JP6320845B2 - 多方向支持ガイドローラの方向制御方法および多方向支持ガイドローラの方向制御装置 - Google Patents

多方向支持ガイドローラの方向制御方法および多方向支持ガイドローラの方向制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、シングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、ワイヤに対するワークの相対的な加工送り方向の変化に応じて、2以上のガイドローラによるワイヤ支持方向を最も適切な方向に制御する方法およびその装置に関する。
シングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、1本のワイヤは、ガイドローラによって支持され、走行することによって、ワークの切断加工を行う。通常、ワークは、ワイヤソーの加工送り用のテーブルによって走行中のワイヤに対し加工送りされるようになっている。ワークの切断行程において、ガイドローラによるワイヤ支持方向は、ワイヤの蛇行やガイドローラからのワイヤの外れを防止するために、ワークの加工送り方向に対向する方向、すなわちワークの加工送り方向に対して正確に逆の方向または実用上許容可能な逆の方向でなければならない。
したがって、この種のシングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、ワークの加工送り方向が変化するとき、ガイドローラは、ワイヤの中心線を中心として旋回することによって、ワイヤ支持方向を変え、ワークの加工送り方向に対向する方向、または実用上許容可能な方向からワイヤを支持することになる。
特許文献1は、2つまたは4つの対向配置の旋回回転ローラーでワイヤを挟み込み、テンションメーターにより測定されたワイヤソーの張力作用方向に応じて、旋回回転ローラーを最適な向きに制御する、ことを開示している。特許文献1の制御、すなわちワイヤ張力検出方式の制御によると、ワイヤソーの張力作用方向の検出から旋回回転ローラーの最適な向きの制御までに、時間が掛かり、速やかな応答ができず、旋回回転ローラーの方向制御に遅れが現れやすい。
また、特許文献2は、ワークの加工送り方向の変化時に、ワイヤを中心として上下の溝付きガイドローラをローラ支持用の切断アームとともに回動させることによって、ワイヤの切断方向とワイヤに対する上下の溝付きローラの全剛性の支持方向とを一致させることおよびコンピュータからの指令で切断アームを回動させること、を開示している。
特許文献2の技術によると、ワイヤの周りに上下の位置毎に、溝付きローラが1個だけ設けられているため、加工方向が例えば偏角で135度変化したと仮定すると、溝付きローラは、ワイヤを中心として、135度も大きく回動させなければならない。このため、特許文献2の技術によっても、特許文献1の技術と同様に、溝付きローラの方向制御に遅れが起き易い。
特開2003−165047号公報 WO2008/001816号公報
したがって、本発明の課題は、2以上のガイドローラによってワイヤを支持し、ワークの加工送り方向の変化にともなって、ガイドローラを速やかに旋回させ、ガイドローラのワイヤ支持方向をワークの変化後の加工送り方向に対向させることである。
上記の課題のもとに、本発明は、加工送り用NCデータを利用し、2以上でワークの相対的な加工送り方向の方向数に対応する個数のガイドローラの中から最小の旋回角度および旋回方向に対応するガイドローラを選定し、選定したガイドローラを最小の旋回角度および旋回方向に旋回させ、選定したガイドローラのワイヤ支持方向をワークの変化後の相対的な加工送り方向に対向させている。
さらに詳細に記載すると、本発明に係る多方向支持ガイドローラの方向制御方法は、直線状に張架されている走行状態のワイヤに対して、加工送り用NCデータにもとづいて一定の指令周期毎に、ワークを相対的に加工送りし、前記ワークの切断位置に前記ワイヤを押し当て、前記ワークを切断するシングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、前記ワークの位置よりもワイヤ送り方向上流位置およびワイヤ送り方向下流位置毎に、前記ワイヤの周囲に2以上で前記ワークの相対的な加工送り方向の方向数に対応する個数の回転自在のガイドローラを前記ワイヤに対し外接状態として配置し、前記ワイヤの中心線を旋回中心として前記ガイドローラを旋回自在に支持し、それぞれの前記ガイドローラのワイヤ支持方向を前記ワークの対応の相対的な加工送り方向に対向させ、前記ワークの切断中に、前記ワークの相対的な加工送り方向の変化にともなって、前記ガイドローラのワイヤ支持方向を前記ワークの変化後の相対的な加工送り方向に対向させるときに、加工送り用NCデータにもとづいて一定の指令周期毎に、最小の旋回角度および旋回方向に対応する前記ガイドローラを選定し、選定した前記ガイドローラを最小の旋回角度および旋回方向に旋回させ、選定した前記ガイドローラのワイヤ支持方向を前記ワークの変化後の相対的な加工送り方向に対向させている(請求項1)。
本発明は、前記多方向支持ガイドローラの方向制御方法において、前記ガイドローラ毎に、前記ワークの相対的な加工送り方向の変化後のワイヤ支持方向の位置角度と変化前の前記ガイドローラの位置角度との角度差を計算し、最も小さい角度差から最小の旋回角度および旋回方向に対応する前記ガイドローラを選定している(請求項2)。
本発明は、前記多方向支持ガイドローラの方向制御方法において、前記ガイドローラ毎に、固有の旋回範囲を予め設定しておき前記ワークの変化後の相対的な加工送り方向に対応する旋回範囲を特定し、特定した旋回範囲内の前記ガイドローラを選定し、前記ワークの相対的な加工送り方向の変化後のワイヤ支持方向の位置角度と変化前の前記ガイドローラの位置角度との角度差を計算し、計算した角度差から特定した旋回範囲内で最小の旋回角度および旋回方向を決定している(請求項3)。
本発明は、前記多方向支持ガイドローラの方向制御方法において、加工送り用NCデータを先読みし、選定した前記ガイドローラの旋回を前記ワークの相対的な加工送りの動作よりも先行させることによって、選定した前記ガイドローラの旋回完了時点と前記ワークの相対的な加工送り方向の変更完了時点とを時間的に一致させている(請求項)。
さらに、本発明は、前記多方向支持ガイドローラの方向制御方法において、前記ワークの相対的な加工送り方向を変化させる時に、検出手段により検出された前記ワイヤのたわみによって、実切断位置が目標切断位置よりも許容範囲外の距離に渡って後退していると検知されたとき、前記ガイドローラのワイヤ支持方向を前記ワークの変化後の相対的な加工送り方向に対向させる際に、許容範囲外の距離だけ余計に前記ワークの切断を継続し、実切断位置を目標切断位置に一致させてから、前記ガイドローラのワイヤ支持方向を前記ワークの変化後の相対的な加工送り方向に対向させている(請求項)。
さらに本発明に係る多方向支持ガイドローラの方向制御装置は、直線状に張架されている走行状態のワイヤに対して、加工送り用NCデータにもとづいて一定の指令周期毎に、ワークを相対的に加工送りし、前記ワークの切断位置に前記ワイヤを押し当て、前記ワークを切断するシングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、前記ワークの位置よりもワイヤ送り方向上流位置およびワイヤ送り方向下流位置毎に前記ワイヤの周囲に前記ワイヤに対して外接状態で配置され、2以上で前記ワークの相対的な加工送り方向の方向数に対応する個数の回転自在のガイドローラと、前記ワークの位置よりもワイヤ送り方向上流位置およびワイヤ送り方向下流位置毎に前記ガイドローラを支持し、それぞれの前記ガイドローラのワイヤ支持方向を前記ワークの対応の相対的な加工送り方向に対向させ、前記ワイヤの中心線を旋回中心として旋回自在の旋回ホルダと、前記旋回ホルダを旋回させる旋回モータと、前記旋回モータを駆動する旋回駆動部と、前記加工送り用NCデータにもとづいて一定の指令周期毎に、前記ワークの相対的な加工送り方向の変化にともなう最小の旋回角度および旋回方向に対応する前記ガイドローラを選定し、最小の旋回角度および旋回方向に対応する駆動指令を前記旋回駆動部に出力する旋回制御部とを具備し、前記ワークの切断中に、前記ワークの相対的な加工送り方向の変化にともなって、前記ガイドローラのワイヤ支持方向を前記ワークの変化後の相対的な加工送り方向に対向させるときに、前記旋回制御部によって、加工送り用NCデータにもとづいて一定の指令周期毎に、最小の旋回角度および旋回方向に対応する駆動指令を前記旋回駆動部に出力し、前記旋回駆動部によって、前記旋回モータを駆動して、選定した前記ガイドローラを最小の旋回角度および旋回方向に旋回させ、選定した前記ガイドローラのワイヤ支持方向を前記ワークの変化後の相対的な加工送り方向に対向させている(請求項)。
本発明は、前記多方向支持ガイドローラの方向制御装置において、前記旋回制御部によって、前記ガイドローラ毎に、前記ワークの相対的な加工送り方向の変化後のワイヤ支持方向の位置角度と変化前の前記ガイドローラの位置角度との角度差を計算し、最も小さい角度差から最小の旋回角度および旋回方向に対応する前記ガイドローラを選定している(請求項)。
本発明は、前記多方向支持ガイドローラの方向制御装置において、前記旋回制御部によって、前記ガイドローラ毎に、固有の旋回範囲を予め設定しておき前記ワークの変化後の相対的な加工送り方向に対応する旋回範囲を特定し、特定した旋回範囲内の前記ガイドローラを選定し、前記ワークの相対的な加工送り方向の変化後のワイヤ支持方向の位置角度と変化前の前記ガイドローラの位置角度との角度差を計算し、計算した角度差から特定した旋回範囲内で最小の旋回角度および旋回方向を決定している(請求項)。
本発明は、前記多方向支持ガイドローラの方向制御装置において、前記旋回制御部によって、加工送り用NCデータを先読みし、選定した前記ガイドローラの旋回を前記ワークの相対的な加工送りの動作よりも先行させることによって、選定した前記ガイドローラの旋回完了時点と前記ワークの相対的な加工送り方向の変更完了時点とを時間的に一致させている(請求項)。
本発明は、前記多方向支持ガイドローラの方向制御装置において、前記ワークの相対的な加工送り方向を変化させる時に、検出手段により検出された前記ワイヤのたわみによって実切断位置が目標切断位置よりも許容範囲外の距離に渡って後退していると加工送り制御部により判断されとき、前記ガイドローラのワイヤ支持方向を前記ワークの変化後の相対的な加工送り方向に対向させる際に、前記加工送り制御部によって、許容範囲外の距離だけ余計に前記ワークの切断を継続し、実切断位置を目標切断位置に一致させてから前記ガイドローラのワイヤ支持方向を前記ワークの変化後の相対的な加工送り方向に対向させている(請求項10)。
さらに、本発明は、前記多方向支持ガイドローラの方向制御装置において、前記ガイドローラを溝付き円板ローラにより構成し、前記ガイドローラを前記ワイヤに対して同じ位置で挟み込み状態として配置する(請求項11)か、あるいは前記ガイドローラを溝付き円板ローラにより構成し、前記ガイドローラを前記ワイヤに対して異なる位置で対向状態として配置する(請求項12)か、または前記ガイドローラを溝なしの円柱ローラにより構成し、前記ガイドローラを前記ワイヤに対して挟み込み状態として井桁状に配置している(請求項13)。
本発明に係る多方向支持ガイドローラの方向制御方法によると、加工送り用NCデータにもとづいて、2以上でワークの相対的な加工送り方向の方向数に対応する個数のガイドローラの中から、最小の旋回角度および旋回方向に対応するガイドローラが選定され、このときの旋回角度がガイドローラの個数に応じて180度以下となるため、適切なガイドローラのワイヤ支持方向が遅れなく速やかに変更でき、しかも加工送り用NCデータの利用による制御であるから、特許文献1のワイヤ張力検出方式の制御に比較して旋回制御が遅れのない状態で行え、さらにワークの相対的な加工送り方向の方向数に対応する個数のガイドローラが加工送り方向に設置されているから、ガイドローラの旋回角度が可及的に小さく、または0度にでき、その分、ガイドローラの旋回制御が速くできる(請求項1)。
本発明に係る多方向支持ガイドローラの方向制御方法によると、すべてのガイドローラ毎に、変更の前後の角度差の計算が行われ、最も小さい角度差から最小の旋回角度および旋回方向に対応するガイドローラが選定されるから、ガイドローラの設置数に応じて柔軟な対応が可能となる(請求項2)。
本発明に係る多方向支持ガイドローラの方向制御方法によると、ガイドローラ毎に固有の旋回範囲が設定され、まずワークの変化後の相対的な加工送り方向に対応する旋回範囲が特定され、つぎに、特定した旋回範囲内のガイドローラが選定されるから、角度差の計算が1回でよく、その分、速やかな旋回制御が実現できる(請求項3)。
本発明に係る多方向支持ガイドローラの方向制御方法によると、加工送り用NCデータの先読みによって、選定したガイドローラの旋回完了時点とワークの相対的な加工送り方向の変更完了時点とが時間的に一致させられるから、ワークの相対的な加工送り方向の変化位置において、ワークの相対的な加工送り方向の変更とガイドローラの旋回の制御とが滑らかに連続的に行える(請求項)。
さらに、本発明に係る多方向支持ガイドローラの方向制御方法によると、ワイヤに許容範囲外のたわみがあるときに、実切断位置を目標切断位置に一致させてから、ガイドローラのワイヤ支持方向の変更およびワークの相対的な加工送り方向の変更が行われるため、切断位置の誤差の累積が未然に防止できる(請求項)。
そして、本発明に係る多方向支持ガイドローラの方向制御装置によると、加工送り用NCデータの利用によって、適切なガイドローラのワイヤ支持方向が遅れなく速やかに変更できるという効果のほかに、NC装置に対して旋回制御部が付加され、旋回制御部が旋回駆動部や旋回モータや旋回ホルダを制御することによって、本発明の多方向支持ガイドローラの方向制御装置が既存の制御手段や機械的な手段を利用して簡単に構成でき、さらに2個以上でワークの相対的な加工送り方向の方向数に対応する個数のガイドローラが加工送り方向に設置されているから、ガイドローラの旋回角度が可及的に小さく、またはガイドローラの旋回が旋回角度0度として処理でき、したがって旋回制御部の負担が少なくなり、あるいは制御の操作が不要となる(請求項)。
本発明に係る多方向支持ガイドローラの方向制御装置によると、すべてのガイドローラ毎に、変更の前後の角度差の計算が行われ、最も小さい角度差から最小の旋回角度および旋回方向に対応するガイドローラが選定されるから、ガイドローラの設置数に応じて柔軟な対応が可能となり、しかも、角度差の計算やガイドローラの選定が旋回制御部に組み込まれた内蔵のプログラムによって実現でき、それらの制御条件の変更もプログラムの設定によって容易に対応できる(請求項)。
本発明に係る多方向支持ガイドローラの方向制御装置によると、ガイドローラ毎に固有の旋回範囲が設定され、まずワークの変化後の相対的な加工送り方向に対応する旋回範囲が特定されて、つぎに、特定した旋回範囲内のガイドローラが選定されるから、角度差の計算が1回でよく、その分、速やかな旋回制御が実現でき、しかも、旋回範囲の特定、角度差の計算やガイドローラの選定が旋回制御部に組み込まれた内蔵のプログラムによって実現でき、それらの制御条件の変更もデータの設定によって容易に対応できる(請求項)。
本発明に係る多方向支持ガイドローラの方向制御装置によると、旋回制御部が加工送り用NCデータの先読みし、選定したガイドローラの旋回完了時点とワークの相対的な加工送り方向の変更完了時点とが時間的に一致させられるから、ワークの相対的な加工送り方向の変化位置において、ワークの相対的な加工送り方向の変更とガイドローラの旋回の制御とが滑らかに連続的に行える(請求項)。
さらに、本発明に係る多方向支持ガイドローラの方向制御装置によると、加工送り制御部がワイヤに許容範囲外のたわみがあるときに、実切断位置を目標切断位置に一致させた後、ガイドローラのワイヤ支持方向の変更およびワークの相対的な加工送り方向の変更が行われるため、切断位置の誤差の累積が未然に防止できる(請求項10)。
さらに、本発明に係る多方向支持ガイドローラの方向制御装置によると、ガイドローラが溝付き円板ローラであれば、溝内でワイヤが拘束されるから、ワイヤの走行が安定し、ワイヤの蛇行や外れが確実に防止でき(請求項11、請求項12)、また、ガイドローラが井桁状の配置の溝なし円柱ローラであれば、溝が無くても、ワイヤが所定の位置に拘束できる(請求項13)。
本発明に係る多方向支持ガイドローラの方向制御装置の機械的な構成部分の正面図および電気的な構成部分のブロック線図である。 本発明に係る多方向支持ガイドローラの方向制御装置において、ガイドローラ、ワイヤおよびワークなどの平面図である。 ガイドローラの支持部分の平面図である。 ガイドローラの支持部分の断面図である。 ワイヤに対するガイドローラの外接部分の説明図であり、(1)は薄いガイドローラの拡大平面図、(2)は厚いガイドローラの拡大平面図である。 ワークの加工送り方向とワークの切断線に対するガイドローラとの対応関係の平面図である。 ワークの加工送り方向とワークの切断線に対するガイドローラの旋回範囲との対応関係の平面図である。 ワークの切断線に対するガイドローラの対応関係の平面図である。 ワークの他の切断線に対するガイドローラの対応関係の説明図であり、(1)は両凸レンズ状の切断線に対するガイドローラの対応関係の平面図、(2)は三角形の切断線に対するガイドローラの対応関係の平面図である。 ワイヤのたわみ状態の側面図である。 ワイヤのたわみ状態での力関係の側面図である。 他のガイドローラの説明であり、(1)はその正面図、(2)はその平面図、(3)はガイドローラの溝部分の拡大平面図である。 他のガイドローラの説明であり、(1)はその正面図、(2)はガイドローラの溝部分の拡大断面図である。 他のガイドローラの説明であり、(1)はその正面図、(2)はその平面図である。
図1ないし図9は、本発明に係る多方向支持ガイドローラの方向制御方法にもとづく多方向支持ガイドローラの方向制御装置1の具体的な構成例を示している。図1および図5に示すように、多方向支持ガイドローラの方向制御装置1は、シングルワイヤ式のワイヤソー2を前提としている。
シングルワイヤ式のワイヤソー2は、NC装置10からの加工送り用NCデータにもとづいて、クロックパルスによる一定の指令周期毎に、直線状のワイヤ3に対して、XYテーブル8の上のワーク4をその切断線7に沿って加工送りし、ワイヤ3を切断線7の切断位置に押し当て、ワーク4を切断する。ワイヤ3は、ワイヤ送り出し装置20とワイヤ巻き取り装置21との間に所定の張力の下に直線状に張架されており、ワイヤ送り出し装置20の側からワイヤ巻き取り装置21の側へとワイヤ送り方向に順次に送られ、ワーク4よりもワイヤ送り方向上流位置およびワイヤ送り方向下流位置毎に、2以上例えば4個のガイドローラ5に外接状態で接し、ワーク4の切断のために、往復走行または一方向走行を行う。
ワーク4は、XYZ直交座標上でX方向およびY方向に移動可能なXYテーブル8の上に固定されており、XYテーブル8は、中央部で開口部8aを有し、NC装置10の制御下にあって、X方向の送りねじユニット・駆動モータからなるX方向駆動ユニット11およびY方向の送りねじユニット・駆動モータからなるY方向駆動ユニット12によって駆動され、ワーク4の加工送り方向に移動することによって、ワーク4を切断線7に合わせて位置決めし、ワイヤ3を切断線7の切断位置に押し当てながら加工送りを行う。
X方向駆動ユニット11およびY方向駆動ユニット12は、加工送り制御部9により駆動される。加工送り制御部9は、NC装置10からの加工送り用NCデータにもとづくX方向位置決めデータおよびY方向位置決めデータによって駆動される。NC装置10は、NC制御プログラムを内蔵しており、コンピュータなどのディスプレイ付き入力器13からの加工送り用NCデータの入力にもとづいて、クロックパルスによる一定の指令周期毎に、X方向位置決めデータ、Y方向位置決めデータを発生し、これらのX方向位置決めデータ、Y方向位置決めデータを加工送り制御部9の他に、旋回制御部14にも出力している。
そして、本発明に係る多方向支持ガイドローラの方向制御装置1は、シングルワイヤ式のワイヤソー2を前提とし、特徴的な構成として、2以上例えば4個のワイヤ支持用のガイドローラ5、これらのガイドローラ5の方向制御のために、旋回制御部14、旋回ホルダ15、旋回モータ16および旋回駆動部17を具備している。
図3ないし図5のように、4個のガイドローラ5は、例えば外側の円周に沿って環状の溝5aを有し、ワイヤ3の直径よりも薄い、または厚い円板ローラによって構成されており、ワーク4の位置よりもワイヤ送り方向上流位置およびワイヤ送り方向下流位置において、ワイヤ3の同じ位置の周囲でワイヤ3を中心として中心角90度毎に放射状に配置され、ワイヤ3に対して浅い円弧状の溝5aの部分で外接状態としてワイヤ3を挟み込むように設けられている。なお、ワイヤ送り方向上流位置およびワイヤ送り方向下流位置において、4個のガイドローラ5の位相は、好ましい態様として同じ位相として設けられている。
それぞれのガイドローラ5は、ワーク4の位置よりもワイヤ送り方向上流位置およびワイヤ送り方向下流位置毎に、ワイヤ4に外接し、ワーク4の加工送り方向の切り込みによってワイヤ3に作用するワーク4の加工送り方向の力を各ガイドローラ5のワイヤ支持方向から支持している。
各ガイドローラ5のワイヤ支持方向は、ワーク4の加工送り方向に対して逆の方向からワイヤ3を支持する方向である。言い換えると、各ガイドローラ5のワイヤ支持方向は、ワイヤ3に対するガイドローラ5の外接点を通る直径線上にあって、ワーク4の加工送り方向に対し逆の方向からガイドローラ5により支持する全剛性の方向または全剛性の方向に近く実用上許容可能な方向である。したがって、ガイドローラ5のワイヤ支持方向は、ワーク4の加工送り方向に対向していることになる。
図3および図4のように、4個のガイドローラ5は、それぞれローラ軸6により旋回ホルダ15に対して回転自在に支持されている。旋回ホルダ15は、環状体によって構成されており、ワーク4の位置よりもワイヤ送り方向上流位置およびワイヤ送り方向下流位置毎にフレーム19に対し軸受け18によって、ワイヤ3の中心線3aを旋回中心として旋回自在に設けられている。
ワイヤ3は、ワーク4の位置よりもワイヤ送り方向上流位置において、旋回ホルダ15の中心孔15aを通り、4個のガイドローラ5に外接し、ワーク4の切断位置を通過した後に、XYテーブル8の開口部8aを通過し、ワーク4の位置よりもワイヤ送り方向下流位置において、旋回ホルダ15の中心孔15aを通り、4個のガイドローラ5に外接している。このように、ワイヤ送り方向上流位置およびワイヤ送り方向下流位置のガイドローラ5は、4方向から各位置毎にワイヤ3に接し、ワイヤ3を介してワーク4の加工送り方向の力に対抗できるようになっている。
図1のように、旋回ホルダ15は、共通の旋回モータ16またはそれぞれ個別の旋回モータ16によって駆動される。旋回モータ16の回転力は、図示しないが、巻き掛け伝動手段や歯車列などによって旋回ホルダ15に伝達される。旋回モータ16は、旋回駆動部17によって駆動される。また旋回制御部14は、必要なプログラムを内蔵しており、クロックパルスの一定の指令周期毎に、NC装置10から加工送り用NCデータを入力し、加工送りのためのX方向位置決めデータおよびY方向位置決めデータにもとづいて、ワーク4の加工送り方向の変化にともなう最小の旋回角度および旋回方向に対応する1個のガイドローラ5を選定し、最小の旋回角度および旋回方向に対応する駆動指令を旋回駆動部17に出力し、選定したガイドローラ5を旋回させることによって、ガイドローラ5のワイヤ支持方向をワーク4の加工送り方向に対向させる。
図6は、ワーク4の切断時において、切断線7と4個のガイドローラ5との位置関係を例示している。例示の切断線7は、一例として、点P0、点P1、P2、点P3、P4、点P5を通る形状であり、Y方向に平行な直線P0−P1−P2、Y方向に対し傾き60度の直線P2−P3、X方向に平行な直線P3−P4、円弧P4−P5およびX方向に平行な直線P5−P1からなる。
この切断線7に対して、ガイドローラ5は、初期設定として、図6のように、それぞれX方向およびY方向に向けられていると仮定し、4個のガイドローラ5は、位置a、b、c、dで特定されるものとする。点P0は、切断開始位置に設けられた孔でもあり、ワイヤ3は、予め点P0の孔に通されている。なお、図6において、角度は、ワイヤ3を中心として時計方向に符号(+)として表すものとし、12時の位置を0度とする。
切断線7の直線P0−P1−P2の切断のときに、加工送り制御部9は、Y方向駆動ユニット12のみを駆動し、ワーク4をY方向、すなわち直線P0−P1−P2の方向に加工送りし、直線P0−P1−P2の位置を走行状態のワイヤ3に押し当て、ワイヤ3でワーク4の切断を切断線7に沿って行う。この間に、ワイヤ3の支持は、位置aのガイドローラ5によって行われている。位置aのガイドローラ5のワイヤ支持方向は、矢印のように、直線P0−P1−P2上にあって、その直線の延長上において矢印で示すワーク4の加工送り方向に対向している。この状態において、ガイドローラ5のワイヤ支持方向は、既述のように、位置aのガイドローラ5の全剛性の方向または全剛性の方向に近く実用上許容範囲にある。
ワーク4の切断が進行し、ワイヤ3が切断線7の点P2に到達したときに、旋回制御部14は、予め組み込まれた内蔵のプログラムに従って、加工送り用NCデータを入力し、加工送りのためのX方向位置決めデータおよびY方向位置決めデータにもとづいて、直線P2−P3でのワーク4の加工送り方向を計算し、計算した変化後の加工送り方向に対向するワイヤ支持方向の角度60度を求めてから、位置a、b、c、dの変化前のガイドローラ5について、下記の計算を行う。
〔変化後のワイヤ支持方向の位置角度(60度)−変化前の位置aのガイドローラ5の位置角度(0度)〕=角度差(60度)
〔変化後のワイヤ支持方向の位置角度(60度)−変化前の位置bのガイドローラ5の位置角度(90度)〕=角度差(−30度)
〔変化後のワイヤ支持方向の位置角度(60度)−変化前の位置cのガイドローラ5の位置角度(180度)〕=角度差(−120度)
〔変化後のワイヤ支持方向の位置角度(60度)−変化前の位置dのガイドローラ5の位置角度(270度)〕=角度差(−210度)
上記の計算結果にもとづいて、旋回制御部14は、4個のガイドローラ5の中から変化後の加工送り方向に対して最小の旋回角度および旋回方向に対応する1個のガイドローラ5を選定する。図示の例によると、位置bのガイドローラ5についての角度差の絶対値は30度となって最小となり、そのときの旋回方向は符号(−)つまり反時計方向となる。したがって、旋回制御部14は、次の直線P2−P3の切断に際して、位置bのガイドローラ5を選定し、反時計方向に30度の旋回を指示する。
次に、旋回制御部14は、反時計方向に30度の旋回に対応する駆動指令を旋回駆動部17に出力し、旋回モータ16を駆動して、旋回ホルダ15を最小の旋回角度30度だけ反時計方向に旋回させ、選定した位置bのガイドローラ5のワイヤ支持方向を直線P2−P3の方向に向ける。これによって、位置bのガイドローラ5のワイヤ支持方向は、直線P2−P3の上に位置するワーク4の加工送り方向に対向する。
ワーク4の加工送り方向の変更およびガイドローラ5の旋回は、同時に並行して行われる。しかし、ガイドローラ5の旋回に時間が掛かるときには、旋回制御部14は、加工送り用NCデータのX方向位置決めデータおよびY方向位置決めデータを先読みし、選定したガイドローラ5の旋回をワーク4の加工送り動作よりも先行させることによって、選定したガイドローラ5の旋回完了時点とワーク4の加工送り方向の変更完了時点とを時間的に一致させる。
X方向位置決めデータおよびY方向位置決めデータの先読みは、加工送り用NCデータのX方向位置決めデータおよびY方向位置決めデータの存在によって可能となり、ガイドローラ5の旋回制御の遅れを無い状態とする点で有効である。これに対して、特許文献1のようなワイヤ張力検出方式の制御、すなわちワイヤソーの張力作用方向に応じて旋回回転ローラーを最適な向きに制御するという制御方式では、先読みは不可能であり、旋回制御の遅れは補償できない。
なお、ガイドローラ5の旋回に時間が掛かるときに、上記の先読み制御に代わる手段として、加工送り制御部9は、ワーク4の加工送りを一時的に停止させ、この停止の期間にガイドローラ5の旋回を完了させ、旋回の完了時点とワーク4の加工送り方向の変更完了時点とを時間的に一致させる。
このあと、加工送り制御部9は、X方向駆動ユニット11およびY方向駆動ユニット12を同時に駆動し、ワーク4を直線P2−P3の加工送り方向に加工送りし、切断線7の直線P2−P3の位置を走行状態のワイヤ3に押し当て、ワイヤ3でワーク4の切断を行う。
ワイヤ3が切断線7の点P3に到達したとき、旋回制御部14は、加工送り用NCデータを入力して、X方向位置決めデータおよびY方向位置決めデータにもとづいて、前記と同様の計算を行い、再び位置bのガイドローラ5を選定し、この位置bのガイドローラ5を時計方向に30度旋回させ、旋回後の位置bのガイドローラ5により引き続きワイヤ3を支持し、直線P3−P4に沿ってワーク4の切断を行う。
ワイヤ3が切断線7の点P4に到達したとき、旋回制御部14は、加工送り用NCデータを入力して、X方向位置決めデータおよびY方向位置決めデータにもとづいて、前記と同様の計算を行い、今度は新たに位置cのガイドローラ5を選定し、位置cのガイドローラ5を反時計方向に円弧P4−P5に対する接線方向まで旋回させ、旋回後の位置cのガイドローラ5によりワイヤ3を支持し、円弧P4−P5に沿ってワーク4の切断を行う。この円弧P4−P5の切断の過程で、旋回制御部14は、加工送り用NCデータを入力して、X方向位置決めデータおよびY方向位置決めデータにもとづいて、円弧P4−P5の切断位置において、位置cのガイドローラ5を常に円弧P4−P5の接線方向に滑らかに向きを変えながらワイヤ3を支持し、ワイヤ3による切断を進行させる。
そして、ワイヤ3が切断線7の点P5に到達したとき、旋回制御部14は、加工送り用NCデータのX方向位置決めデータおよびY方向位置決めデータにもとづいて前記と同様の計算を行い、位置cのガイドローラ5に代わって、位置dのガイドローラ5を選定し、位置dのガイドローラ5を反時計方向に旋回させ、旋回後の位置dのガイドローラ5によりワイヤ3を支持し、直線P5−P1に沿ってワーク4の切断を行う。
このようにガイドローラ5の旋回時に、旋回角度は、常に、4個のガイドローラ5の間の角度90度の半分の45度以下となり、ガイドローラ5の旋回に必要な時間は、ガイドローラ5の設置数によって短くできる。例えばガイドローラ5が角度180度の間隔でワイヤ3の周りに2個配置されておれば、最大の旋回角度が90度以下となり、また、ガイドローラ5が角度60度の間隔でワイヤ3の周りに6個配置されておれば、最大の旋回角度が30度以下となるから、その分だけガイドローラ5の旋回に必要な時間は短くなる。なお、ワーク4の加工送り方向が隣り合うガイドローラ5の中間の角度にあるとき、ワイヤ3の支持は、いずれか一方のガイドローラ5に振り分けられる。
図6の例は、ワーク4の完全な切り抜き切断加工であることから、ワーク4の切断開始の点P0に予め孔加工が行われ、その孔にワイヤ3を通してから、切り抜き切断を行うことになる。しかし、ワーク4の外縁位置から切断を開始するときには、孔加工は不要となる。
また図6の例は、4個のガイドローラ5毎に、変化後のワイヤ支持方向の位置角度と変化前のガイドローラ5の位置角度との角度差を計算し、最も小さい角度差から最小の旋回角度および旋回方向に対応する適切なガイドローラ5を選定している。この例によると、ガイドローラ5の設置数が増減しても、ガイドローラ5の位置角度の入力設定によって柔軟に対応できる。
図7は、2以上のガイドローラ5毎に固有の旋回範囲を予め設定する例である。2以上例えば前例のように4個のガイドローラ5がワイヤ3の周りに隣り合う角度90度として配置されているとき、オペレータは、位置a、b、c、dのガイドローラ5毎に、固有の旋回範囲A、B、C、Dを予め設定しておく。なお、旋回範囲A、B、C、Dの境界は、通常、隣り合うガイドローラ5の間の角度の2等分位置に設定される。
図7の例によると、切断加工中に、旋回制御部14は、内蔵のプログラムに従って、加工送り用NCデータのX方向位置決めデータおよびY方向位置決めデータにもとづいて、ワーク4の加工送り方向に対応するガイドローラ5のワイヤ支持方向として旋回範囲A、B、C、Dの1つ例えば旋回範囲Aを特定し、特定した旋回範囲A内の位置aのガイドローラ5を選定し、変化後のワイヤ支持方向の位置角度と変化前の位置aのガイドローラ5の位置角度との角度差を計算し、角度差から旋回角度および旋回方向を決定する。この例によれば、4つの旋回範囲A、B、C、Dから1つのものが直ちに特定され、これによって対応すべき1個のガイドローラ5が選定されるため、ガイドローラ5の選定が簡略化され、角度差の計算も一度で済むため、速やかな制御が実現できる。
次に、図8および図9は、2個以上でワーク4の加工送り方向の方向数に対応する個数のガイドローラ5を設置し、それぞれのガイドローラ5のワイヤ支持方向を対応の加工送り方向に個別に対向させる例である。図8の矩形状の切断線7のように、ワーク4の加工送り方向の方向数が「4」種類であるとき、4個のガイドローラ5は、それぞれのワイヤ支持方向を対応の加工送り方向に対向する状態として設けられる。図8の例によると、角度差の計算が常に0度となるため、ガイドローラ5の旋回が必要とされず、加工送り方向の変化に対して迅速な対応が可能となる。
図9の(1)は、ワーク4の加工送り方向の方向数が「2」種類となる両凸レンズ状の切断線7に2個のガイドローラ5を対応させる例である。各ガイドローラ5は、それぞれ1つの円弧に対応しており、それぞれのワイヤ支持方向を対応の円弧状の切断線7にそって連続的に変化させ、円弧状の切断線7を切断し、2つの円弧の連結点で切り換わる。図9の(1)の例によると、ガイドローラ5の切り換えの際に、ガイドローラ5に大きな角度の旋回が必要とされず、加工送り方向の変化に対して迅速な対応が可能となる。
また図9の(2)は、ワーク4の加工送り方向の方向数が「3」種類となる三角形の切断線7の各辺毎に、3個のガイドローラ5を異なる中心角として対応させた例である。3個のガイドローラ5は、それぞれの三角形の各辺に対応するワイヤ支持方向として設けられる。この例によっても、角度差の計算が常に0度となるため、ガイドローラ5の旋回が必要とされず、加工送り方向の変化に対して迅速な対応が可能となる。
以上の説明は、ワイヤ送り方向上流側のガイドローラ5とワイヤ送り方向下流側のガイドローラ5との間において、理想的な直線状のワイヤ3を想定し、ワイヤ3のたわみを考慮していない。しかし、実際にはワーク4の切断中に、ワイヤ3の送り方向上流側のガイドローラ5とワイヤ3の送り方向下流側のガイドローラ5との間、言い換えると、ワーク4に対するワイヤ3の切断域において、ワイヤ3のたわみは必ず発生する。ワイヤ3の切断域において、ワイヤ3にたわみが発生すると、ワーク4に対して、たわみ状態のワイヤ3の実際の切断位置、すなわち実切断位置は、ワイヤ送り方向上流側のガイドローラ5とワイヤ送り方向下流側のガイドローラ5と間で直線状のワイヤ3の理想的な目標の切断位置すなわち目標切断位置から加工送り方向に後退し、ずれてしまうことになる。
図10は、同じ位相のワイヤ送り方向上流側の1個のガイドローラ5とワイヤ送り方向下流側の1個のガイドローラ5との間の切断域におけるワイヤ3のたわみ、目標切断位置p、実切断位置p1およびワイヤ3のたわみによる実切断位置p1と目標切断位置pとの距離d1、言い換えると、ワイヤ3のたわみによる後退の距離d1の関係を示している。図10において、ワイヤ3のたわみによって、一方のガイドローラ5の位置において、実切断位置p1のワイヤ3が目標切断位置pのワイヤ3に対して外接位置で角度θだけ変位していると仮定し、ガイドローラ5に対するワイヤ3の外接位置とワーク4の上面との距離d2とすると、距離d1は、d1=d2・tanθの式から求められる。この関係は、他方のガイドローラ5の位置でも成立する。
また、図10において、センサ22は、ガイドローラ5についてローラ軸6の位置でY方向の分力Fyを検出するために設けられており、センサ23は、ガイドローラ5についてローラ軸6の位置でZ方向の分力Fzを検出するために設けられている。これらのセンサ22、23は、例えば歪み検出センサであって、ワイヤ3のたわみを検出ための検出手段を構成しており、それらの出力は、図1に示すように、加工送り制御部9の入力となっている。
図11は、たわみ状態のワイヤ3の張力Tによって、一方のガイドローラ5に作用する分力の関係を示している。図示のように、たわみ状態のワイヤ3の張力Tによってローラ軸6にY方向の分力Fyが作用し、ローラ軸6にZ方向の分力Fzが作用したとすると、前記式の角度θは、ガイドローラ5のローラ軸6に作用するY方向の分力Fyをセンサ22により検出するとともにZ方向の分力Fzをセンサ23により検出し、それらのセンサ22、23の出力を用いて、tanθ=Fy/Fzの式から求められる。このように、距離d1は、以上の2つの式から計算によって求められる。
オペレータは、予め距離d2を実測し、ディスプレイ付き入力器13を操作して、加工プログラムにしたがって加工送り制御部9に、距離d2のデータ値および距離d1の許容範囲のデータ値を入力しておく。加工送り制御部9は、ワイヤ3のたわみに対応するときに、ディスプレイ付き入力器13から距離d2のデータ値および距離d1の許容範囲のデータ値を取り込み、また切断加工中に、センサ22、23の出力を入力している。
ワイヤ3のたわみによる切断位置のずれは、直線方向の切断の継続中には切断誤差として現れないが、切断方向の変化、つまりワーク4の加工送り方向の変化のときには、切断位置の誤差として現れる。
そこで、ワーク4の切断中に、ワーク4の加工送り方向が変化する時に、加工送り制御部9は、ワイヤ3のたわみによる切断位置のずれ、すなわち目標切断位置pから実切断位置p1までの距離d1を前記の式から求め、距離d1を加工精度上、許容できないほど大きく、許容範囲外と判断したときに、X方向駆動ユニット11もしくはY方向駆動ユニット12またはX方向駆動ユニット11およびY方向駆動ユニット12を継続的に駆動し、ワイヤ3によるワーク4の切断を距離d1だけ余計に進行させることによって、ワイヤ3の実切断位置p1を目標切断位置pに一致させる。
このように、ワーク4の切断中で、切断線7の切断方向の変化時に、切断域におけるワイヤ3のたわみが大きく無視できないと、センサ22、23の出力により検知されたときに、ワーク4の加工送りが制御のデータ上、目標切断位置pに到達していても、実切断位置p1は、目標切断位置pよりも距離d1だけ後退しているため、加工送り制御部9は、後退している距離d1だけ余計にワーク4の加工送りを行い、ワーク4の切断を後退の距離d1に渡って継続し、実切断位置p1を目標切断位置pに一致させる。
次に、距離d1によって実切断位置p1が分かっているため、加工送り制御部9は、X方向駆動ユニット11またはY方向駆動ユニット12を駆動し、ワイヤ3のたわみがなくなる位置までワーク4を加工送り方向に対して逆の方向に移動させ、切断域のワイヤ3をそれ自体の張力Tで直線状に張った状態とする。この操作によって、ワイヤ3は、ワイヤ3の張力Tによってたわみを吸収し、目標切断位置pに戻る。
その後に、加工送り制御部9は、ワーク4を加工送り方向に送り、切断線7に沿って切断を再開できるようにし、同時に、旋回制御部14は、ワーク4の加工送り方向に対応するガイドローラ5を旋回させ、旋回したガイドローラ5のワイヤ支持方向をワーク4の加工送り方向に対向させる。このような一連の動作によって、ワイヤ3のたわみに対処できる。
次に図12ないし図14は、ガイドローラ5の他の構成例を示している。まず、図12は、ガイドローラ5を環状で断面V字状の溝5aを有する円板ローラにより構成し、図9の(1)と同様に、2個のガイドローラ5をワイヤ3に対して同じ位置で挟み込み状態として配置する例である。この例によると、断面V字状の浅い溝5aの存在によって、ワイヤ3の走行が安定し、ガイドローラ5のワイヤ支持方向も比較的大きな許容範囲に設定できる。
図13は、ガイドローラ5を環状の断面U字状の深い溝5aを有する円板ローラにより構成し、2個のガイドローラ5をワイヤ3に対して異なる位置で挟み込み状態として配置する例である。この例によると、U字状の深い溝5aの存在によって、ワイヤ3の走行が図12の例よりも安定し、ガイドローラ5のワイヤ支持方向もさらに大きな許容範囲に設定できる。
図14は、ガイドローラ5を溝なし円柱ローラにより構成し、2本以上、例えば4本のガイドローラ5をワイヤ3に対して井桁状に配置する例である。この例によると、ワイヤ3は、四方向から囲まれているため、ワイヤ3を案内するための溝5aは、不要であるが必要に応じて設けることもできる。なお、円柱ローラのガイドローラ5は、溝ありとして2本配置とすることもできる。
ワーク4の加工送りは、ワイヤ3に対するワーク4の相対的な加工送りの運動であるから、図示の例のように、ワーク4の加工送り態様、すなわちワイヤ3を所定の位置に移動しない状態として配置し、ワーク4を加工送り方向に相対的に加工送りさせる態様の代わりに、ワイヤ3の加工送り態様、すなわちワーク4を所定の位置に移動しない状態として配置し、ワイヤ3およびワイヤ3の支持に関連する機械的な部分を加工送り方向に相対的に移動させる態様によっても実現できる。したがって、ワーク4の相対的な加工送りは、ワーク4の加工送り態様のほかに、ワイヤ3の加工送り態様をも含む意味に理解されなければならない。ただし、図示の例のように、ワーク4の加工送り態様によると、ワイヤ3の加工送り態様よりも、機械的な構成が簡単になり、実施の上で有利となる。
既に記載したように、ガイドローラ5のワイヤ支持方向あるいは各ガイドローラ5の向きは、ワーク4の加工送り方向に一致させているが、ガイドローラ5からのワイヤ3の外れや、走行中のワイヤ3の蛇行など、実用上、支障のない許容範囲において多少ずれていてもよい。
本発明は、ワーク4として炭素繊維強化樹脂材やガラス繊維強化樹脂材などを想定しているが、それに限らず、結晶板、磁器、金属板、その他の材料の加工にも適用できる。
1 多方向支持ガイドローラの方向制御装置
2 シングルワイヤ式のワイヤソー
3 ワイヤ 3a 中心線
4 ワーク
5 ガイドローラ 5a 溝
6 ローラ軸
7 切断線
8 XYテーブル 8a 開口部
9 加工送り制御部
10 NC装置
11 X方向駆動ユニット
12 Y方向駆動ユニット
13 ディスプレイ付き入力器
14 旋回制御部
15 旋回ホルダ 15a 中心孔
16 旋回モータ
17 旋回駆動部
18 軸受け
19 フレーム
20 ワイヤ送り出し装置
21 ワイヤ巻き取り装置
22 センサ
23 センサ
a、b、c、d 位置
A、B、C、D 旋回範囲
P0、P1、P2、P3、P4、P5 点
P0−P1−P2、P2−P3、P3−P4、P5−P1 直線
P4−P5 円弧
d1、d2 距離
p 目標切断位置
p1 実切断位置
T 張力
θ 角度
Fy、Fz 分力

Claims (13)

  1. 直線状に張架されている走行状態のワイヤに対して、加工送り用NCデータにもとづいて一定の指令周期毎に、ワークを相対的に加工送りし、前記ワークの切断位置に前記ワイヤを押し当て、前記ワークを切断するシングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、
    前記ワークの位置よりもワイヤ送り方向上流位置およびワイヤ送り方向下流位置毎に、前記ワイヤの周囲に2以上で前記ワークの相対的な加工送り方向の方向数に対応する個数の回転自在のガイドローラを前記ワイヤに対し外接状態として配置し、前記ワイヤの中心線を旋回中心として前記ガイドローラを旋回自在に支持し、それぞれの前記ガイドローラのワイヤ支持方向を前記ワークの対応の相対的な加工送り方向に対向させ、前記ワークの切断中に、前記ワークの相対的な加工送り方向の変化にともなって、前記ガイドローラのワイヤ支持方向を前記ワークの変化後の相対的な加工送り方向に対向させるときに、加工送り用NCデータにもとづいて一定の指令周期毎に、最小の旋回角度および旋回方向に対応する前記ガイドローラを選定し、選定した前記ガイドローラを最小の旋回角度および旋回方向に旋回させ、選定した前記ガイドローラのワイヤ支持方向を前記ワークの変化後の相対的な加工送り方向に対向させる、ことを特徴とする多方向支持ガイドローラの方向制御方法。
  2. 前記ガイドローラ毎に、前記ワークの相対的な加工送り方向の変化後のワイヤ支持方向の位置角度と変化前の前記ガイドローラの位置角度との角度差を計算し、最も小さい角度差から最小の旋回角度および旋回方向に対応する前記ガイドローラを選定する、ことを特徴とする請求項1記載の多方向支持ガイドローラの方向制御方法。
  3. 前記ガイドローラ毎に、固有の旋回範囲を予め設定しておき前記ワークの変化後の相対的な加工送り方向に対応する旋回範囲を特定し、特定した旋回範囲内の前記ガイドローラを選定し、前記ワークの相対的な加工送り方向の変化後のワイヤ支持方向の位置角度と変化前の前記ガイドローラの位置角度との角度差を計算し、計算した角度差から特定した旋回範囲内で最小の旋回角度および旋回方向を決定する、ことを特徴とする請求項1記載の多方向支持ガイドローラの方向制御方法。
  4. 加工送り用NCデータを先読みし、選定した前記ガイドローラの旋回を前記ワークの相対的な加工送りの動作よりも先行させることによって、選定した前記ガイドローラの旋回完了時点と前記ワークの相対的な加工送り方向の変更完了時点とを時間的に一致させる、ことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項記載の多方向ガイドローラの方向制御方法。
  5. 前記ワークの相対的な加工送り方向を変化させる時に、検出手段により検出された前記ワイヤのたわみによって、実切断位置が目標切断位置よりも許容範囲外の距離に渡って後退していると検知されたとき、前記ガイドローラのワイヤ支持方向を前記ワークの変化後の相対的な加工送り方向に対向させる際に、許容範囲外の距離だけ余計に前記ワークの切断を継続し、実切断位置を目標切断位置に一致させてから、前記ガイドローラのワイヤ支持方向を前記ワークの変化後の相対的な加工送り方向に対向させる、ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項記載の多方向ガイドローラの方向制御方法。
  6. 直線状に張架されている走行状態のワイヤに対して、加工送り用NCデータにもとづいて一定の指令周期毎に、ワークを相対的に加工送りし、前記ワークの切断位置に前記ワイヤを押し当て、前記ワークを切断するシングルワイヤ式のワイヤソーにおいて、
    前記ワークの位置よりもワイヤ送り方向上流位置およびワイヤ送り方向下流位置毎に前記ワイヤの周囲に前記ワイヤに対して外接状態で配置され、2以上で前記ワークの相対的な加工送り方向の方向数に対応する個数の回転自在のガイドローラと、前記ワークの位置よりもワイヤ送り方向上流位置およびワイヤ送り方向下流位置毎に前記ガイドローラを支持し、それぞれの前記ガイドローラのワイヤ支持方向を前記ワークの対応の相対的な加工送り方向に対向させ、前記ワイヤの中心線を旋回中心として旋回自在の旋回ホルダと、前記旋回ホルダを旋回させる旋回モータと、前記旋回モータを駆動する旋回駆動部と、前記加工送り用NCデータにもとづいて一定の指令周期毎に、前記ワークの相対的な加工送り方向の変化にともなう最小の旋回角度および旋回方向に対応する前記ガイドローラを選定し、最小の旋回角度および旋回方向に対応する駆動指令を前記旋回駆動部に出力する旋回制御部とを具備し、
    前記ワークの切断中に、前記ワークの相対的な加工送り方向の変化にともなって、前記ガイドローラのワイヤ支持方向を前記ワークの変化後の相対的な加工送り方向に対向させるときに、前記旋回制御部によって、加工送り用NCデータにもとづいて一定の指令周期毎に、最小の旋回角度および旋回方向に対応する駆動指令を前記旋回駆動部に出力し、前記旋回駆動部によって、前記旋回モータを駆動して、選定した前記ガイドローラを最小の旋回角度および旋回方向に旋回させ、選定した前記ガイドローラのワイヤ支持方向を前記ワークの変化後の相対的な加工送り方向に対向させる、ことを特徴とする多方向支持ガイドローラの方向制御装置。
  7. 前記旋回制御部によって、前記ガイドローラ毎に、前記ワークの相対的な加工送り方向の変化後のワイヤ支持方向の位置角度と変化前の前記ガイドローラの位置角度との角度差を計算し、最も小さい角度差から最小の旋回角度および旋回方向に対応する前記ガイドローラを選定する、ことを特徴とする請求項記載の多方向支持ガイドローラの方向制御装置。
  8. 前記旋回制御部によって、前記ガイドローラ毎に、固有の旋回範囲を予め設定しておき前記ワークの変化後の相対的な加工送り方向に対応する旋回範囲を特定し、特定した旋回範囲内の前記ガイドローラを選定し、前記ワークの相対的な加工送り方向の変化後のワイヤ支持方向の位置角度と変化前の前記ガイドローラの位置角度との角度差を計算し、計算した角度差から特定した旋回範囲内で最小の旋回角度および旋回方向を決定する、ことを特徴とする請求項記載の多方向支持ガイドローラの方向制御装置。
  9. 前記旋回制御部によって、加工送り用NCデータを先読みし、選定した前記ガイドローラの旋回を前記ワークの相対的な加工送りの動作よりも先行させることによって、選定した前記ガイドローラの旋回完了時点と前記ワークの相対的な加工送り方向の変更完了時点とを時間的に一致させる、ことを特徴とする請求項、請求項7または請求項記載の多方向ガイドローラの方向制御装置。
  10. 前記ワークの相対的な加工送り方向を変化させる時に、検出手段により検出された前記ワイヤのたわみによって、実切断位置が目標切断位置よりも許容範囲外の距離に渡って後退していると加工送り制御部により判断されるとき、前記ガイドローラのワイヤ支持方向を前記ワークの変化後の相対的な加工送り方向に対向させる際に、前記加工送り制御部によって、許容範囲外の距離だけ余計に前記ワークの切断を継続し、実切断位置を目標切断位置に一致させてから前記ガイドローラのワイヤ支持方向を前記ワークの変化後の相対的な加工送り方向に対向させる、ことを特徴とする請求項、請求項、請求項または請求項記載の多方向支持ガイドローラの方向制御装置。
  11. 前記ガイドローラを溝付き円板ローラにより構成し、前記ガイドローラを前記ワイヤに対して同じ位置で挟み込み状態として配置する、ことを特徴とする請求項、請求項、請求項、請求項または請求項10記載の多方向支持ガイドローラの方向制御装置。
  12. 前記ガイドローラを溝付き円板ローラにより構成し、前記ガイドローラを前記ワイヤに対して異なる位置で対向状態として配置する、ことを特徴とする請求項、請求項、請求項、請求項または請求項10記載の多方向支持ガイドローラの方向制御装置。
  13. 前記ガイドローラを溝なしの円柱ローラにより構成し、前記ガイドローラを前記ワイヤに対して挟み込み状態として井桁状に配置する、ことを特徴とする請求項、請求項、請求項、請求項または請求項10記載の多方向支持ガイドローラの方向制御装置。

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