JP6318637B2 - 高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法 - Google Patents

高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法 Download PDF

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Description

本発明は、高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法に関する。
近年、新しい半導体材料として炭化珪素半導体が注目されている。炭化珪素半導体は、シリコン半導体よりも絶縁破壊電界、電子の飽和ドリフト速度および熱伝導率が大きい。このため、炭化珪素半導体を用いて、従来のシリコンデバイスよりも高温、高速で大電流動作が可能なパワーデバイスを実現する研究・開発が活発になされている。なかでも、電動二輪車、電気自動車やハイブリッドカーに使用されるモータは交流駆動あるいはインバータ制御されるため、こうした用途に使用される高効率なスイッチング素子の開発が注目されている。このようなパワーデバイスを実現するためには、高品質な炭化珪素半導体層をエピタキシャル成長させるための単結晶炭化珪素ウエハが必要である。
また、窒化ガリウムもパワーデバイスや高輝度の発光素子を実現するための半導体材料として活発に研究されている。このため、窒化ガリウムなど硬度の高い半導体材料のウエハや窒化ガリウム半導体層を形成するために用いられる高硬度のサファイアからなるウエハも求められている。
一般に半導体材料用ウエハには高い加工精度が求められる。しかし、現在大量に生産され、広く普及しているシリコンウエハに比べて、高硬度材料を高い加工精度で切断し、平坦性の高いウエハに仕上げるのは容易ではない。このため、高硬度材料をマルチワイヤソーによって高い精度で加工する技術も研究されている。
例えば、特許文献1、2は、マルチワイヤソーを用いて、ウエハのうねりや反りを抑制し、サファイアの単結晶インゴットを切断する技術を開示している。具体的には特許文献1は、ワイヤを短いサイクルで往復させてインゴットを切断することにより、ウエハのうねりを小さくし、かつ、対称性を高める技術を開示している。特許文献2は、r面を主面とする単結晶サファイアウエハを切り出す場合、a面と平行な方向にワイヤを走行させることにより、切断面のうねりを抑制する技術を開示している。
特開2009−184023号公報 特開2009−262305号公報
しかし、本願発明者が特許文献1、2などに開示された技術を詳細に検討したところ、ウエハの反りが十分に小さくできない場合があることが分かった。本発明は、このような課題に鑑み、より高い加工精度で、高硬度材料のウエハを製造することのできる、高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法を提供することを目的とする。
本発明の高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法は、高硬度材料のインゴットをマルチワイヤソーにより同時に複数個所で切断し、複数のウエハを切り出す、高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法であって、前記インゴットにおける切断が進む方向から前記インゴットをワイヤに投影した場合において、前記切断される複数個所における投影されたインゴットの長さの和を最大接触総長aとし、ワイヤ連続走行距離をbとし、c1=b/aとすると、c1≧20で前記ワイヤを往復運動させる単位走行を繰り返し、前記単位走行における前記ワイヤの新線繰出量をdとし、c2=d/aとすると、0.35≦c2≦1.55である。
20≦c1≦80で、前記ワイヤを往復運動させる単位走行を繰り返してもよい。
65≦c1≦115および0.6≦c2≦1で、前記ワイヤを往復運動させる単位走行を繰り返してもよい。
前記c1および前記c2は以下の関係
30≦c1×c2≦115
を満たしていてもよい。
前記c1および前記c2は以下の関係
50≦c1×c2≦90
を満たしていてもよい。
前記ワイヤは、電着によって超砥粒が固着されていてもよい。
前記高硬度材料は、1500以上のビッカース硬度を有していてもよい。
前記高硬度材料は、炭化珪素、サファイア、窒化ガリウム、窒化アルミニウム、ダイヤモンド、窒化ホウ素、酸化亜鉛、酸化ガリウムおよび二酸化チタンからなる群から選ばれる1つであってもよい。
前記インゴットの結晶格子は少なくとも1つの劈開面を有し、前記インゴットから切断したウエハは主面を有し、前記主面と前記劈開面との交線に対して非平行な方向に前記ワイヤを走行させてもよい。
前記高硬度材料は六方晶系の結晶構造を有し、前記インゴットの主面はr面であり、前記1つの劈開面はc面であってもよい。
前記高硬度材料は、サファイアであり、前記主面はc面であり、前記少なくとも1つの劈開面はm面であってもよい。
本発明によれば、インゴットとワイヤとの最大接触総長の20倍以上のワイヤ連続走行距離で、ワイヤを往復運動させる単位走行を繰り返すことによって、インゴットと接触するワイヤの仕事量を、従来よりも小さく、かつ、平均化することができ、インゴットから切り出される複数枚のウエハのうねりや反りを小さくすることができる。また、単位走行におけるワイヤの新線繰出量を最大接触総長の0.35倍以上1.55倍以下にすることによって、ワイヤの良好な切れ味を長期間維持することができる。また、インゴット切断中において、ワイヤの断線が発生するのを抑制することができる。
(a)は本実施形態で用いるマルチワイヤソーの一例を示す模式的な斜視図であり、(b)は、(a)に示すマルチワイヤソーの2つのローラにかけられたワイヤの示す図であり、(c)はワイヤの断面を示す図である。 本実施形態で用いることのできるマルチワイヤソーの他の例を示す模式的な斜視図である。 インゴットの断面を示す模式図である。 (a)は本実施形態の方法における、ワイヤの走行速度の時間変化を示す図であり、(b)は、従来のワイヤの走行速度の時間変化を示す図である。 (a)は、六方晶系におけるc面、m面およびr面の配置関係を示す図であり、(b)は、r面に垂直な方向から見たc面およびm面の配置関係を示し、(c)は、c面に垂直な方向から見たr面およびm面の配置関係を示し、(d)は、r面とc面との交線に平行な方向から見たc面、m面およびr面の配置関係を示している。 r面を主面とするインゴットからr面を主面とするウエハを切り出す場合における、好ましいワイヤの走行方向とインゴットにおける結晶面との関係を示しており、(a)はr面から見た関係を示し、(b)は、r面に対して垂直な方向から見た関係を示している。 実施例および比較例のc1×c2の値を横軸に、ウエハの反りを縦軸にとったグラフである。
炭化珪素や窒化ガリウムなどの半導体材料を用いた半導体デバイスは、商業的実用化の段階にあり、これらの半導体デバイスを製造するためのウエハをできるだけ低コストで製造することが求められている。このためには、高硬度材料のインゴットからウエハをできるだけ薄く切り出し、ウエハ1枚あたりの原材料費を低減したり、できるだけ高い加工精度でウエハを切り出し、ウエハの仕上げに要する時間を短縮し製造コスト全体を低減することが好ましい。
そこで、本願発明者は、新規な、高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法を想到した。以下本発明による高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法の実施の形態を詳細に説明する。
本実施形態の高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法は、ワイヤを用いたマルチワイヤソーによって、高硬度材料のインゴットを同時に複数個所で切断し、複数のウエハを切り出す。本願明細書において、「マルチワイヤソー」はインゴットを切断する装置を意味し、「ワイヤ」とはソーワイヤを意味する。
本実施形態の切断方法に用いることのできる高硬度材料は、例えば、1500以上のビッカース硬度を有する、炭化珪素、サファイア、窒化ガリウム、窒化アルミニウム、ダイヤモンド、窒化ホウ素、酸化亜鉛、酸化ガリウムおよび二酸化チタンなどであってもよい。高硬度材料は単結晶であってもよいし、多結晶であってもよい。また、本実施形態の切断方法は、ウエハの主面となる結晶方位の面以外に少なくとも1つの劈開面を有する高硬度材料のインゴットに好適に用いることができる。
高硬度材料のインゴットの直径や長さに特に制限はないが、本実施形態の切断方法によれば、大口径で反りの小さいウエハを製造することができる。例えば、4インチ以上の大きさのウエハを製造するのに好適に本実施形態の切断方法を用いることができる。また、切り出すウエハの厚さにも特に制限はないが、実施形態の切断方法によれば、厚さが小さく、反りが抑制されたウエハを製造することができる。特に、本実施形態の方法は、300μm以上1000μm以下の厚さのウエハの製造に好適に用いることができる。
まず、本実施形態の方法で用いるマルチワイヤソーを説明する。本実施形態には、種々の構成のマルチワイヤソーを用いることができる。図1(a)は、3つのローラを有するマルチワイヤソー56を模式的に示している。マルチワイヤソー56は、ローラ51a、51b、51cと、一本の連続したワイヤ50とを有する。高硬度材料のインゴット10は、固定用ベース14に支持される。
ローラ51a、51b、51cは、それぞれの回転軸が互いに平行であり、回転軸に垂直な面において、3つの回転軸が三角形の頂点に位置するように、所定の間隔を隔てて配置される。ローラ51a、51b、51cのそれぞれの側面に複数の溝が設けられている。
ワイヤ50は、ローラ51a、51b、51cの複数の溝に順番に巻き架けられている。図1(b)は、ローラ51bとローラ51cとの間に複数回架けられたワイヤ50を模式的に示している。ローラ51bとローラ51cとの間を1回架橋することによって、1つの切削部分50pが形成され、複数の溝の間隔と一致する一定の間隔pで複数の切削部分50pが配置される。複数の切削部分50pは全体として切削網51n(cutting web)を形成している。
ワイヤ50の両端は、例えば、回収ボビン54a、54bに巻回されている。分かりやすさのため、図1(a)では、回収ボビン54a、54bをローラ51aの近くに配置しているが、回収ボビン54a、54bはローラ51a、51b、51cから離れて配置されていてもよい。また、ワイヤ50の走行を安定させるため、あるいは、ワイヤ50を所望の位置に配置させるため、マルチワイヤソー56は他のガイドローラやプーリーをさらに備えていてもよい。
切削時には、回収ボビン54a、54bおよびローラ51a、51b、51cが回転し、ワイヤ50を回収ボビン54aまたは回収ボビン54bの一方に巻き取る。回収ボビン54a、54bおよびローラ51a、51b、51cの回転方向は、これらの配置やワイヤ50の掛け方に依存する。図1(a)に示すマルチワイヤソー56では、ローラ51a、51b、51cは同一方向に回転し、回収ボビン54aと回収ボビン54bとは互いに逆方向に回転する。
所定の長さの分のワイヤ50が、一方の回収ボビンに巻き取られたら、回収ボビン54a、54bおよびローラ51a、51b、51cを逆方向に回転させる。これにより、ワイヤ50が逆方向に移動し、回収ボビン54aまたは回収ボビン54bの他方に巻き取られる。これを繰り返すことによって、ワイヤ50が往復運動(移動)する。
ローラ51bとローラ51cとの間のワイヤ50により形成される切削網51nに切削液を吐出しながら、インゴット10および切削網51nの少なくとも一方を移動させ、インゴット10に切削網51nを接触させることによって、切削網51nの各切削部分50pがインゴット10を切断する。これにより、インゴット10が同時に複数個所切断され、複数のウエハが得られる。図1(a)に示すように、このタイプのマルチワイヤソー56では、一般に、固定用ベース14に支持されたインゴット10をステージ53で黒矢印で示すように、押し上げ、インゴット10を切断する。
図2は、2つのローラを有するマルチワイヤソー57を模式的に示している。マルチワイヤソー57は、ローラ51a、51bと、ローラ51a、51b間で複数回、巻回されたワイヤ50とを有する。ワイヤ50は、ローラ51aとローラ51bとの間において、等間隔で切削部分50pが配置した切削網51nを有する。ローラ51aとローラ51bとの間で、ワイヤ50により形成される切削網51nによって、インゴット10が同時にスライスされ、複数のウエハが得られる。図2に示すように、このタイプのマルチワイヤソー57では、例えば、固定用ベース14に支持されたインゴット10を黒矢印で示すように押し下げ、切削網51nとインゴット10を接触させることにより、インゴット10を切断する。
ワイヤ50には、例えば、固定砥粒ワイヤを用いる。具体的には、高硬度材料の切断に適した、高硬度の砥粒が電着によって芯線に固着されているものを用いる。高硬度の砥粒は超砥粒とも呼ばれる。図1(c)は、ワイヤ50の断面を模式的に示している。ワイヤ50は芯線60と芯線60の側面に位置する砥粒61と、メッキ層62を含む。メッキ層62は、例えば、Niなどからなる。砥粒61は芯線60の表面に位置しており、砥粒61の周囲の芯線60の表面および砥粒61をメッキ層62が覆うことによって、砥粒61が芯線60に固着している。
次に高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法の具体的な条件を説明する。ワイヤ50の往復運動の1単位走行(サイクル)において、往路の走行距離をbfとし、復路の走行距離をbbとする。往路の走行距離bfと復路の走行距離bbが等しい(bf=bb)場合、常にワイヤ50の同じ部分でインゴット10の切断が行われ、往復運動が繰り返し行われても、ワイヤ50の新しい(virgin)部分が切断に使われることがない。その結果、切断が進むにつれてワイヤ50の切れ味が悪くなってしまう。
このようなワイヤ50の切れ味の低下を抑制し、往復運動を繰り返しても加工精度が一定に保てるように、1単位走行、あるいは、所定数の単位走行ごとに、ワイヤ50の新しい部分が切削に使われるように、bfとbbとを異ならせる。具体的には、bf>bbまたはbf<bbとなるように、ワイヤ50の往復運動を設定する。これにより、1単位走行ごとに、bf−bb(またはbb−bf)分だけ、ワイヤ50の新しい(virgin)部分が切断に使われるため、往復運動を繰り返しても加工精度を一定に保つことができる。
本願明細書では、ワイヤ50の往復運動の1単位走行において、走行距離の長い方を往路(つまりbf>bb)と決定し、(bf+bb)/2をワイヤ連続走行距離bと定義する。またこの時、1単位走行においてワイヤ50の新しく繰り出される長さを、新線繰出量と呼ぶ。新線繰出量をdと定義すると、d=bf−bbである。
ここで、インゴット10における切断が進む方向からインゴット10をワイヤ50に投影した場合において、切断される複数個所における投影されたインゴット10の長さの和を最大接触総長aと定義する。例えば、図3に示すように、インゴット10における切断が進む方向(白矢印)から、インゴット10をワイヤにインゴットを投影した場合における1つの切断個所の長さをD’とする。ワイヤ50による切削網51nがn箇所(nは1以上の整数)でインゴット10を切断する場合、インゴット10とワイヤ50との最大接触総長aは、n×D’で示される。インゴット10が円柱形状を有する場合、D’はインゴットの断面である円の直径Dである。インゴット10の断面形状は円に限られず、楕円や多角形であってもよい。
上述したように、特許文献1は、ウエハのうねりを小さくするために、ワイヤを短いサイクルで往復させること、つまり単位走行の時間を短くすることを教示している。往復の単位走行の時間が短いとは、インゴット10とワイヤ50との最大接触総長aに比べて、ワイヤ連続走行距離bがあまり長くないことを意味する。通常、ワイヤ連続走行距離bは最大接触総長aの数倍から10倍以下である。
しかし、本願発明者の検討によれば、単位走行の時間は長い方が加工精度を高められることが分かった。具体的には、c1=b/aとした場合、c1≧20に設定する。また、c2=d/aとした場合、0.35≦c2≦1.55に設定する。
その理由について以下に説明する。まず、インゴットとワイヤとの最大接触総長の20倍以上のワイヤ連続走行距離(c1≧20)で、ワイヤを往復運動させる単位走行を繰り返すことによって、インゴットと接触する切削網全体におけるワイヤの仕事量を、従来よりも小さく、かつ、平均化することができ、インゴットから切り出さされる複数枚のウエハのうねりや反りを小さくすることができる。また、単位走行におけるワイヤの新線繰出量を最大接触総長の0.35倍以上1.55倍以下(0.35≦c2≦1.55)にすることによって、ワイヤの良好な切れ味を長期間維持することができる。これにより、ワイヤがインゴット切断中に受ける応力も小さくなり、インゴット切断中、ワイヤの断線が発生するのを抑制することができる。また、ウエハのうねりや反りを抑制できるため、薄いウエハの切り出しが可能となり、インゴットから切り出せるウエハの数を多くすることができる。また、切り出したウエハの反りが小さいため、製品に仕上げるまでに要するウエハの研磨や鏡面仕上げに要する時間も短くなる。したがって、本実施形態によれば、高硬度材料からなるウエハを従来よりも低コストで製造することが可能となり、また、結果的に製造に要する時間も短くすることができる。また、新線繰出量を上述した範囲に設定することによって、高い加工精度を維持しつつ、新線繰出量を従来よりも少なくすることも可能であるため、ウエハあたりのワイヤの消費量を低減し、ワイヤの使用コストも低減することが可能となる。
図4(a)は、本実施形態の方法における、ワイヤ50の走行速度の時間変化を模式的に示している。図4(a)において、横軸はワイヤ50が走行を開始した時刻からの時間を示し、縦軸は、走行速度Vを示している。縦軸が正の領域では、ワイヤ50は往方向に走行し、負の領域では復方向に走行している。ワイヤ50の往方向の走行および復方向の走行において、それぞれ同じ絶対値でワイヤ50が加速し、一定の速度に達した後、同じ絶対値で減速する。図4(a)において、領域AFの面積は、往方向におけるワイヤ50の走行距離bfを示し、領域ABの面積は、復方向におけるワイヤ50の走行距離bbを示す。復方向の走行における一定速度を維持する時間tBを往方向の走行における一定速度を維持する時間tBより短くすることによって、領域ABが領域AFよりも小さくなり、復方向の走行距離が短くなる。図4(a)において、往方向の走行と復方向の走行とを含む単位走行の期間はSaで示される。また、領域ABと領域AFとの差(AF−Ag)が新線繰出量dである。
図4(b)は、従来のマルチワイヤソーによるインゴットの切断方法において用いられるワイヤ50の走行速度の時間変化を示している。往方向におよび復方向における一定速度を維持する時間tF’および時間tB’が本実施形態に比べてそれぞれ短いため、領域AF’の面積および領域AB’の面積が本実施形態に比べてそれぞれ小さい。このため、往路の走行距離bf’および復路の走行距離bb’がそれぞれ本実施形態に比べて短く、往方向の走行と復方向の走行とを含む単位走行の期間も本実施形態に比べて短い。
c1は、インゴットとワイヤとの最大接触総長の単位長さあたりのワイヤ50の長さを示している。c1が大きいほど、ワイヤ50の1回の単位走行で長いワイヤが使われ、ワイヤ50の単位長さあたりの負荷(仕事量)は低下する。
またc2は、インゴットとワイヤとの最大接触総長の単位長さあたりの新線繰出量を示している。例えば図1(c)に示すように、新しいワイヤ50において、砥粒61の表面はメッキ層62で覆われている。このため、固定砥粒ワイヤの切れ味は、一般に、(1)砥粒61の表面がメッキ層62で覆われていることにより、切れ味が悪い初期状態、(2)砥粒61が露出し良好な切れ味を維持している中期状態、(3)砥粒の目つぶれ、目こぼれにより、切れ味が悪い終期状態、で遷移する。高い加工精度でインゴット10を切断するためには、良好な切れ味を維持している中期状態を維持することが重要である。以上のことはワイヤの種類に限定されず、例えば、遊離砥粒の場合においてもワイヤ自体が磨耗し、断線しやすくなるために上記範囲内であることが好ましい。本願発明者の詳細な検討によれば、c2が上述の範囲にある場合、ワイヤ50の良好な切れ味を長期間維持できることが分かった。
c1は大きい方が好ましいが、c1が大きくなりすぎると、ワイヤ50の1回の単位走行で使用されるワイヤ50が長くなりすぎ、ワイヤ50の使用量が増大する結果、コストが増大してしまう。また、インゴット10を切断中にワイヤ50が断線した場合、ワイヤを結び直す必要があるが結び目によってインゴットが破壊されるのを防ぐためにワイヤ連続走行距離b分のワイヤ50を交換する必要があるため、ワイヤ50の断線が生じた場合に、廃棄すべきワイヤ50の部分が増大してしまう。このため、経済的観点からは、c1は20≦c1≦80、つまり、ワイヤ連続走行距離bは最大接触総長aの20倍以上80倍以下であることがより好ましい。
c1を20≦c1≦80に設定することによって、インゴット10と接触する切削網51n全体におけるワイヤの仕事量を従来よりも小さく、かつ、平均化することができ、インゴット10から切り出される複数枚のウエハのうねりや反りを小さくすることができると考えられる。加えて、経済的にも好ましい。
さらに、詳細な研究・検討の結果、切り出したウエハの反りの大きさは、上述した係数c1およびc1の積に比例すると考えられることが分かった。c1が大きく、ワイヤ50の単位長さあたりの負荷が小さい場合には、c2を小さく設定し、新線繰出量が少なくても、高い加工精度を維持できる。一方、c1が小さく、ワイヤ50の単位長さあたりの負荷が大きい場合には、c2を大きく設定し、新線繰出量を大きくする方が高い加工精度を維持できる。
例えば、インゴット10から、直径が6インチであり、主面がr面であり、厚さが0.85μmのウエハを切り出した場合において、ウエハの反りを60μm以下にしたい場合、c1とc2とは、以下の不等式(1)を満たしていることが好ましい。
30≦c1×c2≦115 (1)
より好ましくは、以下の不等式(2)を満たしていることが好ましい。
50≦c1×c2≦90 (2)
ただし、c1≧20および0.35≦c2≦1.55である。また、ここで、ウエハの反りWarp(μm)は、ウエハの直径の3%内側の位置、つまり、ウエハの半径の97%の半径で規定される円周上において、120°間隔で設定する3つの点での高さを基準平面とした場合における、ウエハ面内の最低高さの絶対値と最高の高さの絶対値の合計で定義される。
本実施形態の高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法は、種々の面方位を有する高硬度材料のインゴットから、各種の面方位を主面とするウエハの切断に適用可能である。インゴットが主面および主面以外の少なくとも1つの劈開面を有する場合、主面と劈開面との交線に対して非平行な方向にワイヤ50を走行させることが好ましい。これにより、ワイヤによる切断に伴って、劈開が生じるのが抑制され切断の加工精度を高めることができる。より好ましくは、主面と劈開面との交線に対してと直交する方向に対して±10°以内の方向にワイヤ50を走行させる。高硬度材料が六方晶系の結晶構造を備えている場合を以下に詳述する。ここで「六方晶系の結晶構造」とは、c面、m面、r面に相当する結晶格子を有する結晶構造を示しており、六方晶やそれに近似可能な結晶構造も含まれる。
図5(a)は六方晶系におけるc面、m面およびr面の配置関係を示している。六方晶系の結晶構造の単位格子は六角柱形状を有し、六角柱の底面および上面がc面であり、側面がm面である。また、r面(ハッチングで示している)は2つのc面間において、正六角形の対向する位置にある2つの辺を通る平面である。
図5(b)は、r面に垂直な方向から見たc面およびm面の配置関係を示し、(c)は、c面に垂直な方向から見たr面およびm面の配置関係を示し、(d)は、r面とc面との交線に平行な方向から見たc面、m面およびr面の配置関係を示している。r面はc面およびm面と平行ではないため、r面とc面との交線がr面上に存在する(破線)。交線は、<11−20>方向と平行である。図5(c)に示すように、c面には、m面とc面の交線も存在する(太い実線)。
図6は、r面を主面とするインゴットからr面を主面とするウエハを切り出す場合において、好ましいワイヤ50の走行方向とインゴットにおける結晶面との関係を示しており、(a)はr面から見た関係を示し、(b)は、r面に対して垂直な方向から見た関係を示している。
六方晶系の結晶構造では、c面およびm面が劈開しやすい面である。このため、六方晶系の高硬度材料のインゴットからr面を主面とするウエハを切り出す場合、劈開の影響を抑制するために、主面とc面との交線または主面とm面と交線に対して非平行な方向にワイヤを走行させることが好ましい。この場合、インゴットにおける切断が進む方向は主面とc面との交線または主面とm面と交線に対して非垂直である。より好ましくは、r面とc面(あるいはm面)との交線と直交する方向に対して±10°以内の方向にワイヤを走行させる。また、インゴットにおける切断が進む方向は、r面とc面(あるいはm面)との交線に対して±5°以内の方向であることが好ましい。この方向にワイヤ50を走行させることによって、ワイヤの蛇行を抑制し、ワイヤの断線発生や切り出したウエハの反りを低減させることが可能である。
本実施形態の切断方法によって切り出されるウエハの主面は、r面以外であってもよい。例えば、c面を主面とするインゴットからc面を主面とするウエハ、あるいは、c面の法線から±10°以内の角度(オフ角度ともいわれる)で傾斜した主面を有するをウエハを切り出す場合にも本実施形態の切断方法を好適に用いることができる。この場合、c面あるいはc面の法線から±10°以内の角度(オフ角度ともいわれる)で傾斜した主面とm面との交線の直交する方向に対して±10°以内の方向にワイヤを走行させてよい。また、インゴットにおける切断が進む方向は、c面あるいはc面の法線から±10°以内の角度で傾斜した主面m面との交線に対して±5°以内の方向に設定してもよい。
(実施例)
以下、本実施形態の切断方法によって、高硬度材料のインゴットを切断し、ウエハの反りなどを調べた実験例を説明する。
高硬度材料のインゴットとして、r面を主面とするウエハを切り出せるように、直径150mm(6インチ)の円柱状の単結晶サファイアのインゴットを用意した。下記に示す、マルチワイヤソー、固定砥粒ワイヤおよび切削液を用いてインゴットを切断した。
マルチワイヤソー:タカトリ製マルチワイヤソー MWS−34
ワイヤ: アライドマテリアル製 ダイヤモンド電着ワイヤ
(ワイヤの直径:180μm、砥粒の平均粒径:35μm)
切削液: アライドマテリアル製 DKW−2
切り出すウエハの厚さ、インゴットとワイヤとの最大接触総長a、連続走行距離b、新線繰出量dを以下の表に示す値に設定し、実施例1-8および比較例1−6としてインゴットを切断した。その他の条件は以下の通りである。
切断切り込み速度:0.06mm/min
ワイヤ走行速度(最大):400m/min
ワイヤ走行加速度:±3.3m/sec2
ワイヤ走行方向:切断するウエハの主面がr面であり、r面とc面との交線に非平行である直交方向(図6(a)における白抜矢印の方法)
切断したウエハの加工精度は、ウエハの反りWarp(μm)によって評価した。Warp(μm)は、Corning Tropel製のFM200XRA装置を用い、ウエハの直径の3%内側の位置、つまり、ウエハの半径の97%の半径で規定される円周上において、120°間隔で設定する3つの点での高さを基準平面とした場合における、ウエハ面内の最低高さの絶対値と最高の高さの絶対値の合計で定義し、切断した全ウエハの平均値を求めた。
表1に結果を示す。また、表1に、c1(=b/a)、c2(d/a)およびc1×c2の値、並びに、ウエハ1枚当たりワイヤ消費量も算出した。
また、c1×c2の値を横軸に、ウエハの反りWarpを縦軸にとり、切り出したウエハの厚さに係るグラフを作成した。結果を図7に示す。
Figure 0006318637
表1から分かるように、c1を20以上に設定し、c2を0.35以上1.55以下に設定した実施例1〜8のウエハの反りは、60μm以下であった。これらの実施例のc1×c2は不等式(1)の範囲内にある。特に、不等式(2)を満たす実施例、1、2、4、6、7では、ウエハの反りWarpは、40μm以下である。
これに対し、c1が20未満であり、c2が0.35未満または1.55を超える比較例1〜6のウエハの反りは、60μmよりも大きくなった。特に比較例1〜4の結果から、c1の値が小さい場合(従来の切断条件)、ウエハの反りが大きくなっている。また、比較例6の結果から分かるように、c1が20以上であっても、C2が1.55より大きい場合、ウエハの反りは、60μmを超える。これは、新線の表面にはメッキ層などが形成されており、初期状態では新線の切れ味が悪いため、新線繰出量が大きい場合、新線の初期状態の影響を大きく受けるからと考えられる。
図7に示すように、ウエハの反りは、c1×c2の値が70程度で最も小さくなり、70よりも大きくても、小さくてもウエハの反りは、大きくなると考えられる。具体的には、c1×c2の値が30より小さくても、115より大きくても、ウエハの反りは、60μmよりも大きくなる。これは、c1×c2の値が30より小さい場合、ワイヤ50が接触するインゴットの単位長さあたりのワイヤ50の長さが短く、ワイヤ50の単位長さあたりの負荷が過大である状態、または、新線繰出量が小さく、ワイヤ50の切れ味が悪い終期状態で、インゴットを切断しているからと考えられる。また、c1×c2の値が115より大きい場合、上述したように、新線繰出量が大きく、ワイヤ50の切れ味が悪い初期状態で、インゴットを切断しているからと考えられる。
表1に示すように、実施例1、2、5と比較例1、3、6とにおけるウエハ1枚当たりのワイヤ消費量はいずれも185程度であり等しい。このことは、ワイヤ消費量が同じであっても、切断条件を変えることによって、反りの小さいウエハを切り出すことが可能であることを示している。
また、実施例6〜8では、ワイヤ消費量が90程度であり小さい。このため、使用するワイヤのコストを低減するという観点では、c1は65以上115以下であり、c2が0.6以上1以下であることが好ましいことが分かる。
次に、切り出すウエハの厚さを850μmに設定し、六方晶系の結晶構造を有するサファイヤのインゴットに対して、r面とc面との交線に直交する方向にワイヤを走行させ、r面を主面とするウエハの切断を行い、得られたウエハの反りWarpを評価した。切断中に発生したワイヤの断線回数を合わせて示す。表2に示していない条件は、実施例1〜8と同じである。
Figure 0006318637
表2に示すように、r面を主面とするウエハを切り出す場合、r面とc面との交線に直交する方向にワイヤを走行させる実施例21では、c1が20以上であり、c2が0.35以上1.55以下であることにより、ウエハの反りWarpが60μm以下になっている。この時、インゴットにおける切断が進む方向は、r面とc面との交線に平行である。
本願に開示された高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法は、種々の結晶成長方法によって製造され、種々の大きさを有する高硬度材料のインゴットを切断するのに好適に用いることができる。
10 インゴット
14 固定用ベース
50 ワイヤ
51a、51b、51c ローラ
53 ステージ
56、57 マルチワイヤソー
60 芯線
61 砥粒
62 メッキ層

Claims (11)

  1. 高硬度材料のインゴットをマルチワイヤソーにより同時に複数個所で切断し、複数のウエハを切り出す、高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法であって、
    前記インゴットにおける切断が進む方向から前記インゴットをワイヤに投影した場合において、前記切断される複数個所における投影されたインゴットの長さの和を最大接触総長aとし、ワイヤ連続走行距離をbとし、c1=b/aとすると、c1≧20で、前記ワイヤを往復運動させる単位走行を繰り返し、
    前記単位走行ごとにワイヤの新しい部分が切削に使用されるように、前記往復運動の往路の走行距離および復路の走行距離を異ならせ、
    前記単位走行における前記ワイヤの新線繰出量をdとし、c2=d/aとすると、0.35≦c2≦1.55である、高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法。
  2. 20≦c1≦80で、前記ワイヤを往復運動させる単位走行を繰り返す、請求項1に記載の高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法。
  3. 65≦c1≦115および0.6≦c2≦1で、前記ワイヤを往復運動させる単位走行を繰り返す、請求項1に記載の高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法。
  4. 前記c1および前記c2は以下の関係
    30≦c1×c2≦115
    を満たしている、請求項1から3のいずれかに記載の高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法。
  5. 前記c1および前記c2は以下の関係
    50≦c1×c2≦90
    を満たしている、請求項4に記載の高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法。
  6. 前記ワイヤは、電着によって超砥粒が固着されている請求項1から5のいずれかに記載の高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法。
  7. 前記高硬度材料は、1500以上のビッカース硬度を有する請求項1から6のいずれかに記載の高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法。
  8. 前記高硬度材料は、炭化珪素、サファイア、窒化ガリウム、窒化アルミニウム、ダイヤモンド、窒化ホウ素、酸化亜鉛、酸化ガリウムおよび二酸化チタンからなる群から選ばれる1つである、請求項1から7のいずれかに記載の高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法。
  9. 前記インゴットの結晶格子は少なくとも1つの劈開面を有し、前記インゴットから切断したウエハは主面を有し、
    前記主面と前記劈開面との交線に対して非平行な方向に前記ワイヤを走行させる請求項1から8のいずれかに記載の高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法。
  10. 前記高硬度材料は六方晶系の結晶構造を有し、前記インゴットの主面はr面であり、前記1つの劈開面はc面である請求項9に記載の高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法。
  11. 前記高硬度材料は、サファイアであり、前記主面はc面であり、前記少なくとも1つの劈開面はm面である請求項9または10に記載の高硬度材料のマルチワイヤソーによる切断方法。
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