JP6314082B2 - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

基板処理装置および基板処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6314082B2
JP6314082B2 JP2014255723A JP2014255723A JP6314082B2 JP 6314082 B2 JP6314082 B2 JP 6314082B2 JP 2014255723 A JP2014255723 A JP 2014255723A JP 2014255723 A JP2014255723 A JP 2014255723A JP 6314082 B2 JP6314082 B2 JP 6314082B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
light beam
incident
light
laser
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014255723A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016115893A (ja
Inventor
崇二 塩田
崇二 塩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Screen Holdings Co Ltd
Original Assignee
Screen Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Screen Holdings Co Ltd filed Critical Screen Holdings Co Ltd
Priority to JP2014255723A priority Critical patent/JP6314082B2/ja
Publication of JP2016115893A publication Critical patent/JP2016115893A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6314082B2 publication Critical patent/JP6314082B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)
  • Laser Beam Processing (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Description

この発明は、半導体ウエハなどの各種基板の周縁部にレーザー光を照射して該基板の周縁部を処理する基板処理装置および基板処理方法に関するものである。
半導体装置や液晶表示装置などの電子デバイスの製造工程では、デバイス形成に用いられる基板の周縁部に対し、所定の目的のために、例えば周縁部に形成された膜を除去するために、回転する基板の周縁部にレーザー光を照射して基板を処理することが行われる。ここで、処理対象となる基板の「周縁部」は、平板状の基板が有する2つの主面を接続する側面部のみならず、両主面のうち側面部に近い辺縁部をも含み得る。
このような基板の周縁部をレーザー照射により処理する技術としては、例えば特許文献1に記載のものがある。この技術においては、基板の周縁部をレーザー照射により処理する際、レーザー光の光路を反射ミラーにより切り替えることで基板の上方、側方および下方から順次レーザー光を基板周縁部に入射させる。
米国特許第8183500号明細書
上記従来技術では、レーザー照射方向の切り替えにより周縁部の上下面および側面を順次処理するため、処理に要する時間が長くなるという問題がある。また、処理の目的や基板に形成されるデバイスの種類によっては、基板の一方主面側と他方主面側とで必要とされる処理内容が異なる場合がある。例えば、両主面の間で除去すべき膜の種類や除去幅が異なる場合がある。しかしながら、上記従来技術はこのようなニーズに対応することのできる構成とはなっていない。
例えばレーザー光の入射方向ごとに個別にレーザー光源を設けることにより上記の問題を解消することは可能であるが、基板を加工処理するために必要なパワーを出力するレーザー光源は比較的大型となり、また高価である。そのため、上記目的のために複数のレーザー光源を設けることは現実的でない。
このように、基板の周縁部を短時間で処理することができ、しかも基板の両面において処理内容が異なる場合にも対応することのできる技術は、これまで実用化されるには至っていない。
この発明は上記課題に鑑みなされたものであり、レーザー照射により基板の周縁部を処理する基板処理技術において、基板の周縁部を短時間で処理することができ、しかも基板の両面において処理内容が異なる場合にも対応することのできる技術を提供することを目的とする。
この発明にかかる基板処理装置は、上記目的を達成するため、基板をその主面に垂直な回転軸周りに回転させる回転手段と、レーザー光を出力する光源と、前記レーザー光を分岐させて第1の光ビームと第2の光ビームとを生成し、しかも前記第1の光ビームと前記第2の光ビームとのパワー比を変更可能な光分岐手段と、前記第1の光ビームの進行方向を変化させて、前記基板の第1主面から該第1主面とは反対側の第2主面に向かう方向の成分を有する第1の入射方向に沿って前記基板の周縁部に前記第1の光ビームを入射させる第1の光路調整手段と、前記第2の光ビームの進行方向を変化させて、前記第2主面から前記第1主面に向かう方向の成分を有する第2の入射方向に沿って前記基板の周縁部に前記第2の光ビームを入射させる第2の光路調整手段とを備えている。
また、この発明にかかる基板処理方法は、上記目的を達成するため、基板をその主面に垂直な回転軸周りに回転させる回転工程と、光源から出力されるレーザー光を分岐させて第1の光ビームおよび第2の光ビームを生成し、前記基板の第1主面から該第1主面とは反対側の第2主面に向かう方向の成分を有する第1の入射方向に沿って前記基板の周縁部に前記第1の光ビームを入射させる一方、前記第2主面から前記第1主面に向かう方向の成分を有する第2の入射方向に沿って前記基板の周縁部に前記第2の光ビームを入射させるレーザー照射工程とを備え、前記基板に応じて前記第1の光ビームと前記第2の光ビームとのパワー比を変更する。
このように構成された発明では、光源から出力されるレーザー光が分岐されて第1および第2の光ビームが生成され、これらの光ビームが基板の第1主面および第2主面にそれぞれ入射する。これにより、単一の光源から出力されるレーザー光により、第1主面側および第2主面側を含む基板周縁部を同時に処理することができる。したがって、レーザー入射方向を切り替えて処理する従来技術よりも短時間で基板の処理を行うことが可能である。
また、光源から出力されるレーザー光を分岐させて第1および第2のレーザー光を生成するのに際して、2つの光ビームのパワー比が変更可能となっている。すなわち、光源からのレーザーパワーの分配比率が固定化されておらず、必要に応じて変更することができる。したがって、基板の第1主面側と第2主面側とで処理内容が異なる場合でも、第1の光ビームと第2の光ビームとのパワー比を適宜に変更設定することで、それぞれの主面での処理に必要なパワーの光ビームを照射することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、光源から出力されるレーザー光を分岐させて2つの光ビームを生成し、これらをそれぞれ第1主面側および第2主面側から基板の周縁部に入射させるので、基板の周縁部を短時間で処理することができる。また、レーザー光のパワーの分配比率が変更可能であるため、基板の両面において処理内容が異なる場合にも対応して、基板の周縁部を良好に処理することができる。
本発明にかかる基板処理装置の一実施形態を示す図である。 基板に入射するレーザー光を示す図である。 可変ビームスプリッターの構成を示す図である。 反射ミラーの構成を示す図である。 この実施形態における膜除去処理を示すフローチャートである。 基板周縁部への光ビーム照射位置を制御する他の構成例を示す図である。
図1は本発明にかかる基板処理装置の一実施形態を示す図である。この基板処理装置1は、基板Wの周縁部Pwに形成された膜をレーザー照射により除去する膜除去装置としての機能を有している。基板Wとしては例えば、半導体ウエハ、各種表示装置用ガラス基板、フォトマスク用基板、光磁気ディスク用基板等が適用可能である。また、除去対象となる膜としては例えば、酸化物または窒化物等の絶縁膜、レジスト膜、金属膜およびこれらが多層に積層された膜等が挙げられるが、基板および膜の種類はこれらに限定されるものではない。
なお、本明細書において、基板の「周縁部」とは、平板状の基板が有する2つの主面を接続する側面部、または各主面のうち側面部に近い辺縁部、もしくはそれらの両方を指す概念である。
基板処理装置1は、基板Wを保持するスピンチャック2と、レーザー光を基板Wに入射させるレーザー照射部4と、スピンチャック2を収容するチャンバ6と、装置各部を制御して所定の処理動作を実行する制御部8とを備えている。以下の各図においてチャンバ6内の空間における方向を統一的に示すために、図1に示すようにXYZ直交座標軸を設定する。ここでXY平面が水平面、Z軸が鉛直軸を表す。より詳しくは、(−Z)方向が鉛直下向き方向を表している。
スピンチャック2は、略円形の基板Wを水平姿勢に保持するスピンベース21を備えている。より詳しくは、スピンベース21は基板Wの直径よりも小さい直径を有する円板状部材であり、その上面が平坦な基板載置面となっている。基板載置面には制御部8の吸着制御部84と接続された吸着溝または吸着孔が設けられており、吸着制御部84から供給される負圧によって基板Wの下面がスピンベース21により吸着保持される。スピンベース21が基板Wよりも小さいため、基板Wの周縁部Pwがスピンベース21に接することなくチャンバ内空間に解放された状態で、基板Wが保持される。
基板Wが、一方の主面にパターンまたは除去対象でない膜が形成されたものである場合には、当該パターンまたは膜が形成された面が上向きとなるように保持されることが好ましい。こうすることで、スピンベース21との当接や吸着によりパターンまたは膜が損傷するのを防止することができる。以下では、スピンベース21に保持された基板Wの2つの主面のうち上向きの主面を上面Sa、下向きの主面を下面Sbと称する。この場合、基板Wの一方主面(上面)Saから他方主面(下面)Sbに向かう方向は(−Z)方向、つまり基板Wの上方から基板上面Saを臨む方向である鉛直下向き方向となる。一方、基板Wの下面Sbから上面Saに向かう方向は(+Z)方向、つまり基板Wの下方から基板下面Sbを臨む方向である鉛直上向き方向となる。
スピンベース21はチャック回転機構22により鉛直軸周りに回転可能となっている。すなわち、スピンベース21は適宜の回転駆動機構を内蔵するチャック回転機構22から上向きに延びる回転シャフト23に連結されている。そして、制御部8に設けられた回転制御部85からの制御指令に応じてチャック回転機構22が作動して回転シャフト23が鉛直軸周りに回転すると、スピンベース21が鉛直方向の回転軸AX周りに回転する。スピンベース21は回転軸AXと基板Wの中心Cwとが一致するように基板Wを保持する。したがって、水平姿勢に保持された基板Wは、チャック回転機構22の作動により、その中心Cwを回転中心として鉛直軸周りに回転される。
レーザー照射部4は、レーザー光を出射するレーザー光源49と、レーザー光源49から出射されるレーザー光Lから生成した光ビームを基板Wの周縁部Pwに入射させるビーム生成部40とを備えている。レーザー光源49は、制御部8に設けられた光源制御部81により制御され、基板Wの周縁部Pwに形成された各種膜を剥離させることのできる波長およびパワーを有するレーザー光を出射する。例えば超短パルスレーザー光を出射可能なフェムト秒レーザーをレーザー光源49として好適に用いることができる。光源制御部81は、出力されるレーザー光のパワーを所定の範囲で変更可能となっている。
レーザー光源49はチャンバ6の外部に配置される一方、ビーム生成部40はチャンバ6の内部に配置されている。レーザー光源49から出射されるレーザー光Lは、チャンバ6の壁面に設けられレーザー光Lに対して透明な導光窓61を通してビーム生成部40に入射する。
ビーム生成部40は、導光窓61を介して入射するレーザー光Lを2つの光ビームL1,L2に分岐させ、しかもこれらの光ビームL1,L2のパワー比を変更可能な可変ビームスプリッター41を備えている。可変ビームスプリッター41のより詳細な構造については後に説明する。なお、ビーム生成部40は、チャンバ6外に配置されて、チャンバ6に設けられる窓部を通して光ビームL1,L2を基板Wの周縁部Pwに入射させる構成であってもよい。
可変ビームスプリッター41から斜め上向きに出力される一方の光ビームL1は、その光路上に設けられた反射ミラー42により進行方向が斜め下向きに変更され、最終的に基板Wの周縁部Pwに対して斜め上方向から入射する。すなわち、光ビームL1の入射方向(第1の入射方向)を表すベクトルは、基板Wの周縁部から中心に向かう水平方向の成分と、基板Wの上面Sa側から下面Sb側に向かう鉛直下向きの成分とを有している。
反射ミラー42から基板Wに向かう光ビームL1の光路上には、該光ビームを基板Wに収束させるとともにビームスポットを適宜の形状に整形する上面側光学系44が設けられる。整形された光ビームL1は、基板Wの上面Sa側から周縁部Pwに入射する。
また、可変ビームスプリッター41から斜め下向きに出力されるもう1つの光ビームL2は、その光路上に設けられた反射ミラー43により進行方向が斜め上向きに変更され、最終的に基板Wの周縁部Pwに対して斜め下方向から入射する。すなわち、光ビームL2の入射方向(第2の入射方向)を表すベクトルは、基板Wの周縁部から中心に向かう水平方向の成分と、基板Wの下面Sb側から上面Sa側に向かう鉛直上向きの成分とを有している。
また、反射ミラー43から基板Wに向かう光ビームL2の光路上には、該光ビームを基板Wに収束させるとともにビームスポットを適宜の形状に整形する下面側光学系45が設けられる。整形された光ビームL2は、基板Wの下面Sb側から周縁部Pwに入射する。なお、光ビームの整形が必要なければ、上面側光学系44および下面側光学系45については省略することも可能である。
後述するように、反射ミラー42,43は、基板Wへの光ビームの入射角を所定の角度範囲で変更可能な可動ミラーである。光ビームの入射角が変更されることにより、基板周縁部Pwにおいて光ビームが照射される範囲、すなわち光ビームにより処理を受ける範囲が変化する。反射ミラー42,43の角度は、制御部8に設けられた光学系制御部82により制御される。
基板周縁部Pwのうち光ビームL1が入射する位置の上方にはカメラ51が撮像方向を下向きにして設けられる。一方、基板周縁部Pwのうち光ビームL2が入射する位置の下方にはカメラ52が撮像方向を上向きにして設けられる。カメラ51は基板Wの周縁部Pwのうち、光ビームL1が入射する位置を撮像視野に含めて基板Wの上面Saを上方から撮像する。カメラ52は基板Wの周縁部Pwのうち、光ビームL2が入射する位置を撮像視野に含めて基板Wの下面Sbを下方から撮像する。カメラ51,52から出力される画像信号は制御部8の画像処理部83に入力される。画像処理部83は、画像信号に基づき、画像内における基板周縁部Pwの位置、基板Wへの光ビームL1,L2の入射位置、および、光ビームL1,L2により膜が除去処理される範囲の大きさ(処理幅)を検出する。
図2は基板に入射するレーザー光を示す図である。より具体的には、図2(a)は基板Wに入射するレーザー光を示す上面図であり、図2(b)はその部分側面図である。図2(a)に示すように、レーザー光L1,L2のビームスポットは基板Wの径方向を長手方向とする扁平形状に整形されている。ここで、レーザー光のビームスポットは、基板Wに形成された除去対象の膜Fを剥離させるのに十分なパワーの光が基板Wに入射する範囲を示すものとする。
そして、図2(b)に示すように、一方のレーザー光L1は基板Wの両主面のうち上面Saに対して斜め上方から基板上面側の周縁部Paに入射し、他方のレーザー光L2は基板Wの下面Sbに対し斜め下方から基板下面側の周縁部Pbに入射する。基板Wの側面部において、レーザー光L1,L2の照射範囲が一部重複している。このため、基板Wに形成されている膜のうち、基板Wの上面側から側面および下面側にかけて周縁部に形成されレーザー照射範囲に含まれる部分の膜Fが、基板Wから剥離する。
図2(a)に示すように、カメラ51(52)による撮像視野FVは、基板周縁部Pwのうち光ビームL1(L2)が入射する位置を含む。また、撮像視野FVには、位置基準物として、チャンバ6内に固定的に設けられた何らかの構造物が含まれるようにする。ここではチャンバ容器内部の適宜の位置に描かれたライン状マークMが用いられるが、撮像された画像においてその位置を明確に検出することができるものが適宜利用可能である。例えば、この目的のためにチャンバ容器に設けられた突起部、溝、刻印およびマーキングのほか、チャンバ内で特徴的な形状を有するもの、例えば他の目的で設けられた部材の端面や、部材を固定するための金具やねじなどを用いることができる。
このように撮像視野FVに含まれる固定構造物の位置を基準として、基板周縁部Pwの位置が検出される。この実施形態では、撮像された画像において検出されるライン状マークMの位置に対する相対位置として、基板W、特にその周縁部Pwの位置が特定される。また、基板Pwのうちレーザー光L1(L2)が入射している領域は周囲領域よりも輝度が高くなり、このような領域を検出することでレーザー光が照射される位置が検出される。さらに、レーザー照射により膜が除去された領域と未処理の領域とでは光学的特性が相違するので、このような光学的特性の差異を利用して処理幅wpが検出される。
図3は可変ビームスプリッターの構成を示す図である。図3(a)は可変ビームスプリッター41の一の構成例を示し、図3(b)は他の構成例を示す。可変ビームスプリッター41としては例えばここに示す構成例のものを用いることができるが、これらの構成に限定されるものではなく同等の機能を有するものであればよい。
図3(a)に示す構成では、可変ビームスプリッター41は、s偏光成分およびp偏光成分を含むレーザー光Lをそれぞれの偏光成分に分離させるビームスプリッター411を備え、ビームスプリッター411に入射するレーザー光Lの光路には、入射光の偏光面を回転させる波長板(1/2波長板)412が配置されている。波長板412は、光学系制御部82により制御される回動機構413に連結され、入射レーザー光Lの中心軸周りに回動可能となっている。これらの構成により、ビームスプリッター411に入射するレーザー光Lの偏光面が制御される。すなわち、波長板412の回動角度を変化させることにより、ビームスプリッター411から出射されるs偏光成分とp偏光成分との比率が変更可能となっている。
ビームスプリッター411から出射されるp偏光成分はそのまま光ビームL2として出力される。一方、ビームスプリッター411から出射されるs偏光成分は1/2波長板414により偏光面が回転され、p偏光成分を有する光ビームL1として出力される。こうして、入射レーザー光Lから2種類の光ビームL1,L2が生成される。なお波長板414は省かれてもよい。
図3(b)に示す構成では、レーザー光Lが入射するビームスプリッター415が、光学系制御部82により制御される揺動機構416により、ビーム入射方向と直交する(紙面に垂直な)揺動軸周りに揺動駆動される。このため、入射レーザー光Lのうちs偏光成分の出射方向およびその強度が、ビームスプリッター415の揺動角度に応じて変化する。ビームスプリッター415から出射されるs偏光成分は、揺動機構416により揺動駆動される光路補正用ミラー417,418により出射方向が補正されて、光ビームL1として出力される。一方、ビームスプリッター415から出射されるp偏光成分は光ビームL2として出力される。
これらのいずれかの構成を有する可変ビームスプリッター41は、入射レーザー光Lをs偏光成分およびp偏光成分に分離して2つの光ビームL1,L2を生成し、しかも、入射レーザー光Lの分配比率を変化させて、2つの光ビームL1,L2間のパワー比を変更することが可能となっている。このため、この基板処理装置1では、基板上面Sa側および基板下面Sb側から同時に光ビームL1,L2を基板周縁部Pwに入射させることができ、しかも、入射する光ビームL1,L2のパワーを互いに異ならせることができる。
そして、光源制御部81は、レーザー光源49からのレーザー光Lの出力パワーを変更する機能を有する。したがって、レーザー光Lの出力パワーと、2つの光ビームL1,L2への分配比率の設定とを適宜に組み合わせることにより、この基板処理装置1のレーザー照射部4では、基板Wの上面Sa側および下面Sb側に入射される光ビームのパワーを互いに独立して変更することが可能となっている。これにより、例えば基板Wの上面Sa側と下面Sb側との間で除去すべき膜の厚さが異なっている場合や、膜の種類が互いに異なる場合であっても、照射するレーザー光のパワーを基板Wの上面Sa側および下面Sb側でそれぞれ適宜に設定することにより、それらを同時にかつ良好に除去することが可能である。
さらに、この基板処理装置1では、次に説明するように、基板W表面におけるレーザー照射位置、つまり光ビームの入射位置を基板Wの上面Sa側と下面Sb側とで独立して変更することが可能となっている。これにより、基板周縁部Pwにおいて膜が除去される領域の幅(処理幅)を、基板Wの上面Sa側と下面Sb側とで独立に設定することができる。これらの機能により、この基板処理装置1では、基板Wの上面Sa側と下面Sb側とで処理幅が異なる場合であっても、それらを同時に処理することが可能である。
図4は反射ミラーの構成を示す図である。ここでは、基板周縁部Pwのうち基板上面側の領域Paに基板Wの上面Sa側から光ビームL1を入射させる、一方の反射ミラー42の構成および動作について説明する。しかしながら、光ビームL2を基板Wの下面Sb側から周縁部Pwに入射させる反射ミラー43の構成および動作も基本的に同じである。なお、理解を容易にするために、以下の説明ではビーム整形機能を有する上面側光学系44を省略している。
図4(a)は反射ミラー42の動作を説明する図である。反射ミラー42は、光学系制御部81により制御される揺動機構421に連結されており、光ビームL1の入射方向に直交する(紙面に垂直な)揺動軸回りに揺動可能となっている。反射ミラー42が揺動することで、図において実線および点線で示すように、光ビームL1の基板W(より具体的には上面側周縁部Pa)への入射角度および入射位置が変化する。なお、この図において光ビームL1はビームの光中心により表されている。
図4(b)に示すように、実際の光ビームL1は広がりを有しており、基板Wへの入射角度および入射位置が変わることにより、基板周縁部Pwにおけるビーム照射範囲が変化する。これにより、レーザー照射により膜が除去される領域の幅、すなわち処理幅が変化する。処理幅の変化量Δwを所望の量とするために必要な反射ミラー42の角度変更量Δθについては、例えば以下のようにして算出することができる。
図4(a)および図4(b)に示すように、基板Wの上面Saから見た反射ミラー42の高さを符号h、反射ミラー42が標準状態(実線で示す状態)にあるときの光ビームL1が上面Saに対してなす角を符号αによりそれぞれ表す。また、反射ミラー42の角度が標準状態からΔθだけ変化したときの上面Sa上での光ビームL1の入射位置の変化量を符号Δdにより表す。このときに光ビームL1が上面Saに対してなす角を符号βとすると、
β=α−2×Δθ
と表すことができる。また光ビームL1のスポットサイズを表す値として半幅rを用いる。
これらの図に示す幾何学的関係から、
Figure 0006314082
の関係が得られる。
式(1)、(2)より、
Figure 0006314082
が得られる。ここで、
Figure 0006314082
により定義される関数fを導入し、式(3)をcosβ、つまりcos(α−2×Δθ)を変数とする二次方程式として解くと、
Figure 0006314082
が解として得られる。
これより、処理幅をΔwだけ変化させるために必要な反射ミラー42の揺動量Δθについては、
Figure 0006314082
により表すことができる。
なお、基板Wの上面Sa側から光ビームL1を基板Wの周縁部Pwに入射させる反射ミラー42と、基板Wの下面Sb側から光ビームL2を基板Wの周縁部Pwに入射させる反射ミラー43とは、それぞれを独立に揺動させる揺動機構により、互いに独立して角度を変更することが可能である。このため、図4(c)に示すように、基板上面Sa側の周縁部Paにおける光ビームL1の照射範囲と、下面Sb側の周縁部Pbにおける光ビームL2の照射範囲とを互いに異ならせて、基板Wの両主面間で膜が除去される領域の幅(処理幅)を異ならせることができる。図4(c)の例では、基板上面Sa側において基板端面から計測した周縁部Paの処理幅waに対し、基板下面Sb側における周縁部Pbの処理幅wbの方が大きくなっている。
上記のように、この基板処理装置1では、基板Wの上面Sa側と下面Sb側とで除去すべき膜の厚さ・種類のいずれかが異なる場合、処理幅が異なる場合、およびそれらの両方が異なる場合のいずれであっても、基板周縁部Pwに両面側からそれぞれ照射される光ビームのパワーおよびその入射範囲を制御することにより、基板Wの両面における膜除去処理を同時に実行することが可能である。
具体的には、単一のレーザー光Lを2つの光ビームL1,L2に分岐させる際にパワー比を適宜に設定することで、除去すべき膜の種類や厚さが基板両面で異なる場合でもそれらの膜を同時に除去することができる。また、基板Wの両面で光ビームの入射位置を独立して変更可能とすることで、基板両面で異なる処理幅を同時に実現することができる。したがって、基板周縁部Pwからの膜除去処理を短時間で、かつ良好に行うことができる。以下、この基板処理装置1における膜除去処理の動作について説明する。
図5はこの実施形態における膜除去処理を示すフローチャートである。この処理は、制御部8が予め用意された制御プログラムを実行し装置各部を制御することにより実行される。最初に、基板処理装置1のチャンバ6に基板Wが搬入され、スピンベース21に載置される。スピンベース21は基板Wを吸着保持する(ステップS101)。
以下、搬入された基板Wの種類やその両面において除去すべき膜の種類、厚さ、処理幅等の条件に応じて、当該基板Wに対応する処理レシピが適用される。まず、基板Wの上面Sa側および下面Sb側において除去すべき膜の種類および厚さに応じて、それぞれの面に照射されるべきレーザー光のパワーが求められ、それに適合するように、レーザー光源49からのレーザー光Lの出力パワーおよび可変ビームスプリッター41による光パワーの分配比率が設定される(ステップS102)。そして、これに応じて可変ビームスプリッター41の可動部の調整が行われる(ステップS103)。
続いてカメラ51,52による基板周縁部Pwの撮像および画像処理部83による画像の解析が開始され(ステップS104)、回転制御部85がチャック回転機構22を作動させ、スピンベース21を回転させる。これにより、水平姿勢の基板Wが鉛直軸周りに所定の回転速度で回転する(ステップS105)。
基板Wが回転している間、画像処理部83はカメラ51,52により撮像された画像から、基板Wの位置(特に基板周縁部Pwの位置)、基板Wの上面Sa側、下面Sa側それぞれにおける光ビームの照射位置、および、レーザー照射により膜除去された領域の幅(処理幅)をそれぞれリアルタイム検出する(ステップS106)。なお、レーザー光が出射されるよりも前の段階においては、基板Wの位置のみが検出されることになる。
こうして得られた検出結果から、ビーム照射位置の補正が必要か否かが判断される(ステップS107)。基板周縁部Pwの位置検出結果からは、基板周縁部Pwの位置変動をキャンセルするためのビーム照射位置の補正の要否が判断される。すなわち、基板Wのサイズばらつきや偏心に起因する基板周縁部Pwの位置変動が検出されたときには、光ビーム照射位置をこれに追随させるための補正が必要とされる。なお、基板Wの外周の一部にノッチが形成されノッチ部分において処理幅を調整する処理を実行する際には、ノッチがビーム照射位置を通過する際にも補正が必要とされる。
補正が必要と判断された場合(ステップS107においてYES)、基板周縁部Pwの位置情報に基づいてビーム照射位置を補正するために必要な可動ミラー(反射ミラー42,43)の動作量が算出され(ステップS108)、反射ミラー42,43が移動されることにより(ステップS109)、照射位置の補正が実行される。
補正が必要なければ(ステップS107においてNO)、レーザー光源49から出力されビーム生成部40によりパワーおよび入射方向が調整されたレーザー光ビームL1,L2が基板Wに照射される(ステップS110)。これにより基板周縁部Pwに形成された膜が、基板Wの上面Sa側および下面Sb側それぞれで除去されてゆく。処理幅が随時検出され必要に応じてレーザー照射位置が補正されることで、処理レシピに応じた処理幅で膜除去を行うことができる。基板Wの上面Sa側における補正と下面Sb側における補正とは独立して行われるので、両面において異なる処理幅を実現可能である。
レーザー光ビームが照射された状態で基板Wが1周以上回転し、除去対象の膜全ての除去が終了するまで(ステップS111)、上記した位置検出、補正の要否判断およびそれに伴う照射位置の補正およびレーザー照射が継続的に実行される。これにより、基板Wの両面において必要な周縁部Pwの膜除去が同時に進行する。
除去すべき膜の除去処理が終了すると(ステップS111においてYES)、レーザー照射および基板Wの回転が停止され(ステップS112)、スピンベース21による基板Wの吸着保持が解除され基板Wがチャンバ6の外部へ搬出されることで(ステップS113)、当該基板Wに対する膜除去処理が完了する。
図6は基板周縁部への光ビーム照射位置を制御する他の構成例を示す図である。上記実施形態の基板処理装置1においては、反射ミラー42,43が光ビームL1,L2の進行方向を変化させることで基板Wへの光ビームの入射角度が変更され、周縁部Pwにおける光ビームの照射位置が調整される。光ビームの照射位置を調整するための機構は上記に限定されず、例えば次のような構成であってもよい。なお、以下では基板上面Sa側から基板周縁部Paに光ビームを入射させるための構成については説明するが、基板下面Sb側から基板周縁部Pbに光ビームを入射させる場合にも同様の構成とすることが可能である。なお、以下の説明において、上記実施形態と共通の構成については同一符号を付して説明を省略する。
図6(a)に示す構成例では、反射ミラー461と基板Wとの間に光ビームL1に対し透明な平行平板462が挿入されている。平行平板462は図示しない揺動機構により、光ビームL1の進行方向に垂直な(紙面に垂直な)揺動軸周りに揺動可能となっている。光ビームL1は平行平板462の両主面で屈折するため、基板上面Sa側の周縁部Paへの光ビームL1の入射位置が、平行平板462の角度によって変化する。
また、図6(b)に示す構成例では、光ビームL1の進行方向が反射ミラー471により基板上面Saと略平行な方向に変えられ、基板上面Saと略平行なY方向に移動可能な反射ミラー472によりさらに進行方向が斜め下向きに変更されて、光ビームL1が基板周縁部Paに入射する。反射ミラー472がY方向に移動することで、光ビームL1の入射方向を表すベクトルが一定のまま、基板Wへの光ビームL1の入射位置が変化する。
また、図6(c)に示す構成例では、光ビームL1が反射ミラー481,482,483を介して基板周縁部Paに入射するが、このうち反射ミラー483が光ビームL1の入射方向と平行な成分を有する移動方向に移動することにより、基板Wへの光ビームL1の入射位置が変化する。
これらのいずれの構成によっても、上記実施形態と同様に、基板周縁部Pwのうちレーザー光が照射される領域を変化させることができる。そのため、レーザー照射により膜が除去される領域の幅(処理幅)を変化させることが可能である。基板Wの両面側でレーザー照射位置を独立に設定することが可能な構成とすれば、基板Wの両面においてそれぞれ異なる処理幅を実現することが可能である。
以上説明したように、上記実施形態においては、図1に示す基板処理装置1が本発明の「基板処理装置」に相当し、図5に示す膜除去処理が本発明の「基板処理方法」に相当する。また、基板Wの上面Saが本発明の「第1主面」に相当する一方、下面Sbが「第2主面」に相当している。
そして、スピンチャック2が本発明の「回転手段」として機能しており、レーザー光源49が本発明の「光源」として、可変ビームスプリッター41が本発明の「光分岐手段」としてそれぞれ機能している。また、光ビームL1,L2がそれぞれ本発明の「第1の光ビーム」および「第2の光ビーム」に相当している、また、反射ミラー42,461,471,472,481,482,483が本発明の「第1の光路調整手段」として、また反射ミラー43が本発明の「第2の光路調整手段」として機能している。反射ミラー42,43,461,472,483等は本発明の「可動ミラー」に相当する。また、カメラ51,52がいずれも、本発明の「入射範囲検出手段」および「位置検出手段」として機能している。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、上記実施形態は、単一のレーザー光Lから2つの光ビームL1,L2を生成する際に光パワーの分配比率を変更する機能と、基板Wの両主面に入射する光ビームL1,L2の入射位置を独立して変更する機能とを兼備しているが、これらの機能は単独でもその効果を奏するものである。
したがって例えば、光パワーの分配比率を変更する機能と、光ビームの入射位置を基板両面で連動させて変化させる機能とを組み合わせた構成とすることも可能である。また、上記実施形態では、基板上面Sa側への光ビームL1の入射位置と基板下面Sb側への光ビームL2の入射位置とがいずれも変更可能となっているが、いずれか一方のみを可変とする構成であってもよい。
また、上記実施形態では、可変ビームスプリッター41による光パワーの分配比率の変更とレーザー光源49からのレーザー光パワーの変更とを組み合わせているが、光源から出力されるレーザー光のパワーを一定としパワー比のみ変更する構成であってもよい。
また、上記実施形態ではスピンベース21が基板Wを吸着保持しているが、基板保持の態様はこれに限定されず、例えば機械式チャックにより保持する態様であってもよい。
また、上記実施形態のレーザー光はフェムト秒レーザー光であるが、基板に形成された膜を選択的に除去する機能を有するものであれば、レーザー光の種類はこれに限定されるものではない。また、レーザー照射は膜除去を目的とするものに限定されない。
また、上記各実施形態の説明においては、基板Wがその周縁部Pwにおいてエッジ部が面取りされた、いわゆるべベル形状となったものであるが、本発明の適用対象となる基板は、このようなべベル形状を有する基板に限定されるものではない。
以上、具体的な実施形態を例示して説明してきたように、本発明において、第1の光ビームの基板への入射範囲と、第2の光ビームの基板への入射範囲とのうち少なくとも一方が他方とは独立して変更可能とすると、基板の両主面においてレーザー照射によって処理される領域の幅(処理幅)が異なる場合でも、基板両面の処理を同時に行うことができる。
この場合、例えば、第1の光ビームの基板への入射範囲および第2の光ビームの基板への入射範囲を光学的に検出する入射範囲検出手段を備え、第1の光路調整手段が入射範囲検出手段による検出結果に基づき基板への第1の光ビームの入射範囲を調整する一方、第2の光路調整手段が入射範囲検出手段による検出結果に基づき基板への第2の光ビームの入射範囲を調整する構成とすることができる。光ビームの入射範囲を光学的に検出しその結果に基づき光ビームの入射範囲を調整することで、基板の両主面において光ビームの入射範囲を適正に維持することができる。
より具体的には、第1の光路調整手段および第2の光路調整手段のうち少なくとも一方が、基板への光ビームの入射方向を変化させる可動ミラーを有する構成とすることができる。光ビームは一定の広がりを有するから、可動ミラーにより基板に対する光ビームの入射角を変化させることで、基板主面における光ビームの入射範囲を変化させることができる。
また、この発明は例えば、光源からのレーザー光をその偏光成分に応じて偏光ビームスプリッターにより分岐させて第1の光ビームおよび第2の光ビームを生成する構成とすることができる。このような構成によれば、比較的簡単な構成で、単一のレーザー光から2つの光ビームを生成することが可能である。この場合、偏光ビームスプリッターがレーザー光の入射方向に対する入射面の角度を変更可能であれば、分岐される2つの光ビームの間のパワー比を変化させることができる。例えば、光源と偏光ビームスプリッターとの間の光路上に配置される波長板と、波長板に入射するレーザー光の光路に沿った回動軸周りに波長板を回動させる回動機構とを設けることにより、このような機能を実現することが可能である。
また、この発明は例えば、回転する基板の周縁部の位置を検出する位置検出手段を備え、位置検出手段による検出結果に基づき、第1の光路調整手段が第1の光ビームの基板への入射位置を調整し、第2の光路調整手段が第2の光ビームの基板への入射位置を調整する構成とすることができる。このような構成によれば、例えば基板の偏心に起因する基板周縁部の位置変動がある場合でも、第1および第2の光ビームをこれに追随させて、基板周縁部に対し安定的にレーザー照射を行うことができる。
この発明において、光源は、例えばレーザー光としてフェムト秒レーザー光を出力するものであってもよい。フェムト秒レーザー光のように超短パルスレーザー光を用いた処理では、被照射物の温度上昇を抑制することができ、処理対象の部位だけを選択的に処理することが可能である。
また、光源から出力されるレーザー光のパワーが変更可能である構成では、レーザー光のパワーと、2つの光ビームへのパワーの分配比率との組み合わせによって、基板の両主面に入射される光ビームのパワーを任意にかつ独立して設定することが可能となる。
また、第1の入射方向および第2の入射方向のそれぞれは、回転軸に垂直な方向の成分を含むものであってもよい。本発明における基板の回転軸は、基板主面に垂直であり、したがって主面の法線と平行である。光ビームの入射方向として主面の法線に垂直な方向の成分を含む方向とすれば、基板に対し斜め方向から光ビームが入射することになる。これにより、基板周縁部のうち各主面の辺縁部に光ビームを入射させると同時に両主面を接続する側面部にもビームを入射させることが可能となり、各主面の辺縁部と同時に側面部の処理を行うことができる。
この発明は、半導体ウエハなどの各種基板の周縁部に形成される膜を除去する基板処理装置および基板処理方法全般に適用することができる。
1 基板処理装置
2 スピンチャック(回転手段)
41 可変ビームスプリッター(光分岐手段)
42,461,471,472,483 反射ミラー(第1の光路調整手段、可動ミラー)
43 反射ミラー(第2の光路調整手段)
49 レーザー光源(光源)
51,52 カメラ(入射範囲検出手段、位置検出手段)
481,482 反射ミラー(第1の光路調整手段)
L レーザー光
L1 光ビーム(第1の光ビーム)
L2 光ビーム(第2の光ビーム)
Pa,Pb,Pw 基板周縁部
Sa (基板Wの)上面(第1主面)
Sb (基板Wの)下面(第2主面)
W 基板

Claims (13)

  1. 基板をその主面に垂直な回転軸周りに回転させる回転手段と、
    レーザー光を出力する光源と、
    前記レーザー光を分岐させて第1の光ビームと第2の光ビームとを生成し、しかも前記第1の光ビームと前記第2の光ビームとのパワー比を変更可能な光分岐手段と、
    前記第1の光ビームの進行方向を変化させて、前記基板の第1主面から該第1主面とは反対側の第2主面に向かう方向の成分を有する第1の入射方向に沿って前記基板の周縁部に前記第1の光ビームを入射させる第1の光路調整手段と、
    前記第2の光ビームの進行方向を変化させて、前記第2主面から前記第1主面に向かう方向の成分を有する第2の入射方向に沿って前記基板の周縁部に前記第2の光ビームを入射させる第2の光路調整手段と
    を備える基板処理装置。
  2. 前記第1の光ビームの前記基板への入射範囲と、前記第2の光ビームの前記基板への入射範囲とのうち少なくとも一方が、他方とは独立して変更可能である請求項1に記載の基板処理装置。
  3. 前記第1の光ビームの前記基板への入射範囲および前記第2の光ビームの前記基板への入射範囲を光学的に検出する入射範囲検出手段を備え、
    前記第1の光路調整手段は前記入射範囲検出手段による検出結果に基づき前記基板への前記第1の光ビームの入射範囲を調整する一方、前記第2の光路調整手段は前記入射範囲検出手段による検出結果に基づき前記基板への前記第2の光ビームの入射範囲を調整する請求項2に記載の基板処理装置。
  4. 前記第1の光路調整手段および前記第2の光路調整手段のうち少なくとも一方が、前記基板への光ビームの入射方向を変化させる可動ミラーを有する請求項3に記載の基板処理装置。
  5. 前記光分岐手段は、前記レーザー光を分岐させる偏光ビームスプリッターと、前記光源と前記偏光ビームスプリッターとの間の光路上に配置される波長板と、前記波長板に入射する前記レーザー光の光路に沿った回動軸周りに前記波長板を回動させる回動機構とを有する請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 前記光分岐手段は、前記レーザー光の入射方向に対する入射面の角度を変更可能な偏光ビームスプリッターを有する請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置。
  7. 回転する前記基板の周縁部の位置を検出する位置検出手段を備え、
    前記位置検出手段による検出結果に基づき、前記第1の光路調整手段が前記第1の光ビームの前記基板への入射位置を調整し、前記第2の光路調整手段が前記第2の光ビームの前記基板への入射位置を調整する請求項1ないし6のいずれかに記載の基板処理装置。
  8. 前記光源が、前記レーザー光としてフェムト秒レーザー光を出力する請求項1ないし7のいずれかに記載の基板処理装置。
  9. 前記光源から出力される前記レーザー光のパワーが変更可能である請求項1ないし8のいずれかに記載の基板処理装置。
  10. 前記第1の入射方向および前記第2の入射方向のそれぞれは、前記回転軸に垂直な方向の成分を含む請求項1ないし8のいずれかに記載の基板処理装置。
  11. 基板をその主面に垂直な回転軸周りに回転させる回転工程と、
    光源から出力されるレーザー光を分岐させて第1の光ビームおよび第2の光ビームを生成し、前記基板の第1主面から該第1主面とは反対側の第2主面に向かう方向の成分を有する第1の入射方向に沿って前記基板の周縁部に前記第1の光ビームを入射させる一方、前記第2主面から前記第1主面に向かう方向の成分を有する第2の入射方向に沿って前記基板の周縁部に前記第2の光ビームを入射させるレーザー照射工程と
    を備え、
    前記基板に応じて前記第1の光ビームと前記第2の光ビームとのパワー比を変更する基板処理方法。
  12. 前記第1の光ビームの前記基板への入射範囲と、前記第2の光ビームの前記基板への入射範囲とが互いに独立して変更可能である請求項11に記載の基板処理方法。
  13. 前記光源からのレーザー光をその偏光成分に応じて偏光ビームスプリッターにより分岐させて前記第1の光ビームおよび前記第2の光ビームを生成する請求項11または12に記載の基板処理方法。
JP2014255723A 2014-12-18 2014-12-18 基板処理装置および基板処理方法 Active JP6314082B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014255723A JP6314082B2 (ja) 2014-12-18 2014-12-18 基板処理装置および基板処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014255723A JP6314082B2 (ja) 2014-12-18 2014-12-18 基板処理装置および基板処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016115893A JP2016115893A (ja) 2016-06-23
JP6314082B2 true JP6314082B2 (ja) 2018-04-18

Family

ID=56142248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014255723A Active JP6314082B2 (ja) 2014-12-18 2014-12-18 基板処理装置および基板処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6314082B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102550390B1 (ko) 2017-09-12 2023-07-03 에베 그룹 에. 탈너 게엠베하 일시적으로 접합된 기판 스택을 분리하는 방법 및 장치
KR20200075531A (ko) 2018-12-18 2020-06-26 삼성전자주식회사 기판 처리 장치
KR102666133B1 (ko) 2019-01-14 2024-05-17 삼성전자주식회사 초임계 건조 장치 및 그를 이용한 기판 건조방법
TW202037441A (zh) * 2019-03-29 2020-10-16 日商東京威力科創股份有限公司 雷射加工裝置及雷射加工方法
KR102245275B1 (ko) 2019-04-30 2021-04-27 세메스 주식회사 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
KR102191836B1 (ko) 2019-04-30 2020-12-18 세메스 주식회사 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
JP2022118376A (ja) 2021-02-02 2022-08-15 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置、基板処理システム、基板処理方法及びコンピュータ記憶媒体

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004130342A (ja) * 2002-10-09 2004-04-30 Seishin Shoji Kk 板状体の両面加工装置
JP3765826B2 (ja) * 2004-07-09 2006-04-12 積水化学工業株式会社 基材外周処理方法及び装置
JP4870988B2 (ja) * 2006-01-06 2012-02-08 積水化学工業株式会社 基材外周処理方法
JP2007290013A (ja) * 2006-04-26 2007-11-08 Phoeton Corp シールド導体層の切断方法及びレーザ加工装置
JP2008203434A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 Fujitsu Ltd 走査機構、被加工材の加工方法および加工装置
JP2011032559A (ja) * 2009-08-04 2011-02-17 Zeta Photon Kk 付着物の除去方法
US8410394B2 (en) * 2010-01-08 2013-04-02 Uvtech Systems, Inc. Method and apparatus for processing substrate edges
JP2013021263A (ja) * 2011-07-14 2013-01-31 Dainippon Screen Mfg Co Ltd 膜剥離装置および膜剥離方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016115893A (ja) 2016-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6314082B2 (ja) 基板処理装置および基板処理方法
US10276388B2 (en) Laser machining device and laser machining method
US10076805B2 (en) Laser processing apparatus
US11872655B2 (en) Laser processing device
TW202000353A (zh) 雷射加工裝置
JP5853336B2 (ja) レーザ加工装置およびレーザ加工方法
JP2016107334A (ja) レーザー加工装置及びレーザー加工方法
JP6370227B2 (ja) レーザー光線の検査方法
JP4680517B2 (ja) 基板検査方法及び装置
KR20120016456A (ko) 레이저 가공장치 및 레이저 가공방법
JP2007251015A (ja) レーザアニール装置及びレーザアニール方法
JP2007027289A (ja) 照射装置
KR101928922B1 (ko) 어닐링 장치 및 어닐링 방법
US9903705B2 (en) Apparatus for focus control and method for manufacturing semiconductor device
TW201601865A (zh) 標示晶圓的方法
TW201916213A (zh) 半導體製造裝置
TW202200302A (zh) 雷射加工裝置之檢查方法
JP2003124552A (ja) レーザビーム分岐装置及びレーザ加工方法
JP2008192920A (ja) ビーム照射装置、及び、ビーム照射方法
KR102180311B1 (ko) 레이저 어닐링 장치
US12055857B2 (en) Mask processing apparatus and substrate processing apparatus
US20220088714A1 (en) Method and system for uniformly irradiating a frame of a processed substrate
JP6391764B2 (ja) レーザ照射装置
US20240033850A1 (en) Laser annealing apparatus and method of manufacturing substrate including poly-si layer using the same
JP2020059047A (ja) レーザー加工装置及びレーザー加工方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170626

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170725

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180302

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180313

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180326

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6314082

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250