JP6320022B2 - 映像表示装置、映像表示装置の制御方法及びプログラム - Google Patents

映像表示装置、映像表示装置の制御方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、映像表示装置、映像表示装置の制御方法及びプログラムに関するものである。
近年、TVの受像機やPCのモニタをはじめとして、液晶表示デバイスなどの様々な表示デバイスを備えた映像表示装置が実用化されている。また、これらの映像表示装置では、入力映像の拡大、縮小処理を行う解像度変換や、プロジェクタ等の投影型の映像表示装置における台形歪み補正などを目的とした、所謂幾何学補正が行われている。
一般に幾何学補正を行うと、その補間処理の処理内容によって信号の折り返し歪みが生じる。これは、特に周期的なパターンが一様に存在する映像に対して補正を行うと、モアレとなって視認され、画質の劣化が発生するものである。これに対し、モアレを抑制する為に、ぼかし処理を行なう技術が公開されている(特許文献1)。
一方、液晶表示装置に代表されるホールド型表示装置において、動物体の追従視(動画表示において、動物体を視線で追いかける見方)を行なった場合、光出力期間に応じた動きぼやけが観測される。このような動きぼやけを低減する為の技術として、「空間周波数分離方式」が提案されている。「空間周波数分離方式」とは、動きぼやけに関与する画像の空間的高周波数成分を、サブフレームの一方に集中させ、もう一方は減少させて表示する方法である。これにより、出力画像において一方のサブフレームに空間的高周波数成分が局在することとなり、動きぼやけを改善することができる(特許文献2)。
特開2001−78039号公報 特開2009−042481号公報
しかしながら、解像度変換や台形歪み補正など映像の幾何学補正によって生じるモアレ模様は、静止画では目立ち難い場合であっても、動画において視認され易い場合がある。これは、表示位置に応じてモアレ模様が異なる為に、動物体のモアレ模様の変化が時間軸でノイズとなって視認される為である。特に、動きぼやけ改善処理によって動画像の鮮鋭感が向上することで、動物体のモアレ模様の変化がさらに強調されて視認される場合がある。
一方、従来技術を用い、ぼかし処理の強度を強めることで、動物体を表示した際に視認されるモアレを抑制することは可能であるが、静止画を表示した際に鮮鋭感が落ちてしまうという課題がある。
上記の課題に鑑み、本発明は、幾何学補正や動きぼやけ改善処理を行った際に、動物体のモアレ模様が時間軸で強調されノイズとなって視認される現象を改善することを目的とする。
上記目的を達する本発明に係る映像表示装置は、
入力画像の1フレームが分割された複数のサブフレームのうち一部のサブフレームの高周波成分を増加させ別のサブフレームの高周波成分を減少させる動きぼやけ低減処理の度合いを決定する決定手段であって、前記入力画像のサブフレームに基づく表示画像の表示のために行われる前記入力画像に対する幾何変換処理による変化度合いが閾値以上である場合には、前記幾何変換処理による変化度合いが前記閾値未満である場合よりも前記動きぼやけ低減処理の度合いが小さくなるように、前記動きぼやけ低減処理の度合いを決定する決定手段と、
前記決定手段により決定される度合いに応じた前記動きぼやけ低減処理を前記入力画像に対して行う処理手段と、
前記処理手段により前記動きぼやけ低減処理が行われた前記入力画像に基づいて前記表示画像を表示させる表示制御手段とを有することを特徴とする。
本発明によれば、幾何学補正や動きぼやけ改善処理を行った際に、動物体のモアレ模様が時間軸でノイズとなって視認される現象を改善することが可能となる。
本発明の実施形態に係る映像表示装置の機能構成例を示すブロック図。 第1実施形態に係る映像処理部の機能構成例を示すブロック図。 第1実施形態に係る動きぼやけ低減度合制御部の動作一例を示す図。 第1実施形態に係る映像表示装置が実施する処理の手順を示すフローチャート。 第2実施形態に係る映像処理部の機能構成例を示すブロック図。 第3実施形態に係る映像処理部の機能構成例を示すブロック図。
以下、添付図面を参照し、本発明の好適な実施形態について説明する。なお、以下説明する実施形態は、本発明を具体的に実施した場合の一例を示すもので、特許請求の範囲に記載の構成の具体的な実施例の1つである。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る映像表示装置の機能構成例を示すブロック図である。映像表示装置は、入力映像を処理して出力する映像処理部101と、映像を表示する表示素子106と、当該表示素子106を駆動するドライバ105とを備えている。表示素子106は、近年、テレビジョン等の映像表示装置として、CRTをはじめ、所謂液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、FEDディスプレイなどが実用化される中で、様々な表示素子106が使用されている。本実施形態では表示素子106は液晶表示素子であるものとして説明する。
映像処理部101は、動きぼやけ低減処理部102と、モアレ判定部103と、動きぼやけ低減度合制御部104とを備えている。映像処理部101は、図示しない色補正機能やガンマ調整機能などを有していてもよい。以下、各処理部の機能を説明する。
<動きぼやけ低減処理部102>
動きぼやけ低減処理部102は、映像を表示した際に視認される動画像の先鋭度を向上する処理を行う。例えば、液晶表示素子に代表されるホールド型表示素子において、動物体の追従視(動画表示において、動物体を視線で追いかける見方)を行なった場合、光出力期間に応じた動きぼやけが観測される。動きぼやけを低減し、動画像の先鋭度を向上する処理はいくつか提案されている。
例えば、入力映像信号のフレーム周波数をN倍化(1フレームをN個のサブフレームに分割すること)し、各サブフレームの映像を、動きベクトル情報等を用いて時間軸方向で補間した映像に置き換えて表示することで、動きぼやけを低減する手法が知られている。また、例えば、動きぼやけに関与する画像の空間的高周波数成分を、サブフレームの一方に集中させ、もう一方は減少させて表示する、所謂「空間周波数分離方式」によって、動きぼやけを低減する手法が知られている。
<モアレ判定部103>
映像処理部101では、解像度変換に代表される映像の拡大、縮小処理やプロジェクタにおけるレンズの歪補正、投影された映像の形状を補正する所謂台形補正、また映像の特殊効果などを目的として、幾何補正が行われる場合がある。また幾何補正が施された映像が入力されてくる場合もある。一般に映像に対して幾何学補正を行うと、その補間処理の処理内容によって信号の折り返し歪みがモアレとなって視認される。モアレとは、入力映像には存在しない異質な模様のことであり、特にコントラストの高い周期的なパターンが一様に存在する画面領域において視認され易い。
スクロール表示などの動画像においては、周期的なパターンの画素値が画面位置に応じて変化する為、フリッカのように視認されるなどノイズとなって視認される現象がある。周期的なパターンでなくとも、動物体を追従視すると、動物体の画素値が画面位置に応じて変化する為、ノイズとなって視認される。特に高周波な細線においてこの現象は顕著である。
モアレ判定部103は、映像を表示した際に視認される前述のモアレ模様の度合を判定する機能を有する。
<第1実施形態に係る映像処理部101>
図2は、第1実施形態に係る映像処理部101の機能構成例を示すブロック図である。図1で示したブロック図と同じ機能の要素については同一符号を付している。以下、サブフレーム2個(N=2)に分割された映像が入力されてくるものとして説明する。
<第1実施形態に係る動きぼやけ低減処理部102>
動きぼやけ低減処理部102は、まず、後述の解像度変換部201よりサブフレーム単位で入力される入力画像データAからLPF202にて空間的低周波成分画像データLを生成する。LPF202は、2次元のローパスフィルタである。このフィルタは特に関数を規定するものではない。例えば、ガウス関数でもよいし、移動平均あるいは重み付けした移動平均でもよい。LPF202は、入力画像データAから、所定の係数を用いてフィルタ演算することによって、上限空間周波数をカットオフ(濾波)し、空間的低周波成分画像データLを生成する。空間的低周波成分画像データLを、式(1)で示す。
L=LPF(A) 式(1)
減算器203は、式(2)に従って入力画像データAからLPF202で生成される空間的低周波成分画像データLを差し引くことにより空間的高周波成分データHを算出する。
H=A−L 式(2)
分配器204は、所定の係数α(0.0≦α≦1.0)に応じて、空間的高周波成分データHを第1のでーたH1、及び第2のデータH2に分配し、それぞれH1は加算器205へ、H2は加算器206へ出力する。H1、及びH2はそれぞれ式(3)、式(4)で算出する。
H1=H×α 式(3)
H2=H×(1−α) 式(4)
加算器205は、入力画像データAに空間的高周波成分データH1を加算し、出力画像データS1を算出する。出力画像データS1は式(5)に基づいて算出する。
S1=A+H1 式(5)
加算器206は、空間的低周波成分画像データLに空間的高周波成分データH2を加算し、出力画像データS2を算出する。出力画像データS2は式(6)に基づいて算出する。
S2=L+H2 式(6)
切り替えスイッチ部207は、出力画像データS1と出力画像データS2とをサブフレーム単位で所定の順となるように切り替えて出力する。ここでは、2倍速化(サブフレーム2個)としているので、出力画像データS1と出力画像データS2とをサブフレーム単位で交互に出力すればよい。
係数αの値が大きい(例えばα=1.0)とすると、空間的高周波成分の大部分は出力画像データS1に加算されて出力され、また画像データS2の空間的高周波成分の大部分が減算されて出力される。これらを交互に出力することにより、動きぼやけに関与する画像の空間的高周波数成分を、サブフレームの一方に集中させ、もう一方は減少させて表示することが可能となり、動きぼやけを改善することができる。
一方、例えば、係数αを最も小さい、α=0.0とした場合、S1=S2=Aとなり、「空間周波数分離方式」における動きぼやけ改善効果は期待できないことになる。係数αの値を範囲(0.0≦α≦1.0)において調整することで、動きぼやけの改善度合を制御することができる。本実施形態における係数αは、モアレ判定部103の判定結果に基づいて、動きぼやけ低減度合制御部104で算出し、設定する。
<第1実施形態に係る解像度変換部201>
解像度変換部201は、入力映像の映像サイズを所定の割合で拡大、縮小し、映像処理部101へと入力する。解像度変換部201は、画面全体の拡大、縮小処理であってもよいし、部分的な変換処理であってもよい。またプロジェクタ等の投影型の映像表示装置における台形歪み補正であってもよい。ここで、拡大率、縮小率を総称して変形率と表記し、変形率1.0は変形が無い状態を示し、変形率1.0未満は縮小、変形率1.0より大きい場合は拡大している状態を示す。また、変形率が大きいとは、変形前後で変形度合が大きいことを示す。
解像度変換部201では、まず、特にサンプリング間隔が粗となる場合に生じる折り返し歪みを抑制する為に、帯域制限を行い、平滑化を実施する。例えば変形率に応じてフィルタ係数を生成し、フィルタリング処理を行うなどすればよい。次に、変形前後の座標関係を示すパラメータ情報に基づいて、アフィン変換などの変換方式に基づいて座標変換を行い、変形後の画像を生成する。
<第1実施形態に係るモアレ判定部103>
モアレ判定部103は、表示映像のモアレの発生度合を判定、または推定する。特に、解像度変換部201での変形処理において生じるモアレの発生度合の判定を行う。例えば、解像度変換部201における変形の有無、及び変形率の度合に応じて判定する。変形が無い場合、モアレは発生していないと判断でき、変形有の場合は変形率に応じて、例えば変形率が大きいほど、動物体を表示した際に視認されるモアレが視認されやすいと判断する。
<動きぼやけ低減度合制御部104>
図3は、動きぼやけ低減度合制御部104の動作一例を示す図であり、係数αの生成式を示す。図3において、縦軸は係数αであり、横軸は変形度合であって、変形率をdとすると、変形度合は式(7)で表現できる。
変形度合=|1.0−d| 式(7)
変形度合0.0、つまり変形無しの場合、係数αは第2の値(1.0)として動きぼやけの改善を行い、変形度合が0.5の場合、係数αを第1の値(0.5)として、動きぼやけの改善度合を徐々に弱めるよう制御する。これによって動物体を表示した際に視認されるモアレを抑制する。
図3では、例えば変形度合が0.0から変化する点において係数αの変化量をやや大きくし、変形度合が所定値(この例では0.5)より大きい場合は、係数αを0.5で固定としている。これは変形の有無で視認されやすいモアレに対する改善度合を大きくし、一方で変形度合が所定のレベルより大きい場合、動きぼやけの改善度合を一定のレベルで保つようにすることを目的としている。なお、αの値は第1の値以上第2の値以下であればよいが、必ずしも0.5以上1.0以下に限定するものではない。他の範囲の値を使用してもよい。
但し、モアレ判定方法やモアレの発生度合に応じた動きぼやけ低減度合の制御方法は前述に記載の方法に限ったものではなく、例えば入力映像の空間的周波数成分情報を取得し、変形後のサンプリング周波数よりも高い周波数成分の程度に応じて、判断してもよい。また、入力映像のパターン認識によって、静止時はモアレが視認され難いが動画像においてモアレが視認され易いパターン、例えば高周波な文字や細線を認識し、その度合に応じて判断してもよい。また、図示しないフォトセンサを有し、出力映像をセンシングすることで判断してもよい。また、モアレの判定、及び動きぼやけの低減度合制御を映像の領域毎や文字などの対象物毎に適応してもよい。
解像度変換などの幾何学補正で生じるモアレ模様が表示位置に応じて変化する為、動物体を表示した際にちらつきなどのノイズとなって視認される課題に対して、動きぼやけ低減処理度合を制御することでノイズの抑制が可能となる。また、前述の解像度変換部201における平滑化度合を強めるよう制御するのではなく、動きぼやけ低減処理度合を制御する為、仮に入力映像が静止画像であっても、静止画像における鮮鋭度を低減してしまうことはない。
<第1実施形態における処理フロー>
図4のフローチャートを参照して、上記一連の映像処理の手順を説明する。まず、ステップS1において、映像処理部101は、映像の入力を受ける。ステップS2において、モアレ判定部103は、モアレ発生度合の判定を行う。例えば前述の通り、変形の有無、及び変形率の度合や、入力映像の空間的周波数成分情報などに応じて判定する。これらの各情報の何れを組み合わせて判定に使用してもよい。
そして、ステップS3において、動きぼやけ低減度合制御部104は、モアレ発生度合の判定結果に基づいて、モアレ発生の有無を判定する。モアレが発生したと判定された場合(S3;YES)。ステップS4へ進む。一方、モアレが発生していないと判定された場合(S3;NO)。ステップS5へ進む。
ステップS4において、動きぼやけ低減度合制御部104は、モアレ発生度合の判定結果に応じて、動きぼやけ低減度合を算出し、動きぼやけ低減処理の処理度合を弱めるよう制御する。ステップS2〜ステップS4の処理内容は、画素毎に行っても良いし、画面領域毎、または映像内に存在するオブジェクト毎に行っても良い。
ステップS4にて動きぼやけ低減処理の処理度合を決定した後、ステップS5において、動きぼやけ低減処理部102は、映像データに対して動きぼやけ低減処理を実施する。ステップS6において、映像処理部101は、映像データを出力する。
以上、一連の画像処理は毎フレーム実施することが望ましいが、ユーザからの指示やプロジェクタの設置位置変更、入力映像信号の解像度変更などによって、変形率が変更になった場合のみフローを実施してもよい。
以上、本実施形態では、動きぼやけ低減処理の一例として「空間周波数分離方式」への適用を示した。本実施形態によれば、幾何学補正で生じるモアレ模様が表示位置に応じて変化することにより、動物体を表示した際にちらつきなどのノイズとなって視認される課題に対して、動きぼやけ低減処理度合を制御することでノイズの抑制が可能となる。また、動きぼやけ低減処理度合を制御するのみであるので、入力映像が静止画像であった場合に、静止画領域の鮮鋭感を維持することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、動きぼやけ低減処理の一例として「空間周波数分離方式」への適用を示した。一方、液晶表示素子は、映像信号の変化に対して液晶の応答速度が十分に速くない為に動画を表示した場合に残像が発生することがある。この液晶応答速度を改善するために、次のフレームで表示する映像信号と直前のフレームで表示した映像信号とを比較し、その比較結果に応じて次のフレームで表示する映像信号を補正して液晶を駆動する、所謂オーバードライブ処理(OD処理)が知られている。
本実施形態では、動きぼやけ低減処理の一例として「オーバードライブ処理」への適用を説明する。図5は、第2実施形態における映像処理部101の機能構成例を示すブロック図である。図1、及び図2で示したブロック図と同じ機能の要素については同一符号を付している。
フレームメモリ部501は映像信号データ(に含まれるフレームデータ)を格納する。フレームメモリ部501は、例えば、DDR−SDRAM(Double Data Rate−Synchronous DRAM)やSDRSDRAM(Single Data Rate−Synchronous DRAM)等で実現することができる。メモリコントローラ502は、フレームメモリ部501の読み出しと書き込み処理を制御する。メモリコントローラ502は、フレームメモリ部501に格納されている1フレーム前の映像信号データを読出し、OD補正量算出部503へと出力する。OD補正量算出部503は、1フレーム前の映像信号データと、次のフレームで表示する映像信号データとを画素毎に比較し、画素毎にオーバードライブ補正量を算出する。
オーバードライブ補正量は、液晶応答速度を改善する為に、次のフレームで表示する映像信号データに対して加減算する補正値を示す。これは、例えば、ルックアップテーブルを用いて、1フレーム前の映像信号データと次のフレームで表示する映像信号データとの組み合わせ、または変化量に応じて決定する。なお、オーバードライブ補正量は、液晶応答速度を改善することが目的であるので、1フレーム前の映像信号データと次のフレームで表示する映像信号データとが同一である場合、オーバードライブ補正量は、"0"であることが一般的である。
ゲイン調整部504は、動きぼやけ低減度合制御部104により生成された係数αと、オーバードライブ補正量とを乗算(ゲイン調整)する。係数αは、例えば第1実施形態において図3等を用いて説明したようにして決定する。ゲイン調整後のオーバードライブ補正量は、OD補正部505によって、次のフレームで表示する映像信号データに対して加減算され、オーバードライブ処理が完了する。
以上の処理により、モアレの発生度合に応じてオーバードライブ補正量の調整が可能となる。具体的には、動画像においてモアレが視認され易い場合に、オーバードライブ補正量を低減し、液晶の応答性を低下させることで、動物体を表示した際に視認されるモアレを抑制することが可能となる。なお、オーバードライブ処理を実施しない場合と比較して、液晶の応答性をさらに遅らせるように逆補正してもよい。
以上、本実施形態では、動きぼやけ低減処理の一例として「オーバードライブ処理」への適用を示した。本実施形態によれば、幾何学補正で生じるモアレ模様が表示位置に応じて変化することにより、動物体を表示した際にちらつきなどのノイズとなって視認される課題に対して、オーバードライブ補正量を制御することでノイズの抑制が可能となる。また、オーバードライブ補正量を制御するのみであるので、入力映像が静止画像であった場合でも、静止画領域の鮮鋭感を維持することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態では、動きぼやけ低減処理の一例として「黒画像挿入処理」への適用を示す。「黒画像挿入処理」とは、例えば、入力映像信号のフレーム周波数をN倍化(1フレームをN個のサブフレームに分割すること)した際に、出力サブフレーム期間の一部、または一部領域を黒レベルの信号でマスク処理する。これによって、インパルス駆動を行った際の表示映像を疑似的に生成し表示することが可能となり、液晶表示素子に代表されるホールド型表示素子における動画ぼやけを低減することができる。マスク処理期間が長いほど、出力映像の積分輝度レベルは低くなるが、ホールド型表示素子に起因する動画ぼやけを低減することが可能となる。
図6は、第3実施形態に係る映像処理部101の機能構成例を示すブロック図である。図1、及び図2で示したブロック図と同じ機能の要素については同一符号を付している。マスク処理部601は映像の一部、またはすべての領域に対して、所定の映像信号レベル(たとえば、黒レベルの信号)置き換え(マスク処理)を行って出力する。切り替えスイッチ部602は、動きぼやけ低減度合制御部104の出力に応じて、マスク処理の実施有無を選択する。具体的には、動画像においてモアレが視認され易い場合に、マスク処理期間が短くなるよう制御する。これによって、疑似的なインパルス駆動による動画ぼやけの低減効果を制御することが可能となり、動物体を表示した際に視認されるモアレを抑制することが可能となる。
なお、マスク処理期間の制御方法を示したが、マスク処理領域サイズやマスク処理で適用する黒の信号レベルを制御するものであってもよい。また、N個のサブフレームに分割した際に、動きベクトルを参照して時間方向に補間画像を生成し、各サブフレームを置き換えて表示することで動きぼやけを低減する処理(「補間画像挿入処理」と呼ぶ)に対しても同様に適用できる。具体的には、動画像においてモアレが視認され易い場合に、補間画像を入力画像(動きベクトル="0")に近づけるように補間画像を生成すればよい。
以上、本実施形態では、動きぼやけ低減処理の一例として「黒画像挿入処理」または、「補間画像挿入処理」への適用を示した。すなわち、本実施形態では、幾何学補正で生じるモアレ模様が表示位置に応じて変化することにより、動物体を表示した際にちらつきなどのノイズとなって視認されるという課題に対して、「黒画像挿入処理」では黒画像挿入期間、及び挿入領域を制御する。一方、「補間画像挿入処理」では補間画像の生成方式を制御する。これによってノイズの抑制が可能となる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (15)

  1. 入力画像の1フレームが分割された複数のサブフレームのうち一部のサブフレームの高周波成分を増加させ別のサブフレームの高周波成分を減少させる動きぼやけ低減処理の度合いを決定する決定手段であって、前記入力画像のサブフレームに基づく表示画像の表示のために行われる前記入力画像に対する幾何変換処理による変化度合いが閾値以上である場合には、前記幾何変換処理による変化度合いが前記閾値未満である場合よりも前記動きぼやけ低減処理の度合いが小さくなるように、前記動きぼやけ低減処理の度合いを決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定される度合いに応じた前記動きぼやけ低減処理を前記入力画像に対して行う処理手段と、
    前記処理手段により前記動きぼやけ低減処理が行われた前記入力画像に基づいて前記表示画像を表示させる表示制御手段とを有することを特徴とする映像表示装置。
  2. 前記幾何変換処理による変化度合は、前記幾何変換処理に係る前記入力画像の変形度合であることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  3. 前記幾何変換処理は、前記入力画像の歪みを補正する処理であることを特徴とする請求項2に記載の映像表示装置。
  4. 前記幾何変換処理は、前記入力画像に対する拡大処理又は縮小処理であることを特徴とする請求項2に記載の映像表示装置。
  5. 前記決定手段は、前記幾何変換処理による変化度合が所定値より小さい範囲においては、前記変化度合が大きいほど前記動きぼやけ低減処理の度合いが小さくなるように決定し、前記変化度合が前記所定値より大きい範囲においては、前記変化度合の大きさによらず前記動きぼやけ低減処理の度合いを所定の値に決定することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の映像表示装置。
  6. 前記幾何変換処理による変化度合は、前記幾何変換処理に係る前記入力画像の解像度の変化量であることを特徴とする請求項1に記載の映像表示装置。
  7. 入力画像の1フレームが分割された複数のサブフレームのうち一部のサブフレームの高周波成分を増加させ別のサブフレームの高周波成分を減少させる動きぼやけ低減処理の度合いを決定する決定手段であって、前記入力画像の空間周波数成分のうち所定の周波数より高い周波数成分の量が閾値以上である場合には、前記所定の周波数より高い周波数成分の量が前記閾値未満である場合よりも前記動きぼやけ低減処理の度合いが小さくなるように、前記動きぼやけ低減処理の度合いを決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定される度合いに応じた前記動きぼやけ低減処理を前記入力画像に対して行う処理手段と、
    前記処理手段により前記動きぼやけ低減処理が行われた前記入力画像に基づいて表示画像を表示させる表示制御手段とを有することを特徴とする映像表示装置。
  8. 力画像に基づく映像信号を補正するオーバードライブ処理における補正量を決定する決定手段であって、前記入力画像に基づく表示画像の表示のために行われる前記入力画像に対する幾何変換処理による変化度合いが閾値以上である場合には、前記幾何変換処理による変化度合いが前記閾値未満である場合よりも前記補正量が小さくなるように、前記補正量を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定される補正量に応じた前記オーバードライブ処理を行う処理手段と、
    前記処理手段により前記オーバードライブ処理が行われた前記映像信号に基づいて前記表示画像を表示させる表示制御手段とを有することを特徴とする映像表示装置。
  9. 力画像の1フレームが分割された複数のサブフレームのうち一部のサブフレームを補間画像とする補間処理における前記補間画像を決定する決定手段であって、前記入力画像に基づく表示画像の表示のために行われる前記入力画像に対する幾何変換処理による変化度合いが閾値以上である場合には、前記幾何変換処理による変化度合いが前記閾値未満である場合よりも前記入力画像と前記補間画像との差が小さくなるように、前記補間画像を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定される前記補間画像を用いて前記補間処理を行う処理手段と、
    前記処理手段により前記補間処理が行われた画像に基づいて前記表示画像を表示させる表示制御手段とを有することを特徴とする映像表示装置。
  10. 入力画像の1フレームが分割された複数のサブフレームのうち一部のサブフレームを補間画像とする補間処理における前記補間画像を決定する決定手段であって、前記入力画像の空間周波数成分のうち所定の周波数より高い周波数成分の量が閾値以上である場合には、前記所定の周波数より高い周波数成分の量が前記閾値未満である場合よりも前記入力画像と前記補間画像との差が小さくなるように、前記補間画像を決定する決定手段と、
    前記決定手段により決定される前記補間画像を用いて前記補間処理を行う処理手段と、
    前記処理手段により前記補間処理が行われた画像に基づいて表示画像を表示させる表示制御手段とを有することを特徴とする映像表示装置。
  11. 前記補間画像は、前記入力画像の動き量に基づく補間画像又は黒画像であることを特徴とする請求項9又は10に記載の映像表示装置。
  12. 映像表示装置の制御方法であって、
    入力画像の1フレームが分割された複数のサブフレームのうち一部のサブフレームの高周波成分を増加させ別のサブフレームの高周波成分を減少させる動きぼやけ低減処理の度合いを決定する決定工程であって、前記入力画像のサブフレームに基づく表示画像の表示のために行われる前記入力画像に対する幾何変換処理による変化度合いが閾値以上である場合には、前記幾何変換処理による変化度合いが前記閾値未満である場合よりも前記動きぼやけ低減処理の度合いが小さくなるように、前記動きぼやけ低減処理の度合いを決定する決定工程と、
    前記決定工程において決定される度合いに応じた前記動きぼやけ低減処理を前記入力画像に対して行う処理工程と、
    前記処理工程において前記動きぼやけ低減処理が行われた前記入力画像に基づいて前記表示画像を表示させる表示制御工程とを有することを特徴とする制御方法。
  13. 前記幾何変換処理による変化度合は、前記入力画像の歪みを補正するための前記幾何変換処理に係る前記入力画像の変形度合であることを特徴とする請求項12に記載の制御方法。
  14. 映像表示装置の制御方法であって、
    入力画像の1フレームが分割された複数のサブフレームのうち一部のサブフレームを補間画像とする補間処理における前記補間画像を決定する決定工程であって、前記入力画像に基づく表示画像の表示のために行われる前記入力画像に対する幾何変換処理による変化度合いが閾値以上である場合には、前記幾何変換処理による変化度合いが前記閾値未満である場合よりも前記入力画像と前記補間画像との差が小さくなるように、前記補間画像を決定する決定工程と、
    前記決定工程において決定される前記補間画像を用いて前記補間処理を行う処理工程と、
    前記処理工程において前記補間処理が行われた画像に基づいて前記表示画像を表示させる表示制御工程とを有することを特徴とする制御方法。
  15. コンピュータを、請求項1乃至11の何れか1項に記載の映像表示装置の各手段として動作させるためのプログラム。
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