JP6326211B2 - 胃瘻用補助チューブおよび胃瘻カテーテル交換補助用キット - Google Patents

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Description

本発明は、胃瘻に留置された胃瘻カテーテルを交換する際に上記胃瘻に胃瘻用シースを挿置するために用いられる胃瘻用補助チューブおよび胃瘻カテーテル交換補助用キットに関する。
従来、腹壁と胃壁とが貫通されて形成された瘻孔(以下、「胃瘻」ともいう)内に留置されて、栄養液または薬液を対外から胃内へ導入するための胃瘻カテーテルが知られている。また胃瘻カテーテルは、胃の内容物を採取するためにも使用され得る。
胃瘻カテーテルを初めて患部に留置する際には、まず患部に胃瘻形成用の小さな貫通孔が形成されてガイドワイヤが挿入される。そして上記貫通孔を拡張するために、先端が鋭頭のダイレータが用意される。当該ダイレータに胃瘻用シースを装着し、胃瘻用シースとともにダイレータを貫通孔に挿入して胃瘻を形成する。挿入されたダイレータは胃瘻から抜去され、胃瘻用シースが胃瘻に挿置される。上記胃瘻用シースにより胃瘻カテーテルの挿入孔(胃瘻)の径が確保されるため、容易に胃瘻カテーテルを挿入することができる。その後に胃瘻用シースが抜去され、胃瘻カテーテルが胃瘻に留置される(例えば特許文献1)。胃瘻カテーテルの先端には、カテーテルが胃瘻から抜け落ちることを防止する留置部がカテーテルチューブよりも大径に形成されている。
胃瘻に留置された胃瘻カテーテルは、通常、一定期間が経過すると新しい物に交換される。交換時には、胃瘻カテーテルを抜去した状態でも、有意に開口する胃瘻が患部に確立されていることが一般的である。
したがって、胃瘻カテーテル交換時には、まず古い胃瘻カテーテルを利用してガイドワイヤを挿入し、次いで上記ガイドワイヤに沿って古い胃瘻カテーテルを除去する。あるいは、まず古い胃瘻カテーテルを抜去した後に内視鏡等で位置を胃の位置を確認しながらガイドワイヤを既存の胃瘻に挿入してもよい。そして、上記ガイドワイヤによって進行方向を確認しつつ、胃瘻に直接に新しい胃瘻カテーテルを挿入する方法が汎用されている。上記方法では、胃瘻カテーテルを、留置部を伸長させて縮径させた状態で胃瘻に挿入する。
特開2009−72344号公報
上述のとおり、既存の胃瘻に直接に交換用の胃瘻カテーテルを挿入することは施術時間を短くし、患部への負担を軽減するという利点を有する。
しかし開口が確立された既存の胃瘻の径は、縮径させた留置部の径よりも小さいことが一般的である。したがって胃瘻カテーテルの交換時において、胃瘻カテーテルを胃瘻に直接に挿入すると、患部に抵抗がかかり誤挿入や患部に傷がつくなどの虞があった。誤挿入が発生すれば、挿入した胃瘻カテーテルを一旦胃瘻から抜いて、再度挿入しなければならず、施術時間が大幅に増大する。
即ち、胃瘻カテーテルの交換において、誤挿入や患部における傷の発生などを防止し、かつ、速やかに施術を行い、もって患部への負担を軽減することが望まれる。
本発明は胃瘻カテーテルの交換時において上述のような課題があることを認識し、これに鑑みてなされたものである。即ち、本発明は、既存の胃瘻において胃瘻カテーテルを交換する際に、患部への負担を軽減可能とするための胃瘻用補助チューブおよび胃瘻カテーテル交換補助用キットを提供する。
本発明の胃瘻用補助チューブは、チューブ本体と、上記チューブ本体に形成されガイドワイヤを挿通させるためのガイドワイヤルーメンと、上記ガイドワイヤルーメンの開口部である近位開口および遠位開口と、を有し、上記チューブ本体の壁部を肉厚方向に切り込んで形成された切り込み部が、上記チューブ本体の壁部に上記近位開口から上記遠位開口まで連続的または断続的に設けられており、上記ガイドワイヤルーメンは、上記チューブ本体の遠位端から近位端までを連通する孔と、該孔の上記近位端側に充填剤が充填された充填部と、によって形成されており、上記近位開口は、上記充填部の遠位側の端面である傾斜端面に連続して形成されて同一の球面状の三次元曲面を上記傾斜端面と共有する開口面を有して、上記充填部よりも遠位側に形成されており、胃瘻に留置された胃瘻カテーテルを交換する際に上記胃瘻に胃瘻用シースを挿置するために用いられることを特徴とする。
また本発明の胃瘻カテーテル交換補助用キットは、胃瘻に留置された胃瘻カテーテルを交換する際に上記胃瘻に胃瘻用シースを挿置するための胃瘻用補助チューブと、他の胃瘻カテーテルが挿入される円筒状のシース本体を有する上記胃瘻用シースと、を含むことを特徴とする。
本発明の胃瘻用補助チューブまたは本発明の胃瘻カテーテル交換補助用キットによれば、既存の胃瘻に胃瘻用シースを挿置する。これによって、交換用の胃瘻カテーテルが胃瘻用シース内を通って胃瘻に挿入されるため、胃瘻カテーテルを既存の胃瘻に直接に挿入する場合に比べて、誤挿入や患部への傷の発生を防止することができる。
しかも本発明の胃瘻用補助チューブは、ガイドワイヤを連通させるためのガイドワイヤルーメンを有している。上記胃瘻用補助チューブには、上記ガイドワイヤルーメンの近位開口から遠位開口まで切り込み部が設けられている。したがって、ガイドワイヤルーメンに連通させたガイドワイヤを、切り込み部を介して胃瘻用補助チューブから離脱させることができる。かかる構成は、胃瘻カテーテルの交換操作の迅速性に貢献する。
以上のとおり、本発明は、胃瘻に留置された胃瘻カテーテルを交換する際に、胃瘻カテーテルの誤挿入や患部における傷の発生などを防止し、かつ、速やかに施術を行い、もって患部への負担を軽減することが可能である。
胃瘻用シース、および本発明の第一実施形態にかかる胃瘻用補助チューブの一例を示す平面図である。 図1に示す胃瘻用補助チューブのX−X断面図である。 図3Aは、図1に示す胃瘻用補助チューブのY−Y断面図であり、図3Bは、図1に示す胃瘻用補助チューブのZ−Z断面図である。 胃瘻用シースに第一実施形態にかかる胃瘻用補助チューブを挿入した状態を示す斜視図である。 図5aから図5eは、本発明の第一実施形態にかかる胃瘻用補助チューブを用いて、胃瘻カテーテルを交換する工程の一例を示す説明図である。 本発明の胃瘻カテーテル交換補助用キットに用いられる第一実施形態の胃瘻用補助チューブの使用状態を示す説明図である。
以下、本発明の第一実施形態について、図面を用いて説明する。すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明は適宜に省略する。
なお、本実施の形態では図示するように前後左右上下の方向を規定して説明する場合がある。しかし、これは構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定するものであり、本発明を実施する製品の製造時や使用時の方向を限定するものではない。
本発明の胃瘻用補助チューブの各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
本発明は、胃瘻カテーテルを交換する際に使用可能な胃瘻用補助チューブを新規に提案するものである。本発明は、既に胃瘻が形成された患部において、胃瘻を交換する際に、当該患部の負担を軽減させることを趣旨とする。
本発明において、胃瘻とは、腹壁と胃壁とを貫通する孔であって、胃瘻カテーテルを留置可能な孔を意味する。また本発明において胃瘻カテーテルとは、胃瘻に留置可能な中空の管のことを意味する。
<第一実施形態>
図1は、本発明の第一実施形態にかかる胃瘻用補助チューブ100の一例を示す平面図である。また図1には、胃瘻用補助チューブ100とともに使用可能な胃瘻用シース200の一例を示す平面図を併記している。
図2は、図1に示す胃瘻用補助チューブ100のX−X断面図である。
図3Aは、図1に示す胃瘻用補助チューブのY−Y断面図であり、図3Bは、図1に示す胃瘻用補助チューブのZ−Z断面図である。
はじめに、図1から図3を用いて、本実施形態の胃瘻用補助チューブ100の概要について説明する。
胃瘻用補助チューブ100は、胃瘻150(図5参照)に留置された胃瘻カテーテルを取り外し、他の胃瘻カテーテル410(図5参照)に交換する際に、胃瘻150に胃瘻用シース200を挿置するために用いられる補助チューブである。
胃瘻用補助チューブ100は、チューブ本体10と、チューブ本体10に形成されガイドワイヤ160(図5参照)を挿通させるためのガイドワイヤルーメン11と、ガイドワイヤルーメン11の開口部である近位開口12および遠位開口13と、を有している。
チューブ本体10の壁部15を肉厚方向に切り込んで形成された切り込み部14が、チューブ本体10の壁部15に近位開口12から遠位開口13まで連続的または断続的に設けられている。
本実施形態の胃瘻用補助チューブ100は、胃瘻用シース200を既存の胃瘻150に挿置することができる。胃瘻用シース200が胃瘻150に挿置されることにより、交換用の胃瘻カテーテル410を胃瘻150に挿入する際に、患部への負担を軽減することができる。
しかも、胃瘻用補助チューブ100は、ガイドワイヤ160を挿通可能なガイドワイヤルーメン11を有している。ガイドワイヤルーメン11の近位開口12と遠位開口13との間には、これらを連係する切り込み部14が設けられている。したがって、施術者は、ガイドワイヤ160が挿通された状態の胃瘻用補助チューブ100を胃瘻150から抜去したとき、切り込み部14を介して、胃瘻用補助チューブ100からガイドワイヤ160を離脱させることができる。
ガイドワイヤ160は一般的に1m前後の長さを有する。したがってガイドワイヤ160の基端側の自由端まで胃瘻用補助チューブ100を移動させて、ガイドワイヤ160をガイドワイヤルーメン11から抜き取る作業は、手間であり、また患部に負担をかける虞がある。ところが、本発明の胃瘻用補助チューブ100であれば、施術者は、胃瘻150から胃瘻用補助チューブ100を胃瘻150の近傍で操作し、前述のとおりガイドワイヤルーメン11をチューブ本体10から抜き取ることができる。そのため、操作の迅速性が向上し、もって患部への負担を軽減することができる。
胃瘻用補助チューブ100は、胃瘻用シース200の管内に挿入可能なチューブ本体10を有する。チューブ本体10は、壁部15および内部にガイドワイヤルーメン11を有する軟性かつ長尺のチューブである。チューブ本体10は、例えば、適度な剛性をもった材料であれば特に限定はされないが、例えば、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、シリコンゴムなどのゴム材料、塩化ビニル樹脂などを用いて構成することができる。一方、シース本体51を構成する部材は滑り性の良い材質であれば特に限定されないが、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体などを用いて構成することができる。
チューブ本体10は、外部とガイドワイヤルーメン11とを貫通する開口部である、近位開口12および遠位開口13を有する。ここで近位開口12とは、チューブ本体10の近位端部に設けられた開口部を意味し、遠位開口13とは、チューブ本体10の遠位端部に設けられた開口部を意味する。
本発明の説明においてチューブ本体10の近位端部とは、チューブ本体10の近位端を含む所定の長さ領域をいう。同様に、チューブ本体10の遠位端部とは、チューブ本体10の遠位端を含む所定の長さ領域をいう。
また、本実施形態に含まれるチューブ本体10以外の長尺状の部材においても適宜、近位端部、遠位端部、近位端、遠位端なる用語を用いる場合がある。その場合にも、近位端部とは、対応する近位端を含む所定の長さ領域をいい、遠位端部とは、対応する遠位端を含む所定の長さ領域をいう。
胃瘻用シース200は、胃瘻150に挿入され得る長尺の管状体である。胃瘻用シース200は、シース本体51、挿入口52を有し、シース本体51の先端55まで連通する孔を内部に有している。上記孔を通じて、シース本体51の内部に気体または液体が流通可能である。シース本体51は、逆止弁53と、先端55とは反対側の端部領域に施術者が把持可能な把持部54と、逆止弁53を有する。逆止弁53は、例えば、胃瘻用シース200が胃瘻150に挿置された際、胃153(図5a参照)からの液体等の逆流物がシース本体51を通じて外部に噴出することを低減または防止することができる。また胃153(図5a参照)からの気体がシース本体51を通じて外部に漏れ出ることを低減可能である。
またシース本体51には、遠位端部から近位端部に亘って引き裂き可能な切り溝(図示せず)が形成されている。上記切り溝は、シース本体51の内部に胃瘻カテーテル410を圧入する際、破断することが予定される。
ここで、胃瘻用シース200を単体で既存の胃瘻150に挿入しようとした場合に、逆止弁53の存在により、シース本体51にガイドワイヤ160を挿通させ難いという問題があった。これに対し、シース本体51にチューブ本体10を挿入することにより、逆止弁53は開口するため、この状態で、シース本体51とともにチューブ本体10を胃瘻150に挿入することにより、上記問題が解決される。
本実施形態において、チューブ本体10の遠位端は、鈍頭形状となるよう構成されている。より具体的には、当該遠位端が平坦面42として構成されている。平坦面42は、わずかに前方に丸みを帯びていてもよい。
ここで遠位端が鈍頭形状とは、遠位端が鋭頭でないことを意味し、丸みを帯びた遠位端、平坦な遠位端を含む。本実施形態の胃瘻用補助チューブ100の遠位端は、胃瘻150の形成時に用いられる瘻孔を拡大するダイレータの遠位端と比較して曲率半径が大きい。
チューブ本体10の遠位端が鈍頭であることにより、チューブ本体10を胃瘻150に挿入する際に、患部を傷つけることを防止可能である。特に、既存の胃瘻150にチューブ本体10を挿入する際、胃瘻形成時と比較して挿入の抵抗が小さいため、胃の後壁154(図5参照)に遠位端が到達し易い。したがって、上記遠位端を鈍頭とすることは患部への傷つけ防止という観点で望ましい。
また、本実施形態においてチューブ本体10の遠位端部は、遠位端に向かって先細となるよう傾斜部27が形成されている。
傾斜部27は、基端43からチューブ本体10の遠位端に向けて、チューブ本体10の中心軸に沿って壁面を傾斜させて構成される傾斜面である。傾斜部27が形成されたことにより、チューブ本体10の遠位端部は、遠位端に向かって、片側テーパー状となっている。
また、図1および図2に示されるように、チューブ本体10の壁部15の外表面のうち、傾斜部27の基端43または基端43よりも近位端部寄りの位置に、胃瘻用シース200の先端55の端面が係合可能な凹溝44が周方向に設けられている。
本実施形態によれば、シース本体51にチューブ本体10が挿入されて、胃瘻用補助チューブ100に胃瘻用シース200が取り付けられたとき、シース本体51の先端55の端面を凹溝44に係合させることが可能である。これによって、シース本体51とともにチューブ本体10を胃瘻150に挿入する際に、先端55の端面が胃瘻150に対して物理的障害になることを回避可能である。その結果、チューブ本体10の挿入作業がスムーズになり、患部への負担が軽減する。
次に、本実施形態におけるガイドワイヤルーメン11の詳細について説明する。ガイドワイヤルーメン11の説明には、図1に加え、適宜図2、図3が参照される。
本実施形態において、ガイドワイヤルーメン11は、チューブ本体10の内部に形成されている。ガイドワイヤルーメン11は、ガイドワイヤ160を挿通するための孔であり両端に、近位開口12および遠位開口13を有する。
尚、一般的に、ガイドワイヤ160は、図示省略される古い胃瘻カテーテルを利用して胃瘻150に挿入され、その後に、古い胃瘻カテーテルが抜去される。したがって、胃瘻用補助チューブ100を胃瘻150に挿入する際には、既に胃瘻150には、ガイドワイヤ160が挿入された状態であることが一般的である。
本実施形態において、近位開口12は、チューブ本体10の壁部15の側方に設けられている。
これにより、近位開口12をチューブ本体10の近位端に設ける場合に比べて、切り込み部14の距離を小さくすることができる。したがって、施術者が、ガイドワイヤルーメン11に挿通されたガイドワイヤ160を切り込み部14を介して離脱させるときに、離脱作業がより容易である。
また、近位開口12を壁部15の側方に設けることによって、近位開口12から外方向へ伸長するガイドワイヤ160の長手方向を、チューブ本体10の長手方向とは異ならしめることができる。これによって、近位側で胃瘻用補助チューブ100を操作する施術者に対し、ガイドワイヤ160が邪魔になることを回避することができる。したがって胃瘻用補助チューブ100の操作性が向上する。
一方、本実施形態において、遠位開口13は、チューブ本体10の遠位端に設けられている。ガイドワイヤ160の近位端を遠位開口13に挿入し、続いてガイドワイヤルーメン11の内部に侵入させることができる。これにより、胃瘻150からチューブ本体10の遠位開口13にかけてガイドワイヤ160の長手方向を、不要に屈曲させることを回避することが可能である。
ただし上述の説明は、本実施形態にかかる胃瘻用補助チューブ100の使用において、ガイドワイヤ160を近位開口12から挿入して、遠位開口13において取り出す態様を排除するものではない。
ガイドワイヤルーメン11の形成方法は特に限定されないが、たとえば、チューブ本体10の遠位端から近位端までを連通する孔を形成することができる。そして当該孔に近位端側から所定の位置まで充填剤を充填して充填部101(図2参照)を形成する。上記充填剤を構成する材料は特には限定されない。たとえば、上記充填剤は、接着剤など樹脂系材料、または接着性が無いか、もしくは一般的な接着剤と比較すると接着性が小さい樹脂系材料であって、上記孔の内部で硬化して充填部101を構成可能な任意の樹脂系材料であってもよい。
その後に、所定の位置において壁部15に開口部を形成して上記孔と外部とを連通させ、近位開口12とすることができる。
近位開口12のより具体的な形成の例について説明する。チューブ本体10において充填部101が形成された後、二つの対向する椀状の切断歯を有する切断具(食切り)を用い、近位開口12の予定形成領域を両側から挟むようにして壁部15の所定箇所を除去する。このとき、充填部101の遠位端を含む遠位端部の同時に除去する。
上記除去によって、近位開口12が形成されるとともに、充填部101の遠位端に傾斜端面18が形成される(図2および図3参照)。近位開口12の開口面と傾斜端面18とは連続するとともに、略同一の略球面状の三次元曲面を共有する。ここで近位開口12の開口面と傾斜端面18とが連続するとは、両者が厳密に連続する面だけでなく、食切り時による若干のずれや段差を有する場合も含む。また、球面状とは、真円状だけでなく、楕円体状などの曲面を含む。充填部101の遠位端側の傾斜端面18は、略曲面状に形成される。このとき、傾斜端面18の法線方向は、チューブ本体10の遠位方向成分および近位開口12の外向きの開口方向成分を含む。
本実施形態では図2に示されるとおり、ガイドワイヤルーメン11の延長線上であって、近位開口12よりも近位端側に充填部101が設けられている。本実施形態における傾斜端面18は、近位開口12から臨む位置に形成されている。
充填部101の遠位端側には、傾斜端面18が設けられている。図2において図示省略するガイドワイヤ160の先端は、遠位開口13から挿入され近位端側に押し進められると、傾斜端面18に当接し、傾斜端面18に沿って、スムーズに近位開口12に方向づけられ、近位開口12から外側に表出する。
ただし、本発明における近位開口12の形成位置は上述に限定されず、たとえばチューブ本体10の近位端に設けてもよい。また、同様に、遠位開口13は、例えばチューブ本体10の遠位端部であって壁部15の側方に設けることもできる。
本実施形態において、近位開口12から遠位開口13までの略全長に亘って、連続的または断続的に切り込み部14が形成されている。連続的な切り込み部14とは、実質的に近位開口12から遠位開口13まで途切れることなく切り込まれた切り込み部分をいう。また断続的な切り込み部14とは、近位開口12から遠位開口13までの間において、互いに非連続に切り込まれた2以上の切り込み部分をいう。断続的な切り込み部14は、ミシン目状、点線状の切り込み部分を含む。
図1および図2では、チューブ本体10の長手方向に略平行な直線上に連続的に切り込まれた切り込み部14を示している。ただし、切り込み部14は直線上に形成されるものに限定されるものではない。切り込み部14は、チューブ本体10の長手方向に対し、曲線、折れ線、またはこれらの組み合わせのライン上に形成されてもよい。切り込み部14は、近位開口12と遠位開口13とを亘る任意のライン上に、連続的または断続的な切り込み部分が形成されてなる。
切り込み部14は、チューブ本体10の壁部15を肉厚方向に切り込んで形成される。ここで肉厚方向とは、壁部15の周面に対し垂直方向に限定されるものではなく、当該周面に対し、任意の方向を含む。
図2または図3に示されるとおり、本実施形態における切り込み部14は、外部からガイドワイヤルーメン11に至るまでチューブ本体10の壁部15を貫通している。
ただし本発明において、切り込み部14の態様は上述に限定されない。たとえば、壁部15において、外側からガイドワイヤルーメン11に向けて壁部15の途中まで切り込まれてなる切り込み部14、またはガイドワイヤルーメン11から外側に向けて壁部15の途中まで切り込まれてなる切り込み部14を含む。また、壁部15の途中まで切り込まれた部分および貫通した部分を組み合わせてなる切り込み部14であってもよい。
本実施形態において、ガイドワイヤルーメン11にガイドワイヤ160が挿通されているとき、ガイドワイヤルーメン11から露出するガイドワイヤ160の部分を指などでつまみ、切り込み部14側に引っ張ることができる。これにより、切り込み部14が外方向に開放し、その開口した切り込み部14からガイドワイヤ160を離脱させることができる。
ガイドワイヤ160の上記離脱において、切り込み部14の開放時の物理的抵抗をより小さくするという観点からは、切り込み部14は壁部15を貫通する態様であることが好ましい。ガイドワイヤ160がチューブ本体10から離脱する様子は、図6に示される。
壁部15を貫通する本実施形態の切り込み部14において、切り込み部14の深さ方向の端面16と端面16とが互いに当接している。端面16は、壁部15を切り込んで形成された切断面である。
端面16と端面16との当接の状態は、互いが略平滑な面で当接していてもよい。または、端面16と端面16とは、互いが係合または嵌合するように相補的な関係で当接していてもよい。
かかる態様によれば、ガイドワイヤルーメン11の内部に胃液や血液などの体液等が侵入してしまった場合でも、貫通する切り込み部14から、当該体液等が外部に漏れ出にくく好ましい。
ただし壁部15を貫通する本実施形態の切り込み部14の態様は上述に限定されない。例えば、本実施形態は、近位開口12から遠位開口13までの略全領域または一部領域において、対面する端面16と端面16との間に所定の距離が設けられている態様を含む。
本実施形態においてガイドワイヤルーメン11の断面形状は、特に限定されない。
たとえば、図3に示すとおり、本実施形態では、チューブ本体10の長手方向に対し垂直方向におけるガイドワイヤルーメン11の断面が、長軸21と短軸22とを含む形状となっていてもよい。このとき、図3Bに示されるとおり、長軸21を通ってチューブ本体10の長手方向に切断されたチューブ本体10の断面上に近位開口12が含まれることが好ましい。
本実施形態において、長軸21および短軸22を含む上記断面の形状は、代表的には楕円形状が挙げられるが、楕円以外の一方に長形の形状を広く含む。
かかる構成によれば、ガイドワイヤルーメン11を通過するガイドワイヤ160の先端(近位端)は、短軸22の領域に規制されて、長軸21の領域に案内されやすい。そのため、長軸21の伸長方向に近位開口12があると、ガイドワイヤ160の先端が近位開口12に導かれ易い。これによりガイドワイヤ160をガイドワイヤルーメン11に挿通させる挿通操作をスムーズに行うことができる。
また、ガイドワイヤルーメン11を挿通するガイドワイヤ160は、長軸21の長さ方向に湾曲の距離を稼ぐことができる。そのため、壁部15の側面に近位開口12が設けられている場合であっても、ガイドワイヤルーメン11から外部に向けて、近位開口12を通過するガイドワイヤ160の屈曲を緩やかにさせることが可能である。
次に、本実施形態にいて設けられる第二ルーメン31について説明する。第二ルーメン31は、図1において図示省略し、図2および図3において示す。
胃瘻用補助チューブ100は、チューブ本体10において、ガイドワイヤルーメン11とは異なるチューブ本体10に形成された第二ルーメン31を有する。チューブ本体10は、第二ルーメン31の開口部である、傾斜部27の壁部27Aまたは遠位端部の周面に設けられた第一開口32およびチューブ本体10の近位端部に設けられた第二開口33と、を有している。
第二ルーメン31が設けられることにより、胃瘻用補助チューブ100を胃瘻150に挿入した状態で、胃153の内容物を吸い上げ、または胃153に任意の薬液体をフィードすることができる。
また胃153の中に挿入されることが予定される第一開口32が、チューブ本体10の先端ではなく、傾斜部27の壁部27Aに設けられているため、第一開口32が胃153の壁に当接して遮蔽されることが防止される。
尚、本実施形態は第二ルーメン31としてガイドワイヤルーメン11とは異なる他のルーメンを一つ備える例を示した。しかし本実施形態は、第二ルーメン31として、ガイドワイヤルーメン11とは異なる二以上の他のルーメンを備えることを包含する。
また本実施形態における胃瘻用補助チューブ100は、第一開口32と連通する貫通孔320をさらに備えている(図2、図6参照)。
貫通孔320は、第一開口32と連通し、第一開口32の開口方向に直行して貫通する孔である。貫通孔320は、チューブ本体10の長尺方向に対して直行する方向において壁部15を貫通し、かつ、第一開口32および第二ルーメン31に連通する。貫通孔320は、両端が開口している。したがって、第二ルーメン31の遠位端部には、遠位開口13以外に3つの開口部が設けられている。このように、第二ルーメン31の遠位端部において、ガイドワイヤ160を挿通させるための開口を除き、2以上の開口部を設けることができる。上記2以上の開口は、いずれも第二ルーメン31に連通し、胃153の内部から液体等を採取可能な開口であってよい。上記2以上の開口部は、望ましくは開口方向が45°以上、より好ましくは60°以上、さらに好ましくは90°以上の差異を有しているとよい。いずれかの開口部が胃壁に密着して閉口した場合に、他の開口部が当該胃壁に密着せずに開口状態を維持可能とするためである。
貫通孔320を設けることにより、第二ルーメン31を介して胃153の内部から液体または気体を採取する際の採取口をより確実に確保することができる。即ち、仮に第一開口32が胃壁に密着して閉口した場合であっても、貫通孔320を通じて胃153の内部にある液体または気体を採取することができる。
図3に示すように、チューブ本体10の
長手方向に対し垂直方向に切断した断面におけるガイドワイヤルーメン11の面積は、上記断面における第二ルーメン31の面積よりも小さい。
即ち、本実施形態において設けられる第二ルーメン31は、ガイドワイヤルーメン11より太径であることが好ましい。たとえば、ガイドワイヤルーメン11は、ガイドワイヤ160が挿通可能な程度に細径に形成し、一方、第二ルーメン31は、チューブ本体10の強度を損なわない範囲において、液体や気体の流通量を多くするよう太径に形成することができる。
また第二ルーメンを設ける本実施形態において、第二開口33を開閉自在に閉止する蓋部41が設けられている(図1参照)。
本実施形態では、蓋部41を備える蓋基体41Aを、チューブ本体10の近位端側において嵌合させて装着している。蓋基体41Aは、内部において先端から基端まで連通する孔414を有している。蓋基体41Aは、チューブ本体10の近位端側に装着可能なキャップ体である。蓋基体41Aがチューブ本体10に装着されたとき、第二ルーメン31と孔414とが連続する。蓋基体41Aは、嵌合部412と、把持部413と、嵌合部412とは反対側の端部に設けられた蓋部41と、を有している。嵌合部412は、他の領域に比べて肉厚となっており、嵌合部412にチューブ本体10の近位端側がはめ込まれた際に、充分な強度が発揮され得る構造となっている。
尚、本実施形態の変形例として、蓋部41が、チューブ本体10の近位端部の適宜の位置に、チューブ本体10と一体的に設けられてもよい。
蓋部41を閉口することにより、第二ルーメン31を介して、胃153の中に注入された気体などが外部に漏れ出ることを防止することができる。また、胃瘻用補助チューブ100を介して胃153の内容物を採取し、または胃153に任意の液体や気体を注入する場合には、蓋部41を開口する。
次に、第二ルーメン31を備える本実施形態において、ガイドワイヤルーメン11と、第二ルーメン31と、切り込み部14との形成位置について説明する。
図2、図3に示されるとおり本実施形態では、切り込み部14は、ガイドワイヤルーメン11を挟んで、第二ルーメン31と反対側に設けられている。
かかる構成によって、ガイドワイヤルーメン11に挿通されたガイドワイヤ160が切り込み部14を介して、チューブ本体10から離脱させる操作が容易となる。
また特には、ガイドワイヤルーメン11の長軸上、またはその近傍であって、ガイドワイヤルーメン11を挟んで、第二ルーメン31と反対側に切り込み部14が設けられることが好ましい。上記近傍とは、たとえば、短軸22の端を通り長軸21に対し平行な二本の直線(図示せず)で示される範囲であってよい。
本実施形態において、チューブ本体10は、直筒形状である直筒部10Aと、遠位端を含む先端チップ10Bとを備えて構成することができる(図1、図2参照)。ここで直筒部10Aは完全に直筒である場合だけでなく、近位端あるいは、その中間の一部が直筒でない部分を含んでいてもよい。
直筒部10Aと先端チップ10Bとは、接合部310において接合されている。先端チップ10Bは、胃瘻用シース200が取り付けられたときに、胃瘻用シース200の遠位端よりも、チューブ本体10の遠位端寄りに設けられている。即ち、接合部310は、凹溝44よりもチューブ本体10の遠位端寄り存在する。
先端チップ10Bは、チューブ本体10の先端を構成し、遠位開口13、第一開口32を備える。ガイドワイヤルーメン11および遠位開口13は、直筒部10Aおよび先端チップ10Bにおいて連続して連通している。
接合部310は、胃瘻用補助チューブ100の操作において、直筒部10Aおよび先端チップ10Bが、離間しない程度に互いを接合する部分である。たとえば、接合部310を介して向い合う直筒部10Aおよび先端チップ10Bの端面において、一方の外径が他方の内径に嵌合するよう形成し、互いを嵌合させて物理的に接合することができる。このとき、嵌合領域に接着剤を付すなどして互いを化学的に接合してもよい。あるいは、直筒部10Aおよび先端チップ10Bの上記端面を互いにフラットに形成し、当該端面に接着剤を付して化学的に接合してもよい。
直筒部10Aおよび先端チップ10Bは、同一の材料で構成してもよいし、あるいは異なる材料で構成してもよい。また、直筒部10Aおよび先端チップ10Bは、樹脂硬度を同じくしてもよいし、異ならしめてもよい。例えば直筒部10Aの樹脂硬度は、先端チップ10Bの樹脂硬度よりも小さくすることができる。これによって胃瘻用補助チューブ100を胃瘻150に挿入する際に先端チップ10Bが適度な強度を確保するとともに、挿入したときに主として胃瘻150の内壁に当たる部分(即ち、直筒部10A)が適度な柔軟性を確保することが可能である。直筒部10Aよりも樹脂硬度の大きい10Bの当該硬度の程度は、胃瘻用補助チューブ100とともに使用が予定される胃瘻用シース200を構成する樹脂の樹脂硬度よりも小さい範囲であることが好ましい。尚、ここで述べる樹脂硬度は、後述するデュロメーター硬度を意味する。
チューブ本体10が、直筒部10Aおよび先端チップ10Bを用いて構成されることで、直筒部10Aの形成性を容易にすることが可能である。加えて、直筒部10Aよりも構造の複雑な先端チップ10Bを、これに適した方法(例えば射出形成など)で、別体として作成することができる。
ただし、上述は、チューブ本体10における直筒部分と先端部分とを一体的に構成する態様を本発明から除外するものではない。
上述にて第一実施形態を用いて説明する本発明の胃瘻用補助チューブは、任意の胃瘻用シースと組み合わせて用いることができる。たとえば、任意の用いられる胃瘻用シースのシース本体の内径と、本発明の胃瘻用補助チューブのチューブ本体の外径とが略同一であることは、好ましい組み合わせの例である。上記でいう略同一とは、シース本体にチューブ本体を挿入することができること、および、挿入した状態で互いの位置関係が自重程度ではずれないことを網羅する範囲であればよい。
<第二実施形態>
次に本発明の胃瘻カテーテル交換補助用キットの一例について、第二実施形態として説明する。
図1、4に示す胃瘻用シース200が、胃瘻用補助チューブ100に対する専用である場合には、胃瘻用補助チューブ100と胃瘻用シース200とを含み、これらを胃瘻カテーテル交換補助用キット300として理解することができる。
本実施形態における胃瘻カテーテル交換補助用キット300は、図1に示すように、胃瘻用シース200と胃瘻用補助チューブ100とが分離した状態にあってもよい。または、図4に示すように、胃瘻用シース200に胃瘻用補助チューブ100が挿入された状態であってもよい。
即ち、本発明の胃瘻カテーテル交換補助用キット300は、胃瘻用補助チューブ100と、胃瘻カテーテル410が挿入される円筒状のシース本体51を有する胃瘻用シース200と、を含む。胃瘻用補助チューブ100は、胃瘻150に留置された胃瘻カテーテルを取り外し、他の胃瘻カテーテル410に交換する際に胃瘻150に胃瘻用シース200を挿置するための胃瘻用補助チューブである。
胃瘻用補助チューブ100に対して専用の胃瘻用シース200を備える、本実施形態の胃瘻カテーテル交換補助用キット300は、取り扱性に優れる。
また後述するとおり、胃瘻用補助チューブ100と専用の胃瘻用シース200とに連関する特徴を適宜付加することができるため、利便性に優れる。
本実施形態における胃瘻カテーテル交換補助用キット300は、チューブ本体10が、シース本体51よりも軟質である。
胃瘻カテーテル交換補助用キット300は、既存の胃瘻150において胃瘻カテーテル410を交換する際に用いられる。シース本体51は、胃瘻150に挿入された胃瘻用補助チューブ100が抜去された後も、胃瘻150に留まり、新しい胃瘻カテーテル410を胃瘻150に挿入することを補助する。そのため、シース本体51は、適度な硬度を有することが好ましい。一方、チューブ本体10は、小さな体孔を拡張して胃瘻150を形成するほどの硬度を必要とするものではなく、既存の胃瘻150に挿入される際に患部や胃153の後壁154等を傷付けないよう軟質であることが好ましい。本実施形態において、チューブ本体10は、シース本体51よりも相対的に軟質である。
尚、シース本体51およびチューブ本体10を構成する望ましい部材は、第一実施形態において説明したものと同様であるため、ここでは説明を割愛する。
本実施形態でいう軟質とは、チューブ本体10およびシース本体51を構成する材料自体の軟質度合を意味する。軟質度合は、一般に知られる物性測定法に適宜倣って測定することにより対比することができる。たとえば、チューブ本体10およびシース本体51を構成する材料が樹脂系材料である場合には、それらの硬度は、デュロメーター硬度 JIS K 6253に準拠して測定することができる。尚、チューブ本体10が、異なる部材から構成される複数のパートから構成される場合には、シース本体51の硬度と比較されるチューブ本体10の硬度は、チューブ本体10の近位端を含むパートの硬度である。
チューブ本体10およびシース本体51の構成材料が異なる材料である場合、異なる材料同士の軟質度合が相対的に比較される。また、チューブ本体10およびシース本体51の構成材料が、主たる成分は同じであるが添加剤や製法の相違により軟質度合が異なる場合も同様に、構成材料同士の軟質度合が相対的に比較される。
尚、シース本体51およびチューブ本体10が、同種の部材により構成されてもよい。その場合にも、同種の部材であって、チューブ本体10が、シース本体51よりも軟質となるよう、部材の柔らかさを調整することができる。より具体的には、シース本体51およびチューブ本体10を同一の樹脂材料を主体として構成する場合に、シース本体51を構成する樹脂の架橋度を、チューブ本体10を構成する樹脂の架橋度よりも小さくする。これによって、シース本体51を相対的に軟質とすることができる。
本実施形態において、シース本体51の長手方向の長さsは、近位開口12におけるチューブ本体10の近位端側の外縁からチューブ本体10の遠位端までの距離t1よりも小さい(図4参照)。
本実施形態においてシース本体51とは、胃瘻用シース200の円筒形状の部分を意味する。シース本体51は、長手方向に対し垂直に切断した断面が円で示される領域を含む。
さらに、シース本体51の長手方向の長さsが、近位開口12におけるチューブ本体10の遠位端側の外縁からチューブ本体10の遠位端までの距離t2よりも小さいことがより好ましい(図4参照)。
かかる構成を備える本実施形態によれば、シース本体51にチューブ本体10を挿入した際に、近位開口12がシース本体51に覆われることなく露出させることができる。したがって、シース本体51を胃瘻用補助チューブ100に取り付けた状態で、チューブ本体10におけるガイドワイヤルーメン11にスムーズにガイドワイヤ160を挿通させることができる。
また本実施形態において、チューブ本体10の遠位端部には、チューブ本体10の長手方向の所定位置を示す目印45が設けられている。シース本体51の長手方向の長さsは、目印45から近位開口におけるチューブ本体10の近位端側の外縁までの距離u1よりも小さい(図4参照)。
さらにシース本体51の長手方向の長さsが、目印45から近位開口におけるチューブ本体10の遠位端側の外縁までの距離u2よりも小さいことがより好ましい。
かかる構成を備える本実施形態によれば、チューブ本体10に対するシース本体51の適切な位置を速やかに定めることができる。また目印45を目安として、チューブ本体10の適切な位置にシース本体51を装着したとき、近位開口12がシース本体51に覆われることなく露出させることができる。したがって、シース本体51を胃瘻用補助チューブ100取り付けた状態で、チューブ本体10におけるガイドワイヤルーメン11にスムーズにガイドワイヤ160を挿通させることができる。
目印45は、チューブ本体10の所定の位置が視認可能な印であればよい。したがって目印45は、チューブ本体の所定の位置に設けられた、物理的な形状による印、着色による印、またはこれらの組み合わせによる印を含む。例えば、凹溝44を目印45とすることもできる。また周方向に黒色を含む有色の印が目印45としてチューブ本体10に付されていてもよい。
以上に説明する第二実施形態において説明させる事項は、適宜、第一実施形態において説明される胃瘻用補助チューブ100に適用することができる。
(胃瘻カテーテルの交換方法)
以下に、本実施形態の胃瘻用補助チューブ100の使用方法を説明する。当該使用方法は、既存の胃瘻において胃瘻カテーテルを交換する方法(以下、「本方法」という場合がある)の例を用いて説明する。尚、後述において説明する胃瘻用シース200は、胃瘻用補助チューブ100とは別の準備されたもの、および胃瘻用シース200とともに胃瘻カテーテル交換補助用キット300を構成するもののいずれであってもよい。
本実施形態の胃瘻用補助チューブ100、または胃瘻カテーテル交換補助用キット300は、既存の胃瘻において胃瘻カテーテルを交換する新たな方法を提案する。即ち、胃瘻カテーテル410の交換作業において、既存の胃瘻150に患部に負担をかけずに胃瘻用シース200を挿置することを可能とする。胃瘻用シース200は、新たな胃瘻カテーテル410を、患部に負担をかけずに胃瘻150に留置することに貢献する。
つぎに、本方法を詳細に説明する。図5は、本方法の工程順の一例を説明する説明図である。図6は、本発明の胃瘻カテーテル交換補助用キット300に用いられる第一実施形態の胃瘻用補助チューブの使用状態を示す説明図である。尚、図5、6に示す腹壁151、胃壁152、胃153、後壁154、および胃瘻150は、患部およびその周囲を模式的に示すものであり、互いの縮尺率や当接状態などについては、実際の患部を限定するものではない。
図5aは、既存の胃瘻150にガイドワイヤ160が挿入された状態を示す。胃瘻150は、腹壁151およびこれに隣り合う胃壁152を貫通し、胃153と体外とを連通している。一定期間、図示省略する別体の胃瘻カテーテルが胃瘻150に留置されたことにより、当該別体の胃瘻カテーテルが取り外された状態でも、有意に開口状態が維持されている。ガイドワイヤ160は、その先端領域が胃の後壁154に当たり、撓んでいる。
尚、胃153には、例えばインジゴカルミン水溶液155が注入されている。インジゴカルミン水溶液155は、例えば、図示省略する古い胃瘻カテーテルを介して、予め胃153に注入することができる。あるいは、インジゴカルミン水溶液155などの着色液に変えて造影剤を胃153に注入し、適宜、位置確認に利用することもできる。
続いて、胃瘻用シース200が装着された胃瘻用補助チューブ100が準備される。図5bは、胃瘻用シース200が装着された胃瘻用補助チューブ100が胃瘻150に挿入された状態を示す。
図5bに示すとおり、胃瘻150に胃瘻用補助チューブ100が挿入される。このとき、ガイドワイヤ160の近位端は、遠位開口13から挿入され、図示省略されるガイドワイヤルーメン11を通って近位開口12より外部に取り出される。この結果、シース本体51の内部にもガイドワイヤ160が挿通される。
ガイドワイヤ160をガイドワイヤルーメン11に挿通した状態で、胃瘻用補助チューブ100を挿入することにより、挿入方向がガイドワイヤ160によってガイドされる。近位開口12から遠位開口13まで切り込み部14が設けられている。尚、図5bにおいては、視認容易のために、切り込み部14を破線で図示している。
インジゴカルミン水溶液155を、胃瘻用補助チューブ100、胃瘻用シース200または後述する胃瘻カテーテル410より吸引できることを確認することによって、これらの胃瘻150に対する差し込み位置が胃153であることを確認することが可能である。
チューブ本体10の遠位端部は、ガイドワイヤ160の先端領域に沿って僅かに撓んでいる。換言すると、チューブ本体10をガイドワイヤ160に沿って胃瘻150に挿入したときに、チューブ本体10の遠位端部(あるいは特に先端チップ10B)がガイドワイヤに沿って撓み可能な程度に、柔軟性を示す樹脂硬度で形成されている。これによって、チューブ本体10の先端が、後壁154に対して、直線的に対向することを回避することができ、当該に先端による後壁154の傷つけが防止可能である。
その後、胃瘻用シース200を残し、胃瘻用補助チューブ100だけを抜去する。図5cは、胃瘻用補助チューブ100だけを抜去し、胃瘻用シース200のみが胃瘻150に留まった状態を示す。
胃瘻用補助チューブ100を抜去した直後は、ガイドワイヤ160は、ガイドワイヤルーメン11に挿通した状態である。そこで、近位開口12から外部に伸長するガイドワイヤ160と、胃瘻用補助チューブ100と、を引き離す方向に引っ張ることにより、切り込み部14を通じて、ガイドワイヤ160を、胃瘻用補助チューブ100から離脱させることができる。ガイドワイヤ160を、切り込み部14を通じて、胃瘻用補助チューブ100から離脱させている状態を図6に示す。
胃瘻150より抜去された胃瘻用補助チューブ100とガイドワイヤ160とを離間させる方向に力をかけることにより、当該力によって近位開口12から遠位開口13に向けて切り込み部14が開放し、ガイドワイヤ160が離脱する。
以上の作業により、図5cに示すように、胃瘻150に胃瘻用シース200が挿置された状態となる。
胃瘻カテーテル410が装着されたオブチュレータ400を準備する。胃瘻カテーテル410は、円筒形状のカテーテル本体411、カテーテル本体411の遠位端に設けられた留置部420、およびカテーテル本体411の近位端に設けられた蓋部415を備える。
オブチュレータ400をシース本体51に挿入することにより、オブチュレータ400が胃瘻150を貫通する。オブチュレータ400を挿入するとき、ガイドワイヤ160は、オブチュレータ400の先端から挿入され、オブチュレータ400の基端より取り出される。
図5dは、胃瘻カテーテル410が装着されたオブチュレータ400を、シース本体51に圧入した状態を示す。尚、図示省略するが、オブチュレータ400を、シース本体51に圧入するにつれて、シース本体51に形成された図示省略する切り溝は破断していく。胃瘻カテーテル410が胃瘻150に挿入された状態では上記切り溝は、完全に破断しており、シース本体51は、長尺方向に亘り引き裂かれた状態となる。胃瘻カテーテル410の先端に設けられた留置部420は、胃153の内部に到達している。
胃瘻カテーテル410は、先端に留置部420を備える。胃瘻カテーテル410が胃瘻150に挿入される際には、オブチュレータ400に備わる図示しないロッド部により留置部420を伸長させた状態(留置部420A)としておく。留置部420Aは、胃瘻150の径よりもやや大きい径であることが一般的である。
その後に、胃瘻カテーテル410を残してオブチュレータ400およびシース本体51、ガイドワイヤ160を胃瘻150から抜去する。シース本体51は、上述にて説明するとおり、長尺方向に亘り引き裂かれているので、胃瘻カテーテル410に設けられた蓋部415に物理的に緩衝されることなく胃瘻150から抜去される。
尚、抜去作業の前にオブチュレータ400における図示しないロッド部の伸長力を解除する。この伸長力の解除によって、留置部420が胃瘻150の径よりも充分に大径となるよう横方向に拡張し、留置部420が胃瘻150から抜け出るのを良好に防止することができる。図5eは、胃瘻用シース200が抜去され、留置部420(420B)が横方向に拡張した状態の胃瘻カテーテル410が胃瘻150に留置された状態を示す。これにより、胃瘻カテーテル410の交換作業が終了する。
以上に本発明の第一実施形態、第二実施形態、およびこれらの使用方法を含む胃瘻カテーテルの交換方法について説明した。本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
また胃瘻カテーテル交換補助用キット300における胃瘻用補助チューブ100の特徴は、適宜、単体で用いられる本発明の胃瘻用補助チューブ100に備わっていてよい。本発明の胃瘻用補助チューブ100とともに使用が予定される別体の胃瘻用シース200との関係を勘案し、適宜、キットにおける胃瘻用補助チューブ100の特徴を、単体で用いられる100が備えることは好ましい態様といえる。
上記実施形態は、以下の技術思想を包含するものである。
(1)チューブ本体と、前記チューブ本体に形成されガイドワイヤを挿通させるためのガイドワイヤルーメンと、前記ガイドワイヤルーメンの開口部である近位開口および遠位開口と、を有し、
前記チューブ本体の壁部を肉厚方向に切り込んで形成された切り込み部が、前記チューブ本体の壁部に前記近位開口から前記遠位開口まで連続的または断続的に設けられており、
胃瘻に留置された胃瘻カテーテルを交換する際に前記胃瘻に胃瘻用シースを挿置するために用いられることを特徴とする胃瘻用補助チューブ。
(2)前記切り込み部が、外部から前記ガイドワイヤルーメンに至るまで前記チューブ本体の前記壁部を貫通している上記(1)に記載の胃瘻用補助チューブ。
(3)前記切り込み部の深さ方向の端面が互いに当接している上記(2)に記載の胃瘻用補助チューブ。
(4)前記近位開口が、前記チューブ本体の前記壁部の側方に設けられている上記(1)から(3)のいずれか一項に記載の胃瘻用補助チューブ。
(5)前記チューブ本体の長手方向に対し垂直方向における前記ガイドワイヤルーメンの断面が、長軸と短軸とを含み、
前記長軸を通って前記チューブ本体の長手方向に切断された前記チューブ本体の断面上に前記近位開口が含まれる上記(4)に記載の胃瘻用補助チューブ。
(6)前記チューブ本体の遠位端が鈍頭形状である上記(1)から(5)のいずれか一項に記載の胃瘻用補助チューブ。
(7)前記チューブ本体の遠位端部が遠位端に向かって先細となるよう傾斜部が形成されている上記(1)から(6)のいずれか一項に記載の胃瘻用補助チューブ。
(8)前記ガイドワイヤルーメンとは異なる前記チューブ本体に形成された第二ルーメンと、
前記第二ルーメンの開口部である、前記傾斜部の壁部に設けられた第一開口および前記チューブ本体の近位端部に設けられた第二開口と、を有する上記(7)に記載の胃瘻用補助チューブ。
(9)前記チューブ本体の長手方向に対し垂直方向に切断した断面における前記ガイドワイヤルーメンの面積が、前記断面における前記第二ルーメンの面積よりも小さい上記(8)に記載の胃瘻用補助チューブ。
(10)前記第二開口を開閉自在に閉止する蓋部が設けられている上記(8)または(9)に記載の胃瘻用補助チューブ。
(11)前記切り込み部が、前記ガイドワイヤルーメンを挟んで、前記第二ルーメンと反対側に設けられている上記(8)から(10)のいずれ一項に記載の胃瘻用補助チューブ。
(12)前記チューブ本体の前記壁部の外表面のうち、前記傾斜部の基端または前記基端よりも近位端部寄りの位置に、前記胃瘻用シースの先端の端面が係合可能な凹溝が周方向に設けられている上記(1)から(11)のいずれか一項に記載の胃瘻用補助チューブ。
(13)胃瘻に留置された胃瘻カテーテルを交換する際に前記胃瘻に胃瘻用シースを挿置するための上記(1)から(12)のいずれか一項に記載の胃瘻用補助チューブと、他の胃瘻カテーテルが挿入される円筒状のシース本体を有する前記胃瘻用シースと、を含む胃瘻カテーテル交換補助用キット。
(14)前記チューブ本体が、前記シース本体よりも軟質である上記(13)に記載の胃瘻カテーテル交換補助用キット。
(15)前記シース本体の長手方向の長さが、前記近位開口における前記チューブ本体の近位端側の外縁から前記チューブ本体の遠位端までの距離よりも小さい上記(13)または(14)のいずれかに記載の胃瘻カテーテル交換補助用キット。
(16)前記チューブ本体の前記遠位端部には、当該チューブ本体の長手方向の所定位置を示す目印が設けられており、
前記シース本体の長手方向の長さが、前記目印から前記近位開口における前記チューブ本体の近位端側の外縁までの距離よりも小さい上記(13)から(15)のいずれか一項に記載の胃瘻カテーテル交換補助用キット。
10・・・チューブ本体
10A・・・直筒部
10B・・・先端チップ
11・・・ガイドワイヤルーメン
12・・・近位開口
13・・・遠位開口
14・・・切り込み部
15・・・壁部
16・・・端面
18・・・傾斜端面
21・・・長軸
22・・・短軸
27・・・傾斜部
27A・・・壁部
31・・・第二ルーメン
32・・・第一開口
33・・・第二開口
41・・・蓋部
41・・・蓋基体
41A・・・蓋基体
42・・・平坦面
43・・・基端
44・・・凹溝
45・・・目印
51・・・シース本体
52・・・挿入口
53・・・逆止弁
54・・・把持部
55・・・先端
100・・・胃瘻用補助チューブ
101・・・充填部
150・・・胃瘻
151・・・腹壁
152・・・胃壁
153・・・胃
154・・・後壁
155・・・インジゴカルミン水溶液
160・・・ガイドワイヤ
200・・・胃瘻用シース
300・・・胃瘻カテーテル交換補助用キット
310・・・接合部
320・・・貫通孔
400・・・オブチュレータ
410・・・胃瘻カテーテル
411・・・カテーテル本体
412・・・嵌合部
413・・・把持部
414・・・孔
415・・・蓋部
420・・・留置部
420A・・・留置部
s・・・長さ
t1・・・距離
t2・・・距離
u1・・・距離
u2・・・距離

Claims (16)

  1. チューブ本体と、前記チューブ本体に形成されガイドワイヤを挿通させるためのガイドワイヤルーメンと、前記ガイドワイヤルーメンの開口部である近位開口および遠位開口と、を有し、
    前記チューブ本体の壁部を肉厚方向に切り込んで形成された切り込み部が、前記チューブ本体の壁部に前記近位開口から前記遠位開口まで連続的または断続的に設けられており、
    前記ガイドワイヤルーメンは、前記チューブ本体の遠位端から近位端までを連通する孔と、該孔の前記近位端側に充填剤が充填された充填部と、によって形成されており、
    前記近位開口は、前記充填部の遠位側の端面である傾斜端面に連続して形成されて同一の球面状の三次元曲面を前記傾斜端面と共有する開口面を有して、前記充填部よりも遠位側に形成されており、
    胃瘻に留置された胃瘻カテーテルを交換する際に前記胃瘻に胃瘻用シースを挿置するために用いられることを特徴とする胃瘻用補助チューブ。
  2. 前記切り込み部が、外部から前記ガイドワイヤルーメンに至るまで前記チューブ本体の前記壁部を貫通している請求項1に記載の胃瘻用補助チューブ。
  3. 前記切り込み部の深さ方向の端面が互いに当接している請求項2に記載の胃瘻用補助チューブ。
  4. 前記近位開口が、前記チューブ本体の前記壁部の側方に設けられている請求項1から3のいずれか一項に記載の胃瘻用補助チューブ。
  5. 前記チューブ本体の長手方向に対し垂直方向における前記ガイドワイヤルーメンの断面が、長軸と短軸とを含み、
    前記長軸を通って前記チューブ本体の長手方向に切断された前記チューブ本体の断面上に前記近位開口が含まれる請求項4に記載の胃瘻用補助チューブ。
  6. 前記チューブ本体の遠位端が鈍頭形状である請求項1から5のいずれか一項に記載の胃瘻用補助チューブ。
  7. 前記チューブ本体の遠位端部が遠位端に向かって先細となるよう傾斜部が形成されている請求項1から6のいずれか一項に記載の胃瘻用補助チューブ。
  8. 前記ガイドワイヤルーメンとは異なる前記チューブ本体に形成された第二ルーメンと、
    前記第二ルーメンの開口部である、前記傾斜部の壁部に設けられた第一開口および前記チューブ本体の近位端部に設けられた第二開口と、を有する請求項7に記載の胃瘻用補助チューブ。
  9. 前記チューブ本体の長手方向に対し垂直方向に切断した断面における前記ガイドワイヤルーメンの面積が、前記断面における前記第二ルーメンの面積よりも小さい請求項8に記載の胃瘻用補助チューブ。
  10. 前記第二開口を開閉自在に閉止する蓋部が設けられている請求項8または9に記載の胃瘻用補助チューブ。
  11. 前記切り込み部が、前記ガイドワイヤルーメンを挟んで、前記第二ルーメンと反対側に設けられている請求項8から10のいずれ一項に記載の胃瘻用補助チューブ。
  12. 前記チューブ本体の前記壁部の外表面のうち、前記傾斜部の基端または前記基端よりも近位端部寄りの位置に、前記胃瘻用シースの先端の端面が係合可能な凹溝が周方向に設けられている請求項7から11のいずれか一項に記載の胃瘻用補助チューブ。
  13. 胃瘻に留置された胃瘻カテーテルを交換する際に前記胃瘻に胃瘻用シースを挿置するための請求項1から12のいずれか一項に記載の胃瘻用補助チューブと、他の胃瘻カテーテルが挿入される円筒状のシース本体を有する前記胃瘻用シースと、を含む胃瘻カテーテル交換補助用キット。
  14. 前記チューブ本体が、前記シース本体よりも軟質である請求項13に記載の胃瘻カテーテル交換補助用キット。
  15. 前記シース本体の長手方向の長さが、前記近位開口における前記チューブ本体の近位端側の外縁から前記チューブ本体の遠位端までの距離よりも小さい請求項13または14のいずれかに記載の胃瘻カテーテル交換補助用キット。
  16. 前記チューブ本体の遠位端部には、当該チューブ本体の長手方向の所定位置を示す目印が設けられており、
    前記シース本体の長手方向の長さが、前記目印から前記近位開口における前記チューブ本体の近位端側の外縁までの距離よりも小さい請求項13から15のいずれか一項に記載の胃瘻カテーテル交換補助用キット。
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