JP6323632B2 - 濾過フィルタデバイス - Google Patents

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Description

本発明は、流体に含まれる濾過対象物を濾過する濾過フィルタデバイスに関する。
従来、この種の濾過フィルタデバイスとして、例えば、特許文献1に記載されたものが知られている。特許文献1には、流体に含まれる濾過対象物を濾過する濾過フィルタと、濾過フィルタを内包するハウジングとを備える濾過フィルタデバイスが記載されている。ハウジングには、濾過フィルタの一方の主面に対向するように流体流入路が設けられるとともに、濾過フィルタの他方の主面に対向するように流体排出路が設けられている。
特開2011−173054号
しかしながら、従来の濾過フィルタデバイスによれば、濾過対象物の濾過効率を向上させる観点において、未だ改善の余地がある。
本発明の目的は、前記課題を解決することにあって、濾過対象物の濾過効率を向上させることができる濾過フィルタデバイスを提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明の一態様に係る濾過フィルタデバイスは、
流体に含まれる濾過対象物を濾過する濾過フィルタと、
前記濾過フィルタを内包し、前記濾過フィルタの一方の主面に対向するように設けられた流体流入路と、前記濾過フィルタの他方の主面に対向するように設けられた流体排出路とを有するハウジングと、
を備える濾過フィルタデバイスであって、
前記流体流入路及び前記流体排出路の少なくとも一方の内周面には、周方向に波状の凹凸が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、濾過対象物の濾過効率を向上させることができる濾過フィルタデバイスを提供することができる。
本発明の実施の形態に係る濾過フィルタデバイスの概略構成を示す断面図である。 図1のA1−A1線断面図である。 濾過フィルタの概略構成を示す一部拡大斜視図である。 流体流入路の内周面と濾過フィルタとの接触部分を示す一部拡大平面図である。 流体流入路又は流体排出路の変形例を示す斜視図である。 比較例に係る濾過フィルタデバイスの概略構成を示す断面図である。
(本発明の基礎となった知見)
本発明者らは、濾過対象物の濾過効率を向上させるために鋭意検討した結果、以下の知見を得た。
通常、濾過対象物を含む流体が濾過フィルタを通過するとき、濾過フィルタが抵抗になり、濾過フィルタに近づくにつれて流体の速度が遅くなる。このため、濾過フィルタの近傍に濾過対象物が溜まり易くなる。
本発明者らは、従来の濾過フィルタデバイスの流体流入路から流体を流入させて濾過を行った場合、流体流入路の内周面に濾過対象物が付着し、当該濾過対象物により流体の流れが阻害され、濾過効率が低下することを知見した。また、流体排出路の内周面に濾過フィルタを通過した物質が付着し、当該物質により流体の流れが阻害され、濾過効率が低下することを知見した。さらに、濾過フィルタの中央部に濾過対象物が集中しやすく、当該中央部に集中した濾過対象物により流体の流れが阻害され、濾過効率が低下することを知見した。
本発明者らは、これらの新規な知見に基づき鋭意検討した結果、流体流入路及び流体排出路の少なくとも一方の内周面に周方向に波状の凹凸を設けることで、当該内周面に濾過対象物が付着することを抑えられることを見出した。また、前記波状の凹凸を設けることで、濾過フィルタによって反射して波状の凹凸に衝突した流体の流れ方向のバリエーションを増加させて、流体流入路又は流体排出路内に渦流又は乱流を発生させ、濾過フィルタの中央部に濾過対象物が集中することを抑えられることを見出した。
これらの点を踏まえて、本発明者らは、以下の発明に至った。
本発明の一態様に係る濾過フィルタデバイスは、
流体に含まれる濾過対象物を濾過する濾過フィルタと、
前記濾過フィルタを内包し、前記濾過フィルタの一方の主面に対向するように設けられた流体流入路と、前記濾過フィルタの他方の主面に対向するように設けられた流体排出路とを有するハウジングと、
を備える濾過フィルタデバイスであって、
前記流体流入路及び前記流体排出路の少なくとも一方の内周面には、周方向に波状の凹凸が設けられていることを特徴とする。
この構成によれば、流体流入路及び流体排出路の少なくとも一方の内周面に周方向に波状の凹凸を設けているので、当該内周面に濾過対象物が付着することを抑えるとともに、濾過フィルタの中央部に濾過対象物が集中することを抑えることができる。従って、濾過効率を向上させることができる。
なお、前記波状の凹凸は、少なくとも前記濾過フィルタに接する部分に設けられることが好ましい。この構成によれば、濾過対象物の付着をより効果的に抑えることができ、濾過効率を向上させることができる。
また、前記波状の凹凸は、畝部と谷部とが交互に繰り返されることにより形成され、前記畝部及び前記谷部は、前記流体の流れ方向に沿うように形成されることが好ましい。この構成によれば、畝部及び谷部による流体の圧力損失を抑えることができ、濾過効率を向上させることができる。
また、前記畝部と前記谷部の配置間隔は、前記濾過対象物の平均粒子径より小さいことが好ましい。この構成によれば、濾過対象物が谷部に入り込むことを抑えることができ、濾過対象物と前記内周面との接触面積を小さくすることができる。その結果、前記内周面に濾過対象物が付着することを一層抑えることができる。
また、前記畝部と前記谷部の配置間隔は、前記濾過フィルタに設けられた前記濾過対象物を濾過するための貫通孔の間隔以下であることが好ましい。当該濾過フィルタに設けられた貫通孔は、濾過対象物を濾過するために、濾過対象物の平均粒子径よりも幅が小さく設定されるものである。従って、この構成によれば、濾過対象物が谷部に入り込むことをより確実に抑えることができ、前記内周面に濾過対象物が付着することを一層抑えることができる。
また、前記谷部は、前記濾過フィルタに設けられた前記濾過対象物を濾過するための貫通孔に対応する位置に設けられることが好ましい。この構成によれば、畝部を貫通孔に対応する位置に設ける場合よりも、濾過フィルタにおける開口面積を拡大することができ、濾過効率を向上させることができる。
また、前記流体流入路及び前記流体排出路の少なくとも一方は、複数の流路に区画され、前記複数の流路の少なくとも1つの内周面には、周方向に波状の凹凸が設けられることが好ましい。この構成によれば、1つの流路の流路面積は流体流入路又は流体排出路の流路面積よりも小さくなるので、波状の凹凸による影響を大きくすることができる。これにより、流路の内周面に濾過対象物が付着することを抑えるとともに、濾過フィルタの中央部に濾過対象物が集中することを抑えることができる。従って、濾過効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
本実施の形態に係る濾過フィルタデバイスの構成について説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る濾過フィルタデバイスの概略構成を示す断面図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る濾過フィルタデバイス1は、濾過フィルタ2と、当該濾過フィルタ2を内包するハウジング3と、を備えている。
ハウジング3は、第1ハウジング部31と第2ハウジング部32とを備えている。第1ハウジング部31と第2ハウジング部32は、例えば互いに嵌合することで、それらの間で濾過フィルタ2の外周部を保持するように構成されている。第1ハウジング部31には、濾過フィルタ2の一方の主面2aに対向するように流体流入路31aが設けられている。流体流入路31aは、濾過フィルタ2の外周部を除く全体に流体が供給されるように、濾過フィルタ2の一方の主面2aに面する部分S1が拡大されている。第2ハウジング部32には、濾過フィルタ2の他方の主面2bに対向するように流体排出路32aが設けられている。流体排出路32aは、濾過フィルタ2の外周部を除く全体を通過した流体を排出できるように、濾過フィルタ2の他方の主面2bに面する部分S2が拡大されている。
濾過対象物を含む流体は、流体流入路31aを通じて濾過フィルタ2に供給され、濾過フィルタ2により濾過対象物を濾過されて、流体排出路32aを通じて濾過フィルタデバイス1の外部に排出される。
本実施の形態において、濾過対象物は、液体に含まれる生物由来物質である。本明細書において、「生物由来物質」とは、細胞(真核生物)、細菌(真性細菌)、ウィルス等の生物に由来する物質を意味する。細胞(真核生物)としては、例えば、卵、精子、人工多能性幹細胞(iPS細胞)、ES細胞、幹細胞、間葉系幹細胞、単核球細胞、単細胞、細胞塊、浮遊性細胞、接着性細胞、神経細胞、白血球、リンパ球、再生医療用細胞、自己細胞、がん細胞、血中循環がん細胞(CTC)、HL−60、HELA、菌類を含む。細菌(真性細菌)としては、例えば、グラム陽性菌、グラム陰性菌、大腸菌、結核菌を含む。ウィルスとしては、例えば、DNAウィルス、RNAウィルス、ロタウィルス、(鳥)インフルエンザウィルス、黄熱病ウィルス、デング熱病ウィルス、脳炎ウィルス、出血熱ウィルス、免疫不全ウィルスを含む。
図2は、図1のA1−A1線断面図である。図2に示すように、流体流入路31aの内周面31bには、周方向に波状(カーテン状)の凹凸31cが設けられている。本実施の形態において、波状の凹凸31cは、滑らかな形状(サインカーブ)を有するように形成されている。また、波状の凹凸31cは、畝部31dと谷部31eとが交互に繰り返されることにより形成されている。本実施の形態において、畝部31d及び谷部31eは、流体の流れを阻害しないように、流体の流れ方向に沿うように形成されている。すなわち、畝部31d及び谷部31eは、濾過フィルタ2の主面2a,2bに対して交差方向(例えば、直交方向)に延在するように形成されている。
図3は、濾過フィルタ2の概略構成を示す一部拡大斜視図である。図3に示すように、濾過フィルタ2は、流体に含まれる濾過対象物を濾過する金属製多孔膜21を備えている。
金属製多孔膜21は、図3に示すように、互いに対向する一対の主面21a,21bを有している。金属製多孔膜21には、両主面21a,21bを貫通する複数の貫通孔21cが設けられている。貫通孔21cは、液体から生物由来物質を分離するものである。貫通孔21cの形状及び寸法は、生物由来物質の形状、大きさに応じて適宜設定されるものである。貫通孔21cは、例えば、等間隔又は周期的に配置される。貫通孔21cの形状は、例えば、金属製多孔膜21の主面21a側から見て正方形である。本実施の形態において、貫通孔21cは、正方格子状に配列されている。貫通孔21cのサイズは、例えば、縦0.1μm以上500μm以下、横0.1μm以上500μm以下である。貫通孔21c間の間隔は、例えば、貫通孔21cの1倍よりも大きく10倍以下であり、より好ましくは3倍以下である。また、金属製多孔膜21における貫通孔21cの開口率は、例えば、10%以上である。
金属製多孔膜21の材料としては、例えば、金、銀、銅、ニッケル、ステンレス鋼、パラジウム、チタン、及びこれらの合金が挙げられる。金属製多孔膜21の寸法は、例えば、直径8mm、厚さ0.1μm以上100μm以下である。金属製多孔膜21の外形は、例えば、円形、楕円形、又は多角形である。本実施の形態においては、金属製多孔膜21の外形は、円形とする。金属製多孔膜21の外周部には、貫通孔21cが設けられても、貫通孔21cが設けられなくてもよい。
図4は、流体流入路31aの内周面31bと濾過フィルタ2との接触部分を示す一部拡大平面図である。本実施の形態において、畝部31dは、貫通孔21cを画定する金属製多孔膜21の網部分に対応する位置に設けられている。谷部31eは、貫通孔21cに対応する位置に設けられている。すなわち、谷部31eは、平面視において貫通孔21cと重なる位置に設けられている。また、畝部31d及び谷部31eは、貫通孔21cの間隔と同等の配置間隔P1,P2で設けられている。ここで、「貫通孔21cの間隔」とは、任意の孔と隣接する孔の重心間の距離をいう。すなわち、畝部31d及び谷部31eは、貫通孔21cの間隔と同等の配置間隔で設けられている。また、畝部31dの頂部から谷部31eの底部までの高さ(長さ)D1は、濾過対象物の平均粒子径よりも小さく設定されている。
また、本実施の形態において、図1に示す流体排出路32aの内周面32bには、流体流入路31aの内周面31bと同様に、周方向に波状の凹凸(図示せず)が設けられている。当該波状の凹凸は、流体流入路31aの内周面31bに設けられる波状の凹凸31cと同様であるので、説明は省略する。
本実施の形態によれば、流体流入路31aの内周面31bに、周方向に波状の凹凸31cが設けられている。この構成によれば、当該内周面31bに濾過対象物が付着することを抑えるとともに、濾過フィルタ2の中央部に濾過対象物が集中することを抑えることができる。従って、濾過効率を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、流体排出路32aの内周面32bに、周方向に波状の凹凸が設けられている。この構成によれば、濾過フィルタ2を通過した流体に含まれる物質が流体排出路32aの内周面32bに付着するのを抑えることができる。
なお、流体流入路31aの内周面31bの波状の凹凸31c及び流体排出路32aの内周面32bの波状の凹凸31cは、少なくとも濾過フィルタ2に接する部分(例えば、濾過対象物が付着し易い濾過フィルタ2の近傍)にのみ設けてもよい。この構成によれば、濾過対象物の付着をより効果的に抑えることができる。
また、本実施の形態によれば、波状の凹凸31cが畝部31dと谷部31eとが交互に繰り返されることにより形成され、畝部31d及び谷部31eが流体の流れ方向に沿うように形成されている。この構成によれば、畝部31d及び谷部31eによる流体の圧力損失を抑えることができ、濾過効率を向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、畝部31d及び谷部31eが、貫通孔21cの間隔と同等の配置間隔P1,P2で設けられている。貫通孔21cは、濾過対象物を濾過するための孔であるので、濾過対象物の平均粒子径よりも小さく形成されるものである。このため、畝部31d及び谷部31eの配置間隔P1,P2を貫通孔21cの間隔と同等にすることで、濾過対象物が谷部31eに入り込むことを抑えることができ、濾過対象物と内周面31bとの接触面積を小さくすることができる。その結果、流体流入路31aの内周面31bに濾過対象物が付着することを一層抑えることができる。
また、本実施の形態によれば、谷部31eが、濾過フィルタ2の貫通孔21cに対応する位置に設けられている。この構成によれば、畝部31dを貫通孔21cに対応する位置に設ける場合よりも、濾過フィルタ2における開口面積を拡大することができ、濾過効率を向上させることができる。
なお、畝部31d及び谷部31eの配置間隔P1,P2は、濾過対象物の平均粒子径よりも小さくすればよい。これにより、濾過対象物が谷部31eに入り込むことを抑えることができ、内周面31bに濾過対象物が付着することを一層抑えることができる。なお、好ましくは、畝部31d及び谷部31eの配置間隔P1,P2は、貫通孔21cの間隔以下にすればよい。これにより、内周面31bに濾過対象物が付着することをより一層抑えることができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の態様で実施できる。例えば、前記では、濾過対象物が液体に含まれる生物由来物質であるとしたが、本発明はこれに限定されない。濾過対象物は、気体に含まれる物質であってもよい。すなわち、濾過対象物は、流体に含まれる物質であればよく、例えば、空気中に含まれるPM2.5であってもよい。
また、前記実施の形態では、金属製多孔膜21は、液体から生物由来物質を濾過するために使用されるものとしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、金属製多孔膜21は、液体を濃縮するために使用されてもよい。
また、前記実施の形態では、流体流入路31a及び流体排出路32aの濾過フィルタ2の主面2a,2bに面する部分S1,S2を拡大したが、本発明はこれに限定されない。例えば、流体流入路31a及び流体排出路32aは、流路面積が一様な流路であってもよい。
また、前記実施の形態では、流体流入路31a及び流体排出路32aの両方の内周面31b,32bに波状の凹凸を設けたが、本発明はこれに限定されない。流体流入路31a及び流体排出路32aのいずれか一方の内周面31b,32bに波状の凹凸を設けてもよい。また、畝部31d及び谷部31eの配置間隔P1,P2は、流体流入路31a側と流体排出路32a側とで同じであってもよいし、異なってもよい。また、畝部22d及び谷部22eの配置間隔P1,P2は、周方向において一定でなくてもよい。また、畝部22d及び谷部22eの間隔は、流体の流れ方向において変化してもよい。
また、前記実施の形態では、流体流入路31a及び流体排出路32aがそれぞれ1つの環状の流路であるとしたが、本発明はこれに限定されない。流体流入路31a及び流体排出路32aの少なくとも一方は、複数の流路に区画されてもよい。例えば、流体流入路31a及び流体排出路32aの少なくとも一方は、図5に示すように、複数の環状部材50により構成されてもよい。また、この場合、複数の環状部材50の少なくとも1つの内周面に、周方向に波状の凹凸を設ければよい。この構成によれば、1つの環状部材50の流路面積は流体流入路31a又は流体排出路32aの流路面積よりも小さくなるので、波状の凹凸による影響を大きくすることができる。これにより、環状部材50の内周面に濾過対象物が付着することを抑えるとともに、濾過フィルタ2の中央部に濾過対象物が集中することを抑えることができる。従って、濾過効率を向上させることができる。
(実施例)
次に、実施例に係る濾過フィルタについて説明する。
まず、図1に示すように、濾過フィルタ2の外周部を保持するように、第1ハウジング部31と第2ハウジング部32を嵌合させ、実施例に係る濾過フィルタデバイスを作製した。
なお、第1ハウジング部31及び第2ハウジング部32は、ポリアセタールをマシニング加工することにより作製した。第1ハウジング部31及び第2ハウジング部32の流体の流れ方向から見た外形は円形とした。流体流入路31aの流入口側の直径は2mmとし、流体流入路31aの濾過フィルタ2の一方の主面2aに面する部分S1の直径は6mmとした。流体排出路32aの濾過フィルタ2の他方の主面2bに面する部分S2の直径は6mmとし、流体排出路32aの流出口側の直径は2mmとした。流体流入路31aの流入口から流体排出路32aの流出口までの長さは6mmとした。流体の流れ方向における部分S1及び部分S2の合計長さは約4mmとした。流体流入路31a側の波状の凹凸31c及び流体排出路32a側の波状の凹凸は、滑らかな形状(サインカーブ)を有するように、マシニング加工により形成した。畝部31dと谷部31eとの高低差は100μmとした。畝部31d及び谷部31eの配置間隔P1,P2は100μmとした。
また、濾過フィルタ2は、流体の流れ方向に対して主面2aが直交するように配置した。濾過フィルタ2の金属製多孔膜21は、厚み1.0μmのニッケル製の多孔膜とした。金属製多孔膜21の外形は、直径7.8mmの円形とした。金属製多孔膜21の中央部を中心として直径6mmの領域には、複数の貫通孔21cを正方格子状に設けた。貫通孔21cの外形は、一辺が1.9μmの正方形とした。貫通孔21cの配置間隔(格子間隔)は、2.6μmとした。
この実施例に係る濾過フィルタデバイスを用いて、細胞HL−60を1×10個含む1mlのPBS溶液(リン酸緩衝生理食塩水)を濾過し、濾過フィルタ2を透過した溶液(以下、濾液という)を回収した。細胞HL−60は、浮遊状態で概球形を有し、平均粒子径は約11μmであった。濾過は、PBS溶液の自重によるデッドエンド方式の濾過とした。濾過時間は約20分を要した。
その後、実施例に係る濾過フィルタデバイスに対して、逆方向から1mlのPBS溶液を投入し、濾過フィルタ2を透過した溶液(以下、回収液という)を回収した。
その後、濾過フィルタ2を透過した濾液及び回収液の量と、当該濾液及び回収液に含まれる細胞数を測定した。
その結果、濾液の量は0.8mlであり、濾液に含まれる細胞数は5×10個以下であった。一方、回収液の量は1.2mlであり、回収液に含まれる細胞数は、0.93×10個であった。これにより、濾過前のPBS溶液に対して、濃縮率が0.83倍であり、細胞回収率が73%であることを確認した。
その後、実施例に係る濾過フィルタデバイスを分解して、濾過フィルタ2、流体流入路31aの内周面31b、流体排出路32aの内周面32bを顕微鏡で観察した。
その結果、濾過フィルタ2の複数の貫通孔21cに細胞が捕捉されていることを観察した。一方、流体流入路31aの内周面31b及び流体排出路32aの内周面32bには、細胞の付着が観察されなかった。
(比較例)
流体流入路31aの内周面31b及び流体排出路32aの内周面32bが一様(波状の凹凸が無い)であること以外は、実施例に係る濾過フィルタデバイス1と同様の構成を有する比較例に係る濾過フィルタデバイスを作製した。図6は、当該比較例に係る濾過フィルタデバイスの概略構成を示す断面図である。
この比較例に係る濾過フィルタデバイスを用いて、実施例と同じ条件で、細胞HL−60を1×10個含む1mlのPBS溶液(リン酸緩衝生理食塩水)を濾過した。濾過時間は45分を要した。
その結果、濾液の量は0.5mlであり、濾液に含まれる細胞数は5×10個以下であった。一方、回収液の量は1.5mlであり、回収液に含まれる細胞数は、0.27×10個であった。これにより、濾過前のPBS溶液に対して、濃縮率が0.67倍であり、細胞回収率が17%であることを確認した。
その後、比較例に係る濾過フィルタデバイスを分解して、濾過フィルタ2、流体流入路31aの内周面31b、流体排出路32aの内周面32bを顕微鏡で観察した。
その結果、濾過フィルタ2の複数の貫通孔21cに細胞が捕捉されていることを観察した。一方、流体流入路31aの内周面31b及び流体排出路32aの内周面32bには、大量の細胞の付着が観察された。
(結論)
以上により、実施例に係る濾過フィルタデバイスが濾過対象物の付着防止効果を有することが確認された。
本発明は、添付図面を参照しながら好ましい実施形態に関連して充分に記載されているが、この技術の熟練した人々にとっては種々の変形や修正は明白である。そのような変形や修正は、添付した請求の範囲による本発明の範囲から外れない限りにおいて、その中に含まれると理解されるべきである。
本発明は、濾過対象物の濾過効率を向上させることができるので、生物由来物質やPM2.5などの流体に含まれる濾過対象物を濾過する濾過フィルタデバイスに有用である。
1 濾過フィルタデバイス
2 濾過フィルタ
2a,2b 主面
3 ハウジング
21 金属製多孔膜
21a,21b 主面
21c 貫通孔
31 第1ハウジング部
31a 流体流入路
31b 内周面
31c 波状の凹凸
31d 畝部
31e 谷部
32 第2ハウジング部
32a 流体排出路
32b 内周面
50 環状部材

Claims (6)

  1. 流体に含まれる濾過対象物を濾過する濾過フィルタと、
    前記濾過フィルタを内包し、前記濾過フィルタの一方の主面に対向するように設けられた流体流入路と、前記濾過フィルタの他方の主面に対向するように設けられた流体排出路とを有するハウジングと、
    を備える濾過フィルタデバイスであって、
    前記流体流入路及び前記流体排出路の少なくとも一方の内周面には、周方向に波状の凹凸が設けられ
    前記波状の凹凸は、少なくとも前記濾過フィルタに接する部分に設けられている、
    濾過フィルタデバイス。
  2. 前記波状の凹凸は、畝部と谷部とが交互に繰り返されることにより形成され、
    前記畝部及び前記谷部は、前記流体の流れ方向に沿うように形成されている、
    請求項1に記載の濾過フィルタデバイス。
  3. 前記畝部と前記谷部の配置間隔は、前記濾過対象物の平均粒子径より小さい、請求項に記載の濾過フィルタデバイス。
  4. 前記畝部と前記谷部の配置間隔は、前記濾過フィルタに設けられた前記濾過対象物を濾過するための貫通孔の間隔以下である、請求項に記載の濾過フィルタデバイス。
  5. 前記谷部は、前記濾過フィルタに設けられた前記濾過対象物を濾過するための貫通孔に対応する位置に設けられている、請求項に記載の濾過フィルタデバイス。
  6. 前記流体流入路及び前記流体排出路の少なくとも一方は、複数の流路に区画され、
    前記複数の流路の少なくとも1つの内周面には、周方向に波状の凹凸が設けられている、請求項1〜にいずれか1つに記載の濾過フィルタデバイス。
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