JP6324570B1 - 電動車両の制御装置および漏電検出状態判断方法 - Google Patents

電動車両の制御装置および漏電検出状態判断方法 Download PDF

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Abstract

【課題】電動車両に設けられる漏電検出装置の動作状態を判断することのできる電動車両の制御装置および漏電検出状態判断方法を得る。【解決手段】パワードライブユニットの昇圧コンバータの昇圧電圧を制御するために少なくともモータトルク指令およびモータ回転数に基づいて演算した第1の昇圧電圧指令に対して、帯域通過フィルタ処理を実施することで、特定の周波数帯域の信号を抽出信号として抽出し、その抽出信号の振幅と、予め設定される設定振幅値とを比較することで、漏電検出装置の動作異常が発生するか否かを判断するように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、電動車両に設けられる漏電検出装置の動作状態を判断する電動車両の制御装置および漏電検出状態判断方法に関する。
近年、省エネルギー、環境等を考慮した電動車両として、ハイブリッド車、電気自動車等が注目されている。ハイブリッド車は、従来のエンジンに加えてモータを動力源とし、電気自動車は、モータを動力源としている。ハイブリッド車および電気自動車の双方とも、バッテリに蓄電された直流電力をインバータ回路によって交流電力に変換し、その交流電力を用いてモータを駆動することで走行する。
ここで、モータを駆動するインバータと、バッテリからの電圧を昇圧し、その昇圧電圧をインバータに供給する昇圧コンバータとを備えた電動車両において、昇圧コンバータを制御する方式として、以下の方式が提案されている。すなわち、モータの回転数および目標出力トルクに従って、モータの効率運転に適切な昇圧電圧の目標値を算出し、昇圧電圧がその目標値となるように昇圧コンバータを制御する方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
電動車両では、モータを駆動するために100Vを超える高電圧バッテリを使用しており、車体ボディ等の車体アースと高電圧バッテリの負端子とが電気的に接続され、さらに、高電圧バッテリの負端子と車体アース間で絶縁処理が施されている。そこで、高電圧バッテリの負端子と車体アース間の絶縁抵抗を監視し、その絶縁抵抗が設定値以下となった場合に、ドライバに警告するシステムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
電動車両では、モータを駆動するためのインバータ、インバータに昇圧電圧を供給するための昇圧コンバータ等が発生するノイズの対策のために、車体ボディと高電圧部の間にYコンデンサを配置する場合がある(例えば、特許文献3参照)。
特許第3797361号公報 特許第4572777号公報 特許第4635710号公報
ここで、昇圧コンバータからインバータに供給される昇圧電圧の値は、モータ回転数、トルク等に依存して決定されるので、急なアクセルの踏込によるモータトルクの変動、モータ回転数の変動等に起因して、昇圧コンバータの昇圧電圧が変化することとなる。このような場合、昇圧電圧の変化に応じてノイズ除去用のYコンデンサにノイズ電流が通電する場合がある。また、このノイズ電流は、漏電検出装置のカップリングコンデンサの充放電に影響する。漏電検出装置は、構成上、カップリングコンデンサの充放電によって絶縁抵抗の低下、すなわち漏電を検出してしまう。
以上をまとめると、モータトルクの変動、モータ回転数の変動等に起因して、昇圧コンバータの昇圧電圧が周期的に変動すると、カップリングコンデンサの充放電に影響し、漏電検出装置が漏電を誤検出してしまう可能性がある。したがって、漏電検出装置の検出結果の信頼性を把握するために、漏電検出装置による漏電誤検出が発生し得るか否かを判断する技術が求められる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、電動車両に設けられる漏電検出装置の動作状態を判断することのできる電動車両の制御装置および漏電検出状態判断方法を得ることを目的とする。
本発明における電動車両の制御装置は、モータとモータを駆動させるパワードライブユニットとを備えた電動車両に設けられる漏電検出装置の動作状態を判断する制御装置であって、パワードライブユニットは、モータを制御するためのモータトルク指令に従って制御されることで、モータを駆動させるモータ用インバータと、第1の昇圧電圧指令に従って制御されることで、直流電源から供給される電圧の昇圧を行い、昇圧後の電圧を、昇圧電圧としてモータ用インバータに供給する昇圧コンバータと、を備え、制御装置は、モータトルク指令およびモータのモータ回転数を取得し、取得したモータトルク指令およびモータ回転数に基づいて第1の昇圧電圧指令を演算して出力する第1の昇圧電圧指令出力部と、第1の昇圧電圧指令出力部によって出力される第1の昇圧電圧指令に対して帯域通過フィルタ処理を実施することで、特定の周波数帯域の信号を抽出信号として抽出し、抽出信号の振幅を演算し、演算した振幅と、予め設定される設定振幅値とを比較することで、漏電検出装置の動作異常が発生するか否かを判断する漏電検出状態判断部と、を備えたものである。
本発明における電動車両の漏電検出状態判断方法は、モータとモータを駆動させるパワードライブユニットとを備えた電動車両に設けられる漏電検出装置の動作状態を判断する方法であって、パワードライブユニットは、モータを制御するためのモータトルク指令に従って制御されることで、モータを駆動させるモータ用インバータと、第1の昇圧電圧指令に従って制御されることで、直流電源から供給される電圧の昇圧を行い、昇圧後の電圧を、昇圧電圧としてモータ用インバータに供給する昇圧コンバータと、を備え、方法は、モータトルク指令およびモータのモータ回転数を取得し、取得したモータトルク指令およびモータ回転数に基づいて第1の昇圧電圧指令を演算するステップと、演算される第1の昇圧電圧指令に対して帯域通過フィルタ処理を実施することで、特定の周波数帯域の信号を抽出信号として抽出し、抽出信号の振幅を演算し、演算した振幅と、予め設定される設定振幅値とを比較することで、漏電検出装置の動作異常が発生するか否かを判断するステップと、を備えたものである。
本発明によれば、電動車両に設けられる漏電検出装置の動作状態を判断することのできる電動車両の制御装置および漏電検出状態判断方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1における電動車両の概略構成図である。 本発明の実施の形態1における制御装置を示す構成図である。 図1のモータのモータ出力特性の一例を示すグラフである。 図2の漏電検出状態判断部を示す構成図である。 本発明の実施の形態1における制御装置の一連の動作を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2における制御装置を示す構成図である。 図6の第2の昇圧電圧指令出力部を示す構成図である。 本発明の実施の形態3における制御装置を示す構成図である。
以下、本発明による電動車両の制御装置および漏電検出状態判断方法を、好適な実施の形態にしたがって図面を用いて説明する。なお、図面の説明においては、同一部分または相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1における電動車両の概略構成図である。図1において、電動車両は、エンジン1と、発電機2と、モータ3と、タイヤ4と、パワードライブユニット5と、直流電源の一例であるバッテリ6と、漏電検出装置7と、制御装置8と、車両用コントローラ9とを備える。
エンジン1は、ガソリンを燃焼させることによって駆動してトルクを発生させる。発電機2は、エンジン1が発生させるトルクを受けて交流電力を発電する。また、エンジン1が停止している場合、発電機用インバータ52から供給される交流電力によって発電機2がトルクを発生させることで、エンジン1が始動する。
モータ3は、後述するモータ用インバータ51から供給される交流電力によって駆動してトルクを発生させる。モータ3がトルクを発生させることで、タイヤ4が駆動し、車両が走行する。
なお、図1では、エンジン1と発電機2とが直接接続されている場合を例示しているが、動力を伝達するギア等をこれらの間に設けてもよい。同様に、モータ3とタイヤ4とが直接接続されている場合を例示しているが、動力を伝達するギア等をこれらの間に設けてもよい。
パワードライブユニット5は、発電機2およびモータ3のそれぞれを駆動させるためのものであり、モータ用インバータ51、発電機用インバータ52および昇圧コンバータ53を備える。
モータ用インバータ51は、後述するモータトルク指令に従って制御されることで、モータ3を駆動させる。具体的には、モータ用インバータ51は、複数のスイッチング素子(図示せず)を有し、各スイッチング素子のオンとオフの切り替えによって直流電力を交流電力に変換し、その交流電力をモータ3に供給することで、モータ3を力行駆動させる。また、モータ3の回生駆動時には、モータ用インバータ51は、モータ3が発電した交流電力を直流電力に変換する。
発電機用インバータ52は、後述する発電機トルク指令に従って制御されることで、発電機2を駆動させる。具体的には、発電機用インバータ52は、複数のスイッチング素子(図示せず)を有し、各スイッチング素子のオンとオフの切り替えによって直流電力を交流電力に変換し、その交流電力を発電機2に供給する。また、発電機2が発電した交流電力を直流電力に変換する。
昇圧コンバータ53は、後述する第1の昇圧電圧指令または第2の昇圧電圧指令に従って制御されることで、バッテリ6から供給される電圧の昇圧を行い、その昇圧後の電圧を昇圧電圧としてモータ用インバータ51および発電機用インバータ52のそれぞれに供給する。具体的には、昇圧コンバータ53は、スイッチング素子(図示せず)を有し、スイッチング素子のオンとオフの切り替えによってバッテリ6の電圧(以下、バッテリ電圧と称す)を昇圧し、その昇圧後の電圧、すなわち昇圧電圧をモータ用インバータ51および発電機用インバータ52に印加する。
バッテリ6は、直流電力を蓄電し、100V以上の電圧を昇圧コンバータ53に供給可能なバッテリである。バッテリ6は、例えばリチウムイオン二次電池、ニッケル水素二次電池等で構成される。
漏電検出装置7は、電気的に接続されたバッテリ6の端子と車体ボディ等の車体アース間の絶縁抵抗を監視する。車体アースに電気的に接続されるバッテリ6の端子は、バッテリ6の負端子または正端子のどちらかである。漏電検出装置7は、監視している絶縁抵抗が予め設定される設定値以下となった場合、漏電が発生したことを検出し、検出結果を車両用コントローラ9に出力する。
なお、漏電検出装置7の上記の機能は、例えば、特許文献2に記載の従来技術を適用すれば実現可能であるので、ここでは、構成の詳細な説明を省略する。
制御装置8は、車両用コントローラ9から入力されるモータトルク指令および発電機トルク指令に従って、モータ用インバータ51、発電機用インバータ52および昇圧コンバータ53を制御することで、モータ3および発電機2を駆動させる。
車両用コントローラ9は、CAN通信(Control Area Network)等の通信手段によって制御装置8と通信可能に接続される。車両用コントローラ9は、モータ3を制御するためのモータトルク指令と、発電機2を制御するための発電機トルク指令を制御装置8に出力する。また、車両用コントローラ9は、漏電検出装置7によって漏電の発生が検出された場合、車両の運転者に向けて警告灯を点灯させる。
なお、制御装置8および車両用コントローラ9は、例えば、演算処理を実行するマイクロコンピュータと、プログラムデータ、固定値データ等のデータを記憶するROM(Read Only Memory)と、格納されているデータを更新して順次書き換えられるRAM(Random Access Memory)とによって実現される。
次に、制御装置8について、図2を参照しながらさらに説明する。図2は、本発明の実施の形態1における制御装置8を示す構成図である。図2において、制御装置8は、モータ制御部81、発電機制御部82、昇圧コンバータ制御部83、第1の昇圧電圧指令出力部84、第2の昇圧電圧指令出力部85および漏電検出状態判断部86を備える。
モータ制御部81には、モータ3に設けられておりモータ3の回転角を検出する回転角センサの検出結果と、モータ用インバータ51に設けられておりモータ3に流れる三相電流を検出する三相電流センサの検出結果とが入力される。
モータ制御部81は、回転角センサから入力される回転角と、三相電流センサから入力される三相電流の情報を用いて、モータ3が発生するトルクと、車両用コントローラ9から入力されるモータトルク指令とが一致するようにモータ用インバータ51を制御する。また、モータ制御部81は、回転角センサから入力される回転角から、モータ3の回転数(以下、モータ回転数と称す)を演算し、そのモータ回転数を第1の昇圧電圧指令出力部84に出力する。
発電機制御部82には、発電機2に設けられており発電機2の回転角を検出する回転角センサの検出結果と、発電機用インバータ52に設けられており発電機2に流れる三相電流を検出する三相電流センサの検出結果とが入力される。
発電機制御部82は、回転角センサから入力される回転角と、三相電流センサから入力される三相電流の情報を用いて、発電機2が発生するトルクと、車両用コントローラ9から入力される発電機トルク指令とが一致するように発電機用インバータ52を制御する。また、発電機制御部82は、回転角センサから入力される回転角から、発電機2の回転数(以下、発電機回転数と称す)を演算し、その発電機回転数を第1の昇圧電圧指令出力部84に出力する。
なお、実施の形態1では、モータ3および発電機2のそれぞれを制御するための制御指令がトルク指令である場合を例示しているが、制御指令の形態はトルク指令に限定されず、例えば、回転速度指令であってもよい。
昇圧コンバータ制御部83は、昇圧コンバータ53の昇圧電圧が、漏電検出状態判断部86から入力される昇圧電圧指令となるように、昇圧コンバータ53を制御する。
第1の昇圧電圧指令出力部84は、車両用コントローラ9から入力されるモータトルク指令および発電機トルク指令と、モータ制御部81から入力されるモータ回転数と、発電機制御部82から入力される発電機回転数とから、第1の昇圧電圧指令を演算し、その第1の昇圧電圧指令を漏電検出状態判断部86に出力する。
ここで、モータトルク指令、発電機トルク指令、モータ回転数および発電機回転数を用いて、昇圧コンバータ53の昇圧電圧を制御するための昇圧電圧指令を演算する方法については公知であり、例えば、以下の方法を採用すればよい。
すなわち、モータ3、発電機2、モータ用インバータ51および発電機用インバータ52の全体の損失が最小となるように、モータトルク指令、発電機トルク指令、モータ回転数および発電機回転数と、昇圧電圧指令とが関連付けられたマップを予め用意しておく。そして、第1の昇圧電圧指令出力部84は、車両用コントローラ9から入力されるモータトルク指令および発電機トルク指令と、モータ制御部81から入力されるモータ回転数と、発電機制御部82から入力される発電機回転数とに対応する昇圧電圧指令をそのマップから演算し、その昇圧電圧指令を第1の昇圧電圧指令とする。
このように、第1の昇圧電圧指令出力部84は、モータトルク指令、モータ回転数、発電機トルク指令および発電機回転数を取得し、取得したモータトルク指令、モータ回転数、発電機トルク指令および発電機回転数に基づいて第1の昇圧電圧指令を演算して出力する。
第2の昇圧電圧指令出力部85は、予め設定される第2の昇圧電圧指令を漏電検出状態判断部86に出力する。第2の昇圧電圧指令は、漏電検出装置7の動作異常が発生する、すなわち、漏電検出装置7が漏電を誤検出すると判断された場合に、昇圧コンバータ53の昇圧電圧を制御するために用いられる。
続いて、第2の昇圧電圧指令の値の設定方法について説明する。第2の昇圧電圧指令は、モータ3が最大出力を発生させるのに必要な最小の昇圧電圧と、発電機2が最大出力を発生させるのに必要な最小の昇圧電圧のうちの大きい方の値となるように設定される。
ここで、昇圧コンバータ53によってモータ用インバータ51に印加される直流電圧[V]と、モータ出力(モータ機械出力ともいう)[kW]の関係について、図3を参照しながら説明する。図3は、図1のモータ3のモータ出力特性の一例を示すグラフである。
なお、図3において、横軸はモータ回転数を示し、縦軸はモータ出力を示す。また、モータ出力は、モータトルクと、モータ回転数とから演算される出力である。さらに、図3では、モータ用インバータ51に印加される直流電圧が100Vである場合と、200Vである場合と、300Vである場合に分けて、モータ出力を図示している。
一般的に、モータ3とモータ用インバータ51を組み合わせた場合、図3に示すように、モータ用インバータ51に印加される直流電圧の大きさによってモータ出力が大きくなる。また、図3に示すように、同じモータ回転数でモータ出力が高いということは、換言すると、同じモータ回転数で大きなトルクを出力可能であるということである。このような特性から、モータ設計の際に決められた最大出力を達成するために必要な上記の直流電圧は、使用するモータの種類によって異なり、さらには、モータ3と発電機2とで異なる場合がある。
車両に搭載されているモータ3の最大出力は予め決められており、その最大出力の値に応じて、その最大出力をモータ3が発生させるのに必要な最小の昇圧電圧の値が決まる。例えば、モータ3の最大出力が200kWである場合、その最大出力をモータ3が発生させるのに必要な最小の昇圧電圧は500Vである。
同様に、車両に搭載されている発電機2の最大出力は予め決められており、その最大出力の値に応じて、その最大出力をモータ3が発生させるのに必要な最小の昇圧電圧の値が決まる。例えば、発電機2の最大出力が100kWである場合、その最大出力を発電機2が発生させるのに必要な最小の昇圧電圧は700Vである。
例えば上記のように、モータ3の最大出力が200kWであり、発電機2の最大出力が100kWである場合、第2の昇圧電圧指令は700Vとなるように設定される。
以上から分かるように、第1の昇圧電圧指令は、モータトルク指令およびモータ回転数に依存した変動値であるのに対して、第2の昇圧電圧指令は、モータトルク指令およびモータ回転数によらない固定値である。
このように、モータ3の最大出力および発電機2の最大出力をともに発生可能にする最小の昇圧電圧を第2の昇圧電圧指令として設定し、漏電検出装置7の動作異常が発生すると判断された場合には、その第2の昇圧電圧指令を用いて昇圧コンバータ53の昇圧電圧を制御する。したがって、電動車両において、漏電検出装置7が漏電を誤検出するおそれがある状態に陥っても、モータ3および発電機2のそれぞれのトルク出力が不足するような状況が発生しない。
漏電検出状態判断部86は、漏電検出装置7の動作異常が発生するか否かを判断する漏電検出状態判断を行い、その判断結果に従って、第1の昇圧電圧指令出力部84から入力される第1の昇圧電圧指令と、第2の昇圧電圧指令出力部85から入力される第2の昇圧電圧指令のいずれかを昇圧電圧指令として昇圧コンバータ制御部83に出力する。
漏電検出状態判断部86は、漏電検出装置7の動作異常が発生すると判断すれば、第2の昇圧電圧指令を昇圧電圧指令として昇圧コンバータ制御部83に出力する。一方、漏電検出状態判断部86は、漏電検出装置7の動作異常が発生しないと判断すれば、第1の昇圧電圧指令を昇圧電圧指令として昇圧コンバータ制御部83に出力する。
次に、漏電検出状態判断部86について、図4を参照しながらさらに説明する。図4は、図2の漏電検出状態判断部86を示す構成図である。図4において、漏電検出状態判断部86は、周波数成分抽出部861、振幅抽出部862および判断部863を備える。
周波数成分抽出部861は、第1の昇圧電圧指令出力部84から入力される第1の昇圧電圧指令に対して帯域通過フィルタ処理を実施することで、特定の周波数帯域の信号のみを抽出信号として抽出する。
振幅抽出部862は、周波数成分抽出部861によって抽出された抽出信号の振幅を演算する。具体例として、振幅抽出部862は、予め設定される設定時間、例えば100msの期間における抽出信号の振幅最大値と振幅最小値を取得し、その振幅最大値からその振幅最小値を減算した値を、抽出信号の振幅として演算する。
判断部863は、振幅抽出部862によって演算された抽出信号の振幅と、予め設定される設定振幅値とを比較し、その比較結果に従って、漏電検出状態判断を行う。
判断部863は、抽出信号の振幅が設定振幅値以上であれば、漏電検出装置7の動作異常が発生すると判断する。一方、判断部863は、抽出信号の振幅が設定振幅値未満であれば、漏電検出装置7の動作異常が発生しないと判断する。
判断部863は、漏電検出装置7の動作異常が発生すると判断すれば、第2の昇圧電圧指令を昇圧電圧指令として昇圧コンバータ制御部83に出力する。一方、判断部863は、漏電検出装置7の動作異常が発生しないと判断すれば、第1の昇圧電圧指令を昇圧電圧指令として昇圧コンバータ制御部83に出力する。
なお、判断部863は、抽出信号の振幅が設定振幅値以上であるという条件を満たせば、漏電検出装置7の動作異常が発生すると判断するように構成されている。別例として、判断部863は、その条件に加えて、さらに、その条件を満たす状態が予め設定される設定時間、例えば1秒間継続するという条件を満たせば、漏電検出装置7の動作異常が発生すると判断するように構成されていてもよい。
ここで、モータ3の回転数変動、発電機2の回転数変動等が発生した場合、第1の昇圧電圧指令出力部84によって演算される第1の昇圧電圧指令が、その回転数変動に応じて変動する。また、第1の昇圧電圧指令の変動によっては、漏電検出装置7が漏電を誤検出する可能性がある。
これに対して、漏電検出状態判断部86は、漏電検出装置7が漏電を誤検出することにつながる特定の周波数帯域の信号を第1の昇圧電圧指令から抽出し、その抽出信号の振幅が設定振幅値以上であれば、漏電検出装置7の動作異常が発生すると判断する。また、漏電検出状態判断部86は、漏電検出装置7の動作異常が発生すると判断すれば、漏電誤検出を発生させる可能性がある第1の昇圧電圧指令ではなく、漏電誤検出を発生させない第2の昇圧電圧指令を昇圧コンバータ制御部83に出力する。このように構成することで、漏電検出装置7の動作異常の発生を抑制することが可能となる。
次に、制御装置8の一連の動作について、図5を参照しながら説明する。図5は、本発明の実施の形態1における制御装置8の一連の動作を示すフローチャートである。なお、図5に示すフローチャートは、例えば予め設定される周期で繰り返し実行される。
ステップS101において、第1の昇圧電圧指令出力部84は、車両用コントローラ9から入力されるモータトルク指令および発電機トルク指令と、モータ制御部81から入力されるモータ回転数と、発電機制御部82から入力される発電機回転数とから、第1の昇圧電圧指令を演算して出力し、処理がステップS102へと進む。
ステップS102において、周波数成分抽出部861は、ステップS101で出力された第1の昇圧電圧指令に対して帯域通過フィルタ処理を実施することで、特定の周波数帯域の信号のみを抽出信号として抽出し、処理がステップS103へと進む。
なお、帯域通過フィルタとしては、例えば1次のローパスフィルタと1次のハイパスフィルタなどを組み合わせたものを用いればよい。また、漏電誤検出を発生させる可能性がある昇圧電圧指令の値を机上計算、試験等を行うことで把握しておき、その値に従って、特定の周波数帯域の値を決める。さらに、その特定の周波数帯域の信号を抽出可能なように帯域通過フィルタの設定値を予め設定しておく。
ステップS103において、振幅抽出部862は、ステップS102で抽出された抽出信号の振幅を演算し、処理がステップS104へと進む。
なお、前述したとおり、振幅抽出部862は、設定時間、例えば100msの期間における抽出信号の振幅最大値と振幅最小値から、抽出信号の振幅を演算する。また、その設定時間は、帯域通過フィルタの設定値に応じて適宜変更される。さらに、その設定時間は、帯域通過フィルタの周波数設定値の周期に対して、整数倍となるように設定しておけばよい。
ステップS104において、判断部863は、ステップS103で演算された抽出信号の振幅が設定振幅値以上であるか否かを判断する。判断部863は、その振幅が設定振幅値以上であれば、漏電検出装置7の動作異常が発生すると判断し、処理がステップS105へと進む。一方、判断部863は、その振幅が設定振幅値未満であれば、漏電検出装置7の動作異常が発生しないと判断し、処理がステップS107へと進む。
以上のステップS101〜ステップS104から分かるように、漏電検出状態判断部86は、第1の昇圧電圧指令出力部84によって出力される第1の昇圧電圧指令に対して帯域通過フィルタ処理を実施することで、特定の周波数帯域の信号を抽出信号として抽出する。また、漏電検出状態判断部86は、抽出した抽出信号の振幅を演算し、演算した振幅と、予め設定される設定振幅値とを比較することで、漏電検出状態判断を行う。
ステップS105において、第2の昇圧電圧指令出力部85は、予め設定される第2の昇圧電圧指令を出力し、処理がステップS106へと進む。
ステップS106において、判断部863は、ステップS101で出力された第1の昇圧電圧指令と、ステップS105で出力された第2の昇圧電圧指令のうち、第2の昇圧電圧指令を、昇圧電圧指令として出力し、処理が終了となる。
ステップS107において、判断部863は、現在の昇圧電圧指令が第2の昇圧電圧指令であるか否かを判断する。つまり、ステップS107では、昇圧コンバータ53を制御するための昇圧電圧指令として、現時点で、第2の昇圧電圧指令と第1の昇圧電圧指令のどちらを用いているかが判断されることとなる。
ステップS107において、現在の昇圧電圧指令が第2の昇圧電圧指令であると判断された場合には、処理がステップS108へと進む。一方、現在の昇圧電圧指令が第2の昇圧電圧指令でない、すなわち、現在の昇圧電圧指令が第1の昇圧電圧指令であると判断された場合には、処理がステップS109へと進む。
ステップS108において、判断部863は、ステップS101で出力された第1の昇圧電圧指令を、昇圧電圧指令として昇圧コンバータ53に出力し、処理が終了となる。この場合、第1の昇圧電圧指令に従って昇圧コンバータ53を制御しても、漏電検出装置7の動作異常が発生しないので、判断部863は、昇圧コンバータ制御部83に出力する昇圧電圧指令を、現在の第2の昇圧電圧指令から、ステップS101で出力された第1の昇圧電圧指令に切り替える。昇圧コンバータ制御部83は、切り替え後の第1の昇圧電圧指令に従って昇圧コンバータ53を制御する。
ステップS109において、判断部863は、ステップS101で出力された第1の昇圧電圧指令を、昇圧電圧指令として昇圧コンバータ53に出力し、処理が終了となる。この場合、判断部863は、昇圧コンバータ制御部83に出力する昇圧電圧指令を、現在の第1の昇圧電圧指令から、ステップS101で出力された第1の昇圧電圧指令に切り替える。昇圧コンバータ制御部83は、切り替え後の第1の昇圧電圧指令に従って昇圧コンバータ53を制御する。
以上のステップS105〜ステップS109から分かるように、漏電検出状態判断部86は、漏電検出装置7の動作異常が発生しないと判断した場合、第1の昇圧電圧指令出力部84によって出力される第1の昇圧電圧指令に従って昇圧コンバータ53を制御するようにする。また、漏電検出状態判断部86は、漏電検出装置7の動作異常が発生すると判断した場合、第2の昇圧電圧指令出力部85によって出力される第2の昇圧電圧指令に従って昇圧コンバータ53を制御するようにする。
なお、本実施の形態1では、昇圧コンバータ53からの昇圧電圧がモータ用インバータ51および発電機用インバータ52の両方に供給される構成としたが、昇圧コンバータ53からの昇圧電圧がモータ用インバータ51だけに供給される構成としてもよい。
上記の構成の場合、第1の昇圧電圧指令出力部84は、モータトルク指令およびモータ回転数を取得し、取得したモータトルク指令およびモータ回転数に基づいて第1の昇圧電圧指令を演算して出力する。具体的には、モータ3およびモータ用インバータ51の総損失が最小となるように、モータトルク指令およびモータ回転数と、昇圧電圧指令とが関連付けられたマップを予め用意しておく。そして、第1の昇圧電圧指令出力部84は、取得したモータトルク指令およびモータ回転数に対応する昇圧電圧指令をそのマップから演算し、その昇圧電圧指令を第1の昇圧電圧指令とする。
また、上記の構成の場合、第2の昇圧電圧指令は、モータ3の最大出力をモータ3が発生させるのに必要な最小の昇圧電圧の値となるように予め設定される。
以上、本実施の形態1によれば、モータトルク指令およびモータ回転数に基づいて演算した第1の昇圧電圧指令、またはモータトルク指令、モータ回転数、発電機トルク指令および発電機回転数に基づいて演算した第1の昇圧電圧指令に対して、帯域通過フィルタ処理を実施することで、特定の周波数帯域の信号を抽出信号として抽出するように構成されている。また、その構成において、抽出した抽出信号の振幅を演算し、演算した振幅と、予め設定される設定振幅値とを比較することで、漏電検出装置の動作異常が発生するか否かを判断するように構成されている。これにより、電動車両に設けられる漏電検出装置の動作状態を判断することができる。
また、上記の構成において、第1の昇圧電圧指令の出力に加えて、予め設定される第2の昇圧電圧指令の出力を行い、漏電検出状態判断の結果として、漏電検出装置の動作異常が発生しないと判断した場合には、第1の昇圧電圧指令に従って昇圧コンバータを制御し、漏電検出装置の動作異常が発生すると判断した場合には、第2の昇圧電圧指令に従って昇圧コンバータを制御するように構成されている。
これにより、急なアクセルの踏込によるモータトルクの変動、モータ回転数の変動等の発生に起因して、少なくともモータトルク指令およびモータ回転数に基づいて演算する第1の昇圧電圧指令が周期的に変動する場合であっても、その第1の昇圧電圧指令を固定値の第2の昇圧電圧指令に切り替えることができる。その結果、電動車両において、漏電検出装置が漏電を誤検出するおそれがある状態に陥っても、漏電誤検出の発生を抑制しつつ、損失の増加を最小限に抑えることができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2では、先の実施の形態1と構成が異なる第2の昇圧電圧指令出力部85を備えた制御装置8について説明する。なお、本実施の形態2では、先の実施の形態1と同様である点の説明を省略し、先の実施の形態1と異なる点を中心に説明する。
図6は、本発明の実施の形態2における制御装置8を示す構成図である。図6において、制御装置8は、モータ制御部81、発電機制御部82、昇圧コンバータ制御部83、第1の昇圧電圧指令出力部84、第2の昇圧電圧指令出力部85および漏電検出状態判断部86を備える。第2の昇圧電圧指令出力部85には、車両用コントローラ9からモータトルク指令および発電機トルク指令が入力され、モータ制御部81からモータ回転数が入力され、発電機制御部82から発電機回転数が入力される。
ここで、先の実施の形態1では、第2の昇圧電圧指令出力部85は、予め設定される第2の昇圧電圧指令を漏電検出状態判断部86に出力するように構成されている。これに対して、本実施の形態2では、第2の昇圧電圧指令出力部85は、後述する昇圧判定マップを用いて、第2の昇圧電圧指令を演算し、演算した第2の昇圧電圧指令を漏電検出状態判断部86に出力するように構成されている。
次に、第2の昇圧電圧指令出力部85について、図7を参照しながらさらに説明する。図7は、図6の第2の昇圧電圧指令出力部85を示す構成図である。図7において、第2の昇圧電圧指令出力部85は、モータ側電圧演算部851、発電機側電圧演算部852および比較部853を備える。
モータ側電圧演算部851は、車両用コントローラ9から入力されるモータトルク指令と、モータ制御部81から入力されるモータ回転数とから、モータ側電圧を演算する。
ここで、モータトルク指令およびモータ回転数を用いて、モータ側電圧を演算する方法は、以下のとおりである。
すなわち、モータ回転数とモータトルク指令とに関連付けられ、昇圧コンバータ53が昇圧状態となる昇圧領域と、昇圧コンバータ53が非昇圧状態となる非昇圧領域とに区分されている昇圧判定マップを予め用意しておく。なお、昇圧状態とは、昇圧コンバータ53の昇圧電圧が、モータ3が最大出力を発生させるのに必要な予め設定される値となる状態をいう。非昇圧状態とは、昇圧コンバータ53の昇圧電圧がバッテリ電圧の値となる状態をいう。
モータ回転数およびモータトルク指令の値ごとに、非昇圧状態時のモータ3およびモータ用インバータ51の総損失と、昇圧状態時のモータ3およびモータ用インバータ51の総損失を、それぞれ予め把握しておく。これらの総損失のうち、非昇圧状態時の総損失の方が低いモータ回転数およびモータトルク指令が非昇圧領域に含まれ、昇圧状態時の総損失の方が低いモータ回転数およびモータトルク指令が昇圧領域に含まれるように、昇圧判定マップが作成される。
モータ側電圧演算部851は、昇圧判定マップを用いて、車両用コントローラ9から入力されるモータトルク指令と、モータ制御部81から入力されるモータ回転数からなるポイントが非昇圧領域と昇圧領域のどちらに含まれているかを確認する。
モータ側電圧演算部851は、昇圧判定マップにおいて、そのポイントが昇圧領域に含まれていれば、最大出力をモータ3が発生させるのに必要な予め設定される最小の昇圧電圧の値を、モータ側電圧として比較部853に出力する。一方、モータ側電圧演算部851は、昇圧判定マップにおいて、そのポイントが非昇圧領域に含まれていれば、バッテリ電圧の値を、モータ側電圧として比較部853に出力する。なお、モータ側電圧として出力されるバッテリ電圧の値が、第2の昇圧電圧指令となる場合、昇圧コンバータ53が昇圧動作を行わず、バッテリ6の電圧がそのままモータ用インバータ51および発電機用インバータ52に供給されることとなる。
なお、バッテリ電圧が変化すると昇圧−非昇圧境界が変化するので、バッテリ電圧に応じた昇圧判定マップを予め用意しておいてもよい。
このように、第2の昇圧電圧指令出力部85は、モータトルク指令およびモータ回転数を取得し、昇圧判定マップを用いて、取得したモータトルク指令およびモータ回転数に基づいて、モータ側電圧を演算する。
発電機側電圧演算部852は、車両用コントローラ9から入力される発電機トルク指令と、発電機制御部82から入力される発電機回転数とから、発電機側電圧を演算する。
なお、発電機トルク指令および発電機回転数を用いて、発電機側電圧を演算する方法は、上記のモータ側電圧を演算する方法と同様である。
すなわち、上記と同様の昇圧判定マップとして、発電機回転数と発電機トルク指令とに関連付けられ、昇圧コンバータ53が昇圧状態となる昇圧領域と、昇圧コンバータ53が非昇圧状態となる非昇圧領域とに区分されている昇圧判定マップを予め用意しておく。なお、昇圧状態とは、昇圧コンバータ53の昇圧電圧が、発電機2が最大出力を発生させるのに必要な予め設定される値となる状態をいう。非昇圧状態とは、昇圧コンバータ53の昇圧電圧がバッテリ電圧の値となる状態をいう。
発電機回転数および発電機トルク指令の値ごとに、非昇圧状態時の発電機2および発電機用インバータ52の総損失と、昇圧状態時の発電機2および発電機用インバータ52の総損失を、それぞれ予め把握しておく。これらの総損失のうち、非昇圧状態時の総損失の方が低い発電機回転数および発電機トルク指令が非昇圧領域に含まれ、昇圧状態時の総損失の方が低い発電機回転数および発電機トルク指令が昇圧領域に含まれるように、昇圧判定マップが作成される。
発電機側電圧演算部852は、その昇圧判定マップを用いて、車両用コントローラ9から入力される発電機トルク指令と、発電機制御部82から入力される発電機回転数からなるポイントが非昇圧領域と昇圧領域のどちらに含まれているかを確認する。
発電機側電圧演算部852は、昇圧判定マップにおいて、そのポイントが昇圧領域に含まれていれば、最大出力を発電機2が発生させるのに必要な予め設定される最小の昇圧電圧の値を、発電機側電圧として比較部853に出力する。一方、発電機側電圧演算部852は、昇圧判定マップにおいて、そのポイントが非昇圧領域に含まれていれば、バッテリ電圧の値を、発電機側電圧として比較部853に出力する。なお、発電機側電圧として出力されるバッテリ電圧の値が、第2の昇圧電圧指令となる場合、昇圧コンバータ53が昇圧動作を行わず、バッテリ6の電圧がそのままモータ用インバータ51および発電機用インバータ52に供給されることとなる。
このように、第2の昇圧電圧指令出力部85は、発電機トルク指令および発電機回転数を取得し、昇圧判定マップを用いて、取得した発電機トルク指令および発電機回転数に基づいて、発電機側電圧を演算する。
比較部853は、モータ側電圧演算部851から入力されるモータ側電圧と、発電機側電圧演算部852から入力される発電機側電圧とのうち、大きい方の値を、第2の昇圧電圧指令として漏電検出状態判断部86に出力する。
なお、本実施の形態2では、昇圧コンバータ53からの昇圧電圧がモータ用インバータ51および発電機用インバータ52の両方に供給される構成としたが、昇圧コンバータ53からの昇圧電圧がモータ用インバータ51だけに供給される構成としてもよい。
上記の構成の場合、第1の昇圧電圧指令出力部84は、モータトルク指令およびモータ回転数を取得し、取得したモータトルク指令およびモータ回転数に基づいて第1の昇圧電圧指令を演算して出力する。具体的には、モータ3およびモータ用インバータ51の総損失が最小となるように、モータトルク指令およびモータ回転数と、昇圧電圧指令とが関連付けられたマップを予め用意しておく。そして、第1の昇圧電圧指令出力部84は、取得したモータトルク指令およびモータ回転数に対応する昇圧電圧指令をそのマップから演算し、その昇圧電圧指令を第1の昇圧電圧指令とする。
また、上記の構成の場合、第2の昇圧電圧指令出力部85は、モータトルク指令およびモータ回転数を取得し、上記の昇圧判定マップを用いて、取得したモータトルク指令およびモータ回転数に基づいて、モータ側電圧を演算し、演算したモータ側電圧を第2の昇圧電圧指令として出力する。
以上、本実施の形態2によれば、先の実施の形態1の構成に対して、予め設定される第2の昇圧電圧指令ではなく、モータトルク指令およびモータ回転数に基づいて、またはモータトルク指令、モータ回転数、発電機トルク指令および発電機回転数に基づいて、昇圧判定マップを用いて演算される第2の昇圧電圧指令を出力するように構成されている。
また、上記の構成において、漏電検出状態判断の結果として、漏電検出装置の動作異常が発生しないと判断した場合には、第1の昇圧電圧指令に従って昇圧コンバータを制御し、漏電検出装置の動作異常が発生すると判断した場合には、第2の昇圧電圧指令に従って昇圧コンバータを制御するように構成されている。
これにより、電動車両において、漏電検出装置が漏電を誤検出するおそれがある状態に陥っても、漏電誤検出の原因となる昇圧電圧指令の変動の発生を抑制できる。また、昇圧コンバータを制御する際に用いる第2の昇圧電圧指令は、昇圧判定マップにおける非昇圧領域と昇圧領域のうちの損失が少ない側を選択されて得られるものであるので、高効率の運転を実施することが可能となる。
実施の形態3.
本発明の実施の形態3では、先の実施の形態1、2と構成が異なる制御装置8について説明する。なお、本実施の形態3では、先の実施の形態1、2と同様である点の説明を省略し、先の実施の形態1、2と異なる点を中心に説明する。
図8は、本発明の実施の形態3における制御装置8を示す構成図である。図8において、制御装置8は、モータ制御部81、発電機制御部82、昇圧コンバータ制御部83、第1の昇圧電圧指令出力部84および漏電検出状態判断部86を備える。
第1の昇圧電圧指令出力部84は、車両用コントローラ9から入力されるモータトルク指令および発電機トルク指令と、モータ制御部81から入力されるモータ回転数と、発電機制御部82から入力される発電機回転数とから、第1の昇圧電圧指令を演算し、その第1の昇圧電圧指令を昇圧コンバータ制御部83に出力する。
昇圧コンバータ制御部83は、昇圧コンバータ53の昇圧電圧が、第1の昇圧電圧指令出力部84から入力される第1の昇圧電圧指令となるように、昇圧コンバータ53を制御する。
本実施の形態3における漏電検出状態判断部86は、先の実施の形態1で説明した周波数成分抽出部861および振幅抽出部862の機能と、判断部863の一部の機能とを有する。
すなわち、漏電検出状態判断部86は、第1の昇圧電圧指令出力部84から入力される第1の昇圧電圧指令に対して帯域通過フィルタ処理を実施することで、特定の周波数帯域の信号のみを抽出信号として抽出する。また、漏電検出状態判断部86は、抽出された抽出信号の振幅を演算する。
漏電検出状態判断部86は、演算された抽出信号の振幅と、予め設定される設定振幅値とを比較し、その比較結果に従って、漏電検出状態判断を行う。漏電検出状態判断部86は、抽出信号の振幅が設定振幅値以上であれば、漏電検出装置7の動作異常が発生すると判断する。一方、漏電検出状態判断部86は、抽出信号の振幅が設定振幅値未満であれば、漏電検出装置7の動作異常が発生しないと判断する。
漏電検出状態判断部86は、漏電検出装置7の動作異常が発生すると判断すれば、漏電検出装置7の動作を停止させるように制御する。一方、漏電検出状態判断部86は、漏電検出装置7の動作異常が発生しないと判断すれば、漏電検出装置7の動作を継続させる。
以上、本実施の形態3によれば、漏電検出状態判断の結果として、漏電検出装置の動作異常が発生すると判断した場合、漏電検出装置の動作を停止させるようにするよう構成されている。これにより、電動車両において、漏電検出装置が漏電を誤検出するおそれがある状態に陥れば、漏電検出装置の動作が停止するので、漏電誤検出の発生を抑制することが可能となり、その結果、損失の増加を抑制することができる。
なお、実施の形態1〜3について個別に説明してきたが、実施の形態1〜3のそれぞれで開示した構成例は、任意に組み合わせることが可能である。
また、実施の形態1、2では、漏電検出状態判断部86による漏電検出状態判断を、昇圧コンバータ53の昇圧電圧指令を第1の昇圧電圧指令と第2の昇圧電圧指令に切り替える制御に利用する場合を例示した。また、実施の形態3では、漏電検出状態判断を、漏電検出装置の動作を停止させる制御に利用する場合を例示した。しかしながら、漏電検出状態判断の利用例は、これらの実施例に限定されず、例えば、上記の制御以外の他の制御に漏電検出状態判断を利用してもよいし、漏電検出装置の動作状態のモニタリングに漏電検出状態判断を利用してもよい。
1 エンジン、2 発電機、3 モータ、4 タイヤ、5 パワードライブユニット、6 バッテリ、7 漏電検出装置、8 制御装置、9 車両用コントローラ、51 モータ用インバータ、52 発電機用インバータ、53 昇圧コンバータ、81 モータ制御部、82 発電機制御部、83 昇圧コンバータ制御部、84 第1の昇圧電圧指令出力部、85 第2の昇圧電圧指令出力部、86 漏電検出状態判断部、851 モータ側電圧演算部、852 発電機側電圧演算部、853 比較部、861 周波数成分抽出部、862 振幅抽出部、863 判断部。

Claims (11)

  1. モータと前記モータを駆動させるパワードライブユニットとを備えた電動車両に設けられる漏電検出装置の動作状態を判断する制御装置であって、
    前記パワードライブユニットは、
    前記モータを制御するためのモータトルク指令に従って制御されることで、前記モータを駆動させるモータ用インバータと、
    第1の昇圧電圧指令に従って制御されることで、直流電源から供給される電圧の昇圧を行い、前記昇圧後の電圧を、昇圧電圧として前記モータ用インバータに供給する昇圧コンバータと、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記モータトルク指令および前記モータのモータ回転数を取得し、取得した前記モータトルク指令および前記モータ回転数に基づいて前記第1の昇圧電圧指令を演算して出力する第1の昇圧電圧指令出力部と、
    前記第1の昇圧電圧指令出力部によって出力される前記第1の昇圧電圧指令に対して帯域通過フィルタ処理を実施することで、特定の周波数帯域の信号を抽出信号として抽出し、前記抽出信号の振幅を演算し、演算した前記振幅と、予め設定される設定振幅値とを比較することで、前記漏電検出装置の動作異常が発生するか否かを判断する漏電検出状態判断部と、
    を備えた電動車両の制御装置。
  2. 前記昇圧コンバータは、
    前記第1の昇圧電圧指令に従って制御されることで前記昇圧を行うことに加え、さらに、第2の昇圧電圧指令に従って制御されることで前記昇圧を行い、
    前記制御装置は、
    予め設定される前記第2の昇圧電圧指令を出力する第2の昇圧電圧指令出力部をさらに備え、
    前記漏電検出状態判断部は、
    前記動作異常が発生しないと判断した場合、前記第1の昇圧電圧指令出力部によって出力される前記第1の昇圧電圧指令に従って前記昇圧コンバータを制御するようにし、
    前記動作異常が発生すると判断した場合、前記第2の昇圧電圧指令出力部によって出力される前記第2の昇圧電圧指令に従って前記昇圧コンバータを制御するようにする
    請求項1に記載の電動車両の制御装置。
  3. 前記第2の昇圧電圧指令は、前記モータの最大出力を前記モータが発生させるのに必要な最小の前記昇圧電圧の値となるように設定される
    請求項2に記載の電動車両の制御装置。
  4. 前記昇圧コンバータは、
    前記第1の昇圧電圧指令に従って制御されることで前記昇圧を行うことに加え、さらに、第2の昇圧電圧指令に従って制御されることで前記昇圧を行い、
    前記制御装置は、
    前記第2の昇圧電圧指令を出力する第2の昇圧電圧指令出力部をさらに備え、
    前記第2の昇圧電圧指令出力部は、
    前記モータトルク指令および前記モータ回転数を取得し、前記モータ回転数と前記モータトルク指令とに関連付けられ、前記昇圧コンバータが昇圧状態となる昇圧領域と、前記昇圧コンバータが非昇圧状態となる非昇圧領域とに区分されている昇圧判定マップを用いて、取得した前記モータトルク指令および前記モータ回転数に基づいて、モータ側電圧を演算し、演算した前記モータ側電圧を前記第2の昇圧電圧指令として出力し、
    前記漏電検出状態判断部は、
    前記動作異常が発生しないと判断した場合、前記第1の昇圧電圧指令出力部によって出力される前記第1の昇圧電圧指令に従って前記昇圧コンバータを制御するようにし、
    前記動作異常が発生すると判断した場合、前記第2の昇圧電圧指令出力部によって出力される前記第2の昇圧電圧指令に従って前記昇圧コンバータを制御するようにする
    請求項1に記載の電動車両の制御装置。
  5. 前記漏電検出状態判断部は、
    前記動作異常が発生すると判断した場合、前記漏電検出装置の動作を停止させるようにする
    請求項1に記載の電動車両の制御装置。
  6. 前記電動車両は、発電機をさらに備え、
    前記パワードライブユニットは、前記発電機を制御するための発電機トルク指令に従って制御されることで、前記発電機を駆動させる発電機用インバータをさらに備え、
    前記昇圧コンバータは、前記昇圧電圧を前記発電機用インバータにさらに供給し、
    前記第1の昇圧電圧指令出力部は、
    前記発電機トルク指令および前記発電機の発電機回転数をさらに取得し、取得した前記モータトルク指令および前記モータ回転数に加えて、さらに、取得した前記発電機トルク指令および前記発電機回転数に基づいて、前記第1の昇圧電圧指令を演算して出力する
    請求項1に記載の電動車両の制御装置。
  7. 前記昇圧コンバータは、
    前記第1の昇圧電圧指令に従って制御されることで前記昇圧を行うことに加え、さらに、第2の昇圧電圧指令に従って制御されることで前記昇圧を行い、
    前記制御装置は、
    予め設定される前記第2の昇圧電圧指令を出力する第2の昇圧電圧指令出力部をさらに備え、
    前記漏電検出状態判断部は、
    前記動作異常が発生しないと判断した場合、前記第1の昇圧電圧指令出力部によって出力される前記第1の昇圧電圧指令に従って前記昇圧コンバータを制御するようにし、
    前記動作異常が発生すると判断した場合、前記第2の昇圧電圧指令出力部によって出力される前記第2の昇圧電圧指令に従って前記昇圧コンバータを制御するようにする
    請求項6に記載の電動車両の制御装置。
  8. 前記第2の昇圧電圧指令は、前記モータの最大出力を前記モータが発生させるのに必要な最小の前記昇圧電圧と、前記発電機の最大出力を前記発電機が発生させるのに必要な最小の前記昇圧電圧とのうち、大きい方の値となるように設定される
    請求項7に記載の電動車両の制御装置。
  9. 前記昇圧コンバータは、
    前記第1の昇圧電圧指令に従って制御されることで前記昇圧を行うことに加え、さらに、第2の昇圧電圧指令に従って制御されることで前記昇圧を行い、
    前記制御装置は、
    前記第2の昇圧電圧指令を出力する第2の昇圧電圧指令出力部をさらに備え、
    前記第2の昇圧電圧指令出力部は、
    前記モータトルク指令および前記モータ回転数を取得し、前記モータ回転数と前記モータトルク指令とに関連付けられ、前記昇圧コンバータが昇圧状態となる昇圧領域と、前記昇圧コンバータが非昇圧状態となる非昇圧領域とに区分されている昇圧判定マップを用いて、取得した前記モータトルク指令および前記モータ回転数に基づいて、モータ側電圧を演算し、
    前記発電機トルク指令および前記発電機回転数を取得し、前記発電機回転数と前記発電機トルク指令とに関連付けられ、前記昇圧コンバータが昇圧状態となる昇圧領域と、前記昇圧コンバータが非昇圧状態となる非昇圧領域とに区分されている昇圧判定マップを用いて、取得した前記発電機トルク指令および前記発電機回転数に基づいて、発電機側電圧を演算し、
    演算した前記モータ側電圧と前記発電機側電圧とのうち、大きい方の値を、前記第2の昇圧電圧指令として出力する
    請求項6に記載の電動車両の制御装置。
  10. 前記漏電検出状態判断部は、
    前記動作異常が発生すると判断した場合、前記漏電検出装置の動作を停止させるようにする
    請求項6に記載の電動車両の制御装置。
  11. モータと前記モータを駆動させるパワードライブユニットとを備えた電動車両に設けられる漏電検出装置の動作状態を判断する方法であって、
    前記パワードライブユニットは、
    前記モータを制御するためのモータトルク指令に従って制御されることで、前記モータを駆動させるモータ用インバータと、
    第1の昇圧電圧指令に従って制御されることで、直流電源から供給される電圧の昇圧を行い、前記昇圧後の電圧を、昇圧電圧として前記モータ用インバータに供給する昇圧コンバータと、
    を備え、
    前記方法は、
    前記モータトルク指令および前記モータのモータ回転数を取得し、取得した前記モータトルク指令および前記モータ回転数に基づいて前記第1の昇圧電圧指令を演算するステップと、
    演算される前記第1の昇圧電圧指令に対して帯域通過フィルタ処理を実施することで、特定の周波数帯域の信号を抽出信号として抽出し、前記抽出信号の振幅を演算し、演算した前記振幅と、予め設定される設定振幅値とを比較することで、前記漏電検出装置の動作異常が発生するか否かを判断するステップと、
    を備えた電動車両の漏電検出状態判断方法。
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