JP6317640B2 - 肩用サポーター装具及び肩用サポーター - Google Patents

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本発明は肩用サポーター装具及び肩用サポーターに関し、更に詳しくは、各種の肩関節疾患の罹患者や軽度の肩関節障害者等が、例えば就寝時における夜間痛や睡眠障害を防ぐために装着する肩用サポーターと、これに用いるための肩用サポーター装具に関する。
いわゆる四十肩や五十肩等の肩関節周囲炎や、肩関節リウマチ等の各種肩関節疾患の罹患者は、夜間の背臥位による就寝時に肩の痛みを感じることが多い。このような夜間痛は、痛みだけではなく、睡眠障害にもつながるので、心理的、身体的に大きなストレスを生じる。
夜間痛が起こる理由として、背臥位による就寝時には肩関節が背側へ下垂するため、肩甲帯周囲筋が持続的に伸展状態(緊張状態)となることが挙げられる。このような肩甲帯周囲筋の緊張状態が、特に肩関節疾患の罹患者では夜間痛に結びつく、とする実験的考察が、本願発明者の一部を含む専門家により報告・公表されている。
上記の考察は、例えば、夜間の就寝時にタオル等を適宜に折り重ねて、肩甲骨部の背側の隙間を埋めるようにあてがうと、肩痛が軽減する場合があるという経験的事実と合致する。この場合、タオル等による肩甲骨部への支持効果が、肩関節の背側への下垂を防いでいると考えることができる。しかし、単にタオル等を折り重ねて肩甲骨部にあてがうというポジショニングでは、就寝時の寝返り等の動作により容易に位置ズレを起こし、効果が失われてしまう。
そこで、例えば下記の特許文献1では、少なくとも一方の肩甲骨部分を覆う肩覆い部材と、この部材に連続し胸部の一部を覆う胸覆い部材と、これらの部材を肩部と胸部に装着する紐等の装着手段を備え、かつ、肩覆い部材に設けたポケットに弾性ブロック(肩甲骨にあてがうパッド)を収納した夜間痛軽減装具(サポーター)を提案している。このサポーターは片方の肩用の袖付きサポーターであるが、袖部分は就寝時のサポーターの位置ズレ防止(肩甲骨にあてがうパッドのポジショニングのズレ防止)のために設けていると考えられる。
下記の特許文献2では、いずれか一方の肩部に装着して使用する片袖型の肩用サポーターであって、一方の肩を覆う被覆部と、該被覆部に延設され他方の肩の腋下に捲回される取付部とを有し、前記被覆部の肩関節位置に多数の磁石を配置してなる肩用磁気サポーターを提案している。このサポーターは肩甲骨にあてがうパッドを用いず、磁気を利用した治療効果を期待するものであるが、やはりラグランスリーブ式の袖部を備えている。又、特許文献2の明細書の段落0007〜0008には「腕を差し込む方式の肩用サポ−タは、肩部を保温する場合に使用されるもので・・・」との記載があり、肩用サポーターの袖部分には、サポーターの位置ズレを防ぐと共に、患部の保温性を図る狙いもあることが分かる。
更に下記の特許文献3では、人の両肩と背中上部を囲むように伸縮性生地を使用して縫製してなるチョッキの内面の少なくとも肩部分に、磁気治療器等の別体物の付着可能テープを縫い付けてなる両肩サポーターを提案している。このサポーターは両肩用であるが、図1に示すように人体の胸面側の部材が存在しない。従って、就寝時のサポーターの位置ズレを防ぐために、図示された左右両方の半そで部が不可欠であると考えられる。
特開2007−37710号公報 特開2001−70460号公報 実開平6−81549号公報
以上の特許文献1〜3から分かるように、従来の肩用サポーターは、片方の肩用のものでも、両肩用のものでも、就寝時におけるサポーターの位置ズレ防止用の袖部を備えている。又、意図的であるか否かは別として、それらの袖部が患部及びその周辺部の保温効果を伴う。
しかし本願発明者は、上記従来の肩用サポーターについて実験的に検討した結果、以下の第1〜第3の問題点があることを見出した。
第1の問題点として、特許文献1〜3の肩用サポーターは袖部を備えるので、就寝時のサポーターの位置ズレ防止効果を期待できるものの、肩関節疾患の患者にとっては、サポーターの袖部に腕を通す動作は肩の痛みを感じ易い。従って、装着時に患者に苦痛を与えることが多い。特許文献1〜3の明細書では「サポーターの装着が容易である」旨の記載を散見するが、この第1の問題点については何も述べていない。
第2の問題点として、袖部を備える肩用サポーターは患部に対する保温効果を期待できるものの、その保温効果は腋部まで及ぶ。元々、肩用サポーターは就寝時に装着するため、布団等の寝具による保温効果が想定される。袖部を備える肩用サポーターを装着した場合、寝具の保温効果に袖部の保温効果が重なり、肩甲骨部分の保温性は良いとしても、腋部までが過剰に温まり、熱がこもる。このよう過剰な保温効果が、却って装着者に不快感を催し、就寝中の装着者が、半ば無意識的にサポーターを脱いでしまう場合が見られた。更に腋部の過剰な保温効果に基づく発汗の関係で、装着者が腋臭の発生を気にして、肩用サポーターの装着に消極的になる場合がある。従って、例えば肩関節疾患の治療にあたる者の立場からは、患者が自宅で就寝時に肩用サポーターを継続的に装着するか否か、不安を感じる面がある。
第3の問題点として、袖部を設けた肩用サポーターは必然的に湾曲面部や筒状部を備える立体的構造となるため、その製作・加工に手間がかかり、製作効率が低下してコストアップする。
そこで本発明は、着脱時の苦痛や就寝時の位置ズレがなく、患者の自発的かつ継続的な装着を期待でき、しかも製作・加工が容易な肩用サポーター装具及び肩用サポーターを提供することを、解決すべき課題とする。
(第1発明の構成)
上記課題を解決するための第1発明の構成は、人体の背面側にあてがう背面基材部と、人体の両肩部分で折り返して胸面側にあてがう1対の胸面連結部とを一体的に備えた単一の柔軟な平面状部材からなる肩用サポーター装具であって、
前記背面基材部は、人体背面の少なくとも左右肩甲骨部を覆う形状を有すると共に、左右肩甲骨部に相当する部分には1対のパッド収納用ポケットを備え、
前記1対の胸面連結部は、背面基材部の上端から斜め上方向きの角度をもってそれぞれ延設された胸面延長部と、これらの胸面延長部の先端において横方向の幅を拡張された連結用バンドを備え、
かつ、前記1対の胸面連結部における連結用バンドの横方向の端部には、連結用バンド相互間の着脱可能な連結手段と、1対の連結用バンドと背面基材部の下部の左右側端部との相互間の着脱可能な連結手段とを備える、肩用サポーター装具である。
(第2発明の構成)
上記課題を解決するための第2発明の構成は、前記第1発明に係る肩用サポーター装具において、1対の連結用バンドと背面基材部の下部の左右側端部との着脱可能な連結部が人体の左右の乳首を結ぶ等高線より下側に位置する、肩用サポーター装具である。
(第3発明の構成)
上記課題を解決するための第3発明の構成は、前記第1発明又は第2発明に係る肩用サポーター装具において、1対の胸面連結部における連結用バンドの相互間の着脱可能な連結手段、及び、これらの連結用バンドと基材部の下部左右側端部との相互間の着脱可能な連結手段が面ファスナーである、肩用サポーター装具である。
なお、「面ファスナー」とは、互いに着脱可能に面接着させたい1対の面状部材にそれぞれ設ける1対のファスナー部材からなり、例えば面状部材の一方には多数の微細なループ構造を形成したファスナー部材を、面状部材の他方には多数の微細なフック構造を形成したファスナー部材を、それぞれ取り付けるものである。面ファスナーとしては「マジックテープ(登録商標)」と通称されるものが代表的であるが、これに限定されない。本願明細書で、一定の部材間を「面ファスナーにより連結する」とは、これらの部材に面ファスナーの各一方のファスナー部材を取り付け、これらの部材を着脱可能に面接着することを言う。
(第4発明の構成)
上記課題を解決するための第4発明の構成は、前記第3発明に係る肩用サポーター装具において、面ファスナーを構成する1対のファスナー部材の少なくとも一方を連結方向に沿って広い幅に設けた、肩用サポーター装具である。
(第5発明の構成)
上記課題を解決するための第5発明の構成は、第1発明〜第4発明のいずれかに記載の肩用サポーター装具における1対のパッド収納用ポケットの一方又は双方に弾性的圧縮が可能なパッドを収納した肩用サポーターであって、
背面基材部が人体の背面側に接し、1対の胸面連結部が人体の両肩部分で折り返されて人体の胸面側に接し、かつ、1対の連結用バンドが人体の胸面側で着脱可能に相互連結されると共に、背面基材部の下部の左右側端部が人体の両腋の下方部で1対の連結用バンドと着脱可能に相互連結された状態で装着されるものである、肩用サポーターである。
(第6発明の構成)
上記課題を解決するための第6発明の構成は、前記第5発明に係る肩用サポーターにおいて、パッドが肩甲骨にほぼ対応する平面形状を有すると共に厚さがテーパー状に変化するものであり、かつ厚手のパッドと薄手のパッドが複数通りに準備されていて、これらの内の特定のパッドを任意に選択して、又はこれらのパッドの2以上を任意に組み合わせてポケットに収納することにより、パッド全体の厚さとテーパー状態を調整している、肩用サポーターである。
本願明細書において、以下、第1発明の肩用サポーター装具と第5発明の肩用サポーターとを一括して「本発明の肩用サポーター」と呼ぶことがある。まず、本発明の肩用サポーターにおける課題及び作用・効果の概略を述べる。
従来の袖部付きの肩用サポーターでは、上記の第1〜第3の問題点、即ち、装着時の肩の苦痛、就寝時の過剰な保温に基づく不具合、及び製作上のコストアップがあるため、袖部を有しない肩用サポーターの開発を意図した。しかしこの場合、袖部に代わる位置ズレ防止手段が必要となるため、片方の肩用サポーターよりも使用上の利便性が高い両肩用サポーターとし、かつ人体の胸面側での連結部材を採用した。そして胸面側での連結部材の構成に一定の配慮を加えることにより、位置ズレ防止効果と、腋部の熱のこもり防止効果とを高めた。更に、最大の問題である装着時の肩の苦痛に関して、とりわけ両肩用サポーターでは両肩部分への装着の際に肩関節の無理な動作が要求されるので、発想を転換して、両肩用サポーターの全体を単一の平面状部材として構成した。そしてこれを肩に掛けてから簡便に組み付けることにより、肩の苦痛を伴わずに装着を完了する方式とした。このような構成と装着方式を持つ肩用サポーターは、従来、全く見られない。以下、本発明の効果を具体的に述べる。
(第1発明及び第5発明の効果)
第1発明の肩用サポーター装具においては、人体の背面側にあてがう背面基材部と、人体の両肩部分で折り返して胸面側にあてがう1対の胸面連結部とを一体的に備えた単一の柔軟な平面状部材を用いる。即ち、人体の背面側にあてがう背面基材部と人体の両肩部分で折り返して胸面側にあてがう1対の胸面連結部を一体的に備えるが、湾曲面部や筒状部を備えることとなる袖部を設けないので、当該平面状部材の製作・加工に手間がかからず製作効率が向上するため、製作コストを抑えることができる。
肩用サポーター装具に袖部を設けないことにより、前記特許文献1〜3に開示された従来の肩用サポーターとの比較において、本発明の肩用サポーターによる保温効果の及ぶ範囲が幾分か縮減する。しかし、背面基材部により肩関節疾患の患部(特に、肩甲骨部)に対する保温効果は確保されるし、就寝時にはもともと布団等の寝具による保温効果が確保されるので、肩用サポーターの保温効果としては、この程度で十分である。
反面、本発明の肩用サポーターの保温効果は腋部まで及ばないため、過剰な保温効果に基づく不快感を回避できる。又、腋部の発汗も生じないので、装着者が腋臭の発生を気にして肩用サポーターの装着に消極的になる恐れがない。従って、肩関節疾患の治療にあたる医師等の立場から見れば、患者の自発的かつ継続的なサポーター装着を期待できるので、自宅等での使用を安心して指示できる。
又、本発明の肩用サポーターは袖部を持たないが、1対の胸面連結部における胸面延長部が首の左右側を通過して胸面側にあてがわれ、かつ、これらの先端の連結用バンドが胸面側で相互に連結されると共に、両腋の下方部では背面基材部と連結されるので、就寝時における肩用サポーターの位置ズレが十分に防止される。しかも、1対の胸面延長部は背面基材部の上端から斜め上方向きの角度をもって(即ち、Y字状に)延設されるので、人体の両肩部分で折り返す際に、両肩部分の「なで肩」形状にピッタリとフィットする。そのため、袖部を持つ従来の肩用サポーターよりも就寝時における位置ズレ防止効果が高い。同時に、このように良好なフィット状態から、肩関節疾患の患部に対する保温効果が一層良好に確保される。
更に、最も重要な点として、本発明の肩用サポーターは袖部を持たないため、装着時に袖部に腕を通す動作が不要である。このような動作は、肩関節周囲炎や肩関節リウマチ等の肩関節疾患の患者にとっては肩の痛みを感じ易く、苦痛であり、この苦痛を回避できることのメリットは大きい。本発明では、単一の柔軟な平面状部材である本発明の肩用サポーターを両肩に掛け、1対の胸面連結部における連結用バンド及び背面基材部の下部を連結すれば良い。本発明の肩用サポーターの胸面延長部を両肩に掛けて所要の部分を連結する動作は、例えば、半そでシャツに両腕を通して装着する動作と比較して腕や肩の動きが大きく異なり、肩関節疾患の患者は、後者の動作では肩の痛みを感じるが、前者の動作では苦痛を伴わずに、楽に装着できる。
なお、本発明の肩用サポーターにおいて、1対のパッド収納用ポケットに収納する弾性的圧縮が可能なパッドの効果は、例えば特許文献1の夜間痛軽減装具の場合と同様であって、パッドの肩甲骨部への弾力的な支持効果により、背臥位による就寝時に肩関節が背側へ下垂することを防ぎ、夜間痛を防止する。本発明は両肩用サポーターとして構成するので、患者の肩関節疾患の状態に応じて、いずれか一方のパッド収納用ポケットにパッドを収納することもできるし、双方のパッド収納用ポケットにパッドを収納して両肩同時に発症している肩関節疾患にも対応することもできる。
(第2発明の効果)
第2発明においては、1対の連結用バンドと背面基材部の下部の左右側端部との連結部が、人体の左右の乳首を結ぶ等高線より下側に位置する。その結果、サポーターの装着時において人体の左右の腋下部が大きく開放されるので、腋下部に対する過剰な保温が特に有効に回避される。
(第3発明の効果)
第3発明によれば、本発明の肩用サポーターにおける所要の部分相互間の着脱可能な連結手段が面ファスナーであるため、肩用サポーターの着脱が一層容易である。
(第4発明の効果)
本発明の肩用サポーターは、1対の連結用バンドと背面基材部の下部の左右側端部との相互連結により、装着時において人体の胸まわり(あるいは腹まわり)にリングを形成する。そしてこのようなリングの形成により、就寝時の肩用サポーターの位置ズレ防止効果を高める。従って、第4発明のように構成すれば、該当する部材相互の連結位置を変更してリングの内径を調整できるので、内径の調整により肩用サポーターの位置ズレ防止効果の強弱を調整したり、あるいは装着者の体格差に対応することが容易である。
(第6発明の効果)
第6発明によれば、肩関節疾患の程度、あるいは肩甲骨又は肩関節の個人的な骨格の違いに応じて、肩甲骨を支持するパッドの厚さとテーパー状態を自在に調製できるので、特に優れた効果を期待できる。
実施例に係る肩用サポーター装具の平面図(内側面)を示す。 実施例に係る肩用サポーター装具の平面図(外側面)を示す。 実施例に係る肩用サポーター装具の装着時の組付け状態を示す。 図4(a)は図3のX−X線断面の端面図を示し、図4(b)は肩甲骨支持用のパッドの斜視図を示す。 図5(a)は実施例に係る肩用サポーターの装着状態の正面図を示し、図5(b)は同背面図を示す。 実施例に係る肩用サポーターの装着状態の側面図を示す。
1 平面状部材
2 縁取りの縫製
3 背面基材部
4 胸面連結部
5 ポケット
5’ 縫製ライン
6 メッシュ地
7 開口部
8 パッド
8a 厚手のパッド
8b 薄手のパッド
9 布地
10 ファスナー部材
11 胸面延長部
12 連結用バンド
13 ファスナー部材
14 ファスナー部材
次に本発明の実施形態を、その最良の形態を含めて説明する。
〔肩用サポーター装具〕
肩用サポーター装具は、人体の背面側にあてがう背面基材部と、人体の両肩部分で折り返して胸面側にあてがう1対の胸面連結部とを一体的に備えた単一の柔軟な平面状部材からなる。
上記「柔軟な平面状部材」の構成材料は限定されないが、例えば、厚さ数mm程度の布材、不織布、スポンジ材等を用いることができる。特に、伸縮性と通気性を備え、軽量であるスポンジ材等の材料を用いると、装着時の過剰な保温効果や装着者の発汗(特に腋部の発汗)を一層有効に防止できるので、好ましい。スポンジ材を用いる場合は、その表面(人体への装着時の外側面)及び/又は裏面(人体への装着時の内側面)に薄い布材や軟質プラスチック性のメッシュ地等を接合させておいても良い。又、平面状部材の周縁部は、全周にわたり、縁取りの縫製を行っても良い。
柔軟な平面状部材における背面基材部と、1対の胸面連結部との境界部(装着時に人体の両肩に当接する部分)は、境目なしに連続させても良いが、境界部に沿って帯状に布地等を縫着しても良い。
〔背面基材部〕
背面基材部は、人体背面における、少なくとも左右の肩甲骨部を覆う形状(と広さ)を有する。具体的には、人体の背面全体を覆うものであっても良く、左右の肩甲骨部を含む人体背面の上半部分を覆うものであっても良い。
背面基材部における左右の肩甲骨部に相当する部分には、それぞれパッド収納用のポケットを備えている。このポケットは、平面状部材の背面基材部における左右の肩甲骨部に相当する部分に、例えば別の布材又はメッシュ地などを開口部を残して縫着することにより形成できる。予めパッドを収納した状態で、ポケットを構成する布材又はメッシュ地などの全周を平面状部材に縫着し、パッドを出し入れできない状態としておいても良い。
パッド収納用ポケットは、通常は背面基材部の裏面側に設けるが、背面基材部の表面側における左右の肩甲骨部に相当する部分に設けても良く、この場合にも就寝時の肩甲骨に対する支持効果に大差はない。パッド収納用ポケットの形態は限定されないが、後述するパッドよりも少し大きい袋状に形成することが好ましい。パッド収納用ポケットにおけるパッドの出し入れを行う開口部は、ポケットの左右上下のいずれの方向に設けても構わない。パッド収納用ポケットの開口部には、限定はされないが、補強用の布地等を縫着し開口部の破損を防止することが好ましい。
〔胸面連結部〕
胸面連結部は、人体の両肩部分で折り返して胸面側にあてがう部分であって、背面基材部の上端から、Y字状を呈するように左右の斜め上方向きの角度をもって延設される1対の胸面延長部と、これら胸面延長部の先端において、それぞれ(例えばT字状を呈するように)横方向(胸面延長部の延長方向に対する略直角方向)の幅を拡張された連結用バンドとを備える。1対の胸面連結部は、好ましくは左右対称に設けるが、左右対称でなくても良い。
1対の胸面延長部は、肩用サポーターの装着時に人体の両肩部分で折り返して胸面側に至る部分であるため、それらの長さが、胸面延長部の先端に備える連結用バンドと背面基材部の下部の左右側端部との着脱可能な連結部が設定される高さを規定する。そして、肩用サポーターの装着時において、この連結部が人体の左右の腋部よりある程度以上隔たった下側に位置すると(例えば人体の左右の乳首を結ぶ等高線より下側に位置すると)、人体の左右の腋下部が大きく開放されることとなり、腋下部に対する過剰な保温が特に有効に回避される。従って、1対の胸面延長部をこの点を考慮した長さに設計することが好ましいが、このような長さに限定されない。胸面延長部の横幅は任意に設計することができ、細身のベルト状であっても良いし、ある程度の横幅を持つ帯状であっても良い。
1対の胸面延長部の先端に備える連結用バンドは、胸面延長部に対して例えばT字状を呈するように横幅を拡張されているが、これらの内の一方の横幅拡張部分(肩用サポーターの中央側へ拡張した部分)は1対の連結用バンド相互の連結に供される部分であり、他方の横幅拡張部分(肩用サポーターの左右の外側へ拡張した部分)はそれぞれの連結用バンドと背面基材部の下部の左右側端部との連結に供される部分である。
従って、1対の連結用バンドにおける上記の横幅拡張部分と、背面基材部の下部の左右側端部とには、相互に着脱可能な連結手段を備えさせている。このような連結手段の内容は限定されず、例えば連結される各一方の部分にボタンとボタン孔を設けたり、フックとフック留めを設けたりしても良いが、連結される各一方の部分に面ファスナーにおける各一方のファスナー部材を設けることが、連結の確実性、連結強度、あるいは次に述べる連結位置の可変性の見地から、特に好ましい。
そして、本発明のように、1対の連結用バンドと背面基材部の下部の左右側端部との相互連結により、装着時において胸まわり(又は腹まわり)にリングを形成する肩用サポーターにおいては、これらの部材の相互連結により、リングの内径が規定される。従って、上記の連結手段として面ファスナーを採用すると共に、面ファスナーを構成する1対のファスナー部材の少なくとも一方を連結方向に沿って広い幅に設けておくと、連結位置の変更による内径の調整により、就寝時の肩用サポーターの位置ズレ防止効果の強弱を調整したり、装着者の体格差に対応することができる。更に、ファスナー部材を広い幅に設けると、このファスナー部材を利用して、就寝時に用いるカイロ等の任意の物品を接着することもできる。
〔肩用サポーターの使用〕
肩用サポーター装具の使用に当っては、予め、肩用サポーター装具における1対のパッド収納用ポケットの一方又は双方に、肩甲骨にあてがうパッドを収納して、肩用サポーターを構成しておく。左右いずれか一方の肩関節に疾患がある場合は該当する方の収納用ポケットにパッドを収納しておけば良いし、左右双方の肩関節に疾患がある場合は双方の収納用ポケットにそれぞれパッドを収納しておけば良い。
パッドの構成材料や形状については特段に限定されないが、例えば軟質の材料からなるパッドが好ましく、特に、弾性的な圧縮変形が可能な軟質プラスチック材料製の発泡材が好ましい。又、パッドの形状としては、肩甲骨にほぼ対応する平面形状を有すると共に、厚さがテーパー状に変化するものが好ましい。より具体的には、厚さがテーパー状に変化する形状として、肩甲骨への当接状態において、例えば上部へ向かうほど厚さが増し、かつ人体背面の中央部へ向かうほど厚さが増すという形状を例示することができる。更に、このような形状であって、全体として相対的に厚手のパッドと相対的に薄手のパッドとを複数通りに準備しておき、これらの内の特定のパッドを任意に選択したり、任意の2以上のパッドを組み合わせて重ね状態で用いたりすると、パッドの厚さとテーパー形状を自由に調整することができる。
肩用サポーターの装着に当っては、まず、肩用サポーターの背面基材部の裏面が装着者の背面に接する状態で、1対の胸面連結部を、首の両側を通過する状態で、両肩部分で折り返して胸面側にあてがう。そして、1対の胸面連結部の下端に設けた1対の連結用バンドにおける人体中央側の対向する端部を胸面のほぼ中央で互いに連結させる第1の操作と、これらの連結用バンドの人体左右側の端部を左右の腋下部で背面基材部の下部の左右側端部にそれぞれ連結させる第2の操作とを行って、装着を完了する。第1の操作と第2の操作とは、上記の逆の順序で行っても良い。
次に本発明の実施例を説明する。本発明の技術的範囲は以下の実施例によって限定されない。
〔肩用サポーター装具〕
本実施例に係る肩用サポーター装具は、その内側面を図1に示し、外側面を図2に示すが、図示のような平面形状をもつ柔軟な平面状部材1からなる。平面状部材1は厚さが約3mmの軟質プラスチック製のスポンジ材からなり、伸縮性と通気性を備えている。このスポンジ材の内側面には薄い布材を一体的に密着させて接合している。又、平面状部材1の周縁部は、全周にわたり、縁取りの縫製2を行っている。
平面状部材1は、装着時に人体の背面側にあてがう背面基材部3と、人体の両肩部分で折り返して胸面側にあてがう1対の胸面連結部4、4とを一体的に備えた単一の部材である。
背面基材部3は、人体背面における左右の肩甲骨部を含む部分を覆う形状と広さを有し、左右の肩甲骨部に相当する部分には、それぞれパッド収納用のポケット5を備えている。図2においてはポケット5の縫製ライン5’が見えている。ポケット5は、図4(a)に示すように、背面基材部3に対して別のメッシュ地6を縫着することにより形成している。ポケット5の下端に設ける開口部7においては、メッシュ地6を背面基材部3に縫着していない。開口部7は、図4(a)で1点鎖線により示すパッド8をポケット5に出し入れするために設けたものである。開口部7には、開口部の補強用の布地9を縫着している。又、背面基材部3における補強用の布地9の縫着部分の両端部には、面ファスナーのファスナー部材10を1対に縫着している。
前記した胸面連結部4、4はそれぞれ、胸面延長部11と、連結用バンド12とを備えている。即ち、背面基材部3の上端からは、Y字状を呈する形態で、左右の斜め上方向きの角度をもって、1対の胸面延長部11を延設している。これらの胸面延長部11は人体の両肩部分で折り返して胸面側に至る部分であるが、後述するように、肩用サポーターの装着時に人体の左右の腋下部が大きく開放されることとなるための、必要な長さに形成されている。
1対の胸面延長部11の先端には、胸面延長部11に対してT字状を呈するように横幅を拡張された1対の連結用バンド12が形成されている。そして、1対の連結用バンド12の内、一方の連結用バンド12(図1の左側に図示する連結用バンド12)には、面ファスナーのファスナー部材13を縫着している。
一方、本実施例に係る肩用サポーター装具の外側面を示す図2から分かるように、1対の連結用バンド12の外側面には、横幅方向のほぼ全長にわたり、面ファスナーのファスナー部材14を幅広く縫着している。このファスナー部材14は、前記したファスナー部材10やファスナー部材13と面接合が可能なファスナー部材である。ちなみに、ファスナー部材10とファスナー部材13とは互いに面接合できない。
〔使用状態〕
本実施例に係る上記の肩用サポーター装具は、装着時、予め、1対のパッド収納用ポケット5の一方又は双方に、肩甲骨にあてがうパッド8を収納し、肩用サポーターを構成しておく。
パッド8は軟質のポリウレタンフォームからなり、弾性的な圧縮変形が可能な部材である。そして、図4(b)に示すように人体の肩甲骨にほぼ対応する平面形状を持ち、図4(b)の矢印A方向である上部へ向かうほど厚さが増し、かつ、図4(b)の矢印B方向である人体背面の中央部へ向かうほど厚さが増すという形状を有する。このパッド8は、パッド収納用ポケット5に対して矢印A方向に沿う姿勢で、下端の開口部7から挿入される。その際に、図4(b)に実線で示す厚手のパッド8aと、1点鎖線で示す薄手のパッド8bとを重ねた状態でパッド収納用ポケット5に収納しても良い。
以上の構成を備える本実施例の肩用サポーターは、図3、図5、図6に示すように、背面基材部3の裏面が装着者の背面に接し、1対の胸面連結部4が首の両側を通過し両肩部分で折り返されて胸面側にあてがわれた状態とする。
そして、1対の胸面連結部4の下端に設けた1対の連結用バンド12における人体中央側の対向する端部を胸面のほぼ中央で互いに連結させる第1の連結操作と、これらの連結用バンド12の人体左右側の端部を左右の腋下部で背面基材部3の下部の左右側端部とそれぞれ連結させる第2の連結操作とを、順不同で行う。第2の連結操作において、連結用バンド12の人体左右側の端部と、背面基材部3の下部の左右側端部とは、図6に示すように人体の左右の乳首を結ぶ等高線Yよりも下側に位置する。従って、肩用サポーターの装着時において、両腋の腋下部は大きく開放されている。
第1の連結操作においては、一方の連結用バンド12に設けたファスナー部材13と、他方の連結用バンド12に設けたファスナー部材14が使用される。第2の連結操作においては、背面基材部3の左右の両端部に1対に設けたファスナー部材10と、1対の連結用バンド12にそれぞれ設けたファスナー部材14が使用される(図6において図示を省略する)。
これらの連結操作において、1対の連結用バンド12にそれぞれ設けたファスナー部材14は幅広く縫着されているため、ファスナー部材10との連結位置を左右方向にかなり広い範囲で変更することができる。これによって、1対の連結用バンド12と背面基材部3の下部の左右側端部とで形成されるリング構造の内径を自由に拡大または縮小できる。
本発明により、着脱時の苦痛や就寝時の位置ズレがなく、患者の自発的で継続的な装着を期待でき、製作・加工が容易な肩用サポーター装具と肩用サポーターが提供される。

Claims (6)

  1. 人体の背面側にあてがう背面基材部と、人体の両肩部分で折り返して胸面側にあてがう1対の胸面連結部とを一体的に備えた単一の柔軟な平面状部材からなる肩用サポーター装具であって、
    前記背面基材部は、人体背面の少なくとも左右肩甲骨部を覆う形状を有すると共に、左右肩甲骨部に相当する部分には1対のパッド収納用ポケットを備え、
    前記1対の胸面連結部は、1対の胸面延長部と、前記胸面延長部の先端において横方向の幅を拡張された連結用バンドを備え、前記胸面延長部は、背面基材部の上端から前記胸面延長部の先端に向かうにつれて、前記胸面延長部同士の距離が遠くなる方向に斜め上方向きの角度をもってそれぞれ延設されており、
    かつ、前記1対の胸面連結部における連結用バンドの横方向の端部には、連結用バンド相互間の着脱可能な連結手段と、1対の連結用バンドと背面基材部の下部の左右側端部との相互間の着脱可能な連結手段とを備えることを特徴とする肩用サポーター装具。
  2. 前記1対の連結用バンドと背面基材部の下部の左右側端部との着脱可能な連結部が人体の左右の乳首を結ぶ等高線より下側に位置することを特徴とする請求項1に記載の肩用サポーター装具。
  3. 前記1対の胸面連結部における連結用バンドの相互間の着脱可能な連結手段、及び、これらの連結用バンドと基材部の下部左右側端部との相互間の着脱可能な連結手段が面ファスナーであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の肩用サポーター装具。
  4. 前記面ファスナーを構成する1対のファスナー部材の少なくとも一方を連結方向に沿って幅を有し、前記1対のファスナー部材の連結位置を前記幅の範囲内で変更することにより、前記1対の連結用バンド相互間の連結および前記1対の連結用バンドと前記背面基材部の下部の左右側端部との相互間の連結により規定されるリングの内径を調整できることを特徴とする請求項3に記載の肩用サポーター装具。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の肩用サポーター装具における1対のパッド収納用ポケットの一方又は双方に弾性的圧縮が可能なパッドを収納した肩用サポーターであって、
    背面基材部が人体の背面側に接し、1対の胸面連結部が人体の両肩部分で折り返されて人体の胸面側に接し、かつ、1対の連結用バンドが人体の胸面側で着脱可能に相互連結されると共に、背面基材部の下部の左右側端部が人体の両腋の下方部で1対の連結用バンドと着脱可能に相互連結された状態で装着されるものであることを特徴とする肩用サポーター。
  6. 前記パッドが肩甲骨にほぼ対応する平面形状を有すると共に厚さがテーパー状に変化するものであり、かつ厚手のパッドと薄手のパッドが複数通りに準備されていて、これらの内の特定のパッドを任意に選択して、又はこれらのパッドの2以上を任意に組み合わせてポケットに収納することにより、パッド全体の厚さとテーパー状態を調整していることを特徴とする請求項5に記載の肩用サポーター。
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