JP6316131B2 - 異常音発生位置の特定方法 - Google Patents
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Description
さらに、漏洩箇所が複数あった場合には、個々のピークを識別することは困難を極める。
本発明の他の目的は、複数の異常音の発生位置を容易に判定することができる異常音発生位置の特定方法を提供することである。
一局面に従う異常音発生位置の特定方法は、管網(配管網)の少なくとも二箇所に振動センサを設置し、振動センサで得られた波形の相互相関関数から振動の遅延を求める遅延算出工程と、所定の時間の相互相関関数から、相関値の最大値および最大値に対する時間差を抽出する第1抽出工程と、第1抽出工程を複数繰り返し、各時間差における相関値の最大値を積算する第1積算工程と、第1積算工程による結果、積算値が最大となる時間差を異常音の伝達時間差と判定する判定工程と、を含むものである。
すなわち、相関関数は、基本的に最大値周辺においても全体的に振動するため、相関値の最大値のみを積算し、その他の値を削除することにより、異常音の発生位置を明確に判定することができる。
他の局面に従う異常音発生位置の特定方法は、管網(配管網)の少なくとも二箇所に振動センサを設置し、振動センサで得られた波形の相互相関関数から振動の遅延を求める遅延算出工程と、所定の時間の相互相関関数から、相関値が最大となる時間差を抽出する第2抽出工程と、第2抽出工程を複数繰り返し、各時間差における相関値が最大となる回数を積算する第2積算工程と、第2積算工程による結果、積算値が最大となる時間差を異常音の伝達時間差と判定する判定工程と、を含むものである。
すなわち、相関関数は、基本的に最大値周辺においても全体的に振動するため、相関値の最大となる回数のみを積算し、その他の値を削除することにより、異常音の発生位置を明確に判定することができる。
第3の発明に係る異常音発生位置の特定方法は、一局面または他の局面に従う異常音発生位置の特定方法において、振動センサは、異常音の振動の周波数帯域において少なくとも1つの共振点を有する共振型振動センサであってもよい。
第4の発明にかかる異常音発生位置の特定方法は、一局面または他の局面、第3の発明のいずれか1項に記載の異常音発生位置の特定方法において、振動センサの共振周波数は、0.1Hz以上500Hz以下であってもよい。
また、管内を伝わる振動は、距離が長くなるほどに減衰するため、振動センサに伝わる振動エネルギーの大きさは同一とならない。振動センサに到達する波形は、管種、口径、または埋設状況などの影響を受けて、特定の周波数成分比に偏る。一般的に低周波成分の方が遠距離まで到達するので、振動センサの設置間隔(設置スパン)を長くすることができる。
図1は、異常音発生位置の特定方法の状況を説明するための模式図である。
図2は、振動センサの一例を示す模式図である。
図2の振動センサ200は、台座210、支柱220、薄膜電極230,240、リード線231,241、圧電素子250および錘260を含む。
また、圧電素子250の他端部で、かつ薄膜電極230上に錘260が載置されている。
リード線231,241から出力される電位差を、コンピュータ等の処理装置により振動波形として出力する。
続いて、異常音発生位置の特定方法について具体例を示しつつ説明する。
各振動センサ200に入力された波形の相互相関関数から振動の伝達時間差Tdを求め、伝達時間差Tdと振動の伝搬速度Vとから異常音発生位置を特定する異常音発生位置の特定方法である。
または、
N=D−2L・・・(4)
L=(D−V・Td)/2・・・(5)
と表すことができる。
以上のように距離Lを求めることができる。
フーリエ変換処理に際しては、ポイントAの振動センサ200およびポイントBの振動センサ200で得られた波形から、同時刻を始点とする一定時間の波形を取り出して、その波形をフーリエ変換処理する。フーリエスペクトルをX(f)とすると、X(f)は、下記の(6)式のように、複素関数として表現される。
式(6)は、下記の式(7)のように、実数部と虚数部とに分けて表現することが出来る。
最後に、積算処理化した最大値を用いてピーク値の大きなものを選出し、位置算出処理を行う(ステップS35)。この選出は任意に行うことができるが、例えば、ピーク値の50%以上をもつものを選出するなどするとよい。
図4は、図3の他の例を示すフローチャートである。
以下、実際の水道管(φ250の鋳鉄管)を用いて実施例および比較例を実施した。
漏水箇所が2ヶ所ある水道管(φ250の鋳鉄管)に設けられた仕切弁の弁頭に振動センサ200をそれぞれ設置した。振動センサ200の設置箇所は2箇所とした。
図5に示す相関値がピークとなる伝達時間差Tdは、−0.00262秒であり、ピーク値における相関値の最大値は3495であった。
ここで、φ250の鋳鉄管における音速は、約1200m/秒であるため、漏水地点は一方の振動センサ200から35.6mと23.1mとの距離であると算出された。
図8は、従来の相互相関関数を説明するための模式図である。図8は図5に示した実施例と同様の波形データ(1秒間の波形データ60個)から1秒間毎の相互相関関数を積算している。
このように、図8に示したグラフは、図5に示したグラフと大きな差が見られず、漏水箇所の2つのピークを判別することは困難であった。
さらに、本発明においては、単純に相互相関関数を積算するのではなく、個々の測定から相関値が最大となる伝達時間差Tdを算出した後に、その伝達時間差Tdにおける結果のみを積算する。
なお、上記においては、積算することとしたが、これに限定されず、加算をおこなってもよい。
200 振動センサ
Claims (4)
- 管網(配管網)の少なくとも二箇所に振動センサを設置し、前記振動センサで得られた波形の相互相関関数から振動の遅延を求める遅延算出工程と、
所定の時間の相互相関関数から、相関値の最大値および前記最大値に対する時間差を抽出する第1抽出工程と、
前記第1抽出工程を複数繰り返し、各時間差における相関値の最大値を積算する第1積算工程と、
前記第1積算工程による結果、積算値が最大となる時間差を異常音の伝達時間差と判定する判定工程と、を含む異常音発生位置の特定方法。 - 管網(配管網)の少なくとも二箇所に振動センサを設置し、前記振動センサで得られた波形の相互相関関数から振動の遅延を求める遅延算出工程と、
所定の時間の相互相関関数から、相関値が最大となる時間差を抽出する第2抽出工程と、
前記第2抽出工程を複数繰り返し、各時間差における相関値が最大となる回数を積算する第2積算工程と、
前記第2積算工程による結果、積算値が最大となる時間差を異常音の伝達時間差と判定する判定工程と、を含む異常音発生位置の特定方法。 - 前記振動センサは、異常音の振動の周波数帯域において少なくとも1つの共振点を有する共振型振動センサである、請求項1または2記載の異常音発生位置の特定方法。
- 前記振動センサの共振周波数は、0.1Hz以上500Hz以下である、請求項1から3のいずれか1項に記載の異常音発生位置の特定方法。
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