JP6320161B2 - マルチパルスロケットモータとその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、2以上の推進薬を有し、共通の噴射ノズルから推進ガスを噴射するマルチパルスロケットモータとその製造方法に関する。
マルチパルスロケットモータとは、複数の固体推進薬を内蔵し、各固体推進薬を異なるタイミングで燃焼させて推力を発生させるロケットモータである。かかるマルチパルスロケットモータは、例えば、特許文献1〜6に開示されている。
特表平11−503802号公報 特開2008−280967号公報 特開2012−255362号公報 特開2013−7327号公報 特開2013−29100号公報 特開2013−24034号公報
マルチパルスロケットモータは、複数の固体推進薬、複数の着火装置、単一の圧力容器、及び噴射ノズルを備える。
複数の固体推進薬は、耐熱性を有する隔膜部材により互いに仕切られ、同一の圧力容器内に隣接して内蔵されている。各固体推進薬は、それぞれに設けられた着火装置により、異なるタイミングで着火し燃焼する。
先に着火された固体推進薬(以下、第1推進薬)が燃焼中に、後で着火される固体推進薬(以下、第2推進薬)が着火しないことが必要である。
そのため、未着火の第2推進薬は、耐熱性の高い隔膜部材により第1推進薬の燃焼火炎から仕切られ、着火しないようになっている。
その後、未着火であった第2推進薬を異なるタイミングで着火させる。この際、第2推進薬を第1推進薬から仕切っていた隔膜部材を燃焼圧で破断し、燃焼ガスが噴射ノズルから噴射する。
また隔膜部材が燃焼圧で破断する際には、予め設定した脆弱部で破断し、かつその破片が飛散しない必要がある。
例えば、特許文献5のパルスロケットモータでは、列理方向の第1ゴム層と列理直角方向の第2ゴム層を交互に積層した4層で隔膜部材を構成し、2枚の第1ゴム層を予め設定した同一平面上で突合せ、2枚の第2ゴム層を脆弱部と異なる同一平面上で突合せている。
隔膜部材の引張強度は、列理方向の第1ゴム層の方が列理直角方向の第2ゴム層より高く、ゴム層の突合せ部は非常に低いことが知られている。
従って、特許文献5の隔膜部材は、2枚の第1ゴム層を突合せた位置が他の部分より引張強度が低く、この部分が脆弱部となる。
しかし、特許文献5の脆弱部の引張強度は、実質的に突合せ部のない2枚の第2ゴム層の引張強度であり、隔膜部材全体の引張強度の数分の1(例えば約1/5)に固定される。
そのため、脆弱部の強度設定が困難であり、脆弱部が破断しやすく、第2推進薬の燃焼圧力以外の、第1推進薬の燃焼圧力や製造時の気密性確認時の圧力等により破断する可能性があった。
またこのような第2推進薬の燃焼圧力以外の荷重による破断を避けるために隔膜を厚くすると、構造重量の増大及び推進薬の充填量の減少により性能低下につながるおそれがあった。
本発明は上述した問題点を解決するために創案されたものである。すなわち本発明の目的は、圧力容器の先端部内面に固定された推進薬を着火させ隔膜部材が燃焼圧で破断する際に、予め設定した圧力範囲で予め設定した脆弱部を破断させることができるマルチパルスロケットモータとその製造方法を提供することにある。
本発明によれば、外周面が第1断熱材で覆われ圧力容器内の後段に設けられた中空筒形状の第1推進薬と、
前面と外周面が第2断熱材で覆われ前記圧力容器内の前段に設けられた中空筒形状の第2推進薬と、
前記第2推進薬の内面と後端面を覆い前記第1推進薬及び前記第2推進薬の燃焼火炎に耐える耐熱性と気密性及び可撓性を有する隔膜部材と、を備え、
前記隔膜部材は、その一部に他の部分よりも脆弱な脆弱部を有し、
前記脆弱部の強度は、列理方向が前記隔膜部材の前後方向である列理方向層、列理方向が前記隔膜部材の周方向である列理直交層、又は列理方向が前記前後方向及び周方向と相違する傾斜方向層のいずれか、或いはその組み合わせ、及び、突合せ部の数で設定され、
前記脆弱部は、前記第1推進薬の燃焼圧による第1引張力より高く、前記第2推進薬の燃焼圧による第2引張力よりも低い引張強度を有し、
前記隔膜部材は、EPDMゴムからなり、前端部が前記圧力容器に固定され前記第2推進薬の内面に沿って後方に延びる中空円筒形の円筒膜部と、円筒膜部の後端に一体的に連結され前記第2推進薬の後端面に沿って半径方向外方に延び、外方端が前記第1断熱材と前記第2断熱材の間に挟持された中空円板状のリング膜部とを有する、ことを特徴とするマルチパルスロケットモータが提供される。
前記隔膜部材は、繊維が混入された複数のゴム層を厚さ方向に積層した前記第2引張力よりも高い引張強度を有するゴム積層体であり、
前記脆弱部は、前記隔膜部材に交差する同一の破断面において、1又は複数のゴム層が突合せ部を有する。
また本発明によれば、外周面が第1断熱材で覆われ圧力容器内の後段に設けられた中空筒形状の第1推進薬と、
前面と外周面が第2断熱材で覆われ前記圧力容器内の前段に設けられた中空筒形状の第2推進薬と、
前記第2推進薬の内面と後端面を覆い前記第1推進薬及び前記第2推進薬の燃焼火炎に耐える耐熱性と気密性及び可撓性を有する隔膜部材と、を準備し、
前記隔膜部材に、EPDMゴムからなり、前端部が前記圧力容器に固定され前記第2推進薬の内面に沿って後方に延びる中空円筒形の円筒膜部と、円筒膜部の後端に一体的に連結され前記第2推進薬の後端面に沿って半径方向外方に延び、外方端が前記第1断熱材と前記第2断熱材の間に挟持された中空円板状のリング膜部とを準備し、
前記隔膜部材の一部に他の部分よりも脆弱な脆弱部を設定し、
前記脆弱部の強度は、列理方向が前記隔膜部材の前後方向である列理方向層、列理方向が前記隔膜部材の周方向である列理直交層、又は列理方向が前記前後方向及び周方向と相違する傾斜方向層のいずれか、或いはその組み合わせ、及び、突合せ部の数で設定され、
前記脆弱部を、前記第1推進薬の燃焼圧による第1引張力より高く、前記第2推進薬の燃焼圧による第2引張力よりも低い引張強度に設定する、ことを特徴とするマルチパルスロケットモータの製造方法が提供される。
前記隔膜部材を、繊維が混入された複数のゴム層を厚さ方向に積層した前記第2引張力よりも高い引張強度を有するゴム積層体で構成し、
前記脆弱部の前記隔膜部材に交差する同一の破断面に、1又は複数のゴム層の突合せ部を設ける。
上記本発明の装置と方法によれば、脆弱部の強度は、列理方向が隔膜部材の前後方向である列理方向層、列理方向が隔膜部材の周方向である列理直交層、又は列理方向が前記前後方向及び周方向と相違する傾斜方向層のいずれか、或いはその組み合わせ、及び、突合せ部の数で設定される。
従って、脆弱部が、第1推進薬の燃焼圧による第1引張力より高い引張強度を有するように設定できるので、第1推進薬の燃焼圧力や製造時の気密性確認時の圧力等による破断を防止できる。
また、脆弱部は、第2推進薬の燃焼圧による第2引張力よりも低い引張強度を有するように設定できるので、第2推進薬を第1推進薬と異なるタイミングで着火させ、この燃焼圧により、予め設定した脆弱部で破断させることができる。
従って、本発明によれば、圧力容器の先端部内面に固定された推進薬を着火させ隔膜部材が燃焼圧で破断する際に、予め設定した圧力範囲で予め設定した脆弱部を破断させることができる。
以上より、脆弱部の引張強度を第1引張力より高く、第2引張力よりも低く設定できるため、必要以上に隔膜部材を厚くすることを避け、構造重量の減少及び推進薬の充填量の増加による性能向上を達成できる。
本発明によるマルチパルスロケットモータの全体構成図である。 図1の部分拡大図である。 隔膜部材の単体側面図である。 本発明によるマルチパルスロケットモータの作動説明図である。 ゴム層が3層の場合の脆弱部の詳細構成図である。 ゴム層が4層の場合の脆弱部の詳細構成図である。
本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において共通する部分には同一の符号を付し、重複した説明を省略する。
図1は、本発明によるマルチパルスロケットモータMの全体構成図である。
この図において、本発明のマルチパルスロケットモータMは、圧力容器10、第1推進薬20、第2推進薬22、及び隔膜部材30(サーマルバリア)を備える。
この図において、Z−ZはマルチパルスロケットモータMの中心軸である。
圧力容器10は、第1推進薬20及び第2推進薬22を内蔵する中空円筒形のモータケース12と、モータケース12の前部(図で左側)を閉鎖する頭部閉鎖体14と、モータケース12の後部(図で右側)に取り付けられた噴射ノズル18とを有する。
モータケース12は、この例では、フィラメント・ワインディング法(Filament Winding)によるCFRP(炭素繊維で強化したエポキシ樹脂)からなる。
頭部閉鎖体14は、この例ではチタン、マルエージング鋼、D6AC鋼、クロムモリブデン鋼等の金属製である。
頭部閉鎖体14の中心軸上には、第1イグナイタ15が取り付けられており、第1推進薬20を任意のタイミングで着火し、燃焼させる。第1推進薬20の燃焼ガスG1(図5参照)は、第1推進薬20の中央開口を介して噴射ノズル18から後方(図で右方)へ噴出され、推力を発生させる。
隔膜部材30は、第2推進薬22の内面と後端面を覆い、第1推進薬20の燃焼ガスG1による第2推進薬22の着火を防止する。隔膜部材30は、好ましくは、第1推進薬20及び第2推進薬22の燃焼火炎に耐える耐熱性と気密性及び可撓性を有するEPDMゴム(エチレン・プロピレン・ジエン系ゴム:Rubber、Ethylene−Propylene−Diene)からなる。
第1推進薬20は中空筒形状であり、その外周面が第1断熱材21で覆われ、圧力容器10内の後段に設けられている。第1推進薬20は、先に燃焼するコンポジット推進薬である。第1推進薬20の内孔は全域を断面円形としてもよいし、星形等の光芒断面を前後方向中央部から後方等、任意の位置に形成してもよい。
また、第1推進薬20は、Z軸に沿って直列の連結された複数の推進薬で構成してもよい。
第2推進薬22は中空筒形状であり、その前面と外周面が第2断熱材23で覆われ、圧力容器10内の前段に設けられている。第2推進薬22は、第1推進薬20より後に燃焼するコンポジット推進薬である。第2推進薬22の内孔断面は円形であり、第1推進薬20の内孔と隔膜部材30を介して連通している。
第1推進薬20と第2推進薬22は、同じ種類のコンポジット推進薬であっても、異なってもよい。
第1断熱材21と第2断熱材23は、好ましくは、第1推進薬20及び第2推進薬22の燃焼火炎に耐える耐熱性と気密性を有するEPDMゴムからなる。
圧力容器10の前端部(頭部閉鎖体14)には、第2イグナイタ16が内蔵されており、第2推進薬22を任意のタイミングで着火し、燃焼させる。隔膜部材30は、第2推進薬22の燃焼ガスG2の燃焼圧により後述する脆弱部33が他の部分より先に破断するようになっている。
第2推進薬22の燃焼ガスG2は、隔膜部材30の破断部を通して噴射ノズル18から後方(図で右方)へ噴出され、推力を発生させる。
図2は、図1の部分拡大図である。
この図において、モータケース12は、第1断熱材21と第2断熱材23のまわりに直接巻き付けられたCFRP製の内管12aと、内管12aの外側に巻き付けられたCFRP製の外管12bとからなる。
この構成により、第1推進薬20と第2推進薬22の燃焼圧に耐える圧力容器10を金属製よりも軽量化することができる。
図2において、頭部閉鎖体14は、モータケース12の前端に固定されたリング状の口金14a(ボス)と、口金14aの内側に固定されたリング状のクロージャ14bと、クロージャ14bの中心孔に挿入された第1イグナイタ15とを有する。
また、クロージャ14bは、口金14aとの間に構成されたリング状空間である着火室B内に第2イグナイタ16を内蔵している。
着火室Bと第2推進薬22とを仕切るクロージャ14bのリング状部分Cには、軸方向に貫通する点火孔17aが周方向に間隔を隔てて複数設けられている。点火孔17aは、第2イグナイタ16で発生する着火火炎を第2推進薬22側に連通させる機能を有する。
また、口金14aは、フランジ部Dを有する。フランジ部Dは、第2推進薬22の前面に位置する第2断熱材23と点火孔17aとの間に半径方向内方へ延びる。またこのフランジ部Dの内方端は、テーパ内面又は円筒内面となっており、隔膜部材30の外面との間に環状隙間17bを形成する。
さらに、隔膜部材30の外面と第2推進薬22の内面との間には、筒状隙間19が形成されている。
この構成により、第2イグナイタ16で発生する着火火炎を、点火孔17aと環状隙間17bを介して筒状隙間19に連通させ、第2推進薬22を内面から着火、燃焼させることができる。
図3は、隔膜部材30の単体側面図である。
図2、図3において、隔膜部材30は、中空円筒形の円筒膜部32と、中空円板状のリング膜部34とを有する。
中空円筒形の円筒膜部32は、前端部が圧力容器10の頭部閉鎖体14に固定され、第2推進薬22の内面に沿って後方に延びる。円筒膜部32の前端部には中空円筒形の固定用リング31が一体加硫成型により取り付けられている。固定用リング31の前面には複数のねじ穴が設けられ、このねじ穴と螺合する複数のボルトにより頭部閉鎖体14のクロージャ14bに固定されている。
中空円板状のリング膜部34は、円筒膜部32の後端に一体的に連結され第2推進薬22の後端面に沿って半径方向外方に延びる。この例において、リング膜部34は、Z軸に直交しているが斜めであってもよい。
また隔膜部材30は、その一部に他の部分よりも脆弱な脆弱部33を有する。脆弱部33は、円筒膜部32又はリング膜部34の一部であり、その他の部分(円筒膜部32及びリング膜部34)より脆弱であり、第2推進薬22を着火させた際の燃焼圧により、他の部分より先に破断するようになっている。
図2において、リング膜部34は、その外方端に第1断熱材21と第2断熱材23の間に挟持された後端保持部35を有する。
第1断熱材21及び第2断熱材23は、その境界面にそれぞれ軸方向内方に延びる円筒形の第1凹部21aと第2凹部23aを有する。また後端保持部35は、第1凹部21aと第2凹部23aにそれぞれ嵌合し接着された円筒形の第1凸部35aと第2凸部35bを有する。
第1凹部21aと第2凹部23aの深さ、及び第1凸部35aと第2凸部35bの長さは、後端保持部35に作用する燃焼圧力に耐える接着面積を有する。
後端保持部35の内部には、高張力クロス材36が一体加硫成型されている。高張力クロス材36は、第2推進薬22の燃焼圧によるリング膜部34の変形に追従可能な可撓性を有し、かつ第2推進薬22の燃焼圧により発生する引張力に耐える引張強さを有する。
高張力クロス材36は、好ましくは、炭素繊維、ケブラー繊維、又はガラス繊維である。
高張力クロス材36は、繊維が同一方向に並ぶ複数の単一方向クロス材である。
また各単一方向クロス材は、後端保持部35の内部に周方向に均等配置され、かつ繊維方向が半径方向に配向されている。
図4は、本発明によるマルチパルスロケットモータMの作動説明図である。
この図において、(A)(B)は第1推進薬20の燃焼中と燃焼後、(C)(D)は第2推進薬22の着火時と燃焼中を示している。
図4(A)において、第1イグナイタ15が点火されることで、第1推進薬20の燃焼が開始される。燃焼は第1推進薬20の内孔内周面から生じていき、燃焼ガスG1は噴射ノズル18を通って大気中に噴射される。これによりマルチパルスロケットモータMは第1パルスによる推力を得る。
このとき、第2推進薬22の内面と後端面は隔膜部材30により覆われていることで、第1イグナイタ15の点火時の着火火炎や第1推進薬20の燃焼ガスG1が侵入することはない。
図4(B)に示すように、第1推進薬20の全てが燃焼し終えることで、第1パルスは終了する。
図4(C)において、任意のタイミングで第2イグナイタ16が点火されると、第2イグナイタ16で発生した着火火炎が、点火孔17aと環状隙間17bを介して隔膜部材30の外面と第2推進薬22の内面との間の筒状隙間19に流入する。筒状隙間19に流入した着火火炎は、第2推進薬22を内面から着火・燃焼させ、燃焼ガスG2を発生させる。この燃焼ガスG2の燃焼圧により、隔膜部材30の円筒膜部32は内側に変形し、リング膜部34は後方に変形する。
図4(D)において、脆弱部33(図4参照)は、第2推進薬22を着火させた際の燃焼圧により、他の部分より先に破断する。この破断後、燃焼ガスG2により円筒膜部32は軸心側に座屈し、リング膜部34は後方側に湾曲して、燃焼ガスG2が噴射ノズル18を通って大気中に噴射される。
この際、隔膜部材30は燃焼ガスG2によりその表面を焼失するが、脱落を防止するため燃焼しない層を一定量以上残すように厚さが設定されている。そのため、隔膜部材30が脱落すること無く、第2推進薬22が燃焼を継続し、第2推進薬22の全てが燃焼して、第2パルスは終了する。
図5、図6は、脆弱部33の詳細構成図である。
脆弱部33は、第1推進薬20の燃焼圧による第1引張力F1より高く、第2推進薬22の燃焼圧による第2引張力F2よりも低い引張強度(又は破断強度)を有する。以下、特に必要な場合を除き、引張強度又は破断強度を単に「強度」と呼ぶ。
図5、図6において、隔膜部材30は、繊維が混入された複数のゴム層37を厚さ方向に積層したゴム積層体である。ゴム層37は、列理方向が隔膜部材30の前後方向である列理方向層37a、列理方向が隔膜部材30の周方向である列理直交層37b、又は列理方向が上述した前後方向及び周方向と相違する傾斜方向層(図示せず)である。
すなわち、複数のゴム層37は、列理方向層37a、列理直交層37b、又は傾斜方向層のいずれか、或いはその組み合わせである。
脆弱部33の強度は、列理方向が隔膜部材30の前後方向である列理方向層37a、列理方向が隔膜部材の周方向である列理直交層37b、又は列理方向が前記前後方向及び周方向と相違する傾斜方向層(図示せず)のいずれか、或いはその組み合わせ、及び、突合せ部の数で設定される。
以下、特に必要な場合を除き、列理方向層を「第1層」、列理直交層を「第2層」、傾斜方向層を「第3層」と呼ぶ。
複数のゴム層37は、厚さ方向に積層し、加硫接着することで一体化し、隔膜部材30が、第2引張力F2よりも高い引張強度を有するように構成されている。
脆弱部33は、隔膜部材30に交差する同一の破断面S1において、1又は複数のゴム層37が突合せ部38を有する。破断面S1は、隔膜部材30に直交することが好ましいが斜めに交差してもよい。
ゴム層37の引張強度は、第1層37a(列理方向層)の方が第2層37b(列理直交層)より高く、突合せ部38は非常に低いことが知られている。第3層(傾斜方向層)の強度は、第1層37aと第2層37bの中間である。また、第1層37aの引張強度は、第2層37bの引張強度のおおむね4倍である。
以下、説明の都合上、第1層37aの強度指数nを4、第2層37bの強度指数nを1、突合せ部38の強度指数nを0とする。なお、強度指数nは、強度に比例する無次元数である。
図5は、ゴム層37が3層の場合を示している。
図5(A)に示すように、3層すべてが第1層37aである場合の脆弱部以外の強度指数nは12(=4×3)である。また、隔膜部材30に交差する破断面S1において、1つのゴム層37が突合せ部38を有する場合、脆弱部33の強度指数nは8(=4×2)である。さらに、2つのゴム層37が突合せ部38を有する場合、その強度指数nは4であり、3層すべてが突合せ部38を有する場合、その強度指数nは0となる。
従って、3層すべてが第1層37aでありその強度指数n(=12)が、第2引張力F2よりも高い場合、脆弱部33の強度指数nを1又は複数の突合せ部38により、8、4、0に設定することができる。
図5(A)の下に示す数字(12,8,4,0)は、この場合の、隔膜部材30と脆弱部33の強度指数nを示している。各図の下に示す数字も同様である。
図5(B)に示すように、3層のうち1層のみ第2層37bである場合の脆弱部以外の強度指数nは9(=4+4+1)である。また、破断面S1において、1つのゴム層37が突合せ部38を有する場合、脆弱部33の強度指数nは8又は5である。さらに、2つのゴム層37が突合せ部38を有する場合、その強度指数nは4又は1、3層すべてが突合せ部38を有する場合、その強度指数nは0となる。
従って、3層のうち1層のみ第2層37bでありその強度指数n(=9)が、第2引張力F2よりも高い場合、脆弱部33の強度指数nを1又は複数の突合せ部38により、8、5、4、1、0に設定することができる。
同様に、図5(C)に示すように、3層のうち2層が第2層37bである場合、隔膜部材30と脆弱部33の強度指数nを6、5、4、2、1、0に設定することができる。
また、図5(D)に示すように、3層すべてが第2層37bである場合、隔膜部材30と脆弱部33の強度指数nを3、2、1、0に設定することができる。
図6は、ゴム層37が4層の場合を示している。
図6(A)に示すように、4層すべてが第1層37aである場合の脆弱部以外の強度指数nは16(=4×4)である。
従って、4層すべてが第1層37aでありその強度指数n(=16)が、第2引張力F2よりも高い場合、脆弱部33の強度指数nを1又は複数の突合せ部38により、12、8、4、0に設定することができる。
図6(A)の下に示す数字(16,12,8,4,0)は、この場合の、隔膜部材30と脆弱部33の強度指数nを示している。各図の下に示す数字も同様である。
また、図6(B)に示すように、4層のうち1層のみ第2層37bであり、その強度指数n(=13)が、第2引張力F2よりも高い場合、脆弱部33の強度指数nを12、9、8、5、4、1、0に設定することができる。
同様に、図6(C)に示すように、4層のうち2層が第2層37bである場合、隔膜部材30と脆弱部33の強度指数nを10、9、8、6、5、4、2、1、0に設定することができる。
また、図6(D)に示すように、4層のうち3層が第2層37bである場合、隔膜部材30と脆弱部33の強度指数nを7、6、5、4、3、2、1、0に設定することができる。
さらに、図6(E)に示すように、4層すべてが第2層37bである場合、隔膜部材30と脆弱部33の強度指数nを4、3、2、1、0に設定することができる。
図5、図6において、第1層37aと第2層37bの積層順位は任意である。
また、突合せ部38は脆弱部以外には設けないことが好ましい。しかし、本発明はこれに限定されず、脆弱部33より強度指数nが高くなる限りで、脆弱部33以外に突合せ部38を設けてもよい。
また、ゴム層37の積層数は、上述した例に限定されず、2層でも、5層以上であってもよい。
また、上記の例では、第1層37aと第2層37bのみであるが、ゴム層37は第3層(傾斜方向層)であってもよい。
図5、図6のうち、図6(C)を用いて、脆弱部33の強度の設定方法を以下に説明する。
図6(C)は、ゴム層37が4層であり、4層のうち2層が第2層37bである場合である。この場合、隔膜部材30と脆弱部33の強度指数nを10、9、8、6、5、4、2、1、0に設定することができる。
初めに、隔膜部材30の強度指数n(=10)が第2引張力F2よりも高いように、それぞれのゴム層37の強度を設定する。この設定は、例えばゴム層37の厚さ変更で実施する。
この場合、例えば、隔膜部材30の強度指数n(=10)に対する第2引張力F2が8であり、第1推進薬20の燃焼圧による第1引張力F1が4に相当するとする。
脆弱部33の強度は、第1引張力F1より高くする必要があり、図6(C)の場合には、強度指数nを6又は5に設定することができる。強度指数n=6は、1枚の第1層37aが突合せ部38を有する場合であり、強度指数n=5は、1枚の第1層37aと1枚の第2層37bがそれぞれ突合せ部38を有する場合である。
また、図6(C)以外の場合も同様に、脆弱部33の強度を設定することができる。
なお、隔膜部材30は燃焼ガスG1によってその表面を焼失するため、焼失分の厚さを予め加算しておくことが好ましい。
次に上述したマルチパルスロケットモータMの製造方法を説明する。
(1)初めに上述した第1推進薬20、第2推進薬22、及び隔膜部材30を準備する。
圧力容器10のモータケース12は、好ましくは、フィラメント・ワインディング法によるCFRPで構成する。
(2)隔膜部材30の一部に他の部分よりも脆弱な脆弱部33を設定する。
(3)脆弱部33を、第1推進薬20の燃焼圧による第1引張力F1より高く、第2推進薬22の燃焼圧による第2引張力F2よりも低い引張強度に設定する。
隔膜部材30を、繊維が混入された複数のゴム層37を厚さ方向に積層したゴム積層体で構成し、ゴム積層体を第2引張力F2よりも高い引張強度を有するように設定する。
また脆弱部33の隔膜部材30に交差する同一の破断面S1に、1又は複数のゴム層37の突合せ部38を設ける。
上述した製造方法により、脆弱部33の引張強度を第1引張力F1より高く、第2引張力F2よりも低く設定できるため、必要以上に隔膜部材30を厚くすることを避け、構造重量の減少及び推進薬の充填量の増加による性能向上を達成できる。
上述した本発明の装置と方法によれば、脆弱部33の強度は、列理方向が隔膜部材30の前後方向である列理方向層37a、列理方向が隔膜部材の周方向である列理直交層37b、又は列理方向が前記前後方向及び周方向と相違する傾斜方向層のいずれか、或いはその組み合わせ、及び、突合せ部の数で設定される。
従って、脆弱部33が、第1推進薬20の燃焼圧による第1引張力F1より高い引張強度を有するように設定できるので、第1推進薬20の燃焼圧力や製造時の気密性確認時の圧力等による破断を防止できる。
また、脆弱部33は、第2推進薬22の燃焼圧による第2引張力F2よりも低い引張強度を有するように設定できるので、第2推進薬22を第1推進薬20と異なるタイミングで着火させ、この燃焼圧により、予め設定した脆弱部33で破断させることができる。
従って、本発明によれば、圧力容器10の先端部内面に固定された第2推進薬22を着火させ隔膜部材30が燃焼圧で破断する際に、予め設定した圧力範囲で予め設定した脆弱部33を破断させることができる。
以上より、脆弱部33の引張強度を第1引張力F1より高く、第2引張力F2よりも低く設定できるため、必要以上に隔膜部材30を厚くすることを避け、構造重量の減少及び推進薬の充填量の増加による性能向上を達成できる。
なお本発明は上述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更を加え得ることは勿論である。
M マルチパルスロケットモータ、B 着火室、C リング状部分、
D フランジ部、G1、G2 燃焼ガス、F1 第1引張力、
F2 第2引張力、S1 破断面、n 強度指数、10 圧力容器、
12 モータケース、12a 内管、12b 外管、14 頭部閉鎖体、
14a 口金(ボス)、14b クロージャ、15 第1イグナイタ、
16 第2イグナイタ、17a 点火孔、17b 環状隙間、18 噴射ノズル、
19 筒状隙間、20 第1推進薬、21 第1断熱材、21a 第1凹部、
22 第2推進薬、23 第2断熱材、23a 第2凹部、30 隔膜部材、
31 固定用リング、32 円筒膜部、33 脆弱部、34 リング膜部、
35 後端保持部、35a 第1凸部、35b 第2凸部、
36 高張力クロス材、37 ゴム層、37a 第1層(列理方向層)、
37b 第2層(列理直交層)、38 突合せ部

Claims (4)

  1. 外周面が第1断熱材で覆われ圧力容器内の後段に設けられた中空筒形状の第1推進薬と、
    前面と外周面が第2断熱材で覆われ前記圧力容器内の前段に設けられた中空筒形状の第2推進薬と、
    前記第2推進薬の内面と後端面を覆い前記第1推進薬及び前記第2推進薬の燃焼火炎に耐える耐熱性と気密性及び可撓性を有する隔膜部材と、を備え、
    前記隔膜部材は、その一部に他の部分よりも脆弱な脆弱部を有し、
    前記脆弱部の強度は、列理方向が前記隔膜部材の前後方向である列理方向層、列理方向が前記隔膜部材の周方向である列理直交層、又は列理方向が前記前後方向及び周方向と相違する傾斜方向層のいずれか、或いはその組み合わせ、及び、突合せ部の数で設定され、
    前記脆弱部は、前記第1推進薬の燃焼圧による第1引張力より高く、前記第2推進薬の燃焼圧による第2引張力よりも低い引張強度を有し、
    前記隔膜部材は、EPDMゴムからなり、前端部が前記圧力容器に固定され前記第2推進薬の内面に沿って後方に延びる中空円筒形の円筒膜部と、円筒膜部の後端に一体的に連結され前記第2推進薬の後端面に沿って半径方向外方に延び、外方端が前記第1断熱材と前記第2断熱材の間に挟持された中空円板状のリング膜部とを有する、ことを特徴とするマルチパルスロケットモータ。
  2. 前記隔膜部材は、繊維が混入された複数のゴム層を厚さ方向に積層した前記第2引張力よりも高い引張強度を有するゴム積層体であり、
    前記脆弱部は、前記隔膜部材に交差する同一の破断面において、1又は複数のゴム層が突合せ部を有する、ことを特徴とする請求項1に記載のマルチパルスロケットモータ。
  3. 外周面が第1断熱材で覆われ圧力容器内の後段に設けられた中空筒形状の第1推進薬と、
    前面と外周面が第2断熱材で覆われ前記圧力容器内の前段に設けられた中空筒形状の第2推進薬と、
    前記第2推進薬の内面と後端面を覆い前記第1推進薬及び前記第2推進薬の燃焼火炎に耐える耐熱性と気密性及び可撓性を有する隔膜部材と、を準備し、
    前記隔膜部材に、EPDMゴムからなり、前端部が前記圧力容器に固定され前記第2推進薬の内面に沿って後方に延びる中空円筒形の円筒膜部と、円筒膜部の後端に一体的に連結され前記第2推進薬の後端面に沿って半径方向外方に延び、外方端が前記第1断熱材と前記第2断熱材の間に挟持された中空円板状のリング膜部とを準備し、
    前記隔膜部材の一部に他の部分よりも脆弱な脆弱部を設定し、
    前記脆弱部の強度は、列理方向が前記隔膜部材の前後方向である列理方向層、列理方向が前記隔膜部材の周方向である列理直交層、又は列理方向が前記前後方向及び周方向と相違する傾斜方向層のいずれか、或いはその組み合わせ、及び、突合せ部の数で設定され、
    前記脆弱部を、前記第1推進薬の燃焼圧による第1引張力より高く、前記第2推進薬の燃焼圧による第2引張力よりも低い引張強度に設定する、ことを特徴とするマルチパルスロケットモータの製造方法。
  4. 前記隔膜部材を、繊維が混入された複数のゴム層を厚さ方向に積層した前記第2引張力よりも高い引張強度を有するゴム積層体で構成し、
    前記脆弱部の前記隔膜部材に交差する同一の破断面に、1又は複数のゴム層の突合せ部を設ける、ことを特徴とする請求項に記載のマルチパルスロケットモータの製造方法。
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