JP6324786B2 - シートレール装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートレール装置に関し、特に、アッパーレールのがたつきを防止することができるシートレール装置に関する。
従来、アッパーレール側のロック部材をロアレール側のロック孔に対し係脱させて、ロアレールに対するアッパーレールの移動を規制するロック状態と、その移動を許容するロック解除状態とを取り得る。このロック解除状態で可動部が離間状態を取ってロアレール側の案内部に対し上下方向で隙間を生じる。ロック状態で可動部接近状態を取ってロアレール側の案内部に対しそれらの間の隙間をなくすように当接することによって、ロック解除状態で、ロアレール対するアッパーレールの移動抵抗が生じにくくなって、アッパーレールを円滑に移動させることができ、一方で、ロック状態で、ロアレールに対するアッパーレールのがたつきを規制することができるという発明が提案されている(特許文献1)。
しかし、上記公報の構成では、可動部の当接部がガイドにより圧接されることでロアレールの案内部との隙間をなくすように接近状態となるが、当接部が撓み得る構造であるから、撓み量により可動部の動きにばらつきが生じる可能性があり、また接近状態で可動部がぐらつく可能性があった。
特開平2013−8439号公報
本発明はこうした課題を鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、可動部材自体の形態変化によってばらつきを防止するのではなく、確実にロアレールを押圧することによってアッパーレールのがたつきを防止することができるシートレール装置を提供することにある。
本発明は、上述の目的を達成するために、以下の手段を採った。
本発明にかかるシートレール装置は、
ローラーが取り付けられる垂直面部と、前記垂直面部より高く形成され、前記垂直面部と略平行に形成された取着面部と、が底部で連結された断面略J字型のアッパーレールと、
前記アッパーレールよりも長尺に形成され、前記アッパーレールの前記垂直面部と前記取着面部と底部とで形成される溝内に沿って略垂直に配置されたロア内面部を有し、前記ロア内面部の上端から前記ローラーの上面、側面及び底面を囲うように案内部が形成されたロアレールと、
前記取着面部に上下方向にのみ移動可能に設けられ、前記ロア内面部の下方に配置された押圧部と前記押圧部の端部から立設された立設面に突出して設けられた突出部とを有する押圧部材と、前記突出部が挿入された状態でスライド可能に設けられた弧状の弧状溝と前記取着面部に回動可能に設けられた回動板回動部とを有する回動板部材と、を有するがたつき防止部材と、
を備え、
前記回動板部材の回動に応じて、前記突出部が前記弧状溝を移動することにより、押圧部材がロア内面部の下端から上下に移動可能であることを特徴とする。
本発明にかかるシートレール装置は、アッパーレール側に設けられた押圧部材が回動板部材に形成された弧状の弧状溝を移動することによって上下に移動することができる。この上下の移動によってロアレールの一部を押圧することによって、アッパーレールのがたつきを防止することができる。本発明にかかるシートレール装置は、直接押圧部材を上下に移動するのでなく、回動板部材の回転機構を利用して押圧部材を上下することによって、より強い力で押圧部材をロアレールに押圧することができる。また、弧状溝を利用することで、回動板部材側から押圧部材を移動することができるが、押圧部材側に加わった力によって移動することが防止され、押圧部材が意図せず下降することを防止することができる。
本発明にかかるシートレール装置において、前記回動板部材は、前記押圧部材を上方に押圧する方向となるように付勢されていることを特徴とするものであってもよい。回動板部材を予め一方の回転方向に付勢しておくことによって、力を加えていない状態の時に、弧状の弧状溝によって常に押圧部材をロアレールに押圧させておくことができる。
本発明にかかるシートレール装置において、前記押圧部材は、下方へ付勢されていることを特徴とするものであってもよい。回転板部材を移動させることにより、回転板部材から押圧部材に対して下方への力を別途加えることなく下方側が解放されれば、その分だけ下方に移動させることができる。これにより、押圧部材による押圧が解除されないという不具合の発生を低減することができる。
本発明にかかるシートレール装置において、前記押圧部材が前記ロア内面部の下端を押圧している状態で、前記突出部は前記弧状溝の端部から間隔が形成されていることを特徴とするものであってもよい。かかる構成を採用することによって、ロアレールの端部の位置にばらつきがあったり、ローラーの載置面等の高さにばらつきがあったりした場合であっても、押圧部材の上昇分に余裕があるので、確実にロアレールを押圧固定することができる。
本発明にかかるシートレール装置において、前記ロア内面部の下端には、前記押圧部材の前記押圧部が挿入可能な複数の押圧部材用溝が形成されていることを特徴とするものであってもよい。かかる押圧部材用溝を形成することによって、がたつき防止とともに、アッパーレールがスライドすることを防止するスライド防止部材としての機能をも備えることができる。
本発明にかかるシートレール装置において、前記回動板部材の付勢方向に逆らって移動させる可動部材を備え、前記可動部材は、前記アッパーレールのスライドを防止するためのロック部材も可動可能であることを特徴とするものであってもよい。かかる構成を採用することによって、1つの可動部材によって、がたつき防止とスライド防止の両方の固定及び解除をコントロールすることができる。
本発明にかかるシートレール装置において、前記可動部材は、前記ロック部材を可動させるための被可動部に当接するよりも先に回動板部材の被伝達部を押圧することによって、前記押圧部材を先に可動可能であることを特徴とするものであってもよい。がたつき防止を解除しないとロック部材を解除した場合であってもアッパーレールが移動しづらいので、先にがたつき防止を解除することにしたものである。
本発明にかかるシートレール装置において、前記回動板部材は、回動により前記押圧部材を所定距離下降させた後、それ以上下降しないように、前記弧状溝の一部が回動板回動部を中心とした円弧に形成されていることを特徴とするものであってもよい。これにより、可動部材の操作範囲を大きく設けることができ、押圧部材の解除とロック部材の解除に必要な可動距離が異なる場合でも両方のセット及び解除をコントロールすることができる。
本発明にかかるシートレール装置によれば、ロアレールを押圧することによってアッパーレールのがたつきを防止することができるシートレール装置を提供することができる。
図1は、実施形態にかかるシートレール装置100を示す斜視図である。 図2は、実施形態にかかるシートレール装置100の分解斜視図であり、ロアレール10が一部切断された状態を示している。 図3は、実施形態にかかるシートレール装置100の主要な構成を示す左側面図である。 図4は、実施形態にかかる第1アッパーレール31及びロック部材50の一部の構成を示す斜視図である。 図5は、実施形態にかかる第2アッパーレール35及びがたつき防止部材70の一部の構成を示す斜視図である。 図6Aは、実施形態にかかるロック部材50及びがたつき防止部材70の分解斜視図である。図6Bは、押圧部材71の左側面を示した斜視図である。 図7は、実施形態にかかるロック部材50及びがたつき防止部材70の斜視図である。 図8は、実施形態にかかるシートレール装置100のロック部材50及びがたつき防止部材70の可動状態を説明するための正面図である。 図9は、実施形態にかかるシートレール装置100のロック部材50及びがたつき防止部材70の可動状態を説明するための正面図である。 図10、実施形態にかかるシートレール装置100のロック部材50及びがたつき防止部材70の可動状態を説明するための正面図である。 図11は、かかるシートレール装置100を示す正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面に沿って詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態及び図面は、本発明の実施形態の一部を例示するものであり、これらの構成に限定する目的に使用されるものではない。また、各図において対応する構成要素には同一又は類似の符号が付されている。なお、以下の説明において、矢印Aの方向を「前後方向」といい、「右側」「左側」とは、図1における矢印の方向を示す。
本実施形態にかかるシートレール装置100は、車両用のシート(図示しない。)を前後方向にスライド可能に支持するものであり、車両用フロア(図示しない。)に固定されて使用されるものである。本実施形態にかかるシートレール装置100は、図1に示すように、主として、両側にローラー34、39(図4、図5参照)の案内部19を有するロアレール10と、ロアレール10をスライド移動する第1アッパーレール31と、第2アッパーレール35を有する一対のアッパーレール30と、アッパーレール30に取り付けられ、アッパーレール30のスライドを規制するロック部材50と、ロックされたアッパーレール30のがたつきを防止するがたつき防止部材70と、を備えている。本実施形態においては、左側に配置された第2アッパーレール35にがたつき防止部材70を有する例を示しており、「第2垂直面部36」が特許請求の範囲の「垂直面部」に相当し、「第2取着面部37」が特許請求の範囲の「取着面部」に相当する。「第2ロア内面部14b」が特許請求の範囲の「ロア内面部」に相当し、「第2ロア上面部13b」が特許請求の範囲の「ロア上面部」に相当し、「第2ロア側面部12b」が特許請求の範囲の「ロア側面部」に相当する。
ロアレール10は、長尺のレール状に形成されており、図2に示すように、車両フロアに固定される底面部11と、この底面部11の両側から立設された一対の第1ロア側面部12a及び第2ロア側面部12bと、この第1ロア側面部12a及び第2ロア側面部12bから中央に向かって水平にそれぞれ延設された一対の第1ロア上面部13a及び第2ロア上面部13bと、この第1ロア上面部13a及び第2ロア上面部13bから垂直下方方向へそれぞれ延設された第1ロア内面部14a及び第2ロア内面部14bとを備えている。第1ロア内面部14aの上端から第1ロア上面部13a、第1ロア側面部12a及び底面部11の順に連設され、後述するローラー34を囲うように案内する案内部19を形成し、第2ロア内面部14bの上端から第2ロア上面部13b、第2ロア側面部12b及び底面部11の順に連設され、後述するローラー39を囲うように案内する案内部19を形成する。底面部11は車両フロアに固定するための複数の貫通孔15が形成されており、この貫通孔15を利用して螺合部材等で車両フロアに固定することができる。なお、底面部11の両側には、アッパーレール30に取り付けられているローラー34、39が載置される一対の第1ローラー載置部16a及び第2ローラー載置部16bを底面部11中央に対して若干高く形成してもよい。第1ロア内面部14aには、ロック部材50と嵌合する複数のロック部材嵌合用孔17が長手方向に沿って形成されており、第2ロア内面部14bには、がたつき防止部材70の押圧部71aが挿入可能な複数の押圧部材用溝18が長手方向に沿って形成されている。
アッパーレール30は、左右のいずれか一方に配置される第1アッパーレール31と、左右のいずれか他方に配置される第2アッパーレール35と、を有する。本実施形態においては、右側に第1アッパーレール31が左側に第2アッパーレール35が配置されている例を示している。
第1アッパーレール31は、図3に示すように、第1ロア側面部12a及び第1ロア内面部14aとの間に垂直に配置される第1垂直面部32と、この第1垂直面部32の下端から内側方向に屈曲して第1ロア内面部14aと第2ロア内面部14bとの間から上方へ延設され、かつ第1垂直面部32より高く形成され、ロック部材50又はがたつき防止部材70が取り付けられる第1取着面部33とを備えている。第1アッパーレール31は、第1垂直面部32と第1取着面部33が底部で連結された断面略J字型に形成される。第1アッパーレール31の第1垂直面部32と第1取着面部33と底部とで形成される溝内に沿って略垂直に配置された第1ロア内面部14aを有するように配置される。第1垂直面部32には、図4に示すように、ロック部材50のロック片51aが移動する際に、干渉しないように第1ロック片用貫通孔32aが形成されている。さらに、第1垂直面部32の前後には、第1ローラー載置部16a上を回転するローラー34が設けられている。一方、第1取着面部33側にも同様に第2ロック片用貫通孔33aが形成されている。
第2アッパーレール35は、図3に示すように、第2ロア側面部12b及び第2ロア内面部14bとの間に垂直に配置される第2垂直面部36と、この第2垂直面部36の下端から内側方向に屈曲して第2ロア内面部14bと第1ロア内面部14aとの間から上方へ延設され、かつ第2垂直面部36より高く形成され、ロック部材50又はがたつき防止部材70が取り付けられる第2取着面部37とを備えている。第2アッパーレール35は、第2垂直面部36と第2取着面部37が底部で連結された断面略J字型に形成される。第2アッパーレール35の第2垂直面部36と第2取着面部37と底部とで形成される溝内に沿って略垂直に配置された第2ロア内面部14bを有するように配置される。第2垂直面部36には、図5に示すように、ロック部材50が移動する際に、干渉しないようにロック部材用貫通孔38が形成されている。さらに、第2垂直面部36の前後端近傍には、第2ローラー載置部16b上を回転するローラー39が設けられている。また、第2アッパーレール35には、第2垂直面部36から第2取着面部37かけて押圧部材71が上下にスライドするために、下方が開口された上下方向のスライド溝37bが設けられている。スライド溝37bの上辺は、ロアレール10の押圧部材用溝18の押圧を邪魔しないように、上辺より高い位置となるように設けられている。
ロック部材50は、図6に示すように、複数のロック片51aを有するロック片部材51と、このロック片部材51を可動させるための可動部材52と、これらを回動可能に固定し、第1取着面部33に固定的に取り付けられる固定部材53と、を備えている。
ロック片部材51は、鈎状に延設される複数のロック片51aが設けられているロック片保持板51bと、このロック片保持板51bの前後から垂直に立設された一対の軸支片51cとこの一対の軸支片51cの外側からそれぞれの一対の軸支片51c間に架設された回動軸51dと、この回動軸51dに設けられた2つの第1ねじりコイルばね51e及び第2ねじりコイルばね51fが設けられている。第1ねじりコイルばね51eは、前側の軸支片51cから延設された第1ばね押さえ部51gの下面で支持され、第2ねじりコイルばね51fは、後側の軸支片51cから延設された第2ばね押さえ部51hの上面によって支持されている。
可動部材52は、外部からの加えられた力によって、ロック片部材51及び後述するがたつき防止部材70を可動させる部材である。可動部材52は、外部からの力を受ける略U字状に形成された一対の端辺52aと受入力部52bを有する被入力部材52cと、入力された力によって可動した受入力部52bの力をロック片部材51及びがたつき防止部材70に伝達するため、平行する一対の端辺52aの略中央に架設された伝達部材52dとを有している、さらに、端辺52aのうち、伝達部材52dに対して受入力部52bと反対側の端辺52aに回転軸52eを有する。
固定部材53は、ロック片部材51のそれぞれ回動軸51d及び可動部材52の回転軸52eを支持し、ロック片部材51及び可動部材52を回動自在に保持するとともに、第1取着面部33に固定するための部材である。固定部材53は、それぞれロック片部材51の回動軸51d及び可動部材52の回転軸52eを支持するための回動軸用孔53bと回転軸用孔53cとがそれぞれ設けられた支持部53aと、第1取着面部33と固定するための固定部53dとを有している。
以上の構成を有するロック部材50は、図7に示すように、固定部材53にロック片部材51及び可動部材52が回動自在に取り付けられ、第1ねじりコイルばね51eは、両端部が固定部材53の背面と第1ばね押さえ部51gの下面とで支持され、ロック片部材51が左回転側に付勢されている。一方、第2ねじりコイルばね51fは、両端部が伝達部材52dの下面と第2ばね押さえ部51hとで支持され、可動部材52が左回転方向に付勢されている。付勢された状態は、図3に示すように、一対の軸支片51cの上面と伝達部材52dとの間に隙間αが設けられている。第2ねじりコイルばね51fは、第1ねじりコイルばね51eより曲げ応力が弱く形成されている。そのため、可動部材52を右回転方向に可動させると、はじめは、ロック片部材51は動くことはなく、さらに回転させ隙間αがなくなり、ロック片保持板51bの上面のうち、回動軸51dより外側、すなわち右側の上面が伝達部材52dに当接した後、伝達部材52dよって押圧されてロック片部材51は、回動軸51dを中心に右回りに回転することになる。このロック保持いた51bの上面が被可動部を構成する。可動部材52への力を開放すれば、図3に示す初期状態に復帰する。
がたつき防止部材70は、図6に示すように、ロアレール10の押圧部材用溝18の上辺に押圧してがたつきを防止する押圧部材71と、この押圧部材71の上下の位置をコントロールする回動板部材72と、この回動板部材72を第2アッパーレール35に回動可能に固定する軸支部材73とを備えている。なお、がたつき防止部材70は、前後に2つ設けられているが、前後対称に設けられているのみの相違であるので、前側のがたつき防止部材70を説明することにより、後側のがたつき防止部材70の説明に代える。以下のがたつき防止部材を説明する際に位置や方向等は前側のがたつき防止部材70の位置や方向である。
押圧部材71は、図6に示すように、ロアレール10の第1ロア内面部14aの下端を押圧する押圧部71aと、右側に形成された円柱状の突出部71bと左側に形成されたスライド用突起71dを有する立設面71cとからなる略L字状の部材である。スライド用突起71dは、第2アッパーレール35のスライド溝37bにはめ込まれて、上下方向にのみスライド可能とするための部材である。
回動板部材72は、前後方向に回動可能となるように回動板回動部72aと回動板回動部72aの下方に突出部71bがスライド可能に挿入される弧状の弧状溝72bとが形成されたスライド面部72cと、伝達部材52dの下方に配置され、このスライド面部72cから立設して形成された被伝達部72dと、を備えている。弧状溝72bは、下方に突出する略弧状に形成されてなり、前側からゆるく下降する第1傾斜部72eと、第1傾斜部72eより急な下降傾斜を有する第2傾斜部72fと、第2傾斜部72fから上昇傾斜を有する第3傾斜部72gとを有している。第3傾斜部72gは、回動板回動部72aを中心とする円弧状に形成される。なお、弧状溝72bの形態は1例であり、この弧状溝72bの形態によって押圧部材71の移動のタイミング等を変更させることができる。図3に示すように、被伝達部72dと伝達部材52dとの隙間βは、一対の軸支片51cの上面と伝達部材52dとの間に隙間αより狭くなるように配置されていて、被伝達部72dの方が一対の軸支片51cの上面よりも高い位置に配置されている。
軸支部材73は、図6に示すように、回動板部材72を前後方向に回動可能に第2アッパーレール35に固定する部材である。この軸支部材73は、第1アッパーレール31と係合可能なように第1アッパーレール係合部73aも有している。
以上の構成を有するがたつき防止部材70は、図5に示すように、押圧部材71の突出部71bを回動板部材72の弧状溝72bに挿入した状態で第2アッパーレール35に取り付けられ、スライド溝37bによって上下方向にのみ移動可能に取り付けられる。この状態で、押圧部材71は、金属線による付勢部材74によって、下方方向へ付勢されている。回動板部材72は、ばね部材75によって、右方向から見て右回転方向(矢印Bの方向)へ付勢されている。回動板部材72による押圧部材71の高さ位置調整力は、押圧部材71の下方への付勢力より強く形成される。そのため回動板部材72が回動すると、突出部71bは弧状溝72bの下辺に沿って移動することになる。なお、押圧部材71が押圧部材用溝18を強く押し付けた状態に配置された場合であっても、突出部71bが弧状溝72bの端部まで到達しないように形成されている。がたつき防止部材70に力が加わっていない場合の状態を図3及び図8に示す。
以上のように構成されたシートレール装置100は、以下のようにして使用される。まず、外部から力が加わっていない初期状態では、図3及び図8に示すように、がたつき防止部材70は、
回動板部材72が左回転方向(矢印Cの方向へ)へ付勢されているため、押圧部材71は強く上方へ押圧されている。この押圧力により、押圧部材71は押圧部材用溝18を強く押し付けることによってロアレール10に対して、アッパーレール30ががたつくことを防止することができる。この際に、突出部71bが弧状溝72bの左側端部まで到達しないように間隔が形成されているため、押圧部材用溝18の高さにばらつきがあったり、第1ローラー載置部16a及び第2ローラー載置部16bの高さにばらつきがあったりした場合であっても、押圧部材71の上昇に余裕があるので、確実にがたつきを防止することができる。
一方、ロック部材50は、図3に示すように、初期状態では、ロック片51aが第1ロック片用貫通孔32a、第2ロック片用貫通孔33a及びロック部材嵌合用孔17に挿入されており、アッパーレール30が前後方向に移動することが防止される。
この状態から可動部材52の受入力部52bに力が加わると、図9に示すように、可動部材52は、回転軸52eを中心に右回転(矢印Dの方向)する。これにより伝達部材52dは、まず、一対の軸支片51cの上面と伝達部材52dとの間より狭く形成されており、より高い位置に配置されている被伝達部72dに先に当接し、被伝達部72dを押し下げることになる。これにより、回動板部材72は、回動板回動部72aを中心に付勢方向に逆らう方向、すなわち、図9の矢印Eに示す方向に回転する。この回転により、上下方向以外に移動ができない押圧部材71は、弧状溝72bを第1傾斜部72eから第2傾斜部72fへスライド移動することになる。これにより、押圧部材71は下方へ移動し、押圧部材用溝18への押圧が解除されて、がたつき防止が解除される。この状態では、一対の軸支片51cの上面を伝達部材52dが押圧していないので、ロック部材50は動くことはなく、ロック片51aは解除されていないため、アッパーレール30の前後方向への移動は規制されている状態が継続する。
この状態からさらに可動部材52の受入力部52bに力が加わると、図10に示すように、可動部材52は、回転軸52eを中心にさらに右方向へ回転する。これにより、回動板部材72は、回動板回動部72aを中心にさらに回動し、上下方向以外に移動ができない押圧部材71は、弧状溝72bを第3傾斜部72gへスライド移動することになる。しかし、第3傾斜部72gは、回動板回動部72aを中心とする円弧に形成されているため、押圧部材71は、所定距離下降した後、さらに下降することなく、その位置を維持している。一方、可動部材52は、一対の軸支片51cの上面が押圧されて回動軸51dを中心に回動させることによりロック部材50も可動可能となる。これにより、ロック片部材51はロック片51aを、ロック部材嵌合用孔17から抜去される。これにより、アッパーレール30は、前後にスライド可能となる。
可動部材52の受入力部52bに力がなくなると、上記動作とは反対に、ロック部材50のロック片51aが、ロック部材嵌合用孔17に挿入されてアッパーレール30の前後の移動が規制され、押圧部材71は、再度上昇し、押圧部材用溝18の上辺を押圧してがたつきが防止される。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得る。
上記実施形態においては、ロアレール10の第2ロア内面部14bに押圧部材用溝18が設けられているものとしたが、図11に示すように、押圧部材用溝18を設けずに、直線状に設けても良い。
また、上記実施形態においては、がたつき防止部材70を第2アッパーレール35に設けたが、第1アッパーレール31に設けても構わない。
上述した実施形態で示すように、自動車用シートを取り付けるためのシートレール装置として、産業上利用可能である。
10…ロアレール、11…底面部、12a…第1ロア側面部、12b…第2ロア側面部、
13a…第1ロア上面部、13b…第2ロア上面部、14a…第1ロア内面部、
14b…第2ロア内面部、15…貫通孔、16a…第1ローラー載置部、
16b…第2ローラー載置部、17…ロック部材嵌合用孔、18…押圧部材用溝、
19…案内部、30…アッパーレール、31…第1アッパーレール、
32…第1垂直面部、32a…第1ロック片用貫通孔、33…第1取着面部、
33a…第2ロック片用貫通孔、34…ローラー、35…第2アッパーレール、
36…第2垂直面部、37…第2取着面部、37b…スライド溝、
38…ロック部材用貫通孔、39…ローラー、50…ロック部材、
51…ロック片部材、51a…ロック片、51b…ロック片保持板、
51c…軸支片、51d…回動軸、51g…第1ばね押さえ部、
51h…第2ばね押さえ部、52…可動部材、52a…端辺、
52b…受入力部、52c…被入力部材、52d…伝達部材、
52e…回転軸、53…固定部材、53a…支持部、53b…回動軸用孔、
53c…回転軸用孔、53d…固定部、70…がたつき防止部材、71…押圧部材、
71a…押圧部、71b…突出部、71c…立設面、71d…スライド用突起、
72…回動板部材、72a…回動板回動部、72b…弧状溝、
72c…スライド面部、72d…被伝達部、72e…第1傾斜部、
72f…第2傾斜部、72g…第3傾斜部、73…軸支部材、
73a…第1アッパーレール係合部、74…付勢部材、75…ばね部材、
100…シートレール装置

Claims (8)

  1. ローラーが取り付けられる垂直面部と、前記垂直面部より高く形成され、前記垂直面部と略平行に形成された取着面部と、が底部で連結された断面略J字型のアッパーレールと、
    前記アッパーレールよりも長尺に形成され、前記アッパーレールの前記垂直面部と前記取着面部と底部とで形成される溝内に沿って略垂直に配置されたロア内面部を有し、前記ロア内面部の上端から前記ローラーの上面部、側面部及び底面部を囲うように案内部が形成されたロアレールと、
    前記取着面部に上下方向にのみ移動可能に設けられ、前記ロア内面部の下方に配置された押圧部と前記押圧部の端部から立設された立設面に突出して設けられた突出部とを有する押圧部材と、前記突出部が挿入された状態でスライド可能に設けられた弧状の弧状溝と前記取着面部に回動可能に設けられた回動板回動部とを有する回動板部材と、を有するがたつき防止部材と、
    を備え、
    前記回動板部材の回動に応じて、前記突出部が前記弧状溝を移動することにより、押圧部材がロア内面部の下端から上下に移動可能であることを特徴とするシートレール装置。
  2. 前記回動板部材は、前記押圧部材を上方に押圧する方向となるように付勢されていることを特徴とする請求項1に記載のシートレール装置。
  3. 前記押圧部材は、下方へ付勢されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシートレール装置。
  4. 前記押圧部材が前記ロア内面部の下端を押圧している状態で、前記突出部は前記弧状溝の回転方向側の両端部から間隔が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のシートレール装置。
  5. 前記ロア内面部の下端には、前記押圧部材の前記押圧部が挿入可能な複数の押圧部材用溝が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のシートレール装置。
  6. 前記回動板部材の付勢方向に逆らって移動させる可動部材を備え、前記可動部材は、前記アッパーレールのスライドを防止するためのロック部材も可動可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のシートレール装置。
  7. 前記可動部材は、前記ロック部材を可動させるための被可動部に当接するよりも先に前記回動板部材の被伝達部を押圧することによって、前記押圧部材を先に可動可能であることを特徴とする請求項6に記載のシートレール装置。
  8. 前記回動板部材は、回動により前記押圧部材を所定距離下降させた後、それ以上下降しないように、前記弧状溝の一部が前記回動板回動部を中心とした円弧に形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のシートレール装置。
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