JP6325347B2 - 爆破処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、爆破時に発煙する発煙弾の爆破処理方法に関するものである。
従来、化学弾等の爆発物を耐爆容器内で爆破処理する爆破処理方法が知られている。例えば、特許文献1には、開閉可能な蓋を有する耐圧容器内に前記爆発物を設置し、蓋を閉じることにより密閉空間となった耐圧容器内で前記爆発物を爆破することによって当該爆発物に含まれる化学剤を分解する爆破処理方法が開示されている。また、特許文献1には、爆発物の爆破時に発生するガスを耐圧容器外に設けられた吸引装置で吸引することが記載されている。
特許第3987871号公報
近年、化学弾等に加え、爆破した際に煙を発生させる発煙弾(六塩化エタン発煙弾、黄燐発煙弾、赤燐発煙弾等)の処理も望まれている。この発煙弾を特許文献1に記載されるように耐圧容器内で爆破処理すると、耐圧容器内に有毒なガスや微粒子が大量に発生する場合がある。このため、発煙弾の爆破処理後に耐圧容器内に存在するガスや微粒子を吸引するための吸引装置の負荷が大きくなり、また、爆破処理後において蓋を開いた際に耐圧容器内に残存する有毒なガスや微粒子が外部に漏出するおそれがある。
本発明の目的は、発煙弾の爆破処理後における耐爆容器内の有毒なガスや微粒子の量を低減可能な爆破処理方法を提供することである。
前記課題を解決する手段として、本発明は、爆破時に発煙する発煙弾を耐爆容器内で爆破処理する爆破処理方法であって、前記発煙弾を前記耐爆容器内で爆破する爆破工程と、前記発煙弾が爆破した際に生じるガス又は微粒子を、前記発煙弾の爆破に起因して生じる水の量よりも多量の水を含む液体に前記耐爆容器内において溶解させる溶解工程と、を備える爆破処理方法を提供する。
本爆破処理方法では、発煙弾の爆破時に生じた有毒なガス又は微粒子が当該発煙弾の爆破に起因して生じる水の量よりも多量の水を含む液体に耐爆容器内において溶解する(水に固定される)ので、爆破処理後に耐爆容器内からガスや微粒子を吸引するための吸引装置の負荷が低減される。なお、爆破に起因して生じる水も前記ガスや微粒子の捕捉に寄与する。また、爆破処理後に耐爆容器内を当該耐爆容器外に開放した際の前記ガスや微粒子の外部への漏出が抑制される。例えば、六塩化エタン発煙弾の爆破時には塩化水素ガスが生じるものの、この塩化水素ガスは前記液体に溶解することにより回収される。また、黄燐発煙弾又は赤燐発煙弾を爆破すると、酸化リンの微粒子が耐爆容器内に拡散するものの、この微粒子は前記液体に溶解することにより回収される。
この場合において、前記溶解工程では、前記ガス又は微粒子の全量を溶解させることが可能な量の前記液体に当該ガス又は微粒子を溶解させることが好ましい。
このようにすれば、溶解工程においてガス又は微粒子の略全量が液体に溶解するので、ガス又は微粒子の回収効率が高まる。
また、本発明において、前記爆破工程の前に前記耐爆容器内に前記水を含む液体を設置する液体設置工程をさらに備え、前記爆破工程では、前記発煙弾を爆破するとともに前記水を蒸発させ、前記溶解工程では、前記爆破工程で生じた水蒸気が温度の低下とともに凝縮する際に前記水蒸気の凝縮により生じる水に前記ガス又は微粒子を溶解させることが好ましい。
このようにすれば、爆破工程において生じる爆轟によって液体中の水が蒸発することにより生じる水蒸気が耐爆容器内に充満し、爆轟後、その水蒸気が温度の低下とともに凝縮する際に当該水蒸気の凝縮により生じる水に前記ガス又は微粒子が溶解する(捕えられる)。よって、爆破工程後に耐爆容器内に前記液体を供給することによって耐爆容器内で当該液体に前記ガス又は微粒子を溶解させる場合に比べ、ガス又は微粒子の回収効率が高まる。
具体的に、前記爆破工程では、前記発煙弾としての黄燐発煙弾又は赤燐発煙弾を爆破し、前記爆破工程は、前記黄燐発煙弾又は前記赤燐発煙弾に含まれるリンの全量を酸化可能な量の酸素が前記耐爆容器内に存在する状態で行われてもよい。
このようにすれば、黄燐発煙弾又は赤燐発煙弾の爆破時に当該発煙弾に含まれるリンが有効に酸化(処理)される。具体的に、黄燐発煙弾又は赤燐発煙弾に含まれるリンが爆破時に微細化されることによって当該リンの表面積が大きくなるので、リンと酸素とが衝突(反応)する確率が大きくなり、これによりリンが有効に酸化される。よって、爆破工程後における未反応(未処理)のリンの量が低減される。
この場合において、前記液体設置工程では、前記液体は、前記耐爆容器内のうち前記黄燐発煙弾又は前記赤燐発煙弾から離間した位置に設置されることが好ましい。
このようにすれば、リンの有効な酸化と有毒な酸化リンの微粒子の回収との双方が達成される。具体的に、リンが酸化する前に水と接触すると、リンの酸化が阻害されるので、爆破処理後に耐爆容器内から回収される液体に含まれる未反応のリンの量が多くなる。これに対し、本方法では、液体が黄燐発煙弾又は赤燐発煙弾から離間した位置に設置されることから、爆破工程においてリンと酸素とが接触することによって有効に酸化リンが生成された後、溶解工程においてその酸化リンの微粒子が水に溶解する。よって、リンが効果的に酸化され、かつ爆破処理後に耐爆容器内から回収される液体に含まれる未反応のリンの量が低減される。
また、本発明において、前記爆破工程では、前記発煙弾としての六塩化エタン発煙弾を前記液体の中で爆破してもよい。
このようにすれば、六塩化エタン発煙弾の爆破時に生じる爆破エネルギーが前記液体に吸収されるので、前記爆破エネルギーが耐爆容器内に与える衝撃が緩和される。よって、耐爆容器の損傷が抑制される。
この場合において、前記爆破工程は、前記耐爆容器内に酸素が存在する状態で行われることが好ましい。
このようにすれば、六塩化エタン発煙弾の爆破時に発生する一酸化炭素の酸化が促進されるので、爆破処理後に耐爆容器内に存在するガスの毒性が低減する。
また、本発明において、前記溶解工程では、前記液体として前記水及びこの水に溶解させたアルカリ性の薬剤を含む水溶液に前記ガス又は前記微粒子を溶解させることが好ましい。
このようにすれば、発煙弾の爆破処理後における耐爆容器内の液体が中和されるので、当該液体の安全な回収が可能となる。
以上のように、本発明によれば、発煙弾の爆破処理後における耐爆容器内の有毒なガスや微粒子の量を低減可能な爆破処理方法を提供することができる。
本発明の第一実施形態の爆破処理方法を実施するための爆破処理装置の概略図である。 本発明の第二実施形態の爆破処理方法を実施するための爆破処理装置の概略図である。 小規模で黄燐発煙弾及び赤燐発煙弾を爆破処理した際の測定結果を示す表である。 小規模で六塩化エタン発煙弾を爆破処理した際の測定結果を示す表である。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態の発煙弾20の爆破処理方法について、図1を参照しながら説明する。
本実施形態の爆破処理方法は、図1に示される爆破処理装置を用いて実施される。この爆破処理装置は、耐爆容器10と、供給装置12と、吸引装置14と、を備えている。
耐爆容器10は、発煙弾20の爆破時の衝撃荷重に耐え得る強度を有するように構成されている。本実施形態では、発煙弾20として、黄燐発煙弾(WP発煙弾)又は赤燐発煙弾(RP発煙弾)が爆破処理される。発煙弾20は、弾殻と、この弾殻内に収容された炸薬(黄燐又は赤燐)と、を有している。
発煙弾20の周囲には、爆薬30が配置される。爆薬30は、導爆線34を通じて雷管32に点火することにより爆破される。本実施形態では、爆薬30は、紐等の吊り下げ部材36で耐爆容器10内に吊り下げられた状態で設置される。
供給装置12は、耐爆容器10に設けられた開口10aを通じて耐爆容器10内に酸素や酸素を含むガス(空気等)を供給する装置である。
吸引装置14は、開口10aを通じて耐爆容器10内のガスや微粒子を吸引する装置である。吸引装置14は、吸引ポンプと、この吸引ポンプの上流側に設けられたフィルタと、を有している。
次に、発煙弾20の爆破処理方法について説明する。
まず、耐爆容器10の上壁に吊り下げ部材36によって発煙弾20及び爆薬30が吊り下げられる。
そして、耐爆容器10内に、水とアルカリ性の薬剤(中和剤)とを含む液体(水溶液)Wが設置される。本実施形態では、前記薬剤として、炭酸ナトリウムが用いられる。なお、前記薬剤として、炭酸カルシウムや酸化カルシウムが用いられてもよい。また、液体Wは、耐爆容器10内のうち発煙弾20から離間した位置に設置される。この液体Wは、爆薬30が爆発した際に生じる爆轟により破壊される強度を有する容器40(袋等)内に収容されている。容器40内に収容される液体Wに含まれる水の量は、黄燐発煙弾又は赤燐発煙弾の爆破時に生じる白煙の全量を沈降させることが可能な量に設定される。具体的に、リン酸1分子に対して8分子以上の水が必要となる。例えば、155mm黄燐発煙弾を爆破処理する場合、当該発煙弾に含まれる黄燐の量は7.1kgなので、水の量は33L以上に設定される。また、この黄燐発煙弾の爆破処理時に生じるリン酸をリン酸ナトリウムにするために必要な炭酸ナトリウムの量は、36.4kgである。なお、液体Wは、前記薬剤を含むアルカリ性の水溶液ではなく水のみであってもよい。
続いて、吸引装置14により耐爆容器10内のガスが吸引される。その後、供給装置12によって耐爆容器10内に酸素が供給される。この酸素の供給量は、黄燐発煙弾又は赤燐発煙弾に含まれるリンの全量を酸化可能な量に設定される。例えば、155mm黄燐発煙弾を爆破処理する場合、酸素の供給量は、9.2kg(0.29kmol又は6.41Nm)以上に設定される。
その後、導爆線34を介して雷管32に点火され、爆薬30が爆破される。このときに生じる爆轟により発煙弾20の弾殻が破壊されるとともに、炸薬(黄燐又は赤燐)が微細化する。この微細化された炸薬は、以下の(1)式で示されるように、耐爆容器10内に存在する酸素と反応することによって酸化リン(P)となる。
4P+5O→2P+熱・・・(1)
この酸化リンは、微粒子の状態で耐爆容器10内に拡散する。
また、前記爆轟により容器40が破壊されるとともに液体Wに含まれる水が蒸発し、前記薬剤(中和剤)を含む水蒸気が耐爆容器10内に拡散する。これにより、以下の(2)式で示されるように、前記酸化リンの微粒子は、水蒸気と反応することによってリン酸(HPO)となる。
+3HO→2HPO・・・(2)
このリン酸は、さらに水(水蒸気)と反応することによって白煙を生ずる。この白煙は、爆轟後に水蒸気が耐爆容器10内の温度の低下に伴って凝縮する際にこの水蒸気の凝縮により生じる水に溶解する(捕えられる)。そして、前記白煙を捕捉した液体は、耐爆容器10の底部に溜まる。すなわち、黄燐発煙弾又は赤燐発煙弾の爆破時に生じる酸化リンの微粒子は、水に固定される。
そして、耐爆容器10内に存在する爆轟ガス(窒素、水素、一酸化炭素等)を吸引装置14で吸引する。続いて、供給装置12により耐爆容器10内に空気を供給した後、耐爆容器10内から液体Wを回収する。
以上説明したように、本実施形態の爆破処理方法では、黄燐発煙弾又は赤燐発煙弾の爆破時に生じた有毒な酸化リンの微粒子は、当該発煙弾の爆破に起因して生じる水の量よりも多量の水を含む液体Wに耐爆容器10内で溶解する(水に固定される)。よって、爆破後に耐爆容器10内からガス(爆轟ガス)や微粒子を吸引するための吸引装置14の負荷が低減される。また、爆破処理後に耐爆容器10内を当該耐爆容器10外に開放した際の前記微粒子の外部への漏出が抑制される。
また、本実施形態では、酸化リンの微粒子の全量を溶解させることが可能な量の液体Wを耐爆容器10内に供給するので、耐爆容器10内において前記微粒子の略全量を液体Wとともに回収することが可能となる。
また、本実施形態では、前記発煙弾20の爆破前に耐爆容器10内に液体Wを設置し、その後、発煙弾20を爆破する。このようにすれば、爆破時に生じる爆轟によって液体W中の水が蒸発することにより生じる水蒸気が耐爆容器内に充満する。そして、爆轟後、その水蒸気が温度の低下とともに凝縮する際に当該水蒸気の凝縮により生じる水に前記ガス又は微粒子が溶解する(捕えられる)。なお、液体W中の水に加え、爆薬30由来の水や、爆轟によって生成される水も前記ガス又は微粒子の捕捉に有効である。よって、発煙弾20の爆破後に耐爆容器10内に液体Wを供給することによって耐爆容器10内で当該液体Wに前記微粒子を溶解させる場合に比べ、微粒子の回収効率が高まる。
さらに、本実施形態では、黄燐発煙弾又は赤燐発煙弾の爆破は、当該発煙弾に含まれるリンの全量を酸化可能な量の酸素が耐爆容器10内に存在する状態で行われる。よって、黄燐発煙弾又は赤燐発煙弾の爆破時に当該発煙弾に含まれるリンが有効に酸化(処理)される。具体的に、黄燐発煙弾又は赤燐発煙弾に含まれるリンが爆破時に微細化されることによって当該リンの表面積が大きくなるので、リンと酸素とが衝突(反応)する確率が大きくなり、これによりリンが有効に酸化される。したがって、爆破後における未反応(未処理)のリンの量が低減される。
また、本実施形態では、液体Wが耐爆容器10内のうち黄燐発煙弾又は赤燐発煙弾から離間した位置に設置された状態で当該発煙弾が爆破される。よって、リンの有効な酸化と有毒な酸化リンの微粒子の回収との双方が達成される。具体的に、リンが酸化する前に水と接触すると、リンの酸化が阻害されるので、爆破後に耐爆容器10内から回収される液体Wに含まれる未反応のリンの量が多くなる。これに対し、本実施形態では、液体Wが黄燐発煙弾又は赤燐発煙弾から離間した位置に設置されることから、爆破時においてリンと酸素とが接触することによって有効に酸化リンが生成された後、その酸化リンの微粒子が水蒸気の凝縮により生じる水に溶解する。よって、リンが効果的に酸化され、かつ爆破後に耐爆容器10内から回収される液体Wに含まれる未反応のリンの量が低減される。
また、本実施形態では、液体Wとしてアルカリ性の薬剤を含む水溶液が設置されるので、発煙弾20の爆破処理後における耐爆容器10内の液体Wが中和される。よって、液体Wの安全な回収が可能となる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態の爆破処理方法について、図2を参照しながら説明する。なお、この第二実施形態では、第一実施形態と異なる部分についてのみ説明を行い、第一実施形態と同じ構造、作用及び効果の説明は省略する。
本実施形態では、発煙弾20として、六塩化エタン発煙弾(HC発煙弾)が爆破処理される。この発煙弾20は、六塩化エタン(CCl)、酸化亜鉛(ZnO)及びアルミニウム(Al)を含んでいる。なお、発煙弾20が弾殻及び炸薬(六塩化エタン)を有していることは、第一実施形態と同じである。
続いて、本実施形態の爆破処理方法について説明する。
本実施形態では、六塩化エタン発煙弾及び爆薬30は、液体Wに浸漬された状態で容器40内に設置される。
その後、吸引装置14による耐爆容器10内のガスの吸引、供給装置12による耐爆容器10内への酸素の供給及び雷管32に点火することによる爆薬30の爆破がこの順に行われることは、第一実施形態と同様である。なお、六塩化エタン発煙弾は、黄燐発煙弾又は赤燐発煙弾のように爆破時におけるリンの酸化処理の必要がないので、液体W中で爆破処理されてもよい。
爆薬30が爆破されると、六塩化エタンは、以下の(3)式のように反応する。
Cl+2Al→2AlCl+2C+熱・・・(3)
このとき生じる熱により、酸化亜鉛が気化するとともに六塩化エタンのうち上記(3)式の反応を生じなかったものが分解することによって塩素ガスが生じる。この酸化亜鉛ガスと塩素ガスとが以下の(4)式で示されるように反応することにより、潮解性の高い塩化亜鉛(ZnCl)が生じる。
ZnO+Cl→ZnCl+0.5O・・・(4)
この塩化亜鉛は、爆薬30の爆破時に生じる爆轟により耐爆容器10内に拡散している水蒸気と反応することによって白煙を生じる。また、このとき、耐爆容器10内には、塩化水素ガス及び塩素ガスも存在している。
本実施形態では、容器40内に収容される液体Wに含まれる水の量は、六塩化エタン発煙弾の爆破時に生じる白煙を沈降させ、かつ前記爆破時に生じる塩化水素ガスを溶解させることが可能な量に設定される。発煙弾20の爆破時には、塩化亜鉛及び塩化水素ガスの双方が発生するが、塩化水素ガスの水への溶解度の方が塩化亜鉛のそれに比べて小さいため、水の量は、六塩化エタンがすべて塩化水素ガスに転換したものとして、すなわち1モルの六塩化エタンが6モルの塩化水素に転換したものとして算出された値に設定されることが好ましい。例えば、3発の75mmHC発煙弾(M88発煙弾)を同時に爆破処理する場合、これら発煙弾に含まれる六塩化エタンの量は約8.6kgであるので、これがすべて塩化水素に転換したとすると、当該塩化水素は7.9kgとなる。この7.9kgの塩化水素ガスの全量を溶解させることが可能な水の量は、100℃において19.9Lである。また、7.9kgの塩化水素ガスの中和に必要な炭酸ナトリウムは、11.5kgである。この炭酸ナトリウムを20℃の水に溶解させるためには、53kgの水が必要となる。すなわち、3発の75mmHC発煙弾(M88発煙弾)を同時に爆破処理する場合、塩化水素ガス及び炭酸ナトリウムの溶解に必要な水は、約65Lとなる。
上記のように水の量が設定されるため、六塩化エタン発煙弾の爆破時に生じる白煙及び塩化水素ガスは、耐爆容器10内において水蒸気の凝縮により生じる水に溶解する。そして、前記白煙及び塩化水素ガスを捕捉した液体は、耐爆容器10の底部に溜まる。すなわち、本実施形態では、六塩化エタン発煙弾の爆破時に生じる塩化亜鉛の微粉末及び塩化水素ガスは、水に固定される。
以上のように、本実施形態においても、発煙弾20の爆破処理後における耐爆容器10内の有毒なガスや微粒子の量が低減される。
また、本実施形態では、六塩化エタン発煙弾が液体Wの中で爆破される。このため、六塩化エタン発煙弾の爆破時に生じる爆破エネルギーが液体Wに吸収されるので、前記爆破エネルギーが耐爆容器10内に与える衝撃が緩和される。よって、耐爆容器10の損傷が抑制される。また、液体Wが近くにあることにより六塩化エタンの分解時に生じる塩素系物質が吸収されやすくなる。
なお、上記に示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、六塩化エタン発煙弾が液体W中で爆破される例が示されたが、六塩化エタン発煙弾は、第一実施形態と同様に、液体Wから離間した位置で爆破されてもよい。ただし、六塩化エタン発煙弾を液体W中で爆破することにより、耐爆容器10の破損が抑制され、分解物質の吸収率が上がる可能性がある。
次に、上記各実施形態の爆破処理方法の実施例を説明する。以下、上記第一実施形態の実施例1、上記第二実施形態の実施例2の順に説明する。
(実施例1)
5Lの容積の耐爆容器10及び20Lの容積の耐爆容器10を用い、黄燐及び赤燐の双方について爆破処理を実施した。図3は、その結果を示している。WP−1〜WP−4は、黄燐についての結果であり、RP−1及びRP−2は、赤燐についての結果である。WP−1、WP−3及びRP−1の例では、耐爆容器10内に液体Wを設置せずに爆破処理を実施した。WP−2、WP−4及びRP−2の例では、耐爆容器10内に液体Wが設置された状態で爆破処理を実施した。また、WP−2の例では、水と薬剤(中和剤)とを混合することなくそれぞれが個別に耐爆容器10内に設置された状態で爆破処理を実施した。本実施例では、薬剤として炭酸ナトリウムを用いた。また、本実施例では、発煙弾20の爆破後、耐爆容器10内に存在するガス(爆轟ガス)を吸引した後に耐爆容器10内への空気を供給した。そして、耐爆容器10内に水1000gを供給した後、耐爆容器10内から回収された液体に含まれる各成分の量を測定した。また、耐爆容器10内から吸引された爆轟ガスを水に通し、この水中に含まれる各成分の量についても測定した。これらの測定は、イオンの定量分析により行った。図3に示される数値は、これらの測定値の合算である。なお、図3における「T−」は、Totalの略であり全量を意味する。また、「<」の記号は、当該記号が記載されている欄の値よりも小さな値であることを示す。また、WP−1及びWP−3の例において爆破前にわずかに供給されている水は、黄燐を水封するため(黄燐の発火を防止するため)の水である。
図3のすべての実施例から、爆轟ガスへのリン成分の移行が少量であること、すなわちリン成分が耐爆容器10内で水とともに回収されたことが確認された。
また、薬剤(中和剤)が設置された例(WP−2、WP−4及びRP−2)では、当該薬剤が設置されていない例(WP−1、WP−3及びRP−1)に比べ、回収液のpHが中性に近い値であることが確認された。なお、薬剤(中和剤)が設置されていない例(WP−1、WP−3及びRP−1)においてpHの値が相対的に小さくなるのは、爆轟ガスにNOx成分が含まれるからである。
また、水に薬剤(中和剤)を溶解させた液体Wが設置された状態で爆破されたWP−4の例では、水と薬剤とが互いに分離させて設置された状態で爆破されたWP−2の例に比べて、未反応リンの値が低くなることが確認された。
(実施例2)
5Lの容積の耐爆容器10及び20Lの容積の耐爆容器10を用い、六塩化エタン発煙弾について爆破処理を実施した。図4は、その結果を示している。HC−1及びHC−3の例では、耐爆容器10内に液体Wが設置されていない状態で爆破処理を実施した。HC−4の例では、耐爆容器10内に液体Wが設置された状態で爆破処理を実施した。HC−2の例では、爆破前に薬剤(炭酸ナトリウム)のみが耐爆容器10内に設置された状態で爆破処理を実施した。なお、各成分の量は、上記実施例1と同じように測定した。
図4のすべての実施例から、爆破時に耐爆容器10内に十分な酸素が存在する場合、爆轟ガスへの塩素系の成分の移行が少量であること、すなわち塩素系の成分が耐爆容器10内で水とともに回収されたことが確認された。
また、薬剤(中和剤)が設置された例(HC−2及びHC−4)では、薬剤が設置されない例(HC−1及びHC−3)に比べ、回収液のpHが中性に近い値であること(塩化水素に起因する水素イオンが低減したこと)が確認された。
また、薬剤が設置された例(HC−2及びHC−4)では、薬剤が設置されない例(HC−1及びHC−3)に比べ、亜鉛の回収率(亜鉛イオンの総量)及び塩素の回収率(塩素イオンの総量)が小さくなっている。これは、亜鉛及び塩素が固体の化合物(塩)として水中に存在する状態で回収されたためであり、亜鉛及び塩素の回収量が低下したためではない。
10 耐爆容器
12 供給装置
14 吸引装置
20 発煙弾(黄燐発煙弾、赤燐発煙弾、六塩化エタン発煙弾)
30 爆薬
40 容器
W 液体(水溶液)

Claims (7)

  1. 爆破時に発煙する発煙弾を耐爆容器内で爆破処理する爆破処理方法であって、
    前記発煙弾を前記耐爆容器内で爆破する爆破工程と、
    前記発煙弾が爆破した際に生じるガス又は微粒子を、前記発煙弾の爆破に起因して生じる水の量よりも多量の水を含む液体に前記耐爆容器内において溶解させる溶解工程と、
    前記爆破工程の前に前記耐爆容器内に前記水を含む液体を設置する液体設置工程と、を備え
    前記爆破工程では、前記発煙弾を爆破するとともに前記水を蒸発させ、
    前記溶解工程では、前記爆破工程で生じた水蒸気が温度の低下とともに凝縮する際に前記水蒸気の凝縮により生じる水に前記ガス又は微粒子を溶解させる爆破処理方法。
  2. 請求項1に記載の爆破処理方法において、
    前記溶解工程では、前記ガス又は微粒子の全量を溶解させることが可能な量の前記液体に当該ガス又は微粒子を溶解させる、爆破処理方法。
  3. 請求項1又は2に記載の爆破処理方法において、
    前記爆破工程では、前記発煙弾としての黄燐発煙弾又は赤燐発煙弾を爆破し、
    前記爆破工程は、前記黄燐発煙弾又は前記赤燐発煙弾に含まれるリンの全量を酸化可能な量の酸素が前記耐爆容器内に存在する状態で行われる、爆破処理方法。
  4. 請求項に記載の爆破処理方法において、
    前記液体設置工程では、前記液体は、前記耐爆容器内のうち前記黄燐発煙弾又は前記赤燐発煙弾から離間した位置に設置される、爆破処理方法。
  5. 請求項1又は2に記載の爆破処理方法において、
    前記爆破工程では、前記発煙弾としての六塩化エタン発煙弾を前記液体の中で爆破する、爆破処理方法。
  6. 請求項に記載の爆破処理方法において、
    前記爆破工程は、前記耐爆容器内に酸素が存在する状態で行われる、爆破処理方法。
  7. 請求項1ないしのいずれかに記載の爆破処理方法において、
    前記溶解工程では、前記液体として前記水及びこの水に溶解させたアルカリ性の薬剤を含む水溶液に前記ガス又は前記微粒子を溶解させる、爆破処理方法。
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