JP6314774B2 - レーザ照射制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回転体により反射されるレーザ光が所定の検知エリアを走査するように、レーザ光の照射を制御するレーザ照射制御装置に関する。
例えば、特許文献1には、環境の変化によりポリゴンミラーの回転軸の回転速度が変化したとしても、ポリゴンミラーの面倒れ角(傾斜角)が異なる各反射面において反射されるレーザ光による走査の検出結果を、角度的に互いに対応させることが可能な車載レーダ装置について開示されている。具体的には、特許文献1の車載レーダ装置では、ポリゴンミラーの原点位置が検出されると、待機時間Tz経過後に、及び、それ以後は走査開始間隔Temが経過する毎に測距処理を起動する。この測距処理では、所定数のパルス状のレーザ光が、所定間隔でポリゴンミラーの各反射面に照射され、各反射面にて反射されたレーザ光により所定の検知エリアの走査が行われる。その際、特許文献1の車載レーダ装置では、回転軸の回転周期の実測値Tm1に基づいて過去の数周期の平均周期Tavを算出し、この平均周期Tavを反射面の数で除算した結果を、走査開始間隔Temとして設定する。その結果、ポリゴンミラーのどの反射面でも同じタイミングでレーザ光の照射が開始され、レーザ光により同じ角度範囲内を走査することができるようになる。
特開平11−84006号公報
上述したようなレーダ装置において、レーザ光の照射間隔を短くすることができれば、レーザ光による走査時の角度分解能を高めることができる。ただし、レーザ光がレーザダイオードによって発光される場合、単にレーザダイオードの駆動間隔を短くすると、レーザダイオードの寿命を縮める可能性が大きくなる。
レーザダイオードなどのレーザ光の発光手段の寿命を縮めることを抑制しつつ、角度分解能を高めるために、ポリゴンミラーが複数回回転する間に、同じ反射面において、レーザ光の照射位置をずらすことが考えられる。例えば、同じ反射面における、1回目の回転でのレーザ光の照射位置のちょうど中間の位置に、2回目の回転でレーザ光を照射することができれば、角度分解能を2倍に高めることが可能となる。
しかし、ポリゴンミラーを回転駆動するモータは、特許文献1に記載されているように、周囲温度やバッテリ電圧の変化等、様々な要因によって、回転周期(つまり、回転速度)が変化する。上述したような手法で、角度分解能を高めようとした場合に、1回目の回転と2回目の回転とで回転速度が変化してしまうと、1回目の回転でのレーザ光の照射位置と、2回目の回転でのレーザ光の照射位置とを、狙い通りにずらすことが困難になってしまう。
この回転速度の変動を抑えるため、モータの回転速度制御にフィードバック制御を採用することが考えられる。しかしながら、たとえフィードバック制御を採用したとしても、完全に回転速度の変動を無くすことはできず、その回転速度には揺らぎが発生する。つまり、フィードバック制御は、例えば、実際のモータ回転速度を検出し、その実際のモータ回転速度を目標回転速度に一致させるようにモータトルクを制御するものである。そのため、フィードバック制御では、実際のモータ回転速度が目標回転速度よりも低下するとモータトルクを増加させ、モータ回転速度を速める。その結果、モータ回転速度が目標回転速度よりも上昇すると、今度は逆にモータトルクを減少させ、モータの回転速度を遅くする。このような、回転速度の増減が繰り返されることにより、モータ回転速度に揺らぎが生じるのである。
このため、フィードバック制御によってモータ回転速度が一定であることを前提としてしまうと、2回目の回転時に、1回目の回転時における反射面に対するレーザ光の照射開始位置から所定角度だけずれた、狙いとする位置からレーザ光の照射を開始することができなくなる可能性が生じる。このような場合、期待される角度分解能を得られなくなるという問題が生じる。
本発明は、上述した点に鑑みてなされたもので、ポリゴンミラーのような回転体の回転速度をフィードバック制御しても、依然として発生する回転速度の揺らぎの影響を抑制して、回転体の複数回の回転において、回転体の反射面におけるレーザ光の照射位置を極力狙い通りにずらすことが可能なレーザ照射制御装置を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、第1発明によるレーザ照射制御装置は、
レーザ光を発光する発光手段(22)と、
所定の回転軸周りを回転するとともに、発光手段によって発光されたレーザ光を、所定の検知エリアに向けて反射する平面状の第1反射面(32a)を有する回転体(32)と、
回転体が目標とする一定速度にて回転するように、フィードバック制御により回転体を回転駆動する駆動手段(34、38)と、
少なくとも第1反射面の開始位置を含む回転位置を検出する回転位置検出手段(36)と、
第1反射面において複数のレーザ光が反射されるように、所定の時間間隔で、発光手段にレーザ光を発光させる発光制御手段(60)と、を備え
発光制御手段は、少なくとも、回転体が2回転する際、1回目の回転と2回目の回転とで、第1反射面の開始位置が検出されてから最初のレーザ光の発光を開始するまでの経過時間を異ならせることにより、1回目の回転時の第1反射面に対するレーザ光の照射位置と、2回目の回転時の第1反射面に対するレーザ光の照射位置をずらすものであって、回転位置検出手段により検出される第1反射面の開始位置に基づいて、1回目の回転における第1反射面の開始位置直前の回転速度に対する2回目の回転における第1反射面開始位置直前の回転速度の変動分を求め、その回転速度の変動分によるレーザ光の照射開始位置の誤差をキャンセルするように、2回目の回転時における経過時間を補正することを特徴とする。
このように、第1発明によるレーザ照射制御装置は、第1反射面の開始位置を含む回転位置を検出する回転位置検出手段を備えている。このため、発光制御手段は、第1反射面の開始位置の検出結果に基づき、第1反射面の開始位置直前の回転体の回転速度を求めることができる。この発光制御手段は、1回目の回転における第1反射面の開始位置直前の回転速度、及び、2回目の回転における第1反射面開始位置直前の回転速度をそれぞれ求める。さらに、それぞれの回転速度から、1回目の回転における回転速度に対する2回目の回転における回転速度の変動分を求める。このようにして、1回目の回転に対する2回目の回転での、第1反射面開始位置直前の回転速度の変動分が求まれば、その変動分に基づいて、レーザ光の照射開始位置の誤差をキャンセルするように、2回目の回転時における経過時間を補正することが可能になる。この結果、1回目の回転時におけるレーザ光の照射開始位置に対して、ほぼ狙いとするずれた位置から、2回目の回転時のレーザ光の照射を開始することが可能となる。それにより、回転体の複数回の回転において、回転体の反射面におけるレーザ光の照射位置を極力狙い通りにずらすことができるようになる。
また、上述した目的を達成するために、第2発明によるレーザ照射制御装置は、
レーザ光を発光する発光手段(22)と、
所定の回転軸周りを回転するとともに、発光手段によって発光されたレーザ光を、所定の検知エリアに向けて反射する平面状の第1反射面(32a)を有する回転体(32)と、
回転体が目標とする一定速度にて回転するように、フィードバック制御により回転体を回転駆動する駆動手段(34、38)と、
少なくとも第1反射面の開始位置を含む回転位置を検出する回転位置検出手段(36)と、
第1反射面において複数のレーザ光が反射されるように、所定の時間間隔で、発光手段にレーザ光を発光させる発光制御手段(60)と、を備え
発光制御手段は、少なくとも、回転体が2回転する際、1回目の回転と2回目の回転とで、第1反射面の開始位置が検出されてから最初のレーザ光の発光を開始するまでの経過時間を異ならせることにより、1回目の回転時の第1反射面に対するレーザ光の照射位置と、2回目の回転時の第1反射面に対するレーザ光の照射位置をずらすものであって、回転位置検出手段により検出される第1反射面の開始位置に基づき、目標とする一定速度に対する1回目の回転における第1反射面の開始位置直前の回転速度の第1変動分を求めて、第1変動分によるレーザ光の照射開始位置の誤差をキャンセルするように、1回目の回転時における経過時間を補正するとともに、目標とする一定速度に対する2回目の回転における第1反射面の開始位置直前の回転速度の第2変動分を求めて、第2変動分によるレーザ光の照射開始位置の誤差をキャンセルするように、2回目の回転時における経過時間を補正することを特徴とする。
このように、第2発明によるレーザ照射制御装置も、第1発明によるレーザ照射制御装置と同様に、第1反射面の開始位置を含む回転位置を検出する回転位置検出手段を備えている。このため、発光制御手段は、第1反射面の開始位置の検出結果に基づき、第1反射面の開始位置直前の回転体の回転速度を求めることができる。
そして、発光制御手段は、1回目の回転における第1反射面の開始位置直前の回転速度を求め、さらに、目標とする一定速度に対する1回目の回転における第1反射面の開始位置直前の回転速度の第1変動分を求める。このように、目標とする一定速度に対する、1回目の回転における第1反射面開始位置直前の回転速度の第1変動分が求まれば、その第1変動分に基づいて、回転体が一定速度にて回転している場合のレーザ光の照射開始位置に対する誤差をキャンセルするように、1回目の回転時における経過時間を補正することが可能になる。その結果、1回目の回転時において、回転体が一定速度にて回転している場合のレーザ光の照射開始位置に相当する位置からレーザ光の照射を開始できるようになる。
同様に、発光制御手段は、2回目の回転における第1反射面の開始位置直前の回転速度を求め、さらに、目標とする一定速度に対する2回目の回転における第1反射面の開始位置直前の回転速度の第2変動分を求める。すると、1回目の回転の場合と同じく、この第2変動分に基づいて、回転体が一定速度にて回転している場合のレーザ光の照射開始位置に対する誤差をキャンセルするように、2回目の回転時における経過時間を補正することが可能になる。その結果、2回目の回転時において、回転体が一定速度にて回転している場合のレーザ光の照射開始位置に相当する位置からレーザ光の照射を開始できるようになる。
上述したように、第2発明によるレーザ照射制御装置によれば、1回目及び2回目の回転時とも、回転体が目標とする一定速度にて回転している場合のレーザ光の照射開始位置に相当する位置からレーザ光の照射が開始できる。この結果、1回目の回転時におけるレーザ光の照射開始位置と、2回目の回転時におけるレーザ光の照射開始位置とは、ほぼ狙いとする分だけずらすことが可能となる。それにより、回転体の複数回の回転において、回転体の反射面におけるレーザ光の照射位置を極力狙い通りにずらすことができるようになる。
上記括弧内の参照番号は、本発明の理解を容易にすべく、後述する実施形態における具体的な構成との対応関係の一例を示すものにすぎず、なんら本発明の範囲を制限することを意図したものではない。
また、上述した特徴以外の、特許請求の範囲の各請求項に記載した技術的特徴に関しては、後述する実施形態の説明及び添付図面から明らかになる。
第1実施形態によるレーザ照射制御装置を含むレーザレーダ装置の全体の構成を概略的に示す構成図である。 ポリゴンミラーを上方から見た上面図及び側方から見た側面図を含む、ポリゴンミラーの説明図である。 レーザレーダ装置による物体の検知エリアを示す図である。 回転位置検出センサによって出力される検出信号を示した図である。 ポリゴンミラーの1回転目と2回転目とで、発光トリガ信号の出力タイミングをずらした場合の一例を示す図である。 図5のように、ポリゴンミラーの1回転目と2回転目とで発光トリガ信号の出力タイミングをずらした場合に、ポリゴンミラーの反射面にて反射されるレーザ光の位置関係を示した図である。 図5のように、ポリゴンミラーの1回転目と2回転目とで発光トリガ信号の出力タイミングをずらす場合に発生する可能性がある不具合について説明する説明図である。 第1実施形態のレーザレーダ制御装置により実行される機能を説明するための機能ブロック部である。 第1反射面32aについての面回転時間及び面間隔時間を示した図である。 第2反射面32bについての面回転時間及び面間隔時間を示した図である。 第3反射面32cについての面回転時間及び面間隔時間を示した図である。 全ての反射面32a〜32dに関する面回転時間と面間隔時間とを示した図である。 第1実施形態による作用効果を説明するための説明図である。 信号間隔計測部によって実行される制御処理の一例を示すフローチャートである。 発光制御部によって実行される制御処理の一例を示すフローチャートである。 ポリゴンミラーの回転速度を求めるための他の手法を説明するための説明図である。 ポリゴンミラーの回転速度を求めるための、さらなる他の手法を説明するための説明図である。 第2実施形態の発光制御部によって実行されるフローチャートの一部である。 第2実施形態による作用効果を説明するための説明図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態によるレーザ照射制御装置を含むレーザレーダ装置について、図面を参照して説明する。図1は、レーザレーダ装置1の全体の構成を概略的に示す構成図である。
図1に示すように、レーザレーダ装置1は、主として、発光部10、受光部40、処理回路50、及びレーザレーダ制御装置60によって構成される。レーザレーダ装置1は、発光部10により発生されたレーザ光を所定の検知エリアに向けて照射し、検知エリア内の物体から反射される反射光を受光部40にて受光することによって、当該物体までの距離や方位を検出するものである。
発光部10は、図1に示すように、発光ユニット20及びスキャナ30を備えている。発光ユニット20は、レーザダイオード22、レンズ24、及び駆動回路28を有している。発光ユニット20の駆動回路28は、レーザレーダ制御装置60から発光トリガ信号を受けることにより、レーザダイオード22を駆動するためのパルス電流を発生する。発光トリガ信号がオンされる時間、すなわちパルス電流の発生時間は、レーザダイオード22の種類などによって変わるが、通常nsのオーダーである。そして、予め定められたレーザ光の発光間隔時間が経過するごとに、レーザレーダ制御装置60から繰り返し発光トリガ信号が出力される。この発光トリガ信号の出力は、規定数のレーザ光の出力が完了するまで継続される。
レーザダイオード22は、発光手段の一例に相当するもので、駆動回路28からパルス電流を供給されると、パルスレーザ光を発生する。レンズ24は、コリメートレンズであり、レーザダイオード22からのパルスレーザ光を平行光に変換する。レンズ24を通過したレーザ光は、スキャナ30に向けて照射される。
スキャナ30は、ポリゴンミラー32、モータ34、位置センサ36、及びモータ制御回路38を有している。ポリゴンミラー32は、回転体の一例に相当するものであり、所定の回転軸周りを回転する。このポリゴンミラー32は、図2に示すように、例えば第1反射面32a〜第4反射面32dの複数の反射面を有している。ただし、ポリゴンミラーの反射面の数は4面に限られる訳ではなく、3面であっても良いし、5面以上であっても良い。これら複数の反射面は、円錐台形状のポリゴンミラー32の側面を、それぞれ滑らかな平面となるように削って形成されたものである。なお、図2には、ポリゴンミラー32を上方から見た上面図、及び側方から見た側面図が示してある。
そして、複数の反射面は、図2に示すように、ポリゴンミラー32の回転方向に沿って、第1反射面32a〜第4反射面32dの順に、相互に隣接して形成されている。従って、例えば、第4反射面32dの終了位置は、第1反射面の開始位置に等しくなっている。なお、本実施形態における第1反射面32a〜第4反射面32dの形成順序は、特許請求の範囲における、第1反射面〜第3反射面とは逆になっている。発光ユニット20から照射されるレーザ光は、これらの反射面に照射される。ポリゴンミラー32の反射面に照射されたレーザ光は、その反射面によって反射され、図示しない保護レンズなどを介して外部に投光される。
ポリゴンミラー32が回転することにより、同じ反射面におけるレーザ光の反射角度が変化するので、ポリゴンミラー32の回転中心軸と直交する水平方向において、レーザ光の照射方向を変化させることができる。さらに、ポリゴンミラー32の複数の反射面は、それぞれ、回転中心軸方向に対する面倒れ角(傾斜角)が異なっている。このため、複数の反射面において、それぞれ、レーザ光を反射させることにより、ポリゴンミラー32の回転中心軸方向においても、レーザ光の照射方向を変化させることができる。
従って、ポリゴンミラー32を一定速度で回転させつつ、レーザダイオード22からパルスレーザ光を定期的に発光させることにより、図3に示すように、ポリゴンミラー32の回転中心軸と直交する方向(図3における水平方向)だけでなく、回転中心軸方向(図3における垂直方向)においても、それぞれ所定角度の範囲でレーザ光の照射方向を変化させることが可能となる。そして、このレーザ光によって走査される範囲が、被検出物体までの距離及び方位を検出する検知エリアを定めることになる。
モータ34は、モータ制御回路38とともに駆動手段の一例を構成し、ポリゴンミラー32を上述した中心軸の周りで回転させることで、ポリゴンミラー32を回転駆動するものである。モータ制御回路38は、モータ34の回転速度、すなわちポリゴンミラー32の回転速度をフィードバック制御する。具体的には、ポリゴンミラー32もしくはモータ34には、ポリゴンミラー32の回転位置を検出する回転位置センサ36が設けられており、モータ制御回路38は、この回転位置センサ36による検出結果に基づいて、ポリゴンミラー32の回転速度が目標とする一定速度に一致するようにフィードバック制御を行う。
回転位置センサ36は、例えばホール素子や磁気抵抗効果素子により構成され、図4に示すように、ポリゴンミラー32において、レーザ光の反射面が第4反射面32dから第1反射面32aに切り替わる直前に、その切り替わりを示す原点信号と、各反射面32a〜32dの開始位置(隣接する反射面同士の切り替わり位置)を示す面信号とを出力する。これら原点信号と面信号とは、図4に示すように、原点信号が発生した後、ポリゴンミラー32の回転速度に応じて決まる所定の遅延時間の経過後に、第1反射面32aの開始位置を示す面信号が発生するようになっている。このため、レーザレーダ制御装置60において、原点信号を基準として面信号をカウントすることにより、第1反射面32a〜第4反射面32dのいずれが、レーザ光の反射面となっているかを識別することができる。
なお、図4において、原点信号は、第4反射面32dから第1反射面32aに切り替わる直前にハイレベルからローレベルに変化するものとして示されているが、その信号の変化は、ローレベルからハイレベルに変化するものであっても良い。また、各反射面の開始位置を示す面信号は、各反射面の開始位置において、ハイレベルからローレベルに変化するものとして示されているが、同様に、その信号の変化は、ローレベルからハイレベルに変化するものであっても良い。さらに、面信号は、図4において、ローレベルとハイレベルとのデューティ比が50:50の場合を示しているが、そのデューティ比は特に制限されるものではない。
モータ制御回路38は、上述したように、回転位置センサ36の検出信号(原点信号、面信号)を取り込み、その検出信号に基づいて、ポリゴンミラー32の回転速度をフィードバック制御する。さらに、モータ制御回路38は、回転位置センサ36の検出信号をレーザレーダ制御装置60に出力する。なお、回転位置センサ36とは別に、ポリゴンミラー32もしくはモータ34の回転を検出する回転センサを設け、モータ制御回路38は、その回転センサの検出結果に基づいて、フィードバック制御を行っても良い。
受光部40は、受光レンズ42及び受光素子44を備えている。受光レンズ42は、合成樹脂ないしはガラス等からなる透光性の凸レンズである。受光レンズ42は、検知エリア内の物体から反射される反射レーザ光を集光して、受光素子44に向けて射出する。受光素子44は、例えばフォトダイオードからなり、反射光の強度に対応する電圧を発生して、処理回路50へ出力する。
処理回路50は、増幅器52、コンパレータ54及び時間計測回路56を有している。受光素子44からの出力電圧は、増幅器52により増幅された後、コンパレータ54に出力される。コンパレータ54は、増幅器52の出力電圧が基準電圧を超えたときに、受光信号を時間計測回路56へ出力する。時間計測回路56には、レーザレーダ制御装置60から発光トリガ信号も入力されている。そして、時間計測回路56は、発光トリガ信号によりレーザ光が照射された時刻と、反射レーザ光が受光されて受光信号が発生した時刻との時間差をデジタル信号に符号化して、レーザレーダ制御装置60へ出力する。
レーザレーダ制御装置60は、時間計測回路56から入力された時間差から物体までの距離を算出する。さらに回転位置センサ検出信号に基づいて、レーザ光の照射方向(水平方向角度及び垂直方向角度)を算出する。これらの値に基づいて、レーザレーダ制御装置60は、検知エリア内の物体までの距離や方位を検出し、位置データとして外部装置に出力する。
ここで、本実施形態では、レーザレーダ制御装置60が、ポリゴンミラー32が複数回回転する間に、同じ反射面においてレーザ光の照射位置をずらすように発光トリガ信号を発生するようにしている。これにより、レーザダイオード22の寿命を縮めることを抑制しつつ、レーザ光が検知エリアを走査するように照射されるときの角度分解能を高めることが可能になる。
例えば、ポリゴンミラー32の回転速度が一定であると仮定すると、図5に示すように、第N反射面の開始を示す面信号の立ち下がりから発光トリガ信号の出力開始までの時間に関して、2回転目のN面定時間2を、1回転目のN面定時間1+発光トリガ信号の出力間隔(レーザ光の発光間隔)/2に設定すると、2回転目の最初の発光トリガ信号の出力タイミングは、1回転目の発光トリガ信号の出力間隔のちょうど中間のタイミングとなる。これにより、同じ反射面(第N反射面)における、1回転目のレーザ光の照射位置のちょうど中間の位置から、2回転目のレーザ光の照射を開始することができる。なお、N面定時間1は、検知エリアをどの程度の大きさとするかや、照射するレーザ光の数などによって定められる一定の時間である。
その結果、図6に示すように、第N反射面(図6に示す例では第1反射面)にて反射されて外部に照射されるレーザ光の角度分解能を、1回転のみで外部に照射されるレーザ光の角度分解能の2倍に高めることが可能となる。
ただし、「発明が解決しようとする課題」の欄に記載したように、たとえポリゴンミラー32の回転速度制御にフィードバック制御を採用したとしても、完全に回転速度の変動を無くすことはできず、ポリゴンミラー32の回転速度には揺らぎが発生する。このように回転速度に揺らぎが発生すると、ポリゴンミラー32の各反射面の開始位置を検出する面信号にも揺らぎが発生する。
図7は、このような面信号の揺らぎにより、2回転目の発光トリガ信号の出力タイミングが、狙いとするタイミングからどのようにずれるかの一例を示している。例えば、1回転目において面信号が立ち下がるときのポリゴンミラー32の回転速度が目標とする一定速度よりも速く、逆に、2回転目において面信号が立ち下がるときの回転速度が目標速度よりも遅い場合など、図7に示すように、面信号が大きく揺らぐ可能性がある。この場合、2回転目において、面信号の立ち下がりからN面定時間2だけ経過したときに、最初の発光トリガ信号を出力すると、2回転目の最初の発光トリガ信号の出力タイミングが1回転目の発光トリガ信号の出力間隔のちょうど中間のタイミングとなることはない。条件によっては、図7に示すように、1回転目において2つの発光トリガ信号を出力した後のタイミングで、2回転目の最初の発光トリガ信号が出力されることも起こりえる。
このように、2回転目の最初の発光トリガ信号の出力タイミングがずれると、狙いとする照射角度においてレーザ光を照射することができず、その結果、検知エリア内の物体の検出も正しく行いえないという問題が生じる。
そこで、本実施形態では、ポリゴンミラー32の回転速度に揺らぎが生じた場合であっても、ポリゴンミラー32の複数回の回転において、同じ反射面におけるレーザ光の照射位置(反射位置)を極力狙い通りにずらすことを可能にしたものである。以下、本実施形態の技術的特徴について、図面に基づいて詳細に説明する。
まず、上述した技術的特徴を実現するための、本実施形態の基本的な考え方を説明する。本実施形態では、面信号により検出される各反射面32a〜32dの開始位置に基づいて、各反射面32a〜32dごとに、1回転目の該当反射面の開始位置直前の回転速度を求めるとともに、2回転目の該当反射面の開始位置直前の回転速度を求める。そして、それぞれの回転速度から、1回転目の回転速度に対する2回転目の回転速度の変動分を求める。このようにして、1回転目に対する2回転目での、該当反射面の開始位置直前の回転速度の変動分が求まれば、その変動分に基づいて、レーザ光の照射開始位置の誤差をキャンセルするように、2回転目における、該当反射面の開始位置の検出から最初のレーザ光の発光までの経過時間であるN面定時間2を補正することが可能になる。そして、2回転目において、補正したN面定時間2が経過したときに、発光トリガ信号の出力を開始することにより、1回転目のレーザ光の照射位置に対して、ほぼ狙いとするずれた位置から、2回転目のレーザ光の照射を開始することが可能となる。それにより、ポリゴンミラー32の複数回の回転において、ポリゴンミラー32のそれぞれの反射面におけるレーザ光の照射位置(反射位置)を極力狙い通りにずらすことができるようになる。
なお、本実施形態では、以下に、ポリゴンミラー32の2回転を物体検出の1周期とし、2回転目の最初の発光トリガ信号の出力タイミングを、1回転目の発光トリガ信号の出力間隔のちょうど中間のタイミングとする例について説明する。ただし、その他の例として、ポリゴンミラー32の3回転を物体検出の1周期として、2回転目及び3回転目の最初の発光トリガ信号の出力タイミングを、1回転目の発光トリガ信号の出力タイミングに対して、発光トリガ信号の出力間隔の1/3ずつずらすようにしても良い。さらに、4回転を1周期として、2回転目、3回転目、及び4回転目の最初の発光トリガ信号の出力タイミングを、1回転目の発光トリガ信号の出力タイミングに対して、発光トリガ信号の出力間隔の1/4ずつずらすようにしても良い。
図8は、本実施形態におけるレーザレーダ制御装置60により実行される機能を説明するための機能ブロック部である。図8に示すように、レーザレーダ制御装置60は、信号間隔計測部62及び発光制御部64を備えている。
信号間隔計測部62は、回転位置センサ36の検出信号である原点信号及び面信号に基づいて、第1反射面32a〜第4反射面32dのいずれがレーザ光の反射面となっているかを示す面指定信号を生成して、発光制御部64に出力する。
また、信号間隔計測部62は、面信号に基づいて、各反射面32a〜32dごとに、反射面の開始位置の前回の検出から、同じ反射面の開始位置の今回の検出までの経過時間である面回転時間を算出して、発光制御部64に出力する。この面回転時間について、図9〜図12を用いて、さらに詳しく説明する。
図9は第1反射面32aについての面回転時間を示し、図10は第2反射面32bについての面回転時間を示し、図11は第3反射面の面回転時間を示している。各反射面の面回転時間の算出方法は同様であるため、以下、第1反射面32aを例として説明する。
図9に示すように、今回の物体検出周期における1回転目での、第1反射面32aの面回転時間T0は、前回の物体検出周期における2回転目の第1反射面32aの開始位置の検出から、今回の物体検出周期における1回転目の第1反射面32aの開始位置の検出までの時間として算出される。また、今回の物体検出周期における2回転目での、第1反射面32aの面回転時間T1は、今回の物体検出周期における1回転目の第1反射面32aの開始位置の検出から、今回の物体検出周期における2回転目の第1反射面32aの開始位置の検出までの時間として算出される。換言すれば、第1反射面32aの開始位置を基準として、ポリゴンミラー32が1回転する間の時間として、第1反射面32aの面回転時間が算出される。
同様にして、第2反射面32bの面回転時間は、図10に示すように、第2反射面32bの開始位置を基準として、ポリゴンミラー32が1回転する間の時間として算出される。また、第3反射面32cの面回転時間は、図11に示すように、第3反射面32bの開始位置を基準として、ポリゴンミラー32が1回転する間の時間として算出される。さらに、図示していないが、第4反射面32dの面回転時間も、第4反射面32dの開始位置を基準として、ポリゴンミラー32が1回転する間の時間として算出される。このようにして、本実施形態では、それぞれの反射面32a〜32dに関して、それぞれの反射面32a〜32dの開始位置に基づいて、対応する反射面の開始位置直前のポリゴンミラー32の1回転に要する時間を求めることができる。
さらに、信号間隔計測部62は、面信号に基づいて、それぞれの反射面32a〜32dの直前の反射面の開始から終了までの時間を、該当する反射面の面間隔時間として算出する。例えば、図9に示すように、今回の物体検出周期における1回転目の第1反射面32aの面間隔時間ΔT0は、前回の物体検出周期における2回転目の第4反射面32dの開始位置の検出から、今回の物体検出周期における1回転目の第1反射面32aの開始位置の検出までの時間として算出される。また、今回の物体検出周期における2回転目の第1反射面32aの面間隔時間ΔT1は、今回の物体検出周期における1回転目の第4反射面32dの開始位置の検出から、今回の物体検出周期における2回転目の第1反射面32aの開始位置の検出までの時間として算出される。
同様にして、他の反射面32b〜32dについても、図10及び図11に示されるように、それぞれの回転において、直前の反射面の開始位置から、該当する反射面の開始位置までの時間から、各反射面32b〜32dの面間隔時間ΔT0、ΔT1が算出される。
図12は、全ての反射面32a〜32dに関する面回転時間と面間隔時間とを示したものである。図12に示すように、面信号により第1〜第4反射面32a〜32dの開始位置が検出されたタイミングで、該当する反射面に関する面回転時間と面間隔時間とが算出される。例えば、物体検出周期の1回転目では、第1反射面32aの開始位置が検出されたときに、第1反射面32aの1面回転時間T1_0と1面間隔時間ΔT1_0とが算出され、第2反射面32bの開始位置が検出されたときに、第2反射面32bの2面回転時間T2_0と2面間隔時間ΔT2_0とが算出され、第3反射面32cの開始位置が検出されたときに、第3反射面32cの3面回転時間T3_0と3面間隔時間ΔT3_0とが算出され、第4反射面32dが検出されたときに、第4反射面32bの4面回転時間T4_0と4面間隔時間ΔT4_0とが算出される。また、物体検出周期の2回転目においても、順次、第1反射面32aの1面回転時間T1_1と1面間隔時間ΔT1_1とが算出され、第2反射面32bの2面回転時間T2_1と2面間隔時間ΔT2_1とが算出され、第3反射面32cの3面回転時間T3_1と3面間隔時間ΔT3_1とが算出され、第4反射面32bの4面回転時間T4_1と4面間隔時間ΔT4_1とが算出される。
そして、信号間隔計測部62は、算出した面指定信号、面回転時間、面間隔時間を発光制御部64に出力する。発光制御部64は、面指定信号によって分類しつつ、面回転時間、面間隔時間を計測値記憶部66に保存する。
ここで、各反射面32a〜32dにおいて、2回転目での最初の照射位置(反射位置)が、1回転目の照射位置(反射位置)のちょうど中間となるためには、1回転目の反射面の開始位置直前の回転速度をω0、2回転目の反射面の開始位置直前の回転速度をω1、1回転目での開始位置検出から照射開始までの定時間をα1、2回転目での開始位置検出から照射開始までの定時間をα2とすると、以下の数式1が成立する必要がある。
(数1)
ω0×(α1+発光間隔/2)=ω1×α2
つまり、各反射面での照射開始位置は、ポリゴンミラー32の回転速度ω0、ω1と、照射開始までの定時間α1、α2とによって決まり、上記数式1が成立すれば、たとえ1回転目と2回転目の回転速度ω0、ω1が異なっていたとしても、2回転目のレーザ光の照射を、1回転目の照射位置に対してちょうど中間となる位置から開始することができる。ただし、上記数式1では、反射面の開始位置直前の回転速度が、定時間α1,α2が経過するまで変化しないことを前提としている。
回転体の1回転当りの長さをLとし、各反射面の長さは等しいものとすると、1回転目及び2回転目の第N反射面の開始位置直前の回転速度ω0、ω1は、以下の数式2のように表すことができる。
(数2)
ω0=L×(m+n)/(m×TN_0+4×n×ΔTN_0)
ω1=L×(m+n)/(m×TN_1+4×n×ΔTN_1)
上記数式2のように、回転速度ω0、ω1の算出において、面回転時間TN_0、TN_1を用いることにより、各反射面の開始位置を基準として、ポリゴンミラー32が1回転する間の平均回転速度を求めることができる。ただし、1回転の平均回転速度のみでは、各反射面の開始位置直前での回転速度の精度が不十分となる可能性がある。そのため、本実施形態では、ω0、ω1の算出に、面間隔時間ΔTN_0、ΔTN_1も用いている。これら面間隔時間ΔTN_0、ΔTN_1は、上述したように、直前の反射面の開始位置から該当する反射面の開始位置までの時間である。そのため、これら面間隔時間ΔTN_0、ΔTN_1を用いることにより、直前の反射面の長さ分だけポリゴンミラー32が回転したときの回転速度を求めることができる。従って、平均回転速度だけを用いる場合に比較して、各反射面の開始位置直前の回転速度により近い回転速度を算出することが可能となる。なお、上記数式2において、m、nは重み係数であり、これら重み係数は、例えば実験的に決定することができる。
上記数式1を変形して、上記数式2を代入することにより、下記数式3が得られる。
(数3)
α2=(α1+発光間隔/2)×{ω0/ω1}
=(α1+発光間隔/2)
×{(m×TN_1+4×n×ΔTN_1)/(m×TN_0+4×n×ΔTN_0)}
上記数式3における、(m×TN_1+4×n×ΔTN_1)/(m×TN_0+4×n×ΔTN_0)の項は、1回転目における反射面の開始位置直前の回転速度に対する2回転目におけるその反射面の開始位置直前の回転速度の変動分に相当する。この変動分を、本来の定時間α2に相当する項(α1+発光間隔/2)に乗算することにより、回転速度の変動分によるレーザ光の照射開始位置の誤差をキャンセルするように、2回転目における定時間α2を補正することができる。
この結果、図13に示すように、回転速度の揺らぎにより、1回転目と2回転目との面信号に揺らぎが生じた場合であっても、面信号の立ち下がりから、修正された定時間α2が経過した時点で、発光トリガ信号の出力を開始することにより、2回転目の最初の発光トリガ信号の出力タイミングを、1回転目の発光トリガ信号の出力間隔のちょうど中間となるように合わせ込むことが可能となる。
次に、図14及び図15のフローチャートを参照しつつ、信号間隔計測部62及び発光制御部64により実行される制御処理の一例を説明する。なお、図14は、信号間隔計測部62によって実行される制御処理の一例を示すフローチャートであり、図15は、発光制御部64によって実行される制御処理の一例を示すフローチャートである。これらのフローチャートに示す処理は、レーザレーダ装置1の電源投入により開始される。
まず、図14のフローチャートのステップS100では、第1反射面32a〜第4反射面32dのいずれがレーザ光の反射面となっているかを示す面カウンタをゼロにリセットする。
続くステップS110では、原点信号に基づいて、原点信号の立ち下がりが検出されたか否かを判定する。原点信号の立ち下がりが検出されたと判定された場合には、ステップS120の処理に進む。一方、原点信号の立ち下がりが検出されていないと判定された場合には、立ち下がりが検出されるまで待機する。
ステップS120では、面信号に基づいて、面信号の立ち下がりが検出されたか否かを判定する。面信号の立ち下がりが検出されたと判定された場合には、ステップS130の処理に進む。一方、面信号の立ち下がりが検出されていないと判定された場合には、立ち下がりが検出されるまで待機する。
ステップS130では、面カウンタを1だけインクリメントする。これにより、原点信号の立ち下がりが検出された直後に面信号の立ち下がりが検出された場合、面カウンタの値は1となり、レーザ光が照射される反射面は第1反射面32aであることを示すことになる。また、その後、面信号の立ち下がりが検出されるごとに、面カウンタが1ずつインクリメントされるので、面カウンタの値は、その時々のレーザ光の反射面を示すものとなる。
続くステップS140では、面カウンタの値に基づいて、面回転時間カウンタの選択を行う。面回転時間カウンタは、各反射面の開始位置を基準として、ポリゴンミラー32が1回転するのに要した時間をカウントするためのカウンタであり、反射面の数だけ用意されている。ステップS140では、面カウンタの値から現在の反射面に対応する面回転時間カウンタを選択する。
続くステップS150では、ステップS140にて選択された面回転時間カウンタのカウント値を、面回転時間として保存する。つまり、面回転時間カウンタは、前回、同じ反射面の開始位置が検出されたときにカウント動作を開始しており、今回、同じ反射面の開始位置が検出されたときに、その開始位置を基準として、ポリゴンミラー32が1回転するのに要した時間に相当するカウント値となっている。従って、選択した面回転時間カウンタのカウント値から、該当する反射面の面回転時間を求めることができる。
続くステップS160では、面時間カウンタのカウント値を、面間隔時間として保存する。面時間カウンタは、各反射面の開始位置が到来して面信号が立ち下がるごとに、カウント動作を繰り返す。従って、面時間カウンタのカウント値は、前回の面信号の立ち下がりが検出されてから、今回の面信号の立ち下がりが検出されるまでの時間を示すものとなる。そのため、面時間カウンタのカウント値から、面間隔時間を求めることができる。
続くステップS170では、面カウンタのカウント値である面指定信号、算出した面回転時間、及び面間隔時間を、発光制御部64に出力する。そして、ステップS180において、選択した面回転時間カウンタ及び面時間カウンタをリセット後、再作動させ、新たなカウントを開始させる。
ステップS190では、面カウンタの値が4より小さいか否かを判定する。4より小さいと判定されると、ステップS120の処理に戻る。この場合、面カウンタの値が4になるまで、上述したステップS120〜S180までの処理が繰り返される。一方、面カウンタの値が4となると、ステップS190にて否定判定され、ステップS100の処理に戻る。この場合、第1反射面32aからの反射面のカウントを行うために、ステップS100において面カウンタの値を0にリセットする。
次に、発光制御部64によって実行される制御処理について説明する。まず、図15のフローチャートのステップS200では、ポリゴンミラー32の2回転からなる物体検出の1周期における、1回転目であることを示す1回転目フラグをセットする。
続くステップS210では、原点信号に基づいて、原点信号の立ち下がりが検出されたか否かを判定する。限定信号の立ち下がりが検出されたと判定された場合には、ステップS220の処理に進む。一方、原点信号の立ち下がりが検出されていないと判定された場合には、立ち下がりが検出されるまで待機する。ステップS220では、面カウンタに1を設定する。このように、発光制御部64においても、信号間隔計測部62と同様の面カウンタが設けられている。
ステップS230では、光ビームが照射される反射面が第1反射面32aとなることに備え、当該第1反射面32aに対して予め定めら、記憶されている、1回転目の反射面開始位置から最初の発光トリガ信号の出力までの時間である1面定時間1、2回転目の反射面開始位置から最初の発光トリガ信号の出力までの時間である1面定時間2、1回転目におけるレーザダイオード22の発光数である発光数1、2回転目におけるレーザダイオード22の発光数である発光数2を読み出して、レーザ光の照射に関する制御パラメータとして設定する。
続くステップS240では、面信号に基づいて、面信号の立ち下がりが検出されたか否かを判定する。面信号の立ち下がりが検出されたと判定された場合には、ステップS250の処理に進む。一方、面信号の立ち下がりが検出されていないと判定された場合には、立ち下がりが検出されるまで待機する。
ステップS250では、1回転目フラグがセットされているか否かを判定する。1回転目フラグがセットされていると判定されると、ステップS260の処理に進み、セットされていないと判定されるとステップS280の処理に進む。
ステップS260では、物体検出周期における1回転目であるため、1回転目の反射面開始位置から最初の発光トリガ信号の出力までの出力開始時間として、1面定時間1を定める。また、ステップS270において、レーザダイオード22によるレーザ光の発光規定数として、発光数1を定める。
一方、ステップS280では、物体検出周期における2回転目であるため、設定された制御パラメータにおける1面定時間2を、上述した数式3に従って補正する。すなわち、計測値記憶部66に記憶されている、第1反射面32aの開始位置を基準とする過去2回転分の面回転時間T1_0、T1_1と、第4反射面32dの開始位置から第1反射面32aの開始位置までの回転に要した面間隔時間ΔT1_0、ΔT1_1に基づいて、回転速度の変動分によるレーザ光の照射開始位置の誤差をキャンセルするように、2回転目における1面定時間2を補正する。そして、ステップS290において、補正した1面定時間2を、2回転目の反射面開始位置から最初の発光トリガ信号の出力までの出力開始時間として定める。また、ステップS300において、発光数2を、レーザダイオード22によるレーザ光の発光規定数として定める。
続くステップS310では、面信号の立ち下がりから発光トリガ信号の出力までの時間を計時するための出力開始タイマを始動する。また、ステップS320において、レーザダイオード22によるレーザ光の発光数をカウントするための発光数カウンタをクリアする。
そして、ステップS330において、出力開始タイマの計時時間に基づいて、ステップS260又はS290にて設定された出力開始時間が経過したか否かを判定する。出力開始時間が経過したと判定すると、ステップS340の処理に進む。一方、出力開始時間が経過していないと判定した場合には、出力開始時間が経過するまで待機する。
ステップS340では、出力開始時間が経過したので、発光トリガ信号を出力する。ステップS350では、発光トリガ信号の出力により、レーザ光が照射されるため、発光数カウンタを1だけインクリメントする。そして、ステップS360にて、発光数カウンタの値に基づき、発光規定数分のレーザ光の照射が行われたか否かを判定する。発光規定数分のレーザ光の照射が行われたと判定されるとステップS390の処理に進む。一方、レーザ光を照射した数は、発光規定数に達していないと判定されるとステップS370の処理に進む。
ステップS370では、レーザダイオード22によるレーザ光の発光からの経過時間を計時するための発光間隔タイマを始動する。そして、ステップS380において、発光間隔タイマの計時時間に基づいて、レーザ光の発光間隔が経過し、次のレーザ光を発光するタイミングとなったか否かを判定する。レーザ光の発光間隔が経過したと判定すると、ステップS340の処理に進む。一方、レーザ光の発光間隔が経過していないと判定した場合には、発光間隔が経過するまで待機する。このようにして、レーザ光の発光、照射が繰り返されることにより、ステップS360における判定処理において、発光規定数分のレーザ光の照射が行われたと判定されるようになる。
ステップS390では、発光規定数分のレーザ光の照射が完了したため、面カウンタの値を1だけインクリメントする。そして、ステップS400において、面カウンタの値が4よりも大きいか否かを判定する。面カウンタの値が4以下であると判定された場合、ステップS410の処理に進む。この場合、まだ、ポリゴンミラー32は1回転目の途中であるので、次の反射面でのレーザ光の照射に備えるべく、面カウンタの値から次の反射面を特定し、その特定した反射面に対して予め定められている、定時間1、定時間2、発光数1、発光数2をレーザ光の照射に関する制御パラメータとして設定する。その上で、上述したステップS240〜S400の処理を再び実行する。一方、面カウンタの値が4よりも大きいと判定された場合、第1反射面32a〜第4反射面32dに対する1回転目のレーザ光の照射は全て完了したことになるので、ステップS420において、1回転目フラグをトグルする。つまり、1回転目フラグがセットされているならばクリアし、クリアされているならばセットする。その上で、上述したステップS210〜S400の処理を再び実行する。
上述したような制御処理を、信号間隔計測部62及び発光制御部64が実行することにより、ポリゴンミラー32の回転速度が変動したとしても、各反射面32a〜32dにおいて、1回転目のレーザ光の照射開始位置に対して、ほぼ狙いとするずれた位置から、2回転目のレーザ光の照射を開始することが可能となる。それにより、ポリゴンミラー32の複数回の回転において、ポリゴンミラー32の各反射面32a〜32dにおけるレーザ光の照射位置を極力狙い通りにずらすことができるようになる。
なお、上述した実施形態において、1回転目のレーザ光の発光数と、2回転目のレーザ光の発光数とは同じであっても良いし、異なっていても良い。また、各反射面32a〜32dにおける定時間1、定時間2、発光数1、発光数2は、同じであっても良いし、異なっていても良い。
また、上述した実施形態では、ポリゴンミラー32の1回転目と2回転目の回転速度ω0、ω1を、面回転時間TN_0、TN_1に基づくポリゴンミラー32が1回転する間の平均回転速度と、面間隔時間ΔTN_0、ΔTN_1に基づく、直前の反射面の長さ分だけポリゴンミラー32が回転するときの回転速度とを用いて算出する例について説明した。しかしながら、1回転目と2回転目の回転速度ω0、ω1は、図16に示すように、各反射面の開始位置を基準とする、ポリゴンミラー32が1回転する間の平均回転速度(L/T0、L/T1)だけから求めるものとしても良い。この場合、ポリゴンミラー32の回転速度の変動分の検出精度は多少劣ることになるが、定時間α2は単なる面回転時間T0、T1の比(T1/T0)によって補正することができ、補正のための演算を簡単に行うことができる。
また、1回転目と2回転目の回転速度ω0、ω1は、図17に示すように、平均回転速度(L/T0、L/T1)を用いずに、面間隔時間(ΔT1_0、ΔT2_0、ΔT3_0、ΔT4_0、ΔT1_1、ΔT1_2、ΔT1_3、ΔT1_4)だけから求めるものとしても良い。例えば、1回転目と2回転目の回転速度ω0、ω1を、下記の数式4によって算出しても良い。
(数4)
ω0=(L/4)×(k1+k2+k3+k4)
÷(k1×ΔT1_0+k2×ΔT2_0+k3×ΔT3_0+k4×ΔT4_0)
ω1=(L/4)×(k1+k2+k3+k4)
÷(k1×ΔT1_1+k2×ΔT2_1+k3×ΔT3_1+k4×ΔT4_1)
上記数式4において、k1〜k4は、各面間隔時間の重み係数であり、該当する反射面の直前の反射面により算出した面間隔時間の重み係数を0より大きい値としつつ、具体的な値は実験的に定めれば良い。この重み係数の例としては、例えば、第1反射面32aの回転速度を求める場合、k1だけを1とし、他の重み係数k2〜k4はすべて0としても良い。ただし、一般的には、該当する反射面の開始位置に近い反射面の面間隔時間の重みを相対的に大きくし、その開始位置から遠い反射面の面間隔時間ほど重みを相対的に小さくするように、各重み係数k1〜k4を定めることが好ましい。
この場合、2回転目の定時間α2は、下記の数式5に従って補正することができる。
(数5)
α2=(α1+発光間隔/2)
×{(k1×ΔT1_1+k2×ΔT2_1+k3×ΔT3_1+k4×ΔT4_1)
÷(k1×ΔT1_0+k2×ΔT2_0+k3×ΔT3_0+k4×ΔT4_0)}
さらに、ポリゴンミラー32の回転速度の精度を高めようとした場合には、面間隔時間の変動から、該当する反射面の開始位置直前の速度の変動(つまり、加速度)を算出し、その加速度も加味して、ポリゴンミラー32の回転速度を算出するようにしても良い。このように加速度を加味することで、より現実に近い回転速度を求めることが可能になる。
本実施形態では、加速度は、該当する反射面の開始位置直前の回転速度の時間変化を用いて算出する。例えば、図17において、2回転目の第1反射面32aに関して、加速度a1は、以下の数式6によって算出される。
(数6)
a1={(L/4)÷ΔT4_0−(L/4)÷ΔT1_1}÷ΔT1_1
そして、2回転目の第1反射面32aの開始位置直前の回転速度ω1は、加速度a1を加味して、以下の数式7のように補正することができる。
(数7)
ω1(t)=ω1+a1×t
なお、tは第1反射面32aの開始位置からの経過時間であり、ω1(t)は、経過時間tに応じて加速度a1に従って変化する回転速度を示している。
そして、1回転目の回転速度ω0と、数式7の回転速度ω1(t)との関係式として、下記数式8が成り立つ。
(数8)
ω0×(α1+発光間隔/2)=∫ω1(t)dt
数式8の積分範囲は0からtであり、この数式8を時間tについて解くことにより、2回転目の定時間α2として最適な時間tを求めることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態によるレーザ照射制御装置を含むレーザレーダ装置について、図面を参照して説明する。
上述した第1実施形態では、物体検出の1周期における、1回転目のレーザ光の照射位置に対して、ほぼ狙いとするずれた位置から、2回転目及びそれ以降の回転において、レーザ光の照射を開始するものであった。このように、2回転目以降のレーザ項の照射開始位置を、1回転目のレーザ光の照射位置を基準として合わせ込むことにより、ポリゴンミラー32の複数回の回転において、レーザ光の照射位置(反射位置)を極力狙い通りにずらすことができるようになる。
しかしながら、上記第1実施形態では、1回転目の反射面の開始位置検出から発光トリガ信号の出力までの定時間α1を何ら補正していないので、各反射面における1回転目のレーザ光の照射位置の変動を抑制することはできない。それに対して、本第2実施形態では、1回転目におけるレーザ照射位置の変動をも抑制可能にしたものである。
本実施形態の構成は、上述した第1実施形態と同様であるため、構成に関する説明は省略する。
最初に、本実施形態における、物体検出の1周期における、1回転目のレーザ光の照射位置の変動を抑制するための基本的な考え方を説明する。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、面信号により検出される各反射面32a〜32dの開始位置に基づいて、各反射面32a〜32dごとに、1回転目の該当反射面の開始位置直前の回転速度を求める。そして、ポリゴンミラー32の目標とする一定速度に対する1回転目の該当反射面の開始位置直前の回転速度の第1変動分を求める。このように、目標とする一定速度に対する、1回目の回転における該当反射面の開始位置直前の回転速度の第1変動分が求まれば、その第1変動分に基づいて、ポリゴンミラー32が一定速度にて回転している場合の、該当反射面におけるレーザ光の照射開始位置に対する誤差をキャンセルするように、1回転目における、該当反射面の開始位置の検出から最初のレーザ光の発光までの経過時間であるN面定時間1を補正することが可能になる。その結果、1回転目において、ポリゴンミラー32が一定速度にて回転している場合のレーザ光の照射開始位置に相当する位置からレーザ光の照射を開始できるようになる。
同様に、各反射面32a〜32dごとに、2回転目の該当反射面の開始位置直前の回転速度を求める。そして、目標とする一定速度に対する2回転目の該当反射面の開始位置直前の回転速度の第2変動分を求める。すると、1回転目の場合と同じく、この第2変動分に基づいて、ポリゴンミラー32が一定速度にて回転している場合のレーザ光の照射開始位置に対する誤差をキャンセルするように、2回転目のN面定時間2を補正することが可能になる。その結果、2回転目においても、ポリゴンミラー32が一定速度にて回転している場合のレーザ光の照射開始位置に相当する位置からレーザ光の照射を開始できるようになる。
図18に、本実施形態の発光制御部64により実行されるフローチャートの一部であって、第1実施形態と異なる箇所を示す。なお、信号間隔計測部62によって実行される制御処理は、第1実施形態と同様である。
本実施形態では、図18に示すように、図15のフローチャートに対して、ステップS255の処理が追加されている。このステップS255では、ステップS230又はS410にて設定された定時間1を補正して、補正定時間α1を算出する。なお、定時間1は、ポリゴンミラー32が目標とする一定速度にて回転するものと仮定して定められている。
この補正は、例えば、以下の数式9により行うことができる。
(数9)
α1=(定時間1)×{(m×TN_0+4n×ΔTN_0)/(m+n)}/TM
ここで、TMは、ポリゴンミラーが目標とする一定速度にて回転したとき、1回転するのに要する回転時間である。
また、ステップS280の処理では、例えば、以下の数式10を用いて、定時間2を補正した補正定時間α2を算出する。
(数10)
α2=(定時間2)×{(m×TN_1+4n×ΔTN_1)/(m+n)}/TM
その他の制御処理は、第1実施形態と同様に行えば良い。
本第2実施形態により、図19に示すように、ポリゴンミラー32の回転速度に揺らぎが生じた場合であっても、1回転目及び2回転目とも、ポリゴンミラー32が目標とする一定速度にて回転している場合のレーザ光の照射開始位置に相当する位置からレーザ光の照射を開始できるようになる。
その結果、各反射面における、1回転目のレーザ光の照射開始位置と、2回転目のレーザ光の照射開始位置とは、ほぼ狙いとする分だけずらすことが可能となる。それにより、ポリゴンミラー32の複数回の回転において、各反射面におけるレーザ光の照射位置を極力狙い通りにずらすことができるようになる。
なお、上記の数式9、10には、該当反射面の開始位置を基準として、ポリゴンミラー32が一回転する間の平均回転速度と、直前の反射面の長さだけ回転するときの速度とから、該当反射面の開始位置直前の回転速度を求め、目標とする一定速度との変動分を補正する補正式を示した。しかしながら、該当反射面の開始位置直前の回転速度は、第1実施形態において説明した他の手法によって算出したり、さらには加速度を加味して補正したりしても良い。
1 レーザレーダ装置
10 発光部
20 発光ユニット
30 スキャナ
32 ポリゴンミラー
34 モータ
36 回転位置センサ
38 モータ制御回路
40 受光部
50 処理回路
60 レーザレーダ制御装置

Claims (14)

  1. レーザ光を発光する発光手段(22)と、
    所定の回転軸周りを回転するとともに、前記発光手段によって発光されたレーザ光を、所定の検知エリアに向けて反射する平面状の第1反射面(32a)を有する回転体(32)と、
    前記回転体が目標とする一定速度にて回転するように、フィードバック制御により前記回転体を回転駆動する駆動手段(34、38)と、
    少なくとも前記第1反射面の開始位置を含む回転位置を検出する回転位置検出手段(36)と、
    前記第1反射面において複数のレーザ光が反射されるように、所定の時間間隔で、前記発光手段に前記レーザ光を発光させる発光制御手段(60)と、を備え
    前記発光制御手段は、少なくとも、前記回転体が連続して2回転する際、1回目の回転と2回目の回転とで、前記第1反射面の開始位置が検出されてから最初の前記レーザ光の発光を開始するまでの経過時間を異ならせることにより、前記1回目の回転時の前記第1反射面に対する前記レーザ光の照射位置と、前記2回目の回転時の前記第1反射面に対する前記レーザ光の照射位置をずらすものであって、前記回転位置検出手段により検出される前記第1反射面の開始位置に基づいて、前記1回目の回転における前記第1反射面の開始位置直前の回転速度に対する前記2回目の回転における前記第1反射面開始位置直前の回転速度の変動分を求め、その回転速度の変動分による前記レーザ光の照射開始位置の誤差をキャンセルするように、前記2回目の回転時における前記経過時間を補正することを特徴とするレーザ照射制御装置。
  2. 前記発光制御手段は、前記第1反射面の開始位置が検出される間隔から、前記回転体が1回転する間の平均回転速度を求め、前記1回目の回転の直前の回転での平均回転速度に対する、前記2回目の回転の直前の回転での平均回転速度の大きさから、前記1回目の回転における前記第1反射面の開始位置直前の回転速度に対する前記2回目の回転における前記第1反射面開始位置直前の回転速度の変動分を求めることを特徴とする請求項1に記載のレーザ照射制御装置。
  3. 前記回転体には、前記第1反射面の開始位置を終了位置とする第2反射面(32d)が形成され、
    前記回転位置検出手段は、前記第2反射面の開始位置も検出するものであり、
    前記発光制御手段は、前記1回目の回転の直前の回転において前記回転体が前記第2反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度に対する、前記2回目の回転の直前の回転において前記回転体が前記第2反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度の大きさに基づいて、前記1回目の回転における前記第1反射面の開始位置直前の回転速度に対する前記2回目の回転における前記第1反射面開始位置直前の回転速度の変動分を求めることを特徴とする請求項1に記載のレーザ照射制御装置。
  4. 前記発光制御手段は、前記第1反射面の開始位置が検出される間隔から、前記回転体が1回転する間の平均回転速度を求め、前記1回目の回転の直前の回転での、前記平均回転速度と前記回転体が前記第2反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度との各々に所定の重み付け係数を用いた重み付け平均速度に対する、前記2回目の回転の直前の回転での、前記平均回転速度と前記回転体が前記第2反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度との各々に前記所定の重み付け係数を用いた重み付け平均速度の大きさから、前記1回目の回転における前記第1反射面の開始位置直前の回転速度に対する前記2回目の回転における前記第1反射面開始位置直前の回転速度の変動分を求めることを特徴とする請求項3に記載のレーザ照射制御装置。
  5. 前記回転体には、各反射面の端部同士が連結されるように、前記第1反射面を含む少なくとも3つの反射面が形成され、前記3つの反射面は、前記回転体の回転方向に沿って、第3反射面(32c)、第2反射面(32d)、前記第1反射面(32a)の順に形成され、
    前記回転位置検出手段は、前記3つの反射面のそれぞれの開始位置を検出するものであり、
    前記発光制御手段は、前記1回目の回転の直前の回転での、前記回転体が前記第3反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度、前記第2反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度、及び前記第1反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度の各々に所定の重み付け係数を用いた第1重み付け平均速度に対する、前記2回目の回転の直前の回転での、前記回転体が前記第3反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度、前記第2反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度、及び前記第1反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度の各々に前記所定の重み付け係数を用いた第2重み付け平均速度の大きさから、前記1回目の回転における前記第1反射面の開始位置直前の回転速度に対する前記2回目の回転における前記第1反射面開始位置直前の回転速度の変動分を求めることを特徴とする請求項1に記載のレーザ照射制御装置。
  6. 前記回転体には、各反射面の端部同士が連結されるように、前記第1反射面を含む少なくとも3つの反射面が形成され、前記3つの反射面は、前記回転体の回転方向に沿って、第3反射面(32c)、第2反射面(32d)、前記第1反射面(32a)の順に形成され、
    前記回転位置検出手段は、前記3つの反射面のそれぞれの開始位置を検出するものであり、
    前記発光制御手段は、前記1回目の回転の直前の回転において、前記回転体が前記第3反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度と、前記第2反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度とから、前記第1反射面の開始位置直前の前記回転体の第1回転加速度を求め、前記2回目の回転の直前の回転において、前記回転体が前記第3反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度と、前記第2反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度とから、前記第1反射面の開始位置直前の前記回転体の第2回転加速度を求め、そして、前記第1回転加速度により前記1回目の回転における前記第1反射面の開始位置直前の回転速度を補正し、前記第2回転加速度により前記1回目の回転における前記第1反射面の開始位置直前の回転速度を補正することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のレーザ照射制御装置。
  7. 前記発光制御手段は、前記1回目の回転時の前記第1反射面に対する前記レーザ光の照射位置と、前記2回目の回転時の前記第1反射面に対する前記レーザ光の照射位置との間隔が等間隔となるように、前記経過時間を異ならせることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のレーザ照射制御装置。
  8. レーザ光を発光する発光手段(22)と、
    所定の回転軸周りを回転するとともに、前記発光手段によって発光されたレーザ光を、所定の検知エリアに向けて反射する平面状の第1反射面(32a)を有する回転体(32)と、
    前記回転体が目標とする一定速度にて回転するように、フィードバック制御により前記回転体を回転駆動する駆動手段(34、38)と、
    少なくとも前記第1反射面の開始位置を含む回転位置を検出する回転位置検出手段(36)と、
    前記第1反射面において複数のレーザ光が反射されるように、所定の時間間隔で、前記発光手段に前記レーザ光を発光させる発光制御手段(60)と、を備え
    前記発光制御手段は、少なくとも、前記回転体が連続して2回転する際、1回目の回転と2回目の回転とで、前記第1反射面の開始位置が検出されてから最初の前記レーザ光の発光を開始するまでの経過時間を異ならせることにより、前記1回目の回転時の前記第1反射面に対する前記レーザ光の照射位置と、前記2回目の回転時の前記第1反射面に対する前記レーザ光の照射位置をずらすものであって、前記回転位置検出手段により検出される前記第1反射面の開始位置に基づき、前記一定速度に対する前記1回目の回転における前記第1反射面の開始位置直前の回転速度の第1変動分を求めて、前記第1変動分による前記レーザ光の照射開始位置の誤差をキャンセルするように、前記1回目の回転時における前記経過時間を補正するとともに、前記一定速度に対する前記2回目の回転における前記第1反射面の開始位置直前の回転速度の第2変動分を求めて、前記第2変動分による前記レーザ光の照射開始位置の誤差をキャンセルするように、前記2回目の回転時における前記経過時間を補正することを特徴とするレーザ照射制御装置。
  9. 前記発光制御手段は、前記第1反射面の開始位置が検出される間隔から、前記回転体が1回転する間の平均回転速度を求めるものであって、前記一定速度に対する前記1回目の回転の直前の回転での平均回転速度の大きさから前記第1変動分を求め、前記一定速度に対する前記2回目の回転の直前の回転での平均回転速度の大きさから前記第2変動分を求めることを特徴とする請求項8に記載のレーザ照射制御装置。
  10. 前記回転体には、前記第1反射面の開始位置を終了位置とする第2反射面が形成され、
    前記回転位置検出手段は、前記第2反射面の開始位置も検出するものであり、
    前記発光制御手段は、前記一定速度に対する前記1回目の回転の直前の回転において前記回転体が前記第2反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度の大きさに基づいて前記第1変動分を求め、前記一定速度に対する前記2回目の回転の直前の回転において前記回転体が前記第2反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度の大きさに基づいて前記第2変動分を求めることを特徴とする請求項8に記載のレーザ照射制御装置。
  11. 前記発光制御手段は、前記第1反射面の開始位置が検出される間隔から、前記回転体が1回転する間の平均回転速度を求めるものであって、前記一定速度に対する、前記1回目の回転の直前の回転での、前記平均回転速度と前記回転体が前記第2反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度との各々に所定の重み付け係数を用いた重み付け平均速度の大きさから前記第1変動分を求め、前記一定速度に対する、前記2回目の回転の直前の回転での、前記平均回転速度と前記回転体が前記第2反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度との各々に所定の重み付け係数を用いた重み付け平均速度の大きさから前記第2変動分を求めることを特徴とする請求項10に記載のレーザ照射制御装置。
  12. 前記回転体には、各反射面の端部同士が連結されるように、前記第1反射面を含む少なくとも3つの反射面が形成され、前記3つの反射面は、前記回転体の回転方向に沿って、第3反射面(32c)、第2反射面(32d)、前記第1反射面(32a)の順に形成され、
    前記回転位置検出手段は、前記3つの反射面のそれぞれの開始位置を検出するものであり、
    前記発光制御手段は、前記一定速度に対する、前記1回目の回転の直前の回転での、前記回転体が前記第3反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度、前記第2反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度、及び前記第1反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度の各々に所定の重み付け係数を用いた第1重み付け平均速度の大きさから前記第1変動分を求め、前記一定速度に対する、前記2回目の回転の直前の回転での、前記回転体が前記第3反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度、前記第2反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度、及び前記第1反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度の各々に前記所定の重み付け係数を用いた第2重み付け平均速度の大きさから前記第2変動分を求めることを特徴とする請求項8に記載のレーザ照射制御装置。
  13. 前記回転体には、各反射面の端部同士が連結されるように、前記第1反射面を含む少なくとも3つの反射面が形成され、前記3つの反射面は、前記回転体の回転方向に沿って、第3反射面(32c)、第2反射面(32d)、前記第1反射面(32a)の順に形成され、
    前記回転位置検出手段は、前記3つの反射面のそれぞれの開始位置を検出するものであり、
    前記発光制御手段は、前記1回目の回転の直前の回転において、前記回転体が前記第3反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度と、前記第2反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度とから、前記第1反射面の開始位置直前の前記回転体の第1回転加速度を求め、前記2回目の回転の直前の回転において、前記回転体が前記第3反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度と、前記第2反射面の開始位置から終了位置まで回転する際の回転速度とから、前記第1反射面の開始位置直前の前記回転体の第2回転加速度を求め、そして、前記第1回転加速度により前記1回目の回転における前記第1反射面の開始位置直前の回転速度を補正し、前記第2回転加速度により前記1回目の回転における前記第1反射面の開始位置直前の回転速度を補正することを特徴とする請求項8乃至12のいずれか1項に記載のレーザ照射制御装置。
  14. 前記発光制御手段は、前記1回目の回転時の前記第1反射面に対する前記レーザ光の照射位置と、前記2回目の回転時の前記第1反射面に対する前記レーザ光の照射位置との間隔が等間隔となるように、前記経過時間を異ならせることを特徴とする請求項8乃至13のいずれか1項に記載のレーザ照射制御装置。
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