JP6316573B2 - 粒子検出装置及び粒子の検出方法 - Google Patents

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本発明は環境評価技術に関し、特に粒子検出装置及び粒子の検出方法に関する。
バイオクリーンルーム等のクリーンルームにおいては、粒子検出装置を用いて、飛散している微生物粒子や非微生物粒子が検出され、記録される(例えば、特許文献1及び非特許文献1参照。)。粒子の検出結果から、クリーンルームの空調機器の劣化具合を把握可能である。また、クリーンルームで製造された製品に、参考資料として、クリーンルーム内の粒子の検出記録が添付されることもある。光学式の粒子検出装置は、例えば、クリーンルーム中の気体を吸引し、吸引した気体に光を照射する。気体に微生物粒子や非微生物蛍光粒子が含まれていると、光を照射された粒子が蛍光を発するため、気体に含まれる微生物粒子や非微生物蛍光粒子の数や大きさ等を検出することが可能となる。また、クリーンルーム以外でも、流体中の粒子を正確に検出する技術が望まれている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2011−83214号公報 特開平8−29331号公報
長谷川倫男他,「気中微生物リアルタイム検出技術とその応用」,株式会社山武,azbil Technical Review 2009年12月号,p.2-7,2009年
しかし、検査対象とする気体等の流体に、検出対象とする微生物粒子や非微生物蛍光粒子等の蛍光粒子以外に、蛍光帯域の光を発する物質が含まれていると、粒子検出装置が、当該物質を誤って検出対象である蛍光粒子として検出する場合があることを、本発明者は見出した。そこで、本発明は、検出対象とする蛍光粒子を正確に検出可能な粒子検出装置、及び粒子の検出方法を提供することを目的の一つとする。
本発明の態様によれば、(a)流体に励起光を照射する光源と、(b)励起光を照射された領域で生じる蛍光帯域の光の強度を少なくとも2つの波長で測定する蛍光強度測定器と、(c)少なくとも2つの波長で測定された光の強度の相対値を算出する相対値算出部と、(d)少なくとも2つの波長で測定された、励起光を照射された所定の物質が発する光の強度の相対値を参考値として保存する参考値記憶装置と、(e)算出された相対値と参考値を比較し、流体が検出対象の蛍光粒子を含むか否か判定する判定部と、を備える、(f)粒子検出装置であることを要旨とする。なお、蛍光は、自家蛍光も含む。また、流体は、気体及び液体を含む。
また、本発明の態様によれば、(a)流体に励起光を照射することと、(b)励起光を照射された領域で生じる蛍光帯域の光の強度を少なくとも2つの波長で測定することと、(c)少なくとも2つの波長で測定された光の強度の相対値を算出することと、(d)少なくとも2つの波長で測定された、励起光を照射された所定の物質が発する光の強度の相対値を参考値として用意することと、(e)算出された相対値と参考値を比較し、流体が検出対象の蛍光粒子を含むか否か判定することと、を含む、(f)粒子の検出方法であることを要旨とする。
本発明によれば、検出対象とする蛍光粒子を正確に検出可能な粒子検出装置、及び粒子の検出方法を提供可能である。
本発明の第1の実施の形態に係るクリーンルームの模式図である。 本発明の第1の実施の形態に係る微生物及び大気含有物質が発する光の530nm以上の帯域における強度に対する、440nm帯域における強度の関係を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態に係る粒子検出装置の模式図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光強度の測定方法を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る蛍光帯域の光の強度の時間変化を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態に係る参考値の取得方法を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係る光強度の測定方法を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の第1の変形例に係る蛍光帯域の光の強度の時間変化を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態の第2の変形例に係る光強度の測定方法を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の第2の変形例に係る蛍光帯域の光の強度の時間変化を示すグラフである。 本発明の第1の実施の形態の第3の変形例に係る光強度の測定方法を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態の第3の変形例に係る蛍光帯域の光の強度の時間変化を示すグラフである。
以下に本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号で表している。但し、図面は模式的なものである。したがって、具体的な寸法等は以下の説明を照らし合わせて判断するべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
(第1の実施の形態)
図1に示すように、第1の実施の形態に係る粒子検出装置1は、例えば、クリーンルーム70内に配置されている。クリーンルーム70には、ダクト71、並びにHEPA(High Efficiency Particulate Air Filter)及びULPA(Ultra Low Penetration Air Filter)等の超高性能エアフィルタを有する噴き出し口72を介して、清浄な空気等の気体が送り込まれる。
クリーンルーム70内には、生産ライン81、82が配置されている。生産ライン81、82は、例えば精密機器、電子部品、又は半導体装置の生産ラインである。あるいは生産ライン81、82は、食品、飲料、又は医薬品の生産ラインである。例えば、生産ライン81、82において、輸液が点滴や注射器に充填される。あるいは、生産ライン81、82において、経口剤や漢方薬が製造される。またあるいは、生産ライン81、82において、栄養ドリンクやビールが容器に充填される。
生産ライン81、82は、通常、微生物粒子及び非微生物粒子等をクリーンルーム70内の気体に飛散させないよう管理されている。しかし、生産ライン81、82は、何らかの事情で、クリーンルーム70内の気体に飛散する微生物粒子及び非微生物粒子の発生源になる。また、生産ライン81、82以外の要因で、クリーンルーム70内の気体に微生物粒子及び非微生物粒子が飛散することもある。
クリーンルーム70内の気体に飛散しうる微生物粒子の例としては細菌が含まれる。細菌の例としては、グラム陰性菌、グラム陽性菌、及びカビ胞子を含む真菌が挙げられる。グラム陰性菌の例としては、大腸菌が挙げられる。グラム陽性菌の例としては、表皮ブドウ球菌、枯草菌芽胞、マイクロコッカス、及びコリネバクテリウムが挙げられる。カビ胞子を含む真菌の例としては、アスペルギルスが挙げられる。ただし、クリーンルーム70内の気体に飛散しうる微生物粒子はこれらに限定されない。また、クリーンルーム70内の気体に飛散しうる非微生物粒子の例としては、化学物質、薬品及び食品の飛沫、ごみ、ちり、並びに埃等のダスト等が挙げられる。
微生物粒子は、光を照射されると、微生物粒子に含まれるニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)及びフラビン等が、蛍光を発する。また、例えばポリエステルからなるクリーニングしたガウンから飛散した蛍光粒子は、光を照射されると蛍光を発する。さらに、ポリスチレン粒子も蛍光を発し、その後退色する。したがって、従来、粒子検出装置は、気体に励起光を照射して蛍光を検出すると、気体中に検出対象の蛍光粒子が存在するものとして認識している。なお、蛍光は、自家蛍光も含む。
ここで、本発明者は、気体中に上述したような蛍光を発する蛍光粒子が含まれていなくても、気体中に二酸化窒素(NO2)を含む窒素酸化物(NOX)、硫黄酸化物(SOX)、オゾンガス(O3)、酸化アルミ系のガス、アルミ合金、ガラス粉末、並びに大腸菌及びカビ等の異物を除染するための除染ガス等が含まれていると、これらのミー散乱を起こす粒子よりも小さいこともある気体含有物質が励起光を受けて蛍光帯域の光を発し、従来の粒子検出装置が、検出対象の蛍光粒子が存在するものとして誤検出することを見出した。なお、「蛍光帯域の光」とは、必ずしも蛍光に限らず、波長帯域が蛍光と重なる散乱光も含まれる。
例えば、二酸化窒素は、光を吸収すると、赤方偏移した光を放出して基底状態に戻る。二酸化窒素の吸収スペクトルは、波長440nm付近にピークを有するが、100ないし200nm程度の広い帯域を有する。そのため、二酸化窒素の存在下、405nmの波長を有する光でNADH由来の蛍光及びフラビン由来の蛍光を励起すると、NADH及びフラビンと励起光の吸収スペクトルが重なる二酸化窒素においても蛍光が励起されうる。また、二酸化窒素は、物質が燃焼するときに、気体中の窒素と酸素が反応して発生する。そのため、元々検査対象の気体中に二酸化窒素が含まれていなくても、粒子検出装置が検査対象の気体に励起光として高いビーム密度を有するレーザ光あるいは強力な電磁放射線を照射すると、気体中の物質が燃焼して二酸化窒素が生じ、二酸化窒素が蛍光を発することもある。さらに、一酸化窒素とオゾンが反応して二酸化窒素を形成し、蛍光を発することもある。
二酸化窒素については、特開2003−139707号公報、Joel A. Thorntonら著、「Atmospheric NO2: In Situ Laser-Induced Fluorescence Detection at Parts per Trillion Mixing Ratios」、Analytical Chemistry、Vol. 72、No. 3、February 1、2000、pp.528−539、及びS.A.Nizkorodovら著、「Time-resolved fluorescence of NO2 in a magnetic field」、Volume 215、number 6、CHEMICAL PHYSICS LETTERS、17 December 1993、pp. 662-667参照。硫黄酸化物については、特開2012−86105号公報参照。
一般的に、二酸化窒素等の気体含有物質由来の蛍光の強度は、微生物粒子由来の蛍光の強度より弱い。しかし、二酸化窒素由来の蛍光の寿命は、大気圧に依存するものの、マイクロ秒オーダーであり、ナノ秒オーダーの大腸菌及びバチルス菌等の微生物粒子由来の蛍光の寿命よりも長い。粒子検出装置に含まれる光電子増倍管やガイガーモードで動作するフォトダイオード、及び積分器等を備える検出回路の応答周波数は1Hz程度であり、時定数はマイクロ秒オーダーである。そのため、検出回路がフォトン数を積算して出力する電流は、強度は強いが寿命の短い微生物粒子由来の蛍光を検出したときよりも、強度は弱いが寿命の長い二酸化窒素由来の蛍光を検出したときのほうが大きくなってしまうということが起こりうる。

また、二酸化窒素由来の蛍光スペクトルは、帯域が広く、フラビン由来の蛍光スペクトルと重なる場合がある。そのため、例えば、フラビン由来の蛍光帯域の光の有無のみを検出して、微生物粒子の存在の有無を判定していると、二酸化窒素由来の蛍光を検出したにもかかわらず、微生物粒子が存在するものと誤判定してしまう場合が生じうる。この問題は、検出回路の時定数を短くしても解決できない可能性がある。
そこで、本発明者は鋭意研究の末、複数の波長において物質が発する蛍光帯域の光の強度を測定すると、ある波長の光の強度に対する他の波長の光の強度の相関が、物質毎に異なることを見出した。例えば、図2は、励起光を照射された表皮ブドウ球菌、枯草菌芽胞、大腸菌、ガラス、及びアルミニウムのそれぞれが発した蛍光帯域の光について、横軸に530nm以上の帯域における波長の光強度を、縦軸に440nm付近の帯域における波長の光強度をプロットしたグラフである。図2に示すように、440nm付近の帯域における波長の光強度に対する530nm以上の帯域における波長の光強度の比は、非生物において小さく、微生物粒子において大きくなる傾向にある。このように、本発明者は、複数の波長毎に物質が発した蛍光帯域の光の強度を測定し、それらの相関をとることで、その物質が検出対象の蛍光粒子であるか否かを判別可能であることを見出した。
上記本発明者の知見に基づく第1の実施の形態に係る粒子検出装置1は、図3に示すように、流体に励起光を照射する光源10と、励起光を照射された領域で生じる蛍光帯域の光の強度を少なくとも2つの波長で測定する蛍光強度測定器2と、を備える。光源10及び蛍光強度測定器2は、中央演算処理装置(CPU)300に電気的に接続されている。CPU300は、少なくとも2つの波長で測定された光の強度の相対値を算出する相対値算出部301を含む。CPU300には、少なくとも2つの波長で測定された、励起光を照射された所定の物質が発する光の強度の相対値を参考値として保存する参考値記憶装置351が電気的に接続されている。CPU300は、さらに、相対値算出部301が算出した相対値と、参考値記憶装置351に保存されている参考値と、を比較し、流体が検出対象の蛍光粒子を含むか否か判定する判定部302を含む。
ここで、「少なくとも2つの波長で測定された光の強度の相対値」とは、例えば、第1の波長における光の強度と、第1の波長とは異なる第2の波長における光の強度と、の比、第1の波長における光の強度と第2の波長における光の強度の差と、第1の波長における光の強度と第2の波長における光の強度の和と、の比、あるいは第1の波長における光の強度と、第2の波長における光の強度と、の差である。
光源10と、蛍光強度測定器2と、は、筐体30に設けられている。光源10には、光源10に電力を供給する光源駆動電源11が接続されている。光源駆動電源11には、光源10に供給される電力を制御する電源制御装置12が接続されている。粒子検出装置1は、図1に示したクリーンルーム70の内部から図3に示す筐体30の内部に、気体を吸引する第1の吸引装置をさらに備える。第1の吸引装置で吸引された気体は、筐体30内部の流路のノズル40の先端から放出される。ノズル40の先端から放出された気体は、ノズル40の先端と対向して筐体30の内部に配置された第2の吸引装置で吸引される。
光源10は、ノズル40の先端から放出され、第2の吸引装置で吸引される気体の気流に向けて、広帯域波長の励起光を照射する。光源10としては、例えば、発光ダイオード(LED)及びレーザが使用可能である。励起光の波長は、例えば250ないし550nmである。励起光は、可視光であっても、紫外光であってもよい。励起光が可視光である場合、励起光の波長は、例えば400ないし550nmの範囲内であり、例えば405nmである。励起光が紫外光である場合、励起光の波長は、例えば300ないし380nmの範囲内であり、例えば340nmである。ただし、励起光の波長は、これらに限定されない。
ノズル40から噴出された気流中に細菌等の微生物粒子が含まれる場合、励起光を照射された微生物粒子が、蛍光を発する。また、ノズル40から噴出された気流中にポリエステル粒子等の非微生物粒子が含まれる場合も、励起光を照射された非微生物粒子が、蛍光を発する。さらには、ノズル40から噴出された気流中に二酸化窒素(NO2)を含む窒素酸化物(NOX)、硫黄酸化物(SOX)、オゾンガス(O3)、酸化アルミ系のガス、アルミ合金、ガラス粉末、並びに大腸菌及びカビ等の異物を除染するための除染ガス等が含まれていると、励起光を照射されたこれらの気体含有物質が蛍光帯域の光を発する。
蛍光強度測定器2は、検出対象である微生物粒子又は非微生物粒子が発する蛍光帯域の光を検出する。蛍光強度測定器2は、第1の波長における蛍光帯域の光を受光する第1の受光素子20Aと、第1の波長とは異なる第2の波長における蛍光帯域の光を受光する第2の受光素子20Bと、を備える。なお、第1の波長とは、帯域を有していてもよい。第2の波長についても同様である。第1の受光素子20A及び第2の受光素子20Bとしては、フォトダイオード及び光電管等が使用可能であり、光を受光すると、光エネルギーを電気エネルギーに変換する。
第1の受光素子20Aには、第1の受光素子20Aで生じた電流を増幅する増幅器21Aが接続されている。増幅器21Aには、増幅器21Aに電力を供給する増幅器電源22Aが接続されている。また、増幅器21Aには、増幅器21Aで増幅された電流を受け取り、第1の受光素子20Aが受光した光の強度を算出する光強度算出装置23Aが接続されている。光強度算出装置23Aには、光強度算出装置23Aが算出した光の強度を保存する光強度記憶装置24Aが接続されている。
第2の受光素子20Bには、第2の受光素子20Bで生じた電流を増幅する増幅器21Bが接続されている。増幅器21Bには、増幅器21Bに電力を供給する増幅器電源22Bが接続されている。また、増幅器21Bには、増幅器21Bで増幅された電流を受け取り、第2の受光素子20Bが受光した光の強度を算出する光強度算出装置23Bが接続されている。光強度算出装置23Bには、光強度算出装置23Bが算出した光の強度を保存する光強度記憶装置24Bが接続されている。
以下、蛍光強度測定器2が、第1の受光素子20Aを用いて第1の波長における蛍光帯域の光の強度を算出する方法を、図4のフローチャートを用いて説明する。
ステップS101で、図1に示す粒子検出装置1は、筐体30の外部から気体の吸引を開始し、図3に示す光源10が、吸引した気体の気流に対して励起光を照射する。ステップS102で、蛍光強度測定器2に含まれる光強度算出装置23Aは、第1の受光素子20Aが検出している第1の波長における蛍光帯域の光の強度の時間変化率を算出する。ステップS103で、図5に示すように、第1の受光素子20Aが検出している蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが所定の閾値Dを上回っている場合、ステップS104に進み、光強度算出装置23Aは、励起光を照射された粒子又は物質由来の蛍光帯域の光を実際に検出中であると判定する。蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが所定の閾値Dを下回っている場合は、ステップS101に戻る。
ステップS105で、光強度算出装置23Aは、蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが0以下であるか否かを判定する。図5に示すように、蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが0以下となった場合、光強度算出装置23Aは、ステップS106で、ピークにおける蛍光帯域の光の強度IPを検出する。蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが0以下でない場合は、ステップS104に戻る。
ステップS107で、光強度算出装置23Aは、ピークにおける蛍光帯域の光の強度IPを蛍光強度測定器2に含まれる光強度記憶装置24Aに保存する。ステップS108で、蛍光強度測定器2は、図5に示すように、蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが0に近似できるか否かを判定する。蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが0に近似できない場合は、0に近似できるまで待機する。0に近似できる場合は、ステップS109で、光強度算出装置23Aは、励起光の照射位置から、粒子又は物質が通過し終えたと判定する。
ステップS110で、光強度算出装置23Aは、粒子又は物質が通過し終えたと判定した後に第1の受光素子20Aが検出している第1の波長における蛍光帯域の光の強度をオフセットCとして測定する。ステップS111で、光強度算出装置23Aは、光強度記憶装置24Aに保存したピークにおける蛍光帯域の光の強度IPからオフセットCを引き、ピークにおける蛍光帯域の光の補正された強度IPCを算出し、これを第1の波長における蛍光帯域の光の強度として光強度記憶装置24Aに保存する。
図3に示す蛍光強度測定器2が、第2の受光素子20Bを用いて第2の波長における蛍光帯域の光の強度を算出し、光強度記憶装置24Bに保存する方法は、上記の方法と同様であるので、説明は省略する。
次に、参考値記憶装置351に保存されている、少なくとも2つの波長で測定された、励起光を照射された所定の物質が発する光の強度の相対値を参考値として取得する方法を、図6のフローチャートを用いて説明する。なお、第1の実施の形態においては、励起光を照射される所定の物質が、粒子検出装置1が検出対象とする蛍光粒子である所定の微生物粒子である例を説明する。
ステップS201で、蛍光粒子として、所定の微生物粒子を用意する。また、不純物を除去した清浄な気体を用意し、これに微生物粒子を含ませる。ステップS202で、図3に示した蛍光強度測定器2の電源を入れ、ステップS203で光源10から励起光を照射する。次に、ステップS204で、微生物粒子を含む気体の気流を励起光の焦点に向けて流す。ステップS205で、蛍光強度測定器2は、第1の受光素子20Aを用いて、第1の波長における蛍光強度を測定する。また、ステップS205と同時にステップS206で、蛍光強度測定器2は、第2の受光素子20Bを用いて、第2の波長における蛍光強度を測定する。ステップS205及びステップS206における蛍光強度の測定方法の詳細は、例えば図4で説明した通りである。
ステップS207で、蛍光強度測定器2は、微生物粒子由来の、第1の波長における蛍光強度と、第2の波長における蛍光強度と、を光強度記憶装置24A、24Bに保存する。ステップS208で、相対値算出部301は、第1の波長における蛍光強度の値と、第2の波長における蛍光強度の値と、を光強度記憶装置24A、24Bから読み出し、例えば、第1の波長における蛍光強度の値を、第2の波長における蛍光強度の値で割って、参考値を算出する。ステップS209で、相対値算出部301は、算出した参考値を参考値記憶装置351に保存する。ステップS210で、相対値算出部301は、参考値の算出を終了すべきか否かを判定する。例えば、参考値を複数回取得して平均値を求めることが要求されている場合、相対値算出部301は、平均値を求めるために必要な数の参考値を取得したか否かを判定する。平均値を求めるために必要な数の参考値を取得していない場合、ステップS204に戻る。平均値を求めるために必要な数の参考値を取得した場合、ステップS211に進む。
ステップS211で、相対値算出部301は、参考値記憶装置351から複数の参考値を読み出し、参考値の平均値を算出する。ステップS212で、相対値算出部301は、参考値の標準偏差σを算出する。さらにステップS212で、相対値算出部301は、参考値の標準偏差σに、所定の定数Wをかけた値Wσを算出する。相対値算出部301は、参考値−Wσ/2から参考値+Wσ/2の範囲を参考値の等価範囲とし、ステップS214で参考値記憶装置351に保存する。例えば以上の方法により、参考値記憶装置351に所定の微生物粒子の参考値ないしは参考値の等価範囲が保存される。
図1に示す粒子検出装置1がクリーンルーム70から含有物質が未知の気体の吸引を開始すると、吸引した気体に対して図3に示す光源10が励起光を照射し、蛍光強度測定器2が、第1の波長における蛍光帯域の光の強度と、第2の波長における蛍光帯域の光の強度と、を測定し、光強度記憶装置24A、24Bに保存する。相対値算出部301は、第1の波長における光の強度の値を、第2の波長における光の強度の値と、を光強度記憶装置24A、24Bから読み出す。さらに、相対値算出部301は、第1の波長における光の強度の値を、第2の波長における光の強度の値で割って、相対値を算出する。なお、相対値の算出方法は、参考値の算出方法と同じにする。相対値算出部301は、算出した相対値を相対値記憶装置352に保存する。
判定部302は、相対値記憶装置352から算出された相対値を読み出し、参考値記憶装置351から参考値の等価範囲を読み出す。次に、判定部302は、算出された相対値が、所定の微生物粒子の参考値の等価範囲に含まれるか否かを判定する。算出された相対値が、所定の微生物粒子の参考値の等価範囲に含まれる場合、判定部302は、クリーンルーム70から吸引した気体が、所定の微生物粒子を含んでいると判定する。算出された相対値が、所定の微生物粒子の参考値の等価範囲に含まれない場合、判定部302は、吸引した気体が、所定の微生物粒子を含んでいないと判定する。また、この場合、判定部302は、測定された蛍光帯域の光が、検出対象とする所定の微生物粒子以外の物質由来であり、吸引した気体が、所定の微生物粒子以外の蛍光粒子を含んでいると判定してもよい。
さらに判定部302は、算出された相対値が、所定の微生物粒子の参考値の等価範囲に含まれるものの、等価範囲の上限又は下限に近似される場合は、クリーンルーム70から吸引した気体が、所定の微生物粒子を含んでいると判定するが、判定の確実性は低いと判断してもよい。また、判定部302は、算出された相対値が、所定の微生物粒子の参考値の等価範囲に含まれていないものの、等価範囲の上限又は下限に近似される場合は、クリーンルーム70から吸引した気体が、所定の微生物粒子を含んでいないと判定するが、判定の確実性は低いと判断してもよい。
判定部302は、判定結果を判定結果記憶装置353に保存し、また判定結果をディスプレイ装置やプリンター等の出力装置401に出力させる。
以上説明した第1の実施の形態に係る粒子検出装置1によれば、検査対象の流体に検出対象とする所定の微生物粒子以外の物質が含まれており、当該物質が励起光を照射されて蛍光帯域の光を発しても、当該物質を検出対象とする微生物粒子として誤検出することを抑制することが可能となる。そのため、第1の実施の形態に係る粒子検出装置1によれば、検出対象とする微生物粒子を正確に検出することが可能となる。
(第1の実施の形態の第1の変形例)
図3に示した蛍光強度測定器2が、第1の受光素子20Aを用いて第1の波長における蛍光帯域の光の強度を算出する方法は、図4に示した方法に限られず、例えば図7に示す方法でもよい。
図7のステップS301からステップS308までは、図4のステップS101からステップS108までと同様に実施する。ただし、ステップS307では、光強度算出装置23Aは、図8に示す第1のピークにおける蛍光帯域の光の強度IP1を蛍光強度測定器2に含まれる光強度記憶装置24Aに保存する。ステップS309で、所定の時間が経過したか否かを判定する。
ステップS309で所定の時間が経過した後、ステップS310で、蛍光強度測定器2は、蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが0に近似できるか否かを判定する。蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが0に近似できない場合は、図8に示すように、2つ目のピークが出現すると判定して、ステップS302に戻り、ステップS303ないしステップS306を実施して、ステップS307で、光強度算出装置23Aは、第2のピークにおける蛍光帯域の光の強度IP2を蛍光強度測定器2に含まれる光強度記憶装置24Aに保存する。ステップS302からステップS310までのループが繰り返された後、ステップS310で、蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが0に近似できる場合は、光強度算出装置23Aは、ステップS311で、励起光の照射位置から、複数の粒子又は物質が通過し終えたと判定する。
ステップS312で、光強度算出装置23Aは、複数の粒子又は物質が通過し終えたと判定した後に第1の受光素子20Aが検出している第1の波長における蛍光帯域の光の強度をオフセットCとして測定する。ステップS313で、光強度算出装置23Aは、光強度記憶装置24Aに保存した第1のピークにおける蛍光帯域の光の強度IP1からオフセットCを引き、第1のピークにおける蛍光帯域の光の補正された強度IP1Cを算出し、これを第1の波長における蛍光帯域の光の強度として光強度記憶装置24Aに保存する。
またステップS313で、光強度算出装置23Aは、光強度記憶装置24Aに保存した第2のピークにおける蛍光帯域の光の強度IP2からオフセットCを引き、第2のピークにおける蛍光帯域の光の補正された強度IP2Cを算出し、これも第1の波長における蛍光帯域の光の強度として光強度記憶装置24Aに保存する。
以上の方法により、複数の物質のそれぞれのピークにおける光の強度を測定可能である。なお、蛍光強度測定器2が、第2の受光素子20Bを用いて第2の波長における蛍光帯域の光の強度を算出し、光強度記憶装置24Bに保存する方法は、上記の方法と同様であるので、説明は省略する。
(第1の実施の形態の第2の変形例)
図3に示した蛍光強度測定器2が、第1の受光素子20Aを用いて第1の波長における蛍光帯域の光の強度を算出する方法は、例えば図9に示す方法でもよい。
図9のステップS401からステップS403までは、図4のステップS101からステップS103までと同様に実施する。図9のステップS403で、第1の受光素子20Aが検出している蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが所定の閾値Dを上回っている場合、ステップS404に進み、光強度算出装置23Aは、図10に示すように、蛍光帯域の光の強度の積分値の計算を開始する。ステップS405で、光強度算出装置23Aは、蛍光帯域の光の強度の積分値の時間変化率が所定の閾値Eを下回っているか否かを判定する。積分値の時間変化率が所定の閾値Eを下回っていない場合、ステップS404に戻り、積分値の計算を継続する。
ステップS405で、図10に示すように、積分値の時間変化率が所定の閾値Eを下回っている場合、ステップS406に進み、積分値の計算を終了し、ステップS407で積分した光強度を蛍光強度測定器2に含まれる光強度記憶装置24Aに保存する。またステップS408で、光強度算出装置23Aは、励起光の照射位置から粒子又は物質が通過し終えたと判定する。
ステップS409で、光強度算出装置23Aは、粒子又は物質が通過し終えたと判定した後に第1の受光素子20Aが検出している第1の波長における蛍光帯域の光の強度をオフセットCとして測定する。ステップS410で、光強度算出装置23Aは、光強度記憶装置24Aに保存した蛍光帯域の光の強度の積分値から、積分した際のデータ点数をNとしてオフセットCにNをかけた値を引き、補正された蛍光帯域の光の強度の積分値を算出し、これを第1の波長における蛍光帯域の光の強度として光強度記憶装置24Aに保存する。
以上説明した方法によれば、光の強度の積分値を用いるため、光の強度が弱い物質の相対値の算出が容易になる。なお、蛍光強度測定器2が、第2の受光素子20Bを用いて第2の波長における蛍光帯域の光の強度を算出し、光強度記憶装置24Bに保存する方法は、上記の方法と同様であるので、説明は省略する。
(第1の実施の形態の第3の変形例)
図3に示した蛍光強度測定器2が、第1の受光素子20Aを用いて第1の波長における蛍光帯域の光の強度を算出する方法は、例えば図11に示す方法でもよい。
図11のステップS501からステップS507までは、図9のステップS401からステップS407までと同様に実施する。ただし、ステップS507では、光強度算出装置23Aは、図12に示す第1のピークにおける蛍光帯域の光の強度の積分値を蛍光強度測定器2に含まれる光強度記憶装置24Aに保存する。
ステップS508で、蛍光強度測定器2は、蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが0に近似できるか否かを判定する。蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが0に近似できない場合は、図12に示すように、2つ目のピークが出現すると判定して、ステップS502に戻り、ステップS503ないしステップS506を実施して、ステップS507で、光強度算出装置23Aは、第2のピークにおける蛍光帯域の光の強度の積分値を蛍光強度測定器2に含まれる光強度記憶装置24Aに保存する。ステップS502からステップS508までのループが繰り返された後、ステップS508で、蛍光帯域の光の強度の時間変化率ΔIf/Δtが0に近似できる場合は、光強度算出装置23Aは、ステップS509で、励起光の照射位置から、複数の粒子又は物質が通過し終えたと判定する。
ステップS510で、光強度算出装置23Aは、例えば第1のピークを測定後、第1の受光素子20Aが検出していた第1の波長における蛍光帯域の光の強度をオフセットC1として特定し、第2のピークを測定後、第1の受光素子20Aが検出していた第1の波長における蛍光帯域の光の強度をオフセットC2として特定する。さらに光強度算出装置23Aは、オフセットC1に第1のピークを積分した際のデータ点数N1をかけた値を算出し、オフセットC2に第2のピークを積分した際のデータ点数N2をかけた値を算出する。
ステップS511で、光強度算出装置23Aは、光強度記憶装置24Aに保存した第1のピークにおける蛍光帯域の光の強度の積分値から、オフセットC1にN1をかけた値を引き、蛍光帯域の光の強度の補正された積分値を算出し、これを第1の波長における蛍光帯域の光の強度として光強度記憶装置24Aに保存する。また、光強度算出装置23Aは、光強度記憶装置24Aに保存した第2のピークにおける蛍光帯域の光の強度の積分値から、オフセットC2にN2をかけた値を引き、蛍光帯域の光の強度の補正された積分値を算出し、これも第1の波長における蛍光帯域の光の強度として光強度記憶装置24Aに保存する。
以上説明した方法によれば、光の強度の積分値を用いるため、光の強度が弱い物質の相対値の算出が容易になる。また、複数の物質のそれぞれのピークにおける光の強度が測定可能となる。なお、蛍光強度測定器2が、第2の受光素子20Bを用いて第2の波長における蛍光帯域の光の強度を算出し、光強度記憶装置24Bに保存する方法は、上記の方法と同様であるので、説明は省略する。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、図3に示す参考値記憶装置351に所定の微生物粒子の参考値が保存されている例を説明した。これに対し、参考値記憶装置351には所定の非微生物粒子の参考値が保存されていてもよい。所定の非微生物粒子の参考値は、図6のステップS201で、不純物を除去した清浄な気体を用意し、これに非微生物粒子を含ませることにより得られる。
この場合、判定部302は、検査対象の気体を測定することにより算出された相対値が、所定の非微生物粒子の参考値の等価範囲に含まれるか否かを判定する。算出された相対値が、所定の非微生物粒子の参考値の等価範囲に含まれる場合、判定部302は、検査対象の気体が、所定の非微生物粒子を含んでいると判定する。算出された相対値が、所定の非微生物粒子の参考値の等価範囲に含まれない場合、判定部302は、検査対象の気体が、所定の非微生物粒子を含んでいないと判定する。また、この場合、判定部302は、検査対象の気体が、所定の非微生物粒子以外の蛍光粒子を含んでいると判定してもよい。
さらに判定部302は、算出された相対値が、所定の非微生物粒子の参考値の等価範囲に含まれるものの、等価範囲の上限又は下限に近似される場合は、検査対象の気体が、所定の非微生物粒子を含んでいると判定するが、判定の確実性は低いと判断してもよい。また、判定部302は、算出された相対値が、所定の非微生物粒子の参考値の等価範囲に含まれていないものの、等価範囲の上限又は下限に近似される場合は、検査対象の気体が、所定の非微生物粒子を含んでいないと判定するが、判定の確実性は低いと判断してもよい。
(第3の実施の形態)
参考値記憶装置351には、二酸化窒素(NO2)を含む窒素酸化物(NOX)、硫黄酸化物(SOX)、オゾンガス(O3)、酸化アルミ系のガス、アルミ合金、ガラス粉末、並びに大腸菌及びカビ等の異物を除染するための除染ガス等の気体含有物質の参考値が保存されていてもよい。所定の気体含有物質の参考値は、図6のステップS201で、例えば気体をフィルタでろ過してミー散乱を起こす程度の粒子を気体から除去し、二酸化窒素(NO2)等を気体に残すことで得られる。
この場合、判定部302は、検査対象の気体から算出された相対値が、所定の気体含有物質の参考値の等価範囲に含まれるか否かを判定する。算出された相対値が、所定の気体含有物質の参考値の等価範囲に含まれる場合、判定部302は、測定された蛍光帯域の光が、所定の気体含有物質由来であり、検査対象の気体が、所定の気体含有物質を含んでいると判定する。算出された相対値が、所定の気体含有物質の参考値の等価範囲に含まれない場合、判定部302は、検査対象の気体が、所定の気体含有物質を含んでいないと判定する。また、この場合、判定部302は、検査対象の気体が、所定の気体含有物質以外の蛍光粒子、あるいは検出対象の蛍光粒子を含んでいると判定してもよい。
さらに判定部302は、算出された相対値が、所定の気体含有物質の参考値の等価範囲に含まれるものの、等価範囲の上限又は下限に近似される場合は、検査対象の気体が、所定の気体含有物質を含んでいると判定するが、判定の確実性は低いと判断してもよい。また、判定部302は、算出された相対値が、所定の気体含有物質の参考値の等価範囲に含まれていないものの、等価範囲の上限又は下限に近似される場合は、検査対象の気体が、所定の気体含有物質を含んでいないと判定するが、判定の確実性は低いと判断してもよい。
(その他の実施の形態)
上記のように本発明を実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかになるはずである。例えば、実施の形態に係る粒子検出装置1が配置される場所は、クリーンルームに限られない。また、実施の形態においては、第1の波長における光強度と、第2の波長における光強度と、を測定し、相対値を算出する方法を示したが、3つ以上の波長における光強度を測定し、それらの相対値を算出してもよい。このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を包含するということを理解すべきである。
1 粒子検出装置
2 蛍光強度測定器
10 光源
11 光源駆動電源
12 電源制御装置
20A 第1の受光素子
20B 第2の受光素子
21A、21B 増幅器
22A、22B 増幅器電源
23A、23B 光強度算出装置
24A、24B 光強度記憶装置
30 筐体
40 ノズル
70 クリーンルーム
71 ダクト
72 噴き出し口
81 生産ライン
301 相対値算出部
302 判定部
351 参考値記憶装置
352 相対値記憶装置
353 判定結果記憶装置
401 出力装置

Claims (8)

  1. 流体に励起光を照射する光源と、
    前記励起光を照射された領域で生じる蛍光帯域の光の強度を少なくとも2つの波長で測定する蛍光強度測定器と、
    前記少なくとも2つの波長で測定された光の強度の相対値を算出する相対値算出部と、
    前記少なくとも2つの波長で測定された、前記励起光を照射された所定の微生物粒子が発する光の強度の相対値を所定の微生物粒子の参考値として保存する参考値記憶装置と、
    前記少なくとも2つの波長で測定された、前記励起光を照射された二酸化窒素が発する光の強度の相対値を二酸化窒素の参考値として保存する参考値記憶装置と、
    前記算出された相対値と前記所定の微生物粒子の参考値を比較し、前記流体が前記所定の微生物粒子を含むか否か判定し、及び、前記算出された相対値と前記二酸化窒素の参考値を比較し、前記流体が前記二酸化窒素を含むか否か判定する判定部と、
    を備える、粒子検出装置であって、
    前記算出された相対値が前記所定の微生物粒子の参考値と等価である場合、前記測定された光が前記所定の微生物粒子由来であると前記判定部が判定し、
    前記算出された相対値が前記二酸化窒素の参考値と等価である場合、前記測定された光が前記二酸化窒素由来であると前記判定部が判定する
    粒子検出装置。
  2. 前記少なくとも2つの波長で測定された光の強度の相対値が、第1の波長における光の強度と、第2の波長における光の強度と、の差である、請求項1に記載の粒子検出装置。
  3. 前記少なくとも2つの波長で測定された光の強度の相対値が、第1の波長における光の強度と、第2の波長における光の強度と、の比である、請求項1に記載の粒子検出装置。
  4. 前記少なくとも2つの波長で測定された光の強度の相対値が、第1の波長における光の強度と第2の波長における光の強度の差と、第1の波長における光の強度と第2の波長における光の強度の和と、の比である、請求項1に記載の粒子検出装置。
  5. 流体に励起光を照射することと、
    前記励起光を照射された領域で生じる蛍光帯域の光の強度を少なくとも2つの波長で測定することと、
    前記少なくとも2つの波長で測定された光の強度の相対値を算出することと、
    前記少なくとも2つの波長で測定された、前記励起光を照射された所定の微生物粒子が発する光の強度の相対値を所定の微生物粒子の参考値として用意することと、
    前記少なくとも2つの波長で測定された、前記励起光を照射された二酸化窒素が発する光の強度の相対値を二酸化窒素の参考値として用意することと、
    前記算出された相対値と前記所定の微生物粒子の参考値を比較し、前記流体が前記所定の微生物粒子を含むか否か判定し、及び、前記算出された相対値と前記二酸化窒素の参考値を比較し、前記流体が前記二酸化窒素を含むか否か判定することと、
    を含む、粒子の検出方法であって、
    前記算出された相対値が前記所定の微生物粒子の参考値と等価である場合、前記測定された光が前記所定の微生物粒子由来であると判定し、
    前記算出された相対値が前記二酸化窒素の参考値と等価である場合、前記測定された光が前記二酸化窒素由来であると判定する
    粒子の検出方法。
  6. 前記少なくとも2つの波長で測定された光の強度の相対値が、第1の波長における光の強度と、第2の波長における光の強度と、の差である、請求項に記載の粒子の検出方法。
  7. 前記少なくとも2つの波長で測定された光の強度の相対値が、第1の波長における光の強度と、第2の波長における光の強度と、の比である、請求項に記載の粒子の検出方法。
  8. 前記少なくとも2つの波長で測定された光の強度の相対値が、第1の波長における光の強度と第2の波長における光の強度の差と、第1の波長における光の強度と第2の波長における光の強度の和と、の比である、請求項に記載の粒子の検出方法。
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