JP6320364B2 - 警報器 - Google Patents
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Description
また、本構成では、警報音を選択する際に、専用の切り替えスイッチを操作する構成ではなく、切り替えスイッチ以外のスイッチである少なくとも1つのスイッチ部を所定操作する構成となっているため、当該専用の切り替えスイッチを省略できる分、警報器の構造を簡略化することができる。
また、本構成では、電源投入に合わせて警報音信号の切り替えを行うように設定したため、警報器の電源を投入するときのみ、警報音を選択できる。従って、既に警報器に電源が投入された状態では警報音を選択できないため、警報器が作動しているときに誤って警報音を切り替えてしまうのを未然に防止できる。
さらに、本構成では、制御手段が、警報音信号の切り替え時に点検動作を実行するため、複数種類の警報音信号のいずれかに切り替えるのと同時に、点検動作により、選択された警報音信号に基づいた音声が当該警報手段より発せられることとなる。従って、切り替えられた警報音信号がいずれの警報音信号であるかを、直ちに確認することができる。そのため、警報音信号の切り替え後に、再度、点検スイッチ部を押下操作する必要は無くなり、警報音の確認を容易に行なえるようになる。
検知手段10として、例えば都市ガスセンサ、LPガスセンサ、COセンサ、火災センサの何れかを備えるとよい。都市ガスセンサは炭化水素ガス等の漏洩ガスを検出することができ、LPガスセンサはLPガスを検出でき、COセンサは不完全燃焼で発生する一酸化炭素ガスを検出できるものであれば、公知の半導体式センサ素子や接触燃焼式ガスセンサ素子などが使用できる。また、火災センサは、温度の上昇を感知する温度センサや、煙感知機能を有する公知の散乱光式煙センサなどが使用できる。本実施形態では、警報器Xとして、検知手段10として都市ガスセンサを適用したガス警報器とした場合について説明する。
演算手段20は、検知手段10が都市ガスの漏洩を検知した出力に基づき、都市ガス濃度を算出する濃度算出部を備える。当該濃度算出部は、検知手段10からの出力信号に基づいて都市ガス濃度を算出できるマイコンなどを使用するとよい。
記憶手段30は、複数種類の警報音信号を記憶できるメモリやストレージであれば、どのような態様でもよい。記憶手段30には、複数種類の警報音信号として、例えば家庭用ガス警報器で必要とする合成音信号である(例えば「ガスが漏れていませんか」などの合成音声)と、業務用ガス警報器で必要とする電子音信号である(例えば「ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、」などの電子音)との2種類を記憶するとよい。記憶する警報音信号の数は2種類以上であってもよく、合成音声および電子音の態様は、上記以外でもよい。
警報手段40は、検知手段10が警報レベル以上の被検知ガス濃度を継続して検知したことを演算手段20が判定した場合、当該演算手段20から警報信号S1を受け取り、選択された警報音信号に基づいて音声により警報を発する。本実施形態では、警報手段40はスピーカおよびその駆動回路で構成され、警報音信号S2を警報音S3に変換して出力する。
電源スイッチ部50は、警報器Xのオンオフの切り替えを行なえるスイッチ様の部材であれば、どのような態様でもよい。
点検スイッチ部60は、警報手段40が正常に動作するかを確認する点検動作を実行するスイッチ様の部材であれば、どのような態様でもよい。
当該点検動作は、検知手段10が警報レベル以上の被検知ガス濃度を継続して検知したことを演算手段20が判定した場合に、警報手段40が行なう動作と同じ動作が再現できるかをチェックする。例えば、点検スイッチ部60をオン操作すると、演算手段20から警報信号S1が警報手段40に送られ、選択された警報音信号に基づいた音声が当該警報手段40より発せられるかを確認することができる。このとき、所望の音声が発せられていることを確認できれば、作業者は警報器Xが正常に作動していると認識することができる。
制御手段70は、電源投入時に電源スイッチ部50と点検スイッチ部60とを同時に押下操作することで、複数種類の警報音信号のいずれかに切り替えるように設定してある。
当該制御手段70は、当該押下操作が行われると、複数種類の警報音信号のいずれかに切り替えることで選択された合成音信号または電子音信号のいずれかの警報音信号S2を、警報手段40に向けて出力できるように設定してある。この状態で、演算手段20より警報信号S1が警報手段40に送られた場合、警報音信号S2が当該警報手段40に送られて警報を発するように制御手段70が制御する。
上述した実施形態では、当該警報器Xの警報音信号の切り替えを行なうのに際し、電源投入時に電源スイッチ部50と点検スイッチ部60とを同時に押下操作することで、複数種類の警報音信号のいずれかに切り替えることができる態様とした。しかし、このような態様に限定されず、制御手段70を、電源投入時に電源スイッチ部50と点検スイッチ部60とを同時に押下操作することで、複数種類の警報音信号のいずれかに切り替えることができる切り替え受付モードとなり、当該切り替え受付モードのときに点検スイッチ部60を押下操作することで、複数種類の警報音信号のいずれかに切り替えるように設定してもよい。
これにより、切り替え受付モード時であれば、複数種類の警報音信号を随時選択することができるようになるため、警報音信号の選択を確実に行なうことができる。
上述した、実施形態において、警報音信号の切り替え時に、切り替えた後の警報音信号の種類を報知する報知手段(図外)を備えてもよい。
当該報知手段は、例えば視覚又は聴覚によって警報音信号がいずれ(家庭用、業務用)であるかを認識できるように構成するとよい。視覚で認識できる報知手段は、例えばLEDなどのランプ表示によって選択された警報音の種類が判別できるようにするとよい。また、聴覚で認識できる報知手段は、警報器Xが作動しているときに所望のタイミングでスイッチ等を押すことにより、警報音の種類を音声で報知できるように構成するとよい。
S1 警報信号
S2 警報音信号
10 検知手段
20 演算手段
30 記憶手段
40 警報手段
50 電源スイッチ部
60 点検スイッチ部
70 制御手段
Claims (4)
- 外部環境の変化を検知する検知手段と、
前記検知手段が検知した結果に基づいて外部環境の変化の程度を算出する演算手段と、
選択可能な複数種類の警報音信号を予め記憶する記憶手段と、
前記演算手段が警報レベル以上の外部環境の変化を検知したと判定した場合に前記演算手段より警報信号を受け取り、前記記憶手段に記憶されている何れかの警報音信号を音声として出力する警報手段と、
複数のスイッチ部と、を設けた警報器であって、
電源投入時に前記複数のスイッチ部を所定操作することで、複数種類の警報音信号のいずれかに切り替えるように設定した制御手段を備え、
前記制御手段が、前記警報音信号の切り替え時に点検動作を実行するように設定し
てある警報器。 - 前記複数のスイッチ部のそれぞれが、複数種類の警報音信号のいずれかに切り替える切り替え専用スイッチ以外のスイッチである請求項1記載の警報器。
- 前記複数のスイッチ部の1つがオンオフの切り替えを行なう電源スイッチである請求項1または2に記載の警報器。
- 前記所定操作が、前記電源スイッチおよび当該電源スイッチとは異なる他のスイッチ部とを同時に操作するものである請求項3に記載の警報器。
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