JP6327118B2 - 情報処理装置の組み立て方法及びネジ止め装置 - Google Patents

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Description

本発明は、情報処理装置の組み立て方法及びネジ止め装置に関する。
従来、本体となる筐体等に装着される部品は、ブラケットに取り付けられ、ブラケットを介して本体に装着されることがある。このように、ブラケットを介し、部品を他の箇所に装着する場合、ブラケットと装着すべき部品とをネジ等を用いて一体化する。このとき、部品及びブラケットには公差が生じることがあり、仮に、その部品が所定の規格に基づいて製造されている場合であってもネジ止めの際にブラケットと部品との位置決め作業が求められる。このような事情から、ブラケットと部品、例えば、ハードディスクドライブ(HDD)との位置決めを行う提案が知られている(例えば、特許文献1)。また、これ以外にも、部品同士を組み合わせる場合に、双方の位置決めを行うための提案は、種々知られている(例えば、特許文献2)。
特開2003−91985号公報 実開昭61−177209号公報
しかしながら、特許文献1における提案は、ブラケットに対する部品の位置決めのために、部品をブラケットに取り付けるために最低限必要である要素以外の要素を設けている。このような要素にも公差が生じる可能性がある。具体的に、最終的にネジ止めを行うネジ穴と位置決めを行っている箇所が異なっているため、この間に公差が生じる可能性がある。このような不都合は、特許文献2の提案においても生じうる。また、位置決めに用いられる要素を設けると、それだけ工程が増加することとなり、部品をブラケットにネジ止めする作業を自動化しようとするときに不利である。
1つの側面では、本明細書開示の情報処理装置の組み立て方法及びネジ止め装置は、部品及びブラケットに公差が生じている場合であっても、少ない工程で位置決めを行い、部品をブラケットにネジ止めすることを課題とする。
本明細書開示の情報処理装置の組み立て方法は、コ字型のブラケット内に収納された対象部品を前記ブラケットへネジ止めする際に、前記ブラケット内に前記対象部品を納める工程と、前記ブラケットに設けられ、前記対象部品を前記ブラケットにネジ止めするときに用いられるネジ穴の少なくとも一つに治具を挿入し、前記対象部品と前記ネジ穴との相対位置を調整する工程と、前記ネジ穴に前記治具を挿入した状態を維持しつつ、前記ブラケットの周囲から前記対象部品及び前記ブラケットを挟持する工程と、前記対象部品及び前記ブラケットを挟持した状態を維持しつつ、前記治具を前記ネジ穴から退避させる工程と、前記ネジ穴を介して前記対象部品を前記ブラケットへネジ止めする工程と、を含む。
また、本明細書開示のネジ止め装置は、対象部品を収納した状態のコ字型のブラケットが設置されるブラケット設置部と、前記対象部品を前記ブラケットにネジ止めするときに用いられるネジ穴の少なくとも一つに治具を挿入する位置決め機構と、前記ネジ穴に前記治具を挿入した状態を維持しつつ、前記ブラケットの周囲から前記対象部品及び前記ブラケットを挟持するワーク挟み機構と、を備える。
本明細書開示の情報処理装置の組み立て方法及びネジ止め装置によれば、部品及びブラケットに公差が生じている場合であっても、少ない工程で位置決めを行い、部品をブラケットにネジ止めすることができる。
図1(A)〜(C)は実施形態におけるHDDの三面図である。 図2は実施形態のブラケットの斜視図である。 図3(A)〜(C)は実施形態におけるブラケットの三面図である。 図4は実施形態のネジ止め装置の斜視図である。 図5は実施形態におけるブラケット設置部とワーク挟み機構との斜視図である。 図6(A)〜(C)は実施形態におけるブラケット設置部とワーク挟み機構との三面図である。 図7(A)〜(C)は実施形態におけるブラケット設置部と、ブラケット設置部を回転支持する回転軸部及び支持軸部材の三面図である。 図8(A)〜(C)は実施形態における位置決め機構の三面図である。 図9は実施形態における位置決めピンの説明図である。 図10(A)〜(C)は実施形態におけるドライバ部の三面図である。 図11は実施形態におけるネジ止め装置の主要部のブロック図である。 図12は実施形態におけるネジ止め装置のブラケット設置前の様子を示す斜視図である。 図13は実施形態におけるネジ止め装置にワークであるHDD及びブラケットをセットする様子を示す斜視図である。 図14は実施形態におけるネジ止め装置にワークであるHDD及びブラケットがセットされた様子を示す斜視図である。 図15は実施形態における位置合わせ機構にてHDDとブラケットとの位置合わせを行う様子を示す斜視図である。 図16は実施形態におけるワーク挟み機構にてHDDとブラケットとを挟持する様子を示す斜視図である。 図17は実施形態における位置合わせ機構を解除する様子を示す斜視図である。 図18は実施形態においてHDD及びブラケットをネジ止めエリアへ搬送する様子を示す説明図である。 図19は実施形態の回転駆動部によりHDD及びブラケットを回転させ、対象となるネジ穴を上側に位置させる様子を示す斜視図である。 図20は実施形態のネジ止め装置において、ネジ締め面の高さ調整を実施する様子を示す斜視図である。 図21(A)、(B)は実施形態のネジ止め装置において、ネジ締め面の高さ調整を実施する様子を示す側面図である。 図22は実施形態のネジ止め装置により、ネジ締めを行う様子を示す斜視図である。 図23は実施形態のネジ止め装置において、ネジ締め面の高さ調整を解除する様子を示す斜視図である。 図24は実施形態のネジ止め装置において、ネジ締め面の入れ替えを行う様子を示す斜視図である。 図25は実施形態のネジ止め装置において、ネジ締め面の高さ調整を実施する様子を示す斜視図である。 図26(A)、(B)は実施形態のネジ止め装置において、ネジ締め面の高さ調整を実施する様子を示す側面図である。 図27は実施形態のネジ止め装置により、ネジ締めを行う様子を示す斜視図である。 図28は実施形態のネジ止め装置において、ネジ締め面の高さ調整を解除する様子を示す斜視図である。 図29は実施形態におけるブラケット設置部を水平状態に復帰させる様子を示す斜視図である。 図30は実施形態におけるネジ止め装置からワークであるHDD及びブラケットを取り出す様子を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては、説明の都合上、実際には存在する構成要素が省略されていたり、寸法が実際よりも誇張されて描かれていたりする場合がある。
(実施形態)
本実施形態により、組み立てられる情報処理装置は、パーソナルコンピュータである。このため、本実施形態において、ブラケット2にネジ止めされる対象部品は、図1(A)〜(C)に示すHDD1である。パーソナルコンピュータは、情報処理装置の一例であり、他の情報処理装置に対しても、本実施形態の組み立て方法を適用することができる。HDD1は、図2〜図3(C)に示すコ字型のブラケット2内に収納され、ネジ止めされることによってブラケット2と一体化され、パーソナルコンピュータ内に装着される。HDD1のブラケット2へのネジ止めは、図4に示すネジ止め装置10が用いられる。パーソナルコンピュータの組み立てにおけるHDD1のブラケット2へのネジ止めは、このネジ止め装置10を用いて実施される。そこで、まず、ネジ止め装置10の構成について図面を参照しつつ説明する。また、併せて、HDD1の構成及びブラケット2の構成についても図面を参照しつつ説明する。
図1(A)〜(C)は実施形態におけるHDD1の三面図である。図2は実施形態のブラケット2の斜視図である。図3(A)〜(C)は実施形態におけるブラケット2の三面図である。図4は実施形態のネジ止め装置10の斜視図である。図5は実施形態におけるブラケット設置部19とワーク挟み機構20との斜視図である。図6(A)〜(C)は実施形態におけるブラケット設置部とワーク挟み機構との三面図である。図7(A)〜(C)は実施形態におけるブラケット設置部19と、ブラケット設置部19を回転支持する回転軸部15a及び支持軸部材17の三面図である。図8(A)〜(C)は実施形態における位置決め機構27の三面図である。図9は実施形態における位置決めピンの説明図である。図10(A)〜(C)は実施形態におけるドライバ部37の三面図である。図11は実施形態におけるネジ止め装置10の主要部のブロック図である。
図1(A)〜図1(C)を参照すると、HDD1は、底面部1aとその両側にそれぞれ連続する側面部1bを備える。側面部1bには、それぞれ、3つずつネジ穴1b1が設けられている。ネジ穴1b1は、コネクタ1c1が設けられた基準面1cからの距離によってその位置が規定されている。HDD1は、後に詳説するブラケット2に収納され、ネジ止めされた状態で、パーソナルコンピュータに取り付けられる。なお、本実施形態では、片面につき3つ設けられているネジ穴1b1のうちに、両端のネジ穴1b1がブラケット2へのネジ止めに用いられ、中央のネジ穴1b1は、使用されない。
図2〜図3(C)を参照すると、ブラケット2は、底面部2aとこの底面部2aの一方に連設された第一側面部2bと他方に連設された第二側面部2cを有する。ブラケット2は、このように連続する三面、すなわち、底面部とその両側に延設された側面部によってコ字型を形成している。ブラケット2には、HDD1が収納される。このため、第一側面部2bと第二側面部2cの開口側は、底面部2a側よりも広がっている。ブラケット2にHDD1とネジ止めされる際は、第一側面部2bと第二側面部2cとでHDD1を挟み込むようにしてネジが締めこまれる。
第一側面部2bには、二つのネジ穴2b1が設けられている。第一側面部2bには、ブリッジ部2dが設けられている。ブリッジ部2dは、ブラケット2をパーソナルコンピュータに設置する際に利用される。第二側面部2cには、二つのネジ穴2c1が設けられている。第二側面部2cの上縁には、鍔部2fが設けられている。この鍔部2fは、ブラケット2をパーソナルコンピュータに設置する際に用いられる。第二側面部2cには、ネジ穴2g1を有するブリッジ部2gが設けられている。ブラケット2は、ネジ穴2g1を用いてパーソナルコンピュータにネジ止めされる。ブラケット2は、第一側面部2bと第二側面部2cのそれぞれの端部に連設された耳部2eを備える。耳部2eは、ブラケット2内に収納されたHDD1が脱落しないためのストッパーとして機能する。なお、ブラケット2は、所定の規格により、各部の寸法が設定されているが、規格の内容によっては、ネジ穴2b1、2c1の位置がわずかに異なることがあり、また、製造過程における公差が生じる。また、ブラケット2に設けられたネジ穴2b1やネジ穴2c1の径は、HDDに設けられたネジ穴1b1の径よりも大きい。
HDD1は、自身が備えるネジ穴1b1と、ブラケット2が備えるネジ穴2b1、2c1を用いてネジ止めされ、ブラケット2と一体化される。このようなネジ止め作業は、以下に説明するネジ止め装置10を用いることにより、行われる。ネジ止め作業は、ネジ止め装置10を用いることにより自動化されている。
図4を参照すると、ネジ止め装置10は、二つの領域に区分けされている。具体的に、HDD1とブラケット2との位置決めがされ、挟持による仮止めがされる仮止めエリア10Aと、ドライバ部37によるネジ締めが行われるネジ止めエリア10Bとに区分けされている。ネジ止め装置10は、土台部11を有しており、この土台部11に移動レール12が敷設されている。また、土台部11には、高さ基準設定部13が設置されている。高さ基準設定部13は、ネジ止めエリア10Bに設置されている。高さ基準設定部13は、昇降板駆動部13aによって昇降可能に設けられた昇降板13bを備えている。昇降板13bの一面、具体的に、下面は、ネジ締め工程において、ネジ締め面の高さを規定するための基準面となる。
ネジ止め装置10は、移動レール12に沿って移動可能に設置された移動ステージ14を備えている。移動ステージ14は、作業位置移動駆動部12aにより移動レール12上を移動して、仮止めエリア10Aとネジ止めエリア10Bとの間を行き来することができる。移動ステージ14上には、回転駆動部取付部14aと支持軸部材取付部14bとが対向した状態でそれぞれ立設されている。回転駆動部取付部14aは、板状の部材であり、回転駆動部15が取り付けられている。回転駆動部取付部14aには、回転駆動部15から延びる回転軸部15aが挿通される挿通孔14a1が設けられている。一方、支持軸部材取付部14bには支持軸部材17が取り付けられている。
ネジ止め装置10は、回転軸部15aと支持軸部材17とによって支持されたブラケット設置部19を備える。図5〜図7(C)を参照すると、ブラケット設置部19は、底部19aと底部19aに立設された第一壁部19b、第二壁部19c及び第三壁部19dを備えている。第一壁部19bと第二壁部19cとは対向しており、第三壁部19dは、第一壁部19b及び第二壁部19cと直交するように配置され、これらの三つの壁部により、コ字型が形成されている。このコ字型内にHDD1を収納した状態のブラケット2がセットされる。第二壁部19cには、ネジ穴19c1とネジ穴19c2とが設けられている。ネジ穴19c1は、レール部材24を装着するために利用される。ネジ穴19c2は、腕部材25を設置するために利用される。なお、第一壁部19bにも同様のネジ穴が設けられており、第二壁部19cと同様にレール部材24と腕部材25が設置されている。
第一壁部19bには、上述のようにレール部材24及び腕部材25が設置されている。レール部材24には、スライダ16が摺動可能に設置されている。スライダ16には、回転軸部15aが接続されている。腕部材25は、スライダ16が脱落しないためのストッパーとして機能する。一方、第二壁部19cに設けられたレール部材24には、スライダ18が摺動可能に設置されている。スライダ18には、支持軸部材17が接続されている。第二壁部19cに設置された腕部材25は、スライダ18が脱落しないためのストッパーとして機能する。これにより、ブラケット設置部19は、回転可能とされるとともに、レール部材24に沿う移動が許容されている。なお、第二壁部19cに設置された一方の腕部材25とスライダ18との間にはバネ部材26が挟持されている。バネ部材26は、ブラケット設置部19が後に説明するワーク押上げ機構33により、押し上げられ、その後、その押し上げが解除されたときに、ブラケット設置部19を元の位置に復帰させる。
ブラケット設置部19が備える第三壁部19dには、切欠き部19d1が設けられている。これは、後に説明するドライバ部37が備えるドライバビット39が通過し、ネジ締め作業ができるようにするためのものである。
ブラケット設置部19が備える底部19aの下面には、ワーク挟み機構20に含まれるワーク挟み機構駆動部23が取り付けられている。ワーク挟み機構駆動部23は、エアシリンダであり、シャフト23aの駆動している。シャフト23aには、ワーク押圧部21に接続されたスライダ22が取り付けられている。ワーク押圧部21は、ブラケット設置部19の第三壁部19dと対向する側に設けられている。ワーク押圧部21は、シャフト23aの動作に従って、ブラケット設置部19の底部19aに対し、接近及び離間できるようになっている。なお、ワーク押圧部21には、ブラケット2と接触するパッド21aが設けられている。
ネジ止め装置10は、移動ステージ14には、位置決め機構27が設置されている。図8(A)〜図8(C)を参照すると、位置決め機構27は、ピン保持部28を備える。ピン保持部28には、位置決めピン30が保持されると共に、レール部31上を移動可能に設けられたスライダ29が接続されている。位置決め機構27は、位置決めピン駆動部32を備えている。位置決めピン駆動部32は、エアシリンダであり、これにより、シャフト33を介してピン保持部28を駆動する。位置決めピン30は、治具の一例であり、図9を参照すると、位置決めピン30は、外筒30aと、この外筒30aに摺動自在に設けられた摺動部材30bを備えている。また、外筒30a内にはバネ部材30cが内装されている。位置決めピン30の先端部、具体的に、摺動部材30bの先端部30b1は、三角錐形状とされている。先端部30b1が三角錐形状とされることにより、ブラケット2に設けられたネジ穴2b1、ネジ穴2c1やHDD1に設けられたネジ穴1b1に挿入しやすくなっている。また、三角錐形状は、HDD1に設けられたネジ穴1b1の周縁に接触することにより、HDD1の位置を微調整し、ブラケット2に設けられたネジ穴2b1、ネジ穴2c1と、HDD1に設けられたネジ穴1b1との位置決めを行うことができる。また、外筒30a内に設置されたバネ部材32により先端部30b1が前方に付勢されるため、先端部30b1がHDD1に設けられたネジ穴1b1の周縁に押し付けられることになり、効果的に、HDD1の微妙な位置調整を行うことができる。
ネジ止め装置10は、移動ステージ14の下側にワーク押上げ機構33を備えている。移動ステージ14には、貫通孔14cが設けられており、この貫通孔14cには、ワーク押上げ機構33が備える押し上げシャフト34が挿通可能とされている。移動ステージ14の下側には、ワーク押上げ機構駆動部35が設置されている。ワーク押上げ機構駆動部35は、エアシリンダであり、押し上げシャフト34を昇降させる。ワーク押上げ機構33は、HDD1を収納した状態のブラケット2を高さ基準設定部13の昇降板13b側へ押し上げ、ネジ締め面の高さを調整する。なお、ワーク押上げ機構33は、図19乃至図28に現れている。
ネジ止め装置10は、ロボットアーム部36を備える。ロボットアーム部36には、ドライバ部37が設置されている。ロボットアーム部36は、ネジ止めエリア10Bにおいて、ドライバ部37が稼働できるように設置されている。図10(A)〜(C)を参照すると、ドライバ部37は、ドライバ駆動部38とドライバビット39を備える。ネジ止め装置10は、ドライバ駆動部38に指令を出すことにより、ドライバビット39を駆動し、ネジ締め作業を行う。
図11を参照すると、ネジ止め装置10が備える制御部10aには、制御対象となる各種駆動部が電気的に接続されている。具体的に、作業位置移動駆動部12a、昇降板駆動部13a、回転駆動部15、ワーク挟み機構駆動部23、位置決めピン駆動部32、ワーク押上げ機構駆動部35及びロボットアーム部36に設けられたドライバ駆動部38が制御部10aに電気的に接続されている。これにより、ネジ止め装置10は、所望の動作をすることができる。
つぎに、このようなネジ止め装置10を用いて行われるパーソナルコンピュータの組み立て方法、特に、HDD1をブラケット2にネジ止めする方法について図12乃至図30を参照しつつ説明する。なお、各図において、説明の都合上、構成要素が省略されている場合がある。例えば、図19乃至図28では、位置決め機構27が省略されている。
まず、図12を参照すると、ネジ止め装置10の仮止めエリア10Aに移動ステージ14を移動させておく。この状態では、ブラケット設置部19にブラケット2及びHDD1はセットされていない。この段階において、ブラケット2内に対象部品であるHDDを納めておく。つぎに、図13を参照すると、ブラケット2内に収納されたHDD1をブラケット設置部19内にセットする。図14は、HDD1及びブラケット2がブラケット設置部19内にセットされている。このとき、HDD1及びブラケット2は、ブラケット設置部19が備える第一壁部19b、第二壁部19c及び第三壁部19dにより囲まれた領域に配置されるため、大まかな位置決め状態が保たれる。
つぎに、図15を参照すると、位置決め機構27が備える位置決めピン駆動部32を駆動し、位置決めピン30を矢示51のようにブラケット2に向かって前進させる。これにより、位置決めピン30が、ブラケット2が備えるネジ穴2c1及びHDDが備えるネジ穴1b1に挿入される。この結果、HDD1のブラケット2に対する位置が微調整され、HDD1が備えるネジ穴1b1とブラケット2が備えるネジ穴2c1との相対位置が調整され、両者の位置決めがされる。本実施形態では、位置決めピン30を挿入するネジ穴は、一か所のみとしている。これにより、HDD1とブラケット2の位置関係が一義的に決めることができる。なお、このとき、ワーク押圧部21は、ブラケット2から離れた位置で待機している。
そして、図16を参照すると、位置決めピン30をネジ穴2c1及び1b1に挿入した状態を維持しつつ、ブラケット2の周囲からHDD1及びブラケット2を挟持する。すなわち、ワーク挟み機構駆動部23により、ワーク押圧部21を図16中、矢示52のように移動させ、HDD1及びブラケット2を挟持する。
つぎに、図17を参照すると、HDD1及びブラケット2を挟持した状態を維持しつつ、図17中、矢示53で示すように位置決めピン30をネジ穴2c1及び1b1から退避させる。すなわち、位置決め機構27による位置決め動作を解除する。
そして、図18を参照すると、図18中、矢示54で示すように移動ステージ14をネジ止めエリア10Bに移動させる。すなわち、移動ステージ14は、HDD1及びブラケット2をワーク挟み機構20により挟持した状態を維持しつつ、ネジ止めエリア10Bへ移動する。ネジ止めエリア10Bでは、高さ基準設定部13及びロボットアーム部36に装着されたドライバ部37が待機している。
移動ステージ14がネジ止めエリアに到達すると、図19中、矢示55で示すように回転駆動部15によりブラケット設置部19が回転させられ、ネジ締め面が上面となるように設定される。なお、ブラケット設置部19の回転動作は、移動ステージ14の移動と平行して行ってもよい。
つぎに、図20、図21を参照すると、図20中、矢示56で示すように押し上げシャフト34が上昇し、ブラケット設置部19内に収納されているHDD1及びブラケット2を矢示57のように上昇させる。また、このとき、併せて、高さ基準設定部13が備える昇降板13bを矢示58のように下降させ、基準面13b1を所定の位置に移動させる。ブラケット設置部19には、図7(A)〜(C)に示したようにスライダ16及びスライダ18がそれぞれレール部材24に沿って摺動可能に装着されているため、ブラケット設置部19は、上方に移動することができる。これにより、ネジ締め面の高さが予め定められた位置に設定されることになり、後の工程でドライバビット39が適切なネジ締め作業を行えるようになる。
つぎに、図22を参照すると、ロボットアーム部36が、図22中、矢示59で示すようにドライバビット39の先端位置の高さ調整を行う。そして、所定の位置に到達したら、ドライバ駆動部38により、ドライバビット39を回転駆動し、ネジ締めを行う。このとき、HDD1及びブラケット2は、ワーク挟み機構20によって挟持され、その位置関係が維持されているため、位置ずれを起すことなくネジ止めされる。ネジ止め箇所は二か所であるので、ロボットアーム部36及びドライバ部37は同様の動作を行い、二か所のネジ止め作業を行う。
一面側のネジ締め作業が完了したら、図23中、矢示60で示すように昇降板13bを上昇退避させるとともに、矢示61で示すように押し上げシャフト34を降下させる。すなわち、ネジ締め面の高さ合わせ状態を解除する。このとき、ブラケット設置部19は、バネ部材26の弾性によって、矢示62で示すように元位置に復帰する。
つぎに、図24を参照すると、回転駆動部15により、ブラケット設置部19を回転させる。そして、図25、図26を参照すると、図25中、矢示64で示すように押し上げシャフト34が上昇し、ブラケット設置部19内に収納されているHDD1及びブラケット2を矢示65のように上昇させる。また、このとき、併せて、高さ基準設定部13が備える昇降板13bを矢示66のように下降させ、基準面13b1を所定の位置に移動させる。ブラケット設置部19には、図7(A)〜(C)に示したようにスライダ16及びスライダ18がそれぞれレール部材24に沿って摺動可能に装着されているため、ブラケット設置部19は、上方に移動することができる。これにより、ネジ締め面の高さが予め定められた位置に設定されることになり、後の工程でドライバビット39が適切なネジ止め作業を行えるようになる。
つぎに、図27を参照すると、ロボットアーム部36が、図27中、矢示67で示すようにドライバビット39の先端位置の高さ調整を行う。そして、所定の位置に到達したら、ドライバ駆動部38により、ドライバビット39を回転駆動し、ネジ締めを行う。このとき、HDD1及びブラケット2は、ワーク挟み機構20によって挟持され、その位置関係が維持されているため、位置ずれを起すことなくネジ止めされる。ネジ締め箇所は二か所であるので、ロボットアーム部36及びドライバ部37は同様の動作を行い、二か所のネジ締め作業を行う。
そして、ネジ止め作業が完了したら、図28中、矢示70で示すように昇降板13bを上昇退避させるとともに、矢示68で示すように押し上げシャフト34を降下させる。すなわち、ネジ締め面の高さ合わせ状態を解除する。このとき、ブラケット設置部19は、バネ部材26の弾性によって、矢示69で示すように元位置に復帰する。
両面のネジ止め作業が完了したら、図29中、矢示71で示すように回転駆動部15によりブラケット設置部19を回転させる。すなわち、HDD1及びブラケット2が上面側に位置するようにする。これにより、図30で示すように、ネジ40により一体化されたHDD1及びブラケット2を取り出すことができる。取り出されたHDD1及びブラケット2は、ブラケット2によりパーソナルコンピュータに組みつけられる。
以上説明したように、本実施形態の方法を用いてブラケット2へHDD1をネジ締めすれば、部品であるHDD1及びブラケット2に公差が生じている場合であっても、少ない工程で位置決めを行うことができる。本実施形態の方法は、本実施形態のネジ止め装置10を用いることにより実施することができるが、他の装置により、実施してもよい。また、手作業によりネジ締めを行う場合にも実施することができる。また、本発明の工程の一部を手作業、一部を機械により行ってもよい。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1 HDD
2 ブラケット
2a 底面部
2b 第一側面部
2b1 ネジ穴
2c 第二側面部
2c1 ネジ穴
10 ネジ止め装置
10A 仮止めエリア
10B ネジ止めエリア
13 高さ基準設定部
13a 昇降板駆動部(エアシリンダ)
13b 昇降板
13b1 基準面
14 移動ステージ
15 回転駆動部
19 ブラケット設置部
19a 底部
19b 第一壁部
19c 第二壁部
19c1、19c2 ネジ穴
19d 第三壁部
20 ワーク挟み機構
21 ワーク押圧部
27 位置決め機構
30 位置決めピン
33 ワーク押上げ機構
36 ロボットアーム部
37 ドライバ部
38 ドライバ駆動部
39 ドライバビット

Claims (7)

  1. コ字型のブラケット内に収納された対象部品を前記ブラケットへネジ止めする際に、
    前記ブラケット内に前記対象部品を納める工程と、
    前記ブラケットに設けられ、前記対象部品を前記ブラケットにネジ止めするときに用いられるネジ穴の少なくとも一つに治具を挿入し、前記対象部品が備えるネジ穴と前記ブラケットが備えるネジ穴との相対位置を調整する工程と、
    前記ネジ穴に前記治具を挿入した状態を維持しつつ、前記ブラケットの周囲から前記対象部品及び前記ブラケットを挟持する工程と、
    前記対象部品及び前記ブラケットを挟持した状態を維持しつつ、前記治具を前記ネジ穴から退避させる工程と、
    前記ネジ穴を介して前記対象部品を前記ブラケットへネジ止めする工程と、
    を含む、情報処理装置の組み立て方法。
  2. 前記治具として、先端部が三角錐形状とされた位置決めピンを用いる請求項1に記載の情報処理装置の組み立て方法。
  3. 前記ネジ穴を介して前記対象部品を前記ブラケットへネジ止めする工程において、ネジ締めは、上方に配置されたドライバ部によって行われ、その際、前記ネジ穴が設けられたネジ締め面の高さ調整を行う請求項1又は2のいずれかに記載された情報処理装置の組み立て方法。
  4. 前記ネジ締め面の高さ調整を行う際に、前記対象部品を収納した前記ブラケットの上側に高さ基準面を備えた部材を配置すると共に、前記対象部品を収納した前記ブラケットを下方から押し上げ、前記ブラケットを前記基準面側に押し付ける請求項3に記載の情報処理装置の組み立て方法。
  5. 前記対象部品及び前記ブラケットを挟持した状態を維持しつつ、前記治具を前記ネジ穴から退避させる工程が完了した後、挟持された状態の前記対象部品及び前記ブラケットを、前記ネジ止めする工程を行う場所へ移動させる請求項1乃至4のいずれか一項に記載の情報処理装置の組み立て方法。
  6. 前記治具が挿入されるネジ穴を一か所とした請求項1乃至5のいずれか一項に記載の情報処理装置の組み立て方法。
  7. 対象部品を収納した状態のコ字型のブラケットが設置されるブラケット設置部と、
    前記対象部品を前記ブラケットにネジ止めするときに用いられるネジ穴の少なくとも一つに治具を挿入する位置決め機構と、
    前記ネジ穴に前記治具を挿入した状態を維持しつつ、前記ブラケットの周囲から前記対象部品及び前記ブラケットを挟持するワーク挟み機構と、
    を備えるコ字型のブラケットへのネジ止め装置。
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