JP6314706B2 - ユニバーサル圧延機及びこれを含む形鋼の圧延設備、並びに、ユニバーサル圧延方法及びこれを含む形鋼の圧延方法 - Google Patents

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本発明は、形鋼、特に軌条等の非対称形鋼の製造に用いられる、ユニバーサル圧延機及びこれを含む形鋼の圧延設備、並びに、ユニバーサル圧延方法及びこれを含む形鋼の圧延方法に関する。
ここで、非対称形鋼とは、ユニバーサル圧延機で製造され得る形鋼において、上下若しくは左右方向の少なくともいずれかに対称軸を持たないものを意味する。したがって、ここではユニバーサル圧延で製造されない鋼矢板や山形鋼についてはこれに含まれないこととする。
非対称形鋼の一例である軌条の圧延設備として、図1に示すようなユニバーサル圧延機を備えた圧延設備90が知られている。図1に例示される圧延設備90は、粗圧延機列30、中間圧延機列40、仕上圧延機50を備えている。粗圧延機列30には、複数の孔型が設けられた粗圧延機31、32が2基配置され、中間圧延機列40には、第1ユニバーサル圧延機80a、エッジャー圧延機41、第2ユニバーサル圧延機80b、ヘッドホイール圧延機42が順に配置されている。また、仕上圧延機50として、ベースホイール圧延機51が配置されている。このような圧延設備90においては、ブルーム等の鋼片が図1に示す圧延ラインLに沿って圧延されることで、所望の形状の軌条製品が製造される。
一般に、ユニバーサル圧延機で非対称形状の被圧延材を圧延する際には、ドライブサイド(DS)に設けられた竪ロール(以下、「DS竪ロール」という)と、ワークサイド(WS)に設けられた竪ロール(以下、「WS竪ロール」という)に均等な圧延荷重が作用しない。このため、その差荷重が水平ロールの側面に作用し、水平ロールが軸(回転軸)方向に移動してしまうことがある。この場合、水平ロールと竪ロールの配置が変わってしまい、被圧延材を所望の形状に圧延することができない。
水平ロールの軸方向移動を規制する手段としては、DS竪ロールとWS竪ロールの差荷重を算出し、その差荷重から水平ロールの軸方向移動を予測し、各竪ロールを水平ロールの軸方向移動量に応じて移動させる方法が開示されている(特許文献1)。
また、別の手段としては、図2に示すようなユニバーサル圧延機80において、図3のようにDS竪ロール81aを一対の水平ロール2の側面に当接させる方法もある(特許文献2)。このようにDS竪ロール81aを水平ロール側面に当接させることで、各竪ロール81a,81bの差荷重が水平ロール2に作用(図3中の白抜き矢印)しても、水平ロール2の軸方向移動を規制することが可能となる。なお、以下の説明においては、一対の水平ロールのうち、上側の水平ロールを「上水平ロール2a」、下側の水平ロールを「下水平ロール2b」とも記載する。
特開平10−235403号公報 特開昭59−21403号公報
しかしながら、特許文献1では、上下一対の水平ロールの軸方向移動量が上下で均一であることを前提としている。即ち、上下の水平ロールで軸方向移動量が異なる場合には、特許文献1に記載された方法を適用することはできない。
また、特許文献2に記載された方法では、DS竪ロール81aが各水平ロール2a,2bの側面に接触した状態にあるため、DS竪ロール81aを水平ロール側に移動させることができない。このため、図4に示すように、DS竪ロール81aと被圧延材Mとの接触によりDS竪ロール81aに摩耗部Wが生じた場合には、被圧延材MとDS竪ロール81aの表面に隙間が生じてしまい、被圧延材Mの頭部Hを所望の形状に圧延することができない。
また、図2に示すユニバーサル圧延機80を、図1に示す第1ユニバーサル圧延機80aとして配置して多パス圧延を行う場合、最終パス以外の圧延パスにおいては、DS竪ロール81aを各水平ロール2a,2bの側面に接触させることはできない。このため、図5に示すように、前段までで上水平ロール2aにより圧下される頭部Hの厚みtと、下水平ロール2bにより圧下される頭部Hの厚みtが異なるような上下の非対称な形状誤差が生じることによって、あるいは上下の温度差による荷重の不均一が生じることによって、各水平ロール2a,2bの軸方向移動量が不均一となる場合には、被圧延材Mの頭部Hを所望の形状に圧延できないおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、非対称形鋼のユニバーサル圧延において、水平ロールの軸方向移動を規制しつつ、竪ロール摩耗や多パス圧延にも対応した圧延を実現することを目的とする。
上記課題を解決する本発明は、形鋼の製造に用いられるユニバーサル圧延機であって、鉛直方向に移動可能な一対の水平ロールと、前記水平ロールの軸方向に移動可能な一対の竪ロールと、鉛直方向に回転軸を有する一対の拘束ロールとを備え、前記一対の拘束ロールは、ドライブサイド又はワークサイドの少なくともいずれか一方に設けられ、さらに、ロール周面が圧延中に前記一対の水平ロールの同じ側の側面にそれぞれ当接するような位置に回転可能に軸支され、前記一対の拘束ロールのそれぞれを前記水平ロールの軸方向に沿って移動させるロール移動機構を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、新たに設けられた拘束ロールが、水平ロールの側面に当接した状態でユニバーサル圧延を行うことができる。即ち、拘束ロールにより圧延中の水平ロールの軸方向移動を規制することができる。
た、本発明のユニバーサル圧延機は、前記一対の拘束ロールが前記一対の水平ロールのチョック間に設けられていてもよい。
また、別の観点による本発明は、粗圧延機列、中間圧延機列、仕上圧延機を備える形鋼の圧延設備であって、前記中間圧延機列に、少なくとも1台、前記のいずれかに記載のユニバーサル圧延機が配置されていることを特徴とする。
本発明の形鋼の圧延設備は、粗圧延機列、中間圧延機列、仕上圧延機を備える形鋼の圧延設備であって、前記仕上圧延機として、前記のいずれかに記載のユニバーサル圧延機が配置されていてもよい。
また、別の観点による本発明は、形鋼の製造過程で実施されるユニバーサル圧延方法であって、ユニバーサル圧延機のドライブサイド又はワークサイドの少なくともいずれか一方に、鉛直方向に回転軸を有する一対の拘束ロールを設け、前記一対の拘束ロールのいずれかまたは両方のロール周面が摩耗した際に、当該拘束ロールを水平ロールの軸方向に移動させ、各拘束ロールのロール周面を一対の水平ロールの側面にそれぞれ当接させた状態で被圧延材を圧延することを特徴とする。
発明のユニバーサル圧延方法は、前記のいずれかのユニバーサル圧延方法において、前記一対の拘束ロールを前記一対の水平ロールのチョック間に配置して、被圧延材を圧延してもよい。
また、別の観点による本発明は、粗圧延工程、中間圧延工程、仕上圧延工程を有する形鋼の圧延方法であって、前記中間圧延工程の少なくとも1台において、前記したいずれかのユニバーサル圧延方法を実施することを特徴とする。
本発明の形鋼の圧延方法は、粗圧延工程、中間圧延工程、仕上圧延工程を有する形鋼の圧延方法であって、前記仕上圧延工程において、前記したいずれかのユニバーサル圧延方法を実施してもよい。
本発明によれば、拘束ロールで水平ロールの軸方向移動を規制することができるため、竪ロールで水平ロールの軸方向移動を規制する必要がなくなる。このため、水平ロールの軸方向移動を規制しながら、竪ロールを水平ロール軸方向に移動させることが可能となる。即ち、ロール摩耗や多パス圧延対応として竪ロールの位置を変更したとしても、さらに、前段まで上下の非対称な形状誤差や上下の温度差による荷重不均一が生じても、水平ロールの軸方向移動は規制されたままとなる。これにより、ロール摩耗時や多パス圧延時においても安定して被圧延材を所望の形状に圧延することができる。その結果、製品の寸法精度を向上させることもできる。
従来のユニバーサル圧延機が配置された圧延ラインを示す概略図である。 従来のユニバーサル圧延機の概略構成を示す図である。 従来のユニバーサル圧延機における圧延時の各ロールの状態を示す図である。 従来のユニバーサル圧延機における竪ロール摩耗時の各ロールの状態を示す図である。 従来のユニバーサル圧延機における多パス圧延時の各ロールの状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るユニバーサル圧延機の概略構成を示す図である。 図6中のZ−Z断面視である。 本発明の実施形態に係るユニバーサル圧延機が配置された圧延ラインを示す概略図である。 本発明の実施形態に係るユニバーサル圧延機における多パス圧延の1パス目のときの各ロールの状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るユニバーサル圧延機における多パス圧延の2パス目のときの各ロールの状態を示す図である。 本発明の実施形態に係るユニバーサル圧延機における竪ロール摩耗時の各ロールの状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る拘束ロール摩耗時の各ロールの状態を示す図である。
以下、本発明の実施形態に係るユニバーサル圧延機について、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図6は、本実施形態におけるユニバーサル圧延機1の概略構成を示す図である。また、図7は、図6中のZ−Z断面視である。本実施形態におけるユニバーサル圧延機1は、いわゆるロールチェンジ方式の圧延機であり、ロール組み換え時には、ワークサイド(WS)からロールを引き出して交換を行う。なお、図7においては、水平ロール2の外形を破線で示している。
図6に示すように、本実施形態におけるユニバーサル圧延機1は、従来の圧延機80(図2)と同様に、鉛直方向に沿って移動可能な一対の水平ロール2を備えている。各水平ロール2a,2bには、それぞれスピンドル3が接続されており、各水平ロール2a,2bは、スピンドル3が水平ロールチョック4に支持された状態でハウジング5に取り付けられている。
また、本実施形態におけるユニバーサル圧延機1は、水平ロール軸方向Aに沿って移動可能な一対の竪ロール6(これ以降、それぞれ、DS竪ロール6a、WS竪ロール6bともいう)も備えている。竪ロール6は、竪ロールチョック7で支持されており、その竪ロールチョック7は、竪ロールチョック押え機構8で支持されている。また、竪ロールチョック7には、水平ロール軸方向Aに沿って伸縮可能なシリンダー9が接続されており、これにより、竪ロール6を水平ロール軸方向Aに沿って移動させることができる。
本実施形態のユニバーサル圧延機1においては、竪ロール6の配置に関し、WS竪ロール6bによる圧延荷重(WS竪ロール荷重)がDS竪ロール6aによる圧延荷重(DS竪ロール荷重)よりも大きくなるように各竪ロール6a,6bが配置されている。即ち、本実施形態においては、軌条の製品形状や、その形状に伴う各竪ロール6a,6bの荷重差が考慮され、被圧延材Mの頭部H(軌条の頭部に相当)がドライブサイドで成形される圧延姿勢となるように各竪ロール6a,6bが配置されている。
本実施形態におけるWS竪ロール6bの形状は、従来の圧延機80(図2)のWS竪ロール81bと同様の形状となっている。一方、DS竪ロール6aの形状は従来のDS竪ロール81aの形状とは異なっている。具体的には、DS竪ロール6aのロール胴長RL(図6)が、従来のDS竪ロール81aのロール胴長RL0(図2)よりも短くなっている。そして、ロール胴長が短くなったことにより生じたスペース、即ち、竪ロールチョック押え機構と各水平ロールチョック4との間に上下一対の拘束ロール10が設けられている。なお、以下の説明においては、上下一対の拘束ロールのうち、上側の拘束ロールを「上拘束ロール10a」、下側の拘束ロールを「下拘束ロール10b」とも記載する。
このとき、竪ロールチョックの共用化を図るために、また、上下対称なH形鋼若しくはI形鋼を製造できるように、WS竪ロール6bもDS竪ロール6aと同様にロール胴長を小さくしてもよい。
さらに、左右対称な形鋼を圧延する場合には、差荷重が発生しないので、拘束ロールを水平ロールに接触させても、非接触とさせてもよく、本発明の圧延機で、左右対称形鋼も従来技術による圧延機と同等の圧延が可能である。
各拘束ロール10a,10bは円板形状のロールであり、拘束ロール支持機構11によって、回転軸が鉛直方向に沿うように支持されている。摩耗などの無い初期状態では基本的に、これらの上下一対の拘束ロール10a,10bの回転軸の軸線は一致する。また、各拘束ロール10a,10bは、ロール周面が各水平ロール2a,2bの側面にそれぞれ当接する位置で回転可能に軸支されている。即ち、上拘束ロール10aのロール周面は、上水平ロール2aの側面に当接した状態となっており、下拘束ロール10bのロール周面は、下水平ロール2bの側面に当接した状態となっている。
本実施形態に係るユニバーサル圧延機1は、以上のように構成されている。図8に示すように、本実施形態においては、そのユニバーサル圧延機1が圧延ラインLの第1ユニバーサル圧延機1a及び第2ユニバーサル圧延機1bとして配置されている。また、第1ユニバーサル圧延機1a及び第2ユニバーサル圧延機1b以外の各圧延機の構成及び配置は、従来と同様となっている。本実施形態に係る軌条の圧延設備20はこのように構成されている。
次に、上記圧延設備20における軌条の圧延方法について説明する。
まず、被圧延材Mの粗圧延工程として、加熱炉(不図示)により加熱されたブルームが粗圧延機列30に搬送される。続いて、各粗圧延機31,32に設けられた複数の孔型を用いて多パス圧延が実施される。その後、被圧延材Mが第1ユニバーサル圧延機1a及び当該圧延機1aに併設されたエッジャー圧延機41に到達する。ここで、中間圧延工程が開始され、被圧延材Mに対して多パス圧延が実施される。
図9に示すように、その多パス圧延においては、ユニバーサル圧延機1の上拘束ロール10aのロール周面及び下拘束ロール10bのロール周面が、それぞれ上水平ロール2aの側面及び下水平ロール2bの側面に当接した状態となっている。
本実施形態における被圧延材Mの圧延姿勢は、各竪ロール6a,6bの配置の仕方によって、WS竪ロール荷重がDS竪ロール荷重よりも大きくなる圧延姿勢となっているため、水平ロール2は軸方向Aに沿ってドライブサイドに移動しようとする。しかしながら、ドライブサイドにおいては、拘束ロール10のロール周面が水平ロール2の側面に当接しているために、水平ロール2はそれ以上移動することができない。即ち、本実施形態のユニバーサル圧延機1においては、ドライブサイドに設けた拘束ロール10により、水平ロール2の軸方向移動を規制している。
また、水平ロール2の軸方向移動を規制する役割を拘束ロール10に持たせているため、竪ロール6を水平ロール2の側面に当接させなくても、水平ロール2の軸方向移動を規制する効果が失われることはない。即ち、各圧延パスで被圧延材Mの頭部Hを所望の形状に圧延するために、図9から図10への変化のようにDS竪ロール6aを移動させたとしても、水平ロール2の軸方向移動を規制し続けることができる。
また、DS竪ロール6aを水平ロール2の側面に当接させておく必要がないため、DS竪ロール6aと水平ロール側面との間に隙間が形成されるように孔型を構成することが可能となる。このため、図11に示すように、繰り返し圧延を実施することでDS竪ロール6aに摩耗部Wが生じたとしても、DS竪ロール6aを水平ロール側に近づけることが可能となる。これにより、水平ロール2の軸方向移動を規制すると共に、孔型を所望の形状に維持することができる。
なお、拘束ロール10は、DS竪ロール6aの回転方向と同一の回転方向に回転している。これにより、水平ロール2の側面との摩擦を低減し、拘束ロール10と水平ロール2の接触面の摩耗や焼き付きを防止している。
なお、拘束ロール10は、DS竪ロール6aの回転方向と同一の回転軸を持った無駆動ロールであり、水平ロール2の側面と接触することによって、水平ロール側面の速度と同調して回転する。
また、本実施形態のようなロールチェンジ方式のユニバーサル圧延機1の場合、ワークサイドに拘束ロール10を設けると、ロール交換時において拘束ロール10が存在することで水平ロール2を引き抜くことができなくなる。したがって、ロールチェンジ方式のユニバーサル圧延機1の場合には、ドライブサイドに拘束ロール10を設ける必要がある。前述の通り、各竪ロール6a,6bの差荷重は当業者であれば予測することが可能であるため、予め水平ロール2の軸方向移動が一方向にのみ生じるように孔型を設計することは可能である。このため、ドライブサイドにのみ拘束ロール10を設けることとしても、水平ロール2の軸方向移動を規制する効果を得ることができる。
前述の第1ユニバーサル圧延機1a及びエッジャー圧延機41による多パス圧延が実施された後の被圧延材Mは、続いて、第2ユニバーサル圧延機1b、ヘッドホイール圧延機42によって所望の形状に圧延される。これにより、一連の中間圧延工程が終了する。
最後に、仕上圧延工程が実施され、仕上圧延機50として配置されたベースホイール圧延機51により、被圧延材Mの足部Bの形状が製品形状となるように圧延される。
ただし、仕上圧延機50は本願発明のユニバーサル圧延機を用いてもよい。このときは頭頂面を圧下できるので、圧延成形の最後で頭頂面形状を精度よく調整できるというメリットが有る。
以上の工程を経て、軌条製品が製造される。
以上の通り、本実施形態に係るユニバーサル圧延機1によれば、水平ロール2の側面に当接するように設けられた拘束ロール10により、水平ロール2の軸方向移動を規制することができる。このため、従来のユニバーサル圧延機(図3)とは異なり、DS竪ロール6aを水平ロール2の側面に当接させる必要がなくなる。これにより、水平ロール2の軸方向移動を規制しつつ、ロール摩耗時や多パス圧延時においてもDS竪ロール6aを移動させることができる。これにより、ロール摩耗時や多パス圧延時においても、さらに、前段まで上下の非対称な形状誤差や上下温度差による荷重不均一が生じても、安定して被圧延材を所望の形状に圧延することができる。その結果、製品の寸法精度を向上させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、ユニバーサル圧延機1に、拘束ロール10を水平ロール軸方向Aに移動させるロール移動機構(不図示)を拘束ロール支持機構の一部として設けても良い。ロール移動機構としては、例えば拘束ロール10の回転軸を偏芯軸とするような機構がある。このようなロール移動機構を設けることで、図12に示すように拘束ロール10のロール周面が水平ロール側面との摩擦により摩耗(図中の斜線部)しても、拘束ロール10を水平ロール側に移動させることが可能となる。これにより、拘束ロール10のロール周面を再度水平ロール2の側面に当接させることができ、水平ロール2の軸方向移動を規制することができる。
また、上記実施形態のユニバーサル圧延機1は、水平ロール2をワークサイドから引き抜いて交換するロールチェンジ方式ものとしたが、ユニバーサル圧延機1はこの方式のものに限定されることはない。例えば、クレーンを用いて圧延機からハウジング5ごと引き出す方式のユニバーサル圧延機であっても良い。その方式の場合、拘束ロール10をドライブサイドではなくワークサイドに設けることができる。また、その方式の場合には、拘束ロール10をドライブサイド及びワークサイドの双方に設けることもできる。なお、ワークサイドにのみ拘束ロール10を設ける場合には、水平ロール2の軸方向移動がドライブサイドからワークサイドに向けて生じるように各竪ロール6を配置する必要がある。
また、上記実施形態では、ユニバーサル圧延機1が配置された圧延設備20で軌条を製造することとしたが、軌条の他に、例えばフランジ高さまたはフランジ厚が左右で異なる非対称H形鋼やI形鋼を製造することもできる。即ち、圧延対象は、各竪ロール6a,6bに荷重差が生じるような非対称形鋼であれば良い。その非対称形鋼を本発明に係るユニバーサル圧延機1で圧延することにより、多パス圧延時や竪ロール摩耗時においても、水平ロール2の軸方向移動を規制しつつ、被圧延材Mを所望の形状に圧延することができるといった効果を得ることができる。
逆に、粗形材のフランジ厚さに差が生じているときや上下の温度差があるときなどに、左右対称のH形鋼を製造する場合もあり得る。このようなとき、竪ロール荷重に差が生じるので、これを相殺するために本発明の拘束ロールを有するユニバーサル圧延機を用いてもよい。
また、上記実施形態では、本発明に係るユニバーサル圧延機1が中間圧延機列40に2つ配置されるような圧延ラインLを構成したが、当然のことながら各圧延機の配置やパススケジュールは製品によって適宜変更される。これに伴い、ユニバーサル圧延機の配置や数量も変更となるが、本発明に係るユニバーサル圧延機1は、とのような圧延機配置であっても適用することが可能である。例えば、仕上圧延機50として本発明に係るユニバーサル圧延機1を配置しても良い。
本発明は、軌条の圧延設備に適用することができる。
1 本発明に係るユニバーサル圧延機
2 水平ロール
2a 上水平ロール
2b 下水平ロール
3 スピンドル
4 水平ロールチョック
5 ハウジング
6 竪ロール
6a DS竪ロール
6b WS竪ロール
7 竪ロールチョック
8 竪ロールチョック押え機構
9 シリンダー
10 拘束ロール
10a 上拘束ロール
10b 下拘束ロール
11 拘束ロール支持機構
20 本発明に係る軌条の圧延設備
30 粗圧延機列
31 粗圧延機
32 粗圧延機
40 中間圧延機列
41 エッジャー圧延機
42 ヘッドホイール圧延機
50 仕上圧延機
51 ベースホイール圧延機
80 従来のユニバーサル圧延機
81 竪ロール
81a DS竪ロール
81b WS竪ロール
90 従来の軌条の圧延設備
A 水平ロール軸方向
B 被圧延材の足部
H 被圧延材の頭部
L 圧延ライン
M 被圧延材
RL DS竪ロールのロール胴長
RL0 従来のDS竪ロールのロール胴長
W 摩耗部
頭部の厚さ
頭部の厚さ

Claims (8)

  1. 形鋼の製造に用いられるユニバーサル圧延機であって、
    鉛直方向に移動可能な一対の水平ロールと、
    前記水平ロールの軸方向に移動可能な一対の竪ロールと、
    鉛直方向に回転軸を有する一対の拘束ロールとを備え、
    前記一対の拘束ロールは、ドライブサイド又はワークサイドの少なくともいずれか一方に設けられ、さらに、ロール周面が圧延中に前記一対の水平ロールの同じ側の側面にそれぞれ当接するような位置に回転可能に軸支され、
    前記一対の拘束ロールのそれぞれを前記水平ロールの軸方向に沿って移動させるロール移動機構を備えていることを特徴とするユニバーサル圧延機。
  2. 前記一対の拘束ロールが前記一対の水平ロールのチョック間に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のユニバーサル圧延機。
  3. 粗圧延機列、中間圧延機列、仕上圧延機を備える形鋼の圧延設備であって、
    前記中間圧延機列に、少なくとも1台、請求項1または2に記載のユニバーサル圧延機が配置されていることを特徴とする形鋼の圧延設備。
  4. 粗圧延機列、中間圧延機列、仕上圧延機を備える形鋼の圧延設備であって、前記仕上圧延機として、請求項1または2に記載のユニバーサル圧延機が配置されていることを特徴とする形鋼の圧延設備。
  5. 形鋼の製造過程で実施されるユニバーサル圧延方法であって、
    ユニバーサル圧延機のドライブサイド又はワークサイドの少なくともいずれか一方に、鉛直方向に回転軸を有する一対の拘束ロールを設け、
    前記一対の拘束ロールのいずれかまたは両方のロール周面が摩耗した際に、当該拘束ロールを水平ロールの軸方向に移動させ、
    各拘束ロールのロール周面を一対の水平ロールの側面にそれぞれ当接させた状態で被圧延材を圧延することを特徴とするユニバーサル圧延方法。
  6. 前記一対の拘束ロールを前記一対の水平ロールのチョック間に配置して、被圧延材を圧延することを特徴とする請求項5に記載のユニバーサル圧延方法。
  7. 粗圧延工程、中間圧延工程、仕上圧延工程を有する形鋼の圧延方法であって、
    前記中間圧延工程の少なくとも1台において、請求項5または6に記載のユニバーサル圧延方法を実施することを特徴とする形鋼の圧延方法。
  8. 粗圧延工程、中間圧延工程、仕上圧延工程を有する形鋼の圧延方法であって、
    前記仕上圧延工程において、請求項5または6に記載のユニバーサル圧延方法を実施することを特徴とする形鋼の圧延方法。
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