JP6328269B2 - 熱源側ユニットおよび冷凍サイクル装置 - Google Patents
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Description
[冷凍サイクル装置]
図1は、この発明の実施の形態1に係る冷凍サイクル装置の例を模式的に記載した図である。図1に示すように、この実施の形態に係る冷凍サイクル装置300は、利用側ユニット100と熱源側ユニット200とを備えている。利用側ユニット100と熱源側ユニット200とは配管で接続されており、冷媒が循環する冷媒循環回路400が形成されている。なお、この実施の形態の冷凍サイクル装置300では、例えばR32またはR410A等の断熱圧縮時のエンタルピーの差が大きい冷媒が使用されている。また、この実施の形態に係る冷凍サイクル装置300の熱源側ユニット200は、油が流れる油流路410と、冷媒または油が選択的に流れるマルチ熱交換流路420と、冷媒循環回路400に流れる冷媒の一部を圧縮機1にインジェクションするインジェクション流路430とを備えている。なお、図1において、冷媒循環回路400は実線で図示されており、油流路410は点線で図示されており、マルチ熱交換流路420は一点鎖線で図示されている。
利用側ユニット100は、開閉装置13と、膨張装置12と、利用側熱交換器2とを備え、これらが配管で接続されている。開閉装置13は、開閉を切り替えて、膨張装置12および利用側熱交換器2への冷媒の通過を制御するものであり、例えば電磁弁等で構成されている。なお、開閉装置13は、省略されていてもよい。膨張装置12は、冷媒を膨張させるものであり、例えば、開度を変更することができる電子式膨張弁、またはキャピラリーチューブ等で構成されている。利用側熱交換器2は、例えば冷媒と空気との熱交換を行わせるものである。例えば、利用側熱交換器2の近傍には、利用側熱交換器2へ空気を導く送風機(図示を省略)が設置されており、利用側熱交換器2での熱交換を促進するようになっている。
熱源側ユニット200は、圧縮機1と、油分離器4と、熱源側熱交換器5と、レシーバ7とを備え、これらが配管で接続されている。圧縮機1は、冷媒を圧縮するものであり、例えば低段圧縮部1aと高段圧縮部1bとを含む二段スクリュー圧縮機である。低段圧縮部1aと高段圧縮部1bとの間には、冷媒を注入することができる中間段1cが設けられている。低段圧縮部1aは、利用側熱交換器2から冷媒ガスを吸い込み、第1段の圧縮を行って、中間段1cへ吐出する。高段圧縮部1bは、中間段1cから冷媒ガスを吸い込み、第2段の圧縮を行って、油分離器4へ吐出する。なお、この実施の形態に適用される圧縮機1は、上記の二段スクリュー圧縮機に限定されるものではない。例えば、圧縮機1は、スクロール圧縮機等の他の原理を利用した圧縮機であってもよく、一段または三段以上で構成された圧縮機であってもよい。圧縮機1で使用されているパーツには、温度に制約があるものがある。そのため、圧縮機1から吐出される冷媒の温度には制約が設けられている。圧縮機1から吐出される吐出冷媒の制約温度は、例えば85度であるが、制約温度は、圧縮機1の仕様等によって変わるものであり、85度に限定されるものではない。圧縮機1は、吐出冷媒の温度を例えば制約温度以下とするように制御されている。なお、圧縮機1は、例えば、図示を省略してあるインバータ等によって駆動され、回転数を調整することができるものであってもよい。また、熱源側ユニット200は、熱源側ユニット200の外部の外気温度を検出する温度センサ70および熱源側ユニット200の全体の制御を行う制御装置72を備えている。制御装置72は、例えば、温度センサ70が検出した外気温度等を利用して、圧縮機1、インジェクション用膨張装置50、ならびに開閉装置51a、52a、53a、54a、51b、52b、53b、54bおよび55等の制御を行う。
冷媒循環回路400は、圧縮機1と、油分離器4の冷媒流路と、熱源側熱交換器5の冷媒熱交換器5aと、レシーバ7と、開閉装置13と、膨張装置12と、利用側熱交換器2とが、配管で環状に接続され、内部に冷媒が循環するものである。圧縮機1で圧縮された冷媒は、油分離器4で冷媒と油とに分離される。油分離器4で分離された冷媒は、冷媒流出部4aから流出して、冷媒熱交換器5aに流入する。冷媒熱交換器5aで熱交換されて凝縮した冷媒は、レシーバ7および開閉装置13を介して、膨張装置12に流入する。膨張装置12で膨張された冷媒は、利用側熱交換器2で熱交換されて蒸発し、圧縮機1に流入し再び圧縮される。
油流路410は、油分離器4の油流出部4bと圧縮機1とを接続するものである。油流路410の途中部には、開閉装置55と逆止弁56と逆止弁58とが設置されている。油分離器4で分離された油は、例えば、開閉装置55を通過し、その後に逆止弁56を通過して、圧縮機1にインジェクションされる。この実施の形態の例では、逆止弁56を通過した油は、圧縮機1の手前で分岐され、圧縮機1の低段圧縮部1aと高段圧縮部1bとにインジェクションされるようになっている。低段圧縮部1aと高段圧縮部1bとの間には、逆止弁58が設置されており、油流路410を通って、高段圧縮部1bから低段圧縮部1aに油が流れないように構成されている。開閉装置55は、開閉を切り替えて、油流路410に流れる油の通過を制御するものであり、例えば電磁弁等で構成されている。逆止弁56は、圧縮機1から第1マルチ熱交換器5b1および第2マルチ熱交換器5b2へ油が逆流することを防止するものである。
インジェクション流路430は、熱源側熱交換器5で熱交換された冷媒の一部を、圧縮機1にインジェクションするものである。インジェクション流路430は、冷媒循環回路400のレシーバ7と開閉装置13との間から分岐して、圧縮機1の中間段1cに接続されている。インジェクション流路430の途中部には、インジェクション用膨張装置50が設置されている。インジェクション用膨張装置50は、開度を変更することができる電子式膨張弁で構成されており、冷媒液の冷媒インジェクションを必要とするときに、冷媒の一部を圧縮機1にインジェクションできるように構成されている。この実施の形態では、油をインジェクションする油インジェクションのみでは、圧縮機1から吐出される冷媒の温度が制約温度を超えてしまう場合にのみ、冷媒インジェクションを行う。例えば、冷凍サイクル装置300が過渡的に運転しているとき、または熱源側ユニット200の外側の外気温度が非常に高いときに、油インジェクションのみでは吐出ガス冷媒温度の上昇を抑制できない場合があり、このような場合に冷媒インジェクションを行う。なお、冷凍サイクル装置300が過渡的に運転しているときとは、例えば、冷凍サイクル装置300の運転開始直後または冷凍サイクル装置300の運転状態が急激に変化したとき等である。
マルチ熱交換流路420は、途中部に「流路切替装置」およびマルチ熱交換器5bが設置されており、油分離器4の冷媒流出部4aから流出した冷媒または油流出部4bから流出した油が、マルチ熱交換器5bに選択的に流れるようになっている。油分離器4の冷媒流出部4aには、第1流路40aが連通しており、油分離器4の油流出部4bには、第2流路40bが連通している。そして、マルチ熱交換器5bは、第1流路40aおよび第2流路40bに接続されている。マルチ熱交換器5bと第1流路40aおよび第2流路40bとの間には「流路切替装置」が接続されている。「流路切替装置」は、マルチ熱交換器5bと第1流路40aまたは第2流路40とを選択的に連通させる。この実施の形態の例では、第1マルチ熱交換器5b1および第2マルチ熱交換器5b2のそれぞれに、冷媒または油が選択的に流れるようになっている。
次に、この実施の形態に係る冷凍サイクル装置300の動作の例について説明する。図2は、この発明の実施の形態1に係るマルチ熱交換器の機能と外気温度との関係の例を示す図である。なお、図2に示す例では、通常外気温度の範囲が25度〜35度となっており、高外気温度の範囲が35度〜40度となっており、低外気温度の範囲が25度以下となっているが、通常外気温度、高外気温度および低外気温度の範囲は、冷凍サイクル装置300の仕様等に応じて適宜定められるものであり、上記の例に限定されるものではない。
まず、外気温度が通常外気温度のときの冷凍サイクル装置300の動作の例について説明する。図3は、通常外気温度のときの冷凍サイクル装置の動作の例を説明する図である。なお、図3において、実線の矢印は冷媒の流れを示しており、点線の矢印は油の流れを示している。図3に示すように、外気温度が通常外気温度である場合には、開閉装置51a、52a、53bおよび54bを“開”とし、開閉装置51b、52b、53a、54aおよび55を“閉”とする。このときに、油分離器4で分離された冷媒および油は、以下のように流れる。すなわち、油分離器4で分離された冷媒は、冷媒熱交換器5aに流入し熱交換されるとともに、マルチ熱交換流路420の開閉装置53bを通って第1マルチ熱交換器5b1に流入し熱交換される。第1マルチ熱交換器5b1で熱交換された冷媒は、マルチ熱交換流路420の開閉装置54bを通って、冷媒循環回路400を流れる冷媒と合流する。冷媒熱交換器5aで熱交換された冷媒および第1マルチ熱交換器5b1で熱交換された冷媒は、レシーバ7を通って膨張装置12に流入する。
次に、外気温度が通常外気温度と比較して高い高外気温度であるときの冷凍サイクル装置300の動作の例について説明する。図4は、高外気温度のときの冷凍サイクル装置の動作の例を説明する図である。なお、図4において、実線の矢印は冷媒の流れを示しており、点線の矢印は油の流れを示している。図4に示すように、外気温度が高外気温度である場合には、開閉装置51a、51b、52aおよび52bを“開”として、開閉装置53a、53b、54a、54bおよび55を“閉”とする。このときに、油分離器4で分離された冷媒および油は、以下のように流れる。すなわち、油分離器4で分離された冷媒は、冷媒熱交換器5aに流入し熱交換され、レシーバ7を通って膨張装置12に流入する。
比較例では、外気温度が高外気温度である場合に、第1マルチ熱交換器5b1および第2マルチ熱交換器5b2のうちの少なくとも一方を、冷媒を熱交換させる冷媒熱交換器として機能させる。比較例では、熱源側熱交換器5の冷媒と熱交換させる伝熱面積が大きくなり、冷媒の凝縮温度が低くなる。しかしながら、比較例では、熱源側熱交換器5の油を放熱させる伝熱面積が小さくなっているため、油を十分に冷却することができない。その結果、比較例では、油インジェクションのみでは、圧縮機1から吐出される冷媒の温度を制約温度以下に抑えることができない。そこで、比較例では、圧縮機1から吐出される冷媒の温度を制約温度以下に抑えるために、冷媒インジェクションを行う。冷媒インジェクションを行う場合には、圧縮機1の低段圧縮部1aと高段圧縮部1bとの間の中間段1cの圧力が上昇する。中間段1cの圧力が上昇すると、低段圧縮部1aの圧縮比[(低段圧縮部1aの吐出圧力=中間段1cの圧力)/低段圧縮部1aの吸込圧力]が大きくなる。低段圧縮部1aでの圧縮比が大きくなると、低段圧縮部1aでの体積効率が悪化し、冷却能力が低下する。さらに、高段圧縮部1bでは、吸込む冷媒の量が増加するため、圧縮動力が増大する。それらの結果、外気温度が高外気温度である場合に、第1マルチ熱交換器5b1および第2マルチ熱交換器5b2のうちの少なくとも一方を、冷媒を熱交換させる冷媒熱交換器として機能させた場合には、冷凍サイクル装置300の成績係数が低下する。
外気温度が高外気温度である場合に、第1マルチ熱交換器5b1および第2マルチ熱交換器5b2を油熱交換器として機能させた場合(実施の形態1)と、第1マルチ熱交換器5b1および第2マルチ熱交換器5b2のうちの少なくとも一方を冷媒熱交換器として機能させて且つ冷媒インジェクションを行った場合(比較例)と、を比較すると、実施の形態1のように、第1マルチ熱交換器5b1および第2マルチ熱交換器5b2を油熱交換器として機能させた場合の方が、圧縮機1の圧縮動力を小さくすることができるため、冷凍サイクル装置300の成績係数が良好である。
次に、外気温度が通常外気温度と比較して低い低外気温度であるときの冷凍サイクル装置300の動作の例について説明する。図5は、低外気温度のときの冷凍サイクル装置の動作の例を説明する図である。なお、図5において、実線の矢印は冷媒の流れを示しており、点線の矢印は油の流れを示している。図5に示すように、外気温度が低外気温度である場合には、開閉装置51a、51b、52a、52b、53a、53b、54aおよび54bを“閉”として、開閉装置55を“開”とする。このときに、油分離器4で分離された冷媒および油は、以下のように流れる。すなわち、油分離器4で分離された冷媒は、冷媒熱交換器5aに流入し熱交換されるとともに、マルチ熱交換流路420の開閉装置53aおよび開閉装置53bを通って、第1マルチ熱交換器5b1および第2マルチ熱交換器5b2で熱交換される。第1マルチ熱交換器5b1および第2マルチ熱交換器5b2で熱交換された冷媒は、マルチ熱交換流路420の開閉装置54aおよび開閉装置54bを通って、冷媒循環回路400に流れる冷媒と合流する。冷媒熱交換器5aで熱交換された冷媒、第1マルチ熱交換器5b1で熱交換された冷媒および第2マルチ熱交換器5b2で熱交換された冷媒は、レシーバ7を通って膨張装置12に流入する。
例えば、上記の実施の形態1の説明では、全ての開閉装置の開閉制御を行う例についての説明を行ったが、開閉装置52a、52b、54aおよび54bは、一次側(開閉装置(電磁弁)の上流側)の圧力が二次側(開閉装置(電磁弁)の下流側)の圧力を超えたときに、“開”となる機能を有するものであってもよい。変形例1における開閉装置52a、52b、54aおよび54bの動作を以下に説明する。図6は、実施の形態1の変形例1に関する図であって、通常外気温度のときの開閉装置の動作の例を説明する図であり、図7は、実施の形態1の変形例1に関する図であって、高外気温度のときの開閉装置の動作の例を説明する図であり、図8は、実施の形態1の変形例1に関する図であって、低外気温度のときの開閉装置の動作の例を説明する図である。図6〜図8に示すように、起動時制御で開閉装置の開閉制御を行ったのちに、対応する開閉装置が連動して開閉する。また、停止時制御で開閉装置の開閉制御を行ったのちに、対応する開閉装置が連動して開閉する。つまり、変形例1の構成とすることによって、開閉制御を行う開閉装置の数量を低減することができる。
また、例えば、図9は、実施の形態1の変形例2に関する図であって、マルチ熱交換器の機能と外気温度との関係の例を示す図である。変形例2では、第1マルチ熱交換器5b1の伝熱面積と第2マルチ熱交換器5b2の伝熱面積とを異ならせてある。すなわち、変形例2では、第1マルチ熱交換器5b1の伝熱面積が、第2マルチ熱交換器5b2の伝熱面積と比較して、大きく形成されている。このように、第1マルチ熱交換器5b1の伝熱面積と第2マルチ熱交換器5b2の伝熱面積とを異ならせることによって、変形例2では、熱源側熱交換器5の伝熱面積をさらに効率良く利用することができる。
また、例えば、図10は、実施の形態1の変形例3に関する図であって、冷凍サイクル装置の例を模式的に記載した図である。なお、上記の実施の形態1の説明では、熱源側熱交換器5が、2つのマルチ熱交換器5b(第1マルチ熱交換器5b1および第2マルチ熱交換器5b2)を備えた例についての説明を行ったが、実施の形態1は、2つのマルチ熱交換器5bを備えたものに限定されるものではない。すなわち、熱源側熱交換器5は、1つのマルチ熱交換器5bを備えたものであってもよく、3つ以上のマルチ熱交換器5bを備えたものであってもよい。図10に記載の変形例3では、冷凍サイクル装置300A1の熱源側ユニット200A1の熱源側熱交換器51は、3つのマルチ熱交換器5b(第1マルチ熱交換器5b1、第2マルチ熱交換器5b2および第3マルチ熱交換器5b3)を備えている。
また、例えば、変形例2と変形例3とを組み合わせて、変形例4とすることもできる。図12は、実施の形態1の変形例4に関する図であって、マルチ熱交換器の機能と外気温度との関係の例を示す図である。図12に示す変形例4の例では、3つのマルチ熱交換器5b(第1マルチ熱交換器5b1、第2マルチ熱交換器5b2および第3マルチ熱交換器5b3)を備えている。また、第1マルチ熱交換器5b1の伝熱面積が最も大きく形成されており、第3マルチ熱交換器5b3の伝熱面積が最も小さく形成されており、第2マルチ熱交換器5b2の伝熱面積が第1マルチ熱交換器5b1の伝熱面積よりも小さく且つ第3マルチ熱交換器5b3の伝熱面積よりも大きく形成されている。変形例4の構成とすることによって、熱源側熱交換器5の伝熱面積がさらに効率良く利用されるため、冷凍サイクル装置300の成績係数をさらに向上させることができる。なお、3つ以上のマルチ熱交換器5bを備え、3つ以上のマルチ熱交換器5bのそれぞれの伝熱面積を異ならせてもよい。
この発明の実施の形態2では、実施の形態1のインジェクション流路430に代えて、冷凍サイクル装置300A2の熱源側ユニット200A2がエコノマイザ流路430Aを備えている点で異なる。以下の説明では、実施の形態1と重複する部分については、説明を省略する。図13は、この発明の実施の形態2に係る冷凍サイクル装置の例を模式的に記載した図である。
エコノマイザ流路430Aは、熱源側熱交換器5で熱交換された冷媒の一部を、エコノマイザ49bを介して、圧縮機1にインジェクションするものである。エコノマイザ流路430Aは、冷媒循環回路400のレシーバ7と開閉装置13との間から分岐して、圧縮機1の中間段1cに接続されている。エコノマイザ49bは、冷媒循環回路400を流れる冷媒と、エコノマイザ流路430Aのエコノマイザ膨張装置49aを通った冷媒とを熱交換させるものである。エコノマイザ膨張装置49aは、開度を変更することができる電子式膨張弁で構成されている。エコノマイザ流路430Aのエコノマイザ膨張装置49aを通ってエコノマイザ49bで熱交換された冷媒は、圧縮機1の中間段1cにインジェクションされる。
Claims (12)
- 圧縮機と、
前記圧縮機から吐出された冷媒と油とを分離して、冷媒を冷媒流出部から流出させ、油を油流出部から流出させる、油分離器と、
前記冷媒流出部に連通した第1流路と、
前記油流出部に連通した第2流路と、
前記第1流路に接続され、冷媒を熱交換させる冷媒熱交換器と、前記第1流路および前記第2流路に接続され、冷媒または油を熱交換させるマルチ熱交換器と、を有する熱源側熱交換器と、
前記マルチ熱交換器と前記第1流路または前記第2流路との連通を切り替える流路切替装置と、を備え、
前記マルチ熱交換器は、前記第1流路と連通したときに冷媒熱交換器として機能し、前記第2流路と連通したときに油熱交換器として機能する、
熱源側ユニット。 - 前記熱源側熱交換器は、複数の前記マルチ熱交換器を有し、
複数の前記マルチ熱交換器のそれぞれは、前記第1流路および前記第2流路を介して、前記冷媒流出部および前記油流出部に並列に接続されており、
前記流路切替装置は、複数の前記マルチ熱交換器のそれぞれの、前記第1流路または前記第2流路との連通を切り替える、
請求項1記載の熱源側ユニット。 - 複数の前記マルチ熱交換器は、伝熱面積が異なるものを含んでいる、
請求項2記載の熱源側ユニット。 - 前記冷媒熱交換器は、前記マルチ熱交換器とは伝熱面積が異なる、
請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の熱源側ユニット。 - 前記冷媒熱交換器は、前記マルチ熱交換器と比較して伝熱面積が大きい、
請求項4記載の熱源側ユニット。 - 前記マルチ熱交換器と前記冷媒熱交換器とが一体的に形成された、
請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の熱源側ユニット。 - 前記マルチ熱交換器は、前記冷媒熱交換器の下方に設けられている、
請求項1〜請求項6の何れか1項に記載の熱源側ユニット。 - 前記圧縮機は、低段圧縮部と中間段と高段圧縮部とを含んでいる、
請求項1〜請求項7の何れか1項に記載の熱源側ユニット。 - 前記圧縮機の中間段に前記熱源側熱交換器で凝縮された冷媒の一部をインジェクションするエコノマイザ流路を備え、
前記エコノマイザ流路の途中部に、前記熱源側熱交換器で凝縮された冷媒の一部を膨張させるエコノマイザ膨張装置と、前記エコノマイザ膨張装置で膨張された冷媒と前記熱源側熱交換器で凝縮された冷媒とを熱交換させるエコノマイザと、が設置された、
請求項8記載の熱源側ユニット。 - 請求項1〜請求項9の何れか1項に記載の熱源側ユニットと、
前記熱源側熱交換器で熱交換された冷媒を膨張させる膨張装置および前記膨張装置で膨張された冷媒を熱交換させる利用側熱交換器を備えた利用側ユニットと、を備えた、
冷凍サイクル装置。 - 前記熱源側ユニットの外部の外気温度を検出する温度センサと、
前記温度センサの検出結果を利用して、前記流路切替装置の制御を行う制御装置と、をさらに備え、
前記制御装置は、前記外気温度が高くなるほど、前記マルチ熱交換器の前記油を熱交換させる面積を広くするように、前記流路切替装置を制御する、
請求項10記載の冷凍サイクル装置。 - 圧縮機と、
前記圧縮機から吐出された冷媒と油とを分離して、冷媒を冷媒流出部から流出させ、油を油流出部から流出させる、油分離器と、
前記冷媒流出部に連通した第1流路と、
前記油流出部に連通した第2流路と、
前記第1流路に接続され、冷媒を熱交換させる冷媒熱交換器と、前記第1流路および前記第2流路に接続され、冷媒または油を熱交換させるマルチ熱交換器と、を有する熱源側熱交換器と、
前記マルチ熱交換器と前記第1流路または前記第2流路との連通を切り替える流路切替装置と、
前記熱源側熱交換器で熱交換された冷媒を膨張させる膨張装置と、
前記膨張装置で膨張された冷媒を熱交換させる利用側熱交換器と、を備え、
前記マルチ熱交換器は、前記第1流路と連通したときに冷媒熱交換器として機能し、前記第2流路と連通したときに油熱交換器として機能する、
冷凍サイクル装置。
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