JP6317478B2 - 環状堰 - Google Patents

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Description

本発明は、連続鋳造設備におけるタンディッシュ底部に固定され上方から溶融金属が注入される環状堰に関するものである。
溶融金属、例えば溶鋼の連続鋳造では、取鍋の溶鋼は一旦タンディッシュに移されてから鋳型に送り込まれる。
取鍋からタンディッシュに注入された溶鋼中の非金属介在物等を充分に浮上分離させることが清浄度の高い鋳片を得るのに必要である。そのためには取鍋からタンディッシュに注入された溶鋼が最も短い経路を辿って鋳型に達してしまう、いわゆる短絡流れを防止するとともに、タンディッシュ内での溶鋼の高速流れを抑制することが必要である。
上述する短絡流れの防止対策としては、タンディッシュに堰を設置することが一般に行われている。この堰は、取鍋からタンディッシュに注入された溶鋼流が浸漬ノズルに達する際の障害物となって短絡流れを防止するとともに、タンディッシュに注入された溶鋼が鋳型に達するまでの移動経路を長くして溶鋼中の非金属介在物等の浮上分離を促進させる。
しかし、堰を設置してもタンディッシュに注入された溶鋼の注入流がタンディッシュ底に当たって反転上昇する際の上昇流の流速の抑制が不十分な場合、高速の上昇流、更には上昇後タンディッシュ側壁に向かう高速流により湯面上のスラグが巻き込まれたり、注入流が鋳型に短時間で達するので非金属介在物等が浮上分離する時間が十分に取れなくなる。
そこで、図1に示すような堰4が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2836966号公報
図1に記載の発明は、内周面1が断面半円形をなして上面が開口2する略凸形断面の凹部3を形成した耐火物よりなる堰4を開口2が取鍋のロングノズル5の直下に位置するようにタンディッシュ6底に取付けてなる。
この堰4によると、ロングノズル5から堰4の凹部3に注入された溶融金属は、図の矢印で示すように凹部底に当たって反転上昇する際に絞られてロングノズル5からの下降流と干渉し、これにより対向した上下の流れを互いに減速させて高速の流れを抑制し、また浸漬ノズル7への短絡流れも防止できるとされている。
しかしながら、特許文献1に記載の発明ではタンディッシュ6湯面上のスラグを巻き込む危険性、あるいはロングノズル5耐火物の損耗を助長してしまう可能性がまだ残っている。また、ロングノズル5からの下降流と反転上昇流の干渉が小さ過ぎて反転上昇流の速度を減衰できない場合がある等、未だ改善の余地がある。
また、特許文献1においては、堰4については任意の形状、例えば図2に示すような平面視矩形形状であっても良いとされているが、この場合も同様に堰としての効果を発揮できないばかりか、むしろ問題を生じる可能性が高い。さらに言及すれば、流体の流れは最もストレスの小さい方向に偏るため、図2のような矩形堰4の場合には反転上昇流は主に短辺側に偏って生じる。これはすなわちタンディッシュの長手方向に向かうものであり、浸漬ノズル7への到達時間を長くし介在物浮上機会を増大したいという本来の目的に対し不利な状況を招くものといえる。
そこで、本発明の目的とするところは、溶融金属の短絡流れを防止するとともに、高速流れを抑制し得る堰を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の環状堰(11)は、連続鋳造設備における取鍋のロングノズル(15)直下に位置するようにタンディッシュ底部に固定されるとともに、上方が開口し前記ロングノズル(15)を介して上方から溶融金属が注入される横断面略円形状で上下に貫通する貫通孔である空洞部(13)を備えた環状堰(11)であって、前記空洞部(13)を構成する内壁の上端から内方に突出する環状の内方突出部(13d)が形成され、前記空洞部(13)は、前記内方突出部(13d)の内方に形成された第一空隙(13a)と、前記第一空隙(13a)に連通するとともに前記第一空隙(13a)の下方に形成された第二空隙(13b)と、からなり、
前記第一空隙(13a)の内径(D1,Da)を前記ロングノズル(15)の吐出孔(15a)の直径の4倍〜5倍とするとともに、前記第二空隙(13b)の内径(D2,Db)を前記第一空隙(13a)の内径(D1,Da)の1.2倍〜1.5倍とし、
しかも、前記環状堰(11)の高さ(H)を操業時における湯面高さの1/6〜1/4としたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の環状堰(11)は、連続鋳造設備における取鍋のロングノズル(15)直下に位置するようにタンディッシュ(12)底部に固定されるとともに、上方が開口し前記ロングノズル(15)を介して上方から溶融金属が注入される横断面略円形状で上下に貫通する貫通孔である空洞部(13)を備えた環状堰(11)であって、前記空洞部(13)を構成する内壁から内方に突出する環状の内方突出部(13d)が形成され、前記空洞部(13)は、前記内方突出部(13d)の上方に形成された第三空隙(13c)と、前記第三空隙(13c)に連通するとともに前記第三空隙(13c)の下方かつ前記内方突出部(13d)の内方に形成された第一空隙(13a)と、前記第一空隙(13a)に連通するとともに前記第一空隙(13a)の下方に形成された第二空隙(13b)と、からなり、
前記第一空隙(13a)の内径(D1,Da)を前記ロングノズル(15)の吐出孔(15a)の直径の4倍〜5倍とするとともに、前記第二空隙(13b)の内径(D2,Db)を前記第一空隙(13a)の内径(D1,Da)の1.2倍〜1.5倍とし、
しかも、前記環状堰(11)の高さ(H)を操業時における湯面高さの1/6〜1/4とし、
さらに、前記第三空隙(13c)の内径(D c )を前記第二空隙(13b)の内径(D b )の1倍〜1.1倍としたことを特徴とする。
ここで、上記括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に掲載された対応要素または対応事項を示す。
本発明によれば、ロングノズルから環状堰の空洞部に注入された溶融金属は底部に当たって反転し上昇するので、鋳型に浸漬される浸漬ノズルまでの短絡流れが防止される。
そして、その上昇流は内方突出部によって絞られるので、ロングノズルからの下降流と干渉する。これにより対向した上下流が互いに減速されるので、溶融金属が浸漬ノズルに達するまでの時間が長くなる。
その結果、溶融金属中の非金属介在物の浮上分離が促進されるので、鋳造品の品質が向上する。
特に、第一空隙の内径をロングノズルの吐出孔の直径の4倍〜5倍とするとともに、第二空隙の内径を第一空隙の内径の1.2倍〜1.5倍としたので、確実に上昇流と下降流が干渉し合い、溶融金属の速度を抑制できる。
さらに、環状堰の高さを操業時における湯面高さの1/6〜1/4としたので、上昇流によって湯面の乱れが生じ難く、湯面上のスラグを巻き込み難い。
なお、本発明の環状堰のように、内方突出部が形成され、第一空隙の内径をロングノズルの吐出孔の直径の4倍〜5倍、第二空隙の内径を第一空隙の内径の1.2倍〜1.5倍とする点は、上述した特許文献1には全く記載されていない。
従来例に係る堰をタンディッシュに取付けた状態を示す断面図である。 図1に示す堰を示す拡大平面図である。 本実施形態に係る環状堰を示す斜視図である。 図3に示す環状堰をタンディッシュに取付けた状態を示す断面図である。 図3に示す環状堰の大きさを変更した場合における操業実施結果を示す図である。 本実施形態に係る環状堰を示す斜視図である。 図6に示す環状堰をタンディッシュに取付けた状態を示す断面図である。 図6に示す環状堰の大きさを変更した場合における操業実施結果を示す図である。
(実施例1)
図3乃至図5を参照して、本発明の実施形態に係る環状堰11を説明する。
この環状堰11は、連続鋳造設備において、取鍋の溶融金属をタンディッシュ12内で受けて溶融金属の速度を抑制するものであり、横断面(水平断面)略円形状の空洞部13を備える。
図3は、本発明に係る環状堰11の斜視図であり、図4はその環状堰11をタンディッシュ12に固着した断面図である。
環状堰11は耐火物よりなって外形が角柱状であり、その中央に上下に貫通する貫通孔である空洞部13が形成されている。
空洞部13を構成する内壁の上端からは、内方に突出する環状の内方突出部13dが形成されている。
そして空洞部13は、内方突出部13dの内方に形成された第一空隙13aと、第一空隙13aに連通するとともに第一空隙13aの下方に形成された第二空隙13bと、からなり、縦断面略凸状となっている。
また、空洞部13の内壁及び内方突出部13dの端面は鉛直に延び、第一空隙13aと第二空隙13bの間は階段状の段差となっている。
第一空隙13aの内径D1はロングノズル15の吐出孔15aの直径の4倍〜5倍で、ここでは400mmであり、第二空隙13bの内径D2は第一空隙13aの内径D1の1.25倍の500mmである。このロングノズル15の吐出孔15aの直径は95mmである。
また、操業時の湯面高さはタンディッシュ12底部から1000mmの位置であり、環状堰11の高さHは操業時におけるタンディッシュ12内の湯面高さの1/5(200mm)とするとともに、前述の第一空隙13aおよび第二空隙13bそれぞれの高さH1,H2についてはH1=H2=1/2Hとなるようにした。
このような環状堰11は、図4に示すように空洞部13が図示省略した取鍋のロングノズル15直下に位置するようにタンディッシュ12底部に固定される。つまり、空洞部13には底が無いが、タンディッシュ12の底部がその代わりとなる。環状堰11の固定は従前の堰と同様の方法、例えばモルタルによって行われる。
なお、図3、図4では環状堰11本体の形状は角柱形としているが、外形については特に指定されるべきものではなく、内部空洞部13に合せ円柱形であってもかまわないし、タンディッシュ12内形状に合わせ上広がりの角錐台形であってもかまわない。
以上のように構成された環状堰11によれば、ロングノズル15から環状堰11の空洞部13に注入された溶融金属は空洞部13の中でタンディッシュ12の底部に当たって反転し上昇するので、鋳型に浸漬される浸漬ノズル16までの短絡流れが防止される。
そして、その上昇流は内方突出部13dによって絞られるので、ロングノズル15からの下降流と干渉する。これにより対向した上下流が互いに減速されるので、溶融金属が浸漬ノズル16に達するまでの時間が長くなる。
また、環状堰11の高さHを操業時における湯面高さの1/5としたので、上昇流によって湯面の乱れが生じ難く、湯面上のスラグを巻き込み難い。
その結果、溶融金属中の非金属介在物の浮上分離が促進されるので、鋳造品の品質が向上する。
さらには、この条件ではロングノズル15先端部の溶損も発生しない(図5参照)。
また、空洞部13は上下に貫通する貫通孔であるので、環状堰11の製作が容易で安価に製作可能である。なお、貫通孔であってもタンディッシュ12底部が環状堰11の底部の代わりとなるので、問題は生じない。
(実施例2)
次に、実施例2の条件について説明する。
ここでは、第一空隙13aの内径D1を450mmに、第二空隙13bの内径D2を550mmにした。
環状堰11の高さH、第一空隙13aの高さH1、第二空隙13bの高さH2はそれぞれ実施例1と同じ値である。
(実施例3)
実施例3では、第一空隙13aの内径D1と第二空隙13bの内径D2を実施例1と同じにして、環状堰11の高さHを250mm、第一空隙13aの高さH1を150mm、第二空隙13bの高さH2を100mmにした。
実施例2及び3においても図5に示すように、実施例1と同様に湯面の巻き込みが小さく、溶鋼清浄度も高かった。また、ロングノズル15の溶損も無かった。
つまり、第一空隙13aの内径D1はロングノズルの吐出孔15aの直径の4倍〜5倍とすることがより好ましいとわかった。
(比較例1乃至4)
図5に示すように、第一空隙13aの径D1を大きくした比較例1においては湯面上のスラグが巻込まれやすくなっており、溶鋼清浄性も実施例に比べやや劣る。
逆に第一空隙13aの径D1を小さくした比較例2においては、湯面の巻込みなどは見られないが溶鋼清浄性で大きく劣るものとなった。
さらに環状堰11高さHを湯面高さの1/3とした比較例3では、溶鋼清浄性は同等であるが湯面の巻込みが激しく、操業の安定性の点で問題がある。
また、第二空隙13bの径D2を第一空隙13aの径D1の1.1倍とした比較例4では、若干の湯面巻込みが確認された上に、鋳造終了後のロングノズル15先端部の溶損が顕著となり、通常の半分程度のヒート数で使用不能となった。
(実施例4)
次に、図6乃至図8を参照して、本発明の他の実施形態に係る環状堰11を説明する。
この環状堰11は、連続鋳造設備において、取鍋の溶融金属をタンディッシュ12内で受けて溶融金属の速度を抑制するものであり、横断面(水平断面)略円形状の空洞部13を備える。
図6は、本発明に係る環状堰11の斜視図であり、図7はその環状堰11をタンディッシュ12に固着した断面図である。
環状堰11は耐火物よりなって外形が角柱状であり、その中央に上下に貫通する貫通孔である空洞部13が形成されている。
空洞部13を構成する内壁の上下方向略中央から、内方に突出する環状の内方突出部13dが形成されている。
そして空洞部13は、内方突出部13dの上方に形成された第三空隙13cと、内方突出部13dの内方に形成された第一空隙13aと、第一空隙13aに連通するとともに第一空隙13aの下方に形成された第二空隙13bと、からなる。
また、空洞部13の内壁及び内方突出部13dの端面は鉛直に延び、第三空隙13cと第一空隙13aの間、及び第一空隙13aと第二空隙13bとの間はそれぞれ段差となっている。
第一空隙13aの内径Daはロングノズル15の吐出孔15aの直径の4倍〜5倍で、ここでは400mmであり、第三空隙13cの内径Dc及び第二空隙13bの内径Dbはそれぞれ第一空隙13aの内径Daの1.25倍の500mmである。このロングノズル15の吐出孔15aの直径は95mmである。
また、操業時の湯面高さはタンディッシュ12底部から1000mmの位置であり、環状堰11の高さHは操業時におけるタンディッシュ12内の湯面高さの1/4(250mm)とするとともに、前述の第三空隙13c、第一空隙13a、及び第二空隙13bそれぞれの高さHc,Ha,HbについてはHc=1/5H,Ha=Hb=2/5Hとなるようにした。
このような環状堰11は、図7に示すように空洞部13が図示省略した取鍋のロングノズル15直下に位置するようにタンディッシュ12底部に固定される。つまり、空洞部13には底が無いが、タンディッシュ12の底部がその代わりとなる。環状堰11の固定は従前の堰と同様の方法、例えばモルタルによって行われる。
なお、図6、図7では環状堰11本体の形状は角柱形としているが、外形については特に指定されるべきものではなく、内部空洞部13に合せ円柱形であってもかまわないし、タンディッシュ12内形状に合わせ上広がりの角錐台形であってもかまわない。
以上のように構成された環状堰11によれば、ロングノズル15から環状堰11の空洞部13に注入された溶融金属は空洞部13の中でタンディッシュ12の底部に当たって反転し上昇するので、鋳型に浸漬される浸漬ノズル16までの短絡流れが防止される。
そして、その上昇流は内方突出部13dによって絞られるので、ロングノズル15からの下降流と干渉する。これにより対向した上下流が互いに減速されるので、溶融金属が浸漬ノズル16に達するまでの時間が長くなる。
また、環状堰11の高さHを操業時における湯面高さの1/4としたので、上昇流によって湯面の乱れが生じ難く、湯面上のスラグを巻き込み難い。
その結果、溶融金属中の非金属介在物の浮上分離が促進されるので、鋳造品の品質が向上する。
さらには、この条件ではロングノズル15先端部の溶損も発生しない(図8参照)。
また、空洞部13は上下に貫通する貫通孔であるので、環状堰11の製作が容易で安価に製作可能である。なお、貫通孔であってもタンディッシュ12底部が環状堰11の底部の代わりとなるので、問題は生じない。
(実施例5)
次に、実施例5の条件について説明する。
ここでは、第三空隙13cの内径Dcを550mmに、第一空隙13aの内径Daを450mmに、第二空隙13bの内径Dbを550mmにした。
環状堰11の高さH、第三空隙13cの高さHc、第一空隙13aの高さHa、第二空隙13aの高さHaはそれぞれ実施例4と同じ値である。
(実施例6)
実施例6では、第三空隙13cの内径Dcと第一空隙13aの内径Daと第二空隙13bの内径Dbを実施例4と同じにして、環状堰11の高さHを200mm、第三空隙13cの高さHcを50mm、第一空隙13aの高さHaを50mm、第二空隙の高さHbを100mmにした。
実施例5及び6においても図8に示すように、実施例4と同様に湯面の巻き込みが小さく、溶鋼清浄度も高かった。また、ロングノズル15の溶損も無かった。
つまり、第一空隙13aの内径Daはロングノズルの吐出孔15aの直径の4倍〜5倍とすることがより好ましいとわかった。
(比較例5乃至9)
図8に示すように、第三空隙13cの径Dcを大きくした比較例5においては溶鋼清浄性が実施例に比べやや劣る。
また、第一空隙13aの径Daを小さくした比較例6においても、溶鋼清浄性で大きく劣るものとなった。
さらに環状堰11高さHを湯面高さの1/3とした比較例7では、溶鋼清浄性は同等であるが湯面の巻込みが激しく、操業の安定性の点で問題がある。
また、第二空隙13bの径Dbを第一空隙13aの径Daの1.1倍とした比較例8でも比較例7と同等の湯面巻込みが確認された。
第三空隙13cの径Dcを第二空隙13bの径Dbより小さい径とした比較例9では、比較例8と同等の湯面巻込みが認められた上、鋳造終了後のロングノズル先端部の溶損が顕著となり、通常の半分程度のヒート数で使用不能となった。
なお、本実施例において、第二空隙13bの内径D2,Dbは第一空隙13aの内径D1,Daの1.2倍〜1.5倍であればよい。
また、環状堰11の高さHは湯面高さの1/6〜1/4であればよい。
また、第三空隙13cの内径Dcは第二空隙13bの内径Dbの1倍〜1.1倍であればよい。
また、空洞部13を貫通孔であるとしたが、これに限られるものではなく、環状堰11自体が底部を有し空洞部13が環状堰11を貫通していなくてもよい。
また、第三空隙13cの内径を下方から上方に向けて拡径してもよい。このときの第三空隙13cの下端の径と第一空隙13aの上端の径を等しくする。
さらには、内方突出部13dが上下に複数形成されていてもよく、この場合、内方突出部13dが一つの場合よりも空洞部13が多くの空隙に分けられることになる。
1 内周面
2 開口
3 凹部
4 堰
5 ロングノズル
6 タンディッシュ
11 環状堰
12 タンディッシュ
13 空洞部
13a 第一空隙
13b 第二空隙
13c 第三空隙
13d 内方突出部
15 ロングノズル
15a 吐出孔
16 浸漬ノズル
1 第一空隙の内径
2 第二空隙の内径
a 第一空隙の内径
b 第二空隙の内径
c 第三空隙の内径
H 環状堰の高さ
1 第一空隙の高さ
2 第二空隙の高さ
a 第一空隙の高さ
b 第二空隙の高さ
c 第三空隙の高さ

Claims (2)

  1. 連続鋳造設備における取鍋のロングノズル直下に位置するようにタンディッシュ底部に固定されるとともに、上方が開口し前記ロングノズルを介して上方から溶融金属が注入される横断面略円形状で上下に貫通する貫通孔である空洞部を備えた環状堰であって、
    前記空洞部を構成する内壁の上端から内方に突出する環状の内方突出部が形成され、
    前記空洞部は、前記内方突出部の内方に形成された第一空隙と、前記第一空隙に連通するとともに前記第一空隙の下方に形成された第二空隙と、からなり、
    前記第一空隙の内径を前記ロングノズルの吐出孔の直径の4倍〜5倍とするとともに、
    前記第二空隙の内径を前記第一空隙の内径の1.2倍〜1.5倍とし、
    しかも、前記環状堰の高さを操業時における湯面高さの1/6〜1/4としたことを特徴とする環状堰。
  2. 連続鋳造設備における取鍋のロングノズル直下に位置するようにタンディッシュ底部に固定されるとともに、上方が開口し前記ロングノズルを介して上方から溶融金属が注入される横断面略円形状で上下に貫通する貫通孔である空洞部を備えた環状堰であって、
    前記空洞部を構成する内壁から内方に突出する環状の内方突出部が形成され、
    前記空洞部は、前記内方突出部の上方に形成された第三空隙と、前記第三空隙に連通するとともに前記第三空隙の下方かつ前記内方突出部の内方に形成された第一空隙と、前記第一空隙に連通するとともに前記第一空隙の下方に形成された第二空隙と、からなり、
    前記第一空隙の内径を前記ロングノズルの吐出孔の直径の4倍〜5倍とするとともに、
    前記第二空隙の内径を前記第一空隙の内径の1.2倍〜1.5倍とし、
    しかも、前記環状堰の高さを操業時における湯面高さの1/6〜1/4とし、
    さらに、前記第三空隙の内径を前記第二空隙の内径の1倍〜1.1倍としたことを特徴とする環状堰。
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