性がある。
本発明の目的は、上記の課題を解決し、X線の曝射間隔を透視中に変更した場合であっても、出力画像の連続性を確保することが可能なX線透視撮影装置を提供することにある。
上記の目的を達成するため、本発明においては、X線を被検体に向けて曝射する曝射部と、曝射部の曝射に合わせてX線の透過像を取得し、撮影画像データを生成する画像生成部と、撮影画像データから、撮影画像データの補間フレームを生成する画像処理部と、撮影画像データ及び補間フレームに基づいて映像を表示する表示出力部と、曝射部におけるX線の曝射間隔を可変し、可変された曝射間隔に基づいて、画像生成部が撮影画像データを生成してから表示出力部に出力するまでの遅延時間を制御する制御部と、を備える構成のX線透視撮影装置を提供する。
本発明によれば、X線曝射間隔を動的に変更しても、連続性にすぐれた映像を出力することが可能になる。
実施例1に係るX線透視撮影装置の一構成例を示すブロック図である。 実施例1に係るX線透視撮影装置の画像処理部の一構成例を示すブロック図である 実施例1に係るX線透視撮影装置の画像処理部のタイムチャートの一例を示す図である。 実施例2に係るX線透視撮影装置の画像処理部の一構成例を示すブロック図である。 実施例2に係るX線透視撮影装置の画像処理部のタイムチャートの一例を示す図である。 実施例3に係るX線透視撮影装置の画像処理部のタイムチャートの一例を示す図である。
以下、本発明の種々の実施例を図面に従い順次説明する。なお、異なる図面において、同一の数番は同一物を示している。
実施例1は、X線を被検体に向けて曝射するX線曝射部と、曝射に合わせてX線の透過像を取得し、撮影画像データを生成する画像生成部と、画像生成部で生成された撮影画像データから補間フレームを生成する画像処理部と、撮影画像データ及び補間フレームに基づいて映像を表示する表示出力部と、曝射部におけるX線の曝射間隔を可変した際、可変された曝射間隔に基づいて、画像生成部が撮影画像データを生成してから表示出力部へ出力するまでの遅延時間を制御する制御部とを備えるX線透視撮影装置の実施例である。
図1は、本実施例のX線透視撮影装置の一構成例を示す図である。同図に示すように、本実施例のX線透視撮影装置1は、X線を発生して照射するX線管2と、X線管2と電気的に接続される高電圧発生部4と、高電圧発生部4と電気的に接続されるX線制御部3と、X線管2のX線照射方向に配置される絞り5、X線保補償フィルタ6及びテーブル8と、X線補償フィルタ6及び絞り5と電気的に接続される絞り・フィルタ制御部7と、絞り5及びX線補償フィルタ6及びテーブル8を介在してX線管2と対向配置されるX線平面検出器9と、X線平面検出器9と電気的に接続される画像処理部10と、画像処理部10と電気的に接続される表示部11と、テーブル8及びX線平面検出器9と電気的に接続される機構制御部12と、X線制御部3、高電圧発生部4、絞り・フィルタ制御部7、X線平面検出器9、画像処理部10および機構制御部12と電気的に接続される中央処理部13と、を有する。
ここで、高電圧発生部4はX線管2に与える高電圧を発生させる。X線管2は被検体に向けてX線を照射する。X線制御部3は高電圧発生部4を制御し、X線管2から照射されるX線の線質を制御する。絞り5はX線管2で発生したX線が照射される領域を、X線吸収率の高い金属の開閉によって制御する。X線補償フィルタ6は、X線吸収率の高い物質で構成され、被検体のX線吸収率の低い部位に到達するX線を減衰させることで、ハレーションを軽減する。以上のX線管2を含んで被検体にX線を曝射する構成をX線曝射部と総称することができる。
テーブル8は被検体を乗せる寝台である。画像生成部として機能するX線平面検出器9は、X線管2から照射され被検体を透過したX線の強度分布に応じた撮影画像データ、撮像画像データを出力する。X線平面検出器9は、当該撮影画像データを静止画として生成することも可能である。この場合、X線撮影静止画データとなる。また、時間的に異なるタイミングで撮影した複数の画像データを生成し、動画像として生成することも可能である。この場合、画像生成部から得られる画像データは、X線撮影動画像データとなる。
X線撮影動画像データは、一般には毎秒30フレームや毎秒15フレームなど一定の時間間隔で撮影、撮像されることが多いが、それに限定されるものではない。すなわち、X線の曝射が不要と判断されたフレームでは動的に曝射を中止することでX線の曝射間間隔を長くする方向に可変して、その結果として低被ばく化を図ることが可能である。例えばテーブル8やX線平面検出器9が機械的に動いている場合は、被写体へのX線の曝射範囲の位置合わせをしており、医師や技師等のユーザは画像に注目していないものとみなし、曝射を中止して、X線曝射の時間間隔を長くすると低被ばく化が図れる。
本実施例の構成にあって、画像生成部であるX線平面検出器9に接続される画像処理部10は、X線平面検出器9から出力された撮影画像データの補正処理を行う。表示出力部11は、補正処理後のX線撮影画像データを表示する。機構制御部12は、テーブル8及びX線平面検出器9を移動して被検体の透視又は撮影に適した位置へ移動するよう制御する。中央処理部(CPU)13は、電気的に接続される構成要素を制御するコンピュータである。そのため、中央処理部13、機構制御部12、更には、X線制御部3や絞り・フィルタ制御部7を含めて、X線透視撮影装置の制御部と総称することができる。なお、パーソナルコンピュータ(PC)を代表とするコンピュータ構成は、通常、中央処理部(CPU)に加え、メモリ、入出力部、通信インタフェース部等を備えているので、PCを利用する場合
、その入出力部を表示出力部11や後で説明するユーザインタフェース部、そのメモリを後で説明する記憶部として利用することができる。通常、画像処理部10は、専用ハードウェアや画像処理プロセッサ等を用いて構成することができるが、中央処理部13のプログラム処理によって、画像処理部の補正処理の機能を実現しても良い。
図2は本実施例の画像処理部10で行われる補正処理であるフレーム補間処理の一例を示すブロック図である。図2に示すように、画像処理部10は、撮影画像データである入力画像を記憶するフレームバッファ201と、フレームバッファ201から読みだした撮影画像データである、時間的に前の前フレーム211と、後の後フレーム212を用いて補間フレーム213を生成するフレーム補間部202と、フレーム補間部202が出力した補間フレーム213を記憶するフレームバッファ203と、フレームバッファ203が出力した補間フレーム214、あるいはフレームバッファ201が出力したキーフレーム215のいずれかを選択し出力フレーム216として出力するセレクタ204を有している。
次に、図2の画像処理部10の各ブロックの動作を説明する。フレームバッファ201は、入力画像の各フレームを、時刻情報を保持する形態で記憶し、後述する他のブロックからの要求および所定のタイミングに従い出力する。フレーム補間部202は、フレームバッファ201に記憶された前フレーム211と後フレーム212から、前フレーム211と後フレーム212の間の時刻の補間フレーム213を生成する。補間フレーム213の生成方法は任意の方法で構わないが、ここでは動き補償型の補間フレーム生成手法を示す。なお、動き補償型の補間フレーム生成手法は、例えば、特許文献2、特許文献3に詳述されている。
動き補償型の補間フレーム生成手法では、まず前フレーム211と後フレーム212からフレーム内の物体の動きを検出する。本実施例ではフレーム間で一つの動きを検出するものとする。すなわち、前フレーム211を固定し、後フレーム212の所定の領域を画素単位などの所定の間隔で移動させながら、フレーム間のSAD(Sum of Absolute Difference)を算出し、最も小さなSADが検出された方向をフレーム間の動き方向とみなす。本処理は、画像中の大域の動きの検出を目的とするため、当該所定の領域は、例えば、画像サイズの50%以上の範囲を対象とすることが望ましい。下式1はSADの算出式であり、dは動き方向、Iは前フレーム211、Iは後フレーム212、ΩはSADの計算範囲の座標の集合、を示す。ここでは大域の動きを検出するため、Ωには画像全体の座標の集合を指定する。
Figure 0006329630
ここで、式1で算出されるSADは値が小さいほどフレームI及びIは類似していると考えられる。つまり、探索範囲内でSADが最小の方向が、フレームIを基準としたフレームIとI間の動き方向となる。式2は、フレームIを基準としたフレームIとI間の動き方向Va、bの算出式であり、Ψは探索範囲の座標の集合を示す。探索範囲は、典型的には水平20垂直20程度の矩形領域の座標を指定する。ただし、入力画像中に想定される被検体の最大の動きの速度や、式1及び式2を計算する速度を考慮して決めた領域を指定しても良い。
Figure 0006329630
次に検出された動き方向Va、bから補間フレーム213を生成する。補間フレーム213は前フレーム211と後フレーム212に対して動き方向を加味した加重平均によって生成される。式3は補間フレーム213の算出式であり、Ia、bは補間フレーム213、kは前フレーム211と後フレーム212までの時刻を1としたときの、生成する補間フレーム213の時間的位置を示す。
Figure 0006329630
なお、フレーム補間部202の補間処理に要する時間は、最小曝射間隔以下であることが必要である。
フレームバッファ203は、補間フレーム213を補間した時刻の情報を保持する形態で記憶し、後述する所定のタイミングに従い出力する。
セレクタ204は、後述するタイムチャートに従って、フレームバッファ201から出力された入力キーフレーム215、あるいはフレームバッファ203から出力された補間フレーム214を、出力フレーム216として出力する。このとき、表示出力部11が外部からの同期信号をもとにフレームを更新することが可能な構成をとっている場合には、画像処理部10は、出力フレーム216の出力と同時に同期信号を表示出力部11に対して発行してもよい。この構成により、表示出力部11は出力フレーム216が到着すると、同期信号に基づき、直ぐに前述のフレームの表示を開始するため、表示遅延をより低減させることができる。
次に、図3を用いて、図2の画像処理部10の各ブロックの動作タイミングを説明する。同図中の垂直方向太線は、X線曝射部にX線曝射パルスが印加され、各フレームが入力、並びに出力されるタイミングを示している。また、水平方向太線は各ブロックの処理期間あるいはバッファリング期間を示す。矢印は各フレームのブロック間での遷移先を示している。なお、入力フレーム210とフレーム補間部202間には斜め方向の矢印が描かれているが、これは図を簡略化するための措置であり、実際のフレームデータの遷移は、フレームバッファ201によるバッファリングで実現する。
図3において、入力フレーム時刻4から6、更には時刻9の入力フレームが、X線曝射パルスが印加されないので、X線曝射が行われずに欠損した入力フレームを示している。同図はこれらのフレームをフレーム補間部202で補間される状況を示している。図中の12フレーム分が透視開始から終了までの1シーケンスとすれば、このシーケンスでの最大曝射間隔は3フレーム(入力フレーム時刻4から6)である。
なお、この最大曝射間隔はシーケンスの開始・撮影前に決定しておくものとする。すなわち、予めユーザによって決定された最大曝射間隔を超えないように、X線管2による曝射と、X線平面検出器9による画像生成を行うものとする。
前述の最大曝射間隔は、上述したユーザインタフェース部を介した方法などにより、医師や技師等のユーザに予め設定させておくことができる。この場合、医師や技師に最大曝射間隔をユーザインタフェース部から直接指定させてもよいし、ユーザインタフェース部を使って最大被ばく低減量を選択させることで、装置自身が最大被ばく低減量にあらかじめ紐付けられた最大曝射間隔を決定してもよい。或いはあらかじめ撮影部位と最大曝射間隔をプリセット設定として紐付けておき、医師や技師に撮影部位を選択させることで最大曝射間隔を決定してもよい。これらの紐付けは、装置の中央処理部13が内蔵する記憶部、或いは図示を省略したPCのメモリである記憶部等に、最大被ばく低減量と最大曝射間隔、或いは撮影部位と最大曝射間隔を紐付けるテーブルとして記憶しておくことで実現可能である。
もちろん、既に説明したように、テーブル8やX線平面検出器9の機械的な動きに合わせて間欠的な曝射が行われるのであれば、それらの動きにあわせた最大曝射間隔をプリセット設定で用意しておけば、医師や技師等のユーザからの指示がなくとも最大曝射間隔を決定できる。
以上を踏まえ、本実施例のX線透視撮影装置における各フレームの処理のタイミングを、図3を使って説明する。まず、フレームバッファ201は、時刻1の入力フレーム210を、最大曝射間隔を基準に設定した時間30だけ遅延した後、時刻1の出力フレーム216として出力する。時間30は、具体的には次式で決定される。
Figure 0006329630
ここでTは時間30、Nは最大曝射間隔を時間に換算した数、αは画像処理部10におけるフレーム補間の処理時間31である。この遅延時間30は、曝射間隔が33.3ms、最大曝射間隔が2、フレーム補間の処理時間が10msの場合は、例えば、77msに設定される。フレーム補間の処理時間は事前に実測しておくか、設計値から処理クロック数を算出して決定しておくものとする。実測する場合は、例えば中央処理部(CPU)のハードウェアタイマーによって処理時間を計測するか、クロック信号を入力とする。カウンタを設けフレーム補間処理前後のカウンタ値から処理時間を求めても良い。
また、フレーム補間の処理時間31(α)が、フレームの内容や同時に実行される他の処理の状況によって変化する場合は、事前の計測において、入力するフレームの内容や他の処理内容を変更しつつ複数回計測を繰り返すことで、想定される最大の処理時間を求め、その最大の処理時間をαとする。このとき、最大の処理時間に一定のマージンを加えた値をαとしても良い。また、事前の計測に加えて、本装置が実際に動作しているときにも処理時間の実測を行い、実測された処理時間が事前に決定したαを超えることがあれば、αを実測された処理時間で書き換えても良い。
図3に示すように、時刻1のフレームを時間30だけ遅延させ、出力フレーム216として出力した後は、続く時刻のフレームは一定時間間隔で順番に出力することができ、結果として連続性が確保されたシーケンスが出力される。すなわち、各フレームの出力タイミングまでに、フレームの入力あるいは補間生成が完了していることが保証される。
まず、フレームバッファ201は、時刻1以降の入力フレーム210(時刻2、3、7など)を同様に遅延時間30だけ遅延させ、出力フレーム216として出力する。
次いで補間フレームの生成タイミングについて説明する。フレーム補間部202は、前フレーム211と後フレーム212が揃ったタイミングで補間処理を開始する。
上述の通り、時刻4の入力フレーム210は欠損しているため、フレーム補間部202は出力フレームを補間生成する必要がある。前述したように、補間フレームを生成するためには前フレーム211と後フレーム212が必要である。よって、フレーム補間部202は前フレームとして時刻3のフレームが入力された後、後フレームとして時刻7のフレームが入力されたタイミングで時刻4の補間フレームの補間処理を開始する。このときフレーム補間部202における補間処理の完了は、出力フレーム216における時刻4の補間フレームを出力すべきタイミングと同じかそれ以前になる(図3では同じ)ことが保証される。すなわち、フレームバッファ203およびセレクタ204は、生成された時刻4の補間フレーム213を、出力フレームにおける時刻4において出力する。
ここで、上述した式3におけるkは、時刻3と時刻7の入力フレームから時刻4の補間フレームを生成するため、k=1/4=0.25となる。
同様に、時刻5の入力フレーム210も欠損しているため、フレーム補間部202は時刻4のフレームに対する補間処理が完了次第、時刻3および時刻7の入力フレーム210を利用して補間処理を行う。フレーム補間部202による補間処理は、図3に示すように、入力フレームの時刻に同期させて開始しても良い。すなわち、フレーム補間部202は入力フレームの時刻7において時刻4の補間フレームの生成を開始し、入力フレームの時刻8において時刻5の補間フレームの生成を開始させても良い。なお、式3におけるkは、時刻3と時刻7の入力フレームから時刻5の補間フレームを生成するため、k=2/4=0.5である。時刻6における補間も同様に処理する。なお、式3におけるkは、時刻3と時刻7の入力フレームから時刻6の補間フレームを生成するため、3/4=0.75である。
次いで、時刻8の入力フレーム210の補間処理について説明する。時刻8の補間フレームを生成するために必要な前フレーム211と後フレーム212は、それぞれ時刻7および時刻9の入力フレーム210である。しかし、時刻9の入力フレーム210の入力直後はフレーム補間部202では時刻6に対する補間処理が行われているため、時刻8のフレームに対する補間処理は時刻6の処理が終わり次第開始せざるを得ない。図中では、フレーム補間部202は入力フレームにおける時刻10のタイミングで補間処理を開始している。この場合、補間処理完了直後は、出力フレーム216を出力すべきタイミングではないため、フレームバッファ203は補間フレーム213に対して遅延量T’、即ち遅延時間32だけ遅延処理を行い、出力フレーム216として出力する。この遅延量T’は式5で決定される。
Figure 0006329630
ここで、βは補間対象のフレームの時刻から実際にフレーム補間が開始されるまでの時間である。ここでは、補間対象のフレームの時刻が8、フレーム補間が開始される時刻が10なので、βは2となる。αは前述したフレーム補間の処理時間である。すなわち、補間対象の入力フレーム時刻8から、最終的に補間フレームを出力フレーム216として出力するまでの時間がTになるように、遅延量T’、即ち遅延時間32を決定する。
以上の構成により、X線透視撮影装置は、制御部が制御して設定する可能性のある最大曝射間隔を決定しておけば、被ばく低減を図るために動的に曝射を間欠することができ、さらにその際に、フレームリピートやフレームの欠損がされることのない連続性の確保された滑らかな動画を出力することが可能となる。また、このときの遅延時間は最小であることが保証される。
本実施例は、実施例1におけるフレームバッファ203およびフレームバッファ201のバッファリング時間をより簡易な手法で決定することが可能なX線透視撮影装置の実施例である。すなわち、本実施例のX線透視撮影装置の画像生成部が、撮影画像データを生成してから表示出力部に出力するまでの遅延時間を、曝射部における曝射間隔に基づいて表示出力部が発生する垂直同期信号を基準に計測する構成の実施例である。以下、図4から図5を参照し、実施例1から変更があるブロックのみ、以下に示して実施例2の装置を説明する。
図4は本実施例における画像処理部10で行われるフレーム補間処理の処理ブロック図である。画像処理部10のフレームバッファ201およびフレームバッファ203は、表示出力部11が曝射部における曝射間隔に基づいて発生する垂直同期信号401を受け、垂直同期信号401が入力されたタイミングで格納されているフレームを出力する。
次に各ブロックの動作タイミングを実施例1との違いについて説明する。図5は本実施例における画像処理部10の各ブロックの動作タイミングを示したタイムチャートである。本実施例に係る垂直同期信号401が、最下段に図示されている。同図に示すように、フレームバッファ203およびフレームバッファ201は、垂直同期信号401を受け取ったタイミングで各フレームを出力する。ここで、時刻1の入力フレームをフレームバッファ201で出力するまでの時間40について説明する。
Figure 0006329630
ここでは、Tは遅延時間40、Mは最大曝射間隔(フレーム数換算)である。すなわち、図5において最大曝射間隔は3(入力フレームの時刻4から6)であるから、Tは4以上となる。以下Tを4として説明する。フレームバッファ201は時刻1の入力フレームが入力されたら垂直同期信号401を数え始め、T回目の垂直同期信号401を受け取ったタイミングで、時刻1の入力フレームを出力フレーム215として出力する。
時刻2以降の出力フレームは、その出力タイミングまでに、入力あるいは補間が完了していることが保証される。例えば、時刻4の入力フレームに対応する補間フレームは、時刻7からフレーム補間部202において補間生成された後、フレームバッファ203に格納される。その後、時刻4のフレームを出力すべきタイミング(垂直同期信号404)に合わせて、フレームバッファ203は出力フレーム214として補間フレーム出力する。
以上の構成により、本実施例のX線透視撮影装置はより簡易な方法でフレームバッファ201およびフレームバッファ203の遅延時間を制御することができる。
本実施例は、実施例1および2において、時刻1の出力フレームを出力する前の時間にもフレームを出力することで、医師や技師が感じる遅延感を軽減することが可能なX線透視撮影装置の実施例である。すなわち、本実施例の装置の画像処理部10は、遅延時間において、既に画像生成部であるX線平面検出器9が生成した撮影画像データを表示出力部に出力する。図6を参照し、本実施例において実施例2から変更があるブロックのみ、以下に説明する。本実施例は、より簡易な実施例2からの差分によって説明するが、実施例1に対しても本実施例と同等の拡張が可能である。
図6は本実施例における画像処理部10の各ブロックの動作タイミングを示したタイムチャートである。実施例2との違いは、時刻1のフレームを単純に遅延させるのではなく、その遅延期間中にもフレームを出力することである。
まず、本実施例でも最大曝射間隔は3(入力フレームの時刻4から6)である。フレームバッファ201はシーケンス開始直後において、最大曝射間隔フレーム分(3フレーム分)フレームリピートを出力する。すなわち、フレームバッファ201は時刻1の入力フレーム210を受け取った直後の垂直同期信号401において、時刻1の入力フレーム210を出力し、次の垂直同期振動401においても同様に時刻1の入力フレーム210を出力することで、フレームリピートを実現する。同様に、フレームバッファ201は時刻2および3の入力フレーム210に対してもフレームリピートを実施し、計6フレーム分のフレームリピートを出力する。
そして、時刻4以降のフレームは、実施例2と同様に、その出力タイミングまでに、入力あるいは補間が完了していることが保証される。以上の構成により、本実施例のX線透視撮影装置はシーケンス開始直後にもフレームを出力することが可能となり、医師や技師等のユーザが感じる遅延感を軽減することができる。
以上、本発明の種々の実施例を、X線透視撮影装置を例にとり説明したが、本発明はそれのみに係らず、各種の画像処理装置へ応用することができる。例えば、同様にX線を用いたX線診断装置等の画像検査装置は勿論、撮影フレームレートを動的に変更する機能をもったカメラとフレーム補間機能を持ったディスプレイからなる映像システムなどにも適用可能である。この場合、カメラの撮影フレームレートを動的に落とすことでカメラ自体の消費エネルギーやカメラとディスプレイ間の通信量を削減しつつ、ディスプレイ側でフレーム補間を行った後、適宜遅延させて出力することで、連続性が確保されたなめらかな動画を表示することが可能となる。
また、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明のより良い理解のために詳細に説明したのであり、必ずしも説明の全ての構成を備えるものに限定されものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることが可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
更に、上述した各構成、機能、処理部、制御部等は、それらの一部又は全部を実現するプログラムを作成する例を説明したが、それらの一部又は全部を例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現しても良いことは言うまでもない。
1 X線透視撮影装置
2 X線管
3 X線制御部
4 高電圧発生部
5 絞り
6 X線補償フィルタ
7 絞り・フィルタ制御部
8 テーブル
9 X線平面検出器
10 画像処理部
11 表示出力部
12 機構制御部
13 中央処理部
30 遅延時間
32 遅延時間
201、203 フレームバッファ
202 フレーム補間部
204 セレクタ
210 入力フレーム
216 出力フレーム
401 垂直同期信号

Claims (8)

  1. X線を被検体に向けて曝射する曝射部と、
    前記曝射部におけるX線の曝射を中止することで、最大曝射間隔以下で曝射間隔を透視中に可変する制御部と、
    前記曝射部の曝射に合わせてX線の透過像を取得し、撮影画像データを生成する画像生成部と、
    前記撮影画像データから、前記撮影画像データの補間フレームを生成する画像処理部と、
    前記撮影画像データ及び前記補間フレームに基づいて映像を表示する表示出力部と、を備え、
    前記制御部は、可変された前記曝射間隔に基づいて、前記画像生成部が前記撮影画像データを生成してから前記表示出力部に前記映像を出力するまでの遅延時間を制御する
    ことを特徴とするX線透視撮影装置。
  2. 請求項1に記載のX線透視撮影装置であって、
    前記制御部は、
    前記遅延時間を、前記最大曝射間隔を換算した時間と前記画像処理部における前記補間フレームの生成に要する時間との和以上に制御する、
    ことを特徴とするX線透視撮影装置。
  3. 請求項に記載のX線透視撮影装置であって、
    ユーザインタフェース部を更に備え、
    前記ユーザインタフェース部を介して、前記最大曝射間隔を設定可能である、
    ことを特徴とするX線透視撮影装置。
  4. 請求項に記載のX線透視撮影装置であって、
    前記最大曝射間隔と被ばく低減量、或いは前記最大曝射間隔と前記被検体の撮影部位を紐付けるテーブルを記憶する記憶部と、
    ユーザインタフェース部と、を更に備え、
    前記ユーザインタフェース部を介して、前記被ばく低減量、或いは前記被検体の撮影部位を入力することにより、前記テーブルに従い前記最大曝射間隔を設定可能である、
    ことを特徴とするX線透視撮影装置。
  5. 請求項1に記載のX線透視撮影装置であって、
    前記画像処理部は、
    前記撮影画像データと前記補間フレームを前記表示出力部へ出力する際に、前記表示出力部に対して同期信号を出力し、
    前記表示出力部は、
    前記同期信号に基づき表示するフレームを更新する、
    ことを特徴とするX線透視撮影装置。
  6. 請求項1に記載のX線透視撮影装置であって、
    前記画像処理部は、
    前記画像生成部が前記撮影画像データを生成してから前記表示出力部に出力するまでの前記遅延時間を、前記曝射間隔に基づいて前記表示出力部が発生する垂直同期信号を基準に計測する、
    ことを特徴とするX線透視撮影装置。
  7. 請求項1に記載のX線透視撮影装置であって、
    前記画像処理部は、
    前記遅延時間において、既に前記画像生成部が生成した前記撮影画像データを前記表示出力部に出力する、
    ことを特徴とするX線透視撮影装置。
  8. 請求項に記載のX線透視撮影装置であって、
    前記画像処理部は、
    前記撮影画像データを、フレームごとに繰り返し前記表示出力部に出力する、
    ことを特徴とするX線透視撮影装置。
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