JP6322867B2 - Pll回路 - Google Patents

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Description

本発明は、PLL(Phase Locked Loop)回路に関する。
従来、PLL回路の一種として、参照信号周波数である比較周波数の小数倍の所望の設定周波数(目標周波数)を発生させる小数分周型PLL回路が知られている(例えば、特許文献1参照)。小数分周型PLL回路によれば、比較周波数を高く設定すると同時に、設定周波数の分解能を改善することができ、設定周波数を細かく設定することができる。一方、小数分周型PLL回路によれば、回路特性上、比較周波数に応じた各種のスプリアスが発生する。
図6は、従来技術による小数分周型PLL回路が発生させるスプリアスを説明するための図である。図6に示すように、設定周波数Foの周辺には、PLL回路が発生させるスプリアスとして、比較周波数の整数倍の比較スプリアスFS1、小数分周型PLL回路が備える小数分周器が発生させる小数分周スプリアスFS2、比較周波数の2分の1の整数倍の整数境界スプリアスFS3が存在する。
このうち、比較スプリアスFS1は、通常、PLL回路が備えるループフィルタのフィルタ特性LFCにより示されるループ帯域の外側に存在するため、そのフィルタ特性LFCを利用して抑圧することができる。また、小数分周スプリアスFS2は、PLL回路が備える小数分周器のΔΣモジュレータによって広範囲に拡散させることにより抑圧することができる。
特開2013−77868号公報
しかしながら、比較周波数の2分の1の整数倍の整数境界スプリアスFS3は、PLL回路のループフィルタのフィルタ特性LFCにより示されるループ帯域の内側に存在するため、フィルタ特性LFCを利用して抑圧することは困難である。このため、PLL回路のループ帯域内部の設定周波数Foの近傍に整数境界スプリアスが出現するという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑み成されたものであって、整数境界スプリアスの影響を受けることなく、所望の設定周波数を設定することができるPLL回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るPLL回路は、複数の比較周波数を選択的に発生させる比較周波数発生部と、前記比較周波数の2分の1の整数倍にあたる整数境界スプリアスがPLL回路のループフィルタのループ帯域外に存在するように設定された前記複数の比較周波数と前記複数の比較周波数に対応する複数の周波数領域とが対応づけられて規定されたテーブルを格納する記憶部と、前記比較周波数発生部により発生された比較周波数を用いて所望の設定周波数を発生させる設定周波数発生部と、前記テーブルを参照して、前記比較周波数発生部が発生すべき比較周波数を設定する比較周波数設定部と、を備える。
上記PLL回路において、例えば、前記複数の周波数領域のそれぞれは、対応する比較周波数によるスプリアスを含まない周波数領域であり、前記比較周波数設定部は、前記テーブルに規定された複数の周波数領域のうち、前記設定周波数が属する周波数領域に対応した比較周波数を前記比較周波数発生部が発生すべき比較周波数として設定する。
上記PLL回路において、例えば、前記比較周波数発生部は、基準比較周波数信号とフィードバック信号とを位相比較して、前記基準比較周波数信号と前記フィードバック信号との間の位相差を示す信号を出力する位相比較器と、前記位相比較器の出力信号によって示される前記位相差を縮小させる周波数信号を出力する電圧制御発振器と、前記比較周波数設定部により設定された比較周波数に応じた分周比で前記電圧制御発振器の出力信号を小数分周して前記フィードバック信号として前記位相比較器に供給する小数分周器と、前記小数分周器の分周比に応じて前記電圧制御発振器が発生し得る複数の周波数信号に対応した複数の水晶フィルタと、前記比較周波数設定部により設定された比較周波数に応じて前記複数の水晶フィルタを択一的に選択するスイッチと、を備える。
上記PLL回路において、例えば、前記複数の周波数領域のそれぞれは、当該PLL回路のループフィルタのループ帯域内に、対応する比較周波数のスプリアスが存在しないように設定される。
本発明によれば、整数境界スプリアスの影響を受けることなく、所望の設定周波数を設定することができる。
本発明の実施形態によるPLL回路の構成例を示す図である。 本発明の実施形態によるPLL回路のループ帯域外での抑圧効果の一例を説明するための図である。 本発明の実施形態によるPLL回路の記憶部に格納されたテーブルを説明するための図である。 本発明の実施形態によるPLL回路が発生させる整数境界スプリアスを説明するための図である。 本発明の実施形態によるPLL回路による比較周波数の選定方法を説明するための図である。 従来技術による小数分周型PLL回路が発生させるスプリアスを説明するための図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
概略的には、本実施形態では、PLL回路の比較周波数の2分の1の整数倍に出現する整数境界スプリアスがPLL回路のループフィルタのループ帯域外に存在するように、所望の設定周波数に応じて比較周波数を切り替える。これにより、PLL回路のループフィルタのループ帯域内における整数境界スプリアスの出現を防止すると共に、PLL回路のループ帯域外での抑圧特性を利用することにより、ループ帯域外における整数境界スプリアスを抑圧する。本実施形態では、説明の便宜上、比較周波数として、第1比較周波数Fpdaおよび第2比較周波数Fpdbの2つの比較周波数を導入し、第1比較周波数Fpdaを92MHzとし、第2比較周波数Fpdbを91.2MHzとする。
(構成の説明)
図1は、本実施形態に係るPLL回路100の構成例を示す図である。
PLL回路100は、小数分周型PLL回路であり、基準周波数発生部110、比較周波数発生部120、設定周波数発生部130、記憶部140、比較周波数設定部150を備えている。ここで、基準周波数発生部110は、図示しない例えば水晶発振器により発生された基準周波数Fcrから基準比較周波数Fpdを発生させるものであり、分周器111、位相比較器112、電圧制御発振器(VCO; Voltage Controlled Oscillator)113、分周器114、帯域通過フィルタ115を備えている。本実施形態では、理解の容易化のために、基準周波数Fcrは10MHzであるものとするが、この例に限定されない。
基準周波数発生部110に備えられた分周器111は、基準周波数Fcrの入力信号を1分の1分周するものである。即ち、分周器111の分周比は「1」である。位相比較器112は、分周器111により分周された信号と分周器114から入力される後述のフィードバック信号とを位相比較するものである。電圧制御発振器113は、位相比較器112の出力信号に応じた周波数信号を出力するものである。図1には示されていないが、位相比較器112と電圧制御発振器113との間にはループフィルタが備えられている。
分周器114は、電圧制御発振器113の出力信号を10分周してフィードバック信号として位相比較器112に供給するものである。即ち、分周器114の分周比は「10」である。帯域通過フィルタ115は、電圧制御発振器113の出力信号を帯域制限して基準比較周波数Fpdを有する周波数信号として出力するものである。本実施形態では、分周器114の分周比は「10」であるから、基準比較周波数Fpdは100MHzとなるが、この例に限定されない。
比較周波数発生部120は、複数の比較周波数、即ち、第1比較周波数Fpdaおよび第2比較周波数Fpdbを選択的に発生させるものであり、分周器121,124,125、位相比較器122、電圧制御発振器123、スイッチ126,129、水晶フィルタ127,128を備えている。ここで、分周器121は、基準周波数発生部110から供給される基準比較周波数Fpdの周波数信号を1分の1分周するものである。即ち、分周器121の分周比は「1」である。位相比較器122は、分周器121から供給される基準比較周波数Fpdの周波数信号と分周器124から供給されるフィードバック信号とを位相比較して、基準比較周波数Fpdの周波数信号と上記フィードバック信号との間の位相差を示す信号を出力するものである。
電圧制御発振器123は、位相比較器122の出力信号によって示される上記位相差を縮小させる周波数信号を出力するものである。図1には示されていないが、位相比較器122と電圧制御発振器123との間にはループフィルタが備えられている。分周器124は、小数分周器であり、比較周波数設定部150により設定される比較周波数に応じた分周比で電圧制御発振器123の出力信号を小数分周して上記フィードバック信号として位相比較器122に供給するものである。本実施形態では、分周器124の分周比は、比較周波数設定部150により、「25.76」および「23.712」の何れかに設定可能となっている。分周器124の分周比が「25.76」の場合、電圧制御発振器123の周波数は2576MHzに設定され、分周器124の分周比が「23.712」の場合、電圧制御発振器123の周波数は2371.2MHzに設定される。
分周器125は、整数分周器であり、電圧制御発振器123の出力信号を整数分周するものである。本実施形態では、分周器125の分周比は、上述の分周器124の分周比に対応して、比較周波数設定部150により「28」および「26」の何れかに設定される。即ち、上述の分周器124の分周比が「25.76」であれば、分周器125の分周比は「28」に設定され、上述の分周器の分周比が「23.712」であれば、分周器125の分周比は「26」に設定される。
スイッチ126は、分周器125の出力信号を水晶フィルタ127,128の何れかに選択的に伝送するものである。スイッチ126の接続状態は比較周波数設定部150により設定される。水晶フィルタ127,128は、分周器124の分周比に応じて電圧制御発振器123が発生し得る複数の周波数信号に対応して備えられ、スイッチ126を介して伝送された分周器125の出力信号を帯域制限するものである。本実施形態では、水晶フィルタ127は、第1比較周波数Fpdaである92MHz帯の周波数成分を選択的に通過させ、その他の周波数帯域を抑圧するフィルタ特性を有している。また、水晶フィルタ128は、第2比較周波数Fpdbである91.2MHz帯の周波数成分を選択的に通過させ、その他の周波数帯域を抑圧するフィルタ特性を有している。本実施形態では、水晶フィルタ127,128を用いたことにより、位相雑音をカットすることができる。
ここで、図2を参照して、PLL回路のループ帯域外での抑圧効果を説明する。
図2は、PLL回路のループ帯域外での抑圧効果の一例を説明するための図であり、(A)は、設定周波数を「比較周波数Fpdxの整数倍+200kHz」に設定した場合に発生する整数境界スプリアスの一例を示し、(B)は、設定周波数を「比較周波数Fpdxの整数倍+400kHz」に設定した場合に発生する整数境界スプリアスの一例を示し、(C)は、設定周波数を「比較周波数Fpdxの整数倍+600kHz」に設定した場合に発生する整数境界スプリアスの一例を示している。
図2(A)の場合、抑圧比として約−77dBcが得られ、図2(B)の場合、抑圧比として約−82dBcが得られ、図2(C)の場合、抑圧比として約−87dBcが得られている。この例では、比較周波数Fpdxは50MHzに設定されている。図2(A)〜(C)は、設定周波数が比較周波数Fpdxの整数倍の周波数から離れる程、整数境界スプリアスが抑圧される傾向にあることを示している。本実施形態では、このようなPLL回路のループ帯域外での抑圧効果を利用して整数境界スプリアスを抑圧する。
説明を図1に戻す。スイッチ129は、上述のスイッチ126と連動して、水晶フィルタ127,128の何れかの出力信号を選択するためのものである。スイッチ129の接続状態は比較周波数設定部150により設定される。本実施形態では、スイッチ129は、スイッチ126が分周器125の出力信号を水晶フィルタ127に伝送する場合、水晶フィルタ127の出力信号を選択して出力し、スイッチ126が分周器125の出力信号を水晶フィルタ128に伝送する場合、水晶フィルタ128の出力信号を選択して出力する。従って、上述のスイッチ126,129は、比較周波数設定部150により設定された第1比較周波数Fpdaまたは第2比較周波数Fpdbに応じて水晶フィルタ127,128を択一的に選択するためのスイッチとして機能する。これにより、比較周波数発生部120は、第1比較周波数Fpdaまたは第2比較周波数Fpdbを選択的に発生させる。
設定周波数発生部130は、比較周波数発生部120により発生された第1比較周波数Fpdaまたは第2比較周波数Fpdbを用いて所望の設定周波数Foを発生させるものであり、分周器131,134、位相比較器132、電圧制御発振器133を備えている。ここで、分周器131は、第1比較周波数Fpdaまたは第2比較周波数Fpdbの周波数信号を1分の1分周して波形整形するものである。即ち、分周器131の分周比は「1」である。位相比較器132は、分周器131から供給される第1比較周波数Fpdaまたは第2比較周波数Fpdbの周波数信号と分周器134から供給されるフィードバック信号とを位相比較して、分周器131から供給される周波数信号と分周器134から供給されるフィードバック信号との間の位相差を示す信号を出力するものである。
電圧制御発振器133は、位相比較器132の出力信号によって示される上記位相差を縮小させる周波数信号を出力するものである。この電圧制御発振器133の出力信号の周波数は設定周波数Foとなる。分周器134は、小数分周器であり、電圧制御発振器133から出力される周波数信号は、分周器134により小数分周されて位相比較器132にフィードバック信号として供給される。分周器134の分周比は、所望の設定周波数Foが得られるように可変となっている。分周器134の分周比は、比較周波数設定部150により所望の設定周波数に応じて設定される。図1には示されていないが、位相比較器132と電圧制御発振器133との間にはループフィルタが備えられている。
記憶部140は、上述の第1比較周波数Fpdaおよび第2比較周波数Fpdbと、これら第1比較周波数Fpdaおよび第2比較周波数Fpdbに対応する複数の周波数領域とが対応づけられて規定された後述のテーブルを格納する。比較周波数設定部150は、記憶部140に格納された上記テーブルを参照して、比較周波数発生部120が発生すべき比較周波数として、第1比較周波数Fpdaまたは第2比較周波数Fpdbの何れかを設定するものである。本実施形態では、比較周波数設定部150は、所望の設定周波数Foを示す指令Sに基づき、上述の比較周波数発生部120の分周器124,125の分周比およびスイッチ126,129の接続状態と、設定周波数発生部130の分周器134の分周比を設定する。
なお、PLL回路100に備えられた分周器111,114,121,124,125,131,134の各分周比は、上述の例に限定されるものではなく、必要とする比較周波数や設定周波数に応じて任意に設定し得る。また、水晶フィルタ127,128のフィルタ特性についても、必要とする比較周波数に応じて任意に設定し得る。また、基準周波数発生部110については、基準比較周波数Fpdが外部から供給される状況にあれば、省略することが可能である。また、記憶部140は、比較周波数設定部150の構成要素としてもよく、比較周波数設定部150が記憶部140に格納されたテーブルを備えるものとしてもよい。
次に、図3を参照して、記憶部140に格納されたテーブルに規定された周波数領域について説明する。
図3は、本発明の実施形態によるPLL回路100の記憶部140に格納されたテーブルを説明するための図である。
図3の下段に示す周波数スペクトルのうち、実線は、第1比較周波数Fpdaによる整数境界スプリアスを表し、点線は、第2比較周波数Fpdbによる整数境界スプリアスを表している。図3に示すように、第1比較周波数Fpdaによる整数境界スプリアスは、第1比較周波数Fpdaの2分の1の整数倍の位置、即ち、(n−1)Fpda/2,nFpda/2,(n+1)Fpda/2,…の各周波数位置に出現する。また、第2比較周波数Fpdbによる整数境界スプリアスは、第2比較周波数Fpdbの2分の1の整数倍の周波数位置、即ち、(n−1)Fpdb/2,nFpdb/2,(n+1)Fpdb/2,…の各位置に出現する。ここで、nは任意の整数である。
図3において、周波数領域A,B,C,D,E,Fのそれぞれは、記憶部140のテーブルに規定された複数の周波数領域に相当する。本実施形態では、周波数領域A〜Fは、対応する比較周波数(第1比較周波数Fpdaまたは第2比較周波数Fpdbの何れか)による整数境界スプリアスを含まない周波数領域である。具体的には、周波数領域A,C,Eは、第2比較周波数Fpdbによる整数境界スプリアスを含まない領域に設定されている。また、周波数領域B,D,Fは、第1比較周波数Fpdaによる整数境界スプリアスを含まない領域に設定されている。また、複数の周波数領域A〜Fのそれぞれは、PLL回路100のループフィルタのループ帯域内に、対応する比較周波数の整数境界スプリアスが存在しないように設定されている。本実施形態では、比較周波数設定部150は、記憶部140のテーブルに規定された複数の周波数領域A〜Fのうち、設定周波数Foが属する周波数領域に対応した第1比較周波数Fpdaまたは第2比較周波数Fpdbの何れかを比較周波数発生部120が発生すべき比較周波数として設定する。
図3の例では、周波数(n−1)Fpdb/2の整数境界スプリアスを含む周波数F1以上周波数F2未満の領域が周波数領域Aとして設定されている。また、周波数(n−1)Fpda/2の整数境界スプリアスを含む周波数F2以上周波数F3未満の領域が周波数領域Bとして設定されている。また、周波数nFpdb/2の整数境界スプリアスを含む周波数F3以上周波数F4未満の領域が周波数領域Cとして設定されている。また、周波数nFpda/2の整数境界スプリアスを含む周波数F4以上周波数F5未満の領域が周波数領域Dとして設定されている。また、周波数(n+1)Fpdb/2の整数境界スプリアスを含む周波数F5以上周波数F6未満の領域が周波数領域Eとして設定されている。また、周波数(n+1)Fpda/2の整数境界スプリアスを含む周波数F6以上周波数F7未満の領域が周波数領域Fとして設定されている。
本実施形態では、周波数領域A〜Fの境界を規定する周波数F1〜F7は、第1比較周波数Fpdaによる整数境界スプリアスと第2比較周波数による整数境界スプリアスのうち、相互に隣り合う2つの整数境界スプリアスの概ね中間に位置するように設定される。記憶部140に格納されたテーブルには、第1比較周波数Fpdaおよび第2比較周波数Fpdbと図3に示す複数の周波数領域A〜Fとが対応づけられて規定されている。ただし、この例に限らず、周波数領域の個数は任意である。
ここで、図3から理解されるように、周波数領域A,C,Eには、第1比較周波数Fpdaによる整数境界スプリアスは存在せず、周波数領域B,D,Fには、第2比較周波数Fpdbによる整数境界スプリアスは存在しない。従って、設定周波数Foに応じて第1比較周波数Fpdaと第2比較周波数Fpdbとを選択して用いることにより、周波数領域A〜Fのうち、選択した比較周波数による整数境界スプリアスが存在しない周波数領域で設定周波数Foを発生させることができる。
例えば、比較周波数設定部150は、設定周波数Foが周波数領域Cの内部に設定された場合、この周波数領域Cに整数境界スプリアスが出現しない第1比較周波数Fpdaを用いて設定周波数Foを発生させる。この場合、周波数領域Cに最も近い整数境界スプリアスは、(n−1)Fpda/2の整数境界スプリアスとnFpda/2の整数境界スプリアスであるが、これらの整数境界スプリアスは、周波数領域Cに設定された設定周波数Foを中心周波数とするループフィルタのループ帯域外に存在するため、このループフィルタのフィルタ特性により抑圧される。
上述の図3に示す例では、第1比較周波数Fpdaによる整数境界スプリアスと、第2比較周波数Fpdbによる整数境界スプリアスの周波数間隔が充分に確保されているが、更に周波数が高い領域では、次に説明するように、第1比較周波数Fpdaによる整数境界スプリアスと、第2比較周波数Fpdbによる整数境界スプリアスの周波数間隔とが接近する。
図4は、本発明の実施形態によるPLL回路100が発生させる整数境界スプリアスを説明するための図であり、整数境界スプリアスの周波数間隔を説明するための図である。
図4に示す例では、第1比較周波数Fpdaによる整数境界スプリアスは、周波数Fpda/2,2Fpda/2,3Fpda/2,4Fpda/2,…,(n−1)Fpda/2,nFpda/2,(n+1)Fpda/2,…,mFpda/2で出現している。また、第2比較周波数Fpdbによる整数境界スプリアスは、周波数Fpdb/2,2Fpdb/2,3Fpdb/2,4Fpdb/2,…,(n−1)Fpdb/2,nFpdb/2,(n+1)Fpdb/2,…,mFpdb/2で出現している。ここで、n,m(m>n)は任意の整数である。
図4から理解されるように、周波数が低い領域Xに比較して、周波数が高い領域Yでは、例えば、第1比較周波数Fpdaにより周波数mFpda/2で出現する整数境界スプリアスと、第2比較周波数Fpdbにより周波数mFpdb/2で出現する整数境界スプリアスとの間の周波数間隔が短くなっている。原理上、第1比較周波数Fpdaと第2比較周波数Fpdbの最小公倍数の周波数では、各比較周波数による整数境界スプリアスの周波数間隔はゼロになる。
このように整数境界スプリアスの周波数間隔が接近した場合、各整数境界スプリアスに対応した周波数領域を有意に設定することが難しくなり、このため、図4の例では、例えば周波数mFpda/2,mFpdb/2の近傍の帯域に設定周波数Foを設定することが困難になる。このような問題は、周波数mFpda/2,Fpdb/2の近傍の帯域に整数境界スプリアスを出現させない第3比較周波数Fpdc(第1比較周波数Fpdaおよび第2比較周波数Fpdbと異なる比較周波数)を導入することにより解消することができる。必要であれば、更に多くの個数の比較周波数を用いてもよく、その個数は任意である。例えば、比較周波数の個数は、PLL回路が適用されるシンセサイザ回路等に要求される周波数範囲等によって決定することができる。
上述の周波数が高い領域Yに対し、第1比較周波数Fpdaと第2比較周波数Fpdbの最小公倍数の2分の1付近の領域Zでは、第1比較周波数Fpdaによる整数境界スプリアスの周波数と第2比較周波数Fpdbによる整数境界スプリアスの周波数との差がほぼ均等になる。このため、各比較周波数に対して、概ね同等の周波数幅を有する周波数領域を設定することができる。この場合の周波数領域は、整数境界スプリアスを最も効果的に抑圧することができる。
次に、図5を参照して、上述した第1比較周波数Fpdaおよび第2比較周波数Fpdbの選定方法の一例について説明する。
図5は、本発明の実施形態によるPLL回路100による比較周波数の選定方法を説明するための図である。第1比較周波数Fpdaおよび第2比較周波数Fpdbは、次の手順1〜3により選定することができる。ただし、この例に限定されず、第1比較周波数Fpdaおよび第2比較周波数Fpdbは、所望の設定周波数Foを阻害しないことを限度として、任意に設定することができる。
(手順1)基準比較周波数Fpdの暫定値を決める。
基準比較周波数Fpdの暫定値は、PLL回路100の各構成要素(例えば、電圧制御発振器123、ループフィルタ、位相比較器122)の雑音特性等を基に、PLL回路100のループ帯域内雑音が最も低くなる周波数に決定する。
(手順2)続いて、整数境界周波数n(Fpda/2)と整数境界周波数n(Fpdb/2)との差の2分の1を計算する。具体的には、(nFpdb)/(Fpda/2)の剰余FD1(図5)と、Fpda/2−(nFpdb)/(Fpda/2)の剰余FD2(図5)の小さい方の数値を求める。その後、第1比較周波数Fpdaと第2比較周波数Fpdbの整数境界周波数の差の2分の1を求める。これにより、比較周波数の切換ポイントが第1比較周波数Fpdaと第2比較周波数Fpdbの整数境界周波数間隔の中間周波数付近に設定される。所望の設定周波数領域にて必要な整数境界周波数と設定周波数Foとの差FD3が確保できるまで、上記手順1および手順2を繰り返す。所望の設定周波数領域にて必要な整数境界周波数と設定周波数Foとの差FD3が確保できない場合は、次の手順3に進み、第3比較周波数Fpdcを検討する。
(手順3)上述の手順1および手順2と同様にして、第2比較周波数Fpdbと第3比較周波数Fpdcの整数境界周波数の差の2分の1を求める。即ち、(nFpdc)/(Fpdb/2)の剰余と、Fpdb/2−(nFpdc)/(Fpdb/2)の剰余の小さい方の数値を求める。そして、第2比較周波数Fpdbと第3比較周波数Fpdcの整数境界周波数との差の2分の1を求める。これにより、比較周波数の切換ポイントが第2比較周波数Fpdbと第3比較周波数Fpdcの整数境界周波数間隔の中間周波数付近に設定される。
ここで、「n(Fpda/2)とn(Fpdb/2)との差の2分の1」および「n(Fpdb/2)とn(Fpdc/2)との差の2分の1」は、整数境周波数と設定周波数との差(例えば差FD3)に相当し、この差が大きいほど整数境界スプリアスを有効に抑圧することができる。確保すべき整数境周波数と設定周波数との差は、例えば個々の設計ケースを考慮して設定され、例えば6MHz以上に設定される。
整数境周波数と設定周波数との差FD3を6MHz以上に設定することの技術的根拠は次のとおりである。通常、PLL回路のループ帯域外の抑圧特性により、整数境周波数と設定周波数の差をループ帯域の概ね20倍以上に離せば整数境界スプリアスを有効に抑圧することができる。また、一般にPLL回路のループ帯域は300kHz程度を上限として設計されることが多い。上記2点を考慮して、整数境周波数と設定周波数との差(FD3)は、ループ帯域の上限(300kHz)の20倍に相当する6MHz以上に設定される。ただし、この例に限定されず、整数境界スプリアスを抑圧することができることを限度として、整数境周波数と設定周波数の差は任意に設定し得る。
(動作の説明)
次に、本実施形態によるPLL回路の動作を説明する。
ここでは、説明の便宜上、所望の設定周波数Foは、図3に示す周波数領域Cに属するものとする。
基準周波数発生部110は、図示しない水晶発振器から出力される基準周波数Fcrの信号を整数分周して基準比較周波数Fpdの周波数信号を発生させる。この例では、基準周波数Fcrは10MHzであり、分周比は「10」であるから、基準周波数発生部110は基準比較周波数Fpdとして100MHzの周波数信号を発生させて比較周波数発生部120に供給する。
比較周波数設定部150は、例えばPLL回路100が組み込まれた任意のシステムからの指令S(図1)により所望の設定周波数Foが指定されると、比較周波数発生部120が発生すべき比較周波数として、設定周波数Foが属する周波数領域Cに対応する第1比較周波数Fpdaを設定する。
具体的には、比較周波数設定部150は、記憶部140に格納されたテーブルを参照して、設定周波数Foが属する周波数領域Cを特定する。この場合、比較周波数設定部150は、比較周波数発生部120の分周器124の分周比として「25.76」を設定する。また、比較周波数設定部150は、比較周波数発生部120の分周器125の分周比として「28」を設定する。
また、比較周波数設定部150は、分周器125の出力信号が水晶フィルタ127に供給されるようにスイッチ126の接続状態を設定すると共に、水晶フィルタ127の出力信号が設定周波数発生部130に供給されるようにスイッチ129の接続状態を設定する。これにより、比較周波数発生部120の分周器125の出力部と、設定周波数発生部130の分周器131の入力部との間に、92MHz帯の周波数を選択的に通過させる水晶フィルタ127が電気的に接続された状態になる。また、比較周波数設定部150は、比較周波数発生部120から出力される周波数信号の周波数が所望の設定周波数Foとなるように、分周器134の分周比を設定する。
上述のように比較周波数発生部120と設定周波数発生部130の各回路状態が設定されると、比較周波数発生部120は、基準周波数発生部110から供給される基準比較周波数Fpdの周波数信号を用いて第1比較周波数Fpdaまたは第2比較周波数Fpdbを選択的に発生させる。詳細には、基準周波数発生部110から比較周波数発生部120に供給される基準比較周波数Fpdは100MHzであり、比較周波数発生部120の分周器124の分周比が「25.76」に設定されているので、電圧制御発振器123は、2576MHz(=100MHz×25.76)の周波数信号を出力する。
また、電圧制御発振器123から周波数信号が入力される分周器125の分周比は「28」に設定されているので、分周器125は、92MHz(=2576MHz/28)、即ち第1比較周波数Fpdaの周波数信号を出力する。分周器125から出力された第1比較周波数Fpdaの周波数信号は、スイッチ126を介して水晶フィルタ127に供給され、水晶フィルタ127により帯域制限された後、スイッチ129を介して出力される。これにより、比較周波数発生部120は、第1比較周波数Fpdaの周波数信号を発生させて設定周波数発生部130に供給する。
設定周波数発生部130は、比較周波数発生部120から供給される第1比較周波数Fpdaの周波数信号を用いて所望の設定周波数Foを発生させる。具体的には、設定周波数発生部130の分周器131は、比較周波数発生部120から供給される第1比較周波数Fpdaの周波数信号を整数分周する。ここで、分周器131の分周比は「1」であるから、分周器131は、第1比較周波数Fpdaの周波数信号を出力する。
位相比較器132は、分周器131から出力された第1比較周波数Fpdaの周波数信号と分周器134から供給されるフィードバック信号との間の位相差を示す信号を出力する。電圧制御発振器133は、位相比較器132の出力信号によって示される位相差を縮小させる周波数信号を出力する。電圧制御発振器133から出力される周波数信号は、分周器134に供給される。分周器134は、電圧制御発振器133から出力される周波数信号の周波数が所望の設定周波数Foとなるように、電圧制御発振器133の出力信号を分周して位相比較器132にフィードバック信号として供給する。この結果、設定周波数発生部130から所望の設定周波数Foの周波数信号が出力される。
ここで、図5において、所望の設定周波数Foが属する周波数領域Cには整数境界スプリアスは出現せず、また、周波数領域Cの両側に位置する周波数領域B,Dの各整数境界す周波数は、周波数領域Cから離間して出現する。このため、周波数領域B,Dに出現する整数境界スプリアスは、PLL回路100のループフィルタのループ帯域外となり、ループフィルタのフィルタ特性により抑圧される。従って、周波数領域Cに設定された所望の設定周波数Foは、整数境界スプリアスの影響を受けることがない。
次に、指令Sにより所望の設定周波数Foが周波数領域Bに設定された場合を説明する。この場合も、所望の設定周波数Foを上述の周波数領域Cに設定した場合と基本的な動作は同様であるが、分周器124,125,134の各分周比や、スイッチ126,129の接続状態等が異なる。
具体的に説明すると、基準周波数発生部110は、基準周波数Fcrの信号を整数分周して基準比較周波数Fpd(100MHz)の周波数信号を発生させる。比較周波数発生部120は、基準比較周波数Fpdの周波数信号を用いて第2比較周波数Fpdbを発生させる。比較周波数設定部150は、記憶部140に格納されたテーブルを参照して、設定周波数Foが属する周波数領域Bを特定する。この場合、比較周波数設定部150は、比較周波数発生部120の分周器124の分周比として「23.712」を設定する。また、比較周波数設定部150は、比較周波数発生部120の分周器125の分周比として「26」を設定する。また、比較周波数設定部150は、分周器125の出力信号が水晶フィルタ128に供給されるようにスイッチ126の接続状態を設定すると共に、水晶フィルタ128の出力信号が設定周波数発生部130に供給されるようにスイッチ129の接続状態を設定する。また、比較周波数設定部150は、比較周波数発生部120から出力される周波数信号の周波数が所望の設定周波数Foとなるように、分周器134の分周比を設定する。
上述のように比較周波数発生部120と設定周波数発生部130の各回路状態が設定されると、比較周波数発生部120の分周器124の分周比が「23.712」に設定されているので、電圧制御発振器123は、2371.2MHz(=100MHz×23.712)の周波数信号を出力する。
また、電圧制御発振器123から周波数信号が入力される分周器125の分周比は「26」に設定されているので、分周器125は、91.2MHz(=2371.2MHz/26)、即ち第2比較周波数Fpdbの周波数信号を出力する。分周器125から出力された第2比較周波数Fpdbの周波数信号は、スイッチ126を介して水晶フィルタ128に供給され、水晶フィルタ128により帯域制限された後、スイッチ129を介して出力される。これにより、比較周波数発生部120は、第2比較周波数Fpdbの周波数信号を発生させる。設定周波数発生部130は、第2比較周波数Fpdbの周波数信号を用いて周波数領域Bの内部に所望の設定周波数Foを発生させる。
上述した本発明の実施形態によれば、所望の設定周波数Foに応じて比較周波数を選択するようにしたので、比較周波数による整数境界スプリアスを避けて所望の設定周波数Foを発生させることができる。従って、整数境界スプリアスの影響を受けることなく、所望の設定周波数Foを設定することが可能になる。
また、上述した実施形態によれば、比較周波数発生部120に狭帯域通過フィルタとして水晶フィルタ127,128を切り替え可能に備えたので、例えば、比較周波数から約10kHz以上離れた周波数帯域おける位相雑音をカットすることができ、低スプリアスの周波数シンセサイザを実現することができる。
また、上述した実施形態によれば、比較周波数発生部120を小数分周型PLL回路とし、水晶フィルタ127,128を用いて比較周波数発生部120を構成したので、回路の小型化と設計の自由度を確保しつつ、例えば10kHz程度以上の離れた周波数帯域における比較スプリアス及び位相雑音を抑圧することができる。
また、上述の実施形態によれば、HF帯からX帯にわたる広い周波数範囲において、周波数設定分解能、低位相雑音、低スプリアスを実現することができる。
なお、本発明者らは、従来技術によるスプリアス抑圧比が−60dBc程度であるのに対し、本発明によれば、−80dBc以上に改善されることを実験的に検証した。
なお、比較周波数発生部120の出力にスプリアスが存在すると、設定周波数発生部130の出力にもスプリアスが含まれる場合がある。そのような場合、上述した実施形態によるスプリアスの抑圧手法と同様の手法を、比較周波数発生部120の分周器124の少数分周比と分周器125の分周比を選定する際にも適用すればよい。即ち、比較周波数発生部120の出力(即ち、第1比較周波数Fpda、第2比較周波数Fpdb)に含まれるスプリアスが比較周波数発生部120のループフィルタのループ帯域外に存在するように、基準比較周波数Fpdを切り替えるように構成すればよい。また、他の公知の手法を用いて、比較周波数発生部120の出力に含まれるスプリアスを抑圧してもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内で様々な変形や応用が可能である。
例えば、上述の実施形態では、第1比較周波数Fpdaと第2比較周波数Fpdbの2つの比較周波数を用いる場合を例としたが、その選定方法は任意である。比較周波数の選定については、例えば、比較周波数の2分の1の整数倍の周波数がPLL回路のループ帯域から充分に離れた周波数になるように比較周波数を選定すればよく、表計算ソフト等を用いて容易に計算することができる。
また、上述の実施形態では、整数境界スプリアスを例として説明したが、本発明は、図6に示した比較スプリアスFS1や小数分周スプリアスFS2など、他の任意のスプリアスに適用することが可能である。
100 PLL回路
110 基準周波数発生部
111,121,124,125,131,134 分周器
112,122,132 位相比較器
113,123,133 電圧制御発振器
114 分周器(10分周)
115 帯域通過フィルタ
120 比較周波数発生部
126,129 スイッチ
127,128帯域通過フィルタ
130 設定周波数発生部
140 記憶部(テーブル)
150 比較周波数設定部

Claims (4)

  1. 複数の比較周波数を選択的に発生させる比較周波数発生部と、
    前記比較周波数の2分の1の整数倍にあたる整数境界スプリアスがPLL回路のループフィルタのループ帯域外に存在するように設定された前記複数の比較周波数と前記複数の比較周波数に対応する複数の周波数領域とが対応づけられて規定されたテーブルを格納する記憶部と、
    前記比較周波数発生部により発生された比較周波数を用いて所望の設定周波数を発生させる設定周波数発生部と、
    前記テーブルを参照して、前記比較周波数発生部が発生すべき比較周波数を設定する比較周波数設定部と、
    を備えたPLL回路。
  2. 前記複数の周波数領域のそれぞれは、対応する比較周波数によるスプリアスを含まない周波数領域であり、
    前記比較周波数設定部は、
    前記テーブルに規定された複数の周波数領域のうち、前記設定周波数が属する周波数領域に対応した比較周波数を前記比較周波数発生部が発生すべき比較周波数として設定する、請求項1に記載のPLL回路。
  3. 前記比較周波数発生部は、
    基準比較周波数信号とフィードバック信号とを位相比較して、前記基準比較周波数信号と前記フィードバック信号との間の位相差を示す信号を出力する位相比較器と、
    前記位相比較器の出力信号によって示される前記位相差を縮小させる周波数信号を出力する電圧制御発振器と、
    前記比較周波数設定部により設定された比較周波数に応じた分周比で前記電圧制御発振器の出力信号を小数分周して前記フィードバック信号として前記位相比較器に供給する小数分周器と、
    前記小数分周器の分周比に応じて前記電圧制御発振器が発生し得る複数の周波数信号に対応した複数の水晶フィルタと、
    前記比較周波数設定部により設定された比較周波数に応じて前記複数の水晶フィルタを択一的に選択するスイッチと、
    を備えた請求項1または2に記載のPLL回路。
  4. 前記複数の周波数領域のそれぞれは、
    当該PLL回路のループフィルタのループ帯域内に、対応する比較周波数のスプリアスが存在しないように設定された、請求項1から3の何れか1項に記載のPLL回路。
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