JP6322658B2 - 加熱調理器具 - Google Patents

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本発明は、底部をヒーターで加熱できる加熱調理器具の改良発明に関する。
従来より、炭素材料を主成分として含んだ電磁誘導加熱調理器用の容器(炊飯器の釜)が多く提案されている(たとえば、特許文献1参照)。これらは、炭素の熱伝導性、硬度などの利点を生かしたものである。
特許第4478162号公報
しかしながら、五徳などの上に置いて、下方より底部を直火等で加熱できる鍋、フライパン、調理板などの加熱調理器具については、現状では鉄製のものがほとんどであり、炭素材料を主成分としたものは提案されていない。
これらの中でもフライパンや中華鍋などの加熱調理器具は、取っ手部を片手で持ち、五徳などの上で揺らしながら調理することが多く、鉄製の物は重いため、非力な女性では扱いにくい。そのため、軽くて扱いやすく、鉄よりも熱伝導率が高い炭素材料を含む加熱調理器具の開発が求められていた。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、軽量で扱いやすく、熱伝導性にすぐれた加熱調理器具を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の加熱調理器具は、底部をヒーターで加熱され得る加熱調理器具において、炭素繊維強化炭素複合材料を主成分、結合材樹脂を副成分とした混合物を型成形し、1200〜2000℃の焼成温度で前記結合材樹脂を残すように前記混合物を焼成して成形されてなり、前記炭素繊維強化炭素複合材料は、炭素繊維強化プラスチックを熱処理し母材のプラスチックを炭化させて作られたものであることを特徴とする。
請求項に記載の加熱調理器具は、略円形の本体部と、取っ手部とを接合してなる調理
鍋とされ、前記本体部は、それを成形するための上下型の少なくとも一方が円中心で略均
等に分割された分割型で構成されている。
請求項に記載の加熱調理器具は、成形体にセラミック加工がなされている。
請求項に記載の加熱調理器具は、調理面にフッ素加工がなされている。
請求項1に記載の加熱調理器具によれば、上述の構成となっているため、軽量に形成できて扱いやすくなり、熱伝導性がすぐれているため加熱時間を短くすることができる。
請求項に記載の加熱調理器具によれば、結合材樹脂が残っているため加熱調理器具の
強度を高めることができる。
請求項に記載の加熱調理器具によれば、取っ手部を手で持って調理する場合、本体部が軽量であるため非力な者でも扱いやすく、また、本体部が大きい器具においても、小さな分割型を組み合わせて成形することができる。
請求項に記載の加熱調理器具によれば、上述の構成になっているため、耐熱性が向上し、耐用期間を長くすることができる。
請求項に記載の加熱調理器具によれば、上述の構成になっているため、表面へのこびりつき、焦げつきを防止することができる。
(a)は本発明の一実施形態に係る加熱調理器具の斜視図、(b)は断面図と断面の拡大図である。 (a)は本発明の一実施形態に係る加熱調理器具を上下型の分割型による型成形後の正面図、(b)は平面図である。
以下に、本発明の実施の形態に係る加熱調理器具について、添付図面を参照して説明する。なお、本実施形態では、加熱調理器具の例として、中華鍋を挙げる。
図1に示すように、本加熱調理器具10は、本体部11と取っ手部12により構成されている。
本体部11は、炭素繊維強化炭素複合材料(以下、CCコンポジットという)を主成分とし、結合材樹脂を副成分として型成形されている。また、本体部11の裏面(火が当たる面)は耐熱対策としてセラミック加工がなされており、調理面11aはフッ素コート加工がなされている。
取っ手部12は本体部11に接合されている。なお、取っ手部12の材質は特に限定されることはない。CCコンポジット以外の炭素材料でもよく、金属材料で成形してもよい。また、図例では、取っ手部12が2つある両手持ちの中華鍋であるが、取っ手部12が1つの片手持ちの中華鍋でもよく、また、取っ手部12の形状も図例に限定されることはない。
CCコンポジットは、炭素を炭素繊維で強化したもので、たとえば繊維強化複合材である炭素繊維強化プラスチックを熱処理し、母材のプラスチックを炭化させて作ることができる。
このCCコンポジットは、炭素繊維強化プラスチック、ガラス繊維強化プラスチックなどに比べて、軽量で高強度などの優れた特性がある。そのため、他の金属材料によるものと比べて、本体部11を軽量にすることができる。そして、高強度なので、銅製のフライパンのように傷つくおそれもなく、また、本体部11を薄くすることができる。
CCコンポジットは鉄製の加熱調理器具と比べて、高い熱伝導性を有しているので、食材をすばやく加熱し、加熱時間を短くすることができる。そのため、調理の負担や光熱費を軽減できる。また、CCコンポジットに、さらに熱伝導性が高い等方性高密度炭素材や超高熱伝導グラファイトを添設してもよい。
CCコンポジットは、上述したように熱伝導率が高く、外部の光や熱などの形で吸収したエネルギーにより多量の遠赤外線を放射する素材である。そのため、加熱調理器具10の底部をヒーターで加熱すると、高い熱伝導率に加えて、遠赤外線を放射することにより食材をすばやく加熱することができる。また、CCコンポジットは腐食性のおそれがないので、鉄製のフライパンのように錆びのおそれもなく、加熱調理器具10の耐用年数を長くすることができる。
本体部11は、CCコンポジットを主成分とし、結合材樹脂を副成分として型成形されている。他の炭素材料である黒鉛から製造する場合、型成形ではなく削り出しにより成形される。本体部11のような大きな凹部を有するものを削り出しにより製造すると、削り出しの大半を占める中空部分にある素材の廃棄が多く、手間と時間がかかるため、製造コスト増大の要因となる。CCコンポジットから型成形で製造する場合、黒鉛の削り出しと比べて素材の廃棄が少なく、手間と時間がからず効率的に製造ができるので、製造コストを軽減することができる。
図2(a)(b)に示すように、本体部11は上下型の分割型20により型成形される。
本実施例では、分割型20は上下の金型がそれぞれ略均等に4つに分割されている。これにより、中華鍋などの大きな器具を分割型20のような小さな型で成形することができる。なお、略均等であれば上下の金型の分割はそれぞれ4つに限定されることはなく、また、上下の金型の一方のみが分割型でもよい。
本体部11はCCコンポジットと結合材樹脂の混合物を分割型20で型成形し、焼成して成形される。焼成温度を1200〜2000℃で調整することにより、結合材樹脂が残るため、強度に優れた本体部11が成形される。なお、本実施例では結合材樹脂をフェノール樹脂としたが、これに限定されることはない。
本発明は、鍋やフライパンや中華鍋、鉄板焼き用の加熱調理板等、底部を直火を含む種々のヒーターで加熱できる加熱調理器具であれば、実施形態は限定されない。また、アウトドア用の飯ごうや災害時に避難先で使用する携帯用の鍋などに実施してもよい。軽量で強度に優れているので持ち運びの負担を軽減し、さらに、高い熱伝導率により使用するガスの量を節約することができる。
10 加熱調理器具
11 本体部
11a 調理面
12 取っ手部
20 分割型

Claims (4)

  1. 底部をヒーターで加熱され得る加熱調理器具において、
    炭素繊維強化炭素複合材料を主成分、結合材樹脂を副成分とした混合物を型成形し、1200〜2000℃の焼成温度で前記結合材樹脂を残すように前記混合物を焼成して成形されてなり、
    前記炭素繊維強化炭素複合材料は、炭素繊維強化プラスチックを熱処理し母材のプラスチックを炭化させて作られたものであることを特徴とする加熱調理器具。
  2. 請求項1において、
    略円形の本体部と、取っ手部とを接合してなる調理鍋とされ、
    前記本体部は、それを成形するための上下型の少なくとも一方が円中心で略均等に分割された分割型で構成されている、加熱調理器具。
  3. 請求項1または請求項2のいずれか1項において、
    成形体にセラミック加工がなされている、加熱調理器具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    調理面はフッ素コートがなされている、加熱調理器具。
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