JP2018117470A - ロータの製造装置、並びに、軸状部材と筒状部材の組立装置 - Google Patents

ロータの製造装置、並びに、軸状部材と筒状部材の組立装置 Download PDF

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貴人 溝脇
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昂平 山形
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Hiroko Watanabe
弘子 渡邊
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Abstract

【課題】ロータ軸にロータコアを容易に組み付けることができるロータの製造装置を提供することである。
【解決手段】ロータコア11を載置する載置部材16を有し、ロータコア11は載置部材16上で水平移動が可能であり、上下方向に往復移動が可能な位置矯正部材35を有し、位置矯正部材35は、ロータ軸13の中心13aと一致した中心35bを有するテーパ面36を有しており、テーパ面36のいずれかの部位が軸孔11aに当接すると、テーパ面36が軸孔11aの縁12を押圧してロータコア11が水平移動する。そして、テーパ面36の周囲全体が軸孔11aに当接すると、ロータコア11に作用する水平方向の力が均等になり、ロータコア11の水平移動が停止する。このときロータコア11の軸孔11aの中心11bが、ロータ軸13の中心13aと一致している。そのため、ロータコア11をロータ軸13に容易に組み付けることができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、ロータ軸にロータコアを組み付けてロータを製造するロータの製造装置、並びに、軸状部材に筒状部材を組み付ける軸状部材と筒状部材の組立装置に関するものである。
モータの回転子であるロータは、筒状のロータコアと、軸状のロータ軸とで構成されている。ロータは、ロータコアがロータ軸に嵌め込まれた構造を有しており、ロータコアをロータ軸に組み付けてロータを製造するロータの製造方法が、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1には、図21に示す様に、ロータコア91の貫通孔92にシャフト93(ロータ軸)を油圧で圧入することが記載されている。すなわち、特許文献1には、図示しない油圧シリンダによってシャフト93に矢印Pで示す押圧力を付与し、シャフト93をロータコア91の貫通孔92に圧入することが開示されている。
特許第4558478号公報
ところで、シャフト93(ロータ軸)をロータコア91の貫通孔92に圧入するにあたり、シャフト93の中心93aは、ロータコア91の貫通孔92の中心92aと一致している必要がある。
シャフト93の中心93aと貫通孔92の中心92aが一致していないと、シャフト93の端部が貫通孔92の縁(端面)に当たり、ロータコア91をシャフト93に組み付けることができないばかりか、シャフト93及びロータコア91共に破損する恐れがある。
ところが、ロータコア91の貫通孔92は、ロータコア91のちょうど中央の位置に設けられているとは限らず、貫通孔92の中心92aを割り出すのは容易ではない。すなわち、シャフト93の中心93aとロータコア91の貫通孔92の中心92aを一致させるのは容易ではない。
ちなみに特許文献1には両者の中心を一致させる方法は開示されておらず、従来、両者の位置合わせは作業者の手作業によって行われていた。
そこで本発明は、ロータ軸にロータコアを容易に組み付けることができるロータの製造装置、並びに、軸状部材に筒状部材を容易に組み付けることができる軸状部材と筒状部材の組立装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、モータにおける軸孔を有するロータコアをロータ軸に組み付けるロータの製造装置であって、上端が固定された鉛直姿勢のロータ軸を上方からロータコアに接近させてロータ軸にロータコアを組み付けるロータの製造装置において、前記軸孔が上下方向を向く姿勢で前記ロータコアを載置する載置部材を有し、前記ロータコアは、載置部材上で水平移動が可能であり、上下方向に往復移動が可能な位置矯正部材を有し、前記位置矯正部材は、前記ロータ軸の中心と一致した中心を有しており、前記位置矯正部材は、先細りした部位を有しており、前記位置矯正部材の先細りした部位には、ロータコアの前記軸孔内に配置可能な部位と配置不能な部位とがあることを特徴とするロータの製造装置である。
請求項1に記載の発明では、ロータ軸は鉛直姿勢であって上端が固定されており、ロータ軸の中心は鉛直方向を向いている。また、軸孔が上下方向を向く姿勢でロータコアは載置部材上に載置されている。さらに、ロータコアは載置部材上で水平移動が可能であるので、ロータコアを水平移動させることにより、軸孔の中心をロータ軸の中心と一致させることができる。
上下方向に往復移動が可能な位置矯正部材を有し、位置矯正部材は、ロータ軸の中心と一致した中心を有しており、位置矯正部材は、先細りした部位を有しており、位置矯正部材がロータコアに接近する方向に移動すると、位置矯正部材の先細りした部位のいずれかの部位がロータコアの軸孔の縁に当接する。位置矯正部材がさらに同方向に移動すると、軸孔の縁に当接している位置矯正部の先細りした部位が軸孔の縁を押圧し、ロータコアは水平移動する。
位置矯正部材の先細りした部位には、ロータコアの軸孔内に配置可能な部位と配置不能な部位とがあり、軸孔内に配置可能な部位と軸孔内に配置不能な部位の境界部分が軸孔の縁に当接すると、ロータコアには水平方向に均等な力が作用する。そのため、ロータコアの水平方向の移動が停止する。
このとき、ロータコアの軸孔の中心が、位置矯正部材の中心と一致する。すなわち、ロータコアの軸孔の中心が、ロータ軸の中心と一致する。
その結果、ロータコアをロータ軸に容易に組み付けることができる。
上下方向に往復移動が可能な位置矯正部材は、ロータコアに対して上方から接近したり、下方から接近することができる。
上方から接近する場合には、位置矯正部材はロータコアの軸孔の上側の縁に当接し、ロータコアを載置部材上で水平移動させることができる。
また、ロータコアに対して下方から接近する場合には、予め載置部材に位置矯正部材を通過させることができる孔を設けておき、位置矯正部材を下方からロータコアに接近させ、載置部材の当該孔から位置矯正部材を通過させ、載置部材上のロータコアの下方の縁に位置矯正部材を当接させてロータコアを水平移動させることができる。
請求項2に記載の発明は、前記位置矯正部材の先細りした部位は、テーパ形状を呈するテーパ面であることを特徴とする請求項1に記載のロータの製造装置である。
請求項2に記載の発明では、位置矯正部の先細りした部位はテーパ形状を呈するテーパ面であり、ロータコアの軸孔の縁がテーパ面のいずれかの部位に当接して押圧されると、ロータコアは水平移動する。そしてロータコアの軸孔の縁が全周に渡ってテーパ面に当接すると、軸孔の縁が全周に渡ってテーパ面で押圧される。そのため、ロータコアに作用する水平方向の力が均等化され、ロータコアの水平移動は停止する。このとき、ロータコアの軸孔の中心と位置矯正部材の中心が一致する。すなわち、ロータコアの軸孔の中心とロータ軸の中心が一致する。
そのため、ロータコアの軸孔の中心を、ロータ軸の中心に一致させ易く、ロータコアをロータ軸に容易に組み付けることができる。
請求項3に記載の発明は、前記位置矯正部材の中心と一致した中心を有するピン部を有しており、前記位置矯正部材は前記ピン部に沿って往復移動が可能であり、前記位置矯正部材をピン部の先端側へ付勢する付勢部材を有し、前記ピン部は、ロータコアの軸孔の下端側から上端側へ貫通してピン部の先端がロータ軸の下端に当接してロータ軸の下端を支持可能であり、前記ピン部がロータ軸に当接する前に位置矯正部材が軸孔の縁に当接し、前記ピン部は、ロータ軸と一体に下降可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のロータの製造装置である。
請求項3に記載の発明では、位置矯正部材の中心と一致した中心を有するピン部を有している。すなわち、ピン部の中心はロータ軸の中心と一致している。
また、ピン部は、ロータコアの軸孔の下端側から上端側へ貫通してピン部の先端がロータ軸の下端に当接してロータ軸の下端を支持可能である。すなわち、ピン部は、ロータ軸の下端の中心に当接してロータ軸の下端を支持可能である。ロータ軸は、上端が固定されており、その上、下端にピン部が当接することによって、上下両端が支持される。
位置矯正部材はピン部に沿って往復移動が可能であり、位置矯正部材をピン部の先端側へ付勢する付勢部材を有しており、ピン部がロータ軸に当接する前に位置矯正部材が軸孔の縁に当接するので、位置矯正部材が軸孔の縁に当接してさらにピン部がロータ軸に接近するほど、付勢部材の付勢力が増大する。すなわち、位置矯正部材は軸孔の縁に当接するが、ピン部はロータ軸側へ移動し、位置矯正部材とピン部の先端との距離が開く。そのため、付勢部材の付勢力が増大する。
その結果、付勢部材の付勢力によって位置矯正部材が付勢され、ロータコアの軸孔の縁の一部が位置矯正部材によって押圧され、ロータコアが水平移動する。
軸孔の縁に対して均等に位置矯正部材が当接すると、ロータコアに作用する水平方向の力が均等化され、ロータコアの水平移動は停止する。
このとき、ロータコアの軸孔の中心は、ロータ軸の中心と一致している。
すなわち、ロータコアの軸孔の中心と、ロータ軸の中心を容易に一致させることができる。
また、ピン部はロータ軸と一体に下降可能であるので、ロータ軸は、上下両端が支持されて安定した状態でロータコアの軸孔に導かれる。そのため、ロータ軸の中心と軸孔の中心が一致した状態で、ロータ軸を確実に軸孔に挿通させることができ、ロータコアをロータ軸に容易に組み付けることができる。
請求項4に記載の発明は、ロータ軸の下降距離を検出する検出手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のロータの製造装置である。
請求項4に記載の発明では、ロータ軸の下降距離を検出する検出手段を有するので、ロータ軸がロータコアの軸孔に適切に挿通されたか否かを検出することができる。
請求項5に記載の発明は、ロータコアを誘導加熱する高周波誘導加熱装置を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のロータの製造装置である。
請求項5に記載の発明では、ロータコアを誘導加熱する高周波誘導加熱装置を有するので、予めロータコアを高周波誘導加熱して昇温させておき、ロータコアをロータ軸に焼きばめすることができる。
請求項6に記載の発明は、軸孔を有する筒状部材を軸状部材に組み付ける軸状部材と筒状部材の組立装置であって、上端が固定された鉛直姿勢の軸状部材を上方から筒状部材に接近させて軸状部材に筒状部材を組み付ける軸状部材と筒状部材の組立装置において、前記軸孔が上下方向を向く姿勢で前記筒状部材を載置する載置部材を有し、前記筒状部材は、載置部材上で水平移動が可能であり、上下方向に往復移動が可能な位置矯正部材を有し、前記位置矯正部材は、前記軸状部材の中心と一致した中心を有しており、前記位置矯正部材は、先細りした部位を有しており、前記位置矯正部材の先細りした部位には、筒状部材の前記軸孔内に配置可能な部位と配置不能な部位とがあることを特徴とする軸状部材と筒状部材の組立装置である。
請求項6に記載の発明は、軸状部材は鉛直姿勢であって上端が固定されており、軸状部材の中心は鉛直方向を向いている。また、軸孔が上下方向を向く姿勢で筒状部材は載置部材上に載置されている。さらに、筒状部材は載置部材上で水平移動が可能であるので、筒状部材を水平移動させることにより、筒状部材の軸孔の中心を軸状部材の中心と一致させることができる。
上下方向に往復移動が可能な位置矯正部材を有し、位置矯正部材は、軸状部材の中心と一致した中心を有しており、位置矯正部材は、先細りした部位を有しており、位置矯正部材が筒状部材に接近する方向に移動すると、位置矯正部材の先細りした部位のいずれかの部位が軸孔の縁に当接する。位置矯正部材がさらに同方向に移動すると、軸孔の縁に当接している位置矯正部の先細りした部位が軸孔の縁を押圧し、筒状部材は水平移動する。
位置矯正部材の先細りした部位には、筒状部材の軸孔内に配置可能な部位と配置不能な部位とがあり、軸孔内に配置可能な部位と軸孔内に配置不能な部位の境界部分が軸孔の縁に当接すると、筒状部材には水平方向に均等な力が作用する。そのため、筒状部材の水平方向の移動が停止する。
このとき、筒状部材の軸孔の中心が、位置矯正部材の中心と一致する。すなわち、筒状部材の軸孔の中心が、軸状部材の中心と一致する。
その結果、容易に筒状部材を軸状部材に組み付けることができる。
上下方向に往復移動が可能な位置矯正部材は、筒状部材に対して上方から接近したり、下方から接近することができる。
上方から接近する場合には、位置矯正部材は筒状部材の軸孔の上側の縁に当接し、筒状部材を載置部材上で水平移動させることができる。
また、筒状部材に対して下方から接近する場合には、予め載置部材に位置矯正部材を通過させることができる孔を設けておき、位置矯正部材を下方から筒状部材に接近させ、載置部材の当該孔から位置矯正部材を通過させ、載置部材上の筒状部材の下方の縁に位置矯正部材を当接させて筒状部材を水平移動させることができる。
本発明のロータの製造装置は、ロータコアを容易にロータ軸に組み付けることができる。また、本発明の軸状部材と筒状部材の組立装置は、筒状部材を容易に軸状部材に組み付けることができる。
本発明の実施形態に係るロータの製造装置の斜視図である。 図1の移動装置の構造を説明する説明図である。 図1のロータ製造装置の主要部の正面図である。 位置合わせ機構部の主要部の正面図であり、(a)は、ロッドが伸長しておらず、圧縮ばねが圧縮されていない状態を示し、(b)は、ロッドが伸長しているが、圧縮ばねは圧縮されていない状態を示し、(c)は、ロッドが(b)よりもさらに伸長して圧縮ばねが圧縮されている状態を示す。 図4の位置合わせ機構部の主要部の分解図である。 (a)〜(d)は、ターンテーブルの内周側に配置されたロータ軸を、ターンテーブルの外周側に配置されたロータコアの上方へ移動させ、さらにロータ軸を下降させてロータ軸をロータコアの挿入孔に装着する手順を示す説明図である。 ロータコアの上方にロータ軸を移動させた状態を示す正面図であり、ロータ軸の中心が位置合わせ機構部のセンタピンの中心と一致しており、ロータコアの軸孔の中心がロータ軸の中心と一致していない状態を示す。 図7において、位置合わせ機構部のセンタピンがロータコアの軸孔を貫通し、ロータ軸の下端面に当接してロータ軸の下端を支持しており、ロータコアが水平移動してロータコアの軸孔の中心がロータ軸の中心と一致している状態を示す正面図である。 図8の状態から、ロータコアの軸孔にロータ軸が挿通された状態を示す正面図である。 ロータコアがロータ軸に組み付けられたロータの正面図である。 ロータコアの軸孔の中心を、位置合わせ機構部のセンタピンの中心と一致させる手順を示す説明図であり、(a)は、センタピンと位置矯正部材がロータコアの下方に離間している状態を示しており、(b)は、(a)の状態からセンタピンと位置矯正部材が上昇してロータコアの軸孔の縁に位置矯正部材のテーパ面が当接した状態を示し、(c)は、(b)の状態からさらにセンタピンが上昇し、位置矯正部材のテーパ面がロータコアの軸孔の縁に当接し、軸孔の縁がテーパ面に押圧されてロータコアが移動し、ロータコアの軸孔の中心がセンタピンの中心と一致した状態を示している。 (a)は、ロータコアが加熱ステーションに配置された状態を示す正面図であり、(b)は、誘導加熱コイルが下降してロータコアに近接対向した状態を示す正面図である。 ターンテーブルの貫通孔の中心の軌跡と水平方向サーボモータのボールネジの軸芯が交差する箇所に位置合わせ機構部のセンタピンの中心があることを示す説明図である。 ロータ製造装置の制御系統図である。 図8とは別の位置矯正部材を有する位置合わせ機構部のセンタピンがロータ軸の下端面に当接していると共に、ロータコアの中心が、ロータ軸の中心と一致している状態を示す正面図である。 図15の位置矯正部材の構造を示す説明図であり、(a)は、くの字のレバーの一方側の辺がテーパ面から突出し、他方側の辺がテーパ面内に没入した状態を示し、(b)は、くの字のレバーの一方側の辺が押圧されてテーパ面内に没入し、他方側の辺がテーパ面から突出した状態を示す。 (a)は、図15の位置矯正部材の本体の斜視図であり、(b)は、(a)の位置矯正部材の本体に装着されるレバーの斜視図である。 レバーが装着された位置矯正部材の部分拡大斜視図であり、(a)は、ばねの付勢力によってレバーの一方側の辺が位置矯正部材のテーパ面から突出している状態を示し、(b)は、ばねの付勢力に抗してレバーの一方側の辺をテーパ面内に収容し、レバーの他方側の辺がテーパ面から突出した状態を示している。 図8の位置合わせ機構部にアブソコーダを設けた状態を示す正面図であり、上昇したセンタピンが上方で待機するロータ軸の下端面に当接していると共に、上昇位置にあるアブソコーダのロッドがセンタピンと一体に昇降する係合部材と係合している状態を示す。 図19に示す状態から、センタピンがロータ軸に押し下げられて、センタピンとアブソコーダのロッドが下降すると共に、ロータ軸がロータコアの軸孔に挿通された状態を示す正面図である。 特許文献1において、ロータコアの貫通孔にロータ軸を挿入する直前の状態を示す説明図である。
本発明の実施形態に係るロータ製造装置1は、図10に示す様に、ロータ軸13にロータコア11を嵌め込んでロータ14を製造する装置である。
以下、図面を参照しながらロータ製造装置1の構造について説明する。
図1に示す様に、ロータ製造装置1は、筐体3,移動装置5,ロータ軸移動装置6,位置合わせ機構部7(図3),高周波誘導加熱装置8を有している。筐体3は、天板3aを有しており、上記全ての構成を装着し固定するための構造体である。
(移動装置5)
移動装置5は、ターンテーブル2と、ターンテーブル2を回転駆動させる駆動軸5a(図2)及びターンテーブル駆動モータ(図示せず)を有している。移動装置5は、ターンテーブル2のみが筐体3の天板3aよりも上方に配置されており、その他は天板3aの下方に配置されていて図示していない。図示しないターンテーブル駆動モータは、ターンテーブル2を矢印Aで示す方向に回転させ、所定の角度(90度)位置毎に停止させることができる。
ターンテーブル2は、円形の板状の部材であり、外周縁に近い複数箇所に貫通孔2aが設けられている。貫通孔2aは、図1に示す例では、同一円周上の四箇所に等角度間隔(90度間隔)で設けられている。ターンテーブル2には、ロータ軸仮置き部15とロータコア配置部16(載置部材)が設けられている。
ロータコア配置部16は、図2に示す様に、搭載部材17と、受け部材18を有しており、ターンテーブル2の各貫通孔2aの位置に設けられている。なお、図1では、各貫通孔2aの位置に受け部材18を描写すると非常に煩雑になるため、一つの貫通孔2aの位置にのみ受け部材18を描写している。
搭載部材17は、搭載台17aと複数(例えば三つ)の脚部17bを有している。各脚部17bの一端(下端)はターンテーブル2の上面に固定されており、他端(上端)は搭載台17aの下面に固定されている。すなわち、搭載台17aは、各脚部17bを介してターンテーブル2に固定されている。搭載台17aは、ターンテーブル2と平行である。
搭載台17aの中央部分には孔19が設けられている。孔19とターンテーブル2の貫通孔2aは、平面視すると上下方向に重なる位置関係となっている。すなわち、孔19の中心と貫通孔2aの中心は一致している。また、孔19の直径(内径)と貫通孔2aの直径(内径)は同じである。
また、搭載台17aの上面には保持部10が設けられている。保持部10は、搭載台17aの外周の縁部分から鉛直方向上方に起立した部位である。保持部10は、搭載台17aの円周上の複数箇所(本実施形態では三箇所)に設けられている。孔19から各保持部10までの距離は同じである。
本実施形態では、搭載台17aの平面視した場合の形状は略三角形形状であり、三角形の各頂部に保持部10が設けられている。
搭載台17a上には受け部材18が配置されている。
受け部材18は載置部18aと環状側壁部18bを有している。載置部18aの周囲には環状側壁部18bが設けられており、載置部18aの中央部分には孔9が設けられている。すなわち、載置部18aの内周側には孔9があり、載置部18aの外周側には環状側壁部18bがある。換言すると、受け部材18は、環状側壁部18bの内周側に内向きフランジ状の載置部18aが設けられた構造を有する。載置部18aは、受け部材18における凹んだ部位であり、ロータコア11を載置する部位である。
また、受け部材18の中央の孔9は、平面視すると貫通孔2a(ターンテーブル2),孔19(搭載台17a)と重なっている。孔9の直径(内径)は、孔19の直径(内径)及び貫通孔2aの直径(内径)と同じである。
受け部材18の環状側壁部18bの外周部分の複数箇所(三箇所)が、搭載台17aの各保持部10と係合している。すなわち受け部材18は各保持部10で保持されており、水平方向への移動が不能である。
ロータ軸仮置き部15は、ロータコア配置部16よりもターンテーブル2の中心側(内周側)に設けられている。すなわち、ロータ軸仮置き部15は、ターンテーブル2の中心2b付近の周囲の複数箇所(図1に示す例では四箇所)に等角度間隔で設けられている。また、各ロータ軸仮置き部15は、ターンテーブル2の中心2bと各ロータコア配置部16(ターンテーブル2の貫通孔2aの中心)を結ぶ直線上に設けられている。
ロータ軸仮置き部15は、図2に示す様に、筒状部15aとフランジ部15bとを有している。フランジ部15bは、筒状部15aの下端の外周部分に設けられた外向きフランジである。
ロータ軸仮置き部15のフランジ部15bは、ターンテーブル2の上面にねじ止め等の固定手段で固定されている。筒状部15aはターンテーブル2の上面から起立している。筒状部15aにロータ軸13の一端を挿通すると、ロータ軸13はターンテーブル2上で起立した姿勢で仮置きされる。
また、ターンテーブル2の中心2bには駆動軸5aが固定されている。駆動軸5aは、図示しないターンテーブル駆動モータの出力軸と係合しており、ターンテーブル駆動モータが駆動されると、駆動軸5a及びターンテーブル2が回転する。ターンテーブル駆動モータは、制御装置4(図14)によって動作が制御されており、ターンテーブル2を回転させ、所定角度位置で停止させることができる。
ターンテーブル2の周囲には、図1に示す様に、加熱ステーション40,組立ステーション41,取出ステーション42,及び取付ステーション43の四つの領域が設けられている。各ステーションは、ターンテーブル2の中心角90度間隔で設けられている。
加熱ステーション40と組立ステーション41は、ターンテーブル2の中心角90度の位置関係にある。すなわち、ターンテーブル2が90度回転すると、ターンテーブル2における加熱ステーション40の領域にあった部位が、組立ステーション41の領域に移動する。
加熱ステーション40は、後述の高周波誘導加熱装置8(誘導加熱コイル8a)が配置された領域である。
組立ステーション41は、後述のロータ軸移動装置6が配置された領域である。
取付ステーション43は、ロータ軸仮置き部15にロータ軸13を仮置きしたり、ロータコア配置部16にロータコア11を配置するための領域である。
取出ステーション42は、組立ステーション41で製造されたロータ14をターンテーブル2上から取り出すための領域である。
ターンテーブル2が矢印Aで示す方向に回転すると、取付ステーション43でターンテーブル2に取り付けられたロータ軸13とロータコア11は、加熱ステーション40を経て組立ステーション41に移動し、取出ステーション42に至る。ターンテーブル2は90度ずつ回転し、ロータ軸13とロータコア11は各ステーションを順に移動する。
(ロータ軸移動装置6)
ロータ軸移動装置6は、図1に示す様に、筐体3の天板3a上における組立ステーション41の領域に設けられている。ロータ軸移動装置6は、上下方向にのびる支持部20と、ロータ軸13を水平方向に移動させる水平方向移動装置21と、支持部20に沿って水平方向移動装置21を昇降させる鉛直方向移動装置29を有している。
支持部20は、水平方向移動装置21を上下方向に導く上下方向ガイド28を有している。
鉛直方向移動装置29は、支持部20に固定されており、図1において符号22で示す位置に上下方向サーボモータを有している。上下方向サーボモータ22は、ボールネジ22a(図6)が上下方向を向いており、ボールネジ22aに係合したボールナット22b(図6)には水平方向移動装置21が固定されている。すなわち、上下方向サーボモータ22を駆動すると、支持部20の上下方向ガイド28に沿って水平方向移動装置21を昇降させることができる。
水平方向移動装置21は、フレーム23と、チャック機構部24を有している。また、図1には示していないが、水平方向移動装置21は、水平方向サーボモータ25(図6(a))を有している。
フレーム23は水平姿勢であり、フレーム23の一端側が上下方向サーボモータ22(ボールネジ22a)に支持されている。すなわちフレーム23は、上下方向サーボモータ22のボールネジ22aで昇降可能に支持されており、支持部20に設けられた上下方向ガイド28に沿って昇降可能である。また、フレーム23は、チャック機構部24を水平方向に導く水平方向ガイドとして機能する。
水平方向サーボモータ25のボールネジ25a(図6)は水平方向を向いており、水平方向サーボモータ25のボールナット25bにはチャック機構部24が固定されている。チャック機構部24は、図3,図6(a)等に示す様に、チャック26とチャック26を開閉する開閉駆動部27を有している。チャック26は、開閉駆動部27によって開閉され、ロータ軸13の一端(上端)を把持したり、把持を解除することができる。
チャック26の中心は、平面視すると水平方向にのびるボールネジ25aの軸芯25c(図13)上にある。すなわち、チャック26で把持されたロータ軸13の中心13aは、平面視すると軸芯25c上にある。
また、チャック機構部24は、水平方向ガイドとして機能するフレーム23に沿って、水平方向サーボモータ25のボールナット25bと共に矢印B(図1,図3)で示す水平方向の往復移動が可能である。
すなわちチャック機構部24は、上下方向サーボモータ22によって上下方向の移動(昇降)が可能であり、水平方向サーボモータ25によって水平方向の移動が可能である。
ロータ軸移動装置6は、ターンテーブル2の側方の組立ステーション41の領域に配置されており、フレーム23は、ターンテーブル2の上方であって、ターンテーブル2の外周側と中心側を結ぶ直線に沿って配置されている。すなわち、チャック機構部24(チャック26)は、上下移動と、ターンテーブル2の外周側と中心側の間の矢印Bで示す方向の往復移動が可能である。
(位置合わせ機構部7)
位置合わせ機構部7(センタ部材)は、図4,図5に示す様に、エアシリンダ30,センタピン33(ピン部),圧縮ばね34(付勢部材),位置矯正部材35を有している。
エアシリンダ30は鉛直姿勢で筐体3(図1)に固定されており、シリンダ32に対してロッド31が上方に突出する。ロッド31の上端にはフランジ部31aが設けられている。また、ロッド31の上端には、センタピン33の基部が固定されている。すなわち、センタピン33はロッド31と一体である。センタピン33の先端部33aは、先細りしていて尖っている。センタピン33の中心33bは、エアシリンダ30(ロッド31)の中心と一致している。また、センタピン33の外径は、ロータコア11の軸孔11aの内径よりも小さい。例えば、センタピン33の外径は、ロータコア11の軸孔11aの内径の半分以下の大きさである。
センタピン33には螺旋コイル状の圧縮ばね34が装着されている。すなわち、図4(a)〜図4(c)に示す様に圧縮ばね34の下端がフランジ部31aに当接しており、圧縮ばね34はセンタピン33の側面に沿って圧縮又は伸長することができる。
圧縮ばね34の上方には位置矯正部材35が設けられている。すなわち、圧縮ばね34は、図4(a)〜図4(c)に示す様に、位置矯正部材35に押圧されると圧縮し、位置矯正部材35には圧縮ばね34から上方向の付勢力(弾性力)が作用する。
図5に示す様に位置矯正部材35は筒状であって、内部の孔35aにセンタピン33をちょうど挿通させることができる。すなわちセンタピン33の外径と位置矯正部材35の孔35aの内径の差は小さく、位置矯正部材35はセンタピン33に対して円滑に摺動することができる。また、筒状の位置矯正部材35は、センタピン33に対して傾斜することなく孔35aの中心35bが鉛直方向を向いた状態を維持したままセンタピン33に沿って上下移動することができる。すなわち、センタピン33の側面は、位置矯正部材35を真っ直ぐに導く直線ガイドとして機能する。換言すると、位置矯正部材35は、センタピン33に沿って傾斜しにくく真っ直ぐに往復移動できる程度の長さを有している。
また、位置矯正部材35は、上方の筒状の部位と下方のテーパ状の部位(テーパ面)とを有している。すなわち位置矯正部材35の下方の部位は、上方から下方へいくほど拡径したテーパ面36(テーパ部)を構成している。テーパ面36の上端36aの外径はロータコア11の軸孔11aの内径よりは小さく、下端36bの外径は軸孔11aより大きい。すなわち、テーパ面36には、軸孔11aの内径と同径となる境界部分がある。換言すると、テーパ面36が軸孔11a内に入り込んでいくと、軸孔11aの縁12(後述)がテーパ面36における境界部分に当接する。
図1に示す様に、位置合わせ機構部7は、ターンテーブル2の下方であって、組立ステーション41に近い位置に配置されている。すなわち位置合わせ機構部7のセンタピン33の中心33bは、図13において、ターンテーブル2が回転したときの貫通孔2aの中心が通る軌跡2cと、水平方向サーボモータ25のボールネジ25aの軸芯25cが、平面視して交差する交点Cの位置にある。
図1に示す筐体3における、平面視して交点Cの位置には、位置合わせ機構部7のセンタピン33及び位置矯正部材35を通過させることができる孔(図示せず)が設けられている。よって、センタピン33と位置矯正部材35は、上昇して筐体3の図示しない孔をいつでも通過することができる。
また、ターンテーブル2の貫通孔2aが交点Cの位置にくると、貫通孔2aと、ロータコア配置部16の搭載部材17の孔19と、受け部材18の孔9が、平面視して筐体3の図示しない孔と重なる。このとき、センタピン33と位置矯正部材35は、貫通孔2aと搭載部材17の孔19と、受け部材18の孔9を通過することができる。
(高周波誘導加熱装置8)
高周波誘導加熱装置8は、誘導加熱コイル8aと、図示しない高周波電源を有している。
誘導加熱コイル8aは、銅又は銅合金等の良導体で構成された螺旋状を呈した部材である。また、誘導加熱コイル8aは中空であり、内部には自身を冷却する冷却液を流通させることができる。
誘導加熱コイル8aは、図示しない誘導加熱コイル移動装置によって水平方向及び上下方向の移動が可能である。誘導加熱コイル移動装置は、図14に示す様に、制御装置4によって制御されている。
また、誘導加熱コイル8aの螺旋の内部には、ロータコア11を配置可能である。すなわち、ロータコア11の外周面には、誘導加熱コイル8aを近接配置することができる。
高周波誘導加熱装置8は、ターンテーブル2の側方の加熱ステーション40に配置されている。
(制御装置4)
図14に示す様に、ロータ製造装置1には制御装置4が設けられている。
制御装置4は、移動装置5,ロータ軸移動装置6,位置合わせ機構部7,高周波誘導加熱装置8の動作を制御することができる。
移動装置5のターンテーブル駆動モータ(図示せず)は、制御装置4によって制御されており、ターンテーブル2は所定角度ずつ回転して停止することができる。
ロータ軸移動装置6の水平方向移動装置21の水平方向サーボモータ25と、鉛直方向移動装置29の上下方向サーボモータ22と、チャック機構部24の開閉駆動部27は、制御装置4によって制御されている。チャック機構部24は、所定の位置から別の所定の位置へ水平方向及び鉛直方向に移動したり、開閉動作を行うことができる。
位置合わせ機構部7のエアシリンダ30は、制御装置4によって制御されており、ロッド31を伸長させたり収縮させることができる。すなわち、シリンダ32に対してロッド31を突出させたり退入させることによって、ロッド31と共にセンタピン33や位置矯正部材35を上下方向に往復移動させることができる。
高周波誘導加熱装置8は、制御装置4によって制御されており、図示しない高周波電源のON・OFF動作や、誘導加熱コイル8aの位置を変更させることができる。
(ロータコア11)
ロータコア11(筒状部材)は、図2に示す様に、軸孔11aを有する筒状の部材である。
図2に示す様に、軸孔11aはロータコア11の一方の端部側から他方の端部側へ貫通する貫通孔である。軸孔11aの開口部分には環状の縁12が形成されている。
また、ロータコア11の端部には複数のフィン38が設けられている。フィン38は、軸孔11aの開口(縁12)を囲むように配置されている。すなわち、フィン38は、軸孔11aの開口の周囲に設けられている。
そのため、ロータコア11を受け部材18上に載置すると、ロータコア11の一方(下方)の端部に設けられた各フィン38が、受け部材18の載置部18aに当接する。ロータコア11の外径は、受け部材18の環状側壁部18bの内径よりも若干小さい。
(ロータ軸13)
ロータ軸13(軸状部材)は細長い丸棒状の部材であり、図2に示す様に、端面に凹部37が設けられている。図2では、ロータ軸13の一方側の端面(上端面)の中央部分に凹部37が設けられている状態が描写されている。図示していないが、ロータ軸13の他方側の端面(下端面13b)にも同様の凹部37が設けられている。
(ロータ製造装置1の動作)
次に、ロータ製造装置1の動作について説明する。
ターンテーブル2上のロータ軸仮置き部15には、取付ステーション43において予めロータ軸13が仮置きされており、ロータコア配置部16には、予めロータコア11が配置されている。ロータコア11は、ロータコア配置部16の受け部材18の載置部18a上に搭載されている。
載置部18aの周囲には環状側壁部18bが設けられており、環状側壁部18bの内径は、ロータコア11の直径よりも若干大きい。そのため、ロータコア11は、載置部18a上で環状側壁部18bの範囲で若干水平移動することができる。すなわち、ロータコア11のフィン38が環状側壁部18bに当接することにより、ロータコア11の水平方向の移動範囲が限定されている。
なお、図2に示す様に、搭載部材17の搭載台17aが、平面視して略三角形形状を呈しているため、図3等の側方から見た断面図では、保持部10は片方(左側)しか描写していない。実際には、各保持部10は搭載台17aの円周上に等角度間隔で配置されており、搭載部材17上における受け部材18の保持は安定している。
図12(a),(b)に示す様に、移動装置5のターンテーブル2の加熱ステーション40に配置されているロータコア11に、高周波誘導加熱装置8の誘導加熱コイル8aが近接対向し、誘導加熱コイル8aに高周波電流が通電されると、ロータコア11の周囲に高周波の誘導電流が励起されてロータコア11は昇温する。ロータコア11の外周面が所定温度(例えば、摂氏300度〜500度)に達すると、制御装置4は高周波誘導加熱装置8を制御して高周波電流の通電を停止し、ロータコア11から誘導加熱コイル8aを退避させる。
次に、制御装置4(図14)は、移動装置5の図示しないターンテーブル駆動モータを駆動し、ターンテーブル2を90度回転させる。誘導加熱されて昇温したロータコア11は、加熱ステーション40から組立ステーション41に移動する。
昇温し、膨張したロータコア11が組立ステーション41に移動すると、制御装置4によって制御されたロータ軸移動装置6が作動し、チャック機構部24が組立ステーション41にあるロータ軸13に接近し、チャック26がロータ軸13の上端を把持し、ロータ軸13を上下方向サーボモータ22によって上昇させ、さらにロータ軸13を水平方向サーボモータ25によって組立ステーション41にあるロータコア11の真上に移動させる。
すなわち、図6(a)に示す様に、ロータ軸仮置き部15に仮置きされたロータ軸13にチャック機構部24が接近し、図6(b)に示す様に、ロータ軸13はチャック機構部24によって把持されて上下方向サーボモータ22によってチャック機構部24と共に上昇し、図6(c)に示す様に、水平方向サーボモータ25によって水平方向(矢印B方向)に移動してロータコア11の上方に配置される。
ここで、組立ステーション41にあるロータコア11の真上(上方)とは、図13に示す交点Cを通る鉛直線上である。すなわち、このときのロータ軸13の中心13aは、交点Cを通っており、位置合わせ機構部7のセンタピン33の中心33bと一致している。
以下、図6(c)に示す状態(ロータ軸13がロータコア11の上方に配置された状態)から、図6(d)に示す状態(ロータ軸13とロータコア11が組み立てられた状態)になるまでのロータ軸13とロータコア11の位置関係について説明する。
ロータ軸13の中心13aは、交点C(図13)を通る鉛直線と一致しており、交点Cを通る鉛直線上には、位置合わせ機構部7のセンタピン33の中心33bがある。
すなわち、図7に示す様に、ロータ軸13の中心13aは、位置合わせ機構部7のセンタピン33の中心33bと一致している。一方、ロータコア11の軸孔11aの中心11bは、中心13a,33bと一致しておらず、ずれている。
この状態で制御装置4(図14)は、位置合わせ機構部7のエアシリンダ30を駆動し、ロッド31を伸長させるとセンタピン33と位置矯正部材35が上昇する。センタピン33の直径はロータコア11の軸孔11aの内径よりも小さいため、図11(a)〜図11(c)に示す様に、センタピン33は軸孔11a内を通過することができる。
ところが、位置矯正部材35のテーパ面36は、軸孔11aよりも大きい径の部位があるため、位置矯正部材35は軸孔11aを通過することができない。すなわち、図11(b)に示す様に、テーパ面36は軸孔11aの下部の縁12に当接する。ロータコア11の軸孔11aの中心11bとセンタピン33(位置矯正部材35)の中心33bがずれているため、テーパ面36の全周囲の一部のみが軸孔11aの下部の縁12に当接する。図11(b)に示す状態では、テーパ面36の右上の部位のみが縁12に当接している。
エアシリンダ30のロッド31がさらに伸長すると、図8に示す様に、ロッド31に設けられたフランジ部31aが上昇し、センタピン33の先端部33aがロータコア11の軸孔11aを貫通して、ロータ軸13の下端面13bに当接する。また、このとき、位置矯正部材35の上昇は、テーパ面36がロータコア11の縁12に当接していて制限されている。そのため、図8に示す様に、位置矯正部材35とエアシリンダ30のロッド31のフランジ部31aの距離が縮まり、両者の間に配置されている圧縮ばね34が圧縮される。
すなわち、圧縮ばね34の下端はフランジ部31aに当接しており、圧縮ばね34の上端には位置矯正部材35が当接している。そのため、位置矯正部材35には圧縮ばね34から上方向の付勢力が作用し、テーパ面36はロータコア11の縁12を押圧する。その結果、ロータコア11には水平方向に偏った力が作用し、ロータコア11は受け部材18の載置部18a上を滑る。
すなわち、位置矯正部材35は若干上昇しながら縁12を押圧し、ロータコア11が載置部18a上を水平方向に移動し、テーパ面36は軸孔11aの縁12に対して若干滑る。すなわち、テーパ面36における縁12に当接する部位が、上方の小径側の部位から下方の大径側の部位へと徐々に変わる。
そして、テーパ面36(位置矯正部材35)における軸孔11a内に入り込むことができる部位と、軸孔11a内に入り込むことができない部位の境界部分(テーパ面36における縁12の内径と同径の部分)が縁12に当接するとき、テーパ面36の全周囲が環状の縁12に当接する。このとき、縁12に作用する水平方向の力が均等化され、ロータコア11の水平方向の移動は停止する。
このとき、図8に示す様に、センタピン33(位置矯正部材35)の中心33bと、ロータコア11の軸孔11aの中心11bとが一致する。また、ロータコア11の軸孔11aの中心11bとロータ軸13の中心13aも、図8に示す様に一致する。すなわち、ロータコア11の軸孔11aの中心11bが、ロータ軸13の中心13aと位置合わせされる。
ロータ軸13の下端面13bの中心には凹部37が設けられており、センタピン33の先端部33aは、この凹部37に係合する。
そして、制御装置4(図14)によって、上下方向サーボモータ22が駆動され、ロータ軸13の下端面13bがセンタピン33によって支持された状態を維持しながらセンタピン33と共にロータ軸13が下降する。
ここで、エアシリンダ30には、図示しないリリーフ弁が設けられており、所定以上の負荷がセンタピン33(ロッド31)に作用すると、リリーフ弁を介して空気圧を逃がす様にエアシリンダ30の空気圧回路が構成されている。
すなわち、エアシリンダ30によるセンタピン33を上方へ付勢する力には上限が設けられており、上下方向サーボモータ22によってロータ軸13が下方へ移動すると、ロータ軸13の下端面13bに当接したセンタピン33は、ロータ軸13と共に下方へ移動する。換言すると、上下方向サーボモータ22による押し下げ力は、エアシリンダ30による押し上げ力よりも大きい。
そして、図9に示す様に、ロータ軸13が、ロータコア11の軸孔11a内に導かれて軸孔11a内に配置され、ロータ軸13にロータコア11が嵌め込まれる。すなわち、ロータ軸13にロータコア11が焼きばめされ、図10に示す様なロータ14が完成する。
センタピン33がロッド31と共に下降すると、ロッド31のフランジ部31aも下降して圧縮ばね34が伸長し、圧縮ばね34は元の形状(長さ)に戻る。
図9に示す状態の後、チャック機構部24の開閉駆動部27が作動してチャック26が開き、さらに上下方向サーボモータ22によってフレーム23が上昇し、ロータ軸13からチャック26が離れる。センタピン33もエアシリンダ30が収縮することによって下降し、ロータコア11及びロータ軸13から離れる。その結果、受け部材18上には完成したロータ14が残される。
チャック機構部24が上方に退避し、位置合わせ機構部7が下方に退避すると、制御装置4はターンテーブル2を90度回転させ、ロータ14が載置されたロータコア配置部16が取出ステーション42に移動する。取出ステーション42では、ロータ14が取り出される。
ロータコア11は、予めロータコア配置部16の受け部材18の載置部18aに搭載されており、ロータコア11は、載置部18a上でスライド移動が可能である。また、環状側壁部18bによって、ロータコア11の水平方向の無制限な移動は阻止されている。
すなわち、環状側壁部18bの内径は、ロータコア11よりも大きく、ロータコア11は、環状側壁部18bの範囲でスライド移動することができる。換言すると、ロータコア11は、受け部材18上に搭載(載置)されているだけであって固定されていない。そのため、加熱ステーション40でロータコア11が加熱されても、受け部材18(環状側壁部18b)によってロータコア11の膨張が妨げられることがない。
また、膨張したロータコア11が、受け部材18の環状側壁部18bと一体化して外れなくなる事態を回避することもできる。
さらに、ロータコア11が受け部材18上でスライド移動できるため、位置矯正部材35のテーパ面36が軸孔11aの縁12に当接して縁12を押圧すると、ロータコア11は容易に水平移動することができる。その結果、ロータコア11の軸孔11aの中心11bが、ロータ軸13の中心13aと容易に一致し、ロータ軸13をロータコア11の軸孔11a内に確実に導くことができる。
その際、本実施形態では、センタピン33の先端部33aがロータ軸13の下端面13bの凹部37に当接して係合し、センタピン33がロータ軸13と一体に下降するので、ロータ軸13は上端部分と下端部分が保持された両持ち状態となり、ロータ軸13の姿勢が安定する。そのため、ロータ軸13を確実にロータコア11の軸孔11a内に導くことができる。
ロータ軸13とロータコア11の組み立ては、加熱ステーション40でロータコア11が加熱されてから所定時間が経過してから実施してもよい。所定時間が経過すると、高周波誘導加熱されて昇温したロータコア11の外周面の熱が内側へ伝達され、軸孔11aが拡径し易くなる。そのため、軸孔11a内にロータ軸13を挿通させ易い。
また、ロータコア配置部16において、搭載台17aの平面視した場合の形状は、円形や四角形,その他の形状であっても差し支えない。すなわち、環状の受け部材18の周囲を確実に係止して保持することができる形状であれば、どの様な形状であっても採用することが可能である。
さらに、搭載台17aの平面した場合の形状を円形とし、搭載台17a上にロータコア11を直に載置することもできる。
本実施形態では、ロータ軸13は、予めターンテーブル2上のロータ軸仮置き部15に仮置きされていたが、ロータ軸13は、どこに置いておいてもよい。また、ロータ軸移動装置6は、水平方向サーボモータ25を省略することもできる。
すなわち、予めセンタピン33の中心33bに、チャック機構部24の中心24aを位置合わせしておき、チャック機構部24を上下方向サーボモータ22で上下移動させてもよい。換言すると、チャック機構部24(中心24a)を、センタピン33の中心33b上に配置して上下方向のみ移動可能としてもよい。
この場合には、作業者がチャック機構部24の位置までロータ軸13を運び、チャック機構部24がロータ軸13の上端部分を把持するまでは、作業者が手等でロータ軸13を支持するようにしてもよい。
また、ロータ軸13を下降させてロータコア11の軸孔11aに挿通させる際に、ロータ軸13の高さ位置を検出するのが好ましい。すなわち、ロータ軸13の高さ位置を検出することにより、ロータ軸13が所定の高さ位置にあるロータコア11の軸孔11aに挿通されたか否かを判定することができる。
ここで、センタピン33は、ロータ軸13に押圧されてロータ軸13と共に下降する。そのため、ロータ軸13の高さ位置は、センタピン33の高さ位置を検出することによって検出することができる。
具体的には、ロータ軸13に当接したときのセンタピン33の高さ位置をセンタピン33の基準高さ位置とし、基準高さ位置からのセンタピン33の移動距離(下降距離)を検出することにより、現状のセンタピン33の高さ位置を検出する。
図19,図20は、図8,図9に示す位置合わせ機構部7にアブソコーダ60を設けた状態を示す構成図である。
図19に示す位置合わせ機構部7では、エアシリンダ30のロッド31のフランジ部31aに、係合部材55が設けられている。
係合部材55は、剛性を有する固定部56と係合部57を有している。固定部56と係合部57は一体であり、固定部56は、ロッド31のフランジ部31aに固定されている。係合部57の一端側は固定部56に固定されており、係合部57の他端側は自由端となっている。係合部57の先端側には、当接部57aが設けられている。
係合部57は、ロータ製造装置1の各部材の大きさやレイアウトに応じた形状を呈している。すなわち、後述のアブソコーダ60の動作(ロッド62の上下移動)に支障が出ないように、例えば、図19に示す様に、先端側の部位が固定部56に接続された部位よりも高くなるように係合部57は構成されている。すなわち、図19に示す係合部57は二箇所で折れ曲がっており、当接部57aが固定部56よりも高い位置にある。
エアシリンダ30のロッド31が昇降すると、ロッド31と共に係合部材55も昇降する。すなわち、エアシリンダ30のロッド31は、係合部材55及びセンタピン33と一体であるため、係合部材55(係合部57の当接部57a)とセンタピン33は一体に昇降する。
また、係合部材55の高さ位置を検出すると、センタピン33の高さ位置を検出することができる。
さらに、センタピン33の移動距離と係合部材55の移動距離は同じである。
センタピン33が基準高さ位置にあるとき、係合部材55(係合部57)は、図19において実線で示し、図20において二点鎖線で示す位置にある。
一方、アブソコーダ60は、公知のものであり、本体61とロッド62を有している。ロッド62は、本体61を貫通しており、本体61に対して相対移動が可能であると共に、本体61に対して任意の位置で停止可能である。また、アブソコーダ60は、本体61に対するロッド62の移動距離を検出することができる。
本体61は、ロッド62の長さ方向が上下方向を向く姿勢で筐体3(図1)に固定されている。すなわち、ロッド62は本体61に対して相対移動するので、ロッド62の高さ位置は変動する。
図19に示す様に、エアシリンダ30のロッド31が伸長してセンタピン33が上昇し、センタピン33の先端部33aが上方で待機しているロータ軸13の下端面13b(凹部37)に係合したとき、係合部材55の係合部57の当接部57aに、アブソコーダ60のロッド62の上端部62aを当接させる。すなわち、アブソコーダ60のロッド62が当接部57aに当接する様にロッド62を上昇させる。
換言すると、センタピン33が基準高さ位置にあるときの係合部材55の当接部57aにロッド62の上端部62aを当接させる。
そして、図19に示すロッド62の高さ位置をロッド62の基準高さ位置とする。
上下方向サーボモータ22(図6)を駆動し、フレーム23(チャック機構部24)に固定されたロータ軸13を下降させると、センタピン33は下降するロータ軸13に押し下げられる。エアシリンダ30のロッド31は、センタピン33と共に下降する。そのため、ロッド31(フランジ部31a)に固定された係合部材55も下降し、アブソコーダ60のロッド62の上端部62aが、係合部材55の係合部57の当接部57aに押圧され、ロッド62が押し下げられる。
すなわち、ロータ軸13の下降距離と、アブソコーダ60のロッド62の下降距離(本体61に対する移動距離)は同じになる。アブソコーダ60は、このロッド62の本体61に対する移動距離を検出する。
また、アブソコーダ60は、ロッド62の基準高さ位置から移動距離を減算し、ロッド62の現状の高さ位置を算出することができる。
ロータ軸13は、ロータコア11の軸孔11aを貫通するまで下降する。すなわち、ロータ軸13の下端面13bが、例えば図20に示す様にロータコア11を載置する受け部材18の高さ位置に達するまでロータ軸13は下降する。換言すると、図19に示すロッド62の基準高さ位置から図20に示す下降位置までの距離L(図20)が、ロータ軸13の必要な下降距離である。ロータ軸13が、図19に示す高さ位置から距離Lだけ下降すると、図20に示す様にロータコア11の軸孔11aに挿通された状態となる。
ところで、上下方向サーボモータ22の故障や、フレーム23に他部材が干渉するなどの何らかの事情によって、上下方向サーボモータ22(図6)が駆動しているにも関わらずロータ軸13が十分に下降しない場合がある。この様な場合には、ロータ軸13はロータコア11の軸孔11aを挿通することができない。
そこで、上述の様にアブソコーダ60を設け、ロッド62の移動距離が距離Lに達していないことから、ロータ軸13がロータコア11の軸孔11aに挿通されていないことを検出することができる。
さらに、ロータ軸13がロータコア11の軸孔11aに挿通されていない場合には、別途設けた警報装置によって警報を発し、作業者に異常を報知することもできる。
図19,図20では、検出手段としてアブソコーダ60を設けた例を示したが、代わりに、赤外線センサ等の光学的なセンサを設けてロータ軸13の下降距離を直接検出する様にしてもよい。
(変形例)
次に、図15〜図18を参照しながら位置合わせ機構部7の変形例について説明する。
図15〜図18に示す位置矯正部材45の構成は、概ね図4等に示す位置矯正部材35の構成と同じであるが、テーパ面36にレバー部材46を有している点で位置矯正部材35の構成と相違している。
以下の説明では、位置矯正部材45において、位置矯正部材35と同じ構成には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
図16(a)に示す様に、位置矯正部材45は、本体44と複数(例えば2〜4つ)のレバー部材46とを有している。
図17(a)に示す様に、本体44は、図5に示す位置矯正部材35のテーパ面36に複数(例えば2〜4つ)の配置穴52を設けた構造を有している。配置穴52は、後述のレバー部材46を配置する有底の穴である。
配置穴52の底部には後述のばね51(図16(a))を取り付けるばね取付穴54が設けられている。また、配置穴52の側面部分にはレバー部材46の後述のピン50を取り付けるピン取付穴53が設けられている。
図17(b)に示す様に、レバー部材46は、くの字に屈曲した外観形状を有する部材である。すなわち、レバー部材46は、直線状の一辺部47と他辺部48が、屈曲部49で屈曲して連続した構造を有している。換言すると、一辺部47と他辺部48は交差しており、両者が交差する部位が屈曲部49を構成している。
屈曲部49にはレバー部材46の屈曲方向と直交する方向にのびるピン50が設けられている。図17(b)ではピン50は、レバー部材46の屈曲部49の片側から突出している状態が描写されているが、ピン50は、レバー部材46の両側から突出している。
配置穴52内のばね取付穴54には、ばね51の一部が取り付けられている。ばね51は、自然長状態ではばね取付穴54から突出しており、押圧するとばね取付穴54内に収容することができる。
レバー部材46のピン50は、ピン取付穴53に嵌め込まれており、図18(a),図18(b)に示す様に、レバー部材46はピン50を中心に揺動することができる。レバー部材46の一辺部47は、ばね51で配置穴52から突出する方向の付勢力を受けており、自然状態では図18(a)に示す様に、一辺部47が配置穴52から突出している。ここで、ばね51の付勢力に抗して一辺部47を押圧して一辺部47を配置穴52内に収容させると、レバー部材46全体がピン50を中心に揺動し、図18(b)に示す様に、他辺部48が配置穴52から突出する。
すなわち、レバー部材46の一辺部47と他辺部48は、いずれか一方が配置穴52内に収容されると他方が配置穴52から突出する。そして、図16(a)に示す様に、普段は、ばね51の押圧力によって一辺部47が配置穴52から突出し、他辺部48が配置穴52内に収容されている。
この様なレバー部材46を有する位置矯正部材45では、センタピン33の先端部33aをロータ軸13の凹部37に係合させる際に、ロータコア11の縁12によってレバー部材46の一辺部47が押圧され、レバー部材46はばね51の付勢力に抗してピン50を中心に回動し、一辺部47が配置穴52に収容され、他辺部48が配置穴52から突出する。
配置穴52から突出した他辺部48は、ロータコア11の軸孔11aの内面に当接する。すなわち、他辺部48がロータコア11の軸孔11aの内面を押圧することにより、図15に示す様に、位置矯正部材45(センタピン33)の中心33bとロータコア11の軸孔11aの中心11bとが一致し、さらに、センタピン33とロータコア11の中心同士が一致した位置関係が固定される。そのため、ロータコア11は、確実にロータ軸13に嵌め込まれる。
以上、説明した実施形態では、位置矯正部材35,45は、側面部分にテーパ面36を有するものであったが、テーパ面36の代わりに、側面部分に三角錐,四角錐,五角錐等の等角錐部を有するものであってもよい。等角錐部は、面と面とが交差して形成された複数の角部を有しており、各角部は位置矯正部材の中心に対して同じ傾斜角で傾斜している。そのため、各角錐部が軸孔11aの縁12に同等に当接すると、ロータコア11の軸孔11aの中心11bが、位置矯正部材35,45の中心(センタピン33の中心33b)と一致する。
また、位置矯正部材35,45のテーパ面36上に、テーパ面36の傾斜に沿った方向にのびる溝部が円周上等角度間隔で設けられていてもよい。
すなわち、ロータコア11の軸孔11aの縁12に当接してロータコア11をスライド移動させることができる部位と、位置矯正部材の中心(センタピン33の中心33b)がロータコア11の軸孔11aの中心11bと一致したときに、ロータコア11の軸孔11aの縁12に対して円周上等角度間隔で当接する部位、又は円周上均一に当接する部位が、位置矯正部材に設けられていればよい。
位置矯正部材35,45を、上方からロータコア11の軸孔11aに接近させ、ロータコア11の水平方向の位置を調整してもよい。すなわち、ロータコア11の軸孔11aの両側の開口に縁12があり、上下いずれから位置矯正部材35,45を接近させてロータ軸13に対する水平方向の位置合わせを行ってもよい。
1 ロータ製造装置
7 位置合わせ機構部
8 高周波誘導加熱装置
11 ロータコア(筒状部材)
11a ロータコアの軸孔
12 ロータコアの軸孔の縁
13 ロータ軸(軸状部材)
13a ロータ軸の中心
13b ロータ軸の下端面
14 ロータ
16 ロータコア配置部(載置部材)
33 センタピン(ピン部)
34 圧縮ばね(付勢部材)
35 位置矯正部材
35b 位置矯正部材の中心
36 テーパ面
60 アブソコーダ(検出手段)

Claims (6)

  1. モータにおける軸孔を有するロータコアをロータ軸に組み付けるロータの製造装置であって、上端が固定された鉛直姿勢のロータ軸を上方からロータコアに接近させてロータ軸にロータコアを組み付けるロータの製造装置において、
    前記軸孔が上下方向を向く姿勢で前記ロータコアを載置する載置部材を有し、
    前記ロータコアは、載置部材上で水平移動が可能であり、
    上下方向に往復移動が可能な位置矯正部材を有し、
    前記位置矯正部材は、前記ロータ軸の中心と一致した中心を有しており、
    前記位置矯正部材は、先細りした部位を有しており、
    前記位置矯正部材の先細りした部位には、ロータコアの前記軸孔内に配置可能な部位と配置不能な部位とがあることを特徴とするロータの製造装置。
  2. 前記位置矯正部材の先細りした部位は、テーパ形状を呈するテーパ面であることを特徴とする請求項1に記載のロータの製造装置。
  3. 前記位置矯正部材の中心と一致した中心を有するピン部を有しており、
    前記位置矯正部材は前記ピン部に沿って往復移動が可能であり、前記位置矯正部材をピン部の先端側へ付勢する付勢部材を有し、
    前記ピン部は、ロータコアの軸孔の下端側から上端側へ貫通してピン部の先端がロータ軸の下端に当接してロータ軸の下端を支持可能であり、
    前記ピン部がロータ軸に当接する前に位置矯正部材が軸孔の縁に当接し、
    前記ピン部は、ロータ軸と一体に下降可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のロータの製造装置。
  4. ロータ軸の下降距離を検出する検出手段を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のロータの製造装置。
  5. ロータコアを誘導加熱する高周波誘導加熱装置を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のロータの製造装置。
  6. 軸孔を有する筒状部材を軸状部材に組み付ける軸状部材と筒状部材の組立装置であって、上端が固定された鉛直姿勢の軸状部材を上方から筒状部材に接近させて軸状部材に筒状部材を組み付ける軸状部材と筒状部材の組立装置において、
    前記軸孔が上下方向を向く姿勢で前記筒状部材を載置する載置部材を有し、
    前記筒状部材は、載置部材上で水平移動が可能であり、
    上下方向に往復移動が可能な位置矯正部材を有し、
    前記位置矯正部材は、前記軸状部材の中心と一致した中心を有しており、
    前記位置矯正部材は、先細りした部位を有しており、
    前記位置矯正部材の先細りした部位には、筒状部材の前記軸孔内に配置可能な部位と配置不能な部位とがあることを特徴とする軸状部材と筒状部材の組立装置。
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