JP6326672B2 - 中空軸の熱処理方法、中空軸の熱処理装置及びネジ軸の製造方法 - Google Patents
中空軸の熱処理方法、中空軸の熱処理装置及びネジ軸の製造方法 Download PDFInfo
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Description
前記中空軸(12)を、該中空軸(12)の外周側に配置した誘導加熱コイル(5)及び冷却ジャケット(6)に対して相対的に上下方向に移動すると共に、前記中空軸を前記誘導加熱コイル及び冷却ジャケットに対して相対的に回転し、
前記冷却液が前記中空孔(12a)の周壁面に接触して全周壁面に沿って流れるように、前記冷却液を前記中空孔に供給すると共に、前記中空孔の下端から、前記突尖部(13)の外側に開放する排出部に直接排出し、前記冷却液が前記中空孔(12a)に実質的に溜ることのない状態で、前記中空軸(12)を外周面から高周波焼入れする、
ことを特徴とする中空軸の熱処理方法にある。
前記中空軸(12)の上端を支持する上端支持治具(3)と、
前記下端支持治具(2)及び上端支持治具(3)で縦位置に支持された前記中空軸(12)の外周面を囲むように配置される誘導加熱コイル(5)及び冷却ジャケット(6)と、
前記中空軸(12)を前記誘導加熱コイル(5)及び冷却ジャケット(6)に対して上下方向に相対移動する移動手段(9)と、
前記中空軸(12)を前記誘導加熱コイル(5)及び冷却ジャケット(6)に対して相対的に回転する回転手段(M1)と、を備え、
前記下端支持治具(2)は、前記中空軸の中空孔(12a)に嵌入して該中空軸を同芯状に支持する突尖部(13)と、前記突尖部の頂部から該突尖部の外側に開放された開放部分からなり、前記中空孔を流下した冷却液を該中空孔(12a)から前記突尖部(13)の外側に直接排出する排出部(14)と、を有し、
前記上端支持治具(3)は、前記中空軸の中空孔(12a)に嵌入して該中空軸を同芯状に支持する突尖部(15)と、配管からの冷却液を前記突尖部に導く導孔(17)と、該導孔の先端に配置され、該導孔からの冷却液を前記中空孔(12a)の周壁面に向けて偏向する放出口(19)と、を有する、
ことを特徴とする中空軸の熱処理装置にある。
前記上端支持治具(3)の前記放出口(19)は、前記導孔(17)からの冷却液がシャワー状に拡散するラッパ形状からなる。
前記中空軸は、表面から所定深さのマルテンサイト組織からなる焼入れ硬化層(35)と、前記中空軸の中空孔(33)の周壁面から所定厚さの該中空軸の素材組織からなる未硬化層(36)と、を有し、
前記焼入れ硬化層(35)にネジ溝(34)が形成されてなる、
ことを特徴とするネジ軸の製造方法にある。
上端支持治具3及び下端支持治具2を除いて、図1に示す熱処理装置を用いて高周波焼入れを行った。上端支持治具及び下端支持治具は、共に特許文献1と同様に、センタとなる突尖部の先端部に開口する円筒状の導水孔を有するものを用いた。具体的には、下端支持治具(2)が、図2において排出部(14)を有さない形状、即ちハーフカットされない円錐状の突尖部(13)と突尖部の頂部(P1)に開口する円形の排出孔(23)を有するものを用い、上端支持治具(3)が、図4において、ラッパ状の放出口(19)を有さない形状、即ち導水管(17,17a)が突尖部(15)の頂部(P2)に開口するものを用いた。
図1,図2及び図4に示す熱処理装置を用いて、上端支持治具3のラッパ状の放出口19から中空孔12aに飛散するように注水し、ハーフセンタからなる突尖部13の排出部14から中空孔12aの冷却水を排出して、焼入れを行った。中空軸は、比較例と同様に、材質SUJ2、外径φ6、孔径φ2、長さ170[mm]の中空軸を、比較例と同様な条件で高周波焼入れした。ただし、電圧は、9.5[KV]とし、下端突尖部13の排出部14により排水能力が高くなったので、通水圧力が0.15[Mpa]から0.22[Mpa]に上げることが可能になった。
2 下端支持治具
3 上端支持治具
5 誘導加熱コイル
6 冷却ジャケット
7 焼入れユニット
9 移動手段(移動装置)
12 中空軸
12a 中空孔
13,13’ 突尖部
14,14’ 排出部(ハーフセンタ、凹凸形状)
15,15’,15” 突尖部
19,19’,19” 放出口
23 連通孔
32 ネジ軸
34 ネジ溝
35 焼入れ硬化層
36 未硬化層
M1 回転手段(駆動モータ)
Claims (6)
- 中空孔の両端に突尖部を嵌入して中空軸を縦置きに支持し、前記中空孔に冷却液を上方から下方に向けて流下しつつ、
前記中空軸を、該中空軸の外周側に配置した誘導加熱コイル及び冷却ジャケットに対して相対的に上下方向に移動すると共に、前記中空軸を前記誘導加熱コイル及び冷却ジャケットに対して相対的に回転し、
前記冷却液が前記中空孔の周壁面に接触して全周壁面に沿って流れるように、前記冷却液を前記中空孔に供給すると共に、前記中空孔の下端から、前記突尖部の外側に開放する排出部に直接排出し、前記冷却液が前記中空孔に実質的に溜ることのない状態で、前記中空軸を外周面から高周波焼入れする、
ことを特徴とする中空軸の熱処理方法。 - 前記誘導加熱コイル及び冷却ジャケットに対して前記中空軸を相対的に下端から上方に向けて、該中空軸の全長に亘って移動してなる、
請求項1記載の中空軸の熱処理方法。 - 中空孔を有する中空軸の下端を支持する下端支持治具と、
前記中空軸の上端を支持する上端支持治具と、
前記下端支持治具及び上端支持治具で縦位置に支持された前記中空軸の外周面を囲むように配置される誘導加熱コイル及び冷却ジャケットと、
前記中空軸を前記誘導加熱コイル及び冷却ジャケットに対して上下方向に相対移動する移動手段と、
前記中空軸を前記誘導加熱コイル及び冷却ジャケットに対して相対的に回転する回転手段と、を備え、
前記下端支持治具は、前記中空軸の中空孔に嵌入して該中空軸を同芯状に支持する突尖部と、前記突尖部の頂部から該突尖部の外側に開放された開放部分からなり、前記中空孔を流下した冷却液を該中空孔から前記突尖部の外側に直接排出する排出部と、を有し、
前記上端支持治具は、前記中空軸の中空孔に嵌入して該中空軸を同芯状に支持する突尖部と、配管からの冷却液を前記突尖部に導く導孔と、該導孔の先端に配置され、該導孔からの冷却液を前記中空孔の周壁面に向けて偏向する放出口と、を有する、
ことを特徴とする中空軸の熱処理装置。 - 前記下端支持治具の前記排出部は、前記中空孔に連通する連通孔を横切るようにして、前記突尖部を軸線に平行な面にてカットしたハーフセンタからなり、
前記上端支持治具の前記放出口は、前記導孔からの冷却液がシャワー状に拡散するラッパ形状からなる、
請求項3記載の中空軸の熱処理装置。 - 中空孔の両端に突尖部を嵌入して中空軸を縦置きに支持し、前記中空孔に冷却液を上方から下方に向けて流下しつつ、
前記中空軸を、該中空軸の外周側に配置した誘導加熱コイル及び冷却ジャケットに対して相対的に上下方向に移動すると共に、前記中空軸を前記誘導加熱コイル及び冷却ジャケットに対して相対的に回転し、
前記冷却液が前記中空孔の周壁面に接触して全周壁面に沿って流れるように、前記冷却液を前記中空孔に供給すると共に、前記中空孔の下端から、前記突尖部の外側に開放する排出部に直接排出し、前記冷却液が前記中空孔に実質的に溜ることのない状態で、前記中空軸を外周面から高周波焼入れし、
前記焼入れされた中空軸は、表面から所定深さのマルテンサイト組織からなる焼入れ硬化層と、前記中空軸の中空孔の周壁面から所定厚さの該中空軸の素材組織からなる未硬化層と、を有し、
前記焼入れ硬化層にネジ溝を形成して、ネジ軸を形成する、
ことを特徴とするネジ軸の製造方法。 - 前記未硬化層の所定厚さは、前記中空軸の肉厚の20[%]以上である、
請求項5記載のネジ軸の製造方法。
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