JP6316453B2 - 荷電粒子線装置及び荷電粒子線装置による観察方法 - Google Patents

荷電粒子線装置及び荷電粒子線装置による観察方法 Download PDF

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Description

本発明は、荷電粒子線装置及び荷電粒子線装置による観察方法に関する。
試料に荷電粒子線を照射し、試料から放出される2次電子及び/又は反射電子を検出して試料の表面形状を観察する走査電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)に代表される荷電粒子線装置は、近年、その汎用性が広がってきている。例えば、荷電粒子線装置の対象は、生物生体試料から半導体素子の高倍率観察、金属や液晶などの材料分析に至るまで、多様化している。その中で、試料ステージの移動、回転精度、及び動作レスポンスは、高倍率観察に対応できるように高精度化が進んでいる。
荷電粒子線装置の試料ステージは、荷電粒子線と直交して平面移動する2軸(X軸、Y軸)を有する。これに加えて、試料ステージは、試料を荷電粒子線と平行する方向(垂直方向)に移動する軸(Z軸)、試料を荷電粒子線と直交する軸を中心に傾斜する軸(T軸)、及び、試料を荷電粒子線と平行する軸を中心に回転する軸(R軸)を有するものがある。一般には、荷電粒子線と直交して平面移動する2軸の稼動範囲が、観察できる範囲を決める(特許文献1)。
一方、試料ステージとは別の第2のステージを備える荷電粒子線装置がある(特許文献2)。特許文献2の第2のステージは検出器を備えており、最適な条件での検出のために第2のステージを試料ステージの周りで移動可能である。
特開2005−197136号公報 特開2012−48819号公報
本願発明者が、試料ステージの移動後に検出器を再調整することについて鋭意検討した結果、次の知見を得るに至った。
現在、これまではSEM汎用機では不可能であった、大口径の試料や重量物の試料を、前処理や破断をせずに観察する要求が増えている。この大口径化や重量物の要求を達成するために、従来は真空試料室を大型化し、またステージのサイズもこれに比例して拡大するのが一般的であった。例えば試料室の大きさは、全面観察を可能にするために、試料サイズの2倍以上とし、試料サイズが200mmであれば、真空試料室の内部寸法は420mm以上にするのが一般的である。
また、分析の分野では、EDX(Energy Dispersive X-ray Spectrometry)法に代表される、材料組成や構造解析にSEMが活用されている。この場合、試料上の分析を行う位置は、明確に位置を特定でき、また位置や分析結果は再現性が必要である。さらに、試料の微細化が進みことで、分析精度もさらなる向上が求められている。
荷電粒子線を試料に照射し、検出器で二次電子やX線等の信号を検出する荷電粒子線装置において、各検出器は、検出信号量が最大になる最適な位置に取り付ける必要がある。観察する試料は、金属材料から有機材料、生体試料に至るまで多様に存在し、これらの観察や分析に最適な光学条件(加速電圧、ビーム電流など)は、各々違う。
例えば、一般に、生体試料は金属材料に比べて観察倍率が低く、観察する領域も広いことから、最適なワークディスタンス(対物レンズの下面と試料との間の距離。以下、WDと略す)が違う。すなわち、生体試料のWDは長くなる。一方、有機材料など荷電粒子線によりチャージアップしやすい試料の場合、荷電粒子線の加速電圧や電流を加減して、短いWDで観察を行う場合もある。このように、試料毎に最適な光学条件とWDは違ってくる。
例えば、試料観察に最適なWD位置に試料ステージを垂直方向(Z軸方向)へ移動させると、検出器を試料室に固定した従来の構成(特許文献1)の場合、試料と検出器の相対的位置関係が変化してしまう。この試料と検出器の相対的位置関係の変化によって、検出器から見て、試料から二次的に発生する電子の軌道が変化する。これにより、検出器における検出信号量が変化してしまうため、最適な検出条件を維持できない。また、検出器における検出信号量は、試料と検出器との間の角度にも依存するため、試料ステージを例えばT軸で回転させた場合でも、試料と検出器の相対的位置関係の変化により最適な検出条件を維持できない。
また、第2のステージに検出器を固定した従来の構成(特許文献2)においても、第2のステージは、試料ステージとは独立して移動するだけである。したがって、試料ステージを垂直方向へ移動したり、又は、試料をT軸で回転させた場合には、試料と検出器の相対的位置関係の変化により最適な検出条件を維持できない。したがって、以上の従来技術では、試料ステージを移動して試料の位置を変化させた場合に、検出の条件の再調整が必要となる。
本発明の目的は、荷電粒子線装置において、観察時に試料の位置を変化させた場合でも、最適な検出条件を維持することに関する。
上記課題を解決する為に、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでおり、例えば、試料に荷電粒子線を照射する荷電粒子線光学系と、Z軸ステージと、当該Z軸ステージに配置され、第1の検出器が配置されたT軸ステージと、当該T軸ステージに配置されたXYR軸ステージとを有し、前記試料が配置される試料ステージと、を備える荷電粒子線装置が提供される。当該荷電粒子線装置は、前記Z軸ステージ又は前記T軸ステージを移動させても、前記第1の検出器と前記試料との相対的な位置関係が維持されるように構成されている。
また、他の例によれば、試料に荷電粒子線を照射する荷電粒子線光学系と、T軸ステージと、当該T軸ステージに配置され、第1の検出器が配置されたZ軸ステージと、当該Z軸ステージに配置されたXYR軸ステージとを有し、前記試料が配置される試料ステージと、を備える荷電粒子線装置が提供される。当該荷電粒子線装置は、前記Z軸ステージ又は前記T軸ステージを移動させても、前記第1の検出器と前記試料との相対的な位置関係が維持されるように構成されている。
また、荷電粒子線装置を用いた観察方法が提供される。当該観察方法は、Z軸ステージと、当該Z軸ステージに配置され、第1の検出器が配置されたT軸ステージと、当該T軸ステージに配置されたXYR軸ステージとを有する試料ステージに試料を配置することと、前記試料ステージの前記試料に荷電粒子線を照射し、二次電子、反射電子、X線、又は光を前記第1の検出器によって検出することと、前記Z軸ステージ又は前記T軸ステージを移動させることと、前記試料ステージの前記試料に荷電粒子線を照射し、二次電子、反射電子、X線、又は光を前記第1の検出器によって検出することと、を含む。
また、荷電粒子線装置を用いた別の観察方法が提供される。当該観察方法は、T軸ステージと、当該T軸ステージに配置され、第1の検出器が配置されたZ軸ステージと、当該Z軸ステージに配置されたXYR軸ステージとを有する試料ステージに試料を配置することと、前記試料ステージの前記試料に荷電粒子線を照射し、二次電子、反射電子、X線、又は光を前記第1の検出器によって検出することと、前記Z軸ステージ又は前記T軸ステージを移動させることと、前記試料ステージの前記試料に荷電粒子線を照射し、二次電子、反射電子、X線、又は光を前記第1の検出器によって検出することと、を含む。
また、荷電粒子線装置を用いた別の観察方法が提供される。当該観察方法は、Z軸ステージと、当該Z軸ステージに配置され、第1の検出器が配置されたT軸ステージと、当該T軸ステージに配置されたXYR軸ステージとを有する試料ステージに試料を配置することと、前記試料ステージの前記試料に荷電粒子線を照射し、二次電子、反射電子、X線、又は光を前記第1の検出器によって検出することと、前記XYR軸ステージを移動させることと、前記試料ステージの前記試料に荷電粒子線を照射し、二次電子、反射電子、X線、又は光を前記第1の検出器によって検出することと、を含む。
また、荷電粒子線装置を用いた別の観察方法が提供される。当該観察方法は、T軸ステージと、当該T軸ステージに配置され、第1の検出器が配置されたZ軸ステージと、当該Z軸ステージに配置されたXYR軸ステージとを有する試料ステージに試料を配置することと、前記試料ステージの前記試料に荷電粒子線を照射し、二次電子、反射電子、X線、又は光を前記第1の検出器によって検出することと、前記XYR軸ステージを移動させることと、前記試料ステージの前記試料に荷電粒子線を照射し、二次電子、反射電子、X線、又は光を前記第1の検出器によって検出することと、を含む。
本発明によれば、試料に対する荷電粒子線の照射位置ならびにWDおよび傾斜角を変化させても、検出器の検出条件を維持しつつ、試料を観察することができる。
本発明に関連する更なる特徴は、本明細書の記述、添付図面から明らかになるものである。また、上記した以外の、課題、構成および効果は、以下の実施例の説明により明らかにされる。
第1実施例に係る荷電粒子線観察装置(走査型電子顕微鏡)の構成の例であり、Y軸方向から見た断面図である。 第1実施例に係る走査型電子顕微鏡の構成の例であり、X軸方向から見た図である。 第1実施例に係る試料ステージの構成の例であり、Z軸方向の上方から見た図である。 第1実施例に係る試料ステージのTステージを上方から見た断面図である。 第1実施例に係る試料ステージのXモータユニットを側面から見た断面図である。 第2実施例に係る荷電粒子線観察装置の構成の例であり、Y軸方向から見た断面図である。 オプションポートに暗視野STEM検出器を搭載した例である。 第3実施例に係る荷電粒子線観察装置の構成の例であり、Y軸方向から見た断面図である。 第4実施例に係る荷電粒子線観察装置の構成の例であり、Y軸方向から見た断面図である。 第5実施例に係る荷電粒子線観察装置の構成の例であり、Y軸方向から見た断面図である。 第5実施例に係る荷電粒子線観察装置の検出器の切り替え、及び、組合せを説明するための図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施例について説明する。なお、添付図面は本発明の原理に則った具体的な実施例を示しているが、これらは本発明の理解のためのものであり、決して本発明を限定的に解釈するために用いられるものではない。以下の実施例と既知の技術との組み合わせや置換による変形例も本発明の範囲に含まれる。
荷電粒子線装置は、荷電粒子線(例えば、電子)を試料表面で走査して、二次的に発生する電子を用いることにより、試料の観察、分析などを行うものである。荷電粒子線装置の代表的な例として、電子顕微鏡がある。なお、以下の実施例では、荷電粒子線装置として、走査型電子顕微鏡(SEM)の例で説明するが、走査透過電子顕微鏡、走査型イオン顕微鏡などであってもよい。すなわち、以下の全ての実施例は荷電粒子線装置全般に適用可能である。
[第1実施例]
図1及び図2は、第1実施例に係る走査型電子顕微鏡の構成の例を模式的に示した図である。図3は、第1実施例に係る試料ステージの構成の例を模式的に示した図である。
走査型電子顕微鏡は、大きくは、電子線光学系129含むカラムと、試料ステージ100を含む真空試料室135と、試料133から二次的に発生する電子などを検出する検出系と、真空排気系137と、上述の各種構成要素を制御する制御系(図示せず)と、観察条件を指定し、観察結果を表示する操作系(図示せず)と、によって構成される。
電子線光学系129は、電子銃(図示せず)、偏向器(図示せず)、及び、対物レンズ136などを備える。なお、走査電子顕微鏡の電子線光学系は、これ以外に他のレンズや電極、検出器を含んでもよいし、一部が上記と異なっていてもよく、電子線光学系の構成はこれに限られない。
電子線光学系129は、指定された観察条件の一次荷電粒子線(電子線)141を発生させ、対物レンズ136で集束させ、集束させた荷電粒子線141を、真空試料室135内の試料ステージ上の試料133に照射する。検出系は、少なくとも一つの検出器を備え、検出器が、試料133から放出される特定X線や二次電子を検出する。検出器における検出信号は、図示しない画像演算機により画像信号へ変換される。操作系のインタフェースには、画像信号に基づく観察画像が表示される。
試料ステージ100は、4軸以上の移動軸を有する(本例では、5軸の移動軸)。試料ステージ100は、荷電粒子線141と直交する平面であって試料面と同一平面方向に移動するX軸(図1の左より右方向)と、X軸と同一平面方向に移動するY軸(図1の紙面裏面から正面方向)と、荷電粒子線141と平行する方向(垂直方向)に移動するZ軸と、試料133を荷電粒子線141と直交する軸を中心に傾斜させるT軸と、Y軸上で試料133を荷電粒子線141と平行する軸(Z軸)を中心に回転させるR軸とを備える。
試料ステージ100は、Zステージ109と、Zステージ109に配置され、検出器が配置されるTステージ110と、Tステージ110に配置されたXYR軸ステージ(Xステージ106、Yステージ107、及びRステージ108)とを有する。以下で説明するTステージ110上のXYR軸ステージは、一例であり、X、Y、Rステージの搭載順序は適宜変更可能である。
より詳細には、試料ステージ100は、試料133のZ軸方向の移動を可能にするZステージ109と、T軸を中心とした試料133の傾斜を可能にするTステージ110と、試料133のX軸方向の移動を可能にするXステージ106と、試料133のY軸方向の移動を可能にするYステージ107と、R軸を中心とした試料133の回転を可能にするRステージ108とを備える。
Zステージ109は、試料133のZ軸方向の移動を可能にし、ワークディスタンス(WD)146を調整するステージである。Zステージ109は、Zモータユニット104を動力とする。Zステージ109は、Z歯車124を介してZガイドレール122でガイドされて、Z軸方向に移動する。Zステージ109の移動により、T、X、Y、及びR軸のステージ(110、106、107、108)が昇降する。ステージ固定板118は、真空試料室135と真空を保持する境界面に相当し、Zステージ109とステージ固定板118の間には、真空シール部が内部に具備される。
Tステージ110は、Zステージ109上に配置される。Tステージ110は、Tモータユニット105を動力とし、T歯車119を介してT軸145の周りに回転する(図2の符号Tを参照)。Tステージ110の回転により、X、Y、及びR軸のステージ(106、107、108)がT軸145の周りに回転する。また、Tステージ110は、Zステージ109内に有するTベアリング125(2カ所)で支持される。本実施例では、Tステージ110は、片持ち構造となる。
図4は、Tステージ110の上面から見た断面図である。Tステージには、XYR軸ステージ(Xステージ106、Yステージ107、及びRステージ108)が配置されている。Xステージ106は、Tステージ110上に配置される。Xステージ106は、Xモータユニット101を動力とし、Xモータユニット101とXボールネジ111aが連結されている。Xステージ106では、Xボールネジ111aを介してXガイドレール120でガイドされることにより、Y、及びR軸のステージ(107、108)がX軸方向に移動する(図3参照)。
Yステージ107は、Xステージ106上に配置される。Yステージ107は、Yモータユニット102を動力とし、Yモータユニット102とYボールスプライン112が連結されている。Yステージ107では、Yモータユニット102の動力が、Yボールスプライン112と同軸上にあるネジ歯車116aから、これと直交するネジ歯車116bに伝達される。この動力が、Yボールネジ114aとYボールネジナット114bに伝達される。Yステージ107では、Yボールネジ114aとYボールネジナット114bを介してYガイドレール121でガイドされることにより、Rステージ108がY軸方向に移動する。
Rステージ108は、Yステージ107上に配置される。Rステージ108は、Rモータユニット103を動力とし、Rモータユニット103とRボールスプライン113aとが連結されている。Rモータユニット103の動力が、Rボールスプライン113aと同軸上にあるネジ歯車116aから、これと直交するネジ歯車116bに伝達される。この動力が、Rボールスプライン113bを介してRウォーム115a及びRウォームホイール115bに伝達される。そして、Rウォーム115a及びRウォームホイール115bを介して、Rステージ108上の試料台132がRベアリング123の中心を軸として回転する。試料(サンプル)133は、この試料台132上に搭載される。
図4に示すように、本実施例では、Xステージ106、Yステージ107、及びRステージ108の動力を伝達する機構部品と、X、Y、Rステージ106、107、108の動力源となるモータユニット101、102、103とが、実質的に同一平面上(XY平面上)に配置されている。X、Y、Rステージ106、107、108の動力となるモータユニット101、102、103は、T軸145の下方に配置されている。これらの機構部品の配置によりT軸145の周辺に物理的な空間を確保することができる。
なお、この構成に限定されず、例えば、少なくとも、Xステージ106及びYステージ107の動力を伝達する機構部品が、X、Yステージ106、107の動力となるモータユニット101、102と同一平面上に配置されていればよい。
図5は、X軸のモータユニットの接続部を側面から見た断面図である。Xモータユニット101と、真空側から延びるXボールネジ111aの先端部とは、バックラッシュの無いカップリング127で連結させる。Xボールネジ111aの両先端部の2か所は、回転固定端であるXYRベアリング130が設置されることによって支持される。Xボールネジ111aの先端部には、XYR真空シール部128が配置されており、真空試料室135内の真空が保持される。この構造は、Y軸(Yモータユニット102とYボールスプライン112の連結部分)及びR軸(Rモータユニット103とRボールスプライン113aの連結部分)においても同じである。
Tステージ110は、ドラム形状を有する。Tステージ110におけるT軸145の回転部は、薄肉大口径のTベアリング125で固定されている。すなわち、Zステージ109とTステージ110との間にTベアリング125が配置されることにより、Tステージ110の回転が可能となる。また、Tステージ110の回転部の位置には、T真空シール部126が配置されている。
本実施例では、Tステージ110における、真空試料室135に面する壁部110aには、検出器又はセンサ等を着脱可能にするオプションポート131が設けられている。このオプションポート131を介して、真空試料室135内に検出器又はセンサ等を挿入することが可能となる。オプションポート131は、Tステージ110の回転軸であるユーセントリック位置に設けられることが好ましい。例えばTステージ110を回転させたときに、ユーセントリック位置の近傍に検出器があれば、検出器が垂直方向やY軸方向にずれることがないため、効率的に検出することができる。
オプションポート131は、試料133を含むTステージ110上に設けられているため、試料133と相対する距離を正確に移動できるメリットがある。一例として、オプションポート131に検出器を搭載した場合、試料133と検出器の間隔は1mm未満に狭めることも可能であり、これにより、短いWDでの観察が可能である。
本例において、オプションポート131には、エネルギー分散型蛍光X線分析装置(EDX検出器)に代表される分析機器142が載置されている。EDX検出器は、電子線照射により試料から発生する特性X線を検出するものであり、元素分析や組成分析のために用いられる。EDX検出器をTステージ110上のオプションポート131に搭載することにより、元素分析や組成分析を効率的に行うことができる。
分析機器142は、その先端部に検出素子147を備える。分析機器142の検出素子147の位置は、荷電粒子線141の中心に合致するように調整される。このために、分析機器142は、検出素子147をXY方向に微調整する機構と、検出素子147と試料の相対距離を微調整する機構とを備える。これにより、分析機器142の検出信号は、最適な位置で検出が可能となる。
オプションポート131に載置した分析機器142は、Zステージ109及びTステージ110上にある。したがって、Zステージ109によって試料133をZ軸方向(垂直方向)へ移動したり、又は、試料133をTステージ110でT軸周りで傾斜させた場合でも、試料133と検出器(分析機器142の検出素子147)の相対的位置関係が変わらず、最適な検出条件を維持することができる。
例えば、Zステージ109又はTステージ110によって試料133の位置を調整した後には、検出器と試料133との相対距離は変わらない。すなわち、試料観察時にWD146を変えても、検出器と試料133との相対的位置関係が維持されることになる。これにより、オペレーターはWD146を気にすることなく、分析機器142を最適な条件に維持したままで観察および分析を行うことができる。
加えて、本実施例は、WD146を変えないままで、X、Y、及び/又Rステージ106、107、108によって試料133をX軸、Y軸、及び/又はR軸方向へ移動する場合についても効果がある。WD146を変えないままで、試料133への荷電粒子線141の照射位置(すなわち、観察位置)を変更した場合、分析機器142を最適な条件に維持したままで、観察位置のみを変更して観察を続けることができる。オペレーターはX、Y、Rステージ106、107、108によって観察位置を変更した場合でも、分析機器142を最適な条件に維持したままで観察および分析を行うことができる。
図1では、オプションポート131に分析機器142を載置した例を示したが、これに限定されない。オプションポート131を介して挿入される分析機器や検出器の種類は、観察対象や観察方法などによって適宜変更が可能である。分析機器や検出器の種類は、二次電子線、X線、反射電子線、後方散乱電子線、透過電子線などの検出対象により選択してよい。例えば、オプションポート131に載置する機器としては、二次電子検出器、反射電子検出器、カメラ、光検出器(センサ)、蛍光顕微鏡などでもよい。
また、真空試料室135には、第2の検出器として、試料133からの二次電子148を検出する二次電子検出器(LOW)154が設けられている。詳細は後述するが、試料観察方法に応じて、分析機器142での検出信号及び二次信号電子検出器154での検出信号のいずれかを選択するようにしてもよい。例えば、操作系からの入力を介して、2つの検出器からの検出信号のいずれかを選択してもよい。オプションポート131に搭載される検出器と、真空試料室135に搭載される検出器は、同じ種類の検出器が搭載されてもよいし、異なる検出器が搭載されてもよい。
以下に本実施例での観察手順の第1の例について説明する。まず、オプションポート131に分析機器142を載置する。次に、試料ステージ100に試料133を配置する。その後、検出条件やその他の光学条件などを調整する。次に、試料ステージ100の試料133に荷電粒子線(電子線)141を照射し、分析機器142によって観察を行う。本例では、この後の手順に特徴がある。
次に、Zステージ109を垂直方向へ移動するか、又は、Tステージ110をT軸で回転させる。このとき、本実施例では、Z軸方向又はT軸方向で試料の位置を変化した場合に、試料と検出器(検出素子147)の相対的位置関係が維持され、検出器における検出信号量が最適な条件を維持することができる。したがって、次のステップとして検出条件の再調整のステップを行うことなく、試料ステージ100の試料133に荷電粒子線を照射し、分析機器142による観察を行うことができる。
また、この観察の後に、X、Y、又はR軸方向へ試料を移動して、試料における観察位置を変更してもよい。この場合でも、検出条件の再調整のステップを行うことなく、そのまま観察のステップを行うことができる。X、Y、又はRステージ106、107、108によって観察位置を変更した場合でも、分析機器142を最適な条件に維持したままで観察および分析を行うことができる。
また、観察のステップでは、分析機器142での検出信号及び二次信号電子検出器154での検出信号のいずれかを選択したり、又は、分析機器142での検出信号及び二次信号電子検出器154での検出信号を組みあわせてもよい。
以下に本実施例での観察手順の第2の例について説明する。まず、オプションポート131に分析機器142を載置する。次に、試料ステージ100に試料133を配置する。その後、検出条件やその他の光学条件などを調整する。次に、試料ステージ100の試料133に荷電粒子線(電子線)141を照射し、分析機器142によって観察を行う。本例では、この後の手順に特徴がある。
次に、X、Y、又はRステージ106、107、108によって、試料を移動させる。ここで、X、Y、又はR軸方向で試料の位置を変化した場合に、検出器(検出素子147)における検出信号量が最適な条件を維持することができるため、次のステップとして検出条件の再調整のステップを行うことなく、試料ステージ100の試料133に荷電粒子線(電子線)141を照射し、分析機器142による観察を行うことができる。特に、本例では、試料と検出器の相対的位置関係を維持したまま、試料の観察位置の変更だけが可能となる。
また、この観察の後に、Zステージ109を垂直方向へ移動するか、又は、Tステージ110をT軸で回転させてもよい。ここで、Z軸方向及び/又はT軸方向で試料の位置を変化した場合でも、検出器における検出信号量が最適な条件を維持することができる。したがって、検出条件の再調整のステップを行うことなく、次に、そのまま観察のステップを行うことができる。
また、観察のステップでは、分析機器142での検出信号及び二次信号電子検出器154での検出信号のいずれかを選択したり、又は、分析機器142での検出信号及び二次信号電子検出器154での検出信号を組みあわせてもよい。
本実施例によれば、観察時にZ軸方向及び/又はT軸方向で試料の位置を変化しても、検出器における検出器信号量が最適な条件を維持し、良好な画像を取得できる。
従来の検出器を試料室に固定した構成の場合、試料観察に最適なWD位置に試料ステージをZ軸方向に移動したり、T軸周りで回転させると、試料と検出器の相対距離が変化してしまい、そのままでは検出信号量が変化してしまう。また、従来の試料ステージとは別の第2のステージに検出器を固定した構成においても、第2のステージは、試料ステージとは独立して移動するだけであり、試料ステージの移動によって検出器での検出信号量は変化する。加えて、第2のステージを設ける構成では、例えばWDが10mmであると考えたとき、試料大きさを極小として無視しても、半径10mm内に第2のステージを設置することは困難である。すなわち、従来の技術では、観察時にZ軸方向及び/又はT軸方向で試料の位置を変化した場合に、検出器における検出信号量が最適な条件を維持することはできなかった。
これに対して、本実施例では、Zステージ109上にTステージ110を配置し、検出器を搭載するオプションポート131を、Tステージ110上に配置する。したがって、Zステージ109を垂直方向へ移動したり、又は、Tステージ110をT軸で回転させた場合でも、オプションポート131に搭載した検出器と試料133との相対的位置関係が変わらず、最適な検出条件を維持することができる。また、オプションポート131から検出器を挿入する構成であるため、例えば、短いWDの場合でも、そのWDの間に検出器を配置でき、観察が可能となる。また、試料の位置を変化した場合でも、その都度光学条件を調整したり、検出器位置を調整する必要が生じないため、オペレーションを複雑化することなく、観察が可能である。
また、荷電粒子線装置で試料を観察する場合は、試料表面が平面であることが前提であるが、近年は凹凸試料や厚さ方向に傾斜のある試料を直接観察するニーズがある。本実施例は、Zステージ109を垂直方向へ移動したり、又は、Tステージ110をT軸で回転させた場合でも、最適な検出条件を維持できるため、上記ニーズに対して特に利点がある。
また、X、Y、及びR軸のステージ用のモータと、X、Y、及びR軸のステージの動力を伝達する機構部品がモータとが実質的に直線上にレイアウトされている。この構成によれば、T軸145の軸方向には物理的な空間を確保することができ、この物理的空間を利用して分析機器や検出器を載置できる。さらに、XY方向の空間を大きく確保できるため、検出器における検出器信号量が最適な条件を維持しながら、試料133の広範囲を観察することが可能となる。
また、動力伝達部品数を大幅に低減することができ、動作レスポンスの向上とバックラッシュレスで移動できることが可能となる。
また、試料から発生した二次電子やX線等を検出する検出器等を搭載できるオプションポート131を備え、試料の観察や分析方法に応じて、オプションポート131を介して検出器やセンサを入れ替えることができる。
また、試料の観察や分析方法に応じて、オプションポート131に搭載する検出器での検出信号か、又は真空試料室135に搭載される検出器での検出信号かを選択することができる。
なお、上述した実施例では、Tステージ110がZステージ109上に配置される構成であったが、逆の構成でもよい。すなわち、Tステージ110上にZステージ109が配置されてもよい。この変形例において、試料ステージは、Tステージと、当該Tステージに配置され、検出器が配置されたZ軸ステージと、当該Z軸ステージに配置されたXYR軸ステージとを有する。具体的には、真空試料室135に、例えばドラム形状のTステージ110を設置し、Tステージ110上にZ軸方向に移動可能なZステージ109を配置する。そして、Zステージ109上にXYR軸ステージ(例えば、Xステージ106、Yステージ107、及びRステージ108)が配置される。この場合、オプションポート131は、Zステージ109に設けられてもよい。また、オプションポート131は、Zステージ109上において、Tステージ110の回転軸であるユーセントリック位置に設けられることが好ましい。
この変形例の場合の観察方法の第1の例について説明する。まず、Tステージと、当該Tステージに配置され、検出器が配置されたZ軸ステージと、当該Z軸ステージに配置されたXYR軸ステージとを有する試料ステージに試料を配置する。次に、試料ステージの試料に荷電粒子線を照射し、二次電子、反射電子、X線、又は光を検出器によって検出する。次に、Z軸ステージ又はT軸ステージを移動させる。次に、試料ステージの試料に荷電粒子線を照射し、二次電子、反射電子、X線、又は光を検出器によって検出する。したがって、この例によれば、Z軸方向又はT軸方向で試料の位置を変化しても、試料と検出器の相対的位置関係が維持され、検出器における検出条件を維持することができる。
この変形例の場合の観察方法の第2の例について説明する。まず、上記の試料ステージに試料を配置する。次に、試料ステージの試料に荷電粒子線を照射し、二次電子、反射電子、X線、又は光を検出器によって検出する。次に、XYR軸ステージを移動させる。次に、試料ステージの試料に荷電粒子線を照射し、二次電子、反射電子、X線、又は光を検出器によって検出する。したがって、この例によれば、X、Y、又はR軸方向で試料の位置を変化しても、検出器における検出条件を維持することができる。
以上から、Zステージ109を垂直方向へ移動したり、又は、Tステージ110をT軸で回転させたときに、ステージ上の検出器と試料との相対的位置関係が変わらないという観点においては、Tステージ110又はZステージ109上に検出器を配置し、検出器が配置されたステージ上にXステージ106、Yステージ107、及びRステージ108が配置されればよい。
また、上述した実施例では、1つのTステージを備える5軸ステージについて説明したが、上述した実施例は、2つのTステージを備える6軸ステージにも適用可能である。この場合でも、試料ステージは、TステージがZステージに配置される構成でもよいし、ZステージがTステージに配置される構成でもよい。
[第2実施例]
図6は、第2実施例に係る荷電粒子線観察装置の構成の例を模式的に示した図である。また、図7は、オプションポートに暗視野STEM検出器を搭載した例を示す。なお、以降の実施例を説明するための図面において、第1実施例と同一機能を有するものについては、同一符号を付して、その繰り返しの説明は省略する。
オプションポート131には、二次信号粒子検出器201を含む暗視野STEMユニット200が載置されている。暗視野STEMユニット200の先端部200aは、暗視野STEM信号検出器(暗視野STEM半導体素子)204と、暗視野STEM信号変換電極205とを備える。一方、暗視野STEMユニット200の支持部200bは、二次信号粒子検出器201を備える。
暗視野STEM検出器204には、薄膜試料202内をほぼ散乱せずに透過した信号粒子が通過できる開口204aが設けられている。
暗視野STEM信号変換電極205は、暗視野STEMユニット200の先端部200aから下方に延びるように設けられており、暗視野STEM検出器204の下方に配置される。さらに、暗視野STEM信号変換電極205は、二次信号粒子検出器201側へ二次電子を反射するための傾斜面205aと、傾斜面205aの傾斜角度を調整することが可能な傾斜移動軸とを備える。
また、暗視野STEMユニット200は、暗視野STEMユニット内の動力機構と、当該動力機構によりX、Y、Z軸方向への移動及び傾斜移動が可能な移動機構とを備える。この構成により、暗視野STEMユニット200の先端部200aにある暗視野STEM検出器204及び暗視野STEM信号変換電極205は、X、Y、Z軸方向への移動及び傾斜移動が可能であり、微妙な調整が可能となる。
本実施例では、暗視野STEM用試料台207がRステージ108上に配置される。暗視野STEM用試料台207は、Rステージ108上に配置される下側部材220と、下側部材220から上方へ延びる支柱部材221と、支柱部材221の上端から水平に延びる上側部材222とを備える。上記の構成により、暗視野STEM用試料台207は門形の空洞構造になっている。
また、上側部材222には、薄膜試料202が搭載される。さらに、上側部材222には、薄膜試料202の信号粒子が透過するための穴222aが設けられている。観察時には暗視野STEMユニット200の先端部(暗視野STEM検出器204及び暗視野STEM信号変換電極205)が、暗視野STEM用試料台207の下側部材220と上側部材222との間に挿入される。
暗視野STEMの観察方法について説明する。一次荷電粒子線141を薄膜試料202に照射する。薄膜試料202を透過した二次信号粒子230は、暗視野STEM検出器204によって検出される。また、暗視野STEM検出器204の開口204aを通過した二次信号粒子231は、暗視野STEM信号変換電極205に当たり、暗視野STEM信号変換電極から発生する二次信号粒子203が二次信号粒子検出器201によって検出される。前記信号は、薄膜試料202の材質や組成により信号特性が異なり、材料の分析を行うことができる。
本実施例では、暗視野STEMユニット200が、暗視野STEM検出器204と暗視野STEM信号変換電極205とを備えるので、一度、暗視野STEM信号変換電極205のZ方向位置と傾斜角度を最適な条件に調整すると、二次信号粒子検出器201は常に最適な条件で、観察が可能となる。
また、暗視野STEMユニット200はX、Y、Z軸方向に移動が可能なため、薄膜試料202とのZ方向(隙間)の調整が可能であり、これにより暗視野STEM検出器204で検出する暗視野STEM信号粒子の散乱角を調整しながら、細かな元素分析を行うことができる。
また、暗視野STEMユニット200と薄膜試料202を含む暗視野STEM用試料台207は、Tステージ110上にあり、観察時にWD146を変化させても、二次信号粒子230、231の信号量に影響を受けにくい特徴がある。すなわち、試料観察時にWD146を変えたり、及び/又は、T軸方向に試料を移動させても、各種検出器と試料との相対的な位置関係は変化しないことになる。これにより、オペレーターは、暗視野STEM分析を最適な条件で行うことができる。
また、一旦、暗視野STEM検出器204と暗視野STEM信号変換電極205の位置を決めてしまえば、X、Y、Rステージ106、107、108によって薄膜試料202における荷電粒子線141の透過位置を変更しても、薄膜試料202と、暗視野STEM検出器204及び暗視野STEM信号変換電極205との位置関係を維持したままで観察できる。したがって、最適な検出条件に維持したままで、薄膜試料202での観察位置のみを変更することができる。
なお、暗視野STEMユニット200は、図示しない制御系により遠隔操作が可能である。薄膜試料202を含む暗視野STEM用試料台207をステージに設置し、真空試料室135を真空引き後、制御系によって、暗視野STEMユニット200の先端部(暗視野STEM検出器204及び暗視野STEM信号変換電極205)のX、Y、Z軸方向及び/又は傾斜移動が可能であることは言うまでもない。
[第3実施例]
図8は、第3実施例に係る荷電粒子線観察装置の構成の例を模式的に示した図である。本実施例において、Tステージ139は、両端支持構造を有する。真空試料室135のZステージ109が設置された壁部とは反対側の壁部には、Zモータユニット104と同じ動作を行う同期モータ144が設けられている。
また、真空試料室135のZステージ109が設置された壁部とは反対側の壁部には、T軸回転部140が設けられており、T軸回転部140は、同期モータ144によってZ軸方向に昇降することができる。本例において、Tステージ139は、揺りかご形状である。Tステージ139のX軸方向の一端(図8上の左端部)は、Zステージ109によって支持されており、Tステージ139のX軸方向の他端(図8上の右端部)は、T軸回転部140によって支持される。
両端支持構造を有するTステージ139では、T軸回りの剛性が強く、耐振性も向上する。さらに、Zモータユニット104と同期モータ144は、動力伝達機構を同じものを使用するか、電気的な制御により、Zステージ109の昇降姿勢を一定に制御する電気回路を載置することが好ましい。この方法は、重量物や大型の試料を観察する場合有効である。
なお、両端支持構造を有するTステージ139は、本明細書で開示される全ての実施例に適用可能である。
[第4実施例]
図9は、第4実施例に係る荷電粒子線観察装置の構成の例を模式的に示した図である。オプションポート131には、試料高さ方向を投影した画像が取得可能な赤外線投影カメラ150aが載置されている。Tステージ110は、カメラ150aと対向する位置において赤外線光源150bを備える。この赤外線光源150bは、赤外光路152を試料133の高さ方向に偏向することができる。
本例では、図示しない画像演算機が、カメラ150aによる観察画像を3次元的に表示する機能を備える。これにより、操作系のインタフェースには、カメラ150aからの画像信号に基づく観察画像が表示される。
本実施例では、Zステージ109を垂直方向へ移動したり、又は、Tステージ110をT軸で回転させた場合でも、オプションポート131に搭載したカメラ150aによって観察する位置が変わることがない。したがって、Zステージ109を垂直方向へ移動したり、又は、Tステージ110をT軸で回転させた場合でも、カメラ150aの調整を行うことなく、観察を続けて行うことが可能となる。なお、オプションポート131にカメラ150aを搭載する場合は、オプションポート131がユーセントリック位置に設けられていることがより好ましい。これにより、Tステージ110を回転したときにカメラ150aによる観察位置がずれることがない。
[第5実施例]
図10は、第5実施例に係る荷電粒子線観察装置の構成の例を模式的に示した図である。図10に示すように、荷電粒子線観察装置は、オプションポート131に搭載する検出器以外に、複数の検出器を備えてもよい。
オプションポート131には、反射電子検出器(BSE)157が載置されている。また、第1実施例と同様に、真空試料室135には、二次電子検出器(LOW)154が設けられている。さらに、電子線光学系129のカラムには、二次電子検出器(UPPER)155及び二次電子検出器(TOP)156が設けられている。二次電子検出器(UPPER)155及び二次電子検出器(TOP)156は対物レンズ136の上方に配置される検出器である。なお、例えば、二次電子検出器(TOP)156は、試料から高角度で散乱した二次電子を検出するものであり、二次電子検出器(UPPER)155は、試料から低角度で散乱した二次電子などを検出するものである。
図11は、第5実施例に係る荷電粒子線観察装置の検出器の切り替え、及び、組合せを説明するための図である。本例では、試料観察方法に応じて、操作系のインタフェースを用いて、上述した複数の検出器154〜157での検出信号の中から1つの検出信号を適宜選択し、又は複数の検出器154〜157での検出信号の中の任意の検出信号を組み合わせることができる。
まず、組成コントラストを高倍率で観察する場合について説明する。この場合、二次電子検出器(UPPER)155及び二次電子検出器(TOP)156で反射電子を検出する。このとき、二次電子検出器(UPPER)155での検出信号又は二次電子検出器(TOP)156での検出信号を、操作系のインタフェースを用いて、適宜選択してもよい。なお、組成コントラストを高倍率で観察する場合、二次電子検出器(TOP)156で反射電子を検出する方が好ましい。
次に、組成コントラストを低倍率で観察する場合について説明する。この場合、オプションポート131に搭載された反射電子検出器(BSE)157によって、反射電子を検出することが好ましい。特に、従来では、反射電子検出器は、対物レンズの影になる部分などに設置されていたため効率的に反射電子の検出ができない場合もあったが、本例では、反射電子検出器(BSE)157を試料133に近い位置で配置できるため、効率的に反射電子を検出することが可能となる。
次に、試料の凹凸情報を観察する場合について説明する。この場合、二次電子検出器(LOW)154及び二次電子検出器(UPPER)155で二次電子を検出する。このとき、二次電子検出器(LOW)154での検出信号又は二次電子検出器(UPPER)155での検出信号を、操作系のインタフェースを用いて、適宜選択してもよい。なお、試料の凹凸情報を観察する場合、二次電子検出器(LOW)154で二次電子を検出する方が好ましい。
次に、試料の最表面情報を観察する場合について説明する。この場合、二次電子検出器(LOW)154及び二次電子検出器(UPPER)155で二次電子を検出する。このとき、二次電子検出器(LOW)154での検出信号又は二次電子検出器(UPPER)155での検出信号を、操作系のインタフェースを用いて、適宜選択してもよい。なお、試料の最表面情報を観察する場合、二次電子検出器(UPPER)155で二次電子を検出する方が好ましい。
なお、上述の複数の検出器154〜157で得られた検出信号の中から任意の検出信号を適宜組み合わせてもよい。例えば、図示しない画像演算機が、二次電子検出器(LOW)154での二次電子の検出信号と二次電子検出器(UPPER)155での二次電子の検出信号とを組み合わせてもよい。二次電子検出器(LOW)154及び二次電子検出器(UPPER)155の検出信号を組み合わせると、試料の凹凸情報と最表面情報とが同時に判るような良い画像を撮ることもできる。これらの検出信号の組み合わせは、試料の材質(金属なのか、あるいは有機化合物なのか)によって傾向が変わってくる。したがって、上述の検出信号の組み合わせに限定されない。上記の二次電子検出器(LOW)154での検出信号と二次電子検出器(UPPER)155での検出信号との組み合わせは、一般的な金属を観察する場合に適している。
本実施例によれば、試料観察方法に応じて、複数の検出器154〜157での検出信号を適宜選択し、又は、組み合わせることにより、観察に適した画像を得ることができる。また、この観察の際に、Z軸方向又はT軸方向で試料の位置を変化した場合に、試料と検出器の相対的位置関係が変化せず、検出器における検出信号量が最適な条件を維持することができる。したがって、上述の検出信号の選択及び組み合わせによる観察がより効率的になる。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上述した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることがあり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
100:試料ステージ
101:Xモータユニット
102:Yモータユニット
103:Rモータユニット
104:Zモータユニット
105:Tモータユニット
106:Xステージ(X軸ステージ)
107:Yステージ(Y軸ステージ)
108:Rステージ(R軸ステージ)
109:Zステージ(Z軸ステージ)
110:Tステージ(T軸ステージ)
111a:Xボールネジ
112:Yボールスプライン
113a:ボールスプライン
113b:Rボールスプライン
114a:Yボールネジ
114b:Yボールネジナット
115a:Rウォーム
115b:Rウォームホイール
116a、b:ネジ歯車
118:ステージ固定板
119:T歯車
120:Xガイドレール
121:Yガイドレール
122:Zガイドレール
123:Rベアリング
124:Z歯車
125:ベアリング
126:T真空シール部
127:カップリング
128:XYR真空シール部
129:電子線光学系(荷電粒子線光学系)
130:XYRベアリング
131:オプションポート
132:試料台
133:試料(サンプル)
135:真空試料室
136:対物レンズ
137:真空排気系(接続孔)
139:両端支持構造を有するTステージ
140:T軸回転部
141:荷電粒子線(一次荷電粒子線)
142:分析機器(EDX)
144:同期モータ
145:T軸(ユーセントリック軸)
146:ワークディスタンス(WD)
147:検出素子
148:二次電子(二次信号粒子)
150a:赤外線投影カメラ
150b:赤外線光源
154:二次電子検出器(LOW)
155:二次電子検出器(UPPER)
156:二次電子検出器(TOP)
157:反射電子検出器(BSE)
200:暗視野STEMユニット
201:二次信号粒子検出器
202:薄膜試料
203:暗視野STEM信号変換電極から発生する二次信号粒子
204:暗視野STEM検出器
205:暗視野STEM信号変換電極
206:暗視野STEM信号粒子
207:暗視野STEM用試料台

Claims (26)

  1. 試料に荷電粒子線を照射する荷電粒子線光学系と、
    Z軸ステージと、当該Z軸ステージに配置され、かつ検出器を着脱できるオプションポートを備えるT軸ステージと、当該T軸ステージに配置されたXYR軸ステージとを有し、前記試料が配置される試料ステージと、
    前記オプションポートを介して配置された第1の検出器と、
    を備え、
    前記Z軸ステージ又は前記T軸ステージを移動させても、前記第1の検出器と前記試料との相対的な位置関係が維持されるように構成されていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  2. 請求項1に記載の荷電粒子線装置において、
    前記オプションポートが前記T軸ステージの回転軸であるユーセントリック位置に設けられていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  3. 請求項1に記載の荷電粒子線装置において、
    前記第1の検出器が、前記荷電粒子線により前記試料から発生するX線を検出するX線検出器であることを特徴とする荷電粒子線装置。
  4. 請求項1に記載の荷電粒子線装置において、
    前記第1の検出器が、前記試料を透過した二次信号粒子を検出する暗視野STEM信号検出器を備えることを特徴とする荷電粒子線装置。
  5. 請求項4に記載の荷電粒子線装置において、
    前記第1の検出器が、
    前記暗視野STEM信号検出器の下方に位置し、前記試料から透過した前記二次信号粒子を反射させる暗視野STEM信号変換電極と、
    前記暗視野STEM信号変換電極からの二次信号粒子を検出する二次信号粒子検出器と、
    をさらに備えることを特徴とする荷電粒子線装置。
  6. 請求項1に記載の荷電粒子線装置において、
    前記第1の検出器が光源及びカメラを備えることを特徴とする荷電粒子線装置。
  7. 請求項1に記載の荷電粒子線装置において、
    前記第1の検出器が反射電子検出器であることを特徴とする荷電粒子線装置。
  8. 請求項1に記載の荷電粒子線装置において、
    前記XYR軸ステージの動力源と、前記XYR軸ステージの動力を伝達する機構部品とが、実質的に同一平面上に配置されていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  9. 請求項1に記載の荷電粒子線装置において、
    少なくとも1つの第2の検出器をさらに備え、
    前記第1の検出器での検出信号及び前記第2の検出器での検出信号の中から1つの検出信号を選択するか、又は、前記第1の検出器での検出信号及び前記第2の検出器での検出信号の中から任意の検出信号を組み合わせるように構成されていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  10. 試料に荷電粒子線を照射する荷電粒子線光学系と、
    T軸ステージと、当該T軸ステージに配置され、かつ検出器を着脱できるオプションポートを備えるZ軸ステージと、当該Z軸ステージに配置されたXYR軸ステージとを有し、前記試料が配置される試料ステージと、
    前記オプションポートを介して配置された第1の検出器と、
    を備え、
    前記Z軸ステージ又は前記T軸ステージを移動させても、前記第1の検出器と前記試料との相対的な位置関係が維持されるように構成されていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  11. 請求項10に記載の荷電粒子線装置において、
    前記オプションポートが前記T軸ステージの回転軸であるユーセントリック位置に設けられていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  12. 請求項10に記載の荷電粒子線装置において、
    前記第1の検出器が、前記荷電粒子線により前記試料から発生するX線を検出するX線検出器であることを特徴とする荷電粒子線装置。
  13. 請求項10に記載の荷電粒子線装置において、
    前記第1の検出器が、前記試料を透過した二次信号粒子を検出する暗視野STEM信号検出器を備えることを特徴とする荷電粒子線装置。
  14. 請求項13に記載の荷電粒子線装置において、
    前記第1の検出器が、
    前記暗視野STEM信号検出器の下方に位置し、前記試料から透過した前記二次信号粒子を反射させる暗視野STEM信号変換電極と、
    前記暗視野STEM信号変換電極からの二次信号粒子を検出する二次信号粒子検出器と、
    をさらに備えることを特徴とする荷電粒子線装置。
  15. 請求項10に記載の荷電粒子線装置において、
    前記第1の検出器が、光源及びカメラを備えることを特徴とする荷電粒子線装置。
  16. 請求項10に記載の荷電粒子線装置において、
    前記第1の検出器が反射電子検出器であることを特徴とする荷電粒子線装置。
  17. 請求項10に記載の荷電粒子線装置において、
    前記XYR軸ステージの動力源と、前記XYR軸ステージの動力を伝達する機構部品とが、実質的に同一平面上に配置されていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  18. 請求項10に記載の荷電粒子線装置において、
    少なくとも1つの第2の検出器をさらに備え、
    前記第1の検出器での検出信号及び前記第2の検出器での検出信号の中から1つの検出信号を選択するか、又は、前記第1の検出器での検出信号及び前記第2の検出器での検出信号の中から任意の検出信号を組み合わせるように構成されていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  19. 試料に荷電粒子線を照射する荷電粒子線光学系と、
    Z軸ステージと、当該Z軸ステージに配置され、かつ検出器を着脱できるオプションポートを備えるT軸ステージと、当該T軸ステージに配置されたXYR軸ステージとを有し、前記試料が配置される試料ステージと、
    を備えることを特徴とする荷電粒子線装置。
  20. 請求項19に記載の荷電粒子線装置において、
    前記オプションポートが前記T軸ステージの回転軸であるユーセントリック位置に設けられていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  21. 請求項19に記載の荷電粒子線装置において、
    前記XYR軸ステージの動力源と、前記XYR軸ステージの動力を伝達する機構部品とが、実質的に同一平面上に配置されていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  22. 請求項19に記載の荷電粒子線装置において、
    少なくとも1つの第1の検出器をさらに備え、
    前記オプションポートを介して第2の検出器が配置されたときに、前記第1の検出器での検出信号及び前記第2の検出器での検出信号の中から1つの検出信号を選択するか、又は、前記第1の検出器での検出信号及び前記第2の検出器での検出信号の中から任意の検出信号を組み合わせるように構成されていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  23. 試料に荷電粒子線を照射する荷電粒子線光学系と、
    T軸ステージと、当該T軸ステージに配置され、かつ検出器を着脱できるオプションポートを備えるZ軸ステージと、当該Z軸ステージに配置されたXYR軸ステージとを有し、前記試料が配置される試料ステージと、
    を備えることを特徴とする荷電粒子線装置。
  24. 請求項23に記載の荷電粒子線装置において、
    前記オプションポートが前記T軸ステージの回転軸であるユーセントリック位置に設けられていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  25. 請求項23に記載の荷電粒子線装置において、
    前記XYR軸ステージの動力源と、前記XYR軸ステージの動力を伝達する機構部品とが、実質的に同一平面上に配置されていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  26. 請求項23に記載の荷電粒子線装置において、
    少なくとも1つの第1の検出器をさらに備え、
    前記オプションポートを介して第2の検出器が配置されたときに、前記第1の検出器での検出信号及び前記第2の検出器での検出信号の中から1つの検出信号を選択するか、又は、前記第1の検出器での検出信号及び前記第2の検出器での検出信号の中から任意の検出信号を組み合わせるように構成されていることを特徴とする荷電粒子線装置。
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