JP6327131B2 - 後部座席用表示システム、後部座席用受光表示装置、および制御装置用のプログラム - Google Patents

後部座席用表示システム、後部座席用受光表示装置、および制御装置用のプログラム Download PDF

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Description

本発明は、後部座席用表示システム、後部座席用表示装置、および制御装置用のプログラムに関するものである。
従来、車両の後部座席の近傍に可視光を出す可視光照明を複数個配置し、後部座席の乗員が認識すべき位置に対して注意を喚起するべくこれら複数の可視光照明の点灯、消灯を制御する技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2009−126213号公報
しかし、上記の技術では、複数の可視光照明による表示は、人によって受け止め方の差が大きく異なるため、注意喚起が必要な位置を後部座席の乗員が確実に把握できるとは限らない。その意味で、文字情報によってより具体的に注意喚起の対象物を示すことが望ましい場合もある。
本発明は上記点に鑑み、車両の後部座席の近傍に配置された複数の可視光照明を用いて後部座席の乗員に注意喚起を行う技術を利用して、当該注意喚起に対応した文字情報も後部座席の乗員に表示することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、車両の後部座席の乗員に注意喚起を行うために、前記車両の後部座席の近傍に配置された複数の可視光照明(91L〜98L、91R〜98R)の点灯および消灯を制御すると共に、前記複数の可視光照明の一部または全部である可視光通信用照明(98L、98R)には、前記注意喚起の対象物を示す指示情報に応じた態様で可視光を出させるイルミネーション制御装置(9)と、可視光通信用照明(98L、98R)から入射した可視光に応じた電気信号を出力する受光部(12L、12R)と、前記受光部が出力した前記電気信号に基づいて、前記指示情報が示す対象物を含んだ文字情報を特定する受光信号処理部(13)と、前記受光信号処理部が特定した前記文字情報を前記車両の後部座席の乗員に表示する表示部(15)と、を備えた後部座席用表示システムである。
また、請求項5に記載の発明は、車両の後部座席の周辺に配置された複数の可視光照明(91L〜98L、91R〜98R)が前記車両の後部座席の乗員に注意喚起を行うために点灯または消灯し、更に、前記複数の可視光照明の一部または全部である可視光通信用照明(98L、98R)から前記注意喚起の対象物を示す指示情報に応じた態様の可視光を出したとき、前記指示情報に応じた態様の可視光に応じた電気信号を出力する受光部(12L、12R)と、前記受光部が出力した前記電気信号に基づいて、前記指示情報が示す対象物を含んだ文字情報を特定する受光信号処理部(13)と、前記受光信号処理部が特定した前記文字情報を前記車両の後部座席の乗員に表示する表示部(15)と、を備えた後部座席用受光表示装置である。
また、請求項6に記載の発明は、車両の後部座席の周辺に配置された複数の可視光照明(91L〜98L、91R〜98R)が前記車両の後部座席の乗員に注意喚起を行うために点灯または消灯し、更に、前記複数の可視光照明の一部または全部である可視光通信用照明(98L、98R)から前記注意喚起の対象物を示す指示情報に応じた態様の可視光を出したとき、前記指示情報に応じた態様の可視光に応じた電気信号を出力する受光部(12L、12R)から、前記電気信号を取得する制御装置(14、15)に用いるプログラムであって、前記受光部が出力した前記電気信号に基づいて、前記指示情報に対応した文字情報を特定する受光信号処理部(13)、および、前記受光信号処理部が特定した文字情報を表示装置(15)に表示させるための表示信号を生成する表示信号生成部(14)として、前記制御装置を機能させるプログラムである。
このように、複数の可視光照明が注意喚起を行うために点灯または消灯し、更に、可視光通信用照明から注意喚起の対象物を示す指示情報に応じた態様の可視光を出したとき、受光部が当該指示情報に応じた態様の可視光を電気信号に変換して出力する。そして、受光信号処理部は、当該電気信号に基づいて、当該指示情報が示す対象物を含んだ文字情報を特定し、表示部は、受光信号処理部が特定した当該文字情報を車両の後部座席の乗員に表示する。つまり、注意喚起のための可視光照明のうち可視光通信用照明から出る光を可視光通信にも利用することで、イルミネーション制御装置側に新たな送信装置を設ける必要なく、すなわち簡易に、注意喚起に対応した文字情報も後部座席の乗員に表示することができる。
なお、上記および特許請求の範囲における括弧内の符号は、特許請求の範囲に記載された用語と後述の実施形態に記載される当該用語を例示する具体物等との対応関係を示すものである。
本発明の実施形態に係る後部座席用表示システムの構成図である。 LED、導光部材、受光部、表示部の配置例を示す図である。 イルミネーション制御ECUが実行する処理のフローチャートである。 イルミネーション制御ECUが実行する処理のフローチャートである。
以下、本発明の一実施形態について説明する。図1に示すように、本実施形態に係る後部座席用表示システムは、車両に搭載され、後部座席用受光表示装置1、車両情報用LAN2、周辺監視ECU3、側方監視センサ3a、メータECU4、車速センサ4a、ボデー制御ECU5、ドア開閉センサ5a、着座センサ5b、シートベルトセンサ5c、シフト位置センサ5d、イルミネーション制御ECU9等を備えている。
後部座席用受光表示装置1は、後部座席に着座する乗員に文字情報を提示するための装置である。車両情報用LAN2は、CAN等の周知の車内LANである。
周辺監視ECU3は、側方監視センサ3a(例えばミリ波レーダ)から出力された検出信号に基づいて、車両の右後側方および左後側方の移動体の位置、移動方向、移動速度を特定する。位置、移動方向、移動速度は、車両を基準とする相対的な量である。そして、特定した車両の右後側方および左後側方の移動体の位置、移動方向、移動距離の情報を、移動体情報として車両情報用LAN2に送信する。
メータECU4は、車両の車輪の回転速に応じた車速情報を検出信号として出力する車速センサ4aから当該検出信号を取得し、取得した検出信号に応じた車速の情報をメータに表示させる。またメータECU4は、当該車速の情報を、車速情報として車両情報用LAN2に送信する。
ボデー制御ECU5は、車両のドアの開閉およびロック、アンロックを制御する装置であり、ドア開閉センサ5aから出力された検出信号に基づいて、車両の各ドア(例えば、運転席側ドア、助手席側ドア、後部座席右側ドア、後部座席左側ドア)の開閉およびロック、アンロックの状態を特定する。そして、特定した各ドアの開閉およびロック、アンロックの状態を、ドア状態情報として、車両情報用LAN2に送信する。
また、ボデー制御ECU5は、車両の各座席(例えば、運転席、助手席、後部右側座席、後部左側座席)における着座の有無に応じた信号を検出信号として出力する着座センサ5bから当該検出信号を取得する。そして、取得した当該検出信号に基づいて、車両の各座席における着座の有無の情報として着座情報を作成し、作成した着座情報を車両情報用LAN2に送信する。
また、ボデー制御ECU5は、車両の各座席(例えば、運転席、助手席、後部右側座席、後部左側座席)におけるシートベルト着用の有無に応じた信号を検出信号として出力するシートベルトセンサ5cから当該検出信号を取得する。そして、取得した当該検出信号に基づいて、車両の各座席におけるシートベルト着用の有無の情報としてシートベルト情報を作成し、作成したシートベルト情報を車両情報用LAN2に送信する。
また、ボデー制御ECU5は、車両のトランスミッションのシフト位置(パーキング、ドライブ、ニュートラル、リバース等)に応じた信号を検出信号として出力するシフト位置センサ5dから当該検出信号を取得する。そして、取得した当該検出信号に基づいて、車両のトランスミッションのシフト位置の情報としてシフト位置情報を作成し、作成したシフト位置情報を車両情報用LAN2に送信する。
イルミネーション制御ECU(イルミネーション制御装置の一例に相当する)9は、CPU、RAM、ROM等を備えた周知のマイクロコンピュータを備えていると共に、車両情報用LAN2を介して通信可能にするための通信インターフェースを有している。CPUがRAMを作業領域としてROMに記録されている各種プログラムを実行することで、イルミネーション制御ECU9による各種処理(例えば、図3、図4の処理)が実現する。
また、イルミネーション制御ECU9は、車両の後部座席の乗員に注意喚起を行うための複数個の可視光照明91L〜98L、91R〜98Rの点灯、消灯を制御できるようになっている。可視光照明は、可視光を出す照明であり、本実施形態では、LEDによって実現している。これら可視光照明91L〜98L、91R〜98Rは、図2に示すように、車室内かつ後部座席の近傍に配置されている。
より具体的には、可視光照明91L〜98L、91R〜98Rのうち、8個の後席左側LED91L〜98Lは、後部座席左側のドアの車室内側かつ下方の、当該ドアが閉じられた状態で後部左側座席の乗員から見える位置において、車両前後方向に、等間隔を空けて真っ直ぐ一列に並んでいる。あるいは、後席左側LED91L〜98Lの位置は、車室内の床のうち、当該ドアに近い位置に配置されていてもよい。
可視光照明91L〜98L、91R〜98Rのうち、8個の後席右側LED91R〜98Rは、後部座席右側のドアの車室内側かつ下方の、当該ドアが閉じられた状態で後部右側座席の乗員から見える位置において、車両前後方向に、等間隔を空けて真っ直ぐ一列に並んでいる。あるいは、後席右側LED91R〜98Rの位置は、車室内の床のうち、当該ドアに近い位置に配置されていてもよい。
また、これら可視光照明91L〜98L、91R〜98Rのうち、可視光照明98L、98Rは、後部座席用受光表示装置1に指示情報を送信するための可視光通信用照明でもある。
後部座席用受光表示装置1は、後席左側導光部材11L、後席右側導光部材11R、後席左側受光部12L、後席右側受光部12R、受光信号処理部13、表示信号生成部14、表示部15を備えている。
後席左側導光部材11Lは、例えば複数の光ファイバーが束ねられ、光を通さない被覆で側面が覆われた光ケーブルであり、図2に示すように、当該光ケーブルの一端が可視光通信用照明98Lに近接して配置され、他端が後席左側受光部12Lに近接して配置される。これにより、可視光通信用照明98Lが出した光は、上記一端から後席左側導光部材11L内に入射し、後席左側導光部材11L内を伝達して上記他端から後席左側導光部材11L外に出て、後席左側受光部12Lに入射する。
後席右側導光部材11Rも、後席左側導光部材11Lと同様の光ケーブルであり、図2に示すように、当該光ケーブルの一端が可視光通信用照明98Rに近接して配置され、他端が後席右側受光部12Rに近接して配置される。これにより、可視光通信用照明98Rが出した光は、上記一端から後席右側導光部材11R内に入射し、後席右側導光部材11R内を伝達して上記他端から後席右側導光部材11R外に出て、後席右側受光部12Rに入射する。
後席左側受光部12L、後席右側受光部12Rの各々は、入射した可視光を電気信号に変換して受光信号処理部13に出力する装置であり、本実施形態では、入射した光の強度に応じた大きさの電流を出力するフォトダイオードにより実現されている。
受光信号処理部13は、後席左側受光部12L、後席右側受光部12Rが出力した電気信号に基づいて、あらかじめ定められた規則により、文字情報を特定する。
表示信号生成部14は、受光信号処理部13が特定した文字情報を表示部15に表示させるための映像信号を生成し、生成した映像信号を表示部15に出力する装置である。
表示部15は、液晶パネル等を備えた画像表示装置であって、表示信号生成部14から出力された映像信号に応じた画像を表示する。表示部15は、図2に示すように、運転席FRと助手席FLの間のセンターコンソールCCの後背面に、車両後方を向いて、取り付けられている。したがって、表示部15の表示内容は、後部座席(後部左側座席および後部右側座席)に座る乗員から視認可能である。また、表示部15には、音声出力装置(図示せず)も付随している。
(後席右半ドア警告処理)
次に、上記のような構成の後部座席用表示システムの作動について説明する。まず、後席右半ドア警告処理について説明する。イルミネーション制御ECU9は、車両のメインスイッチがオンになると、図3の後席右半ドア警告処理を開始する。
なお、ここでいうメインスイッチは、車両の走行のための動力を発生する動力源(内燃機関、電気モータ等)の始動を可能な状態にするスイッチである。メインスイッチとしては、例えば、内燃機関の動力で走行する車両のイグニッションスイッチ、電気自動車に走行のための動力を供給する電気モータへの通電を許可する主電源スイッチがある。
後席右半ドア警告処理では、まずステップS105で、後部座席右側ドアが開いているか否かを、ボデー制御ECU5から車両情報用LAN2に送信された最新のドア状態情報に基づいて判定する。そして、後部座席右側ドアが開いていないと判定した場合は、ステップS105に戻り同じ判定を繰り返す。
後部座席右側ドアが半ドア状態になったり、あるいは、完全に開いた状態になると、ドア状態情報には、後部座席右側ドアが開いているという情報が含まれる。したがって、イルミネーション制御ECU9は、後部座席右側ドアが開いたと判定し、続いてステップS110に進む。
なお、ドア状態情報に後部座席右側ドアが開いているという情報が含まれる場合は、車両内の図示しないメータ制御ECUが、当該ドア状態情報に基づいて、後部座席右側ドアが開いている旨の警告を、運転席の正面のメータに表示させる。
ステップS110では、後部座席右側に乗員が着座しているか否かを、ボデー制御ECU5から車両情報用LAN2に送信された最新の着座情報に基づいて判定する。そして、後部座席右側に乗員が着座していない場合は、ステップS105に戻る。この場合は、運転席の乗員のみに後部座席右側ドアが開いている旨の警告を行うが、後部座席右側に乗員が着座していないので、それで問題ない。
ステップS110で、後部座席右側に乗員が着座していると判定した場合、続いてステップS115に進む。ステップS115では、後部座席右側のシートベルトが着用されているか否かをボデー制御ECU5から車両情報用LAN2に送信される最新のシートベルト情報に基づいて判定する。そして、後部座席右側のシートベルトが着用されていないと判定した場合、ステップS120に進む。
ステップS120では、現在のシフト位置がドライブポジションとリバースポジションのどちらかであるか、あるいはどちらでもないかを、ボデー制御ECU5から車両情報用LAN2に送信された最新のシフト位置情報に基づいて、判定する。
ドライブポジションとリバースポジションのどちらでもないと判定した場合、車両はアクセル操作で動き出せる状態にないので、後部座席右側に乗員が着座している乗員はまだ車内移動作業を完全に終えていないと考えられる。したがってこの場合、ステップS105に戻る。
ステップS120で現在のシフト位置がドライブポジションとリバースポジションのどちらかであると判定した場合は、車両は走行直前(アクセルペダルを踏むだけで走行できる状態)かあるいは走行していることになる。この場合は、ステップS125に進み、後部右側座席のシートベルトを注意喚起の対象物とする第1段階警告を行う。
具体的には、流れる光の演出で、後部右側座席のシートベルトに視線を導くよう、後席右側LED91R〜98Rを異なるタイミングで点灯させる。例えば、後席右側LED91R〜98Rのうち後部右側座席のシートベルトの特定部品(例えばバックル)から最も遠い位置にあるLED98Rから最も近い位置にあるLED91Rまで、1個ずつ、0.1秒毎に点灯させていく。
更には、可視光通信用照明98Rについては、単に点灯させているだけではなく、人が見てちらついていないと感じる程度の周波数(具体的には60Hzを超える周波数)で点滅を繰り返させることで、指示情報が重畳された可視光を出させる。指示情報は、このステップS125では、注意喚起の対象物として後部右側座席のシートベルトを示すと共に第1段階警告であることを示すデジタルデータ(例えば、文字列、特定のコード)である。このような指示情報を光の点滅に変換する方法としては、例えば、”1”のビットを消灯から点灯への立上りエッジとし、”0”のビットを点灯から消灯への立下がりエッジとするマンチェスター符号化方式を用いても良いし、他の種々の方式を用いてもよい。
このようにして可視光通信用照明98Rから出た可視光は、後席右側導光部材11Rを通って後席右側受光部12Rに入射する。すると、後席右側受光部12Rは、入射した可視光に応じた電気信号(例えば、点灯でハイ、消灯でローとなる信号)を出力する。
受光信号処理部13は、この電気信号に基づいて、指示情報を復元し、復元した指示情報が示す対象物を含んだ文字列である文字情報を作成する。指示情報と、指示情報から作成する文字情報との対応関係は、あらかじめ定められてイルミネーション制御ECU9の記憶媒体(例えばROM)に記録されている対応関係情報に基づいて特定する。なお、対応関係情報は、後席右半ドア警告処理、および後述する右後側方監視警告処理、後席左半ドア警告処理、左後側方監視警告処理、毎に、異なるものが用いられる。
この時点(第1段階警告)では、受光信号処理部13は、後部右側座席のシートベルトを示す指示情報に対応する文字情報として、「シートベルトをしてください」という文字情報を特定し、特定した文字情報を表示信号生成部14に出力する。同時に、表示部15に付随する音声出力装置に、「シートベルトをしてください」という音声による警告を出力させる。
表示信号生成部14は、受光信号処理部13が出力した文字情報に対応した映像信号を表示部15に出力する。これにより、表示部15が当該文字情報を表示部15に表示させる。
このように、後部右側座席の乗員は、後席右側LED91R〜98Rの流れる演出および表示部15による文字情報表示によって、シートベルトの付け忘れの注意喚起を受ける。したがって、もし後席右側LED91R〜98Rによる流れる演出の意味を把握できなくても、文字情報によって明確に、注意喚起の対象物(後部右側座席のシートベルト)を知ることができる。
イルミネーション制御ECU9は、ステップS120の実行後、ステップS130に進む。また、ステップS115で、後部座席右側のシートベルトが着用されていると判定した場合も、ステップS130に進む。
ステップS130では、メータECU4から車両情報用LAN2に送信された車速情報に基づいて、車速が時速0kmであるか否か、すなわち、車両が停止しているか否かを判定し、停止している場合はステップS135に進む。
ステップ135では、ステップS120と同じ方法で、現在のシフト位置がドライブポジションとリバースポジションのどちらかであるか、あるいはどちらでもないかを判定する。
ドライブポジションとリバースポジションのどちらでもないと判定した場合、車両はアクセル操作で動き出せる状態にない。したがってこの場合、ステップS105に戻る。
ステップS135で現在のシフト位置がドライブポジションとリバースポジションのどちらかであると判定した場合は、車両は走行直前であると考えられる。したがってこの場合は、ステップS140に進み、開いている後部座席右側ドアを注意喚起の対象物とする第2段階警告を行う。
具体的には、流れる光の演出で、後部座席右側ドアのドアノブに視線を導くよう、後席右側LED91R〜98Rを異なるタイミングで点灯させる。例えば、後席右側LED91R〜98Rのうち後部座席右側ドアのドアノブに最も近いLEDがLED95Rだったとすると、後席右側LED91R〜98Rのうち両端のLED91R、98Rをまず同時に点灯させ、その後、LED92R、97Rを同時に点灯させ、その後、LED93R、96Rを同時に点灯させ、その後、LED94Rを点灯させ、その後、最後にLED95Rを点灯させる。つまり、光が後席右側LED91R〜98Rの列の両端からドアノブに流れるような演出で、後部座席右側ドアのドアノブに視線を導く。
更には、可視光通信用照明98Rについては、単に点灯させているだけではなく、人が見てちらついていないと感じる程度の周波数(具体的には60Hzを超える周波数)で点滅を繰り返させることで、指示情報が重畳された可視光を出させる。指示情報は、このステップS125では、注意喚起の対象物として後部座席右側ドアを示すと共に第2段階警告であることを示すデジタルデータである。
このようにして可視光通信用照明98Rから出た可視光は、後席右側導光部材11Rを通って後席右側受光部12Rに入射する。すると、後席右側受光部12Rは、入射した可視光に応じた電気信号を出力する。受光信号処理部13は、この電気信号に基づいて、指示情報を復元し、復元した指示情報が示す対象物を含んだ文字列である文字情報を、既に説明した対応関係情報に基づいて、作成する。
この時点(第2段階警告)では、受光信号処理部13は、後部座席右側ドアを示すと共に第2段階警告であることを示す指示情報に対応する文字情報として、「後部座席右側ドアが半ドアです」という文字情報を特定し、特定した文字情報を表示信号生成部14に出力する。表示信号生成部14は、受光信号処理部13が出力した文字情報に対応した映像信号を表示部15に出力する。これにより、表示部15が当該文字情報を表示部15に表示させる。
このように、後部右側座席の乗員は、後席右側LED91R〜98Rの流れる演出および表示部15による文字情報表示によって、後部座席右側ドアの閉め忘れの注意喚起を受ける。したがって、もし後席右側LED91R〜98Rによる流れる演出の意味を把握できなくても、文字情報によって明確に、注意喚起の対象物(後部座席右側ドア)を知ることができる。
以上、第2段階警告について説明したが、ステップS125で第1段階警告を行った直後にステップS130を経てステップS135に進んだ場合は、第1段階警告を継続して第2段階警告は行わない。つまり、第1段階警告は第2段階警告よりも優先され、ステップS115でYESの判定があった直後にステップS130を経てステップS135に進んだ場合に限り、第2段階警告を行う。
このようにするのは、表示部15にサイズ的な制限がある点、および、乗員に過多な情報を通知したくない点に鑑みれば、複数種類の警告を行うよりは、より優先する1種類の警告を行うことが望ましいからである。そして、後部座席右側ドアが閉じておらず、かつ、そのドアの近くの乗員がシートベルトをしていない状況では、当該乗員が車外に落ちないようにすることが一番重要なので、当該乗員にシートベルトを着用させることが、ドアを閉めるよりも優先される。
イルミネーション制御ECU9は、ステップS140の実行後、ステップS105に戻るが、同じ条件が継続する限り、ステップS140にて同じ第2段階警告が(例えば1秒間隔で)繰り返され続ける。
なお、イルミネーション制御ECU9は、第2段階警告の繰り返しが始まった時点からの経過時間を計測する。経過時間が基準時間(例えば10秒)を経過する前に、後部座席右側ドアが閉じられれば、ステップS140の繰り返しは終了される。しかし、第2段階警告の繰り返しが続いたまま経過時間が基準時間を経過すると、イルミネーション制御ECU9は、表示部15に付随する音声出力装置に警告音を発生させる旨の指示情報が重畳された可視光を出させるよう、可視光通信用照明98Rの点灯、消灯を制御する。この可視光は、後席右側導光部材11Rを通って後席右側受光部12Rに入射する。すると、後席右側受光部12Rは、入射した可視光に応じた電気信号を出力する。受光信号処理部13は、この電気信号に基づいて、指示情報を復元し、復元した指示情報に基づいて、表示部15に付随する音声出力装置に、警告音(ブザーによる警告音、または、音声による警告音)を出力させる。
また、ステップS130で、車速が時速0kmでないと判定した場合(車両が既に走行を開始している場合)は、ステップS145に進む。ステップS145では、開いている後部座席右側ドアを注意喚起の対象物とする第3段階警告を行う。
具体的には、ステップS140と同じ方法による流れる光の演出で、後部座席右側ドアのドアノブに視線を導くよう、後席右側LED91R〜98Rを異なるタイミングで点灯させる。
更には、可視光通信用照明98Rについても、ステップS140と同じく、人が見てちらついていないと感じる程度の周波数(具体的には60Hzを超える周波数)で点滅を繰り返させることで、指示情報が重畳された可視光を出させる。指示情報は、このステップS145では、注意喚起の対象物として後部座席右側ドアを示すと共に第3段階警告であることを示すデジタルデータである。
このようにして可視光通信用照明98Rから出た可視光は、後席右側導光部材11Rを通って後席右側受光部12Rに入射する。すると、後席右側受光部12Rは、入射した可視光に応じた電気信号を出力する。受光信号処理部13は、この電気信号に基づいて、指示情報を復元し、復元した指示情報が示す対象物を含んだ文字列である文字情報を、既に説明した対応関係情報に基づいて、作成する。
この時点(第3段階警告)では、受光信号処理部13は、後部座席右側ドアを示すと共に第3段階警告であることを示す指示情報に対応する文字情報として、「後部座席右側ドアが半ドアです」という文字情報を特定し、特定した文字情報を表示信号生成部14に出力する。表示信号生成部14は、受光信号処理部13が出力した文字情報に対応した映像信号を表示部15に出力する。これにより、表示部15が当該文字情報を表示部15に表示させる。ただし、受光信号処理部13は、復元した指示情報が第3段階警告を示している場合、第2段階警告を示している場合に比べ、より大きい文字でより強調して、当該文字情報を表示部15に表示させる。
また受光信号処理部13は、復元した指示情報が第1、第2段階警告ではなく第3段階警告である場合、表示部15に付随する音声出力装置に、ブザー音を出力させると共に、その後、「後部座席右側ドアが半ドアです。ドアノブの操作に注意してください。」という音声を出力させる。イルミネーション制御ECU9は、ステップS145を実行した後、ステップS105に戻る。
以上、第3段階警告について説明したが、ステップS125で第1段階警告を行った直後にステップS130を経てステップS145に進んだ場合は、第1段階警告を継続して第3段階警告は行わない。つまり、第1段階警告は第3段階警告よりも優先され、ステップS115でYESの判定があった直後にステップS130を経てステップS145に進んだ場合に限り、第3段階警告を行う。このようにする理由は、第2段階警告について説明した理由と同じである。
このように、後部右側座席の乗員は、後席右側LED91R〜98Rの流れる演出および表示部15による文字情報表示によって、後部座席右側ドアの閉め忘れの注意喚起を受ける。したがって、もし後席右側LED91R〜98Rによる流れる演出の意味を把握できなくても、文字情報によって明確に、注意喚起の対象物(後部座席右側ドア)を知ることができる。また、車両が走行を始めているのに後部座席右側ドアが開いているという逼迫した場合には、警告のレベルをより高めて、音声でも警告を行う。
また、上述の通り、第1、第2段階警告が同時に競合することがある場合は第1段階警告が優先され、第1、第3段階警告が同時に競合することがある場合は第1段階警告が優先される。
(右後側方監視警告処理)
次に、右後側方監視警告処理について説明する。イルミネーション制御ECU9は、車両のメインスイッチがオンになると、図4の右後側方監視警告処理を開始する。
右後側方監視警告処理では、まずステップS205で、メータECU4からLAN2に送信された車速情報に基づいて、車速が時速0kmであるか否か、すなわち、車両が停止しているか否かを判定する。そして、車速が時速0kmでないと判定すれば、ステップS205の判定を繰り返し、車速が時速0kmであると判定すればステップS210に進む。
ステップS210では、右後側方に移動体があるか否かを、周辺監視ECU3が車両情報用LAN2に送信した最新の移動体情報に基づいて判定する。そして、右後側方に移動体が無いと判定した場合は、ステップS205に戻り、右後側方に移動体があると判定した場合は、ステップS215に進む。本例では、移動体情報によれば右後側方に移動体が1つあるとする。
ステップS215では、ステップS210であると判定された移動体について、車両を基準とする当該移動体の位置、移動方向、移動速度の情報を、最新の移動体情報に基づいて特定する。
続いてステップ220では、後部座席右側に乗員が着座しているか否かを、ボデーECU5から車両情報用LAN2に送信された最新の着座情報に基づいて判定する。そして、後部座席右側に乗員が着座していない場合は、ステップS220に戻り、後部座席右側に乗員が着座している場合は、ステップS225に進む。
ステップS225では、第1段階警告を行う。具体的には、流れる光の演出で、当該移動体に視線を導くよう、後席右側LED91R〜98Rを異なるタイミングで点灯させる。例えば、後席右半ドア警告処理の第1段階警告と同様に、後席右側LED91R〜98Rを制御してもよい。
更には、可視光通信用照明98Rについては、単に点灯させているだけではなく、人が見てちらついていないと感じる程度の周波数(具体的には60Hzを超える周波数)で点滅を繰り返させることで、指示情報が重畳された可視光を出させる。指示情報は、このステップS225では、注意喚起の対象物として右後側方の移動体を示すと共に第1段階警告であることを示すデジタルデータである。
このようにして可視光通信用照明98Rから出た可視光は、後席右側導光部材11Rを通って後席右側受光部12Rに入射する。すると、後席右側受光部12Rは、入射した可視光に応じた電気信号を出力する。受光信号処理部13は、この電気信号に基づいて、指示情報を復元し、復元した指示情報が示す対象物を含んだ文字列である文字情報を、既に説明した対応関係情報に基づいて、作成する。
この時点(第1段階警告)では、受光信号処理部13は、右後側方の移動体を示すと共に第1段階警告であることを示す指示情報に対応する文字情報として、「右後側方に移動体(車両等)あり」という文字情報を特定し、特定した文字情報を表示信号生成部14に出力する。表示信号生成部14は、受光信号処理部13が出力した文字情報に対応した映像信号を表示部15に出力する。これにより、表示部15が当該文字情報を表示部15に表示させる。
このように、後部右側座席の乗員は、後席右側LED91R〜98Rの流れる演出および表示部15による文字情報表示によって、右後側方の移動体の注意喚起を受ける。したがって、もし後席右側LED91R〜98Rによる流れる演出の意味を把握できなくても、文字情報によって明確に、注意喚起の対象物(右後側方の移動体)を知ることができる。
ステップS225に続いては、ステップS230で、最新の移動体情報に基づいて、当該移動体の移動軌跡を予測し、その予測結果に基づいて、当該移動体が所定時間以内(例えば5秒以内)に車両の後部右側ドアに所定距離以下(例えば5メートル以下)で最接近するか否かを判定する。なお、車両における後部右側ドアの位置は、イルミネーション制御ECU9のROM内にあらかじめ記録されているドア位置情報に基づいて特定する。
当該移動体が所定時間以内に車両の後部右側ドアに所定距離以下で最接近しないと判定した場合は、後部座席右側ドアを空けても問題ないので、ステップS205に戻る。一方、当該移動体が所定時間以内に車両の後部右側ドアに所定距離以下で最接近すると判定した場合は、ステップS235に進む。
ステップS235では、後部座席右側ドアがロックされているか否かを、ボデー制御ECU5から車両情報用LAN2に送信された最新のドア状態情報に基づいて判定する。そして、後部座席右側ドアがロックされていると判定すれば、後部右側座席に着座する乗員が直ちに後部座席右側ドアを開ける可能性がないので、ステップS205に戻る。一方、後部座席右側ドアがロックされていないと判定すれば、ステップS240に進む。
ステップS240では、後部座席右側ドアが開いているか否かを、ボデー制御ECU5から車両情報用LAN2に送信された最新のドア状態情報に基づいて判定する。そして、開いていないと判定した場合はステップS245に進み、開いていると判定した場合はステップS250に進む。
ステップS245では、第2段階警告を行う。具体的には、流れる光の演出で、後部座席右側ドアのドアノブに視線を導くよう、後席右側LED91R〜98Rを異なるタイミングで点灯させる。例えば、後席右半ドア警告処理の第2段階警告と同様に、後席右側LED91R〜98Rを制御してもよい。
更には、可視光通信用照明98Rについては、単に点灯させているだけではなく、人が見てちらついていないと感じる程度の周波数(具体的には60Hzを超える周波数)で点滅を繰り返させることで、指示情報が重畳された可視光を出させる。指示情報は、このステップS245では、注意喚起の対象物として後部座席右側ドアを示すと共に第2段階警告であることを示すデジタルデータである。
このようにして可視光通信用照明98Rから出た可視光は、後席右側導光部材11Rを通って後席右側受光部12Rに入射する。すると、後席右側受光部12Rは、入射した可視光に応じた電気信号を出力する。受光信号処理部13は、この電気信号に基づいて、指示情報を復元し、復元した指示情報が示す対象物を含んだ文字列である文字情報を、既に説明した対応関係情報に基づいて、作成する。
この時点(第2段階警告)では、受光信号処理部13は、後部座席右側ドアを示すと共に第2段階警告であることを示す指示情報に対応する文字情報として、「後部座席右側ドアを開けないでください」という文字情報を特定し、特定した文字情報を表示信号生成部14に出力する。表示信号生成部14は、受光信号処理部13が出力した文字情報に対応した映像信号を表示部15に出力する。これにより、表示部15が当該文字情報を表示部15に表示させる。
このように、後部右側座席の乗員は、後席右側LED91R〜98Rの流れる演出および表示部15による文字情報表示によって、移動体が迫ってきているのにうっかり後部座席右側ドアを開けてしまわないよう注意喚起を受ける。したがって、もし後席右側LED91R〜98Rによる流れる演出の意味を把握できなくても、文字情報によって明確に、注意喚起の対象物(後部座席右側ドア)を知ることができる。イルミネーション制御ECU9は、ステップS245の後、ステップS205に戻る。
既に後部右側座席の乗員が後部座席右側ドアを開け始めている場合に実行されるステップS250では、第3段階警告を行う。具体的には、流れる光の演出で、後部座席右側ドアのドアノブに視線を導くよう、後席右側LED91R〜98Rを異なるタイミングで点灯させる。例えば、上記第2段階警告と同様に、後席右側LED91R〜98Rを制御してもよい。
更には、可視光通信用照明98Rについては、単に点灯させているだけではなく、人が見てちらついていないと感じる程度の周波数(具体的には60Hzを超える周波数)で点滅を繰り返させることで、指示情報が重畳された可視光を出させる。指示情報は、このステップS250では、注意喚起の対象物として後部座席右側ドアを示すと共に第3段階警告であることを示すデジタルデータである。
このようにして可視光通信用照明98Rから出た可視光は、後席右側導光部材11Rを通って後席右側受光部12Rに入射する。すると、後席右側受光部12Rは、入射した可視光に応じた電気信号を出力する。受光信号処理部13は、この電気信号に基づいて、指示情報を復元し、復元した指示情報が示す対象物を含んだ文字列である文字情報を、既に説明した対応関係情報に基づいて、作成する。
この時点(第3段階警告)では、受光信号処理部13は、後部座席右側ドアを示すと共に第3段階警告であることを示す指示情報に対応する文字情報として、「後部座席右側ドアに触るな!」という文字情報を特定し、特定した文字情報を表示信号生成部14に出力する。表示信号生成部14は、受光信号処理部13が出力した文字情報に対応した映像信号を表示部15に出力する。これにより、表示部15が当該文字情報を表示部15に表示させる。ただし、受光信号処理部13は、復元した指示情報が第3段階警告を示している場合、第2段階警告を示している場合に比べ、より大きい文字でより強調して、当該文字情報を表示部15に表示させる。
また受光信号処理部13は、復元した指示情報が第1、第2段階警告ではなく第3段階警告である場合、表示部15に付随する音声出力装置に、ブザー音を出力させると共に、その後、「ドアに触るな!」という音声を出力させる。イルミネーション制御ECU9は、ステップS250を実行した後、ステップS205に戻る。
このように、後部右側座席の乗員は、後席右側LED91R〜98Rの流れる演出および表示部15による文字情報表示によって、移動体が迫ってきているのにうっかり開けてしまった後部座席右側ドア閉じるよう強く注意喚起を受ける。したがって、もし後席右側LED91R〜98Rによる流れる演出の意味を把握できなくても、文字情報によって明確に、注意喚起の対象物(後部座席右側ドア)を知ることができる。
なお、第1、第2段階警告が同時に競合することがある場合、第2段階警告が優先され、第1、第3段階警告が同時に競合することがある場合、第3段階警告が優先される。つまり、第2段階警告または第3段階警告が行われているときは、ステップS225で第1段階警告を行わない。つまり、ステップS225では、第2段階警告も第3段階警告も行われていない場合に限り、第1段階警告を行う。
(他の警告処理)
上述の右後側方監視警告処理と後席右半ドア警告処理以外にも、イルミネーション制御ECU9は、左後側方監視警告処理と後席左半ドア警告処理を行う。左後側方監視警告処理は上述の右後側方監視警告処理に対して左右を入れ替えたものであり、後席左半ドア警告処理は上述の後席右半ドア警告処理の左右を入れ替えたものである。
例えば、左後側方監視警告処理と後席左半ドア警告処理では、イルミネーション制御ECU9は、後席左側座席に着座する乗員を対象とする注意喚起を行い、後席右側LED91R〜98Rに代えて後席左側LED91L〜98Lを制御し、可視光通信用照明98Rに代えて可視光通信用照明98Lの出す可視光に指示情報を重畳させる。そして、後部座席用受光表示装置1では、可視光通信用照明98Lの出す可視光を、後席左側導光部材11Lを介して、後席左側受光部12Lで受光する。そして、注意喚起の対象物としては、後部右側座席のシートベルトに代えて後部左側座席のシートベルトを採用し、後部座席右側ドアに代えて後部座席左側ドアを採用し、右後側方の移動体に代えて左後側方の移動体を採用する。
以上説明した通り、本実施形態のイルミネーション制御ECU9は、車両の後部座席の乗員に注意喚起を行うために可視光照明91L〜98L、91R〜98Rの点灯および消灯を制御する。それと共にイルミネーション制御ECU9は、可視光通信用照明98L、98Rには、注意喚起の対象物を示す指示情報に応じた態様で可視光を出させる。また、受光部12L、12Rは、可視光通信用照明98L、98Rから入射した可視光に応じた電気信号を出力する。また、受光信号処理部13は、受光部12L、12Rが出力した電気信号に基づいて、指示情報が示す対象物を含んだ文字情報を特定する。そして表示信号生成部14は、受光信号処理部13が特定した文字情報を表示部15に表示させることで、当該文字情報を車両の後部座席の乗員に見せる。
このように、複数の可視光照明が注意喚起を行うために点灯または消灯し、更に、可視光通信用照明から注意喚起の対象物を示す指示情報に応じた態様の可視光を出したとき、受光部が当該指示情報に応じた態様の可視光を電気信号に変換して出力する。そして、受光信号処理部は、当該電気信号に基づいて、当該指示情報が示す対象物を含んだ文字情報を特定し、表示部は、受光信号処理部が特定した当該文字情報を車両の後部座席の乗員に表示する。つまり、注意喚起のための可視光照明のうち可視光通信用照明から出る光を可視光通信にも利用することで、イルミネーション制御装置側に新たな送信装置を設ける必要なく、すなわち簡易に、注意喚起に対応した文字情報も後部座席の乗員に表示することができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。また、本発明は、上記実施形態に対する以下のような変形例も許容される。なお、以下の変形例は、それぞれ独立に、上記実施形態に適用および不適用を選択できる。すなわち、以下の変形例のうち任意の組み合わせを、上記実施形態に適用することができる。
(変形例1)
上記実施形態の導光部材11L、11Rは、光を通さない被覆で側面が覆われているので、光が側面から漏れることがない。しかし、かならずしもこのようになっておらずともよい。導光部材11L、11Rは、光を所定割合だけ通す被覆で側面が覆われていてもよい。このようにすれば、導光部材11L、11Rは、可視光通信用照明98L、98Rが点灯している場合は、後部座席の乗員の足元を照らすフットライトの役割も果たすことができる。
また、上記実施形態の導光部材11L、11Rは、ライトガイド(導光チューブまたはライトストリングともいう)であってもよい。ライトガイドは、コア(例えば透明なアクリル樹脂)とコアを取り囲むクラッド(例えばフッ素系樹脂)を有する光ファイバーの原理を利用する線状かつ変形容易な部材である。ライトガイド2の端面から光が入射されると、光はコア内を他端まで伝搬すると共にライトガイドの側面のクラッドの表面全体から光が漏れる。このようになっていることで、ライトガイドの端部のみならず側面も発光するように見える。このようなライトガイドとしては、例えば、住友スリーエム株式会社の販売するレイミルキーフレックス63、レイミルキーフレックス35、レイスーパーミルキー35(いずれも登録商標)等を用いることができる。
(変形例2)
上記実施形態では、受光部12L、12Rの具体例としてフォトダイオードを挙げているが、受光部12L、12Rは、フォトダイオード以外のものから構成されていてもよい。例えば、受光部12L、12Rは、カメラのイメージセンサであってもよい。
この場合、受光部12Lまたは12Rは、可視光通信用照明98Lまたは98Rのみならず、後席左側LED91L〜98L全体、または、後席右側LED91R〜98R全体の点滅の状態を、動画像の電気信号として、受光信号処理部13に出力する。またこの場合、導光部材11L、11Rは不要である。
このようになっている場合、イルミネーション制御ECU9は、後席左側LED91L〜98L全体、または、後席右側LED91R〜98R全体を、可視光通信用照明として、これら全体の光の点滅の組み合わせにより、指示情報に対応した態様の可視光を出させる。この場合受光信号処理部13は、受信した動画像の電気信号に基づいて、指示情報を復元する。
(変形例3)
変形例2のように、受光部12L、12Rとしてカメラのイメージセンサを用いて導光部材11L、11Rを廃する場合、例えば、乗員が携帯する携帯端末(スマートホン、タブレット端末等)を、後部座席用受光表示装置1として使用することができる。この場合、受光信号処理部13、表示信号生成部14の機能は、携帯端末の制御部(CPU、RAM、ラッシュメモリ等)が所定のプログラムを実行することで実現される。また、表示部15は、携帯端末のディスプレイによって実現される。また場合、携帯端末を後部座席用受光表示装置1とする場合、設置位置は、図2のような位置でもよいし、他の位置でもよい。
(変形例4)
上記実施形態では、音による警告は、表示部15に付随する音声出力装置が行うようになっている。つまり、後部座席用受光表示装置1が行うようになっている。しかし、音による警告は、イルミネーション制御ECU9に付随する後部座席用受光表示装置1が行うようになっていてもよい。
(変形例5)
また、上記実施形態では、イルミネーション制御ECU9は、車両のエコ情報(例えば、燃費情報)を車両情報用LAN2から受信し、受信したエコ情報が重畳された可視光を可視光通信用照明98L、98Rに出させるようになっていてもよい。このようになっていることで、表示部15には、エコ情報も表示される。従来は、車のエコインジケーター(車のエコ情報を表示する状態表示灯)もメータ内にあるため、運転者だけがエコを意識できたが、本例のようにすることで、同乗者も車のエコ情報を共有することができる。したがって、運転者のエコ運転継続の意識が更に向上される。
(変形例6)
上記実施形態では、LED91L〜98L、91R〜98Rの一部の代わりにライトガイドを用いてもよい。
(変形例7)
上記実施形態では、流れる光の演出で、注意喚起の対象物に後部座席乗員の視線を導くよう、後席右側LED91L〜98L、91R〜98Rを異なるタイミングで点灯させている。しかし、注意喚起の対象物に後部座席乗員の視線を導くようなLEDの制御方法は、流れる光の演出に限らない。例えば、LED91L〜98L、91R〜98Rのうち、注意喚起の対象物に最も近いLEDを、他のLEDとは別の色で発光させる方法を採用してもよい。ただしこの場合、LED91L〜98L、91R〜98Rの各々は、発光色が可変のものを用いる必要がある。
1 後部座席用受光表示装置
9 イルミネーション制御ECU
11L、11R 導光部材
12L、12R 受光部
13 受光信号処理部
14 表示信号生成部
15 表示部
91L〜98L、91R〜98R LED
98L、98R 可視光通信用照明

Claims (6)

  1. 車両の後部座席の乗員に注意喚起を行うために、前記車両の後部座席の近傍に配置された複数の可視光照明(91L〜98L、91R〜98R)の点灯および消灯を制御すると共に、前記複数の可視光照明の一部または全部である可視光通信用照明(98L、98R)には、前記注意喚起の対象物を示す指示情報に応じた態様で可視光を出させるイルミネーション制御装置(9)と、
    可視光通信用照明(98L、98R)から入射した可視光に応じた電気信号を出力する受光部(12L、12R)と、
    前記受光部が出力した前記電気信号に基づいて、前記指示情報が示す対象物を含んだ文字情報を特定する受光信号処理部(13)と、
    前記受光信号処理部が特定した前記文字情報を前記車両の後部座席の乗員に表示する表示部(15)と、を備えた後部座席用表示システム。
  2. 前記可視光通信用照明は、前記複数の可視光照明の一部または全部による60Hzを超える周波数での点灯および消灯により、前記指示情報に応じた態様で可視光を出すことを特徴とする請求項1に記載の後部座席用表示システム。
  3. 前記可視光通信用照明から出た可視光を前記受光部に導くと共に前記可視光通信用照明から出た可視光で前記車両の後部座席に座る乗員の足元を照らす導光部材(11L、11R)を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の後部座席用表示システム。
  4. 前記対象物は、後部座席のドアであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の後部座席用表示システム。
  5. 車両の後部座席の周辺に配置された複数の可視光照明(91L〜98L、91R〜98R)が前記車両の後部座席の乗員に注意喚起を行うために点灯または消灯し、更に、前記複数の可視光照明の一部または全部である可視光通信用照明(98L、98R)から前記注意喚起の対象物を示す指示情報に応じた態様の可視光を出したとき、前記指示情報に応じた態様の可視光に応じた電気信号を出力する受光部(12L、12R)と、
    前記受光部が出力した前記電気信号に基づいて、前記指示情報が示す対象物を含んだ文字情報を特定する受光信号処理部(13)と、
    前記受光信号処理部が特定した前記文字情報を前記車両の後部座席の乗員に表示する表示部(15)と、を備えた後部座席用受光表示装置。
  6. 車両の後部座席の周辺に配置された複数の可視光照明(91L〜98L、91R〜98R)が前記車両の後部座席の乗員に注意喚起を行うために点灯または消灯し、更に、前記複数の可視光照明の一部または全部である可視光通信用照明(98L、98R)から前記注意喚起の対象物を示す指示情報に応じた態様の可視光を出したとき、前記指示情報に応じた態様の可視光に応じた電気信号を出力する受光部(12L、12R)から、前記電気信号を取得する制御装置(14、15)に用いるプログラムであって、
    前記受光部が出力した前記電気信号に基づいて、前記指示情報に対応した文字情報を特定する受光信号処理部(13)、および、
    前記受光信号処理部が特定した文字情報を表示装置(15)に表示させるための表示信号を生成する表示信号生成部(14)として、前記制御装置を機能させるプログラム。
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