JP6316637B2 - ウエーハの加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、表面に複数の分割予定ラインによって区画された領域にデバイスが形成されたウエーハを分割予定ラインに沿って切削するウエーハの加工方法に関する。
例えば、半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に形成された分割予定ラインによって区画された複数の領域にIC、LSI等のデバイスを形成し、該デバイスが形成された各領域を分割予定ラインに沿って分割することにより個々のデバイスを製造している。半導体ウエーハを分割する分割装置としては一般にダイシング装置としての切削装置が用いられている。この切削装置は、被加工物を保持するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削ブレードを備えた切削手段を具備し、切削ブレードを回転しつつチャックテーブルを相対的に切削送りさせることにより切削する。
また、分割予定ライン上にデバイスの機能をテストするためのテスト エレメント グループ(TEG)と称するテスト用の金属パターンまたはパシベーション膜等の積層物が積層されたウエーハを分割予定ラインに沿って切削ブレードによって切断すると、切削ブレードに目詰まりが生じたり分割されたデバイスの側面にチッピングが発生するという不具合がある。このような問題を解消するために、ウエーハを分割予定ラインに沿って切断する前に分割予定ラインに対応する厚みを有する切削ブレードによって比較的浅い溝を形成して金属パターンまたはパシベーション膜等の積層物を除去し、その後、厚みの薄い切削ブレードによって積層物が除去された分割予定ラインに沿って切断するウエーハの加工方法が実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−334751号公報
而して、分割予定ラインに対応する厚みを有する切削ブレードは使用により側面が摩耗して分割予定ラインの幅に対応する厚みを維持できなくなり、比較的頻繁に分割予定ラインに対応する厚みを有する切削ブレードを交換して使用済みの摩耗した切削ブレードを廃棄しなければならず、不経済であるという問題がある。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、分割予定ラインに形成したい溝幅より薄い厚みの切削ブレードであっても、形成したい幅の溝を形成することができるウエーハの加工方法を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、表面に複数の分割予定ラインによって区画された領域にデバイスが形成されたウエーハの加工方法であって、
第1のスピンドルユニットの回転軸に装着された第1の切削ブレードによって分割予定ラインに沿って所望の幅を有する浅溝を形成する浅溝形成工程と、
該第1のスピンドルユニットの回転軸と同一軸線上に配設された第2のスピンドルユニットの回転軸に装着された第2の切削ブレードによって該浅溝に沿って切削溝を形成する加工を施す加工工程と、を含み、
該浅溝形成工程は、第1の切削ブレードの摩耗に応じて分割予定ラインに対して該第1の切削ブレードの切削方向が傾くように回転軸を傾けた状態で分割予定ラインに沿って切削することにより所望の幅を有する浅溝を形成する、
ことを特徴とするウエーハの加工方法が提供される。
上記加工工程は、ウエーハを分割予定ラインに沿って形成された浅溝に沿って切断して個々のデバイスに分割する。
本発明によるウエーハの加工方法における浅溝形成工程は、第1の切削ブレードの摩耗に応じて分割予定ラインに対して第1の切削ブレードの切削方向が傾くように回転軸を傾けた状態で分割予定ラインに沿って切削することにより所望の幅を有する浅溝を形成するので、切削ブレードが摩耗していても分割予定ラインに沿って所望の幅の浅溝を形成することがきるため、廃棄すべき切削ブレードを有効に使用することができ経済的である。
本発明によるウエーハの加工方法によって加工されるウエーハとしての半導体ウエーハの斜視図 図1に示す半導体ウエーハを環状のフレームに装着されたダイシングテープに貼着した状態を示す斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法を実施するための切削装置の斜視図。 図1に示す切削装置の第1の切削手段および第2の切削手段を構成する第1のスピンドルユニットおよび第2のスピンドルユニットの平面図。 本発明によるウエーハの加工方法における浅溝形成工程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法における浅溝形成工程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法における浅溝形成工程および加工工程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法における加工工程の説明図。 本発明によるウエーハの加工方法における浅溝形成工程および加工工程が実施された半導体ウエーハの斜視図。 本発明によるウエーハの加工方法における浅溝形成工程を実施することにより摩耗した切削ブレードを拡大して示す要部断面図。 本発明によるウエーハの加工方法の加工工程における半導体ウエーハに形成された分割予定ラインと切削ブレードとの関係を示す説明図。 本発明によるウエーハの加工方法における浅溝形成工程が実施された半導体ウエーハの要部拡大断面図。 本発明によるウエーハの加工方法における浅溝形成工程および加工工程が実施された半導体ウエーハの要部拡大断面図。
以下、本発明によるウエーハの加工方法の好適な実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1には、本発明によるウエーハの加工方法によって加工されるウエーハとしての半導体ウエーハの斜視図が示されている。図1に示す半導体ウエーハ10は、シリコンウエーハからなり表面10aに格子状に配列された複数の分割予定ライン11によって複数の領域が区画され、この区画された領域にIC、LSI等のデバイス12が形成されている。なお、この半導体ウエーハ10の分割予定ライン11には、デバイス12の機能をテストするためのテスト エレメント グループ(TEG)と呼ばれる銅(Cu)からなるテスト用の金属パターン13が部分的に複数配設されている。このように構成された半導体ウエーハ10は、図2に示すように環状のフレームFに装着されたポリオレフィン等の合成樹脂シートからなるダイシングテープTに裏面10bを貼着する(ウエーハ支持工程)。従って、半導体ウエーハ10は、表面10aが上側となる。
図3には、本発明によるウエーハの加工方法を実施するための切削装置の概略構成を示す平面図が示されている。
図3に示された切削装置1は、静止基台2を具備している。この静止基台2上には、被加工物を保持し矢印Xで示す切削送り方向に移動せしめるチャックテーブル機構3が配設されている。
図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、静止基台2の上面に矢印Xで示す切削送り方向に沿って配設された案内レール31を備えている。この案内レール31上には、支持基台32が案内レール31に沿って移動可能に配設されている。支持基台32上にはそれぞれ円筒部材33が配設され、この円筒部材33の上端に保持面34aを備えたチャックテーブル34が回転可能に配設されている。このチャックテーブル34は、図示しない吸引手段によって保持面34a上に載置された被加工物を吸引保持する。なお、チャックテーブル34には、上記環状のフレームFを固定するためのクランプ341が配設されている。また、チャックテーブル34は、円筒部材33内に配設されたパルスモータ(図示せず)によって適宜回動せしめられるようになっている。なお、円筒部材33の上端部には、それぞれチャックテーブル34を挿通する穴を有し上記支持基台32を覆うカバー部材35が配設されている。
図3に基づいて説明を続けると、図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、チャックテーブル34を案内レール31に沿って矢印Xで示す切削送り方向に移動させるための切削送り手段36を備えている。切削送り手段36は、周知のボールスクリュー機構からなっている。
図示の切削装置1は、上記静止基台2上に案内レール31を跨いで配設された門型の支持フレーム4を備えている。この門型の支持フレーム4は、第1の柱部41と第2の柱部42と、第1の柱部41と第2の柱部42の上端を連結し矢印Xで示す切削送り方向と直交する矢印Yで示す割り出し送り方向に沿って配設された支持部43とからなり、中央部には上記チャックテーブル34の移動を許容する開口44が設けられている。上記支持部43の一方の面には矢印Yで示す割り出し送り方向に沿って案内レール431が設けられている。
図示の切削装置1は、上記支持フレーム4の支持部43に設けられた案内レール431に沿って移動可能に配設された第1の切削手段5aおよび第2の切削手段5bが配設されている。第1の切削手段5aおよび第2の切削手段5bは、第1の割り出し移動基台51aおよび第2の割り出し移動基台51bと、該第1の割り出し移動基台51aおよび第2の割り出し移動基台51bに矢印Zで示す切り込み送り方向に移動可能に支持された第1の切り込み移動基台52aおよび第2の切り込み移動基台52bと、該第1の切り込み移動基台52aおよび第2の切り込み移動基台52bに装着された第1のスピンドルユニット支持部材53aおよび第2のスピンドルユニット支持部材53bと、該第1のスピンドルユニット支持部材53aおよび第2のスピンドルユニット支持部材53bに装着された第1のスピンドルユニット64aおよび第1のスピンドルユニット64bを具備している。第1の割り出し移動基台51aおよび第2の割り出し移動基台51bは、それぞれ周知のボールスクリュー機構からなる第1の割り出し送り手段510aおよび第2の割り出し送り手段510bによって案内レール431に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられるように構成されている。上記第1の切り込み移動基台52aおよび第2の切り込み移動基台52bは、それぞれ周知のボールスクリュー機構からなる第1の切り込む送り手段520aおよび第1の切り込む送り手段520bによって第1の割り出し移動基台51aおよび第2の割り出し移動基台51bに設けられた図示しない案内溝に沿って矢印Zで示す切り込み送り方向に移動せしめられるように構成されている。上記第1のスピンドルユニット支持部材53aおよび第2のスピンドルユニット支持部材53bは、それぞれ上下方向に延びる被支持部531aおよび531bと、該被支持部531aおよび531bの下端から直角に水平に延びる装着部532aおよび532bとからなっており、被支持部531aおよび531bがそれぞれ第1の切り込み移動基台52aおよび第2の切り込み移動基台52bに装着される。このように構成された第1のスピンドルユニット支持部材53aおよび第2のスピンドルユニット支持部材53bの装着部532aおよび532bの下面にそれぞれ第1のスピンドルユニット64aおよび第2のスピンドルユニット64bが装着される。
第1のスピンドルユニット64aと第2のスピンドルユニット64bは、図3および図4に示すようにそれぞれ第1のスピンドルハウジング641a,第2のスピンドルハウジング641bと、該第1のスピンドルハウジング641a,第2のスピンドルハウジング641bに回転可能に支持された第1の回転スピンドル642a,第2の回転スピンドル642bと、該第1の回転スピンドル642a,第2の回転スピンドル642bの一端に装着された第1の切削ブレード643a,第2の切削ブレード643bと、第1の回転スピンドル642a,第2の回転スピンドル642bをそれぞれ回転駆動する第1のサーボモータ644a,第2のサーボモータ644bを具備しており、第1の回転スピンドル642a,第2の回転スピンドル642bの軸線方向が矢印Yで示す割り出し送り方向に沿って配設されている。従って、第1の切削ブレード643aと第2の切削ブレード643bは、同一軸線上に対向して配設される。なお、図示の実施形態においては、第1の切削ブレード643aは厚みが例えば100μmに設定されており、第2の切削ブレード643bは厚みが例えば30μmに設定されている。
なお、図示の実施形態における第1のスピンドルユニット41aの第1のスピンドルハウジング641aは、図3および図4に示すように第1のスピンドルユニット支持部材53aの装着部532aに装着する締結ボルト65を中心として図4において2点鎖線で示すように上記チャックテーブル34の保持面34aと平行な面内において矢印Yで示す割り出し送り方向に対して傾斜させることができるように構成されている。従って、第1のスピンドルユニット64aがチャックテーブル34の保持面34aと平行な面内において矢印Yで示す割り出し送り方向に対して傾斜するので、第1のスピンドルユニット64aに装着された第1の切削ブレード643aの切削方向(第1の回転スピンドル642の軸心に対して垂直な方向)は、切削方向である矢印Xで示す切削送り方向に対して傾斜した状態となる。
図示の切削装置1は以上のように構成されており、切削装置1を用いて実施するウエーハの加工方法について説明する。先ず、半導体ウエーハ10の分割予定ライン11に沿って浅溝を形成することにより分割予定ライン11の表面に形成されているテスト用の金属パターン13を除去するとともに、浅溝が形成された分割予定ライン11に沿って半導体ウエーハ10を切断する従来の加工方法について説明する。
上記図2に示すように環状のフレームFにダイシングテープTを介して支持された半導体ウエーハ10は、図3に示す切削装置1のチャックテーブル34上にダイシングテープT側を載置する。そして、図示しない吸引手段を作動することにより半導体ウエーハ10は、ダイシングテープTを介してチャックテーブル34上に吸引保持される。従って、半導体ウエーハ10は、表面10aを上側にして保持される。また、環状のフレームFは、クランプ341によって固定される。このようにしてチャックテーブル34上にダイシングテープTを介して吸引保持された半導体ウエーハ10は、周知のアライメント作業を実施することにより所定の方向に形成された分割予定ライン11が矢印Xで示す切削送り方向と平行に位置付けられる。
次に、半導体ウエーハ10を吸引保持したチャックテーブル34を第1の切削手段5aおよび第2の切削手段5bによる加工領域に移動する。そして、図5の(a)に示すように第1のスピンドルユニット64aの第1の切削ブレード643aをチャックテーブル34に吸引保持された半導体ウエーハ10の分割予定ライン11における図において最左側の分割予定ライン11に対応した位置に所定の切り込み深さHIをもって位置付ける。このとき、第1の切削ブレード643aは、図6において実線で示すように上記分割予定ライン11の延長線上において半導体ウエーハ10の外周縁と環状のフレームFに露出しているダイシングテープTの上方に位置付けられる。なお、第2のスピンドルユニット64bの第2の切削ブレード643bは、図5の(a)に示すように半導体ウエーハ10の左方に位置付けられる。次に、第1の切削ブレード643aを矢印Aで示す方向に回転するとともに、チャックテーブル34を図5の(a)において紙面に垂直な方向、図6において矢印X1で示す方向に切削送りすることにより、図5の(b)に示すように半導体ウエーハ10の図において最左側の分割予定ライン11に沿って所定深さHIの浅溝G1が形成される(浅溝形成工程)。なお、上記切削送りは、第1の切削ブレード643aが図6において2点鎖線で示すように半導体ウエーハ10の外周縁(図6において右端)と環状のフレームFとの間に露出しているダイシングテープTの上方に位置するまでチャックテーブル34を移動する。この結果、分割予定ライン11の表面に形成されているテスト用の金属パターン13が除去される。このようにして、半導体ウエーハ10の図5の(b)において最左側の分割予定ライン11に沿って浅溝G1を形成したならば、第1のスピンドルユニット64aの第1の切削ブレード643aを上方に所定量移動し図5において右方に分割予定ライン11の間隔に相当する量だけ割り出し送りするとともに、チャックテーブル34を図6において矢印X1で示す方向と反対方向に移動することにより、第1の切削ブレード643aと半導体ウエーハ10との矢印X1で示す方向の相対位置を図6において実線で示す位置に位置付ける。次に、第1の切削ブレード643aを下方に所定量切り込み送りして図5において左から2番目の分割予定ライン11に対応した位置に所定の切り込み深さHIをもって位置付ける。そして、上述したように第1の切削ブレード643aを回転するとともにチャックテーブル34を図6において矢印X1で示す方向に切削送りすることにより、図5において左から2番目の分割予定ライン11に沿って分割予定ライン11の幅に対応し所定深さHIの浅溝G1が形成される。
上述したように、第1のスピンドルユニット64aの第1の切削ブレード643aにより例えば2本の分割予定ライン11に沿って浅溝G1を形成したならば、図7の(a)に示すように第1のスピンドルユニット64aの第1の切削ブレード643aを半導体ウエーハ10の図において左から3番目の分割予定ライン11に対応した位置に所定の切り込み深さHIをもって位置付けるとともに、第2のスピンドルユニット64bの第2の切削ブレード643bを半導体ウエーハ10の図において最左側の分割予定ライン11が形成されている分割予定ライン11に対応した位置にダイシングテープTに達する切り込み深さH2をもって位置付ける。従って、第2の切削ブレード643bは、上述したように第1の切削ブレード643aによって形成された浅溝G1の幅方向中心位置に位置付けられる。このとき、第2の切削ブレード643bは、図8において実線で示すように上記分割予定ライン11の延長線上において半導体ウエーハ10の外周縁と環状のフレームFとの間に露出されたダイシングテープTの上に位置付けられる。なお、第1の切削ブレード643aは、上述したと同様に図6において実線で示すように上記分割予定ライン11の延長線上において半導体ウエーハ10の外周縁と環状のフレームFとの間に露出するダイシングテープTの上方に位置付けられる。次に、第1の切削ブレード643aおよび第2の切削ブレード643bを矢印Aで示す方向に回転するとともに、チャックテーブル34を図7の(a)において紙面に垂直な方向、図8において矢印X1で示す方向に切削送りする。この結果、図7の(b)に示すように半導体ウエーハ10の図において最左側の分割予定ライン11に形成されている浅溝G1に沿って浅溝G1の底から深さH3の切断溝G2が形成される(加工工程)とともに、図において左から3番目の分割予定ライン11に沿って所定深さHIの浅溝G1が形成される。なお、上記切削送りは、第1の切削ブレード643aが図6において2点鎖線で示すように、また、第2の切削ブレード643bが図8において2点鎖線で示すように半導体ウエーハ10の外周縁(図6および図8において右端)と環状のフレームFとの間に露出するダイシングテープTに達する位置するまでチャックテーブル34を移動する。従って、半導体ウエーハ10の外周縁と環状のフレームFとの間に露出するダイシングテープTには、図9に示すように第2の切削ブレード643bによって切断溝G2が形成される。以上の操作を繰り返すことにより、半導体ウエーハ10の所定方向に形成された分割予定ライン11に沿って浅溝G1および切断溝G2が形成されとともに、ダイシングテープTにも切断溝G2が形成され、半導体ウエーハ10は分割予定ライン11に沿って切断される。
しかるに、第1の切削ブレード643aは上記浅溝形成工程を実施することにより図10に示すように側面が摩耗して外周縁が先細りとなり分割予定ライン11の幅に対応する厚みを維持できなくなる。従って、第1の切削ブレード643aが図10に示すように摩耗したら、新しい切削ブレードと交換して使用済みの摩耗した切削ブレードを廃棄しなければならず、不経済であるという問題がある。
そこで、第1の切削ブレード643aが図10に示すように摩耗したら、本発明によるウエーハの加工方法においては、次のように上記浅溝形成工程を実施する。
本発明によるウエーハの加工方法における浅溝形成工程を実施するには、図11に示すように第1のスピンドルユニット64aを上記チャックテーブル34の保持面34aと平行な面内(紙面と平行な面内)において矢印Yで示す割り出し送り方向に対して傾斜せしめる。この結果、第1のスピンドルユニット64aを構成する第1の回転スピンドル642aに装着された第1の切削ブレード643aの切削方向(回転スピンドル642aの軸心に対して垂直な方向)は、矢印Xで示す切削送り方向、即ち分割予定ライン11に対して傾斜した状態となる。そして、第1の切削ブレード643aの外周縁における下端Bをチャックテーブル34に保持された半導体ウエーハ10の分割予定ライン11の幅方向中心位置と対応する位置に位置付ける。次に、第1の切削ブレード643aを所定量切り込み送りするとともに矢印Aで示す方向に回転する。そして、半導体ウエーハ10を保持したチャックテーブル34を矢印Xで示す切削送り方向(図11において左方)に切削送りするする。この結果、図12に示すように分割予定ライン11に対応した浅溝G1が形成される。このように、第1の切削ブレード414aは図10に示すように摩耗していても、第1の回転スピンドル642aに装着された第1の切削ブレード643aの切削方向(回転スピンドル642aの軸心に対して垂直な方向)を分割予定ライン11に対して傾斜した状態で浅溝形成工程を実施することにより、分割予定ライン11に対応した浅溝G1を形成することができる。従って、本発明による加工方法を実施することにより廃棄すべき切削ブレードを有効に使用することができ経済的である。
上述したように図10に示すように摩耗した第1の切削ブレード643aによって浅溝形成工程を実施することにより図12に示すように分割予定ライン11に対応した浅溝G1を形成したならば、第2の切削ブレード643bによって上述した加工工程を実施する。この結果、図13に示すように分割予定ライン11に対応して形成された浅溝G1に沿ってダイシングテープTに達する切断溝G2が形成され、半導体ウエーハ10は分割予定ライン11に沿って切断される。
1:切削装置
2:静止基台
3:チャックテーブル機構
34:チャックテーブル
36:切削送り手段
5a:第1の切削手段
5b:第2の切削手段
51a:第1の割り出し移動基台
51b:第2の割り出し移動基台
52a:第1の切り込み移動基台
52b:第2の切り込み移動基台
53a:第1のスピンドルユニット支持部材
53b:第2のスピンドルユニット支持部材
64a:第1のスピンドルユニット
642a:第1の回転スピンドル
643a:第1の切削ブレード
64b:第2のスピンドルユニット
642b:第2の回転スピンドル
643b:第2の切削ブレード
10:半導体ウエーハ

Claims (2)

  1. 表面に複数の分割予定ラインによって区画された領域にデバイスが形成されたウエーハの加工方法であって、
    第1のスピンドルユニットの回転軸に装着された第1の切削ブレードによって分割予定ラインに沿って所望の幅を有する浅溝を形成する浅溝形成工程と、
    該第1のスピンドルユニットの回転軸と同一軸線上に配設された第2のスピンドルユニットの回転軸に装着された第2の切削ブレードによって該浅溝に沿って切削溝を形成する加工を施す加工工程と、を含み、
    該浅溝形成工程は、第1の切削ブレードの摩耗に応じて分割予定ラインに対して該第1の切削ブレードの切削方向が傾くように回転軸を傾けた状態で分割予定ラインに沿って切削することにより所望の幅を有する浅溝を形成する、
    ことを特徴とするウエーハの加工方法。
  2. 該加工工程は、ウエーハを分割予定ラインに沿って形成された浅溝に沿って切断して個々のデバイスに分割する、請求項1記載のウエーハの加工方法。
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