JP2007300774A - 燃料電池車両の制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】2次電池の機能が失陥した場合でも補機類へ十分な電力を供給して車両の走行を継続させる。
【解決手段】本発明の燃料電池車両の制御装置は、モータ(3)への供給電力を出力する出力端子(6)に対して燃料電池(1)と蓄電装置(9)とが並列に接続され、蓄電装置(9)の機能が失陥したとき、出力端子(6)と蓄電装置(9)との間に接続される第1DC/DCコンバータ(5)と蓄電装置(9)との間を開放して電気的に遮断する接続装置(8)が設けられ、蓄電装置(9)の機能が失陥したとき、第1DC/DCコンバータ(5)の補機側電圧が所定の電圧となるように、出力端子側電圧の制御から補機側電圧の制御へ切り替える。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の燃料電池車両の制御装置は、モータ(3)への供給電力を出力する出力端子(6)に対して燃料電池(1)と蓄電装置(9)とが並列に接続され、蓄電装置(9)の機能が失陥したとき、出力端子(6)と蓄電装置(9)との間に接続される第1DC/DCコンバータ(5)と蓄電装置(9)との間を開放して電気的に遮断する接続装置(8)が設けられ、蓄電装置(9)の機能が失陥したとき、第1DC/DCコンバータ(5)の補機側電圧が所定の電圧となるように、出力端子側電圧の制御から補機側電圧の制御へ切り替える。
【選択図】図1
Description
本発明は燃料電池車両の制御装置において、特に2次電池が失陥したときの制御に関するものである。
燃料電池の発電電力によってモータを駆動して走行する車両では、燃料電池への反応ガスの供給量を調節することで発電電力を制御してモータの駆動力を変化させるが、燃料電池は応答性が低いので蓄電装置としての2次電池を設けることで、モータの要求電力の変化に対する応答性を向上させている。さらに、燃料電池の出力電圧をDC−DCコンバータによって変圧してモータ及び2次電池へ供給する構成が知られている。
また、DC−DCコンバータでは通過電力の一部が失われるので、燃料電池より出力電力が小さい2次電池側にDC−DCコンバータを設けることで、電力損失を低減し燃料電池出力側の電圧が所望の値となるように制御する技術が特許文献1に記載されている。
特開2002−118981公報
しかし、2次電池の機能が失陥した場合、2次電池から電力が供給されなくなるので補機類への供給電力が不足して補機類の作動が停止し、車両が走行できなくなる可能性がある。
本発明は、2次電池の機能が失陥した場合でも補機類へ十分な電力を供給して車両の走行を継続させることを目的とする。
本発明の燃料電池車両の制御装置は、モータへの供給電力を出力する出力端子と、燃料電池の発電電力を充電し、モータへの供給電力を放電する、出力端子に対して燃料電池と並列に接続される蓄電装置と、出力端子と蓄電装置との間に接続され、通過電圧を変圧するDC/DCコンバータと、DC/DCコンバータと蓄電装置との間に設けられ、蓄電装置の機能が失陥したときDC/DCコンバータと蓄電装置との間を開放して電気的に遮断する接続装置と、DC/DCコンバータに対して接続装置と並列に接続される補機と、DC/DCコンバータの出力端子側電圧が燃料電池の出力電圧となるように出力端子側電圧を制御するDC/DCコンバータ制御手段とを備え、DC/DCコンバータ制御手段は、蓄電装置の機能が失陥したとき、DC/DCコンバータの補機側電圧が所定の電圧となるように、出力端子側電圧の制御から補機側電圧の制御へ切り替える。
本発明によれば、蓄電装置の機能が失陥したとき、DC/DCコンバータの補機側電圧が所定の電圧となるように、出力端子側電圧の制御から補機側電圧の制御へ切り替えるので、蓄電装置の機能が失陥しても燃料電池から供給される電力を補機に供給することができ、車両の走行を継続できる。
以下では図面等を参照して本発明の実施の形態について詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は本実施形態における燃料電池車両の制御装置の概略構成図である。この車両は、駆動輪4に連結されたモータ3を駆動力源として走行する。モータ3は電源システム100を電源とする。電源システム100から出力される電流は、インバータ2において直流から三相交流に変換されモータ3に供給される。また、モータ3は制動時に車両の運動エネルギーを回生する発電機として機能する。
図1は本実施形態における燃料電池車両の制御装置の概略構成図である。この車両は、駆動輪4に連結されたモータ3を駆動力源として走行する。モータ3は電源システム100を電源とする。電源システム100から出力される電流は、インバータ2において直流から三相交流に変換されモータ3に供給される。また、モータ3は制動時に車両の運動エネルギーを回生する発電機として機能する。
電源システム100は、主に燃料電池1、2次電池9及び第1DC/DCコンバータ5から構成される。燃料電池1は、水素と酸素の電気化学反応によって発電する装置である。
2次電池9は充電及び放電可能な蓄電装置であり、燃料電池1と並列に出力端子6を介してインバータ2に接続される。2次電池9は種々のタイプの2次電池を適用可能であり、2次電池9に代えて例えばキャパシタなどを用いてもよい。
第1DC/DCコンバータ5は直流の電圧変換器であり、2次電池9と出力端子6との間に設けられる。第1DC/DCコンバータ5は、並列に接続された燃料電池1及び2次電池9の電力を適切に使い分けるように、燃料電池1及び2次電池9の相対的な電圧差を制御する。すなわち、第1DC/DCコンバータ5は、2次電池9から入力されたDC電圧を調整してインバータ2側に出力する一方、燃料電池1又はモータ3から入力されたDC電圧を調整して2次電池9側に出力する。これにより、2次電池9の充放電及び燃料電池1から燃料電池補機7などへの電力供給が行われる。
第1DC/DCコンバータ5と2次電池9の間にはリレー8(接続装置)が直列に接続され、2次電池9と第1DC/DCコンバータ5とを接続及び開放する。リレー8は、2次電池9の機能が失陥したとき、開放することで2次電池9と第1DC/DCコンバータ5との間を電気的に遮断する。リレー8と第1DC/DCコンバータ5との間には、第2DC/DCコンバータ10及び燃料電池補機7が並列に接続される。第2DC/DCコンバータ10には、補機11及び2次電池12が並列に接続される。2次電池9は燃料電池補機7や捕機11の電源となる。
補機11は、車両の運転時に使用される種々の電力機器であり、例えば照明機器、空調機器、油圧ポンプなどである。燃料電池補機7は、燃料電池1の運転に使用される種々の電力機器であり、例えば燃料ガスや冷却水を供給するためのポンプ等である。
電圧センサ40は、第1DC/DCコンバータ5と燃料電池1との間の電圧を検出する。電圧センサ41(電圧検出手段)は、第1DC/DCコンバータ5とリレー8との間の電圧を検出する。車速センサ42は車速を検出する。アクセルセンサ43は運転者によるアクセルペダルの操作量を検出する。電流センサ44は2次電池9の入出力電流を検出する。流量・圧力センサ45は燃料電池1のガス流量や圧力を検出する。これらの検出信号は制御ユニット30へ送信される。
制御ユニット30は、内部にCPU、RAM、ROMを備えたマイクロコンピュータとして構成される。制御ユニット30は、各センサから受信した情報に基づいて要求動力に応じた電力が供給されるように燃料電池1及び第1DC/DCコンバータ5を制御し、インバータ2のスイッチングを制御して要求動力に応じた三相交流をモータ3に出力する。また、リレー8を接続及び開放する。また、電流センサ44が検出した入出力電流に基づいて、2次電池9の充電状態(SOC)を演算する。
次に、制御ユニット30で行う制御について図2、図3を参照しながら説明する。図2、図4は本実施形態における燃料電池車両の制御装置の制御を示すフローチャートであり、図2は2次電池が失陥していない場合の制御を示し、図4は2次電池が失陥している場合の制御を示す。なお、本制御は微少時間(例えば10ms)ごとに繰り返し行われている。
初めに図2を参照しながら2次電池が失陥していない場合の制御について説明する。
ステップS1では、モータ要求電力Pmot_reqを演算する。モータ要求電力Pmot_reqは、車両が走行するためにモータ3に供給する必要がある電力である。モータ要求電力Pmot_reqは、アクセルペダル操作量及び車速に基づいてモータ3の回転速度及び目標トルクを設定し、モータ3の回転速度と目標トルクとの積で与えられるモータ3が出力すべき動力をモータ3の運転効率で除することで演算される。なお、モータ3を発電機として機能させ、回生制動する際には、モータ3の目標トルクが負の値となるから、モータ要求電力Pmot_reqも負の値となる。
ステップS2では、2次電池充放電要求電力Pbatt_reqを演算する。2次電池充放電要求電力Pbatt_reqは、2次電池9の充放電に伴う電力である。2次電池9のSOCは所定の範囲に保たれるように制御されており、SOCが所定の下限値よりも低くなると2次電池9への充電が行われ、SOCが所定の上限値よりも高くなると2次電池9からの放電が行われる。2次電池充放電要求電力Pbatt_reqは、充放電に必要となる電力に応じて変化し、充電時は正の値となり、放電時は負の値となる。すなわち、2次電池9の充電時は燃料電池要求電力Pfc_reqが増大し、2次電池9の放電時は燃料電池要求電力Pfc_reqが低減する。
ステップS3では、燃料電池補機電力Pfc_auxを演算する。燃料電池補機電力Pfc_auxは、燃料電池補機7を駆動するのに要する電力であり、燃料電池1の運転状態に応じて設定される。
ステップS4では、補機電力Pauxを演算する。補機電力Pauxは、補機11の消費電力や2次電池12の充電に要する電力であり、車両の運転状態に応じて設定される。
ステップS5では、燃料電池要求電力Pfc_reqを設定する。燃料電池要求電力Pfc_reqは、モータ要求電力Pmot_req、2次電池充放電要求電力Pbatt_req、燃料電池補機電力Pfc_aux及び補機電力Pauxの和として演算される。
ステップS6(ガス流量・圧力制御手段)では、燃料電池要求電力Pfc_reqを出力するよう燃料電池1の出力電圧Vfc_reqを設定し、要求電流Ifc_reqに応じた燃料電池1のガス流量を設定する。燃料電池1の出力電圧Vfc_req及び燃料電池1のガス流量は図3のマップに基づいて設定される。図3は上段に電圧と電流との関係を示し、下段に電力と電流との関係を示す出力特性マップである。
下段を参照して要求電力Pfc_reqに応じた電流Ifc_reqを求め、上段を参照して電流Ifc_reqに応じた電圧Vfc_reqを求める。また、上段の特性1はガス流量・圧力が低い状態、特性2はガス流量・圧力が高い状態を示しており、供給されるガス流量に応じて燃料電池1の出力特性は変動するので、この出力特性を考慮して要求電流Ifc_reqに基づいてガス流量が設定される。
ステップS7では、第1DC/DCコンバータ5の出力電圧を燃料電池1の出力電圧Vfc_reqに設定する。
ステップS8(DC/DCコンバータ制御手段、モータ電力制御手段)では、設定された出力電圧となるように第1DC/DCコンバータ5を制御するとともに、モータ要求電力Pmot_reqがモータ3に供給されるようにインバータ2を制御する。インバータ2のスイッチングに伴い、燃料電池1からはガス流量に応じた電力が出力される。また、2次電池9からは燃料電池1から出力される電力とインバータ2で消費される電力との差分に応じた電力が充放電される。
次に、図4を参照しながら2次電池が失陥した場合の制御について説明する。2次電池9の機能が失陥すると2次電池9はリレー8によって電源システム100から切り離される。この状態で第1DC/DCコンバータ5の出力電圧をVfc_reqとして出力端子側電圧の制御をしていると、燃料電池補機7への供給電力が低下して燃料電池1の運転を継続することができなくなる。また、第2DC/DCコンバータ10への供給電力も低下して2次電池12に残存している電力量のみで補機11への電力供給を行うことになり、いずれ補機11への電力供給もできなくなる。そこで、図4のフローチャートに示す制御を行って、出力端子側電圧の制御から補機側電圧の制御に切り替える。
ステップS11は図2のステップS1と同一である。
ステップS12では、2次電池9の機能が失陥しているので2次電池充放電要求電力Pbatt_reqをゼロに設定する。
ステップS13〜S16(ガス流量・圧力制御手段)は図2のステップS3〜S6と同一である。
ステップS17では、第1DC/DCコンバータ5の出力電圧を燃料電池補機7の電圧Vfc_auxに設定する。
ステップS18(DC/DCコンバータ制御手段、モータ電力制御手段)では、第1DC/DCコンバータ5とリレー8との間の電圧がVfc_auxとなるように電圧センサ41の値を参照しながら、第1DC/DCコンバータ5を制御するとともに、モータ要求電力Pmot_reqがモータ3に供給されるようにインバータ2を制御する。インバータ2のスイッチングに伴い、燃料電池1からはガス流量に応じた電力が出力される。また、燃料電池補機7及び第2DC/DCコンバータ10へも、燃料電池1から出力される電力が供給される。
以上のように本実施形態では、2次電池9の機能が失陥したとき、出力端子側電圧の制御から補機側電圧の制御に切り替えて、第1DC/DCコンバータ5の出力電圧を燃料電池1の出力電圧Vfc_reqではなく燃料電池補機7の電圧Vfc_auxに設定するので、2次電池9が電源システム100から切り離されても、燃料電池1から供給される電力を燃料電池補機7や捕機11に供給することができ、車両の走行を継続できる。
(第2実施形態)
本実施形態では、車両の全体構成は第1実施形態と同一であり、第1実施形態のステップS16のガス流量・圧力設定処理に対応する制御が異なる。この制御について図5のフローチャートを参照して説明する。図5のフローチャートに示す制御は図4のステップS15を実行後に開始され、終了後は図4のステップS17へ戻る。
本実施形態では、車両の全体構成は第1実施形態と同一であり、第1実施形態のステップS16のガス流量・圧力設定処理に対応する制御が異なる。この制御について図5のフローチャートを参照して説明する。図5のフローチャートに示す制御は図4のステップS15を実行後に開始され、終了後は図4のステップS17へ戻る。
ステップS21では、燃料電池1への供給ガスの圧力特性を変更する。図6のテーブルは燃料電池1の要求電流Ifc_reqとガス圧力との関係を示す。2次電池9が失陥していないときは設定点2のテーブルを使用するが、失陥時は設定点2に対してガス圧力を増加させた設定点1のテーブルを使用するよう変更する。
ステップS22では、変更された設定点1の特性に従って燃料電池1の要求電流Ifc_reqに基づいて目標とするガス圧力Prs_gas1を設定する。
以上のように本実施形態では、通常時に対してガス圧力を上昇させたことにより燃料電池1の出力に余裕が生じるので、燃料電池補機7の消費電力が急変動した場合に、燃料電池1へのガス供給の応答遅れによる電圧低下を防止できる。よって、燃料電池1の電圧がインバータ2の作動電圧を下回って車両が走行不能となることを防止できる。
(第3実施形態)
本実施形態では、車両の全体構成は第1実施形態と同一であり、第1実施形態のステップS18に対応する制御が異なる。この制御について図7のフローチャートを参照して説明する。図7のフローチャートに示す制御は図4のステップS17を実行後に開始され、終了後は図4のステップS18へ戻る。
本実施形態では、車両の全体構成は第1実施形態と同一であり、第1実施形態のステップS18に対応する制御が異なる。この制御について図7のフローチャートを参照して説明する。図7のフローチャートに示す制御は図4のステップS17を実行後に開始され、終了後は図4のステップS18へ戻る。
ステップS31では、燃料電池最大出力Pfc_max、補機最大電力Paux_max、及び燃料電池補機最大電力Pfc_aux_maxを読み込む。
ステップS32では、モータ最大電力Pmot_maxを演算する。モータ最大電力Pmot_maxは、図8の模式図に示すように燃料電池最大出力Pfc_maxから補機最大電力Paux_max及び燃料電池補機最大電力Pfc_aux_maxを減算することで演算される。
図4のステップS18では、モータ最大電力Pmot_maxを超えないようにインバータ2が制御される。
以上のように本実施形態では、燃料電池最大出力Pfc_maxから補機最大電力Paux_max及び燃料電池補機最大電力Pfc_aux_maxを減算した値をモータ最大電力Pmot_maxとするので、2次電池9が失陥して2次電池9からモータ3への電力供給ができなくても、モータ3を含めた車両の全消費電力が燃料電池出力を超えることを確実に防止できる。よって、想定以上の電流が燃料電池1に要求されることを防止できるので、燃料電池1の電圧低下を起こすことなく車両の運転を継続することができる。
(第4実施形態)
本実施形態では、車両の全体構成は第1実施形態と同一であり、第1実施形態のステップS18に対応する制御が異なる。この制御について図9のフローチャートを参照して説明する。図9のフローチャートに示す制御は図4のステップS17を実行後に開始され、終了後は図4のステップS18へ戻る。
本実施形態では、車両の全体構成は第1実施形態と同一であり、第1実施形態のステップS18に対応する制御が異なる。この制御について図9のフローチャートを参照して説明する。図9のフローチャートに示す制御は図4のステップS17を実行後に開始され、終了後は図4のステップS18へ戻る。
ステップS41では、第1DC/DCコンバータ5と燃料電池1との間の電圧Vfcを読み込む。
ステップS42では、下限電圧Vfc_minを演算する。下限電圧Vfc_minは図10のテーブルを参照して要求電流Ifc_reqに基づいて演算される。図10中の特性2は図3の上段に示される特性2と同一のテーブルであり、下限電圧を設定する際にはこの特性2のテーブルより同一の電流Ifc_reqに対して電圧Vfc_reqが同一かそれ以下となることが望ましい。
ステップS43では、実電圧Vfcから下限電圧Vfc_minを減算して両者の差ΔVfcを演算する。
ステップS44では、モータ要求電力削減代ΔPmotを演算する。モータ要求電力削減代ΔPmotは図11のテーブルを参照してΔVfcに基づいて演算される。
ステップS45では、モータ要求電力Pmot_reqからΔPmotを減算することで補正後モータ要求電力Pmot_req‘を演算する。
図4のステップS18では、補正後モータ電力Pmot_req‘がモータに供給されるようにインバータ2を制御する。
以上のように本実施形態では、燃料電池電圧Vfcが低下して下限電圧Vfc_minとの差が小さくなるほど、モータ3の消費電力を削減するので、モータ3を含めた車両の全消費電力が燃料電池出力を超えることを確実に防止できる。よって、想定以上の電流が燃料電池1に要求されることを防止できるので、燃料電池1の電圧低下を起こすことなく車両の運転を継続することができる。
(第5実施形態)
本実施形態では、車両の全体構成は第1実施形態と同一であり、第1実施形態のステップS17に対応する制御が異なる。この制御について図12のフローチャートを参照して説明する。図12のフローチャートに示す制御は図4のステップS16を実行後に開始され、終了後は図4のステップS18へ戻る。
本実施形態では、車両の全体構成は第1実施形態と同一であり、第1実施形態のステップS17に対応する制御が異なる。この制御について図12のフローチャートを参照して説明する。図12のフローチャートに示す制御は図4のステップS16を実行後に開始され、終了後は図4のステップS18へ戻る。
ステップS51では、第1DC/DCコンバータ5と燃料電池1との間の電圧Vfcを読み込む。
ステップS52では、電圧Vfcが補機側最大電圧Vaux_max以上であるか否かを判定する。電圧Vfcが補機側最大電圧Vaux_max以上であればステップS60へ進み、電圧Vfcが補機側最大電圧Vaux_maxより小さければステップS53へ進む。
ステップS53では、入力電圧がVfcからVaux_maxまで変化した場合の燃料電池補機7の効率ηfc_aux及び第2DC/DCコンバータ10の効率ηdcdc_bを演算する。各効率は、図13のマップを参照して入力電圧に基づいて演算される。なお、図13ではVfcからVaux_maxまでの電圧を4等分して示しているがこれに限定されるものではない。
ステップS54では、入力電圧が上がることによる燃料電池補機7及び第2DC/DCコンバータ10の損失低減分ΔUPを演算する。損失低減分ΔUPは以下の(1)式に従って演算される。
ステップS55では、各電圧における第1DC/DCコンバータ5の昇圧比RATIOを演算する。第1DC/DCコンバータ5の昇圧比RATIOは以下の(2)式に従って演算される。
ステップS56では、第1DC/DCコンバータ5の昇圧比RATIO及び通過電力に基づいて第1DC/DCコンバータ5の損失増加分ΔDOWNを演算する。損失増加分ΔDOWNは以下の(3)式に従って演算される。
ここで、Ldcdc_a[n]はDC/DCコンバータの損失であり、図14のマップを参照して第1DC/DCコンバータ5の昇圧比RATIO及び通過電力に基づいて演算される。
ステップS57では、損失低減分ΔUP、損失増加分ΔDOWNに基づいて車両トータルでの損失変化分ΔRを演算する。損失変化分ΔRは以下の(4)式に従って演算される。
ステップS58では、損失変化分ΔRが最大となる時の電圧Vauxを選択する。例えば図15に示す例ではΔR[1]が最大であり、ΔR[1]における電圧Vaux、すなわちVaux[1]が選択される。
ステップS59では、第1DC/DCコンバータ5の制御電圧Vfc_auxを、ステップS58において演算された損失変化分ΔRが最大となる時の電圧Vauxに設定する。
一方、ステップS52において電圧Vfcが補機側最大電圧Vaux_max以上であると判定されると、ステップS60へ進んで第1DC/DCコンバータ5の制御電圧Vfc_auxを補機側最大電圧Vaux_maxに設定する。
図4のステップS18では、補機側の電圧がステップS59又はS60において設定されたVfc_auxとなるように第1DC/DCコンバータ5を制御する。
以上のように本実施形態では、第1DC/DCコンバータ5の昇圧動作による損失と、入力電圧が上がることによる燃料電池補機7及び第2DC/DCコンバータ10の効率向上分とに基づいて、全体としての効率が最大となるように第1DC/DCコンバータ5の電圧制御を行うので、リンプホーム走行時においても効率の良い走行ができ、走行距離を伸ばすことができる。
(第6実施形態)
図16は本実施形態における燃料電池車両の制御装置を示す概略構成図である。本実施形態では第1実施形態の構成に対して、2次電池9の状態を監視する制御ユニット31と、2次電池9の電圧を検出する電圧センサ46とを追加している。また、インバータ2は車速センサ42の検出信号を、第1DC/DCコンバータ5は電圧センサ40、41の検出信号を、制御ユニット31は電圧センサ46の検出信号をそれぞれ読み込む。
図16は本実施形態における燃料電池車両の制御装置を示す概略構成図である。本実施形態では第1実施形態の構成に対して、2次電池9の状態を監視する制御ユニット31と、2次電池9の電圧を検出する電圧センサ46とを追加している。また、インバータ2は車速センサ42の検出信号を、第1DC/DCコンバータ5は電圧センサ40、41の検出信号を、制御ユニット31は電圧センサ46の検出信号をそれぞれ読み込む。
インバータ2、第1DC/DCコンバータ5、制御ユニット31及び第2DC/DCコンバータ10は、読み込まれた検出信号と、制御ユニット30からの指令値に応じて内部を制御するとともに、図16の太破線に示すように、通信によって各センサの値を制御ユニット30をはじめとする各ユニットへ伝達する。
以上のように本実施形態では、第1DC/DCコンバータ5が第1DC/DCコンバータ5とリレー8との間の電圧を検出する電圧センサ41からの検出信号を受信するので、2次電池9が失陥し、リレー8が切断されて電圧センサ46によって電圧の検出ができなくなっても、電圧センサ41の検出結果に基づいて第1DC/DCコンバータ5とリレー8との間の電圧を制御することができる。
また、電圧センサ41の検出結果は通信にて制御ユニット30をはじめとする各ユニットへ伝達されるので、ユニット毎に電圧センサを設置する必要がなく、最低限の電圧センサで通常の制御と2次電池機能失陥時の制御を行うことができる。
さらに、電圧センサ41の検出信号は制御上最も速い周期で電圧のサンプリングを行う必要のある第1DC/DCコンバータ5でサンプリングさせ、各ユニットに送信するように構成されるので、2次電池失陥時だけでなく、通常時における制御性能も悪化させることなくセンサ数を削減できる。
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能である。
1 燃料電池
2 インバータ
3 モータ
4 駆動輪
5 第1DC/DCコンバータ
6 出力端子
7 燃料電池補機
8 リレー
9 2次電池
10 第2DC/DCコンバータ
11 補機
12 2次電池
30 制御ユニット
31 制御ユニット
40 電圧センサ
41 電圧センサ
42 車速センサ
43 アクセルセンサ
44 電流センサ
45 流量・圧力センサ
46 電圧センサ
100 電源システム
2 インバータ
3 モータ
4 駆動輪
5 第1DC/DCコンバータ
6 出力端子
7 燃料電池補機
8 リレー
9 2次電池
10 第2DC/DCコンバータ
11 補機
12 2次電池
30 制御ユニット
31 制御ユニット
40 電圧センサ
41 電圧センサ
42 車速センサ
43 アクセルセンサ
44 電流センサ
45 流量・圧力センサ
46 電圧センサ
100 電源システム
Claims (6)
- 燃料電池の発電電力によってモータを駆動して走行する燃料電池車両の制御装置において、
前記モータへの供給電力を出力する出力端子と、
前記燃料電池の発電電力を充電し、前記モータへの供給電力を放電する、前記出力端子に対して前記燃料電池と並列に接続される蓄電装置と、
前記出力端子と前記蓄電装置との間に接続され、通過電圧を変圧するDC/DCコンバータと、
前記DC/DCコンバータと前記蓄電装置との間に設けられ、前記蓄電装置の機能が失陥したとき前記DC/DCコンバータと前記蓄電装置との間を開放して電気的に遮断する接続装置と、
前記DC/DCコンバータに対して前記接続装置と並列に接続される補機と、
前記DC/DCコンバータの前記出力端子側電圧が前記燃料電池の出力電圧となるように前記出力端子側電圧を制御するDC/DCコンバータ制御手段と、
を備え、
前記DC/DCコンバータ制御手段は、前記蓄電装置の機能が失陥したとき、前記DC/DCコンバータの前記補機側電圧が所定の電圧となるように、前記出力端子側電圧の制御から前記補機側電圧の制御へ切り替えることを特徴とする燃料電池車両の制御装置。 - 前記燃料電池の要求電力に基づいて前記燃料電池へのガスの流量及び圧力の少なくとも一方を制御するガス流量圧力制御手段をさらに備え、
前記ガス流量圧力制御手段は、前記蓄電装置の機能が失陥したとき、前記要求電力より大きい電力が生じるように前記燃料電池へのガスの流量及び圧力の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1に記載の燃料電池車両の制御装置。 - 前記車両の運転状態に基づいて前記モータの電力を制御するモータ電力制御手段をさらに備え、
前記モータ電力制御手段は、前記蓄電装置の機能が失陥したとき、前記モータの最大電力を、前記燃料電池の最大出力電力から前記補機の最大消費電力を減算した値より小さくなるように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃料電池車両の制御装置。 - 前記車両の運転状態に基づいて前記モータの電力を制御するモータ電力制御手段をさらに備え、
前記モータ電力制御手段は、前記蓄電装置の機能が失陥したとき、前記燃料電池の電圧が所定の下限電圧を下回らないように前記モータの電力を制御することを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の燃料電池車両の制御装置。 - 前記蓄電装置以外であって、前記DC/DCコンバータより前記蓄電装置側に設けられる装置のうちの少なくとも一つは、前記DC/DCコンバータと前記接続装置との間の電圧を検出する電圧検出手段を有し、
前記DC/DCコンバータ制御手段は、前記蓄電装置の機能が失陥したとき、前記DC/DCコンバータの前記補機側電圧が前記電圧検出手段によって検出された前記補機の電圧となるように、前記出力端子側電圧の制御から前記補機側電圧の制御へ切り替えることを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の燃料電池車両の制御装置。 - 前記蓄電装置以外であって、前記前記DC/DCコンバータより前記蓄電装置側に設けられる装置のうち、最も速い演算周期で電圧のサンプリングを行う装置が前記電圧検出手段を有し、
前記電圧検出手段を有する装置は、検出結果を他の装置に伝達することを特徴とする請求項5に記載の燃料電池車両の制御装置。
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