JP6326773B2 - ポリエチレン組成物 - Google Patents
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Description
本発明のポリエチレン(A)の密度は特に制限されないが、915〜930kg/m3であることが好ましい。密度が、915〜930kg/m3の範囲にあれば、良好な押出特性を有する組成物を得ることが出来る。
本発明のポリエチレン組成物において、ポリエチレン(A)とポリエチレン(B)のブレンド法は特に制限は無く、例えば、ドライブレンド、溶融ブレンド等が好適に用いられる。また、必要に応じて溶液ブレンドを行うことも出来る。
(1)ビニリデン基量
樹脂を窒素下、150℃、2分間プレスを行って厚み200μmのフィルムを作製し、パーキンエルマー社製Spectrum One赤外分光光度計を用い、ビニリデン基の特性吸収ピーク888cm−1を用いて定量分析し、炭素原子10000個当たりのビニリデン基の個数(個/104C)を求めた。
(2)分子量分布
東ソー(株)製HLC−8121GPC/HTに、カラムTSKgel GMHhr−H(20)HTを3本連結し、カラム温度140℃、溶剤1,2,4−トリクロロベンゼン、サンプル濃度1.0mL/1mL、注入量0.3mLの条件で測定を行い、直鎖ポリエチレンに換算した数平均分子量(Mn)と重量平均分子量(Mw)から分散度Qを算出した。
(3)密度
JIS K6922−1(1997年)に準拠して測定した。
(4)メルトフローレート(MFR)
JIS K6922−1に準拠して測定した。
(5)ネックイン
ポリエチレン組成物を90mm径のスクリューを有する押出ラミネータ(ムサシノキカイ製)の押出機へ供給し、340℃の温度で開口巾600mmのTダイより押出し、基材の引取速度を200m/分として、坪量50g/m2のクラフト紙基材上に押出ラミネート用樹脂組成物が10μmの厚さになるように押出ラミネートした際の、Tダイ開口巾とポリエチレン組成物のコート巾との差を測定しネックイン(NI)とした。
(6)ドローダウン
ポリエチレン組成物を90mm径のスクリューを有する押出ラミネータ(ムサシノキカイ製)の押出機へ供給し、340℃の温度で開口巾600mmのTダイより押出し、スクリュー回転数を10回転として基材の引取速度を徐々に上げていったとき、ポリエチレン組成物の溶融膜が破断した際の最大の引取速度をドローダウンとした。
(7)溶融張力(MS)
設定温度23℃の恒温室内で、バレル直径9.55mmの毛管粘度計(東洋精機製作所、製品名:キャピログラフ)を用いて、長さ8mm、直径2.095φ、流入角90℃のフラットダイを使用し、温度190℃で、樹脂を18g充填し、ピストン降下速度10mm/分、引取速度0.5mで引取った際に必要な張力を溶融張力とした。
[ベッセルLDPE(B−1)の製造]
ベッセル型反応器に往復型高圧圧縮機で圧縮したエチレン22.1kg/hを温度33℃で圧入し、重合開始剤としてt−ブチルパーオキサイド17.5g/hを添加し、圧力164MPa、反応器上部の温度250℃、反応器下部の温度271℃で連続的に重合して密度は918.0kg/m3、ビニリデン基量1.21個/104C、Q10.5、MFR4.0g/10分、MS89mNのベッセルLDPE(B−1)を得た。
[ベッセルLDPE(B−2)の製造]
ベッセル型反応器に往復型高圧圧縮機で圧縮したエチレン22.8kg/hを温度35℃で圧入し、重合開始剤としてt−ブチルパーオキサイド13.8g/hを添加し、圧力180MPa、反応器上部の温度257℃、反応器下部の温度277℃で連続的に重合して密度918.3kg/m3、ビニリデン基量1.52個/104C、Q10.5、MFR2.8g/10分、MS113mNのベッセルLDPE(B−2)を得た。
[ベッセルLDPE(B−3)の製造]
ベッセル型反応器に往復型高圧圧縮機で圧縮したエチレン21.1kg/hを温度33℃で圧入し、重合開始剤としてt−ブチルパーオキサイド13.6g/hを添加し、圧力180MPa、反応器上部の温度257℃、反応器下部の温度278℃で連続的に重合して密度917.9kg/m3、ビニリデン基量1.63個/104C、Q10.7、MFR4.8g/10分、MS77mNのベッセルLDPE(B−3)を得た。
[ベッセルLDPE(B−4)の製造]
ベッセル型反応器に往復型高圧圧縮機で圧縮したエチレン23.4kg/hを温度33℃で圧入し、重合開始剤としてt−ブチルパーオキサイド7.3g/hを添加し、圧力185MPa、反応器上部の温度262℃、反応器下部の温度265℃で連続的に重合して密度918.3kg/m3、ビニリデン基量1.50個/104C、Q8.3、MFR11.0g/10分、MS47mNのベッセルLDPE(B−4)を得た。
[ベッセルLDPE(B−5)の製造]
ベッセル型反応器に往復型高圧圧縮機で圧縮したエチレン20.1kg/hを温度36℃で圧入し、重合開始剤としてt−ブチルパーオキサイド8.4g/hを添加し、圧力162MPa、反応器上部の温度231℃、反応器下部の温度247℃で連続的に重合して密度924.6kg/m3、ビニリデン基量0.70個/104C、Q7.6、MFR3.8g/10分、MS29mNのベッセルLDPE(B−5)を得た。
[ベッセルLDPE(B−6)の製造]
ベッセル型反応器に往復型高圧圧縮機で圧縮したエチレン24.0kg/hを温度29℃で圧入し、重合開始剤としてt−ブチルパーオキサイド10.9g/hを添加し、圧力183MPa、反応器上部の温度256℃、反応器下部の温度264℃で連続的に重合して密度919.2kg/m3、ビニリデン基量1.10個/104C、Q9.8、MFR1.7g/10分、MS132mNのベッセルLDPE(B−6)を得た。
ポリエチレンとしてチューブラーLDPE(A−1)(東ソー(株)製 商品名ペトロセン173K、密度924.2kg/m3、MFR0.3g/10分)100重量部に対し、合成例1でベッセルLDPE(B−1)25重量部を配合し、回転式タンブラーでドライブレンドしたものを、評価方法に示した方法でラミネート成形してネックイン、及びドローダウンを計測した。評価結果を表1に示す。
ベッセルLDPEとして合成例1で製造した高圧法低密度ポリエチレンとして(B−2)を配合した以外は、実施例1と同様の方法でポリエチレン組成物を得た後、得られた組成物を実施例1と同様にラミネート成形して成形性を評価した。評価結果を表1に示す。
ベッセルLDPEとして、合成例1で製造した(B−3)を配合した以外は、実施例1と同様の方法でポリエチレン組成物を得た後、得られた組成物を実施例1と同様にラミネート成形して成形性を評価した。評価結果を表1に示す。
ポリエチレンとしてチューブラーLDPE(A−2)(東ソー(株)製 商品名ペトロセン175K、密度922.5kg/m3、MFR0.7g/10分)を用いた以外は実施例1と同様の方法で、ラミネート成形評価を行った。その結果を表1に示す。
ポリエチレンとしてチューブラー法で製造された高圧法低密度ポリエチレン、(A−1)、(A−2)、及び(A−3)と、合成例1〜3で製造したベッセルLDPE(B−1)、(B−2)、及び(B−3)を表1に示した配合比率でドライブレンドしたものを、評価方法に示した方法でラミネート成形してネックイン、及びドローダウンを計測した。評価結果を表1に示す。
チューブラーLDPE(A−1)(東ソー(株)製 商品名ペトロセン 173K、密度924.2kg/m3、MFR0.3g/10分)100重量部に対し、合成例4で製造したベッセルLDPE(B−4)25重量部を配合し、回転式タンブラーでドライブレンドしたものを、評価方法に示した方法でラミネート成形してネックイン、及びドローダウンを計測した結果、実施例1〜8に対し、ネックインが大きく、実用的なネックインのレベルには無かった。評価結果を表1に示す。
ベッセルLDPEとして(B−4)、(B−5)、及び(B−6)を用い、チューブラーLDPEとして(A−1)、(A−2)、及び(A−3)を用いて、比較例1と同様の手法で得られた各種組成物をラミネート成形してネックイン、及びドローダウンを計測した結果を表1に示す。実施例1〜8に対し、何れもネックインが大きく、実用的なネックインのレベルには無かった。
Claims (2)
- 重量平均分子量Mwと数平均分子量Mnにより定義される分子量分布Mw/Mnが3以上7未満の高圧法低密度ポリエチレン(A)100重量部に対し、ビニリデン基量(Vd)が1.2個/104C以上2.1個/104C以下であり、メルトフローレート(MFR)(測定条件:190℃、2.16kg荷重)が0.1g/10分以上6.0g/10分以下であり、分子量分布Mw/Mnが7以上12未満である高圧法低密度ポリエチレン(B)を1〜100重量部含むことを特徴とするポリエチレン組成物。
- 高圧法低密度ポリエチレン(B)の溶融張力(測定条件:温度190℃、引取速度0.5m/分)が50mN以上200mN以下であることを特徴とする請求項1に記載のポリエチレン組成物。
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