JP6314058B2 - 動作拡大型スーツ - Google Patents

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レイエス樹 白久
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Description

本発明は、ユーザが装着する外骨格構造を有する外骨格型ロボットに関する。
従来、ユーザが自身の体に装着するいわゆる外骨格型ロボットとしては、ユーザの筋力を補助して、ユーザの歩行や運動、作業の支援を行うものが知られている(特許文献1、2)。
また、オペレータの動きを人型の脚式ロボットにトレースし、外界の負荷をオペレータにフィードバックすることにより2足歩行での動歩行を実現する技術が提案されている(特許文献3)。
特開2007−97636号公報 特開2012−45194号公報 特開平8−216066号公報
上記のいずれの先行技術においても、ロボットは、電動モータや、油圧または空圧式のアクチュエータ等の動力源を用いて、ロボットの四肢を駆動するものである。また、このような動力源の駆動は、ユーザの動きを検出する各種のセンサ出力や、計算機からの指令等にしたがって行われる。
しかし、このような動力源等を必要とするロボットは、必然的に重量が大きくなり、コスト的にも高いものとなる。
一方、娯楽やエンターテインメント、アトラクション等の分野では、平均的な人の身長より十分大きい人型ロボットを、無動力でユーザが操作できるものが実現できれば好ましい。
このような観点から、本出願人は、いわゆる動作拡大型スーツとして、ユーザが上半身に装着し、ユーザの左右の腕の動きに連動して、人力で、ロボットの左右の腕が動くような機構を創案した。図1はその機構を原理的に示したリンク構造を示す。この図は便宜上、右側の腕のみを示しているが、左側の腕の構造は右側と対称である。
ユーザより大きいロボットの頭部を表した円形を載せた逆三角形503はロボットの上半身を想定している。後述するように、実際には逆三角形501,503の部分はロボットのアーム機構を支持する支持フレームで構成される。
図中、黒丸で示した符号p,q,r,s,P,Q,R,S,T,Uはリンクとリンクを結合する点としてのノード(関節)を示している。ユーザの頭部を想定した円形を載せた逆三角形501はユーザの上半身の所在を想定している。但し、符号p、Pは手首の関節に相当するが、特に関節である必要はない。
ノードr、q、pは、それぞれ、ユーザの肩部、肘部および手首(または手)に相当する。リンクpqを肘の後方に延長した延長部の先端にノードsが設けられる。
ノードR,Q,Pは、それぞれ、ロボットの肩部、肘部および手首に相当する。リンクPQを肘の後方に延長した延長部の先端にノードSが設けられる。
リンクRQの中間にノードUが設けられる。リンクqr、リンクrR、リンクRUおよびリンクUqの4本のリンク(節)により第1の四節リンク機構(1)が構成される。また、ノードs、q、Uとほぼ平行四辺形の頂点を構成するノードTを設ける。これらのリンクsq、リンクqU、リンクUTおよびリンクTsは第2の四節リンク機構(2)を構成する。さらに、リンクSQ、リンクQU、リンクUTおよびリンクTSは第3の四節リンク機構(3)を構成する。
この外骨格ロボットをユーザが装着する際、ユーザの前腕と上腕はそれぞれリンクpqとリンクqrに沿って保持される。これにより、ユーザが腕を動かすと、リンクpqとリンクqrが腕の動きに追従する。このリンクpqとリンクqrの動きは、上記3つの四節リンク機構からなる複合リンク機構の作用によって、ロボットの前腕と上腕に相当するリンクPQとリンクQRに伝達される。結果としてロボットの大きな腕(PQR)がユーザの腕(pqr)の動きに追従して連動する。
ノードrでは、ユーザの(1)上腕の前後動、(2)上腕の上下動、(3)上腕の長手方向軸を中心とした上腕および前腕の回転、の3自由度を提供するよう、リンクrqが支持フレームに支持される。同様に、ノードRではリンクRUが同様の3自由度をもって支持フレームに支持される。ユーザに与えられるもうひとつの自由度は、上腕に対する前腕の曲げ伸ばしの動作であり、これはノードqにより与えられる。ノードR,ノードQは、それぞれ、ノードr、ノードqと同等の自由度を有する。
結局、図1の複合リンク機構は、3つの四節リンク機構を包含し、これらの4つの自由度により、それぞれの四節リンク機構の四角形が任意の高さの平行四辺形に変形可能となる。また、3つの四節リンク機構のそのような動作を可能とするように各ノードにおいて関節が用意される。
図2は、実装上の制約や要請に応じて、図1の複合リンク機構を変形した機構を示している。実装上の制約や要請とは、ユーザの腕の動きの範囲と機構とが干渉することを防いだり、複数の自由度を有する関節を複数の1軸のジョイントの組み合わせに分割したりすることである。図2の構成では、特に、ユーザの腕(前腕と上腕)の動きを対応するリンクpqおよびリンクqrに適正に伝達するために、円筒状部材915を用いている。円筒状部材915は、互いにスライド回転する内筒と外筒からなる二重の円筒により構成される。この円筒状部材915の空洞内にユーザの前腕を通して、円筒状部材915を上腕部に位置させる。このとき、ユーザは自身の手でハンドル部を把持するか、または、ハンドル部の位置でユーザの手を拘束する。このように、ユーザの前腕と上腕にそれぞれリンクpqとリンクqrを沿わせた状態で、ユーザの腕の任意の動きをロボットの腕に正確に伝達することができる。
図2に示した複合リンク機構の原理を具現化したものとして、出願人は、図3に示すような外骨格型ロボット(上半身のみ)を製作した。この外骨格型ロボットは、ユーザが自身の両肩に背負うように上半身に装着する。そのために、プレート901と肩当903,904により背負子を構成している。プレート901の背後には支柱991が固定されて上方に伸びる。支柱991には、フレーム部材992〜997からなる支持フレームが固定されている。
支持フレームは、左右の各々の側において、アーム機構を支持する。
左右のアーム機構は左右対称の構造を有する。以下では右側のアーム機構についてのみ説明する。
アーム機構は、ユーザの腕の動きに追従するユーザ対応アーム部Auと、ロボットの腕に相当するロボットアーム部Arと、ユーザ対応アーム部Auの動きに応じてロボットアーム部Arを連動させるよう、両アーム部を連結する連結部Tとを有する。
ユーザ対応アーム部Auは、ハンドル部911、リンク部材912,913、円筒状部材915により構成される。上述したように、円筒状部材915は、互いにスライド回転する内筒と外筒からなる二重の円筒により構成され、内側の円筒に突出部194が連結されている。この突出部194は、内側の円筒をリンク部材913に回転可能に接続される。リンク部材912がユーザの前腕に沿って位置し、前述のように円筒状部材915がユーザの上腕に装着される。
ロボットアーム部Arは、リンク部材931〜935,937〜938により構成される。リンク部材931がロボットの前腕に相当し、リンク部材933,937がロボットの上腕に相当する。
連結部Tは、リンク部材920〜930により構成される。
ユーザの腕の動きに追従してユーザ対応アーム部Auが動作し、これに応じて、ロボットアーム部Arが連動する。
図3は、ユーザが腕を下方に垂らした状態に相当する。これに対して、図4はユーザが上腕を上方へ若干上げるとともに、腕をほぼ直角に曲げたときの複合リンク機構の状態を示している。いずれの図も、ユーザおよびその腕は図示省略している。
このような出願人の先行技術には次のような改善の余地があった。
すなわち、第1の問題は、ユーザの腕に対応するリンクと、ロボットの腕に相当するリンクとを接続する一部のリンク部材群(リンク部材921〜929)が前方や周囲から目に付き易い位置に露出していることである。これらのリンク部材群は本来的に人型ロボットの腕とは関係のない要素であり、視覚的には邪魔なものである。特に、図4のような腕の状態でこれらのリンク部材群が目立ち、観客の興を殺ぐおそれがある。
第2の問題は、円筒状部材915の使用に伴う問題である。この部品は比較的コストが高いことと、ユーザの装着時に、ユーザが左右の腕を、両方の円筒状部材915に上腕まで通す必要があり、装着に相応の時間を要するという問題がある。なぜなら、完成状態の外骨格ロボットの左右の円筒状部材915はユーザの左右の上腕部に装着する際、ユーザの胴体に近接しすぎていて、両腕の装着が実際上困難であり、左右のいずれかのアーム機構の一部を一時的に分解し、装着後に再度組み立て直すという作業が必要となるためである。
本発明はこのような背景においてなされたものであり、比較的低コストで比較的迅速に装着が行える外骨格型ロボットを提供することを目的とする。
本発明による外骨格型ロボットは、ユーザが装着し、ユーザの動作に同期して連動する外骨格型ロボットであって、ユーザの体に支持される支持フレームと、前記支持フレームに支持されるアーム機構とを備える。前記アーム機構は、ユーザの腕の動きに追従するユーザ対応アーム部と、ロボットの腕に相当するロボットアーム部と、前記支持フレームの近傍において、前記ユーザ対応アーム部の動きに応じて前記ロボットアーム部を連動させるよう、前記ユーザ対応アーム部を前記ロボットアーム部に連結する連結部とを有し、ユーザの腕の動きに追従して前記ユーザ対応アーム部が動作し、前記連結部を介して、前記ユーザ対応アーム部の動作に同期して前記ロボットアーム部が連動する。
本明細書における「外骨格型ロボット」とは、ユーザがあたかも自身の外骨格として装着し、ユーザの動作に同期して連動するロボットであり、少なくとも1本のアーム機構を有する。
「アーム機構」とは人またはロボットの腕に対応する機械的な構造である。
「同期して連動する」とは、同じタイミングで同様に動作することを意味する。本明細書において、「腕」とは、人(ユーザ)または人型ロボットの上腕および前腕を意味する。
典型的には、外骨格型ロボットの上半身は、ユーザの腕より大きいサイズのアーム機構を有し、ユーザの動作に同期して、無動力で動作する。但し、本発明は、補助的な動力を利用するものを排除するものではない。
より具体的には、例えば、前記ユーザ対応アーム部はユーザの上腕に対応する第1の四節リンク機構を含み、前記ロボットアーム部はロボットの上腕に相当する第2の四節リンク機構を含み、前記連結部は、前記第1および第2の四節リンク機構の各々の少なくとも2つのリンクの全体または一部を含む少なくとも第3および第4の四節リンク機構を含み、前記第1の四節リンク機構の動きに応じて前記第2の四節リンク機構を連動させるよう、前記第1の四節リンク機構を前記第2の四節リンク機構に連結し、前記第1および第2の四節リンク機構は各々の1本のリンクから突出した棒状部を有し、前記第1の四節リンク機構から突出した棒状部はユーザの前腕に対応し、前記第2の四節リンク機構から突出した棒状部はロボットの前腕を構成し、ユーザが装着した状態で、前記第1の四節リンク機構およびその棒状部がそれぞれユーザの上腕および前腕に沿って位置し、ユーザの上腕および前腕の動きに追従して前記第1の四節リンク機構およびその棒状部が動作し、前記第1の四節リンク機構およびその棒状部の動作に同期して前記第2の四節リンク機構およびその棒状部が連動する。
好ましくは、前記第1の四節リンク機構から突出した棒状部の先端にユーザの手により把持される、またはユーザの手を拘束するハンドル部を設ける。
また、前記第1の四節リンク機構から突出した棒状部に、ユーザの前腕部を当接支持する開放型の腕支持部が設けられる。この腕支持部と上記ハンドル部により、ユーザの腕は確実に前記棒状部および前記第1の四節リンク機構に寄り添った形態で維持される。
前記開放型の腕支持部は、例えば、前記ユーザの前腕部を収容する半円筒状部材により構成される。
前記第2の四節リンク機構は、典型的には、前記第1の四節リンク機構とほぼ相似の形状を有し、前記第1の四節リンク機構より大サイズである。
前記第3および第4の四節リンク機構は、1本のリンクを共有する構成であってもよい。
前記支持フレームは、前記第1および第2の四節リンク機構ならびに前記連結部の少なくとも2箇所を支持する。
前記支持フレームは、各々、3つの自由度を有する接続構造を介して、前記第1および第2の四節リンク機構ならびに前記連結部の少なくとも2箇所を支持する。
前記支持フレームは、例えば、ユーザの背後でユーザの肩部に支持される。
前記アーム機構の各々は、少なくとも、(1)上腕の前後動、(2)上腕の上下動、(3)上腕の長手方向軸を中心とした上腕および前腕の回転、(4)上腕に対する前腕の曲げ伸ばし、の4つの自由度を有する。
本発明によれば、比較的低コストで比較的迅速に装着が行える外骨格型ロボットを提供することができる。
先行技術のアーム機構を原理的に示した図である。 図1の複合リンク機構を変形した機構を示す図である。 図2に示した複合リンク機構の原理を具現化した外骨格型ロボット(上半身のみ)の構成を示す図である。 図3の複合リンク機構に対して、ユーザが上腕を上方へ若干上げるとともに、腕をほぼ直角に曲げたときの複合リンク機構の状態を示す図である。 本発明の実施の形態に係る外骨格型ロボットをユーザuが装着した状態を表す図である。 図5に示した外骨格型ロボットの上半身を拡大して示す図である。 本発明の外骨格型ロボットを構成する複合リンク機構の原理的な構成を示す図である。 図7に示した複合リンク機構のより実際的な変形例を示す図である。 図8の複合リンク機構の状態から、ユーザが腕を上げて伸ばしたときの、複合リンク機構の変化した状態を表す図である。 図6の外骨格型ロボットの支持フレームSと、右のアーム機構を別の角度から示した図である。 図10に示したアーム機構を線図で表した図である。 図10に示した外骨格型ロボットの連結部Tと支持フレームSとの接続構造を拡大して示した図である。 図10に示した外骨格型ロボットのロボットアーム部Arと連結部Tとの接続構造を拡大して示した図である。 図10に示した外骨格型ロボットの連結部Tと支持フレームSとの接続構造を拡大して示した図である。 図10に示した外骨格型ロボットのユーザ対応アーム部Auと連結部Tとの接続構造を拡大して示した図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図5は、本実施の形態に係る外骨格型ロボットをユーザuが装着した状態を表している。図5では外骨格型ロボットの下半身としての脚部Lも示している。ロボットの脚部Lとしては、ユーザの脚より大きいサイズの左右の脚機構を有し、これらをユーザが左右の脚に装着する。但し、必ずしもロボットの下半身は必要ない。本発明は、外骨格型ロボットの上半身に関するものであり、脚部の具体的な構成については説明を省略する。
外骨格型ロボットの上半身は、図3、図4で説明したと同様に、ユーザの体に支持される支持フレームSと、この支持フレームSに支持される少なくとも左右のアーム機構Aとを備える。
左右のアーム機構Aの各々は、ユーザの腕の動きに追従するユーザ対応アーム部Auと、ロボットの腕に相当するロボットアーム部Arと、支持フレームSの近傍において、ユーザ対応アーム部Auの動きに応じてロボットアーム部Arを連動させるよう、ユーザ対応アーム部Auをロボットアーム部Arに連結する連結部Tとを有する。
この構成において、ユーザの腕の動きに追従してユーザ対応アーム部Auが動作し、連結部Tを介して、ユーザ対応アーム部Auの動作に同期してロボットアーム部Arが連動する。
左右のアーム機構Aの各々は、(1)上腕の前後動、(2)上腕の上下動、(3)上腕の長手方向軸を中心とした上腕および前腕の回転、(4)上腕に対する前腕の曲げ伸ばし、の4つの自由度を有する。
図6に、図5に示した外骨格型ロボットの上半身を拡大して示す。
図5(図6)の構造と、図3および図4の構造とを対比して分かるように、図5の構造の方が連結部Tが支持フレームS側に(すなわち支持フレームSの近傍に)集約され、ロボットアーム部Arのシルエットがより明白になっている。
また、ユーザの前腕部に当接して前腕部を支持する開放型の腕支持部14が第1の四節リンク機構から突出した棒状部に設けられる。図の例では、開放型の腕支持部14は、ユーザの前腕部を当接支持して収容する半円筒状部材により構成されている。これにより、上述した先行技術の円筒状部材のように閉鎖型の空洞内に腕を通す必要がなくなり、装着が短時間かつ容易に行えるようになる。
なお、支持フレームSは、ユーザの背後でユーザの肩部に支持される。そのために、支柱91に固定された横部材99に取付られたL字金具101,102の下面に緩衝部材103,104が付加されて形成された肩当が設けられている。また、横部材99に縦部材100、108,109を介して固定された胴巻部106,107が設けられている。胴巻部106,107はユーザの胴に巻き付けられ、外骨格ロボットの上半身をユーザに密着させるよう機能する。胴巻部106,107はベルトや連結具等の付属物(図示せず)と併用してもよい。
支柱91の上端には横部材92,93が固定され、中間部には横部材95および接続部材96が固定されている。これらの横部材に、アーム機構Aが支持される。より具体的には、支持フレームSは、アーム機構A(ユーザ対応アーム部Auとロボットアーム部Arと連結部T)の少なくとも2箇所を支持する。その詳細については後述する。
なお、支持フレームSをユーザが支持する構造としては、図4に示したプレート901と肩当903,904により構成された背負子であってもよい。
また、図示しないが、図6の支柱91をさらに上方に延長し、その先端にロボットの頭部(顔部)を配置するようにしてもよい。
以下、本実施の形態の外骨格型ロボットに利用する複合リンク機構を説明する。
図7は、本発明の外骨格型ロボットを構成する複合リンク機構の原理的な構成を示す。
この複合リンク機構は、ユーザ対応アーム部Auとしてユーザの腕の動きに追従する第1の四節リンク機構Iと、ロボットアーム部Arとしての第2の四節リンク機構IIと、第1の四節リンク機構Iの動きに応じて第2の四節リンク機構IIを連動させるよう、第1の四節リンク機構Iを第2の四節リンク機構IIに連結する連結部Tとを含む。図7における四節リンク機構は四節平行リンク機構である。第2の四節リンク機構IIは、第1の四節リンク機構Iとほぼ相似の形状を有し、第1の四節リンク機構Iよりサイズが大きい。
第1の四節リンク機構Iは、ノード列abcefを内包し、4つのリンクab、リンクbce、リンクefおよびリンクfaにより構成される。リンクbceの中間にあるノードcは支持フレームSに支持される基準位置を構成している。
同様に、第2の四節リンク機構IIは、ノード列ABCEFを内包し、4つのリンクAB、リンクBCE、リンクEF、リンクFAにより構成される。第2の四節リンク機構IIにおいて、リンクBCEの中間にあるノードCは支持フレームSに支持される基準位置を構成している。
連結部は、図7の例では、ノード列cefCEFを内包し、3本のリンクcC、リンクeE、およびリンクfFにより構成される。すなわち、連結部Tは、第1および第2の四節リンク機構IIの少なくとも2つのリンクの全体または一部を含む少なくとも第3の四節リンク機構III(ノード列ceECに対応)および第4の四節リンク機構IV(ノード列efFEに対応)を含む。第3および第4の四節リンク機構は、1本のリンクeEを共有している。
なお、基準位置はノードc,Cに限られるものではない。例えば、ノードe,E等、他の位置を基準位置としてもよい。
図8は、図7に示した複合リンク機構のより実際的な変形例を示す。この変形例は、ユーザの腕の動きの範囲と機構とが干渉、および、構成の省スペース化(コンパクト化)を企図したものである。
図8において、第1の四節リンク機構Iは、ノード列abcdefを内包し、4つのリンクab、リンクbcde、リンクefおよびリンクfaにより構成される。第1の四節リンク機構IIにおいて、リンクbcdeの中間にあるノードcおよびノードdはそれぞれ一定の固定角度を有する。すなわち、リンクbcdeはノードcとノードdで2回屈折した1本のリンクである。よって、第1の四節リンク機構Iは平行四辺形ではなく変則的な六角形を構成している。
同様に、第2の四節リンク機構IIは、ノード列ABCDEFを内包し、4つのリンクAB、リンクBCDE、リンクEF、リンクFAにより構成される。第2の四節リンク機構IIにおいて、リンクBCDEの中間にあるノードCおよびノードDはそれぞれ一定の固定角度を有する。すなわち、リンクBCDEはノードCとノードDで2回屈折した1本のリンクである。よって、第2の四節リンク機構IIは平行四辺形ではなく変則的な六角形を構成している。
その連結部Tは、図8の例では、ノード列cdefCDEFを内包し、4本のリンクcC、リンクdD、リンクeE、およびリンクfFにより構成される。すなわち、連結部Tは、第1および第2の四節リンク機構I,IIのリンクのまたはリンクの一部とともに、第3および第4の四節リンク機構III, IVを構成する少なくとも3つのリンクを含む。第3および第4の四節リンク機構III, IVは、1本のリンクを共有してもよい。
4本のリンクcC、リンクdD、リンクeE、およびリンクfFが関与する四節リンク機構は、次の3つのうちの任意の2つである。
(1)ノード列feEFからなる四節リンク機構III(リンクfe、リンクeE、リンクEF、リンクFf)
(2)ノード列edDEからなる四節リンク機構IV(リンクed、リンクdD、リンクDE、リンクEe)
(3)ノード列cdDCからなる四節リンク機構V(リンクcd、リンクdD、リンクDC、リンクCc)
4本のリンクcC、リンクdD、リンクeE、およびリンクfFのうち1本は省略可能である。但し、4本用いる方が強度は向上する。これらの4本のリンクのうちの1本を省略しても、この構成では、複合リンク機構の自由度は増加しないので、実質的には上記の3つの四節リンク機構が存在すると等価である。
以下では便宜上、四節リンク機構をその関与する4つのノード列で特定する。例えば、リンクfe、リンクeE、リンクEF、リンクFfからなる四節リンク機構を四節リンク機構feEFと表記する。
第1および第2の四節リンク機構I,IIは、ユーザ対応アーム部Auとロボットアーム部Arのそれぞれの上腕部を構成し、当該各四節リンク機構の肘側の1本のリンク(abとAB)から突出した棒状部(bgとBG)を有する。これらの棒状部はそれぞれの前腕部を構成している。ユーザが装着した状態で、左右のアーム機構Aの第1の四節リンク機構Iの棒状部がユーザの左右の前腕に沿って位置する。
図9は、図8の複合リンク機構の状態から、ユーザが腕を上げて伸ばしたときの、複合リンク機構の変化した状態を表している。第1の四節リンク機構I(abef)が、ノードc、Cを位置的な基準として変形し、この変形が連結部Tを介して第2の四節リンク機構II(ABEF)に反映される。その結果、ユーザの腕の動きに追従して第1の四節リンク機構Iが動作し、この第1の四節リンク機構Iの動作に同期して第2の四節リンク機構IIが連動する。
図8,図9に示したように、第1、第2の四節リンク機構を外周に凹部を有する変則的な六角形とすることにより、各アーム部Au,Arを比較的細身に、かつ、アーム機構全体をコンパクトに構成することが可能となる。
図10は、図6の外骨格型ロボットの支持フレームSと、右のアーム機構A(ユーザ対応アーム部Auとロボットアーム部Ar)を別の角度から示した図である。
ロボットアーム部Arは、リンク部材31,32,33,34,35,36,37,38により構成されている。そのうち、リンク部材32の一部およびリンク部材33がリンクABに相当し、リンク部材34,35,36がリンクBCDEに相当し、リンク部材37がリンクEFに相当し、リンク部材38がリンクFAに相当する。
図10に示したユーザ対応アーム部Auとロボットアーム部Arの構成では、リンク部材15がリンクagに相当し、直列に接続したリンク部材31,32がリンクAGに相当する。ノードb,Bは、それぞれ、リンクag,AG上から若干外れた位置にあるが、リンクab、ABから突出した棒状部がリンクbg,BGとなっている。
本実施の形態では、支持フレームSは、アーム機構A(ユーザ対応アーム部Auとロボットアーム部Arと連結部T)の少なくとも2箇所を支持する。図10の構成では、支持フレームSは、アーム機構Aのほぼ上端部と、上端部および下端部の間の中間部(連結部T)を支持している。支持フレームSとアーム機構Aの接続構造については、以下に、拡大した他の図で詳述する。図8,図9では、支持フレームSは、アーム機構Aのほぼ上端部と下端部を支持している。これに対して、図10の実際の構成では、アーム機構Aの下端部の代わりに、アーム機構Aの上端部と下端部の間の中間部(連結部Tの中間部)を支持している。このように支持箇所を下端部から中間部へ移動させることにより、ユーザの肩と支持フレームSとの干渉、または、ユーザの肩とアーム機構Aとの干渉を回避することができる。その結果として、自然な操作を実現することが可能となる。
図11は、図10に示したアーム機構Aを線図で表した図である。この図では、2つのリンク同士を連結する関節(基本的には1軸)の所在およびその軸(回転軸)を明示している。図中、○印を付した箇所が関節の軸を示している。図11に示した複合リンク機構は、複数軸の関節を1軸の関節に分割したり、基準位置を変更したりした以外、実質的には、図8に示した複合リンク機構と等価である。この図11からよく分かるように、図10に示した実際のアーム機構Aは、大別して、8つの関節群G1〜G8を有する。そのうち関節群G1は関節群G1aとG1bからなる。関節群G2は関節群G2aとG2bからなる。関節群G1とG2とはほぼ共通の構成を有し、上述した支持フレームSに対するアーム機構Aのほぼ上端部と、中間部(連結部T)の2つの支持箇所に対応している。これらの2つの支持箇所のうち上側の連結箇所の3つの自由度は関節群G1内の関節群G1aにより提供される。下側の支持箇所の3つの自由度は関節群G2内の関節群G2aにより提供される。
関節群G1bはロボットアーム部ArのノードD,Eに対応し、関節群G3はユーザ対応アーム部Auのノードd,eに対応している。これら関節群G1bとG3とはほぼ共通の構成を有している。関節群G4はロボットアーム部ArのノードE,Fに対応し、関節群G6はユーザ対応アーム部Auのノードe,fに対応している。これらの関節群G4とG6とはほぼ共通の構成を有している。関節群G2bは関節群G1bとG3と共通の構成を有する。関節群G5は関節群G4とG6と共通の構成を有する。これらの関節群G2bとG5の関係は、関節群G1bとG4の関係(および関節群G3とG6の関係)と同じである。関節群G2bは、所定のリンクを介して支持フレームSにつながる3つの自由度を提供する関節群G2aと接続される。「所定のリンク」とは上側の支持箇所の接続構造が支持している第2の四節リンク機構のリンクの少なくとも一部を複製した接続部材(後述する図14の接続部材73,74,76)を、連結部Tの中間部に第2の四節リンク機構と同じ関係で設けたものである。下側の支持箇所の接続構造はこの複製されたリンク(接続部材)に接続される。また、この例では、連結部Tの中間部に複製されたリンクは2本のリンクであり、これら2本のリンクに対応する接続部材は第3および第4の四節リンク機構に対して、第2の四節リンク機構と等価な関係で連結部Tに接続される。ここでの「2本のリンク」とはリンクCDE(リンクBCDEの一部)とリンクEFである。
本来、図8のようなリンク構造に従って関節群G2aをユーザ対応アーム部Auの関節群G3に接続する構成であれば、関節群G2bとG5および関連する追加リンク部材は必要のないものである。しかし、この実施形態では、関節群G2aを中間部(連結部T)に接続するに当たり、関節群G2bとG5および関連する接続部材を設け、これにより関節群G1bとG4の関係(および関節群G3とG6の関係)を中間部で再現した。この構成は次のような意義を有する。第1に、この構成はアーム機構Aの中間部を補強することになるので、アーム機構Aの全体の剛性の向上に貢献する。しかも、関節群G1bとG4の関係(および関節群G3とG6の関係)を複製しているので、アーム機構の円滑な操作を阻害することがない。第2に、この構成は、外骨格型ロボットの製作時や整備、改造の際の便宜性の向上に寄与する。例えば、状況に応じて、関節群G1b、G2b、G5のいずれか一つを省略可能となる。また、関節群G1aのいずれかの関節と関節群G2aのいずれかの関節を外して、アーム機構Aを支持フレームSから離脱させる必要が生じる場合がある。このような場合に、関節群G1b、G5がないと、幾何条件の変化によってアーム機構Aの自由度が増加するという事態が発生する。これに対し、関節群G2b、G5があることにより、アーム機構を取り外した状態でも、局所的に取り付けられた状態と同等な動作が確認できるという利点がある。
また、関節群G1aに含まれる3つの関節のそれぞれの軸(回転軸)はその延長線上でほぼ1点で交わるよう設計されている。同様に、関節群G2に含まれる3つの関節のそれぞれの軸はその延長線上でほぼ1点で交わるよう設計されている。このような構成は、関節群G1a、関節群G2aのおのおのの箇所における3自由度の回転が1点を中心に円滑に実現されることを意味する。さらに、前述したように、ユーザが外骨格型ロボットを装着した際、ユーザ対応アーム部Auに沿ってユーザの現実の腕(前腕および上腕)が配置される。その際、平均的な腕の長さのユーザについて、ユーザの現実の肩部の位置は、関節群G1aの3軸の交点と、関節群G2aの3軸の交点を結んだ直線の延長線が、アーム機構を装着したユーザの肩関節Sdを貫通するような位置関係に設計される。(厳密には、実際のユーザの腕の長さのランクに合わせてアーム機構を設計することが好ましい。)
ユーザ対応アーム部Auには肩関節部は存在しないが、あたかもユーザの実際の肩部がユーザ対応アーム部Auの肩部と等価であるようにユーザ対応アーム部Auが機能する。この構成は、上述のように、支持箇所を下端部から中間部へ移動させることにより、ユーザの肩と支持フレームSとの干渉、または、ユーザの肩とアーム機構Aとの干渉を回避することができる点でも意義がある。
このような構成により、ユーザの肩の動きが関節群G1a,G2aで再現され、また、上記の他の構成と相俟って、ユーザが腕を動かしたときのユーザの上腕および前腕に沿うユーザ対応アーム部Auの動きがロボットアーム部Arに円滑に反映される。
なお、図11における関節群G7,G8はロボットアーム部ArのリンクEFとユーザ対応アーム部Auのノードa,bおよびノードA,Bに相当している。
図12は、図10に示した外骨格型ロボットのユーザ対応アーム部Auと支持フレームSとの接続構造を拡大して示した図である。また、図13は、図10に示した外骨格型ロボットのロボットアーム部Arと連結部Tとの接続構造を拡大して示した図である。これらの接続構造は図11に示した関節群G1、G4,G7に相当する。
図12から分かるように、上述したロボットアーム部Arのリンク部材37には、これと平行に別の接続部材39が配置されている。さらに図13から分かるように、この接続部材39がその長手方向に離間した2箇所において、2本のリンク部材51,52とそれぞれ1軸回転可能に連結される。また、接続部材39はその長手方向に沿った軸(図12、図13ではリンク部材38に隠れている)を中心としてリンク部材37に対して回転可能である。
他方、ロボットアーム部Arのリンク部材36には、これと平行に別の接続部材40が配置され、この接続部材40がその長手方向に離間した2箇所において、2本のリンク部材53,54とそれぞれ1軸回転可能に連結される。また、接続部材40はその長手方向に沿った軸40aを中心としてリンク部材36に対して回転可能である。
ロボットアーム部Arの四節リンク機構の1本のリンクBE(図8)の一部のリンク部分であるリンク部材35は、接続部材66,65,94,93を介して、支持フレームSの横部材92に連結される。ほぼZ状の接続部材66の一端はリンク部材35に固定されている。接続部材66はその他端側面において、直交した2軸66aを介してほぼL状の接続部材65の一端側面に連結されている。接続部材65の他端側面は、他の接続部材94の側面と1軸により連結されている。接続部材94は横部材93の一端に固定されている。横部材93の他端側は横部材92の一端に重ねて固定されている。このような複数の接続部材を連携させた比較的複雑な接続構造を採用した理由は、3つの自由度および所望の可動範囲を提供することにある。また、この構成はアーム機構の省スペース化(コンパクト化)および干渉防止にも貢献する。
接続部材66,65,94の連結構造により、3軸による3つの自由度を持って、ロボットアーム部Arが支持フレームSに支持される。
図14は、図10に示した外骨格型ロボットの支持フレームSと連結部Tとの接続構造を拡大して示した図である。この接続構造は、図11に示した関節群G2,G5に対応し、接続部材71,72,73,74,75,76,77を有する。これらの接続部の各要素の形状および機能については、上述した接続部材65,66,リンク部材35、リンク部材36、リンク部材54、リンク部材37、接続部材39と同じである。
接続部材76にはこれと平行に別の接続部材77が配置され、この接続部材77がその長手方向に離間した2箇所において、連結部Tの2本のリンク部材51,52とそれぞれ1軸回転可能に連結される。接続部材77はその長手方向に沿った軸77aを中心として接続部材76に対して回転可能である。接続部材76の中央は、ほぼコ字状の接続部材74の一端と1軸により連結される。接続部材76にはこれと平行に別の接続部材75が配置される。接続部材75はその長手方向に離間した2箇所において、連結部Tの2本のリンク部材53,54(図14には図示せず)とそれぞれ1軸回転可能に連結される。接続部材75はその長手方向に沿った軸75aを中心として接続部材74に対して回転可能である。
接続部材74の他端はほぼL字状の接続部材72の一端に固定される。L字状接続部材72の他端は、直交した2軸72aを介して、他のL字状接続部材71の一端と連結されている。接続部材71の他端は接続部材98の一端と1軸により連結される。接続部材98は接続部材96を介して横部材95に固定される。
このような図14に示した接続部の構成により、3軸による3つの自由度を持って、連結部Tが支持フレームSに支持される。
図15は、図10に示した外骨格型ロボットのユーザ対応アーム部Auと連結部Tとの接続構造を拡大して示した図である。この接続構造は図11に示した関節群G3,G6,G8に相当する。
ユーザ対応アーム部Auは、リンク部材15,16,17,18,19,20,21により構成されている。そのうち、リンク部材15の一部およびリンク部材16がリンクabに相当し、リンク部材17,18,19がリンクbcdeに相当し、リンク部材20がリンクefに相当し、リンク部材21がリンクfaに相当する。このようなユーザ対応アーム部Auの構成は、サイズは異なるが、上述したロボットアーム部Arの構成と類似している。
本実施の形態におけるユーザ対応アーム部Auに特有の構成は、上述したように、ハンドル部11および腕支持部14が設けられていることである。図15に示した例では、ハンドル部11に平行に補助具10を設けている。この補助具10は、ユーザがハンドル部11を確実に把持していなくても、ユーザ対応アーム部Auがユーザの手から離脱するのを防止するためのものである。但し、この補助具は、本発明において必須の要素ではない。
リンク部材20には平行に接続部材25が配置されている。接続部材25はその長手方向に離間した2箇所において、連結部Tの2本のリンク部材51,52とそれぞれ1軸回転可能に連結される。また、接続部材25はその長手方向に沿った軸25aを中心としてリンク部材20に対して回転可能である。同様に、リンク部材19には平行に接続部材22が配置されている。接続部材22はその長手方向に離間した2箇所において、連結部Tの2本のリンク部材53,54とそれぞれ1軸回転可能に連結される。また、接続部材22はその長手方向に沿った軸22aを中心としてリンク部材19に対して回転可能である。
以上説明したリンク部材、接続部材の材料は特に限定するものではない。所定の剛性および強度が得られれば足りる。例えば、アルミニウム、チタン等の金属、合金、合成樹脂、FRP、木材等を利用することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、上記で言及した以外にも種々の変形、変更を行うことが可能である。
例えば、アーム機構、リンク部材や接続部材等の種々の要素の具体的な形状、構造、組み合わせは上記説明のものに限るものではない。
外骨格型ロボットの全体または一部を、外装カバーで被覆するようにしてもよい。外装カバーの材質は特に限定しないが、例えば、合成樹脂、木材、布、皮革等、任意の材料を利用することができる。
また、ロボットの手の指を設け、ユーザの手の指の動作に連動させるようにしてもよい。そのための手段としては、例えば自転車のブレーキワイヤーのようなワイヤーを利用することができる。
上記では人型のロボットについて説明したが、必ずしも人型のロボットとは限らない。例えば、任意の生き物や創造物であってもよい。腕のようなアーム機構は片側のみであってもよいし、片側に複数本有してもよい。また、アーム機構は、腕でなくても、触覚のようなものであってもよい。
支持フレームは背負子の形態でユーザに装着される例を示したが、背負子の形態に限るものではない。例えば、肩当および胴巻の代わりに、ユーザの肩や腰または腹部に装着されるベルト等の形態であってもよい。装着はユーザの背面から行うものを示したが、前面から行うものであってもよい。
10…補助具
11…ハンドル部
14…腕支持部
15,16,17,18,19,20,21…リンク部材
22…接続部材
22a…軸
25…接続部材
25a…軸
31,32,33,34,35,36,37,38…リンク部材
39,40…接続部材
40a…軸
51,52,53,54…リンク部材
65,66…接続部材
66a…軸
71,72,73,74,75,76,77…接続部材
72a,75a,77a…軸
91…支柱
92,93…横部材
94…接続部材
95…横部材
96,98…接続部材
99…横部材
100…縦部材
101,102…金具
103,104…緩衝部材
106,107…胴巻部
501,503…逆三角形
901…プレート
903,904…肩当
911…ハンドル部
912,913…リンク部材
915…円筒状部材
920〜935,937〜938…リンク部材
991…支柱
992〜998…フレーム部材
A…アーム機構
Ar…ロボットアーム部
Au…ユーザ対応アーム部
L…脚部
S…支持フレーム
T…連結部

Claims (16)

  1. ユーザが装着し、ユーザの動作に同期して連動する動作拡大スーツであって、
    ユーザの体に支持される支持フレームと、
    前記支持フレームに支持されるアーム機構と
    を備え、
    前記アーム機構は、
    ユーザの腕の動きに追従するユーザ対応アーム部と、
    スーツの腕に相当するスーツアーム部と、
    前記支持フレームの近傍において、前記ユーザ対応アーム部の動きに応じて前記スーツアーム部を連動させるよう、前記ユーザ対応アーム部を前記スーツアーム部に連結する連結部と
    を有し、
    ユーザの腕の動きに追従して前記ユーザ対応アーム部が動作し、前記連結部を介して、スーツアーム部が連動し、
    前記支持フレームは、各々、3つの自由度を有する接続構造を介して、前記スーツアーム部及び前記連結部の2箇所を支持することを特徴とする動作拡大スーツ
  2. 前記ユーザ対応アーム部はユーザの上腕に対応する第1の四節リンク機構を含むことを特徴とする請求項1に記載の動作拡大スーツ
  3. 前記スーツアーム部はスーツの上腕に相当する第2の四節リンク機構を含むことを特徴とする請求項2に記載の動作拡大スーツ
  4. 前記第1および第2の四節リンク機構は各々の1本のリンクから突出した棒状部を各々有し、
    前記第1の四節リンク機構から突出した棒状部はユーザの前腕に対応し、前記第2の四節リンク機構から突出した棒状部はスーツの前腕を構成することを特徴とする請求項3に記載の動作拡大スーツ
  5. ユーザが装着した状態で、前記第1の四節リンク機構およびその棒状部がそれぞれユーザの上腕および前腕に沿って位置し、ユーザの上腕および前腕の動きに追従して前記第1の四節リンク機構およびその棒状部が動作し、前記第1の四節リンク機構およびその棒状部の動作に同期して前記第2の四節リンク機構およびその棒状部が連動することを特徴とする請求項4に記載の動作拡大スーツ
  6. 前記第1の四節リンク機構から突出した棒状部の先端にユーザの手により把持される、またはユーザの手を拘束するハンドル部が設けられたことを特徴とする請求項4又は5に記載の動作拡大スーツ
  7. 前記第1の四節リンク機構から突出した棒状部に、ユーザの前腕部を当接支持する開放型の腕支持部が設けられたことを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の動作拡大スーツ
  8. 前記開放型の腕支持部は、前記ユーザの前腕部を収容する半円筒状部材により構成され ることを特徴とする請求項7に記載の動作拡大スーツ
  9. 前記第2の四節リンク機構は、前記第1の四節リンク機構とほぼ相似の形状を有し、前記第1の四節リンク機構より大サイズであることを特徴とする請求項3から8のいずれかに記載の動作拡大スーツ
  10. 前記連結部は、1本のリンクを共有する第3及び第4の四節リンク機構を含むことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の動作拡大スーツ
  11. 前記2箇所の各々において、前記3つの自由度を与える3つの軸の延長線は1点で交わり、かつ、前記2箇所に関する前記1点を結ぶ直線の延長線は、動作拡大型スーツを装着したユーザの肩部を貫通するよう構成されていることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の動作拡大スーツ
  12. 前記2箇所のうち上側の1箇所の接続構造はスーツの上腕に相当する前記スーツアーム部の第2の四節リンク機構に連結され、
    下側の1箇所の接続構造は前記連結部の中間部に連結されることを特徴とする請求項1から11のいずれかに記載の動作拡大スーツ
  13. 前記上側の1箇所の接続構造が接続された前記第2の四節リンク機構のリンクの少なくとも一部を複製して前記連結部の中間部に前記第2の四節リンク機構と同じ関係で設け、前記下側の接続構造を前記複製されたリンクに接続することを特徴とする請求項12に記載の動作拡大スーツ
  14. 前記連結部の中間部に複製されたリンクは2本のリンクであることを特徴とする請求項13に記載の動作拡大スーツ
  15. 前記支持フレームは、ユーザの背後でユーザの肩部に支持されることを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の動作拡大スーツ
  16. 前記アーム機構は、少なくとも、(1)上腕の前後動、(2)上腕の上下動、(3)上腕の長手方向軸を中心とした上腕および前腕の回転、(4)上腕に対する前腕の曲げ伸ばし、の4つの自由度を有する請求項1から15のいずれかに記載の動作拡大スーツ
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