JP2010193561A - 車両の電源システム - Google Patents

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Abstract

【課題】コンバータにおける損失増大および回路大型化を招くことなく、蓄電装置の入出力電流のリップル成分を抑制する。
【解決手段】主コンバータ中のスイッチング素子Q1,Q2のオンオフ制御に伴って、バッテリ電流Ibにリップル電流が生じる。同一バッテリからの電力を消費する副コンバータの電圧指令値について、本来の直流値Vorに、リップル電流の増減と反対に電力消費が変化させるための交流成分を重畳させる態様で生成する。
【選択図】図2

Description

この発明は、車両の電源システムに関し、より特定的には、車両駆動用電動機を含むメイン負荷への電力供給を制御するためのコンバータを含む電源システムにおけるリップル電流の抑制制御に関する。
バッテリ等の蓄電装置からの直流電圧を昇圧して負荷の駆動に用いる電源システムが提案されている。たとえば特開2006−101636号公報(特許文献1)には、バッテリから供給される直流電圧を昇圧する双方向DC/DCコンバータ(昇圧コンバータ)を設けた電源装置が記載されている。特に、特許文献1に記載の電源装置では、一時的な過負荷時に昇圧コンバータの保護機能により出力が遮断されるのを防止することによって、電力源の容量範囲内で最低限の出力を確保するようにしたコンバータ制御が記載されている。
また、特開2007−318970号公報(特許文献2)では、その図26に昇圧コンバータを備えた電源システムの構成が記載される。そして、外部電源によってバッテリを充電する際に、バッテリ電流を目標電流に制御するための電流制御系をコンバータ制御部に付加することによって、電流の脈動(リップル電流)を抑制することにより、蓄電装置の劣化抑制にも寄与できることが記載されている。
また、特開2006−94588号公報(特許文献3)には、電動トルク使用型車両での走行負荷急変時にも、走行安定性の悪化とバッテリ消費電力の急変を抑制可能な、インバータのパルス幅変調(PWM)制御が記載されている。
特開2006−101636号公報 特開2007−318970号公報 特開2006−94588号公報
特許文献2にも記載されるように、コンバータ(昇圧コンバータ)によって蓄電装置(バッテリ)から負荷への供給電力を制御する場合には、バッテリからの出力電流に含まれるリップル電流が大きくなると、バッテリ特性の劣化を招くおそれがある。
また、昇圧チョッパ型のコンバータには、一般的にエネルギ蓄積要素としてリアクトルが用いられるが、このリアクトルを流れる直流電流のリップル電流が大きいと振動が発生することによって騒音が発生する可能性がある。
したがって、直流電力変換を行うコンバータを含む電源システムでは、コンバータ制御におけるリップル電流の低減が課題となる。しかしながら、リップル電流の大きさは、リアクトルのインダクタンスおよびコンバータのスイッチング周波数によって主に決まる一方で、インダクタンスの確保はリアクトルの大型化を伴い、かつ、スイッチング周波数を高めるとスイッチング損失による効率低下が増大するため、設計面からリップル電流の抑制を図ることには自ずと限界がある。
この発明は、このような問題点を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、コンバータにおける損失増大および回路大型化を招くことなく、蓄電装置の入出力電流のリップル成分を抑制することである。
この発明による車両の電源システムは、車両駆動用電動機を含む負荷への電力供給を制御する車両の電源システムであって、充電可能な直流電源と、電流検出器と、第1のコンバータと、第2のコンバータと、リップル検出手段と、調整手段とを備える。電流検出器は、直流電源の入出力電流を検出するように構成される。第1のコンバータは、電力用半導体スイッチの周期的なオンオフ制御によって直流電源からの直流電力を変換して主負荷へ供給するように構成される。第2のコンバータは、第1のコンバータよりも高いスイッチング周波数の下での電力用半導体スイッチング素子の周期的なオンオフ制御によって、直流電源からの直流電力を変換して補機へ供給するように構成する。リップル検出手段は、電流検出器の出力に基づいて、入出力電流に含まれるリップル電流を検出する。調整手段は、検出されたリップル電流が所定レベルより大きいときに、リップル電流を同一周期かつ逆位相で第2のコンバータの出力電力が変化するような変動成分を第2のコンバータの動作指令値に重畳させる。
この発明によれば、コンバータにおける損失増大および回路大型化を招くことなく、蓄電装置の入出力電流のリップル成分を抑制することができる。
本実施の形態による車両の電源システムの構成を説明するブロック図である。 本実施の形態による車両の電源システムでの昇圧コンバータおよびDC/DCコンバータの動作を説明する動作波形図である。 本実施の形態による車両の電源システムでのリップル電流抑制制御を説明するフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお以下図中の同一または相当部分には同一符号を付してその説明は原則的に繰返さないものとする。
図1は、本実施の形態による車両の電源システムの構成を説明するブロック図である。
図1を参照して、本発明の実施の形態による電源システム100は、直流電源10と、システムリレーSR1,SR2と、平滑コンデンサC1,C2と、昇圧コンバータ20と、制御装置30とを備える。
直流電源10は、充電可能な電源である。すなわち、直流電源10としては、それ自体が化学変化等により電気を作り出す二次電池や、外部からの供給により電気を蓄えるキャパシタ等の蓄電装置が適用可能である。周知のように、ハイブリッド自動車や電気自動車等の電動車両では、代表的には、直流電源10として二次電池が適用されるので、以下では、直流電源10をバッテリ10とも称することとする。
バッテリ10には、その出力電圧Vb(バッテリ電圧)を検出するための電圧センサ11と、バッテリ温度Tbを検出するための温度センサ12と、バッテリ10からの出力電流Ibを検出するための電流センサ13とが配置されている。
システムリレーSR1は、バッテリ10の正極端子および電力線6の間に接続され、システムリレーSR2は、バッテリ10の負極端子およびアース線5の間に接続される。システムリレーSR1,SR2は、制御装置30からのリレー制御信号SEによりオン/オフされる。平滑コンデンサC1は、電力線6およびアース線5の間に接続される。
昇圧コンバータ20は、リアクトルLと、電力用半導体スイッチング素子Q1,Q2と、ダイオードD1,D2とを含む。
電力用半導体スイッチング素子Q1およびQ2は、電力線7およびアース線5の間に直列に接続される。この発明の実施の形態において、電力用半導体スイッチング素子(以下、単に「スイッチング素子」と称する)としては、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、電力用MOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタあるいは、電力用バイポーラトランジスタなどを用いることができる。スイッチング素子Q1,Q2に対しては、逆並列ダイオードD1,D2が配置されている。
電力用半導体スイッチング素子Q1およびQ2のオン・オフ(スイッチング動作)は、制御装置30からのスイッチング制御信号S1およびS2によって制御される。リアクトルLは、スイッチング素子Q1およびQ2の接続ノードと電力線6の間に接続される。また、平滑コンデンサC2は、電力線7およびアース線5の間に接続される。
負荷40は、電力線7およびアース線5に接続されて、昇圧コンバータ20から直流電圧の供給を受ける。負荷40は、たとえば、電気自動車、ハイブリッド自動車等に搭載される車両駆動用電動機(図示せず)および、当該電動機(モータジェネレータを含む、以下同じ)を制御するインバータ(図示せず)を含む。電動機およびインバータについては、複数個ずつ並列に設けられてもよい。
また、負荷40の発電時には、負荷40からの直流電圧が昇圧コンバータ20によって電圧変換されて、直流電源(バッテリ)10の充電に用いられてもよい。また、負荷40以外の図示しない発電・給電機構により、直流電源(バッテリ)10を充電することも可能である。たとえば、上記電動機(モータジェネレータ)による回生発電電力を直流変換して、負荷40から昇圧コンバータ20へ与えることができる。
制御装置30は、図示しないCPU(Central Processing Unit)およびメモリを内蔵した電子制御ユニットにより構成され、当該メモリに記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、各センサによる検出値を用いた演算処理を行なうように構成される。あるいは、ECUの少なくとも一部は、電子回路等のハードウェアにより所定の数値・論理演算処理を実行するように構成されてもよい。
制御装置30は、電源システム100の起動・停止指令に従ってシステムリレーSR1,SR2のオン・オフを制御するリレー制御信号SEを生成する。リレー制御信号SEは、電源システム100の起動に従ってシステムリレーSR1,SR2がオンされるように生成され、かつ、電源システム100の停止時にシステムリレーSR1,SR2がオフされるように制御される。
制御装置30には、電圧センサ11からのバッテリ電圧Vb、温度センサ12からのバッテリ温度Tb、電流センサ13からのバッテリ電流Ib、電圧センサ14からの入力電圧VLおよび電圧センサ15からの出力電圧VHの検出値が入力される。制御装置30は、電源システム100の作動時には、これらの検出値に基づき昇圧コンバータ20で所望の電圧変換が行なわれるように、スイッチング素子Q1,Q2のスイッチング動作(オン・オフ動作)を制御するスイッチング制御信号S1,S2を生成する。
電源システム100は、副コンバータとしてのDC/DCコンバータ50と、補機バッテリ41と、補機45とをさらに含む。
DC/DCコンバータ50は、電力線6とアース線5との間に接続され、電力線6上の直流電圧VLを所定の直流電圧Voに降圧して、補機バッテリ41および補機45へ供給する。DC/DCコンバータ50については、直流電圧変換を実行する任意の形式のDC/DCコンバータを適用できるので、その回路構成は特に限定しない。ただし、以下の説明で明らかとなるように、DC/DCコンバータ50は電力用半導体スイッチング素子のスイッチング制御(デューティ制御)によって直流電圧VLを直流Voに変換する一方向の電圧変換器であり、かつ、電力用半導体スイッチング素子のスイッチング周波数は、昇圧コンバータ20と比較して相対的に高いことが必要とされる。
補機45は、バッテリ10の出力電圧に比較して低電圧で作動する機器類の総称であり、一例として、制御装置30などの車両の走行を制御するECU、灯火装置、点火装置、電動ポンプなどを含む。
補機バッテリ41は、一例として鉛蓄電池などからなり、DC/DCコンバータ50の出力側に接続される。補機バッテリ41は、DC/DCコンバータ50の出力電圧Voで充電される一方、補機45の動作電源電圧を供給する。すなわち、補機バッテリ41は、DC/DCコンバータ50の出力電力と補機45の需要電力とのアンバランスを補うための電力バッファとしても機能する。
次に、電源システム100の動作を説明する。
システムリレーSR1,SR2のオン期間において、バッテリ10からの出力電圧であるバッテリ電圧Vbが、アース線5および電力線6の間に印加される。昇圧コンバータ20へは、アース線5および電力線6に接続された平滑コンデンサC1の電圧VLが入力される。
昇圧コンバータ20は、バッテリ10から入力された直流電圧VLを、制御装置30からのスイッチング制御信号S1,S2に従ったスイッチング素子Q1,Q2のスイッチング動作によって昇圧して、アース線5および電力線7の間に直流電圧VHを発生することができる。直流電圧VHは平滑コンデンサC2によって平滑されて負荷40へ供給される。また、昇圧コンバータ20は、平滑コンデンサC2を介して負荷40から供給された直流電圧VHを、スイッチング制御信号S1,S2に従ったスイッチング素子Q1,Q2のスイッチング動作によって降圧して、アース線5および電力線6の間に直流電圧VLを発生することができる。直流電圧VLは、平滑コンデンサC1によって平滑されて、バッテリ10の充電に用いられる。
このように、昇圧コンバータ20は、双方向に電力変換可能に構成されるので、電圧変換比VH/VLを制御しつつ、バッテリ10からの電力出力(放電)およびバッテリ10への電力入力(充電)の両方に対応できる。
基本的には、各スイッチング周期内でスイッチング素子Q1およびQ2が相補的かつ交互にオンオフするように制御される。そして、スイッチング制御信号S1,S2によってスイッチング素子Q1,Q2のスイッチング周期に対するオン期間比率(デューティ)を制御することによって、直流電圧VHおよびVLの間の電圧変換比(VH/VL)が制御される。具体的には、直流電圧VHが電圧指令値に制御されるように、昇圧コンバータ20のデューティがフィードフォワードおよび/またはフィードバック制御される。なお、スイッチング素子Q1をオン固定することによって(スイッチング素子Q2はオフ固定)、VH=VLとすることもできる。
次に図2を用いて、本実施の形態による車両の電源システムでの昇圧コンバータおよびDC/DCコンバータの動作を説明する。
図2を参照して、上述のような昇圧コンバータ20の各スイッチング周期Tにおけるスイッチング素子Q1,Q2のオンオフ動作に伴って、スイッチング素子Q1のオン期間中に直流電圧VHが上昇する一方で、スイッチング素子Q2のオン期間には直流電圧VHが低下する。そして、スイッチング素子Q2のオン期間には、リアクトルLに電磁エネルギを蓄積するためにバッテリ電流Ibが上昇する一方で、スイッチング素子Q1のオン期間では、バッテリ電流Ibが相対的に低下する。
このため、スイッチング素子Q1,Q2のオンオフに連動して、バッテリ電圧Vbおよびバッテリ電流Ibには交流変動成分であるリップルが発生する。特に、バッテリ電流Ib中のリップル成分(以下、単に「リップル電流」とも称する)が過大となると、バッテリ10の特性劣化を発生させるおそれがある。また、リップル電流は、リアクトルLのコイルも通過するので、リップル電流が大きくなるとリアクトルLでの振動が発生し、騒音の発生に繋がる可能性もある。
このため、リップル電流が所定レベル以上とならないように抑制する必要がある。しかしながら、リップル電流の振幅は、基本的には昇圧コンバータ20のスイッチング周期TおよびリアクトルLのインダクタンスで決まるため、回路設計によって対応すると、電力スイッチング周波数(1/T)や素子大型化を伴うインダクタンス増大が必要となってしまう。特に、車両駆動用電動機を含む負荷40への電力供給を制御する昇圧コンバータ20は、比較的大電流が流れるので、スイッチング周波数を高めると電力損失(スイッチング損失)の増大による、燃費悪化の問題が懸念される。
したがって、本実施の形態による電源システム100では、バッテリ電流Ibのもう1つの消費先であるDC/DCコンバータ50を用いて、リップル電流を抑制するような制御を行なう。
具体的には、DC/DCコンバータ50の出力電圧Voの指令値(Vo指令値)について、本来の直流電圧指令Vorに対して、リップル電流を相殺させるような交流成分を重畳させる。具体的には、本来の電圧指令値Vor(直流)に対して、リップル電流と同一周期かつ逆位相で電力消費がなされるように、バッテリ電圧Vbの電圧変動を相殺するように、リップル電流と同一周期かつ同一位相(バッテリ電圧変動と逆位相)の交流成分ΔVorを重畳させる。DC/DCコンバータ50でのコンバータデューティは、Vo指令値に応じて制御される。
上述のように、DC/DCコンバータ50として任意の形式の、DC/DCコンバータを適用できるが、DC/DCコンバータ50は、スイッチング素子のオンオフ制御によって直流電圧変換を実行するように構成され、そのスイッチング周波数は、昇圧コンバータ20のスイッチング周波数(1/T)よりも高いことが必要である。できれば、少なくともスイッング素子Q1,Q2のオン期間で独立に、DC/DCコンバータ50のVo指令値を設定できるようなスイッチング周波数であることが好ましい。すなわち、昇圧コンバータ20は「第1のコンバータ」に対応し、DC/DCコンバータ50は「第2のコンバータ」に対応する。
図3には、本実施の形態による車両の電源システムでのリップル電流抑制制御を説明するフローチャートが示される。図3に示すフローチャートの各ステップは、制御装置30によるソフトウェアあるいはハードウェア処理によって実現されるものとする。
図3を参照して、制御装置30は、ステップS100により、バッテリ電流変動、すなわちリップル電流を検出する。具体的には、電流センサ13によって検出されたバッテリ電流Ibに基づいて、リップル電流の振幅が検出される。たとえば、昇圧コンバータ20のスイッチング周波数に相当する周波数成分を抽出することによって、リップル電流の振幅は検出できる。すなわち、電流センサ13は「電流検出器」に対応し、ステップS100による処理は「リップル検出手段」に対応する。
制御装置30は、ステップS110では、ステップS100で検出された電流変動(リップル電流振幅)が予め定められた判定値より大きいかどうかを判定する。
そして、リップル電流が判定値以下のとき(ステップS110のNO判定時)には、制御装置30は、ステップS140により、本来の電圧指令値Vor(直流)を維持してDC/DCコンバータ50のVo指令値を設定する。
一方、リップル電流が判定値より大きいとき(ステップS110のYES判定時)には、制御装置30は、ステップS120により、リップル電流を軽減するための、DC/DCコンバータ50のVo指令値に重畳される交流成分ΔVorを演算する。上述のように、交流成分ΔVorは、バッテリ電圧変動と逆位相に設定される。
交流成分ΔVorについて、その振幅はステップS100で検出したリップル電流振幅またはバッテリ電圧変動(リップル電圧)に基づいて決定すればよく、その周波数(周期)および位相は、スイッチング素子Q1,Q2のオンオフ制御信号であるスイッチング制御信号S1,S2と同期させればよい。
そして、制御装置30は、ステップS130では、DC/DCコンバータ50の本来の電圧指令値Vor(直流)に、ステップS120で求められた交流成分ΔVorを加算することによって、DC/DCコンバータ50のVo指令値を設定する。すなわち、ステップS120による処理は「調整手段」に対応する。
DC/DCコンバータ50のVo指令値に交流成分ΔVorを重畳することによって、リップル電流の増加時(交流成分が正の期間)にDC/DCコンバータ50の出力電力を増大させる一方で、リップル電流の減少時(交流成分が負の期間)にはDC/DCコンバータ50の出力電力を減少させることができる。この結果、昇圧コンバータ20のスイッチング動作によって生じるバッテリ電流Ib中のリップル電流を軽減させることができる。
以上説明したように、こ本実施の形態による車両の電源システムでは、昇圧コンバータ20のスイッチング周波数を高めることなく、また回路素子(リアクトル)を大型化することなく、あるいは、昇圧コンバータの制御を複雑化させることなく、昇圧コンバータ20が生じさせるバッテリ電流変動(リップル電流)を軽減することができる。この結果、バッテリ10の保護を適切に図ることが可能となる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
5 アース線、6,7 電力線、10 直流電源(バッテリ)、11,14,15 電圧センサ、12 温度センサ、13 電流センサ、20 昇圧コンバータ、30 制御装置(ECU)、40 負荷、41 補機バッテリ、45 補機、50 DC/DCコンバータ、100 電源システム、C1,C2 平滑コンデンサ、D1,D2 逆並列ダイオード、Ib バッテリ電流、L リアクトル、Q1,Q2 電力用半導体スイッチング素子、S1,S2 スイッチング制御信号、SE リレー制御信号、SR1,SR2 システムリレー、T スイッチング周期(昇圧コンバータ)、Tb バッテリ温度、Vb バッテリ電圧、VH 直流電圧(昇圧コンバータ)、VL 直流電圧、Vo 直流出力電圧(DC/DCコンバータ)、Vor 直流電圧指令値、ΔVor 交流成分。

Claims (1)

  1. 車両駆動用電動機を含む負荷への電力供給を制御する車両の電源システムであって、
    充電可能な直流電源と、
    前記直流電源の入出力電流を検出する電流検出器と、
    電力用半導体スイッチの周期的なオンオフ制御によって前記直流電源からの直流電力を変換して前記主負荷へ供給する第1のコンバータと、
    前記第1のコンバータよりも高いスイッチング周波数の下での電力用半導体スイッチング素子の周期的なオンオフ制御によって、前記直流電源からの直流電力を変換して補機へ供給する第2のコンバータと、
    前記電流検出器の出力に基づいて、前記入出力電流に含まれるリップル電流を検出するリップル検出手段と、
    検出された前記リップル電流が所定レベルより大きいときに、前記リップル電流を同一周期かつ逆位相で前記第2のコンバータの出力電力が変化するような変動成分を前記第2のコンバータの動作指令値に重畳させる調整手段とを備える、車両の電源システム。
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