JP6324232B2 - ページめくり装置 - Google Patents

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本発明は、冊子のページをめくるためのページめくり装置に関する。
通帳は、複数枚のページからなる冊子の形態を有しており、現金自動取引装置(ATM:Automated Teller Machine)等の通帳取扱装置において取り扱われる。一般に、通帳取扱装置は、通帳のページを自動でめくるために、ページめくり装置を内蔵する。ページめくり装置として、処理時間を短縮するために、複数枚のページをまとめてめくる機能(連続めくり機能)を備える装置もある。連続めくりでは、複数枚のページを連続して撓ませ、その後、通帳を搬送することにより、撓ませてあった複数枚のページを、見開き面における反対側に移動させる。
一般に、通帳は、現在開いているページを識別するために、ページ毎に識別マークを有する。しかし、表紙または裏表紙を開いた際に表紙または裏表紙の裏側のページとして現れる見返しページにおいては、識別マークを有さない通帳もある。このため、ページめくり装置により見返しページを確実に開くためには、識別マークを読み取る方法以外の方法が必要となる。なお、通帳の見返しページを開く場面としては、例えば、通帳の全てのページが印字済みとなった際に、見返しページにその旨を印字する場面が該当する。特許文献1に記載のページめくり機構は、ページめくり動作の途中で位置管理センサによって通帳の有無を検知し、通帳がないと検知された場合に、めくり途中のページが見返しページであると判定し、見返しページを開く。
特開平3−281295号公報
ページめくり装置においては、一回のページめくり動作において複数のページが重なってめくられる(撓まされる)多重めくりが、意図せずに発生する場合がある。上述した連続めくりの途中で多重めくりが発生すると、予定数よりも多くのページがめくられるために、目標とする見返しページ自体もめくってしまい見返しページを開くことができない。このため、従来から、連続めくりの途中で多重めくりが発生した場合であっても、見返しページを開きたいという要望があった。例えば、特許文献1のページめくり機構は、ページめくりローラーによって見返しページが撓まされたことをセンサで検知すると、ページめくりローラーを逆回転させて撓ませた見返しページを元の状態に戻すことにより、見返しページを開く。
本発明は、従来とは異なる方法により、連続めくりの途中で多重めくりが発生した場合であっても、見返しページを開くことができるページめくり装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明は、冊子を搬送する搬送部と、開いた状態の冊子における一方の見開き面側と他方の見開き面側とのうち、一方の見開き面側のページを、冊子の搬送方向と交差する方向に撓ませるページめくり部と、ページめくり部により、冊子の表紙が撓まされたことを検知する検知部と、第1のページめくり数を設定すると共に、設定されている第1のページめくり数に応じて、ページめくり部を制御して一方の見開き面側の1枚または複数枚のページを撓ませると共に、搬送部を制御して冊子を搬送することにより撓まされた1枚または複数枚のページを他方の見開き面側に移動させるページめくり処理を実行する制御部と、を備え、制御部は、検知部により表紙が撓ませたれたことが検知されると、ページめくり部と搬送部とのうち少なくとも一方を制御して、ページめくり部により撓まされている1枚または複数枚のページの撓みを解消し、既に設定されている第1のページめくり数よりも少ないページ数を第2のページめくり数として設定し、設定されている第2のページめくり数に応じて、ページめくり処理を再度実行する、ページめくり装置を備える。
本発明によれば、表紙が撓まされたことが検知されると、撓みが解消され、より少ないページ数として設定された第2のページめくり数に応じてページめくり処理が再度実行されるので、連続めくりの途中で多重めくりが発生した場合であっても、再度実行されるページめくり処理によって、見返しページを開くことができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の一実施形態としてのページめくり装置を適用した通帳記帳機の概略構成および通帳の構成を示す説明図である。 ページめくり装置100の詳細構成を示す断面図である。 制御装置500の構成を示すブロック図である。 ページめくり装置100の詳細動作を示す説明図である。 ページめくり装置100による連続めくりの動作を示す説明図である。 通帳記帳機10において実行されるページめくり処理の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態におけるページめくりリトライ処理の手順を示すフローチャートである。 ステップS110の処理の詳細動作を示す説明図である。 第2実施形態におけるページめくりリトライ処理の手順を示すフローチャートである。 第3実施形態におけるページめくりリトライ処理の手順を示すフローチャートである。 第4実施形態におけるページめくりリトライ処理の手順を示すフローチャートである。 第5実施形態におけるページめくりリトライ処理の手順を示すフローチャートである。
以下、図面を用いて実施形態を説明する。
A.第1実施形態
A−1.装置構成
図1は、本発明の一実施形態としてのページめくり装置を適用した通帳記帳機の概略構成および通帳の構成を示す説明図である。図1において、上段は、通帳記帳機10の概略構成を示す断面図を表している。また、図1において、下段は、通帳記帳機10において取り扱われる通帳Tの構成を示す斜視図を表している。図1上段に示す通帳記帳機10は、現金自動取引装置(ATM:Automated Teller Machine)等の通帳取扱装置に内蔵され、利用者の操作に応じて通帳への印字等を行う。
図1下段に示すように、通帳Tは、表紙T20と、裏表紙T30と、表紙T20および裏表紙T30に挟まれた複数の中紙T10とを備える。図1下段では、或るページが開かれた状態での通帳Tを表している。表紙T20および裏表紙T30は、通帳Tの端部のページに相当する。以降では、表紙T20または裏表紙T30を開いた際に表紙T20または裏表紙T30の裏側のページとして現れるページを、見返しページと呼ぶ。なお、本実施形態では、見返しページには、後述する識別マークは印刷されていない。中紙T10は、通帳取扱装置を利用した取引内容が印字されるページである。図1下段の例では、通帳Tが開かれた状態において、表紙T20側の面(以下、「見開き面A」と呼ぶ)と、裏表紙T30側の面(以下、「見開き面B」と呼ぶ)とには、それぞれ複数ページ分の中紙T10が重ねられている。見開き面A側の中紙T10の端部には、識別マークT40が印刷されている。識別マークT40は、印刷されているページ番号を示し、本実施形態では、バーコードにより構成されている。なお、識別マークT40を見開き面B側の中紙T10に印刷してもよい。また、識別マークT40をバーコードに代えて、QRコード(登録商標)や、ページ番号を表す数字により構成してもよい。また、識別マークT40を中紙T10に印刷することに代えて、識別マークT40が印字された媒体(紙片や樹脂フィルム等)を中紙T10に貼付してもよい。
通帳記帳機10は、挿入排出口11と、搬送路12と、挿抜センサ20と、複数の通過センサ25と、複数の搬送ローラー30と、ページめくり装置100と、印字装置200と、スキャン装置300と、搬送モーター400と、制御装置500とを備える。
挿入排出口11は、通帳Tの挿入口および排出口として機能する。搬送路12は、通帳記帳機10の内部に形成され、各装置100、200、300間における通帳Tの搬送経路として機能する。挿抜センサ20は、通帳Tが挿入排出口11へ挿入されたこと、および排出される通帳Tが利用者により抜き取られたことを検知する。通過センサ25は、搬送路12上の所定位置における通帳Tの通過を検知する。搬送ローラー30は、通帳Tを搬送路12に沿って挿入方向D1または排出方向D2に搬送する。なお、挿入方向D1と排出方向D2とを搬送方向DRと呼ぶ。図1の例では、搬送路12における通過センサ25および搬送ローラー30の数は、それぞれ4対であるが、4対に限らず任意の対数としてもよい。
ページめくり装置100は、通帳Tのページをめくるための装置である。ページめくり装置100は、1枚または複数枚のページをめくることができる。例えば、或るページの最終行まで印字され、かつ、さらに印字すべき取引内容が残っている場合に、ページめくり装置100は、制御装置500からの指示に従って1枚分のページめくりを行う。また例えば、最終ページの最終行まで印字された場合、ページめくり装置100は、制御装置500からの指示に従って、表紙の見返しページが開かれた状態となるようにページめくりを実行する。
図2は、ページめくり装置100の詳細構成を示す断面図である。ページめくり装置100は、ページめくりローラー110と、位置管理センサ120と、ページめくり上がりセンサ125と、2組の搬送ローラー130と、ページめくりモーター160と、動力伝達ベルト170とを備える。
ページめくりローラー110は、略三角形の断面形状を有し、回転軸115を中心として回転する。ページめくりローラー110は、回転軸115から最も離れた三角形の先端部が搬送路12側に向いているときに、通帳Tの端部と接するように配置されている。ページめくりローラー110は、回動する際に摩擦力によって通帳Tのページをめくり上げる。このとき、図2に示すように、ページめくりローラー110と接するページT1の中央部分は、搬送方向DRに対して略垂直な方向に撓む。
ページめくりモーター160は、動力伝達ベルト170を介してページめくりローラー110を駆動する。動力伝達ベルト170は、ページめくりモーター160の動力をページめくりローラー110に伝達する。
位置管理センサ120は、搬送路12を挟んで互いに反対側に位置する一対のセンサにより構成されている。位置管理センサ120は、搬送路12の所定位置における通帳Tの有無を検知する。本実施形態では、位置管理センサ120は、発光ダイオードとフォトトランジスタとで構成されている。以降では、一対の位置管理センサ120の間が通帳Tにより遮られている状態をセンサがオンであると呼び、遮られていない状態をセンサがオフであると呼ぶ。
ページめくり上がりセンサ125は、一対のセンサであり、搬送路12を挟んだ両側のうち、通帳Tが位置する側と同じ側に配置されている。ページめくり上がりセンサ125は、ページめくりの対象となるページが、めくられるために十分な高さまで撓まされたことを検知する。
複数の搬送ローラー130は、それぞれ対をなして搬送路12を挟んで配置されており、回転することで通帳Tを搬送方向DRに搬送する。なお、ページめくりローラー110、位置管理センサ120、ページめくり上がりセンサ125は、それぞれ図示しない信号線により制御装置500と電気的に接続されている。
図1に示す印字装置200は、通帳Tに通帳取扱装置を利用した取引内容を印字する。印字装置200は、印字を行う図示しない印字ヘッドと、印字ヘッドを任意の位置に移動させる図示しない印字キャリアモーターとを備える。スキャン装置300は、中紙T10に印刷されている識別マークT40を読み取り、目的のページが開かれているか否かを検証する。搬送モーター400は、搬送ローラー30および130を駆動する。
図3は、図1に示す制御装置500の構成を示すブロック図である。制御装置500は、主制御部550と、ページめくり制御部510と、印字制御部520と、スキャン制御部530と、媒体搬送制御部540とを備える。主制御部550は、制御装置500全体を制御する。ページめくり制御部510は、ページめくり装置100を制御する。また、印字制御部520は印字装置200を、スキャン制御部530はスキャン装置300を、媒体搬送制御部540は搬送モーター400を、それぞれ制御する。
本実施形態において、通帳Tは、請求項における冊子に相当する。また、表紙T20および裏表紙T30は請求項における表紙に、見開き面Aは請求項における一方の見開き面に、見開き面Bは請求項における他方の見開き面に、ページめくりローラー110は請求項におけるページめくり部に、位置管理センサ120は請求項における検知部に、搬送ローラー130は請求項における搬送部に、ページめくり制御部510は請求項における制御部に、それぞれ相当する。
A−2.通帳記帳機10の全体動作
通帳記帳機10の全体動作について、図1を参照しながら説明する。利用者が通帳Tを開いた状態で挿入排出口11に挿入すると、挿抜センサ20によって通帳Tの挿入が検知され、これを契機として媒体搬送制御部540は搬送ローラー30を駆動する。これにより、挿入された通帳Tは、搬送路12上を挿入方向D1に搬送されて、印字装置200へと向かう。印字制御部520は、図示しない通帳取扱装置から印字コマンドを受信すると、印字装置200を制御して、搬送された通帳Tに取引内容を印字する。通帳Tの開かれているページの全ての行が印字されると、通帳取扱装置は、通帳記帳機10にページめくりコマンドを発行する。通帳記帳機10において媒体搬送制御部540は、ページめくりコマンドを受信すると、搬送モーター400を制御して、通帳Tを印字装置200からページめくり装置100へと搬送する。
ページめくり制御部510は、ページめくり装置100を制御して、通帳Tのページをめくる。なお、ページめくり装置100の詳細動作については後述する。媒体搬送制御部540は、ページがめくられた後の通帳Tをページめくり装置100からスキャン装置300へと搬送する。スキャン制御部530は、スキャン装置300を制御して、通帳Tの開かれているページの識別マークT40を読み取り、開かれているページを識別する。その結果、正しいページが開かれていることが判別されると、媒体搬送制御部540は、開いた状態の通帳Tをスキャン装置300から印字装置200へと搬送し、印字制御部520は、印字装置200を制御して、残りの印字を実行する。媒体搬送制御部540は、印字完了後の通帳Tを挿入排出口11まで搬送し、通帳Tは、利用者へと返却される。
A−3.ページめくり装置の動作
図4は、ページめくり装置100の詳細動作を示す説明図である。図4において、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は、この順序で時系列に沿ったページめくり装置100の状態および通帳Tの状態を表している。図4では、通帳Tの見開き面Aの最上部のページT1のみがめくられる際の動作を表している。
図4(a)に示すように、通帳Tがページめくり装置100まで搬送されると、図4(b)に示すように、ページめくりローラー110は回転を開始する。ページめくりローラー110の先端部(回転軸115から最も離れた三角形の先端部)がページT1の端部に接すると、図4(c)に示すように、ページT1の端部は、ページめくりローラー110の回転に伴ってめくり上げられ、ページT1の中央部分は、搬送方向DRと交差する方向(上方)に撓み始める。
その後、図4(d)に示すように、ページT1の端部が持ち上げられ、また、ページT1の中央部がページめくり上がりセンサ125に検知される高さまで撓まされると、ページT1によって一対のページめくり上がりセンサ125の間が遮られるため、ページめくり上がりセンサ125がオンとなる。これを契機として、搬送ローラー130が回転を開始し、図4(e)に示すように、通帳Tが排出方向D2へと搬送される。これにより、ページT1の端部がページめくりローラー110から離れ、撓まされていたページT1は、通帳Tの見開き面Bへと移動する。以上により、ページT1は、見開き面Aから見開き面Bへと移動し、1枚のページめくりが完了する。
図5は、ページめくり装置100による連続めくりの動作を示す説明図である。図5において、(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は、この順序で時系列に沿ったページめくり装置100の状態および通帳Tの状態を表している。図5では、通帳Tの見開き面Aの最上部のページT1と、その下に位置するページT2とが、連続してめくられる際の動作を表している。図5(a)に示す状態は、図4(d)と同じである。すなわち、まず、図4(a)〜(c)に示す動作が実行され、図5(a)に示すように、ページT1が、ページめくり上がりセンサ125に検知される高さまで撓まされる。
その後、図5(b)に示すように、ページめくりローラー110は、ページT1の撓みを保持したまま、さらに回転する。そうすると、図5(c)に示すように、ページめくりローラー110は、見開き面Aにおける上から2枚目のページT2の端部と接して、ページT2を撓ませ始める。その後、図5(d)に示すように、ページT2がページT1と同様に撓まされると、前述の図4(e)と同様に、通帳Tが排出方向D2へと搬送される。これにより、2枚のページT1、T2の端部がページめくりローラー110から離れ、撓まされていた2枚のページT1、T2は、見開き面Aから見開き面Bへと移動し、連続めくりが完了する。
上述した連続めくりでは、連続して2枚のページがめくられていたが、任意の数のページを連続めくりによりめくることができる。但し、本実施形態では、ページめくりローラー110の大きさや形状等の条件により、連続めくりによってまとめてめくる枚数(以下、「連続めくりページ数」と呼ぶ)の上限値として「3」が設定されている。したがって、目標めくりページ数が3枚よりも多い場合には、上述した連続めくりが複数回実行される。
上述した連続めくりの実行中において、一度に複数のページがめくられること(以下、「多重めくり」と呼ぶ)が意図せずに起こり得る。例えば、図5(c)において、ページT2に加えてその下のページも併せてめくり上げられ、その後、図5(d)、(e)が実行されることにより、本来2枚のページをめくる予定であったにも関わらず、3枚のページがめくられてしまうおそれがある。この場合、最終的に見返しページを開こうとしても開くことができない可能性がある。具体的には、例えば、連続めくりを複数回実行して見返しページを開こうとする際に、現在開かれているページから見返しページまでの目標めくりページ数が5枚であり、連続めくりページ数が「3」に設定されており、最初の連続めくりにおいて意図せずに4枚めくられてしまった場合、次の連続めくりにおいて2枚めくろうとしても、中紙T10が1枚しか存在しないため、見返しページまでめくられてしまう。この場合、見返しページは開かれない。なお、多重めくりは、例えば、中紙T10同士が静電気や水分等によりくっついている場合などに起こり得る。本実施形態の通帳記帳機10では、後述するページめくり処理を実行することにより、連続めくり中に多重めくりが発生しても、目標とする見返しページを開くことができる。
A−4.ページめくり処理
図6は、通帳記帳機10において実行されるページめくり処理の手順を示すフローチャートである。通帳Tの全てのページが印字済みとなったとき、見返しページにその旨を印字するため、通帳Tの見返しページを開く必要がある。この場合、通帳取扱装置から通帳記帳機10に「見返しページを開く」旨のコマンドが発行され、かかるコマンドの受信を契機として、ページめくり処理が実行される。
ページめくり制御部510は、最終目標めくりページ数を設定する(ステップS10)。最終目標めくりページ数とは、現在開かれているページから、見返しページまでにめくるべきページ数を意味する。ステップS10の具体的な処理としては、例えば、以下の通りである。すなわち、現在開かれているページの識別マークT40がスキャン装置300によって読み取られ、ページめくり制御部510は、スキャン装置300によって読み取られた現在のページから表紙T20までのページ数を算出して、最終目標めくりページ数として設定する。
ページめくり制御部510は、連続めくりページ数を設定する(ステップS20)。例として、連続めくりの上限枚数が「3」であり、見返しページまで5枚のページをめくる必要のある場合について説明する。この例の場合、ページめくり制御部510は、ステップS10において、最終目標めくりページ数を「5」に設定する。そして、最初にステップS20を実行する際の連続めくりページ数として、上限枚数の「3」を設定し、次にステップS20を実行する際の連続めくりページ数として、残りの枚数である「2」を設定する。
ページめくり制御部510は、ページめくりローラー110を制御して、見開き面A側のページのうち、設定されている連続めくりページ数分のページを撓ませる(ステップS30)。ページめくり制御部510は、位置管理センサ120がオンであるか否かを判定する(ステップS40)。
位置管理センサがオンである場合(ステップS40:YES)、見開き面Aには、まだめくられていないページが存在する。この場合、搬送ローラー130は、上述のステップS30により撓まされたページを見開き面Bへと搬送して移動させる(ステップS50)。これにより、連続めくりページ数分のページがめくられる。
ページめくり制御部510は、めくり済みのページ数の合計が最終目標めくりページ数に達したか否かを判定する(ステップS60)。めくり済みのページ数の合計が最終目標めくりページ数に達していないと判定された場合(ステップS60:NO)、前述のステップS30に戻り、ステップS30〜S50が再度実行される。そして、めくり済みのページ数の合計が最終目標めくりページ数に達したと判定された場合(ステップS60:YES)、処理は終了し、見返しページが開かれた状態となる。
上述したステップS40において、位置管理センサ120がオンではない(オフである)場合(ステップS40:NO)、表紙T20は、意図に反して撓まされている。そこで、ページめくり制御部510は、見返しページを正しく開くために、ページめくりリトライ処理を実行する(ステップS100)。
図7は、第1実施形態における、ページめくりリトライ処理の手順を示すフローチャートである。ページめくり制御部510は、上述のステップS30により撓まされているページの撓みを解消する(ステップS110)。このステップS110における「撓みの解消」とは、撓まされたページを見開き面に沿って配置された状態(すなわち、撓まされる前の状態)にすることだけでなく、ページめくり上がりセンサ125がオンからオフとなる程度にページの撓みを解消することを含む広い意味を有する。
図8は、ステップS110の処理の詳細動作を示す説明図である。図8において、(a)、(b)、(c)は、この順序で時系列に沿ったページめくり装置100の状態および通帳Tの状態を表している。図8では、意図せずに多重めくりが発生して表紙T20が撓まされた状態からの撓みの解消の動作を示している。
図8(a)に示すように、意図せずにページT1と共に表紙T20が撓まされると、図8(b)に示すように、位置管理センサ120において通帳Tが無いことが検知され(すなわち、オフとなり)、また、ページめくり上がりセンサ125において通帳Tが有ることが検知される(すなわち、オンとなる)。
位置管理センサ120がオンからオフになったことを契機として、ページめくり制御部510は、搬送ローラー130を回転させて通帳Tを挿入方向D1へ搬送する。その結果、図8(c)に示すように、ページT1および表紙T20の撓みは解消される。その後、通帳Tは、排出方向D2へ搬送されて元の位置に戻される。上述のように、搬送ローラー130を制御してページの撓みを解消することで、撓まされていたページは一対の搬送ローラー130に挟まれ、さらに撓みが伸ばされる。なお、本実施形態において、撓みの解消を行うために通帳Tを挿入方向D1へ搬送する際の搬送先は、請求項における、ページめくり部と接触しない領域に相当する。
図7に示すように、ページの撓みが解消されると(ステップS110の完了後)、ページめくり制御部510は、新たな連続めくりページ数を1に設定する(ステップS200)。ページめくり制御部510は、ページめくりローラー110を制御し、見開き面Aの1枚のページを撓ませる(ステップS210)。ページめくり制御部510は、位置管理センサ120がオンであるか否かを判定する(ステップS220)。位置管理センサがオンであると判定された場合(ステップS220:YES)には、見開き面Aには、中紙T10または表紙T20が残存している。そこで、この場合、ページめくり制御部510は、搬送ローラー130を制御して、撓まされた1枚のページを見開き面Bへと移動させる(ステップS230)。その後、見開き面Aにページが存在しなくなるまで、すなわち、ステップS220において、位置管理センサ120がオンでない(オフである)と判定されるまで、上述したステップS210〜S230が繰り返される。そして、ステップS220において位置管理センサがオンではない(オフである)と判定された場合(ステップS220:NO)、撓まされている1枚のページは表紙T20であると想定されるため、ページめくり制御部510は、搬送ローラー130を制御して通帳Tを挿入方向D1へ搬送することで、撓まされている表紙T20の撓みを解消する(ステップS240)。ステップS240が実行された結果、見返しページが開かれることになる。なお、ステップS240における具体的な撓みの解消動作は、上述したステップS110における動作と同じであるため、詳細な説明を省略する。
本実施形態において、連続めくりページ数は、請求項における第1のページめくり数に相当し、新たな連続めくりページ数は、請求項における第2のページめくり数に相当し、ページめくりリトライ処理は、請求項におけるページめくり処理を再度実行することに相当する。
以上説明した第1実施形態のページめくり装置100では、通帳Tの表紙T20が撓まされたことが検知されると、撓まされたページの撓みを解消し、新たな連続めくりページ数として「1」を設定して、ページめくり処理を再度実行するので、連続めくりの途中で多重めくりが発生した場合であっても、見返しページを正しく開くことができる。加えて、表紙T20が撓まされたことを検知するために、位置管理センサ120を用いるので、正確かつ迅速に、表紙T20が撓まされたことを検知することができる。また、搬送ローラー130の回転によりページの撓みを解消することで、撓まされていたページを一対の搬送ローラー130により挟ませて、さらに撓みを伸ばすことができる。このため、ページを、撓ませる前の状態により近い状態に戻すことができる。
B.第2実施形態
図9は、第2実施形態における、ページめくりリトライ処理の手順を示すフローチャートである。第2実施形態の通帳記帳機は、ページめくりリトライ処理の手順において、第1実施形態の通帳記帳機10と異なり、装置構成およびページめくり処理の手順は、第1実施形態の通帳記帳機10の装置構成およびページめくり処理の手順と同じであるので、それらの詳細な説明を省略する。
図9に示す第2実施形態のページめくりリトライ処理は、ステップS200〜S240に代えて、ステップS300、S310、およびS320が実行される点において、図7に示す第1実施形態のページめくりリトライ処理と異なり、他の手順(ステップS110)は、第1実施形態のページめくりリトライ処理と同じである。
前述のステップS110(ページの撓みの解消)が完了すると、ページめくり制御部510は、新たな連続めくりページ数を、既に設定されている連続めくりページ数から1減じた数に設定する(ステップS300)。ページめくり制御部510は、ページめくりローラー110を制御し、見開き面Aに存在するページのうち、新たな連続めくりページ数分のページを撓ませる(ステップS310)。搬送ローラー130は、撓まされたページを、見開き面Bへと搬送して移動する(ステップS320)。これにより、見返しページが開かれることになる。
上述した第2実施形態におけるページめくりリトライ処理の具体例を説明する。以下の具体例では、最終目標めくりページ数が6に設定され、連続めくりページ数が3に設定されて、連続めくりを2回行う場合において、1回目の連続めくりのときに4枚の多重めくりが発生したものとする。1回目の連続めくりのときに4枚のページが撓まされて見開き面Bへと移動しているので、2回目の連続めくりでは、3枚目のページが表紙T20となる。このため、2回目の連続めくりにおいて3枚目のページを撓ませた時点で位置管理センサ120がオフとなる。この場合、撓まされている3枚のページの撓みが解消され、新たな連続めくりページ数として、既に設定されている連続めくりページ数の3から1減じた2に設定される。したがって、再度行われる連続めくり(3回目の連続めくり)では、2枚の連続めくりが実行されるため、見返しページを開くことができる。
以上説明した第2実施形態のページめくり装置は、第1実施形態のページめくり装置100と同様な効果を有する。加えて、第2実施形態におけるページめくりリトライ処理では、連続めくりが複数回実施され、最後の連続めくりよりも前の連続めくりが実施される際に多重めくりが発生した場合でも、見返しページを開くことができる。
C.第3実施形態
図10は、第3実施形態における、ページめくりリトライ処理の手順を示すフローチャートである。第3実施形態の通帳記帳機は、ページめくりリトライ処理の手順において、第1実施形態の通帳記帳機10と異なり、装置構成およびページめくり処理の手順は、第1実施形態の通帳記帳機10の装置構成およびページめくり処理の手順と同じであるので、それらの詳細な説明を省略する。
図10に示す第3実施形態のページめくりリトライ処理は、ステップS200〜S240に代えて、ステップS400、S410、およびS420が実行される点において、図7に示す第1実施形態のページめくりリトライ処理と異なり、他の手順(ステップS110)は、第1実施形態のページめくりリトライ処理を同じである。
前述のステップS110(ページの撓みの解消)が完了すると、ページめくり制御部510は、新たな連続めくりページ数として、既に設定されている連続めくりページ数から2減じた数を設定する(ステップS400)。ページめくり制御部510は、ページめくりローラー110を制御し、見開き面Aに存在するページのうち、新たな連続めくりページ数分のページを撓ませる(ステップS410)。搬送ローラー130は、撓まされたページを、見開き面Bへと搬送して移動させる(ステップS420)。これにより、見返しページが開かれることになる。
以上説明した第3実施形態のページめくり装置は、第1実施形態のページめくり装置100と同様な効果を有する。加えて、第3実施形態におけるページめくりリトライ処理では、連続めくりが複数回実施され、最後の連続めくりよりも前の連続めくりが実施される際に、本来めくるべきページに加えて2枚のページがまとめてめくられる多重めくりが発生していたときであっても、見返しページを開くことができる。なお、ステップS400において、新たな連続めくりページ数の値がマイナスとなる場合は、第1実施形態におけるページめくりリトライ処理を行うものとする。
D.第4実施形態
図11は、第4実施形態における、ページめくりリトライ処理の手順を示すフローチャートである。第4実施形態の通帳記帳機は、ページめくりリトライ処理の手順において、第1実施形態の通帳記帳機10と異なり、装置構成およびページめくり処理の手順は、第1実施形態の通帳記帳機10の装置構成およびページめくり処理の手順と同じであるので、それらの詳細な説明を省略する。
図11に示す第4実施形態のページめくりリトライ処理は、ステップS200〜S240に代えて、ステップS500、S510、S520、およびS530が実行される点において、図7に示す第1実施形態のページめくりリトライ処理と異なり、他の手順(ステップS110)は、第1実施形態のページめくりリトライ処理を同じである。
前述のステップS110(ページの撓みの解消)が完了すると、ページめくり制御部510は、見開き面Aに存在するすべてのページ数を特定する(ステップS500)。具体的には、位置管理センサ120がオフとなるまで、見開き面Aのページを1枚ずつ撓ませることにより、表紙T20を含む見開き面A側のすべてのページを撓ませ、このときの、ページめくりローラー110の回転数に基づき見開き面Aに存在するすべてのページ数を特定する。ページめくり制御部510は、新たな連続めくりページ数を、上述のステップS500により特定されているページ数から1(すなわち、表紙T20分のページ数)減じた数に設定する(ステップS510)。ページめくり制御部510は、ページめくりローラー110を制御し、見開き面Aにおける新たな連続めくりページ数分のページを撓ませる(ステップS520)。搬送ローラー130は、撓まされたページを、見開き面Bへと搬送して移動する(ステップS530)。これにより、見返しページが開かれることになる。
以上説明した第4実施形態のページめくり装置は、第1実施形態のページめくり装置100と同様な効果を有する。加えて、第4実施形態におけるページめくりリトライ処理では、めくる必要のあるページ数が不明のときであっても、確実に見返しページを開くことができる。
E.第5実施形態
図12は、第5実施形態における、ページめくりリトライ処理の手順を示すフローチャートである。第5実施形態の通帳記帳機は、ページめくりリトライ処理の手順において、第1実施形態の通帳記帳機10と異なり、装置構成およびページめくり処理の手順は、第1実施形態の通帳記帳機10の装置構成およびページめくり処理の手順と同じであるので、それらの詳細な説明を省略する。図12では、説明の便宜上、最終目標めくりページ数をNdと、新たな連続めくりページ数をNrと記載している。
図12に示す第5実施形態のページめくりリトライ処理は、ステップS110の完了後、ステップS120が実行され、ステップS120以降の手順において、上述した第1、第2、第3および第4実施形態のページめくりリトライ処理と同じ処理が行われる。
具体的には、前述のステップS110(ページの撓みの解消)が完了すると、ページめくり制御部510は、最終目標めくりページ数に応じて、新たな連続めくりページ数の設定方法を選択する(ステップS120)。このときの設定方法の選択候補は、第1〜第4実施形態のページめくりリトライ処理における、新たな連続めくりページ数の設定方法が該当する。本実施形態では、最終目標めくりページ数(Nd)が3以下の場合に、第1実施形態における設定方法(ステップS200)が選択される。また、最終目標めくりページ数(Nd)が4以上かつ7以下の場合に、第2実施形態における設定方法(ステップS300)が選択される。また、最終目標めくりページ数(Nd)が8以上の場合に、第3実施形態における設定方法(ステップS400)が選択される。また、最終目標めくりページ数(Nd)が不明の場合に、第4実施形態における設定方法(ステップS500)が選択される。新たな連続めくりページ数が設定された後の処理は、選択された設定方法に対応する実施形態における処理と同じであるので、説明を省略する。
以上説明した第5実施形態のページめくり装置は、第1実施形態のページめくり装置100と同様な効果を有する。加えて、第5実施形態におけるページめくりリトライ処理では、新たな連続めくりページ数の設定方法が、最終目標めくりページ数に応じて選択されるので、より適切なページめくりリトライ処理を行って見返しページを開くことができる。
F.変形例
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部または全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するためのプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するためのプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上の制御線や情報線を必ずしも全て示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。また、本発明には、具体的な以下のような変形例が含まれ得る。
F1.変形例1
各実施形態では、ページめくり装置100によりページがめくられる対象物は、通帳Tであったが、通帳Tに限らず、任意の冊子であってもよい。また、各実施形態では、通帳記帳機10の内部装置としてのページめくり装置100に本発明を適用したが、これに代えて、単体の装置として動作し得るページめくり装置100に、本発明を適用してもよい。
F2.変形例2
各実施形態において、撓まされているページの撓みの解消は、搬送ローラー130を回転させて通帳Tを挿入方向D1へ搬送し、その後、通帳Tを排出方向D2へ搬送して元の位置に戻すことで行っていたが、本発明はこれに限定されない。例えば、ページめくりローラー110を、ページを撓ませるときの回転方向と逆方向に回転させることにより、ページの撓みを解消することとしてもよい。また、ページめくりローラー110自体を通帳Tから遠ざける方向に移動させることで、ページの撓みを解消することとしてもよい。すなわち、一般には、ページめくりローラー110と搬送ローラー130とのうち、少なくとも一方を制御して、撓まされているページの撓みを解消するページめくり装置100に、本発明を適用してもよい。
F3.変形例3
各実施形態において、位置管理センサ120によって、所定位置における通帳Tの有無、すなわち、表紙T20が撓まされたか否かを検知していたが、位置管理センサ120に代えて、画像処理によって表紙T20が撓まされたか否かを検知してもよい。例えば、ページめくり装置100内の通帳Tを撮像して、平面視画像を得る。表紙T20が撓まされた状態における通帳Tの平面視画像を予め基準画像として用意しておき、かかる基準画像と撮像画像とを比較して、一致する場合に表紙T20が撓まされたと判定し、一致しない場合に表紙T20が撓まされていないと判定してもよい。すなわち、一般には、ページめくりローラー110により通帳Tの表紙T20が撓まされたことを検知する任意の検知部を、本発明のページめくり装置100に適用してもよい。
F4.変形例4
各実施形態において、ページめくりローラー110は、ページめくりモーター160により回転するローラーであったが、吸引式等の他のページめくり手段であってもよい。また、搬送ローラー30および搬送ローラー130は、搬送モーター400により回転するローラーであったが、搬送ベルトであってもよい。
F5.変形例5
各実施形態では、通帳Tの表紙T20を開いた状態の見返しページを開くときへの適用を例示したが、裏表紙T30を開いた状態の見返しページを開くときに適用してもよい。
F6.変形例6
第1実施形態および第4実施形態においては、最終目標めくりページ数と連続めくりページ数が等しくてもよい。すなわち、連続めくりを複数回実施していない場合にも適用でき、この場合にも、見返しページを開くことができる。
F7.変形例7
第3実施形態では、ステップS400において、新たな連続めくりページ数として、既に設定されている連続めくりページ数から2減じた数を設定したが、本発明はこれに限定されない。既に設定されている連続めくりページ数から3以上減じた数を設定してもよい。この場合、連続めくりが複数回実施され、最後の連続めくりよりも前の連続めくりが実施される際に、本来めくるべきページに加えて3枚以上のページがまとめてめくられる多重めくりが発生していたときであっても、見返しページを開くことができる。
F8.変形例8
第5実施形態において、新たな連続めくりページ数の設定方法の選択基準は、最終目標めくりページ数であったが、本発明はこれに限定されない。例えば、連続めくり枚数の上限枚数を選択基準とし、これらの数に応じて新たな連続めくりページ数の設定方法を選択してもよい。また、最終目標めくりページ数と、位置管理センサ120がオンからオフになるまでのページめくりローラー110の回転数との差を選択基準としてもよい。例えば、かかる差が0である場合はステップS300を選択し、差が1以上の場合はステップS400を選択するものとしてもよい。この構成の具体例を以下に説明する。最終目標めくりページ数が6に設定され、連続めくりページ数が3に設定され、連続めくりを2回行う場合において、1回目の連続めくりのときに4枚の多重めくりが発生したものとする。この場合、1回目の連続めくりでは、ページめくりローラー110が3回転する間にページが4枚めくられており、見返し面Aには2枚の中紙T10と表紙T20が残存している。2回目の連続めくりでは、ページめくりローラー110が3回転した時点で、位置管理センサがオンからオフになる。すなわち、最終目標めくりページ数「6」と、位置管理センサ120がオンからオフになるまでのページめくりローラー110の回転数「3+3=6」の差は0である。このとき、ステップS300により、新たな目標めくりページ数を、連続めくりページ数から1減じた数(この具体例の場合は2)に設定することで、見返しページを開くことができる。
F9.変形例9
第5実施形態では、新たな連続めくりページ数の設定方法を、第1〜第4実施形態のページめくりリトライ処理における新たな連続めくりページ数の設定方法から選択したが、本発明はこれに限定されない。新たな連続めくりページ数の設定方法の選択肢は、任意の数としてもよい。2つの選択肢(例えば、第1実施形態および第4実施形態の、新たな連続めくりページ数の設定方法)の中から選択してもよく、3つの選択肢の中から選択してもよい。
10…通帳記帳機
11…挿入排出口
12…搬送路
20…挿抜センサ
25…通過センサ
30…搬送ローラー
100…ページめくり装置
110…ページめくりローラー
120…位置管理センサ
125…ページめくり上がりセンサ
130…搬送ローラー
160…ページめくりモーター
170…動力伝達ベルト
200…印字装置
300…スキャン装置
400…搬送モーター
500…制御装置
510…ページめくり制御部
520…印字制御部
530…スキャン制御部
540…媒体搬送制御部
550…主制御部
D1…挿入方向
D2…排出方向
DR…搬送方向
T…通帳
T1…ページ
T2…ページ
T10…中紙
T20…表紙
T30…裏表紙
T40…識別マーク

Claims (9)

  1. 冊子用のページめくり装置であって、
    前記冊子を搬送する搬送部と、
    開いた状態の前記冊子における一方の見開き面側と他方の見開き面側とのうち、前記一方の見開き面側のページを、前記冊子の搬送方向と交差する方向に撓ませるページめくり部と、
    前記ページめくり部により、前記冊子の表紙が撓まされたことを検知する検知部と、
    第1のページめくり数を設定すると共に、前記設定されている第1のページめくり数に応じて、前記ページめくり部を制御して前記一方の見開き面側の1枚または複数枚のページを撓ませると共に、前記搬送部を制御して前記冊子を搬送することにより前記撓まされた1枚または複数枚のページを前記他方の見開き面側に移動させるページめくり処理を実行する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記検知部により前記表紙が撓ませたれたことが検知されると、
    前記ページめくり部と前記搬送部とのうち少なくとも一方を制御して、前記ページめくり部により撓まされている前記1枚または複数枚のページの撓みを解消し、
    既に設定されている前記第1のページめくり数よりも少ないページ数を第2のページめくり数として設定し、前記設定されている第2のページめくり数に応じて、前記ページめくり処理を再度実行する、ページめくり装置。
  2. 請求項1に記載のページめくり装置であって、
    前記制御部は、前記第2のページめくり数を1に設定する、
    ページめくり装置。
  3. 請求項1に記載のページめくり装置であって、
    前記制御部は、前記第2のページめくり数を、既に設定されている前記第1のページめくり数から1減じた数に設定する、
    ページめくり装置。
  4. 請求項1に記載のページめくり装置であって、
    前記制御部は、前記第2のページめくり数を、既に設定されている前記第1のページめくり数から2以上減じた数に設定する、
    ページめくり装置。
  5. 請求項1に記載のページめくり装置であって、
    前記制御部は、前記1枚または複数枚のページの撓みを解消した後に、前記ページめくり部を制御して、前記一方の見開き面側のすべてのページを撓ませることにより、前記一方の見開き面側のすべてのページ数を特定し、前記特定されているページ数から1減じた数を、前記第2のページめくり数として設定する、
    ページめくり装置。
  6. 請求項1に記載のページめくり装置であって、
    前記制御部は、現在開かれているページから、前記一方の見開き面側の表紙の裏側のページである見開きページまでにめくるべきページ数である最終目標めくりページ数に応じて、
    (i)前記第2のページめくり数を、1に設定する、
    (ii)前記第2のページめくり数を、既に設定されている前記第1のページめくり数から1減じた数に設定する、
    (iii)前記第2のページめくり数を、既に設定されている前記第1のページめくり数から2以上減じた数に設定する、
    (iv)前記一方の見開き面側のすべてのページ数を特定し、前記特定されているページ数から1減じた数を、前記第2のページめくり数として設定する、
    のうちのいずれか1つを選択し、
    前記(iv)において、前記1枚または複数枚のページの撓みを解消した後に、前記ページめくり部を制御して、前記一方の見開き面側のすべてのページを撓ませることにより、前記一方の見開き面側のすべてのページ数を特定し、前記特定されているページ数から1減じた数を、前記第2のページめくり数として設定する、
    ページめくり装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のページめくり装置であって、
    前記検知部は、所定位置における前記冊子の有無を検知するセンサを用いて、前記表紙が撓まされたことを検知する、
    ページめくり装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のページめくり装置であって、
    前記制御部は、前記搬送部を制御して、前記ページめくり部と接触しない領域に前記冊子を搬送し、その後、前記ページめくり部と接触する領域に前記冊子を搬送することにより、前記ページめくり部により撓まされている前記1枚または複数枚のページの撓みを解消する、
    ページめくり装置。
  9. ページめくり装置を用いて冊子のページをめくる方法であって、
    前記ページめくり装置は、前記冊子を搬送する搬送部と、開いた状態の前記冊子における一方の見開き面側と他方の見開き面側とのうち、前記一方の見開き面側のページを、前記冊子の搬送方向と交差する方向に撓ませるページめくり部と、を有し、
    前記方法は、
    (a)前記搬送部により、前記冊子を搬送する工程と、
    (b)前記ページめくり装置において第1のページめくり数を設定すると共に、前記設定されている第1のページめくり数に応じて、前記ページめくり部によって前記一方の見開き面側の1枚または複数枚のページを撓ませると共に、前記搬送部によって前記撓まされた1枚または複数枚のページを前記他方の見開き面側に移動させるページめくり処理を実行する工程と、
    (c)前記ページめくり装置において、前記冊子の表紙が撓まされたことを検知する工程と、
    (d)前記表紙が撓まされたことが検知されると、
    前記ページめくり部と前記搬送部とのうち少なくとも一方によって、前記ページめくり部により撓まされている前記1枚または複数枚のページの撓みを解消し、
    前記ページめくり装置において、既に設定されている前記第1のページめくり数よりも少ないページ数を第2のページめくり数として設定し、前記設定されている第2のページめくり数に応じて、前記ページめくり処理を再度実行する工程と、
    を備える、方法。
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