JP6328753B2 - 調整可能なカムシャフト - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の弁装置のためのカムシャフトに関し、カムシャフトは、外軸と、外軸に同心円状に伸びて、その中に回転可能に取り付けられる内軸とを有し、少なくとも1つのカムエレメントが、外軸の外面上に回転可能に支持されて、滑り軸受ギャップを形成し、カムエレメントは、回転可能に固定される方法で内軸に連結される。
内燃機関の弁装置のための調整可能なカムシャフトは、カムエレメントが取り付けられる外軸を有し、内燃機関の吸気弁および排気弁の可変制御に役立ち、カムエレメントは回転可能に固定される方法で外軸を貫通する内軸に連結される。さらなるカムエレメントが、回転可能に固定される方法で外軸上に取り付けられ、内軸の位相位置が外軸の位相位置に対して調整される場合、外軸上に回転可能に支持され、滑り軸受ギャップを形成するカムエレメントの位相位置も、外軸上に固定的に配置されるカムエレメントの位相位置に対して変化する。入れ子にされた軸は、内燃機関のシリンダヘッドにおいて、共通回転軸のまわりを回転し、制御要素によって、位相位置を互いに対して調整可能である。カムエレメントは、直接またはロッカーアームを通して、内燃機関の弁と相互作用し、外軸上のカムエレメントの回転可能な支持の滑り軸受ギャップによって吸収されなければならない制御力が、カムエレメントに作用する。ここで、カムエレメントの内面と外軸の外面との間の滑り軸受ギャップへの潤滑油の供給が不十分な場合、これは摩耗をもたらすことがあることが明らかになっており、それは常に避けるべきものである。
独国特許出願公開第102012103594A1号明細書は、内燃機関の弁装置のための、外軸と外軸に回転可能に取り付けられる内軸とを有する調整可能なカムシャフトを示す。カムエレメントは、外面上に回転可能に支持されて、滑り軸受ギャップを形成し、回転可能に固定される方法で、ボルトによって内軸に連結される。カムシャフトの設置された周囲から滑り軸受ギャップに潤滑油を輸送するために、少なくとも1つの保油穴をカムエレメントに導入することが提案され、その結果、飛散油を、カムシャフトの回転によって、カムシャフトの設置された周囲から、保油穴を通して外軸とカムエレメントとの間の滑り軸受ギャップへ供給することが可能となる。ここで、保油穴はカムエレメントに位置するが、それは機械加工処理における不利益を有する。特に、カムエレメントのカム穴の内面への導油溝の導入はコストがかかり、カムシャフトの回転中の遠心力のために、潤滑油の大部分が導油溝にとどまることが明らかになっており、導油溝から滑り軸受ギャップへの潤滑油の流路を改善することが望ましい。
本発明の目的は、特に滑り軸受ギャップの潤滑が不十分な運転状態を実質的に回避するために、カムエレメントと調整可能なカムシャフトの外軸との間の滑り軸受ギャップへの潤滑油の供給を改善することである。
請求項1の前提部による調整可能なカムシャフトに基づく場合、本目的は、特徴づける機能とともに実現される。本発明の好適な発展形態は、従属請求項によって特定される。
本発明は、少なくとも1つの導油溝が、導油溝が滑り軸受ギャップの少なくとも軸方向の幅全体に形成されて、カムエレメントの少なくとも一方側の露出溝部によって滑り軸受ギャップの外に導かれるような位置および軸方向の長さで、外軸の外面に作られるという技術的教示を含む。
本発明の少なくとも1つの導油溝を外軸の外面に導入することにより、(現在の使用法において潤滑油とも呼ばれる)油を送るための機構を作り、それによって油は露出溝部を通り、滑り軸受ギャップへの部分を経由して導油溝に入ることが可能であり、外軸の外面とカムエレメントの内面との間の滑り軸受ギャップへの潤滑油の流路は改善される。
滑り軸受ギャップでは、外軸の直径が、カムエレメントのカム穴の直径よりわずかに小さいため、外軸の外面上のカムエレメントは数ミクロンのオーダーで移動可能である。カムエレメントの、弁の作動のための従動部との相互作用は、カムエレメント上で周期的に様々な衝突を引き起こし、それによって、外軸の外面上でカム穴の内面の高低が発生する。結果として、滑り軸受ギャップで支配する微小ギャップは、周期的に増加および減少し、ポンピング効果を発生させる。ここでこのポンピング効果は、特に外軸の外面に作られる導油溝との連動により、滑り軸受ギャップに潤滑油を特に多く導くことが可能であることが明らかになっている。結果として、本発明の導油溝との相互作用におけるポンピング効果は、極端な作動状態ではあるが特にカムシャフトの回転が非常に遅い場合においてさえ、滑り軸受ギャップへの恒久的な潤滑油の供給を保証し、外軸の外面および/またはカムエレメントのカム穴の内面の面摩耗は効果的に予防される。
外軸の外面における本発明の導油溝の形成のための1つの可能な好適な実施形態によると、導油溝は、カムシャフトが延在する方向に伸びてもよい。これにより、単軸フライス作業による、導油溝の技術的な生成は特に単純になる。導油溝は、外軸の外面において直線に伸びてもよく、カムシャフトの方向に延在する1つまたは複数の導油溝は、カムエレメントが外軸上に配置される各着座部分に導入可能である。ここで、導油溝が延在する方向は、調整可能なカムシャフトの回転軸と平行である。
さらなる好適な例示的な実施形態によると、軸方向延長成分と円周方向に伸びる延長成分とを有する少なくとも1つの導油溝が、外軸の外面において螺旋状に伸びてもよい。導油溝の螺旋経路は、導油溝の露出溝部による潤滑油の進入を支援し、それは外軸とカムエレメントとの間の滑り軸受ギャップから突出し、導油溝への潤滑油の進入は、カムシャフトの回転により支援される。カムシャフトの回転により、外軸の外面に付着する多くの油が、外面上に沿ってほぼ円周方向に広がり、潤滑油が、たとえば液滴状または移動する油膜として露出溝部に行き当たると、油溝への潤滑油の入力は、導油溝の螺旋経路によって支援される。結果的に、螺旋経路はスクープ作用を生じ、その結果、導油溝に潤滑油を輸送する作用は、導油溝の螺旋経路により与えられる角運動量によって支援される。
螺旋回転の第1の方向を有する第1の導油溝、および螺旋回転の第1方向と反対の螺旋回転の第2の方向を有する少なくとも第2の導油溝が、外軸上のカムエレメントの着座部分に形成されることは、特に好適である。外軸の外面において、螺旋状に反対の方向に伸びる複数の導油溝は、潤滑油が(導油溝への)カムエレメントの第1の側の露出溝部を通して第1の導油溝に入ることができる、という利点をもたらし、さらに多くの油が、カムエレメントの反対側のさらなる露出溝部を通してさらなる導油溝に入ることが、同様に可能である。結果的に潤滑油は、反対方向に伸びる導油溝を通って、反対方向にも流れる。
少なくとも1つの導油溝が、カムエレメントの2つの側のそれぞれの露出溝部によって、滑り軸受ギャップの外に導かれることは、さらに好適である。それによって、カムエレメントの第1の側の潤滑油は、第1の露出溝部を通って導油溝に達し、カムエレメントの反対側で、さらなる露出溝部を通って再び導油溝から離れることができるという点において、導油溝が、滑り軸受ギャップに形成される潤滑油溜めを形成するだけでなく、導油溝を通して潤滑油を流すことも可能である。ここで、導油溝を流れる潤滑油の一部は、特にポンピング効果によって支援される滑り軸受ギャップに移ってもよい。結果として、滑り軸受ギャップの潤滑油の恒久的な交換が、最も有利には実現される。
内軸を通って、かつ外軸に作られる少なくとも1つのボルト孔を通って横断的に延在するボルトが、カムエレメントの回転可能に固定される内軸への連結に提供されてもよい。ここで、ボルトを、カムエレメントの端部の少なくとも1つに着座させてもよく、それによって、内軸とカムエレメントとの間に回転可能に固定される連結が発生する。また、少なくとも1つの油溝が、外軸のボルト孔の配置から少し離れて伸びてもよい。これにより、導油溝からボルト孔への潤滑油の流出を防止でき、潤滑油が同様にボルト孔を通過して滑り軸受ギャップに至ることができるというさらなる利点もあり、その結果、ボルト孔から少し離れた滑り軸受ギャップのさらなる領域に、導油溝を通してさらに潤滑油を供給できる。
特に重要な領域、すなわち高負荷応力領域には、外軸の少なくとも1つのボルト孔を横切ることなく、導油溝を通して供給可能である。結果的に潤滑油が、ボルトの開口を通して流れ出ることはない。
調整可能なカムシャフトの1つの好適な実施形態によると、カムエレメントは、少なくとも1つのカムフランジを備えてもよく、滑り軸受ギャップの軸方向の幅がまた、カムフランジの幅によって決定される。したがって、滑り軸受ギャップは、実際のカムエレメントの下、および、カムフランジの領域の下に離れて延在し、その結果、導油溝も、実際のカムエレメント全体および離れたカムフランジに、対応する長さを有する可能性がある。ここで、カムエレメントを内軸に連結するためのボルトを、カムフランジに着座させてもよく、その結果、カムエレメントは、カムフランジおよびボルトを経由して内軸に回転可能に固定される連結を有する。
特にたとえば、導油溝が露出溝部から滑り軸受ギャップに向けて先細りになるような、全長にわたって変化する断面を導油溝が有することは、さらに好適である。露出溝部におけるより大きい寸法は溝部への潤滑油の入力を支援し、導油溝のテーパは、滑り軸受ギャップに向けて伸びる導油溝の領域を通しての、導油溝から滑り軸受ギャップへの潤滑油の脱出を支援する。
外軸の外面とカム穴の内面との間の滑り軸受ギャップへの潤滑油の供給を改善するさらなる好適な方法によると、特に、外軸の外面とカム穴の内面との間の潤滑膜形成の負荷能力が改善されるようなものでもよい粗面仕上げが、外面上および/または内面上に設けられてもよい。たとえば、粗面仕上げは、外軸の外面および/またはカム穴の内面に、レーザ加工処理、ホーニング処理、電子ビーム処理、または、エッチング処理によって、生成されてもよい。粗面仕上げは、チャネルまたはフルートを面に含んでもよく、それはたとえば、カムシャフトの縦方向の範囲に対して、軸方向に、円周方向に、螺旋状に、または、網目状に伸びるように形成される。
面間の潤滑膜形成の負荷能力を改善することは、粗面仕上げが微小潤滑ポケットを提供することを意味し、それは潤滑油が入り、滑り軸受ギャップへ流れる準備ができている少量の潤滑油を保持する。それによって、混合摩擦の形成による潤滑膜の破壊は、効果的に遅れる。たとえば、往復ピストン機関のシリンダライニングによって既知のように、カム穴の内面はクロスホーニングされた研磨面を有してもよい。クロスホーニングされた研磨面は、外軸の外面に同様に適用されてもよく、網状の粗面仕上げを生成する。
さらに、カムシャフトの面は、カムエレメントと接触する粗面仕上げの頂部がすり減らないように、硬化されてもよい。さらに、これにより、または、エッジ担体効果のために、すべての着座部分領域にわたって、外軸上のカムエレメントの摩耗の防止または減少に役立つ。
本発明の改善に役立つさらなる方法が、本発明の好ましい例示的実施形態の説明とともに、図を参照して、以下でより詳細に示される。
図1は、外面に作られる導油溝を有する調整可能なカムシャフトの外軸の詳細図を示す。 図2は、カムエレメントの着座部分の領域に、カムエレメントおよび導油溝を有する調整可能なカムシャフトの詳細図を示す。 図3は、外面に作られ、反対の方向に伸びる2つの導油溝を有する外軸の詳細図を示す。 図4は、カムエレメントを有するカムシャフトの詳細を示し、図3による2つの導油溝がカムエレメントの着座部分の領域の外軸の外面に作られている。 図5は、2つの導油溝を有する外軸の透視図部分を示し、導油溝はカムシャフトの方向に延在する直線長手方向の経路を有する。 図6は、外軸、内軸、およびカムエレメントを有するカムシャフトの詳細の斜視図を示し、2つの導油溝が外軸の外面において長手方向に延在している。 図7は、粗面仕上げを有する外軸の外面の断面図を示す。 図8は、粗面仕上げを有する外軸の外面の斜視図を示す。 図9は、粗面仕上げを有する外軸の外面のさらなる断面図を示す。 図10は、粗面仕上げを有する外軸の外面の上面図を示す。 図10aは、図10による粗面仕上げを有する外軸の外面の断面図を示す。
図1および2は、調整可能なカムシャフト1の第1の例示的な実施形態を示し、図1は、外軸10の詳細を示し、図2は、図1による外軸10を有するカムシャフト1の詳細を表す。外軸10は中空軸として形成され、内軸11は外軸10を貫通し、共通カムシャフト軸22のまわりを外軸10とは独立して回転可能である。ここで、内軸11は外軸10に回転可能に支持される。カムエレメント23は、外軸10上に固定的に取り付けられ、カムエレメント23は、たとえば外軸10に溶接されてもよく、または、圧入によって拡張された直径上に固定されてもよい。それによって、カムエレメント23は、外軸10と同位相で回転する。
着座部分16の領域において、さらなるカムエレメント12が外軸10の外面13上に回転可能に取り付けられ、滑り軸受ギャップを形成する。カムエレメント12は、カムフランジ12aを備え、カムエレメント12は、ボルト17によって、回転可能に固定される方法で内軸11に連結される。ボルト17が外軸10を貫通するにもかかわらず、それでも内軸11が、カムシャフト軸22のまわりを外軸10に対して回転可能とするために、円周方向の角度範囲にわたって延在するボルト孔18が外軸10に設けられ、カムエレメント12は、外軸10の上に固定的に配置されるカムエレメント23の位相位置に対する内軸11の回転によって、回転可能である。それによって、内燃機関のバルブタイミング、たとえば吸気弁および排気弁のタイミングは、互いとは別に調整可能である。
カムシャフト軸22方向の軸方向延長成分と円周方向に伸びる延長成分とを備える螺旋経路を有する導油溝14が、外軸10に示される。カムシャフト軸22方向の着座部分16の幅が一点鎖線で示され、ここで、着座部分16の幅は、外軸10の外面13とカムエレメント12との間の滑り軸受ギャップの幅に対応する。これは、図2に示されるように、導油溝14が、着座部分16の全幅を超えて延在し、露出溝部15によってこれを超えて伸びることを示す。結果として、外軸10の外面13に付着する油は、露出溝部15を通って導油溝14に入ることが可能であり、場合によっては、カムシャフト1の回転方向に応じて、ある露出溝部15は潤滑油の導油溝14への流入に役立ち、別の露出溝部15は潤滑油の導油溝14からの流出に役立つ。
図3および4は、カムシャフト1のさらなる例示的な実施形態を示す。図3は、2つの導油溝14を有する外軸10の一部を示し、外軸10は、図4によるカムシャフト1の詳細図に同様に表される導油溝14を有する。外軸10の外面13に作られる導油溝14は、反対方向に伸びる螺旋経路を有し、露出溝部15は、外軸10上のカムエレメント12の側領域で横に続く。カムシャフト1の回転により、潤滑油は、露出溝部15を通って第1の導油溝14および第2の導油溝14の両方に入ることが可能であり、次に、カムシャフト軸22まわりのカムシャフト1の回転方向を示すそれらの露出溝部15を通って、螺旋回転の方向に入ることが可能である。それによって、スクープ作用が使用され、潤滑油は、導油溝14内を流れることができる。同時に、カムエレメント12と外軸10との間の滑り軸受に潤滑油を供給するために、導油溝14からの潤滑油は、着座部分16の全幅の滑り軸受ギャップに移行可能である。
斜視図の図5および6はそれぞれ、外軸10の外面13における導油溝14のさらなる例示的な実施形態を示し、導油溝14は、カムシャフト1の長手方向に、カムシャフト軸22と平行に伸びる。図5は、外軸10に作られるボルト孔18が導油溝14の配置から少し離れて配置されることを示し、その結果、潤滑油は、ボルト孔18から直接、導油溝14に入ることができず、同様に、潤滑油は、導油溝14から直接、ボルト孔18に移ることはできない。導油溝14の端部は露出溝部15として開き、潤滑油が露出溝部15を通って導油溝14に移ることを可能とするために、カムエレメント12と外軸10との間の滑り軸受ギャップの横で終わる。
表示は、内燃機関のシリンダヘッドで滑り軸受によって取り付けることができるカムシャフト1を示す。滑り軸受(図示せず)は、外軸10を介してカムシャフト1を支持してもよく、滑り軸受は静圧軸受胴の油ダクトによって潤滑油が供給されることがある。ここで、潤滑油は、滑り軸受部分へと横に流出してもよく、さらに、回転可能に固定される方法で、内軸11に連結されるカムエレメント12に隣接して滑り軸受を配置し、その結果、露出溝部15が突出する、外軸10の外面13の領域に、より多くの潤滑油が提供されることは、本発明の目的に好適であるとわかる。結果として、潤滑油は、シリンダヘッドにカムシャフト1に取り付ける滑り軸受から露出溝部15を経由して、および、外軸10の外面13上の潤滑油の移動によって導油溝14に移ることがより可能となる。
図7および8は、断面図(図7)および斜視図(図8)において、粗面仕上げ19を有する外軸10の外面13を示す。粗面仕上げ19は、たとえば、レーザ加工処理、ホーニング処理、電子ビーム処理、または、エッチング処理によって、外軸10の外面13に、またカム穴の内面にも作られてもよく、特に微小空洞24を生成する。外面13に微小空洞24を生成することによって、外面13上の潤滑油の付着は改善され、外軸10の外面13とカムエレメント12のカム穴との間の潤滑膜は安定する。
図9は、チャネルの形をした、他の形態の粗面仕上げ20を示し、外軸10の断面に示されている。チャネル20は、たとえば、ホーニング処理または切削製造処理によって、面に作られてもよい。
図10は、本カムシャフトに導入される、粗面仕上げ21を有する外面13の図を一例として示し、図10aのテクスチャリングは、断面I−Iの線に沿って表されている。粗面仕上げ21は半円形の空胴を有し、外面13の部分で縦に延在する。このような粗面仕上げ21も、レーザ加工処理、ホーニング処理、電子ビーム処理、または、エッチング処理によって、外面13に作られる可能性があり、同様に、滑り軸受ギャップの潤滑のために多くの潤滑油を蓄えるための、微小潤滑油溜めの形成に役立つ。粗面仕上げ19が、示されていない方法で、外面13の導油溝14に付けられても、または、これらに隣接して配置されてもよく、その結果、潤滑油は、導油溝14から粗面仕上げ21に移ることができる。
その性能において、本発明は、上記の好ましい例示的な実施形態に限定されず、代わりに、多数の変形例が可能であり、基本的に異なる種類の実施形態において示される解決方法さえ使用する。請求項、説明、または設計詳細もしくは空間配置を含む図面に従うすべての特徴および/または利点は、それら自身およびさまざまな組合せの両方において、本発明に不可欠である。
1 カムシャフト
10 外軸
11 内軸
12 カムエレメント
12a カムフランジ
13 外面
14 導油溝
15 露出溝部
16 着座部分
17 ボルト
18 ボルト孔
19 粗面仕上げ
20 粗面仕上げ
21 粗面仕上げ
22 カムシャフト軸
23 カムエレメント
24 微小空洞

Claims (10)

  1. 外軸(10)と、前記外軸(10)に同心円状に伸びて、その中に回転可能に取り付けられる内軸(11)とを有し、
    少なくとも1つのカムエレメント(12)が、前記外軸(10)の外面(13)上に回転可能に支持されて、滑り軸受ギャップを形成し、
    前記カムエレメント(12)が、回転可能に固定される方法で前記内軸(11)に連結される、内燃機関の弁装置のための調整可能なカムシャフト(1)において、
    少なくとも1つの導油溝(14)が、前記導油溝(14)が前記滑り軸受ギャップの少なくとも軸方向の幅全体に形成されて、前記カムエレメント(12)の少なくとも一方側の露出溝部(15)によって前記滑り軸受ギャップの外に導かれるような位置および軸方向の長さで、前記外軸(10)の前記外面(13)において作られる、
    ことを特徴とする調整可能なカムシャフト(1)。
  2. 請求項1に記載の調整可能なカムシャフト(1)において、
    前記導油溝(14)が、前記カムシャフト(1)が延在する方向に伸びること、および/または、
    軸方向延長成分と円周方向に伸びる延長成分とを有する前記導油溝(14)が、前記外軸(10)の前記外面(13)において螺旋状に伸びること、
    を特徴とする調整可能なカムシャフト(1)。
  3. 請求項1または2に記載の調整可能なカムシャフト(1)において、
    螺旋回転の第1の方向を有する第1の導油溝(14)、および、螺旋回転の前記第1の方向と反対の螺旋回転の第2の方向を有する少なくとも第2の導油溝(14)が、前記外軸(10)上のカムエレメント(12)の着座部分(16)に形成される、
    ことを特徴とする調整可能なカムシャフト(1)。
  4. 請求項1乃至3の何れか1項に記載の調整可能なカムシャフト(1)において、
    前記導油溝(14)が、前記カムエレメント(12)の前記2つの側のそれぞれの露出溝部(15)によって、前記滑り軸受ギャップの外に導かれる、
    ことを特徴とする調整可能なカムシャフト(1)。
  5. 請求項1乃至4の何れか1項に記載の調整可能なカムシャフト(1)において、
    前記内軸(11)を通って、かつ前記外軸(10)に作られる少なくとも1つのボルト孔(18)を通って横断的に延在し、前記カムエレメント(12)の少なくとも一端に着座するボルト(17)が、前記カムエレメント(12)の回転可能に固定される前記内軸(11)への連結に提供され、
    少なくとも1つの前記導油溝(14)が、前記外軸(10)の前記ボルト孔(18)の配置から少し離れて伸びる、
    ことを特徴とする調整可能なカムシャフト(1)。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載の調整可能なカムシャフト(1)において、
    前記カムエレメント(12)が、カムフランジ(12a)を備え、
    前記滑り軸受ギャップの前記軸方向の幅がまた、前記カムフランジ(12a)の幅によって決定される、
    ことを特徴とする調整可能なカムシャフト(1)。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載の調整可能なカムシャフト(1)において、
    特に前記導油溝(14)が前記露出溝部(15)から前記滑り軸受ギャップに向けて先細りになるような、全長にわたって変化する断面を前記導油溝(14)が有する、
    ことを特徴とする調整可能なカムシャフト(1)。
  8. 請求項1乃至7の何れか1項に記載の調整可能なカムシャフト(1)において、
    特に、前記外軸(10)の前記外面(13)と前記カム穴の前記内面との間の潤滑膜形成の負荷能力が改善されるような粗面仕上げ(19、20、21)が、前記外軸(10)の前記外面(13)上および/または前記カム穴の前記内面上に設けられる、
    ことを特徴とする調整可能なカムシャフト(1)。
  9. 請求項8に記載の調整可能なカムシャフト(1)において、
    前記粗面仕上げ(19、20、21)が、前記外軸(10)の前記外面(13)および/または前記カム穴の前記内面に、レーザ加工処理、ホーニング処理、電子ビーム処理、もしくは、エッチング処理によって生成される、
    ことを特徴とする調整可能なカムシャフト(1)。
  10. 請求項8または9に記載の調整可能なカムシャフト(1)において、
    前記粗面仕上げ(19、20、21)が、前記カムシャフト(1)の縦方向の範囲に対して、軸方向に、円周方向に、螺旋状に、または、網目状に伸びるように形成される、
    ことを特徴とする調整可能なカムシャフト(1)。
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